読切小説
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はっぴーはろうぃん
 ・サキュバスの場合。

 「Trick or Treat?」
 「ああ、もうハロウィンか。チョコレートで良かったかな?」ポン
 「ありがとう。でも、そんなのよりもっと甘いものが欲しいなぁ〜」チラッチラッ
 「ん?チョコレートより甘いもの?なんなんだいそれは?」
 「うふふ。分かってるくせに」シュルシパッ
 「なんでズボンのベルトを、ってアアアアアアアア!!!!」

 お菓子をあげようが悪戯される。




 ・バフォメットの場合。

 「兄上〜。とりっく、おあ、とりーとなのじゃ〜」
 (この日の為に予約したやつを出すか)お菓子ね。これでいいかな?」
 「こ、これは……トリコロミールのケーキではないか!なんで儂が欲しいと思ってたのが分かったのじゃ?」
 「店の前を通る度にあんなに欲しそうな目をされるとな」
 「しかし、高かったのではないのか?」
 「そりゃ気楽に買える値段じゃなかったけど、こんな日くらいはな……」
 「あ…………兄上大好きなのじゃ〜!!」ギュッ!!
 「おっとっとっと……俺より年上なのに甘えん坊だなお前は」

 たまには家族サービス。




 ・メドゥーサの場合。

 「と、とりっく おあ とり〜と 」
 「おや、君がこういうイベントに興味があるとは思わなかった。しまったな。何も持ち合わせてない」
 「なら悪戯ね」 ピタッ ギュッ。
 「えーっと……これは?」
 「あ、あんたにくっついて離れない悪戯よ……///」
 「……………………」
 「……………………」
 「……こりゃ参ったな」ナデナデ
 「ふ、ふふん。離れてあげないんだから」

 たまには甘えたい時もある。




 ・デュラハンの場合

 「驚けー!」ガポッ
 「なんだい?急に首を外しだして」
 「(´・ω・`)」
 「?」
 「今日が何の日か知ってるか?」
 「どうしたんだい藪から棒に」
 「いいから、今日は何日か言ってみろ」
 「10月31日……あ、もしかしてハロウィン?」
 「そうだ、だから驚かせようとしたんだ。なのに驚いてくれないなんて……」
 「毎晩外してるから見慣れちゃってね」
 「そんなぁ(つд;*)」
 「な、泣くなよ。これあげるから」っアメ
 「うう、こんなもので許してもらえると思うなよ?」ペロペロ
 「(チョロい)」

 首外してあるから勿論この後滅茶苦茶。



 ・マッドハッターの場合。

 「外の世界ではハロウィンというイベントがあるそうじゃないか」
 「仮装してお菓子か悪戯か選ばせるというあれか。不思議の国では常にその状態に近いな」
 「精々攻め手が変わる位かな。悪戯されるかお菓子を食べて悪戯するか」
 「この世界はハロウィンには縁の無い世界だな」
 「そうでもないかもしれないよ?」
 「……どういう意味だ?」
 「確かに、ハロウィンに近いことが起きているけどね。だからこそハロウィンという日には特別なことをしたいと思わないかい?」
 「なるほど、そう考えることもあるわけか」
 「そういうことだよ。……ところで、今日の紅茶は味はどうだったかな?」
 「ん?ああ、今までに飲んだことの無い味だったな…………おいまさかお前」
 「ふふふ、今までにしたことのないブレンドをしてみたんだが、お気に召してくれたかな?」
 「……く、うあ。おm」ウゾウゾ
 「さあ、今日はどんな悪戯が待っているのかな?」

 今日も不思議の国は淫らで平和です。
14/10/31 00:00更新 / BYDELIOS

■作者メッセージ
あれ?……結局いつもと一緒なんじゃね?


初投稿。お見苦しい文をおみせいたしました。
少しずつではありますが、また書いていきたいので、ご指導ご鞭撻のほど出来ればお願いします

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