連載小説
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5冊目 45p〜55p
新暦36年 11/13 森の日

アーロンのたん生日がもうすぐ来る、
あいつがよろこびそうな物はあんまり知らないけど取りあえずおどろかすつもりだ。
アラクネのクレアさん、先生になってうちの学校に来るなんて聞いたらぜったいおどろくだろうな。

―――

新暦36年 11/14 アダマンの日

そう言えば昨日のおわりの会で来年から中学生と言う事でクラス皆に進路の事について考えておけと言われていた。
来年で卒業だったのを忘れてた。クレアさんごめんなさい、よければ今度は中学校に先生になりに来て下さい。

そうだ、中学校は…どこでもいいや。
でもアーロンといっしょがいいかな。

―――

新暦36年 11/15 大地の日

アルのたん生日が来た。
あんの定びっくりはしていたけど卒業の事がバレるとクレアさんかなり落ち込んでた。
でも一応先生はやるらしい、やさしい人だからたぶん良い先生になると思う。

…あと、なんだか最近クレアさんのアルを見る目が熱っぽい気がするのは気のせいなんだろうか?

―――

新暦36年 11/16 太陽の日

普通に友達としゃべって普通に勉強して、何にもない1日だった。
もう宿題にはなってないしこれからは何かあったら書こうかな。
…と言っても今までもたまにとぎれとぎれだったし、別に今まで通りで良いかも。
自分でもなんでつづけてるのか分からない、最初のうすい子供用ノートにめんどうくさいって書いてあるのにな。

―――

新暦36年 11/19 泉の日

今日いきなりフレアにおそわれかけた。
顔が赤かったんでなんとか引きはなして保健室に連れていったら、何でもみょうに魔力が少なかったんだって。
シービショップの先生が変な色の飲み物を飲ませたら楽になったのか眠ってしまった、大丈夫そうで安心した。
なんでオレをおそったのかはあんまり考えない方が良いのかも。

―――

新暦36年 11/23 太陽の日

3日ぶりにフレアを見たけど、なんだかフレアがよそよそしい。
ちょっとイラっと来たからオレが何かしたか聞いてみたら
「自己管理出来なかったのがくやしいんだ、それにいきなり君の事をおそってしまった。私の事きらいになっただろ?」
と言われたから、あんな事できらいにならないよ。それともフレアはオレの友達をやめちゃうのか?って返したらありがとうって泣き付かれた。
その時もはずかしかったけど、書いてる今もちょっとはずかしいかな。

―――

新暦36年 11/24 月の日

昨日の事もあっていろんなやつからちょっかいかけられた。
やれカップルだとか、やれケッコンだとか。
フレアは友達だ。

でも女の子だし、いつか好きな人になるのかな。
けど好きって…いっしょに居たいし、楽しいけど、なんか皆が言うのとちがう気がする。
好きってなんなんだろう、いっしょに居て楽しければ好きなのかな。

―――

新暦36年 12/2 炎の日

なやんでたら1週間空いてしまった。
この前保健室の先生、シービショップのエマさんに相談したら
「女の子として好きって言うのは人によって違うんです。もやもやしたり…ドキドキしたり…大体の人は落ち着かなくなったりしますね。でもそれだけじゃなくて…」
って、ていねいに教えてくれた。
なんでも、ドキドキしなくても幸せだからこの子を守りたいとかも思ったりするとか。

…むつかしいけど、やっぱりフレアは友達なのかな。
―――

新暦36年 12/2 泉の日

オレが悩んでばっかいるからか皆が心ぱいし始めた。
今回の事は忘れよう。

―――

新暦36年 12/5 大地の日

アルが落ちてたらしいエロ本渡して来た
"変態勇者のメス穴侵略 〜ピラミッド編〜 真面目なアヌビスうっとりアヘ顔…!?"
ばかやろう。しね。
15/08/10 23:26更新 / それなりにグラタン
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■作者メッセージ
人物紹介

-
アーロン 男性 人間

日記の主の友人。
誕生日を迎え親友になった、あだ名はアル。

-
クレア先生 女性 アラクネ
森に居た、課外授業でお世話になったアラクネ。
二年かけて先生になるものの卒業と聞き落胆。
その後何故か高校教諭を目指している。

-
フレア 女性 アヌビス
六年生になっても日記の主の隣の席に居るアヌビス。
夢は今の好きな人と不自由無い家庭設計をする事。

-
エマ先生 女性 シービショップ

保健室に担当の先生。
皆に優しく皆に厳しい、怒る姿も可憐な人。

-
変態勇者 男性 インキュバス

性感系の呪文が使える単なるインキュバス
妻はバイコーン

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