連載小説
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着せ替え人形3 婦警さんコス
 婦警さんコスのイレットが、背中の後ろで手錠を嵌められている。
 それを後ろから抱きしめていると、愛しさで胸がいっぱいになる。薄紫の髪から、ラベンダーの匂いが立ち上っていて、いっそう愛しさがこみあげてくる。
 イレットの言っていた、リビングドールの魅了の力とは、まさにこれのことだろう。
 手錠を嵌めたイレットを見ていると、彼女はぼくだけのイレットなんだな、と思えてきて、大事にしたくなる。
 可愛いイレット……ぼくのイレット……

「ちゅっ」
「ひゃっ♥」

 イレットの小さな耳に、そっと口づけして、舌を這わせる。

「ちっ、ちゅるっ……気持ちいいですか、婦警さん?」

 半分笑いながら、冗談めかして耳元で囁くと、イレットの頬が少し赤くなった。

「お、お兄様のいじわる……」
「じゃあもうやめる?」
「……ううん、続けて」

 水色のシャツの上から、イレットの身体をゆっくり触る。
 こうして後ろから触っていれば、イレットの目を見ずに済むので、金縛りにかけられる心配はない。
 ただ、さきほど魔力で強制的に性感を高められているので、今すぐイレットの服を剥いで割れ目に性器をねじ込みたいという衝動に駆られてしまう。
 でも、焦ってはいけない。
 ゆっくり、イレットの華奢な身体を触る。シャツの上から焦らすように両手を這わせる。

「っ……! んっ、お兄様の手、すごくえっち……」
「どこ触って欲しい?」
「え、えっと……」
「ちゅっ、ちゅるっ」不意打ちで、またイレットの耳にキスして、舌で舐めた。
「ああっ♥」

 いちいち聞かなくても、イレットのして欲しいことは手に取るように分かった。何せ、一か月殆ど毎日交わり続けているのだから。
 小さくて可愛い耳に、舌を這わせ、耳たぶを甘噛みする。

「ちゅっ、れろ、ちゅる、あむ」
「んんっ!」

 ぼくの腕の中で、イレットが快感に震える。
 水色のシャツのボタンを、上から一つずつ外していく。

「ちゅっ、ちっ、ちゅる……手錠してると、大人しくて助かるよ。いっつも魔力使われて、主導権握られたままだからさ。ははっ、これからするときはずっと手錠使おうか」
「へ、変態ね、お兄様、手錠で喜ぶだなんて……」
「ちゅるっ、ちっ、ちゅっ」
「ああっ♥」

 イレットが気に入らなければ、こうして耳を舐めたりして黙らせればいい。優位に立つっていい気分だ。さっきぼくの性器を踏んで喜んでいたイレットの気持ちが良く分かる。
 シャツのボタンが全て外れたので、柔肌にそっと手を添え、焦らすように撫で擦る。乳首や割れ目にはあえて手をつけない。
 肩や、脇の下や、脇腹を、くすぐるように触る。

「はあっ、はあっ、お兄様の手、大好き。……今日、家に一人でさみしくて、ず、ずっとこうして欲しかったの」
「そっか。寂しくさせてごめんね、イレット」
「ううん、いいの。それより、もっと触って」

 乞われ、首筋にキスをした。

「あっ♥ そ、そこも好きっ……! んんっ!」
 
 薄紫の髪をかきあげ、うなじにキスして舐める。
 その口を徐々に、さっきとは反対側の耳に近づけていく。
 やがてたどり着いて、反対側の耳も舐めた。

 両手は、華奢な身体を触る。イレットの肌はスベスベで、触り心地が最高だった。

「お兄様、む、胸も触ってよ……」
「触って欲しかったらお願いして。お兄様お願いします、胸も触ってくださいって。そしたらやってあげるよ」
「な、なんで……」
「さっきぼくを苛めた罰だよ。他人にやらせたんだから、自分も出来るよね?」

 耳元で囁きながら、ブラジャーを外して、でも乳首には触れず、イレットの胸のまわりを触る。指先で焦らすように、肌を擦る。

「触って欲しいでしょ、婦警さん?」
「き、今日のお兄様、なんだか変だわ……」
「酔ってるからね。それより、触って欲しいの? 欲しくないの?」
「……うう」

 イレットは恥ずかしがっていて、とても可愛い。
 やがて観念したように、

「お兄様お願い、む、胸も、触って、ください」
「触って欲しいの?」
「うん」
「淫乱だね、婦警さん」

 乳首をぎゅっとつまむ。

「ああっ♥ 乳首、き、気持ちいい……!」
「ちゅ、ちゅるっ」
「あ、耳もっ! んんっ、ああ♥」

 乳首を撫で、つまんだり、こねたりする。それに合わせてイレットが喘ぐ。
 片手を下に落として、スカートの中に入れた。
 ストッキング越しに割れ目をなぞる。すでに濡れていて、準備はバッチリのようだ。

「んんっ、ああっ、はあ、っ……」

 ストッキングをずらして、下着の中に手を入れて、割れ目に直接触る。
 クリトリスを探し当てて、触る。

「あああ! く、クリが、んんっ!」
「気持ちいいですか、婦警さん?」
「気持ち良くて、わけわかんない……」
「もう入れて欲しい?」
「うん。さっきからわたしの背中にね、お兄様のおちんちんが当たってるの。それ、早く入れてよ。もう、我慢できない」

 我慢できないのは、ぼくも同じだった。タイトスカートを脱がせ、ストッキングとパンツも剥ぎ取って、後ろからイレットを抱きかかえ、ぼくの足の上に座らせる。

「じゃあ、入れるよ?」
「うん」

 割れ目に性器を添える。
 そして、ゆっくり入れていく。

「んっ、ああっ♥ お兄様のおちんちんが、入ってる!」

 イレットの中はとても狭くて、きゅうきゅう壁が締め付けてくる。
 気持ち良いのを堪えて、もっともっと、押し入れる。

「か、固くておっきいのが、んっ……はあ、はあっ……」
「動くよ?」
「ま、待って! ちょっと、」

 ためらいなく、性器でイレットを突き上げた。

「んあっ! やっ、だめっ! あ、ああっ、い、いっちゃう! ……あ、ああああっ!」
「…………え、もういっちゃったの?」
「はあ、はあ、はあ……ご、ごめんなさい」
「じゃあ、もう一回動くね」
「ま、待ってよ!」

 イったばかりで敏感なイレットを、容赦なく突き上げてピストンする。繋がった場所からぐちゅぐちゅといやらしい音がし、イレットの口から嬌声が漏れる。
 手錠の所為で殆ど身動きが取れないイレットを、思うがままに、もっともっと突き上げる。

「あっ、んっ、やっ、ああっ、はあ、あああっ♥」

 ああ、イレットの顔が見たい。
 一度性器を引き抜いて、イレットを抱き上げて180度回転させ、こちら向きに座らせる。
 紫の目を見てしまうが、もう、イレットに魔法で金縛りにする気力は残ってないみたいだ。
 性器を割れ目に添え、一気に貫いた。

「んんっ!」

 イレットは唇を噛み、ぼくにしなだれかかっている。手は、後ろで手錠に縛られたままだ。
 ピストンする。どろどろの蜜壺が、ぼくの性器を熱くする。ぼくは快感を求めて、もっと速くピストンする

「ああ、ああっ、んんっ、ああ♥ ま、またいっちゃ、ん……あああっ♥」

 またイったみたいだ。今日は特に敏感らしい。家に一人で寂しかったからか、それともたくさん焦らしたからか、はたまた手錠とコスプレで興奮してるからか。
 分からないけど、さっき踏まれた復讐も兼ねて、休憩もそこそこに、そのままピストンし続ける。
 
「やだっ! もう、こ、これ以上いったらわたし、お、おかしく、ああっ♥」
「ねえ、こっち見てよイレット。感じてる顔、もっとぼくに見せて」

 イレットの表情は、快感に支配されてだらしなくゆるみきっている。
 上気して真っ赤になった頬に手を添えて、優しく撫でた。

「可愛いよ、イレット」

 というと、きゅっとイレットの中がしまって、ぼくの性器を締め付けた。イレットの顔も、もっと赤くなる。

「か、可愛いなんて、そ、そんなの言われたら、んっ、あ、あっ♥」
「ホントのこと言っただけだよ。感じてるイレット、凄くエロくて可愛い」
「やだっ、もっ、また、い、いっちゃう♥ んっ、あっ」
「ぼくも、もう出るよ」
「だ、出して! お兄様の精液、わたしにちょうだい! 中に出して!」

 どろどろの蜜壺を、力いっぱい突き上げる。ひだがぼくの性器に絡みつく。イレットの中は締め付けが凄くて、絞り出すような刺激に、精液がこみあげてくる。
 もう、限界だ。

「出すよ、イレット。――ッ!」
「あ、あああっ! 出てる、お兄様のあったかいのが、わたしの中にいっぱい出てる……!」

 性器が脈打ち、精液をイレットの中にぶちまける。
 最高だ。中に出していると、イレットを独り占めできたような満足感がこみあげてくる。
 コスプレ用の黒い帽子を外して、イレットの薄紫の髪を梳いた。

「たまには、コスプレも悪くないね。似合ってないなんて言って、悪かったよ」
「はあ、はあ、はあ……」

 イレットは息が上がって喋れないみたいだ。でも、顔は笑っていた。

「学校行ったりしてる間、寂しい思いをさせた埋め合わせに、なんでもするから、いつでも好きな格好してきていいよ」
「はあ、はあ……本当?」
「うん」
 
 考えてみれば、イレットにとっての話し相手はぼくだけだ。
 家に独りで取り残されれば、寂しいに決まってる。

「これからは、なるべく家を空けないようにするよ。お酒も適当に切り上げてすぐ帰ってくる。ワガママもいくらでも聞いてあげるから……学校に行ってる間は、ごめんけど、我慢して」
「ううん。わたしこそ、我儘ばっかり言って、ごめんなさい」
「……じゃあ、手錠外すね」

 しかしこの手錠、どうやって外せばいいんだろう? 嵌めるときは勢いでなんとかいけたけど……。
 外そう試行錯誤していると、しかしイレットが、

「待って。そのままでいいわ」
「……え?」
「ワガママ聞いてくれるんでしょ? だったら、続きしてよ」

 きゅっ、きゅっ、とイレットがぼくの性器を中で締め付けた。

「ま、まだやるの?」
「早くしてよ、お兄様」
「……はあ」

 さっき我儘をきくって言ったばかりな手前、断るわけにもいかない。
 それに、眠気はとっくに吹き飛んでるし、もっと続けたいのはぼくも同じだ。
 結局ぼくたちは、朝が来るまで交わり続けた。
14/11/02 17:54更新 / おじゃま姫
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■作者メッセージ
 そう言えば、婦警さんを実際に見たことがないかもしれません。夢がないですね……。

 今回も、読んでくださってありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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