少女の新しい日常。
朝、寝苦しさを覚えて目を開いた。
色々な鳥の鳴き声が聞こえる。
テントなので更に鳴き声がうるさく感じた。
どうやら朝でも早朝のようである。
「ん・・・、何かが巻き付い、んぐっ!?」
俺の身体を抱きしめながら、スヤスヤ寝息を立てる少女。
それは昨日、一緒に旅をすることになったエルフの女の子、セシリアだった。
まだ幼さが残る外見で幸せそうな表情で眠っている。
昨日はとても恐ろしい目にあったのだ。
安心しきっているのかもしれない。
お疲れさまの意味を込めて、頭を撫でてやる。
すると彼女の目がパッチリと開いた。
どうやら起こしてしまったらしい。
「あ・・・おはよう。お兄ちゃん。」
「おはよう、セシリア。何で俺の寝袋にいたんだ?」
「ふぇ・・・?あ、本当だ。ボク間違えちゃったみたい。」
ペロッと舌を出して屈託のない笑みを浮かべる。
俺の頬も自然と緩んだ。
「まあ、寝ぼけてたんだろう。仕方ないさ。」
「でもね。寝心地とーっても良かった。またこうして寝てもいい?」
「構わないぜ。まだ朝も早いし、俺はこれから二度寝をする。」
「ボクも〜。」
「おう、一緒に寝るか。」
「うん!!」
俺達はまた眠りにつく。
ウトウトする暇なく、すぐに俺は夢の世界へ旅立った。
「おい、起きろ。カイ、セシリア。」
「ダーリンもセシリアも起きてそろそろ出発するわよ。」
「カイさん、セシリアちゃん。朝ごはんできてますから起きてください。」
三人に起こされる俺とセシリア。
うう・・・、起きたくねぇよ・・・。
寝ぼけた目を擦りながら、身体を頑張って起こす。
二度寝をしたせいか異様に身体が重い。
セシリアもしきりに大きなあくびをしていた。
二度寝、恐るべし。
フワフワした感覚のまま朝食をとる。
テテスの料理はとても美味しく、腹に充足感が満ちた。
「でも、カイさんとセシリアちゃん本当の兄妹みたいでしたよ。」
「えへへ・・・。そうかな?」
「ああ。カイと一緒に寝てる姿なんか、まさに中の良い兄妹という感じだったな。」
「ワタクシも混ぜて欲しかったですわ。ダーリンとセシリアの間に・・・。ううん、ワタクシとセシリアでダーリンを挟みたいわね。」
「あ、それいいかも。ボクもそれやりたいなぁ。」
「なら、今夜それで寝ましょうよ!!」
「うん!!」
勘弁してくれ・・・。
セシリアはいいとしてティタンの寝相は本当に悪い。
周りに迷惑を及ぼす訳じゃないが、彼女が起きたときはいつも半裸になっている。
ひどい時は俺に巻きつきながら、その豊満な胸で窒息死させられかけた事もあった。
またそういう時に限って俺の息子は立ち上がっているから、襲われてしまう事もよくある。
これは男の生理現象だ、仕方ないだろう。
流される俺も俺なのだが。
やがて朝食が終わり出発準備をしていると、いきなりティタンがセシリアにこう聞いた。
「そういえばセシリアって特殊な能力を持っているのよね。確かエルフにもサキュバスにもなれる・・・、だっけ?」
「うん。ボクは分類上ではサキュバス化したエルフなんだよ。通常のエルフはサキュバス化してしまうと男の人の精で魔力を供給しなきゃならないんだけど、ボクはそのまま通常のエルフと同じく食物から魔力を供給できるんだ。」
「それってサキュバス化してないってことじゃないの?」
「今からボクの能力のすごい所を見せるね。」
ティタンの問いかけに対して、胸を張って答えるセシリア。
そしておもむろに彼女は・・・、服を脱ぎだした。
な、何をやってるんだ!?
俺は慌てて顔を明後日の方向に背ける。
「あ、お兄ちゃんも見ていてよー。」
おそるおそるセシリアの方を見た。
彼女は下着姿で、控えめな身体があらわとなっている。
何をするつもりなのだろうか・・・。
「んっ・・・、くっ。はぁっ。」
ちょっとまてぇぇぇぇぇ!!
何でエロい声が出ているんだ!?
ツッコミを入れようとしたその瞬間、彼女の身体に変化が起こり始めた。
彼女のこめかみ辺りから角が出て来る。
そして背中にはサキュバスと同じ黒い翼、お尻のあたりからピョコンと尻尾が飛び出した。
先程まで青かった瞳も、赤く変化している。
これがサキュバス化・・・。
「・・・はぁっはぁ。どう?これがボクの能力だよ。」
俺達は自然と拍手をしていた。
確かにこれはすごい能力である。
普通サキュバス化した者はサキュバスとして過ごさなければならない。
しかしセシリアはその境界を自由に行ったり来たりできるのだ。
ゲルメイは何故こんな能力を欲しがったのだろう。
「ゲルメイ先生はおそらくサキュバス化する時のエネルギーに注目したと思うんだ。ボクのように魔導機も膨大な魔力で変形できないかと。」
「あのおっさんはいい年をして変形ロボを作ろうとしていたのか?」
「ん〜、お兄ちゃんが想像してるものとはちょっと違うかな。いわゆる変身薬なしで魔導機が他の人の姿になれるものを開発したかったんだと思うな。」
「ああ、そっちの変身か。」
効果が切れることのない変身薬みたいなものか。
変身薬の効果時間は有限であり、効果持続中は他の姿に変身することはできない。
ゲルメイが作ろうとしてたのは無限の効果時間を持ち、好きなときに様々な姿に変身できる魔導機。
もしそんなものができたら、おそらく彼の名は天才として呼ばれていただろう。
しかし彼のやり方は強引過ぎた。
それのために無関係な人の命を奪っていい訳がない。
「じゃあ、もう疲れてきたから戻るね。」
ふぅっと息を吐き出す。
また喘ぎ声をもらした後彼女の角、翼、尻尾がなくなった。
まるで身体のどこかに隠したかのように。
目も空と同じ青色に戻っている。
どうやら結構な疲労を要するらしく、吐く息が荒い。
身体中汗だくになっていた。
「大丈夫か?息が荒いぞ。」
「平気・・・。ちょっと疲れただけなの。」
「セシリアちゃん、はいお水。」
「ありがとう、テテスお姉ちゃん。」
彼女は渡されたコップの水を勢い良く、飲み干す。
なみなみ入っていた水がもう無くなった。
「大丈夫なのか、セシリア?」
「うん、水飲んだから平気だよ。エフィお姉ちゃん。」
「無理するんじゃないわ。ほら、ダーリンがおぶってくれるって。」
そんなこと言ってない。
彼女の目がキラキラと輝き始める。
うう・・・、そんな目で俺をみるなぁ・・・。
セシリアの目に負けた俺は彼女の軽い身体を背負った。
「わー、お兄ちゃんのおんぶだ。」
「おいおい暴れるな。俺はあと自分の荷物も持たなきゃならないんだ。」
「はーい。」
自分のカバンの紐を調節し、肩にかけられるようにする。
セシリアは嬉々しながら、俺の首にしがみついていた。
やれやれ・・・。
俺達に妹ができたようで悪い気はしなかった。
そしてその夜。
時間の流れとは早いものでいつしか日も暮れていた。
セシリアがずっと俺達と話をしてくれていたおかげか、気付いたら結構な距離を歩いている。
彼女が来る前までは一歩一歩が長く感じられたのだが、今日はそれほど苦に感じていない。
夜も更ける前に俺達はキャンプで夕食をとり、テントの中へ入った。
心地よい疲労感からか、すぐさまウトウトと眠ってしまいそうになる。
エフィやテテス、ティタンはすでに夢の中で、テントの中はまだそれほど遅い時間でもないのに静まり返っていた。
そんな中、セシリアが立ち上がりそのまま外へ出て行く。
最初はトイレかと思っていた。
しかしいつまで経っても戻ってこない。
心配になった俺は睡魔を追い払い、彼女を探すことにした。
「おーい、セシリアー。」
他の人が起きてしまわないよう、できるだけ声をおさえて探し回る。
一向に彼女はみつからない。
もしかして、という最悪な想像が頭をよぎる。
いても立ってもいられなくなった俺は、駆け足で探し回った。
「ん・・・、くぁ・・・んっ。」
わずかだが聞こえたセシリアの声。
うめき声のような声に俺は耳をすませる。
「うぅ・・・、くぅ・・・。」
間違いない!!
これは明らかに異常事態だ!!
俺は声の聞こえた方の茂みをかき分け、必死でセシリアを探す。
どんどん声が近づいていた。
絶対に近くにいるぞ!!
そう思い声のする茂みに飛び込んだ。
「大丈夫か!?セシリ・・・ア・・・?」
「んぅっ・・・?お、おおおお兄ちゃんっ!?」
セシリアは無事だった。
うん、間違いなく無事である。
ただ一つ言えることは、確認してから入れば良かった。
彼女は別にうめき声を漏らしていた訳ではない。
もう何をしていたのか、わかっている方もいるだろう。
膝まで下がったパンツ、ずりあげられているブラ。
更には秘部や乳首に伸びている彼女の小さな手。
そう、彼女は・・・。
自慰・・・、つまりオナニーをしていたのだ。
「わっわわわっ!!ご、ゴメン!!」
俺は慌ててその場から立ち去ろうとする。
彼女はぎゅっと俺の服を掴み、逃がしてくれない。
赤い顔をしながら、目に涙を浮かべた。
「お兄ちゃん・・・うっ、ひぐっ。」
「ゴメン!!完全に俺が悪かった!!だから、泣かないでくれ!!」
「嫌いに・・・、なったよね。こんなはしたないことするから・・・、嫌いに、ひくっ、なったでしょ・・・?。」
涙ながらにそう言うセシリア。
ここは俺が責められるべきであって、彼女に何の非もない。
が、彼女は俺に嫌われたのではないかとしきりに気にしている。
嫌いになってなんかいないよという意味もこめて、俺は彼女の小さな身体ををギュッと抱きしめてやった。
「嫌いになんかならないよ。」
「うぇ・・・、ほ、本当?」
「ああ、本当さ。」
「じゃ、ボクは・・・、まだここにいてもいいの?エフィお姉ちゃんとテテスお姉ちゃんとティタンお姉ちゃんと一緒にいてもいいの?」
「もちろん。」
「ふぇ・・・、うぇぇぇぇん!!」
セシリアは声を上げて泣き始める。
胸のつかえがとれてしばらく泣いたあと、彼女は自分が悩んでいた事を教えてくれた。
どうやら俺達がセシリアを嫌いにならないか、不安で不安で仕方なかったらしい。
嫌われたら俺達はセシリアを見捨てる、そう思っていたのだ。
そんな事はない、と繰り返し彼女に言う。
やがてセシリアはすっかり泣き止んだ。
安心したのか、少しはにかんだ笑顔も見せる。
「サキュバス化するといつもこうなの。身体が熱くて、ボクのアソコがじんじんうずいちゃう。いつもこうして隠れてしていたんだけど・・・。」
サキュバス化の反動みたいなものなんだな。
確かにそういうものがあっても何ら不思議じゃない。
そうして泣き止んだ彼女を見て、俺はここから立ち去ろうとする。
「じゃ、俺は行くからな。終わったらちゃんと・・・。」
「ま、待って!!」
「ん?」
「お兄ちゃんのせ、精・・・。ボクにくれないかな?」
「ああ、そんな事な・・・へ?」
「おそらくボクの身体は魔力を求めていると思うんだ。だからお兄ちゃんの精があれば・・・、ダメ・・・?」
また涙ぐむセシリア。
本当に俺はこの顔に弱い。
彼女の泣く姿を見たくない俺は首を縦に振る。
セシリアはにぱぁっと笑顔を浮かべた。
「これがお兄ちゃんの・・・、大きい・・・。」
細い指がガラス細工を扱うように俺のを握る。
セシリアのオナニーを見たせいで、すっかり俺の息子は立ち上がっていた。
彼女は小さな口で肉棒を頬張る。
けど全部は入らずに先っぽだけをしゃぶられる、そんな感じになった。
「うっ、くぅ・・・。」
「ボクも我慢できなくなってきた・・・。」
そう言うとセシリアは左手を自分の秘部に持っていく。
股間から聞こえるクチュクチュという音が更に俺のモノをいきり立たせた。
彼女は自分を慰めながら必死で俺のを舐める。
しごく右手が突然、ぎゅっとモノを握り締めた。
電流みたいに快楽が流れる。
「うっ!!」
「ごめんなさい、・・・痛かった?」
「いや、平気さ。」
それから彼女はストローで吸うように俺の息子を吸う。
嘘だろ・・・、何だこれ・・・。
あまりの気持ちよさにイきそうになってしまった。
「ハァハァ・・・、お兄ちゃんのビクンビクン震えてる・・・。血管とか浮き出ているけど、痛くないの・・・?」
「あ、ああ。痛くないさ。」
「ボ、ボクもうダメ・・・。何かが来そうなの・・・。ふあっ。」
それから彼女が自分のをいじる水音と俺のをしゃぶる舌の動きが早くなる。
さっき以上の気持ちよさに俺は前かがみになっていた。
腰に力が入っていく。
彼女の動きは止むことをしらない。
「ダ、ダメェ・・・。ボク、もう、もうっ!!何かが来ちゃうの!!ねぇ、お兄ちゃん!!ボクのアソコに何かが来ちゃうのっ!!」
「俺ももうダメっ、だぁっ!!」
「ふあぁぁぁあああん!!来ちゃってるよぉぉぉぉ!!」
彼女の秘所から水しぶきが飛ぶ。
そして俺は彼女の口の中に白濁の飛沫を飛ばしていた。
腰が抜けそうなほど快楽が襲い掛かる。
彼女は俺の出したものを丁寧に舐め取っていた。
「ふぇ・・・、苦い・・・。」
そう言いながらも彼女はゴクリと俺の精子を飲み込む。
彼女はその後優しい微笑みを見せた。
それと同時にとてつもない疲労感が襲ってくる。
もはや全ての体力を使い果たした俺達は身なりを整えた後テントに戻り、同じ寝袋に包まった。
何か話したのかもしれないが、覚えていない。
寝る直前、彼女の声が聞こえたような気がした。
「おやすみなさい・・・。ダイスキだよ、おにいちゃん。」
−−−−−−−次の朝。
「また幸せそうに眠っているな、カイとセシリアは。」
「本当ですね。なんか起こすのも気が引けます。」
「ワタクシ達ももう少し眠ろうよ。この二人と一緒に。」
「それもいいな。よし、今日は昼ぐらいに出発するか。じゃ、ワタシがカイの隣で寝るぞ。」
「ずるいですわ。ワタクシがダーリンの隣なの。」
「じゃ、間をとってアタイが・・・。」
「「却下!!!」」
色々な鳥の鳴き声が聞こえる。
テントなので更に鳴き声がうるさく感じた。
どうやら朝でも早朝のようである。
「ん・・・、何かが巻き付い、んぐっ!?」
俺の身体を抱きしめながら、スヤスヤ寝息を立てる少女。
それは昨日、一緒に旅をすることになったエルフの女の子、セシリアだった。
まだ幼さが残る外見で幸せそうな表情で眠っている。
昨日はとても恐ろしい目にあったのだ。
安心しきっているのかもしれない。
お疲れさまの意味を込めて、頭を撫でてやる。
すると彼女の目がパッチリと開いた。
どうやら起こしてしまったらしい。
「あ・・・おはよう。お兄ちゃん。」
「おはよう、セシリア。何で俺の寝袋にいたんだ?」
「ふぇ・・・?あ、本当だ。ボク間違えちゃったみたい。」
ペロッと舌を出して屈託のない笑みを浮かべる。
俺の頬も自然と緩んだ。
「まあ、寝ぼけてたんだろう。仕方ないさ。」
「でもね。寝心地とーっても良かった。またこうして寝てもいい?」
「構わないぜ。まだ朝も早いし、俺はこれから二度寝をする。」
「ボクも〜。」
「おう、一緒に寝るか。」
「うん!!」
俺達はまた眠りにつく。
ウトウトする暇なく、すぐに俺は夢の世界へ旅立った。
「おい、起きろ。カイ、セシリア。」
「ダーリンもセシリアも起きてそろそろ出発するわよ。」
「カイさん、セシリアちゃん。朝ごはんできてますから起きてください。」
三人に起こされる俺とセシリア。
うう・・・、起きたくねぇよ・・・。
寝ぼけた目を擦りながら、身体を頑張って起こす。
二度寝をしたせいか異様に身体が重い。
セシリアもしきりに大きなあくびをしていた。
二度寝、恐るべし。
フワフワした感覚のまま朝食をとる。
テテスの料理はとても美味しく、腹に充足感が満ちた。
「でも、カイさんとセシリアちゃん本当の兄妹みたいでしたよ。」
「えへへ・・・。そうかな?」
「ああ。カイと一緒に寝てる姿なんか、まさに中の良い兄妹という感じだったな。」
「ワタクシも混ぜて欲しかったですわ。ダーリンとセシリアの間に・・・。ううん、ワタクシとセシリアでダーリンを挟みたいわね。」
「あ、それいいかも。ボクもそれやりたいなぁ。」
「なら、今夜それで寝ましょうよ!!」
「うん!!」
勘弁してくれ・・・。
セシリアはいいとしてティタンの寝相は本当に悪い。
周りに迷惑を及ぼす訳じゃないが、彼女が起きたときはいつも半裸になっている。
ひどい時は俺に巻きつきながら、その豊満な胸で窒息死させられかけた事もあった。
またそういう時に限って俺の息子は立ち上がっているから、襲われてしまう事もよくある。
これは男の生理現象だ、仕方ないだろう。
流される俺も俺なのだが。
やがて朝食が終わり出発準備をしていると、いきなりティタンがセシリアにこう聞いた。
「そういえばセシリアって特殊な能力を持っているのよね。確かエルフにもサキュバスにもなれる・・・、だっけ?」
「うん。ボクは分類上ではサキュバス化したエルフなんだよ。通常のエルフはサキュバス化してしまうと男の人の精で魔力を供給しなきゃならないんだけど、ボクはそのまま通常のエルフと同じく食物から魔力を供給できるんだ。」
「それってサキュバス化してないってことじゃないの?」
「今からボクの能力のすごい所を見せるね。」
ティタンの問いかけに対して、胸を張って答えるセシリア。
そしておもむろに彼女は・・・、服を脱ぎだした。
な、何をやってるんだ!?
俺は慌てて顔を明後日の方向に背ける。
「あ、お兄ちゃんも見ていてよー。」
おそるおそるセシリアの方を見た。
彼女は下着姿で、控えめな身体があらわとなっている。
何をするつもりなのだろうか・・・。
「んっ・・・、くっ。はぁっ。」
ちょっとまてぇぇぇぇぇ!!
何でエロい声が出ているんだ!?
ツッコミを入れようとしたその瞬間、彼女の身体に変化が起こり始めた。
彼女のこめかみ辺りから角が出て来る。
そして背中にはサキュバスと同じ黒い翼、お尻のあたりからピョコンと尻尾が飛び出した。
先程まで青かった瞳も、赤く変化している。
これがサキュバス化・・・。
「・・・はぁっはぁ。どう?これがボクの能力だよ。」
俺達は自然と拍手をしていた。
確かにこれはすごい能力である。
普通サキュバス化した者はサキュバスとして過ごさなければならない。
しかしセシリアはその境界を自由に行ったり来たりできるのだ。
ゲルメイは何故こんな能力を欲しがったのだろう。
「ゲルメイ先生はおそらくサキュバス化する時のエネルギーに注目したと思うんだ。ボクのように魔導機も膨大な魔力で変形できないかと。」
「あのおっさんはいい年をして変形ロボを作ろうとしていたのか?」
「ん〜、お兄ちゃんが想像してるものとはちょっと違うかな。いわゆる変身薬なしで魔導機が他の人の姿になれるものを開発したかったんだと思うな。」
「ああ、そっちの変身か。」
効果が切れることのない変身薬みたいなものか。
変身薬の効果時間は有限であり、効果持続中は他の姿に変身することはできない。
ゲルメイが作ろうとしてたのは無限の効果時間を持ち、好きなときに様々な姿に変身できる魔導機。
もしそんなものができたら、おそらく彼の名は天才として呼ばれていただろう。
しかし彼のやり方は強引過ぎた。
それのために無関係な人の命を奪っていい訳がない。
「じゃあ、もう疲れてきたから戻るね。」
ふぅっと息を吐き出す。
また喘ぎ声をもらした後彼女の角、翼、尻尾がなくなった。
まるで身体のどこかに隠したかのように。
目も空と同じ青色に戻っている。
どうやら結構な疲労を要するらしく、吐く息が荒い。
身体中汗だくになっていた。
「大丈夫か?息が荒いぞ。」
「平気・・・。ちょっと疲れただけなの。」
「セシリアちゃん、はいお水。」
「ありがとう、テテスお姉ちゃん。」
彼女は渡されたコップの水を勢い良く、飲み干す。
なみなみ入っていた水がもう無くなった。
「大丈夫なのか、セシリア?」
「うん、水飲んだから平気だよ。エフィお姉ちゃん。」
「無理するんじゃないわ。ほら、ダーリンがおぶってくれるって。」
そんなこと言ってない。
彼女の目がキラキラと輝き始める。
うう・・・、そんな目で俺をみるなぁ・・・。
セシリアの目に負けた俺は彼女の軽い身体を背負った。
「わー、お兄ちゃんのおんぶだ。」
「おいおい暴れるな。俺はあと自分の荷物も持たなきゃならないんだ。」
「はーい。」
自分のカバンの紐を調節し、肩にかけられるようにする。
セシリアは嬉々しながら、俺の首にしがみついていた。
やれやれ・・・。
俺達に妹ができたようで悪い気はしなかった。
そしてその夜。
時間の流れとは早いものでいつしか日も暮れていた。
セシリアがずっと俺達と話をしてくれていたおかげか、気付いたら結構な距離を歩いている。
彼女が来る前までは一歩一歩が長く感じられたのだが、今日はそれほど苦に感じていない。
夜も更ける前に俺達はキャンプで夕食をとり、テントの中へ入った。
心地よい疲労感からか、すぐさまウトウトと眠ってしまいそうになる。
エフィやテテス、ティタンはすでに夢の中で、テントの中はまだそれほど遅い時間でもないのに静まり返っていた。
そんな中、セシリアが立ち上がりそのまま外へ出て行く。
最初はトイレかと思っていた。
しかしいつまで経っても戻ってこない。
心配になった俺は睡魔を追い払い、彼女を探すことにした。
「おーい、セシリアー。」
他の人が起きてしまわないよう、できるだけ声をおさえて探し回る。
一向に彼女はみつからない。
もしかして、という最悪な想像が頭をよぎる。
いても立ってもいられなくなった俺は、駆け足で探し回った。
「ん・・・、くぁ・・・んっ。」
わずかだが聞こえたセシリアの声。
うめき声のような声に俺は耳をすませる。
「うぅ・・・、くぅ・・・。」
間違いない!!
これは明らかに異常事態だ!!
俺は声の聞こえた方の茂みをかき分け、必死でセシリアを探す。
どんどん声が近づいていた。
絶対に近くにいるぞ!!
そう思い声のする茂みに飛び込んだ。
「大丈夫か!?セシリ・・・ア・・・?」
「んぅっ・・・?お、おおおお兄ちゃんっ!?」
セシリアは無事だった。
うん、間違いなく無事である。
ただ一つ言えることは、確認してから入れば良かった。
彼女は別にうめき声を漏らしていた訳ではない。
もう何をしていたのか、わかっている方もいるだろう。
膝まで下がったパンツ、ずりあげられているブラ。
更には秘部や乳首に伸びている彼女の小さな手。
そう、彼女は・・・。
自慰・・・、つまりオナニーをしていたのだ。
「わっわわわっ!!ご、ゴメン!!」
俺は慌ててその場から立ち去ろうとする。
彼女はぎゅっと俺の服を掴み、逃がしてくれない。
赤い顔をしながら、目に涙を浮かべた。
「お兄ちゃん・・・うっ、ひぐっ。」
「ゴメン!!完全に俺が悪かった!!だから、泣かないでくれ!!」
「嫌いに・・・、なったよね。こんなはしたないことするから・・・、嫌いに、ひくっ、なったでしょ・・・?。」
涙ながらにそう言うセシリア。
ここは俺が責められるべきであって、彼女に何の非もない。
が、彼女は俺に嫌われたのではないかとしきりに気にしている。
嫌いになってなんかいないよという意味もこめて、俺は彼女の小さな身体ををギュッと抱きしめてやった。
「嫌いになんかならないよ。」
「うぇ・・・、ほ、本当?」
「ああ、本当さ。」
「じゃ、ボクは・・・、まだここにいてもいいの?エフィお姉ちゃんとテテスお姉ちゃんとティタンお姉ちゃんと一緒にいてもいいの?」
「もちろん。」
「ふぇ・・・、うぇぇぇぇん!!」
セシリアは声を上げて泣き始める。
胸のつかえがとれてしばらく泣いたあと、彼女は自分が悩んでいた事を教えてくれた。
どうやら俺達がセシリアを嫌いにならないか、不安で不安で仕方なかったらしい。
嫌われたら俺達はセシリアを見捨てる、そう思っていたのだ。
そんな事はない、と繰り返し彼女に言う。
やがてセシリアはすっかり泣き止んだ。
安心したのか、少しはにかんだ笑顔も見せる。
「サキュバス化するといつもこうなの。身体が熱くて、ボクのアソコがじんじんうずいちゃう。いつもこうして隠れてしていたんだけど・・・。」
サキュバス化の反動みたいなものなんだな。
確かにそういうものがあっても何ら不思議じゃない。
そうして泣き止んだ彼女を見て、俺はここから立ち去ろうとする。
「じゃ、俺は行くからな。終わったらちゃんと・・・。」
「ま、待って!!」
「ん?」
「お兄ちゃんのせ、精・・・。ボクにくれないかな?」
「ああ、そんな事な・・・へ?」
「おそらくボクの身体は魔力を求めていると思うんだ。だからお兄ちゃんの精があれば・・・、ダメ・・・?」
また涙ぐむセシリア。
本当に俺はこの顔に弱い。
彼女の泣く姿を見たくない俺は首を縦に振る。
セシリアはにぱぁっと笑顔を浮かべた。
「これがお兄ちゃんの・・・、大きい・・・。」
細い指がガラス細工を扱うように俺のを握る。
セシリアのオナニーを見たせいで、すっかり俺の息子は立ち上がっていた。
彼女は小さな口で肉棒を頬張る。
けど全部は入らずに先っぽだけをしゃぶられる、そんな感じになった。
「うっ、くぅ・・・。」
「ボクも我慢できなくなってきた・・・。」
そう言うとセシリアは左手を自分の秘部に持っていく。
股間から聞こえるクチュクチュという音が更に俺のモノをいきり立たせた。
彼女は自分を慰めながら必死で俺のを舐める。
しごく右手が突然、ぎゅっとモノを握り締めた。
電流みたいに快楽が流れる。
「うっ!!」
「ごめんなさい、・・・痛かった?」
「いや、平気さ。」
それから彼女はストローで吸うように俺の息子を吸う。
嘘だろ・・・、何だこれ・・・。
あまりの気持ちよさにイきそうになってしまった。
「ハァハァ・・・、お兄ちゃんのビクンビクン震えてる・・・。血管とか浮き出ているけど、痛くないの・・・?」
「あ、ああ。痛くないさ。」
「ボ、ボクもうダメ・・・。何かが来そうなの・・・。ふあっ。」
それから彼女が自分のをいじる水音と俺のをしゃぶる舌の動きが早くなる。
さっき以上の気持ちよさに俺は前かがみになっていた。
腰に力が入っていく。
彼女の動きは止むことをしらない。
「ダ、ダメェ・・・。ボク、もう、もうっ!!何かが来ちゃうの!!ねぇ、お兄ちゃん!!ボクのアソコに何かが来ちゃうのっ!!」
「俺ももうダメっ、だぁっ!!」
「ふあぁぁぁあああん!!来ちゃってるよぉぉぉぉ!!」
彼女の秘所から水しぶきが飛ぶ。
そして俺は彼女の口の中に白濁の飛沫を飛ばしていた。
腰が抜けそうなほど快楽が襲い掛かる。
彼女は俺の出したものを丁寧に舐め取っていた。
「ふぇ・・・、苦い・・・。」
そう言いながらも彼女はゴクリと俺の精子を飲み込む。
彼女はその後優しい微笑みを見せた。
それと同時にとてつもない疲労感が襲ってくる。
もはや全ての体力を使い果たした俺達は身なりを整えた後テントに戻り、同じ寝袋に包まった。
何か話したのかもしれないが、覚えていない。
寝る直前、彼女の声が聞こえたような気がした。
「おやすみなさい・・・。ダイスキだよ、おにいちゃん。」
−−−−−−−次の朝。
「また幸せそうに眠っているな、カイとセシリアは。」
「本当ですね。なんか起こすのも気が引けます。」
「ワタクシ達ももう少し眠ろうよ。この二人と一緒に。」
「それもいいな。よし、今日は昼ぐらいに出発するか。じゃ、ワタシがカイの隣で寝るぞ。」
「ずるいですわ。ワタクシがダーリンの隣なの。」
「じゃ、間をとってアタイが・・・。」
「「却下!!!」」
10/06/13 20:00更新 / アカフネ
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