合縁奇縁に結ばれて・後編
翌日。
特別寮にて、凱とヨメンバーズは黄泉と改めて邂逅した。
それも、瑞姫らヨメンバーズの一員として。
黄泉はその際、凱の過去の出来事や人間関係を記憶の限りで聞かされていた。
正しい事を言って咎めたのを逆恨みされ、親や教師の権力に心身両面で傷つけられ、強制的に奴隷として扱われ、冤罪や女性との悪縁を通じて社会的にも経済的にも大損害を負わされ、周囲のストレス解消の道具にされてきた事実。
その果てに、唯一の肉親だった実父を喪ったのだ。
それらを包み隠さず、凱は黄泉に伝えた。
とはいえ、凱は別に新妻女教師の同情を引こうなどとは思っていなかったし、記憶を半共有している瑞姫に余計な負担を背負わせたくなかったからこそ、自分の口で覚えている限りを伝えたのだ。
凱の告白に、黄泉は心底胸を痛めた様子で言ってくれた。「可哀想に」、「辛かったな」と。
真に愛する存在を見つけた黄泉は、その対象である凱をきつく抱擁し、何度も唇を重ね合わせ、耳元で熱く、そして愛おしく訴えた。
「オレの部屋行こうぜ」、と……。
黄泉はつまり、新妻として操を捧げる決意を固めていたのだ。
〈そうだ。これから、俺は……〉
女体の神秘も幻想も今となっては儚げに消え失せているものの、六人の魔物娘と経験したことは、彼の自信にも繋がっていたのも確かである。
されど、今だけは何も知らなかった童貞の頃に戻って、黄泉にすべてを委ね、オーガの荒々しさに身を任せ、甘美な世界に溺れたい――そんな思いがあった。
「準備があるから」と黄泉は先に帰り、結局、夕食後に凱は黄泉の部屋に赴く。
妙な期待感に胸を膨らませながら女教師が待つ部屋に足を進めると、自らの気を鎮めるように深呼吸をすると、扉を二度ノックし、声を確認して部屋に入る。
「遅かったじゃねぇか。新妻を待たせる気かよ」
少し呆れ顔の黄泉は言う。
もっとも、時間指定を忘れていた彼女も彼女だが……。
「……こうして来たってこたぁ、覚悟、できたんだろ?」
「そうじゃなきゃ……来ねえよ」
対等な物言いで、凱は黄泉の問いに答える。
これまで、彼女との関係は亜莉亜を介してのものだった。それがどういう運命の悪戯なのか、こうして妻の一人として迎えることになったのだ。
「学園長が防音の結界が施したって言ってたぜ。だからよ……こっからはオレと二人っきりで、しっぽりする時間だぜ……凱」
妖しげな微笑みをたたえつつ、ジャージのファスナーを下ろしてゆく黄泉。
凱は、豪華な大人のランジェリーを着けてきていると思ったが……。
〈スポーツブラ? いや違う、何だ?〉
ジャージの下から現れたのはスリップでも、キャミソールでも、ブラジャーでもなく、チェリーピンクに白いラインが入ったスポーツブラのようなものだった。
「ホントはスリングショットでもよかったんだがよ。ちょいと趣向を凝らしてみたのさ……と」
黄泉はもったいぶった口振りで言いながらジャージの上着を放り捨てると、流れるようにジャージのズボンを下ろしてゆく。
「あっ……!」
下腹部の装いが露わになると同時に、スポーツブラのようなものを着用していた理由も明らかになった。上と同じチェリーピンクに煌めく下着と思われたものは、白いラインが入った薄いナイロン製の陸上競技用のレーシングショーツだったのだ。
それによって凱は、黄泉が着ているものがセパレートユニフォームであるのを思い出した。
「それって……陸上の、セパレート」
「ああ、そうさ。オレ、中学からずっと陸上部だったんだ。トラックもフィールドも一通りこなせたから、高校大学じゃ混合競技メインだったんだ。まぁ、瑞姫のアドバイスもあったけどな……せっかくだしよ、気持ちだけでも学生時代に戻ろうって思ったのさ」
生唾を呑みつつ、身を屈めるようにして、右の腰骨の辺りに目を向ける。
縫い付けられたロゴは、女子部員らと同じスポーツメーカーのものだった。
「ああ、こいつは特注品さ。この色は流石に生徒にゃ着せらんねぇよ。まあ、生徒と同じモンじゃ芸がねぇってのもあるけどな。……どうだ? 気に入らねぇなら、部員と同じヤツも用意してあるぜ」
「そ、そんなことないっ! 凄く似合ってるから!」
一瞬、女子と同色の一枚を穿いた黄泉の姿が浮かぶが、色など取るに足らないことだ。そんな凱の心中を知ってか知らずか、黄泉は意地悪く笑みを返した刹那、さりげなく身を翻(ひるがえ)しながらベッドにしゃがみ込み、爛々と瞳を輝かせる夫に向かって、ブルマーの女尻を突き出してみせた。
「あぁ……」
迫力の構図で瞳に移り込む、チェリーピンクのナイロンヒップ。
完熟したハート形の双臀(そうでん)も、いかにも柔らかそうな肉付きも、青さが残る女子高生の尻とは比べようもない圧倒的なボリューム感だった。
スポーツ用の純正コスチュームだけあって、尻の全体がすっぽりと覆い尽くされているところにも、独特のエロティシズムが漂う。
「お、そんなに気に入ったか? こういう下着のほうがいいんじゃねぇの?」
スポーツウェアに感激する凱に思わず失笑してしまう黄泉だったが、すぐに体勢を直し、ベッドの横に置かれたスポーツバッグの中からアイボリーホワイトのショーツを取り出し、凱の頭上でヒラヒラとはためかせてみせた。
随所に豪勢なレース飾りがあしらわれた、ハイレグの一枚である。
「それもそれで魅力的だけど……でも、今は黄泉のその服がいいんだ!」
「いや、そんな力説しなくてもいいだろ……」
「その、凄くエッチだから……」
パンティには目もくれず、こんもり膨れた肉土手に視線を釘付けにする凱。
思わず口から出た感想だが、この台詞がすべてを物語っていた。
今この時、女教師がセパレートユニフォームを着用している現実……それも一つの非日常的な光景であり、どれほど扇情的なランジェリーにも代え難い妖しい色香と化して、夫の心を惑わせるのだから……。
「へへっ、そうだな。そうかもしんねぇ……ほぉれ、触っても、いいんだぜぇ?」
「あ、ああ!」
許しが得られるなり太腿にしがみつく。
両手をいっぱいに広げ、レーシングショーツに包まれた尻を揉み解し、恥丘の膨らみに顔面を擦り付ける。
〈ああ……匂いが、する。新たな妻の、マ×コの匂い……)
股座(またぐら)から漂う牝の淫香に、猛然と鼻を鳴らす。
新妻美教師の媚臭は、女子高生の香りとは違った成熟したものを感じさせる。
新陳代謝が活発でありながら、不浄を感じさせる体臭ではない。六人の魔物娘妻の匂いは断然好ましいが、新たに加わった黄泉の恥臭もまた純粋で、男の性欲を煽り立てるフェロモンの塊に思えた。
成熟した女が持つ、官能的な《香り(フレグランス〉》なのだ。
「俺……キミと、黄泉華としたい……もう、我慢出来ない……苦しくなる」
太腿をこじ開け、牝の中心部に鼻面を埋め込みながら、最後の願いを口にする。
女教師のセパレート姿なのに、もっとじっくり楽しんでみたいのに、交尾がしたくて辛抱出来ずにいた。はち切れんばかりに勃起したままの男根は常に脈動を繰り返し、鈴口からはドクドクと先走りの腺液が溢れ出しているのだから。
「おいおい、別に我慢しろって言ってねぇだろ。せっかくだからよ、服脱がせてもらうぜ。動くなよ?」
股座に埋められた顔を押し戻すと、黄泉はベッドから降りつつ、年下の夫と向かい合うように床にひざまずき、シャツのボタンをひとつずつ外していく。
凱はうっとりと美顔を見つめたまま、黄泉の手に委ねていた。
上半身が裸にされ、腰のベルトが外され、ファスナーが下ろされると、足元からズボンが抜き取られ、ボクサーパンツ一枚の姿に変えられる。
ボクサーパンツを突き破らんばかりの怒張の凄まじい膨らみが露わになると、黄泉はうっとりとした表情で張りつめた裏筋を優しく擦り上げる。その怒張を確かめた彼女は言う。
「へぇ……こいつぁ凄ぇなぁ」
黄泉はウエストのゴムに指先をかけながら、最後の覚悟を凱に問う。
凱も目配せひとつで、自らの意思を黄泉に伝えた。両脚を床に投じたまま後ろ手で体を支え、女教師の手を助けるように軽く尻を浮かせる。
「はぁ……す、すげぇ。こんなにぃ……大きくしちゃってよぉ」
バネ仕掛けの如くビョンッと露わになった男根の凄まじさに、黄泉は甘い吐息を漏らしつつ爛々と瞳を輝かせた。
その予想以上に逞しい勃起肉を前に、黄泉は興奮と身震いが止められない。
「こ、今度は……俺が、キミを……黄泉華を……!」
肉棒を勢いよくしならせつつ、黄泉を本名で呼びながら、レーシングトップを捲り上げてゆく。ブルンッと露わになった乳房は緑色でありながらも張りがあり、ヨメンバーズにも負けないくらい、惚れ惚れしてしまうほど美しい。ルージュを塗り付けたように艶めいた乳暈(にゅううん/=乳輪)に、赤々と実った乳頭……オーガである彼女のイメージとはかけ離れた、いや、それゆえのギャップがもたらす麗しさに溢れている。
「改めて見てみるとやっぱり大きい……! えっと、サイズやカップって、いくつなの?」
凱は乳房をふわふわと揉み、乳首をクリクリと転がしながら黄泉に尋ねた。
「ぁん♥ きゅ、98……の……んふぅ、J、だな、確か、んぅ♥」
乳房を優しく揉み込まれる快感に息を詰まらせ、黄泉は途切れ途切れにバストサイズを言い伝える。
〈え、みんなより、一番大きい!?〉
ヨメンバーズのバストサイズは朱鷺子とマルガレーテ以外、非常に小さい。実際に手にすれば、黄泉は断然圧倒的である。
「シ、ショーツも……」
とにかく優しく乳房をこね回し、乳首から乳暈を、肉房の裾野まで唾液まみれにすると、カウパー液をちびりながら新妻の下腹部に手を伸ばしてゆく。直穿き状態のレーシングショーツを剥けば、女教師の最後の秘部が明らかになるのだ。
「……いいぜ……脱がせてみな♥」
凱の欲求を承知して、黄泉は仰向けに寝そべった。
「……う、うん、じゃあ」
緊張感を漲らせ、ウエストゴムをゆっくりと捲ってゆく。
鍛えられた身体からレーシングショーツを剥いていくと、引き締まった下腹部が露わになる。恥骨の丸みを過ぎれば、扇形に整えられた陰毛があからさまになり、クレヴァスの合わせ目もかすかに露呈する。太腿が閉ざされているため秘唇は覗けないが、それも今すぐに……。
凱は一気に足元までレーシングショーツを引きずり下ろすと、膝を押し割るように体をねじ込み、《両脚(コンパス)》を大股に広げていく。
「こ、これが……黄泉華の……オマ×コ」
剥き身にされた女性器に、改めて身を震わせる凱。
今まで目にした誰のものよりも卑猥で、グロテスクで、淫らな肉の蠢きは、とても処女とは思えないほどでありながら、十代の女性器とは別物の媚肉に感じられた。
だが、それでも……どうしようもなく美しかった。女教師の恥部だと思えばなおさらに、神々しくさえ思ってしまう。
こんもりした外陰部も、発達したラビアも誘惑的で、包皮から芽吹いたクリトリスもルビーのごとく煌めいている。
エルノール、ロロティア、マルガレーテのような恐らく長い時を生きているであろう生粋の魔物娘もそうだが、瑞姫、朱鷺子、亜莉亜たちのように黄泉と同じく人間から変じた魔物娘ともまた違う魅力がそこにあるのだから。
「いいぜ。これがオレの全てだからよ……好きなだけ見ていいんだぜ? 凱はオレのダンナ様なんだからよ。匂いを嗅いでも、舐めてもいぃひっ!? う、んんぅ!」
黄泉の言葉を聞き届ける間もなく、凱は分泌に蕩けた恥肉にしゃぶりつく。亀裂を舐め回し、膣口を啜って、滾々(こんこん)と湧き出す美教師の女蜜を無心に味わう。味わいなどわからない。甘いのか酸っぱいのか、とにかく頬が落ちるほど旨いとだけ脳が訴えている。
「はうう……あふぅ、そっ! い、いいぃ……はんぅ、ふっ、ふうぅん♥」
過激なクンニリングスに、花弁が外側に大きく捲れてゆく。陰核は破裂しそうなまでに勃起し、牡との繋がりを求めて、蕾が忙(せわ)しく収縮する。
セックスへの欲求は凱も同じだった。牝を穿ち、膣を抉りたい……と血潮を滾(たぎ)らせ、戦慄(わなな)いているのだから。
「あぐ……よ、黄泉華……いい? 入れてもいい、かい?」
淫水にまみれた唇で女教師の朱唇を奪い、まるで羽毛を触るかのようにゆっくり優しく乳房をこね回しながら、交尾をせがんでしまう。
「んんぅ、い、いいぜぇ……♥ ほらぁ、わかるだろ? ここだぜ、ここぉ……♥」
膝が立てられ、美しく鍛えられた《両の脚(コンパス)》がMの形で開陳される。
女教師自身の手でラビアが広げられ、白んだ恥汁をたたえた膣口がむき出しにされる。
「うん、わかるよっ! ここに……ここにっ!」
「そりゃぁーっ!!」
「――っっっっ!?」
凱は怒張を握りしめながら、黄泉の女陰にそっと宛がおうとしたその時、黄泉は突如起き上がり、凱をベッドに引きずり込んで押し倒してしまう。
レスリングや柔道と混ざ合わせたかのような、あっという間の早業だった。
間髪入れず、黄泉は凱の肉槍を奪うように握ると、ゆっくり腰を落とし、己の肉壺を串刺しにさせた。
「はうっ、ん……い、いひぃあぁぁぁーっ♥♥」
「あおぅうぅぅぅぅーっ!」
性器が深々と繋がり合った瞬間、空気を震わせるほどの嬌声が室内に響き渡る。
限界に達していた疼きに、昂り続けていた肉欲に、ようやく得られた性の喜びは、ふたりを狂気の交わりに誘(いざな)ってゆく。
〈こ、これが、黄泉華の……何か違う、全然違うっ!〉
凱は嫌でも察していた。今までのセックスとは異質な感覚だと……。
美教師と交わっている、その感激もあるだろうが、粘膜が絡みつき、複雑に織り込まれた膣襞が亀頭にまとわりついてくる感触も、二段にも三段にも肉筒が括られる締まりも、熟れた牝でしか味わえない心地よさだった。
「うああぁ、いい、いいよっ、よみか、よみかぁぁぁっ!」
「ほら、ほらほらほらぁぁぁ♥♥ オレを嫁にしたこと、しっかり身体に刻み付けなぁ♥♥」
凱の動きを許さないかのように、黄泉は夢中で腰を振りまくる。尻肉すら上下に揺らすほど激しく、ラビアが平たく伸ばされるほど力強く、火柱のごとき巨根が彼女の子宮までも突き貫いていく。
黄泉は高校時代に処女喪失している。陸上競技で股関節を激しく動かしたせいで、処女膜が千切れてしまったのだ。
「はっ、ひっ! ううぅ、お、おぉん! す、すげへぇ……こ、こんなに……ひ、ひふっ♥」
野猿の如き腰遣いでありながら、快感で目の玉をひっくり返す黄泉。
男と縁のない暮らしを送ってきた女教師にとって、初めての、それも若牡とのまぐわいは不思議な陶酔をもたらしていく。
片時も休むことないくらい腰が止められなくなり、膣を自分から滅多刺しにしていく始末。雁首に襞が抉られ、膣肉が外側に引きずり出されるような激悦に見舞われれば、黄泉は呆気なくアクメの階段を昇りつめてしまう。
「ほおぉ……ひっ、くうぅ……あ、おぉ、い、イクッ! イッちゃうぅ♥」
「あ、ぐ、俺、もぉ……んぅ……で、でっ……るっっ!」
オルガスムスに痙攣する膣肉に射精が促され、濃厚な一番搾りが弾丸になって鈴口から噴出する。女教師を下からきつく抱きしめ、乳房の谷間に顔を埋めつつ、ビクビクと白き液玉を連射する。
しかし、黄泉の腰の動きは止まってくれない。汗ばんだ女体から香り立つフェロモンの臭気に煽られ、凱の男根もやる気をまったく失われていない。
「あぁ……よ、黄泉華、黄泉華ぁ!」
「んあぁ!」
今度は凱が仕返しとばかりに、横に転がって上下逆転し、左右に投げ出されている状態となった黄泉の脚を頭上まで持ち上げ、足首を掴んだまま女体をふたつ折りにして、真上に向いた蜜壺へザクザクと肉杭を穿ち込んでいく。
「おほうぅ♥ ひっ、ひいっ♥ あう、はううぅ♥」
オルガスムスの余韻も覚めやらぬうちに、黄泉は新たな喜悦に呑み込まれていく。痙攣している子宮がぐりぐりと圧迫され、ますます脈打つ男根にGスポットが刺激され、ピストンの度に潮を噴き上げながら昇天する。
「うひーっ! あ、ああぁ……駄目、駄目ーっ♥ また……また、イ、イク、イグイグぅ♥♥♥」
獣のごとく喚き立て、一本まとめの黒い長髪を掻き毟り、三回、そして四回と、気をやり続ける黄泉。涙を流し、涎をこぼし、穴という穴から体液を滲ませて、若き益荒男(ますらお)の身体にしがみつく
「ううぅ、すご、い、凄いよ、黄泉華……ああぁ、イッてる、イッてるんだね!」
充血した膣肉に、肉路がなおさらきつく締まり、子宮のバイブレーションが肉筒に否応なく、絶えず伝わってくる。
そうして、いつしか二発目が吐瀉される。それでもなお性器を繋げたまま、失神寸前の黄泉を抱き起こし、再び女性上位の体位に入れ替えて、真下から蕾を連打する。
「ういいぃ……す、すげぇよぉ……も、もう死んじゃう、死んじゃふうぅぅぅ♥ う、うっ、ううぅ♥♥」
「まだ、まだだよ! もっと、ほら、もっとっ!」
美麗の女教師が見る影もない、気が触れたようなアクメ顔にますます情念を盛らせる。体を起こし、座位で交わる。巨乳の柔らかみを胸板で味わいながら、太腿で黄泉の尻肉をバウンドさせる。
逆流する精液と大量の本気汁で、室内には絶えずグシャグシャと、水風船が破裂するような音が木霊する。
「ほら、今度は後ろからっ!」
度重なる絶頂に、意識を失いかけている黄泉を床にねじ伏せ、尻の割れ目をこじ開けるように怒張を突入させる。
「ひぎぃーっ! ん、んぐぅ、駄目ぇ! そ、そこ、そこは、おし、お尻いぃ!」
予期せぬ挿入に、身も引き裂かれるような痛みに正気を取り戻し、黄泉は悲鳴混じりに訴えた。全身が弛緩していたためか、ふたりの体液に蕩けていたこともあるだろう。あまりにスムーズに入ってしまったため気づかなかったが、凱はあろうことか肛門を穿ってしまったのだ。
「あ、ああっ……で、でも……お尻も、黄泉華のお尻の穴も、凄く、いいよっ!」
括約筋の締めつけに、膣肉とはまた違った圧迫を味わわされば、途中で抜くなど出来るわけがない。凱は勢いのままに根元まで肉棒を埋め込むと、ゆっくりと菊門を掘り返し始めた。
「うぐぅ……そ、そんなぁ、あっ、あぅ♥ そ、そんなにゆっくりぃ、う、動かしたら――あぅ! と、とろけ、る……ひっ、ひいぃ♥ ……で、出ちまうぅ、う、う、ん……♥♥」
あまりにゆっくりと穿たれることで襲ってくる陶酔感に身悶え、ゆっくり抜かれるしのが刺激となって排泄感にも襲われ、黄泉はもはや抵抗する気力はない。淫らに狂った凱に成す術もなく、処女の菊穴で雄々しい肉竿を受け止める。
「うあぁ……ま、また出る、でる――うぅ!!」
「ぁおぉ! ぅおおおぉぉおおおぉおおっっ♥♥♥♥」
やがて、三発目の精液がドロリと直腸内に流れ出すと、黄泉も三度激しい絶頂に襲われ、凱は黄泉の背に突っ伏すような形で抱きしめる。
〈ああ……治まらない……みんなと、同じだ……〉
二つの処女を一度に奪われたにも拘らず、甘い余韻に浸り、このまま眠りに落ちてしまいたい思いの黄泉。凱は彼女の肛門からズルズルと怒張を引き抜くと、黄泉をそっとベッドに寝かせ、自分もベッドに寝転がりながらそっと呟く。
「キミも……瑞姫やアリアと……同じだった」
「……そう、か。どうだった? ……気持ち、よかった、かい?」
凱の声に首だけゆっくり向けると、黄泉はすべてをやり遂げたような笑顔で優しく問いかける。
「うん……とっても」
それだけの問いであっても、黄泉にとっては充分に満たされるものだった。だからこそ、夫の手を探し求め、恋人握りで返す。その行為に凱も応え、互いに満たされていく。
ますます色づいていく生活の、この先のさらなる複数人プレイに思いを馳せながら……。
特別寮にて、凱とヨメンバーズは黄泉と改めて邂逅した。
それも、瑞姫らヨメンバーズの一員として。
黄泉はその際、凱の過去の出来事や人間関係を記憶の限りで聞かされていた。
正しい事を言って咎めたのを逆恨みされ、親や教師の権力に心身両面で傷つけられ、強制的に奴隷として扱われ、冤罪や女性との悪縁を通じて社会的にも経済的にも大損害を負わされ、周囲のストレス解消の道具にされてきた事実。
その果てに、唯一の肉親だった実父を喪ったのだ。
それらを包み隠さず、凱は黄泉に伝えた。
とはいえ、凱は別に新妻女教師の同情を引こうなどとは思っていなかったし、記憶を半共有している瑞姫に余計な負担を背負わせたくなかったからこそ、自分の口で覚えている限りを伝えたのだ。
凱の告白に、黄泉は心底胸を痛めた様子で言ってくれた。「可哀想に」、「辛かったな」と。
真に愛する存在を見つけた黄泉は、その対象である凱をきつく抱擁し、何度も唇を重ね合わせ、耳元で熱く、そして愛おしく訴えた。
「オレの部屋行こうぜ」、と……。
黄泉はつまり、新妻として操を捧げる決意を固めていたのだ。
〈そうだ。これから、俺は……〉
女体の神秘も幻想も今となっては儚げに消え失せているものの、六人の魔物娘と経験したことは、彼の自信にも繋がっていたのも確かである。
されど、今だけは何も知らなかった童貞の頃に戻って、黄泉にすべてを委ね、オーガの荒々しさに身を任せ、甘美な世界に溺れたい――そんな思いがあった。
「準備があるから」と黄泉は先に帰り、結局、夕食後に凱は黄泉の部屋に赴く。
妙な期待感に胸を膨らませながら女教師が待つ部屋に足を進めると、自らの気を鎮めるように深呼吸をすると、扉を二度ノックし、声を確認して部屋に入る。
「遅かったじゃねぇか。新妻を待たせる気かよ」
少し呆れ顔の黄泉は言う。
もっとも、時間指定を忘れていた彼女も彼女だが……。
「……こうして来たってこたぁ、覚悟、できたんだろ?」
「そうじゃなきゃ……来ねえよ」
対等な物言いで、凱は黄泉の問いに答える。
これまで、彼女との関係は亜莉亜を介してのものだった。それがどういう運命の悪戯なのか、こうして妻の一人として迎えることになったのだ。
「学園長が防音の結界が施したって言ってたぜ。だからよ……こっからはオレと二人っきりで、しっぽりする時間だぜ……凱」
妖しげな微笑みをたたえつつ、ジャージのファスナーを下ろしてゆく黄泉。
凱は、豪華な大人のランジェリーを着けてきていると思ったが……。
〈スポーツブラ? いや違う、何だ?〉
ジャージの下から現れたのはスリップでも、キャミソールでも、ブラジャーでもなく、チェリーピンクに白いラインが入ったスポーツブラのようなものだった。
「ホントはスリングショットでもよかったんだがよ。ちょいと趣向を凝らしてみたのさ……と」
黄泉はもったいぶった口振りで言いながらジャージの上着を放り捨てると、流れるようにジャージのズボンを下ろしてゆく。
「あっ……!」
下腹部の装いが露わになると同時に、スポーツブラのようなものを着用していた理由も明らかになった。上と同じチェリーピンクに煌めく下着と思われたものは、白いラインが入った薄いナイロン製の陸上競技用のレーシングショーツだったのだ。
それによって凱は、黄泉が着ているものがセパレートユニフォームであるのを思い出した。
「それって……陸上の、セパレート」
「ああ、そうさ。オレ、中学からずっと陸上部だったんだ。トラックもフィールドも一通りこなせたから、高校大学じゃ混合競技メインだったんだ。まぁ、瑞姫のアドバイスもあったけどな……せっかくだしよ、気持ちだけでも学生時代に戻ろうって思ったのさ」
生唾を呑みつつ、身を屈めるようにして、右の腰骨の辺りに目を向ける。
縫い付けられたロゴは、女子部員らと同じスポーツメーカーのものだった。
「ああ、こいつは特注品さ。この色は流石に生徒にゃ着せらんねぇよ。まあ、生徒と同じモンじゃ芸がねぇってのもあるけどな。……どうだ? 気に入らねぇなら、部員と同じヤツも用意してあるぜ」
「そ、そんなことないっ! 凄く似合ってるから!」
一瞬、女子と同色の一枚を穿いた黄泉の姿が浮かぶが、色など取るに足らないことだ。そんな凱の心中を知ってか知らずか、黄泉は意地悪く笑みを返した刹那、さりげなく身を翻(ひるがえ)しながらベッドにしゃがみ込み、爛々と瞳を輝かせる夫に向かって、ブルマーの女尻を突き出してみせた。
「あぁ……」
迫力の構図で瞳に移り込む、チェリーピンクのナイロンヒップ。
完熟したハート形の双臀(そうでん)も、いかにも柔らかそうな肉付きも、青さが残る女子高生の尻とは比べようもない圧倒的なボリューム感だった。
スポーツ用の純正コスチュームだけあって、尻の全体がすっぽりと覆い尽くされているところにも、独特のエロティシズムが漂う。
「お、そんなに気に入ったか? こういう下着のほうがいいんじゃねぇの?」
スポーツウェアに感激する凱に思わず失笑してしまう黄泉だったが、すぐに体勢を直し、ベッドの横に置かれたスポーツバッグの中からアイボリーホワイトのショーツを取り出し、凱の頭上でヒラヒラとはためかせてみせた。
随所に豪勢なレース飾りがあしらわれた、ハイレグの一枚である。
「それもそれで魅力的だけど……でも、今は黄泉のその服がいいんだ!」
「いや、そんな力説しなくてもいいだろ……」
「その、凄くエッチだから……」
パンティには目もくれず、こんもり膨れた肉土手に視線を釘付けにする凱。
思わず口から出た感想だが、この台詞がすべてを物語っていた。
今この時、女教師がセパレートユニフォームを着用している現実……それも一つの非日常的な光景であり、どれほど扇情的なランジェリーにも代え難い妖しい色香と化して、夫の心を惑わせるのだから……。
「へへっ、そうだな。そうかもしんねぇ……ほぉれ、触っても、いいんだぜぇ?」
「あ、ああ!」
許しが得られるなり太腿にしがみつく。
両手をいっぱいに広げ、レーシングショーツに包まれた尻を揉み解し、恥丘の膨らみに顔面を擦り付ける。
〈ああ……匂いが、する。新たな妻の、マ×コの匂い……)
股座(またぐら)から漂う牝の淫香に、猛然と鼻を鳴らす。
新妻美教師の媚臭は、女子高生の香りとは違った成熟したものを感じさせる。
新陳代謝が活発でありながら、不浄を感じさせる体臭ではない。六人の魔物娘妻の匂いは断然好ましいが、新たに加わった黄泉の恥臭もまた純粋で、男の性欲を煽り立てるフェロモンの塊に思えた。
成熟した女が持つ、官能的な《香り(フレグランス〉》なのだ。
「俺……キミと、黄泉華としたい……もう、我慢出来ない……苦しくなる」
太腿をこじ開け、牝の中心部に鼻面を埋め込みながら、最後の願いを口にする。
女教師のセパレート姿なのに、もっとじっくり楽しんでみたいのに、交尾がしたくて辛抱出来ずにいた。はち切れんばかりに勃起したままの男根は常に脈動を繰り返し、鈴口からはドクドクと先走りの腺液が溢れ出しているのだから。
「おいおい、別に我慢しろって言ってねぇだろ。せっかくだからよ、服脱がせてもらうぜ。動くなよ?」
股座に埋められた顔を押し戻すと、黄泉はベッドから降りつつ、年下の夫と向かい合うように床にひざまずき、シャツのボタンをひとつずつ外していく。
凱はうっとりと美顔を見つめたまま、黄泉の手に委ねていた。
上半身が裸にされ、腰のベルトが外され、ファスナーが下ろされると、足元からズボンが抜き取られ、ボクサーパンツ一枚の姿に変えられる。
ボクサーパンツを突き破らんばかりの怒張の凄まじい膨らみが露わになると、黄泉はうっとりとした表情で張りつめた裏筋を優しく擦り上げる。その怒張を確かめた彼女は言う。
「へぇ……こいつぁ凄ぇなぁ」
黄泉はウエストのゴムに指先をかけながら、最後の覚悟を凱に問う。
凱も目配せひとつで、自らの意思を黄泉に伝えた。両脚を床に投じたまま後ろ手で体を支え、女教師の手を助けるように軽く尻を浮かせる。
「はぁ……す、すげぇ。こんなにぃ……大きくしちゃってよぉ」
バネ仕掛けの如くビョンッと露わになった男根の凄まじさに、黄泉は甘い吐息を漏らしつつ爛々と瞳を輝かせた。
その予想以上に逞しい勃起肉を前に、黄泉は興奮と身震いが止められない。
「こ、今度は……俺が、キミを……黄泉華を……!」
肉棒を勢いよくしならせつつ、黄泉を本名で呼びながら、レーシングトップを捲り上げてゆく。ブルンッと露わになった乳房は緑色でありながらも張りがあり、ヨメンバーズにも負けないくらい、惚れ惚れしてしまうほど美しい。ルージュを塗り付けたように艶めいた乳暈(にゅううん/=乳輪)に、赤々と実った乳頭……オーガである彼女のイメージとはかけ離れた、いや、それゆえのギャップがもたらす麗しさに溢れている。
「改めて見てみるとやっぱり大きい……! えっと、サイズやカップって、いくつなの?」
凱は乳房をふわふわと揉み、乳首をクリクリと転がしながら黄泉に尋ねた。
「ぁん♥ きゅ、98……の……んふぅ、J、だな、確か、んぅ♥」
乳房を優しく揉み込まれる快感に息を詰まらせ、黄泉は途切れ途切れにバストサイズを言い伝える。
〈え、みんなより、一番大きい!?〉
ヨメンバーズのバストサイズは朱鷺子とマルガレーテ以外、非常に小さい。実際に手にすれば、黄泉は断然圧倒的である。
「シ、ショーツも……」
とにかく優しく乳房をこね回し、乳首から乳暈を、肉房の裾野まで唾液まみれにすると、カウパー液をちびりながら新妻の下腹部に手を伸ばしてゆく。直穿き状態のレーシングショーツを剥けば、女教師の最後の秘部が明らかになるのだ。
「……いいぜ……脱がせてみな♥」
凱の欲求を承知して、黄泉は仰向けに寝そべった。
「……う、うん、じゃあ」
緊張感を漲らせ、ウエストゴムをゆっくりと捲ってゆく。
鍛えられた身体からレーシングショーツを剥いていくと、引き締まった下腹部が露わになる。恥骨の丸みを過ぎれば、扇形に整えられた陰毛があからさまになり、クレヴァスの合わせ目もかすかに露呈する。太腿が閉ざされているため秘唇は覗けないが、それも今すぐに……。
凱は一気に足元までレーシングショーツを引きずり下ろすと、膝を押し割るように体をねじ込み、《両脚(コンパス)》を大股に広げていく。
「こ、これが……黄泉華の……オマ×コ」
剥き身にされた女性器に、改めて身を震わせる凱。
今まで目にした誰のものよりも卑猥で、グロテスクで、淫らな肉の蠢きは、とても処女とは思えないほどでありながら、十代の女性器とは別物の媚肉に感じられた。
だが、それでも……どうしようもなく美しかった。女教師の恥部だと思えばなおさらに、神々しくさえ思ってしまう。
こんもりした外陰部も、発達したラビアも誘惑的で、包皮から芽吹いたクリトリスもルビーのごとく煌めいている。
エルノール、ロロティア、マルガレーテのような恐らく長い時を生きているであろう生粋の魔物娘もそうだが、瑞姫、朱鷺子、亜莉亜たちのように黄泉と同じく人間から変じた魔物娘ともまた違う魅力がそこにあるのだから。
「いいぜ。これがオレの全てだからよ……好きなだけ見ていいんだぜ? 凱はオレのダンナ様なんだからよ。匂いを嗅いでも、舐めてもいぃひっ!? う、んんぅ!」
黄泉の言葉を聞き届ける間もなく、凱は分泌に蕩けた恥肉にしゃぶりつく。亀裂を舐め回し、膣口を啜って、滾々(こんこん)と湧き出す美教師の女蜜を無心に味わう。味わいなどわからない。甘いのか酸っぱいのか、とにかく頬が落ちるほど旨いとだけ脳が訴えている。
「はうう……あふぅ、そっ! い、いいぃ……はんぅ、ふっ、ふうぅん♥」
過激なクンニリングスに、花弁が外側に大きく捲れてゆく。陰核は破裂しそうなまでに勃起し、牡との繋がりを求めて、蕾が忙(せわ)しく収縮する。
セックスへの欲求は凱も同じだった。牝を穿ち、膣を抉りたい……と血潮を滾(たぎ)らせ、戦慄(わなな)いているのだから。
「あぐ……よ、黄泉華……いい? 入れてもいい、かい?」
淫水にまみれた唇で女教師の朱唇を奪い、まるで羽毛を触るかのようにゆっくり優しく乳房をこね回しながら、交尾をせがんでしまう。
「んんぅ、い、いいぜぇ……♥ ほらぁ、わかるだろ? ここだぜ、ここぉ……♥」
膝が立てられ、美しく鍛えられた《両の脚(コンパス)》がMの形で開陳される。
女教師自身の手でラビアが広げられ、白んだ恥汁をたたえた膣口がむき出しにされる。
「うん、わかるよっ! ここに……ここにっ!」
「そりゃぁーっ!!」
「――っっっっ!?」
凱は怒張を握りしめながら、黄泉の女陰にそっと宛がおうとしたその時、黄泉は突如起き上がり、凱をベッドに引きずり込んで押し倒してしまう。
レスリングや柔道と混ざ合わせたかのような、あっという間の早業だった。
間髪入れず、黄泉は凱の肉槍を奪うように握ると、ゆっくり腰を落とし、己の肉壺を串刺しにさせた。
「はうっ、ん……い、いひぃあぁぁぁーっ♥♥」
「あおぅうぅぅぅぅーっ!」
性器が深々と繋がり合った瞬間、空気を震わせるほどの嬌声が室内に響き渡る。
限界に達していた疼きに、昂り続けていた肉欲に、ようやく得られた性の喜びは、ふたりを狂気の交わりに誘(いざな)ってゆく。
〈こ、これが、黄泉華の……何か違う、全然違うっ!〉
凱は嫌でも察していた。今までのセックスとは異質な感覚だと……。
美教師と交わっている、その感激もあるだろうが、粘膜が絡みつき、複雑に織り込まれた膣襞が亀頭にまとわりついてくる感触も、二段にも三段にも肉筒が括られる締まりも、熟れた牝でしか味わえない心地よさだった。
「うああぁ、いい、いいよっ、よみか、よみかぁぁぁっ!」
「ほら、ほらほらほらぁぁぁ♥♥ オレを嫁にしたこと、しっかり身体に刻み付けなぁ♥♥」
凱の動きを許さないかのように、黄泉は夢中で腰を振りまくる。尻肉すら上下に揺らすほど激しく、ラビアが平たく伸ばされるほど力強く、火柱のごとき巨根が彼女の子宮までも突き貫いていく。
黄泉は高校時代に処女喪失している。陸上競技で股関節を激しく動かしたせいで、処女膜が千切れてしまったのだ。
「はっ、ひっ! ううぅ、お、おぉん! す、すげへぇ……こ、こんなに……ひ、ひふっ♥」
野猿の如き腰遣いでありながら、快感で目の玉をひっくり返す黄泉。
男と縁のない暮らしを送ってきた女教師にとって、初めての、それも若牡とのまぐわいは不思議な陶酔をもたらしていく。
片時も休むことないくらい腰が止められなくなり、膣を自分から滅多刺しにしていく始末。雁首に襞が抉られ、膣肉が外側に引きずり出されるような激悦に見舞われれば、黄泉は呆気なくアクメの階段を昇りつめてしまう。
「ほおぉ……ひっ、くうぅ……あ、おぉ、い、イクッ! イッちゃうぅ♥」
「あ、ぐ、俺、もぉ……んぅ……で、でっ……るっっ!」
オルガスムスに痙攣する膣肉に射精が促され、濃厚な一番搾りが弾丸になって鈴口から噴出する。女教師を下からきつく抱きしめ、乳房の谷間に顔を埋めつつ、ビクビクと白き液玉を連射する。
しかし、黄泉の腰の動きは止まってくれない。汗ばんだ女体から香り立つフェロモンの臭気に煽られ、凱の男根もやる気をまったく失われていない。
「あぁ……よ、黄泉華、黄泉華ぁ!」
「んあぁ!」
今度は凱が仕返しとばかりに、横に転がって上下逆転し、左右に投げ出されている状態となった黄泉の脚を頭上まで持ち上げ、足首を掴んだまま女体をふたつ折りにして、真上に向いた蜜壺へザクザクと肉杭を穿ち込んでいく。
「おほうぅ♥ ひっ、ひいっ♥ あう、はううぅ♥」
オルガスムスの余韻も覚めやらぬうちに、黄泉は新たな喜悦に呑み込まれていく。痙攣している子宮がぐりぐりと圧迫され、ますます脈打つ男根にGスポットが刺激され、ピストンの度に潮を噴き上げながら昇天する。
「うひーっ! あ、ああぁ……駄目、駄目ーっ♥ また……また、イ、イク、イグイグぅ♥♥♥」
獣のごとく喚き立て、一本まとめの黒い長髪を掻き毟り、三回、そして四回と、気をやり続ける黄泉。涙を流し、涎をこぼし、穴という穴から体液を滲ませて、若き益荒男(ますらお)の身体にしがみつく
「ううぅ、すご、い、凄いよ、黄泉華……ああぁ、イッてる、イッてるんだね!」
充血した膣肉に、肉路がなおさらきつく締まり、子宮のバイブレーションが肉筒に否応なく、絶えず伝わってくる。
そうして、いつしか二発目が吐瀉される。それでもなお性器を繋げたまま、失神寸前の黄泉を抱き起こし、再び女性上位の体位に入れ替えて、真下から蕾を連打する。
「ういいぃ……す、すげぇよぉ……も、もう死んじゃう、死んじゃふうぅぅぅ♥ う、うっ、ううぅ♥♥」
「まだ、まだだよ! もっと、ほら、もっとっ!」
美麗の女教師が見る影もない、気が触れたようなアクメ顔にますます情念を盛らせる。体を起こし、座位で交わる。巨乳の柔らかみを胸板で味わいながら、太腿で黄泉の尻肉をバウンドさせる。
逆流する精液と大量の本気汁で、室内には絶えずグシャグシャと、水風船が破裂するような音が木霊する。
「ほら、今度は後ろからっ!」
度重なる絶頂に、意識を失いかけている黄泉を床にねじ伏せ、尻の割れ目をこじ開けるように怒張を突入させる。
「ひぎぃーっ! ん、んぐぅ、駄目ぇ! そ、そこ、そこは、おし、お尻いぃ!」
予期せぬ挿入に、身も引き裂かれるような痛みに正気を取り戻し、黄泉は悲鳴混じりに訴えた。全身が弛緩していたためか、ふたりの体液に蕩けていたこともあるだろう。あまりにスムーズに入ってしまったため気づかなかったが、凱はあろうことか肛門を穿ってしまったのだ。
「あ、ああっ……で、でも……お尻も、黄泉華のお尻の穴も、凄く、いいよっ!」
括約筋の締めつけに、膣肉とはまた違った圧迫を味わわされば、途中で抜くなど出来るわけがない。凱は勢いのままに根元まで肉棒を埋め込むと、ゆっくりと菊門を掘り返し始めた。
「うぐぅ……そ、そんなぁ、あっ、あぅ♥ そ、そんなにゆっくりぃ、う、動かしたら――あぅ! と、とろけ、る……ひっ、ひいぃ♥ ……で、出ちまうぅ、う、う、ん……♥♥」
あまりにゆっくりと穿たれることで襲ってくる陶酔感に身悶え、ゆっくり抜かれるしのが刺激となって排泄感にも襲われ、黄泉はもはや抵抗する気力はない。淫らに狂った凱に成す術もなく、処女の菊穴で雄々しい肉竿を受け止める。
「うあぁ……ま、また出る、でる――うぅ!!」
「ぁおぉ! ぅおおおぉぉおおおぉおおっっ♥♥♥♥」
やがて、三発目の精液がドロリと直腸内に流れ出すと、黄泉も三度激しい絶頂に襲われ、凱は黄泉の背に突っ伏すような形で抱きしめる。
〈ああ……治まらない……みんなと、同じだ……〉
二つの処女を一度に奪われたにも拘らず、甘い余韻に浸り、このまま眠りに落ちてしまいたい思いの黄泉。凱は彼女の肛門からズルズルと怒張を引き抜くと、黄泉をそっとベッドに寝かせ、自分もベッドに寝転がりながらそっと呟く。
「キミも……瑞姫やアリアと……同じだった」
「……そう、か。どうだった? ……気持ち、よかった、かい?」
凱の声に首だけゆっくり向けると、黄泉はすべてをやり遂げたような笑顔で優しく問いかける。
「うん……とっても」
それだけの問いであっても、黄泉にとっては充分に満たされるものだった。だからこそ、夫の手を探し求め、恋人握りで返す。その行為に凱も応え、互いに満たされていく。
ますます色づいていく生活の、この先のさらなる複数人プレイに思いを馳せながら……。
24/10/10 01:08更新 / rakshasa
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