あはは特急
「ふぇっくしょいっ!」 ベチャッ
「うお!?俺の大事なPCに、鼻 水 が!?」
ここはとあるマンションの一室。男性が、なにやら一人で嘆いていました。
「サラサラしてた感じだったのが唯一の救いか・・・。しかし」
バンっ、と勢いよく窓を閉め、吠えました。
「8階まで上がって来てんじゃねえよ花粉どもぉぉぉぉぉ!」
男性の名は藤沢圭吾。彼は花粉症を患っており、毎年この時期には鼻や目のかゆみ、くしゃみなどでひたすら悩まされています。
そんな彼が窓を開けていたのは、布団を干すためでした。花粉の大量に舞う時期に外に布団を干すなどどうかしているように思うかもしれませんが、夜中ずっと鼻水が止まらず、ひたすら布団を汚してしまた彼にとっては仕方のない選択でした。
「ったく・・・」
一吠えして満足したのか、彼は冷静になり、部屋を見渡します。
「ん?・・・あれは」
そこで、彼にとっては救いとなるものを、ようやく見つけました。
あまり使わないから、と時期以外は部屋の隅に追いやられるその道具。
それが今の彼には輝いて見えました。
手に取り、袋を開封し、手順に従って装着します。
閉じたままの窓に向かい一言。
「はぁっはっは!見るがいい花粉ども!俺は人類の英知、マスクを手に入れた!これで貴様らなど恐るるに足らんわ!」 フゴー
マスクで声がこもり、少し声が低くなった彼がふんぞりかえります。
少し痛い人のように見えるかもしれませんが、最上階端部屋、隣人無し、さらにはいらいらで妙なテンションとなればこうなってしまうものなのでしょう。
「ふふ・・・・・・。・・・ん?」
ふと、彼は遠くの空に何かが見えた気がして目を細めます。
「なんかこっちに飛んできてる気が・・・」
ふと、彼の耳に声が届きました。
「・・・はは〜・・・ぁは・・・〜」
なんだか笑っているような声です。窓を閉めているのに聞こえるということは、結構な声なのでしょうか。
段々と、声、そして物体がゆっくりと近づいてきます。
そして、きちんと形が目視できるようになったとき
ビュオォォォ!
一瞬ではありましたが、とても強い風が窓に吹きつけました。
「あはは〜〜〜〜〜」
同時に物体も急加速して、こちらに向かってきます。
「あははは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 はっ」
「え、ちょ!?」
そのまま勢いは衰えず、閉まったままだった彼の部屋の窓に衝突しました。
笑顔のままずりー、とベランダにずり落ちました。
「おいおい、大丈夫かよ?」
さすがに心配になり窓の外へ出て拾い上げます。
「あはh・・・きゅぅ・・・」
目の前に落ちてきた物体は、ケサランパサランだったようです。
長い髪をポニーテールのように束ね、まとっているのはやはり自分の綿毛のみ。身長は、20センチよりは少し高いでしょうか。
「ほっとくわけには・・・いかないよなぁ。一応俺の敷地(?)だし」
自分を納得させ、彼はケサランパサランを座布団に寝かせました。
「・・・あれ?」 パチッ
5分ほどたったころでしょうか、ケサランパサランが唐突に起き上がりました。
「もう大丈夫か?」
隣で見ていた彼が声をかけます。
「う〜ん・・・多分」
「自分の名前とかわかるか?」
「陽菜(ひな)!」
先ほどまで気を失っていたとは思えないほどの笑顔で陽菜が言い放ちました。
「陽菜・・・ね。なんでここにいるかは?」
「えっとねぇ・・・おさんぽしてて、楽しくなって、おにいさんがみえて」
お兄さん、と言われて指をさされたので、彼のことだと理解しました。
「あそぼーって行ったら、はやくなって」
「ふむふむ」
「あたったのー!」
屈託のない笑顔で陽菜がいいました。
「・・・なんか、よかったね。って言ってやりたくなるけど、軽く事故ってるからなお前・・・」
ふう、と息を吐いて陽菜の頭に手を置きました。
「まあ、俺が窓閉めてたせいだな。すまん」
「いいよー♪」
笑顔で言ってくれているところを見ると、まるで気にしていないようでした。
「えー・・・それで、遊ぶって?」
「えっとねー」
言われて陽菜は思い出したように彼を見上げ、浮き上がります。
「あははー しない?」
「しない」
即答でした。なぜなら、彼も学者ほどではないとはいえ、ある程度の魔物の知識は身についていて、当然ケサランパサランの生態も知っていたからです。
「そんなことしたら頭お花畑になっちまうだろ」
「しようよー」
しかしほとんど彼の答えを気にしていないようで、いきなり彼の顔の目の前で身体を振り始めました。
「ちょ、てめぇ!」
「あははー♪」
目に見えるほどの綿が、一気に目の前を覆い尽くします。
彼は危機を感じ、目を閉じました。
しかし、いつまでたっても感染(?)の予兆は現れません。
不審に思い目を開けると。
「むぅー」
世にも珍しい、不機嫌な表情のケサランパサランが浮いていました。
「それなにー?」
その指の先は彼の顔、というよりは彼が先ほど身に付けたマスクがありました。花粉対策に付けたものでしたが、魔物からも身を守ってくれたようです。
「さすが人類の英知、マスク・・・・・・ておい」
花粉を吸わせるのが無理と判断した陽菜は、彼のズボンに素早く手を伸ばしていました。
しかし、魅了の魔法も何もかけられていない彼の愚息は全く反応を示しません。
「諦めろって、これつけてる限りはお前の思い通りにはならないの」
マスクを指差し、得意げな、それでいてすこし申し訳なさそうに彼は言います。
「むぅぅぅ!」
さらに不機嫌になった陽菜は、強行手段に出ました。
「ぶほっ!?」
自分の股間の位置にいる陽菜を見下ろしていた彼の顔に向かって、体当たりを繰り出したのです。
「いてぇ!目に入っただろうが!」
「ふっふーん」
陽菜は得意げです。
「いてて・・・。口が無理だからっていきなりそりゃないだろ・・・」
しかし、彼は思いました。目と口は繋がっていなかったかと。鼻と耳も確か繋がってたような、と。
さらには、マスクの内側にもさらっ、とした感触が出始めました。
「あー・・・このマスク安物だったわけね・・・」
安物のマスクは、意外と目が粗かったりするものです。
しかし、不思議と彼には後悔がありません、というより、段々と幸せな気分になってきているようです。
彼が視線を上げると、丁度正面あたりで陽菜の視線と交錯しました。
「あははー する?」
先ほどと同じ誘い方でした。
しかし、彼の目に映る陽菜はとても愛らしく、そして、綿毛だけをまとっているその姿が、とても扇情的に見えました。
マスクを外し、陽菜に答えます。
「ああ・・・頼む・・・」
それが彼の意識の内だったのか、ピンクに染め上げられた本能だったのかは、もう誰にもわかりませんでした。
「ん・・・んっ・・・じゅる・・・」
部屋に水音が響き渡ります。
そこには、服を全て脱ぎ去った圭吾と、その男根にむしゃぶりつく綿・・・陽菜の姿がありました。
「おっきぃね・・・ん・・・ちゅる」
「そう・・・かっ? うぐ・・・」
平均サイズよりも少し大きいくらいの彼のモノではありますが、身体の小さな陽菜にとっては、剛直と呼んで問題ないほどです。
それを愛おしそうに一心不乱になめる陽菜の表情に、さらに欲をかきたてられた男根が、天を貫かんばかりにそりかえります。
「んちゅ・・・ぬろぉ・・・」
舌を這わせてよだれを塗りたくり、先を口に含みながら身体全体でゆっくりと愛撫をしています。
「もうちょっと、深く、できるか?」
遠慮がちにでしたが、しかし期待のこもった目で彼は聞きます。
「ん♪」
声では答えず、そのかわりに一気にカリのあたりまでを飲み込みました。
「ああ・・・やばい・・・」
彼の口が閉じられなくなるほど息が荒くなってきました。
射精が近いようです。
「んっんっんっ」
それに感づいたのか、陽菜はさらに早く、深く加え始めました。
その動きに呼応するように、彼の腰が小刻みに震えます。
「もう・・・出っ!」
「んくぅ♪」
最後に大きな一跳ねが起こり、ドプっと音が聞こえそうなほどの勢いで陽菜の口の中に精子が送り込まれます。
「ごく・・・ごく・・・んく」
かなりの量であったはずなのに、苦悶の表情どころか、子供が大好きなジュースでも飲むような勢いで吸引されていました。
そして、最後の一滴まで吸い終えたとき、彼女の身体を少しふるわせました。
もふ、と少量の綿が彼の前に浮かび上がります。
それを彼は嬉しそうに吸い込みました。全くためらいはありません。
「あはは〜?」(もっとしたい?)
「ああ・・・」
彼には既に、彼女の言語が理解できるようになっていました。
ベッドに横たわった陽菜に、彼が覆いかぶさり、手を添えます。いわゆる正常位なのですが、彼女が小さいために、まるでオナホールでも使い始めるかのようです。
「あははー♪」(きていいよ)
「くぅ・・・」
声を合図に、少しずつ彼女の身体に男根を差し込んでいきます。
きつくしまった割れ目は、全てを拒むようにぴったりと閉まっていましたが、彼のモノが触れると吸いつくように迎え入れ始めました。
すぐに奥に達してしまうだろうと思っていた彼女の膣でしたが、半分ほど入っても、まだまだ奥がありません。
「あははー♪」(ぜんぶ、いいよ)
陽菜が自分の体重も掛けていっきに彼のものを飲み込みました。
「あ、あは・・・あはぁ!!」
全て飲み込んだ彼女のおなかは、ぼこっと膨らんでいました。しかし、それでも彼女は苦しそうではなく、それどころかもっと欲しがるような表情をしています。
「大丈夫・・・なのか?」
「あは、はぁ♪」
恍惚とした彼女の言葉は、今は言葉として機能していないようでした。
しかし、しっかりと頷いたことが、彼にはわかりました。
「はぁ・・・はぁっ」
彼女が小さいこと、そして彼女が動けないのを理由に彼は本当に陽菜が道具であるかのようにシェイクし始めます。
一突きするたび、どこからこんなにも出るのかというほどの愛液が飛び散り、さらに動きやすさをましていきます。
「あ、あは、あひゅんっ!」
愛液と同じようによだれもたらしながら、陽菜が激しく揺さぶられます。
ずぷ、ずぷっ、と出入りする男根もどんどんと硬度を増しています。
「出る、出るぞっ!」
「あひゅっ、あhっあははー♪」
その声に反応し、陽菜は狭い膣内をさらに締めあげました。
「うく、あああああああ!」
「あはあああああああああああああああああ!!!」
ビュルルルゥゥゥゥゥゥと、一気に陽菜の体内に精液が送り込まれます。
「あっっあ・・・」
亀頭が震え、最後の一滴まで出すたびに、陽菜の身体も震えます。絶頂の波がまだ去らないのでしょう。
「はぁっ・・・はぁ・・・」
荒い息のまま彼が男根を引き抜くと、入りきらなかった精液が、ドロドロとあふれ出していました。
「あは、はー?」(しあわせに、なれた?)
「はぁ・・・はぁ。・・・ああ。・・・ありがとう」
それだけの会話を交わし、二人は心地よいまどろみに堕ちていました。
初めての行為から1週間ほどが経ちました。
陽菜はあれからすっかり圭吾になついて住みつきました。彼も同様に彼女の事を好きになってしまったようで、お互いとても幸せそうです。
「あ、そうだ〜」
「ん?」
陽菜が何か思い出したように浮き上がり、彼の肩に乗りました。
「どうした?」
彼が優しく問います。
「こどもつくらないと〜♪」
「はぁ!?・・・・・・・・・・・・ああ、そういうことか」
子供という単語に驚愕した彼でしたが、ケサランパサランの生態を思い出し、少しほっとします。
「ベランダからでいいか?」
「うん♪」
そして、窓をあけ、二人で空を見上げます。
「んんん〜♪」
彼女が身体を震わすと同時に、たくさんの綿毛が風に乗って舞っていきます。
「元気に育てよー!」
「よー♪」
しっかりと、手を振って送りだしました。
「そういえば、今日俺マスクしてなかったな・・・」
しかし、一向に花粉症の症状が出る様子はありません。
心当たりを探っていると、陽菜が頬をぺちぺちとしていました。
「よかったねー♪」
満面の笑みでそう言われ、細かいことは彼の頭の中でどうでもよくなりました。彼女ができ、子供まででき、花粉症も治った、これほどいい事が重なったのですから、嬉しくないはずがありません。
「そうだな・・・あははー♪」
「あははー♪」(うん!)
春の日差しの中、2つの影はいつまでも幸せそうに笑っていました。
「うお!?俺の大事なPCに、鼻 水 が!?」
ここはとあるマンションの一室。男性が、なにやら一人で嘆いていました。
「サラサラしてた感じだったのが唯一の救いか・・・。しかし」
バンっ、と勢いよく窓を閉め、吠えました。
「8階まで上がって来てんじゃねえよ花粉どもぉぉぉぉぉ!」
男性の名は藤沢圭吾。彼は花粉症を患っており、毎年この時期には鼻や目のかゆみ、くしゃみなどでひたすら悩まされています。
そんな彼が窓を開けていたのは、布団を干すためでした。花粉の大量に舞う時期に外に布団を干すなどどうかしているように思うかもしれませんが、夜中ずっと鼻水が止まらず、ひたすら布団を汚してしまた彼にとっては仕方のない選択でした。
「ったく・・・」
一吠えして満足したのか、彼は冷静になり、部屋を見渡します。
「ん?・・・あれは」
そこで、彼にとっては救いとなるものを、ようやく見つけました。
あまり使わないから、と時期以外は部屋の隅に追いやられるその道具。
それが今の彼には輝いて見えました。
手に取り、袋を開封し、手順に従って装着します。
閉じたままの窓に向かい一言。
「はぁっはっは!見るがいい花粉ども!俺は人類の英知、マスクを手に入れた!これで貴様らなど恐るるに足らんわ!」 フゴー
マスクで声がこもり、少し声が低くなった彼がふんぞりかえります。
少し痛い人のように見えるかもしれませんが、最上階端部屋、隣人無し、さらにはいらいらで妙なテンションとなればこうなってしまうものなのでしょう。
「ふふ・・・・・・。・・・ん?」
ふと、彼は遠くの空に何かが見えた気がして目を細めます。
「なんかこっちに飛んできてる気が・・・」
ふと、彼の耳に声が届きました。
「・・・はは〜・・・ぁは・・・〜」
なんだか笑っているような声です。窓を閉めているのに聞こえるということは、結構な声なのでしょうか。
段々と、声、そして物体がゆっくりと近づいてきます。
そして、きちんと形が目視できるようになったとき
ビュオォォォ!
一瞬ではありましたが、とても強い風が窓に吹きつけました。
「あはは〜〜〜〜〜」
同時に物体も急加速して、こちらに向かってきます。
「あははは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 はっ」
「え、ちょ!?」
そのまま勢いは衰えず、閉まったままだった彼の部屋の窓に衝突しました。
笑顔のままずりー、とベランダにずり落ちました。
「おいおい、大丈夫かよ?」
さすがに心配になり窓の外へ出て拾い上げます。
「あはh・・・きゅぅ・・・」
目の前に落ちてきた物体は、ケサランパサランだったようです。
長い髪をポニーテールのように束ね、まとっているのはやはり自分の綿毛のみ。身長は、20センチよりは少し高いでしょうか。
「ほっとくわけには・・・いかないよなぁ。一応俺の敷地(?)だし」
自分を納得させ、彼はケサランパサランを座布団に寝かせました。
「・・・あれ?」 パチッ
5分ほどたったころでしょうか、ケサランパサランが唐突に起き上がりました。
「もう大丈夫か?」
隣で見ていた彼が声をかけます。
「う〜ん・・・多分」
「自分の名前とかわかるか?」
「陽菜(ひな)!」
先ほどまで気を失っていたとは思えないほどの笑顔で陽菜が言い放ちました。
「陽菜・・・ね。なんでここにいるかは?」
「えっとねぇ・・・おさんぽしてて、楽しくなって、おにいさんがみえて」
お兄さん、と言われて指をさされたので、彼のことだと理解しました。
「あそぼーって行ったら、はやくなって」
「ふむふむ」
「あたったのー!」
屈託のない笑顔で陽菜がいいました。
「・・・なんか、よかったね。って言ってやりたくなるけど、軽く事故ってるからなお前・・・」
ふう、と息を吐いて陽菜の頭に手を置きました。
「まあ、俺が窓閉めてたせいだな。すまん」
「いいよー♪」
笑顔で言ってくれているところを見ると、まるで気にしていないようでした。
「えー・・・それで、遊ぶって?」
「えっとねー」
言われて陽菜は思い出したように彼を見上げ、浮き上がります。
「あははー しない?」
「しない」
即答でした。なぜなら、彼も学者ほどではないとはいえ、ある程度の魔物の知識は身についていて、当然ケサランパサランの生態も知っていたからです。
「そんなことしたら頭お花畑になっちまうだろ」
「しようよー」
しかしほとんど彼の答えを気にしていないようで、いきなり彼の顔の目の前で身体を振り始めました。
「ちょ、てめぇ!」
「あははー♪」
目に見えるほどの綿が、一気に目の前を覆い尽くします。
彼は危機を感じ、目を閉じました。
しかし、いつまでたっても感染(?)の予兆は現れません。
不審に思い目を開けると。
「むぅー」
世にも珍しい、不機嫌な表情のケサランパサランが浮いていました。
「それなにー?」
その指の先は彼の顔、というよりは彼が先ほど身に付けたマスクがありました。花粉対策に付けたものでしたが、魔物からも身を守ってくれたようです。
「さすが人類の英知、マスク・・・・・・ておい」
花粉を吸わせるのが無理と判断した陽菜は、彼のズボンに素早く手を伸ばしていました。
しかし、魅了の魔法も何もかけられていない彼の愚息は全く反応を示しません。
「諦めろって、これつけてる限りはお前の思い通りにはならないの」
マスクを指差し、得意げな、それでいてすこし申し訳なさそうに彼は言います。
「むぅぅぅ!」
さらに不機嫌になった陽菜は、強行手段に出ました。
「ぶほっ!?」
自分の股間の位置にいる陽菜を見下ろしていた彼の顔に向かって、体当たりを繰り出したのです。
「いてぇ!目に入っただろうが!」
「ふっふーん」
陽菜は得意げです。
「いてて・・・。口が無理だからっていきなりそりゃないだろ・・・」
しかし、彼は思いました。目と口は繋がっていなかったかと。鼻と耳も確か繋がってたような、と。
さらには、マスクの内側にもさらっ、とした感触が出始めました。
「あー・・・このマスク安物だったわけね・・・」
安物のマスクは、意外と目が粗かったりするものです。
しかし、不思議と彼には後悔がありません、というより、段々と幸せな気分になってきているようです。
彼が視線を上げると、丁度正面あたりで陽菜の視線と交錯しました。
「あははー する?」
先ほどと同じ誘い方でした。
しかし、彼の目に映る陽菜はとても愛らしく、そして、綿毛だけをまとっているその姿が、とても扇情的に見えました。
マスクを外し、陽菜に答えます。
「ああ・・・頼む・・・」
それが彼の意識の内だったのか、ピンクに染め上げられた本能だったのかは、もう誰にもわかりませんでした。
「ん・・・んっ・・・じゅる・・・」
部屋に水音が響き渡ります。
そこには、服を全て脱ぎ去った圭吾と、その男根にむしゃぶりつく綿・・・陽菜の姿がありました。
「おっきぃね・・・ん・・・ちゅる」
「そう・・・かっ? うぐ・・・」
平均サイズよりも少し大きいくらいの彼のモノではありますが、身体の小さな陽菜にとっては、剛直と呼んで問題ないほどです。
それを愛おしそうに一心不乱になめる陽菜の表情に、さらに欲をかきたてられた男根が、天を貫かんばかりにそりかえります。
「んちゅ・・・ぬろぉ・・・」
舌を這わせてよだれを塗りたくり、先を口に含みながら身体全体でゆっくりと愛撫をしています。
「もうちょっと、深く、できるか?」
遠慮がちにでしたが、しかし期待のこもった目で彼は聞きます。
「ん♪」
声では答えず、そのかわりに一気にカリのあたりまでを飲み込みました。
「ああ・・・やばい・・・」
彼の口が閉じられなくなるほど息が荒くなってきました。
射精が近いようです。
「んっんっんっ」
それに感づいたのか、陽菜はさらに早く、深く加え始めました。
その動きに呼応するように、彼の腰が小刻みに震えます。
「もう・・・出っ!」
「んくぅ♪」
最後に大きな一跳ねが起こり、ドプっと音が聞こえそうなほどの勢いで陽菜の口の中に精子が送り込まれます。
「ごく・・・ごく・・・んく」
かなりの量であったはずなのに、苦悶の表情どころか、子供が大好きなジュースでも飲むような勢いで吸引されていました。
そして、最後の一滴まで吸い終えたとき、彼女の身体を少しふるわせました。
もふ、と少量の綿が彼の前に浮かび上がります。
それを彼は嬉しそうに吸い込みました。全くためらいはありません。
「あはは〜?」(もっとしたい?)
「ああ・・・」
彼には既に、彼女の言語が理解できるようになっていました。
ベッドに横たわった陽菜に、彼が覆いかぶさり、手を添えます。いわゆる正常位なのですが、彼女が小さいために、まるでオナホールでも使い始めるかのようです。
「あははー♪」(きていいよ)
「くぅ・・・」
声を合図に、少しずつ彼女の身体に男根を差し込んでいきます。
きつくしまった割れ目は、全てを拒むようにぴったりと閉まっていましたが、彼のモノが触れると吸いつくように迎え入れ始めました。
すぐに奥に達してしまうだろうと思っていた彼女の膣でしたが、半分ほど入っても、まだまだ奥がありません。
「あははー♪」(ぜんぶ、いいよ)
陽菜が自分の体重も掛けていっきに彼のものを飲み込みました。
「あ、あは・・・あはぁ!!」
全て飲み込んだ彼女のおなかは、ぼこっと膨らんでいました。しかし、それでも彼女は苦しそうではなく、それどころかもっと欲しがるような表情をしています。
「大丈夫・・・なのか?」
「あは、はぁ♪」
恍惚とした彼女の言葉は、今は言葉として機能していないようでした。
しかし、しっかりと頷いたことが、彼にはわかりました。
「はぁ・・・はぁっ」
彼女が小さいこと、そして彼女が動けないのを理由に彼は本当に陽菜が道具であるかのようにシェイクし始めます。
一突きするたび、どこからこんなにも出るのかというほどの愛液が飛び散り、さらに動きやすさをましていきます。
「あ、あは、あひゅんっ!」
愛液と同じようによだれもたらしながら、陽菜が激しく揺さぶられます。
ずぷ、ずぷっ、と出入りする男根もどんどんと硬度を増しています。
「出る、出るぞっ!」
「あひゅっ、あhっあははー♪」
その声に反応し、陽菜は狭い膣内をさらに締めあげました。
「うく、あああああああ!」
「あはあああああああああああああああああ!!!」
ビュルルルゥゥゥゥゥゥと、一気に陽菜の体内に精液が送り込まれます。
「あっっあ・・・」
亀頭が震え、最後の一滴まで出すたびに、陽菜の身体も震えます。絶頂の波がまだ去らないのでしょう。
「はぁっ・・・はぁ・・・」
荒い息のまま彼が男根を引き抜くと、入りきらなかった精液が、ドロドロとあふれ出していました。
「あは、はー?」(しあわせに、なれた?)
「はぁ・・・はぁ。・・・ああ。・・・ありがとう」
それだけの会話を交わし、二人は心地よいまどろみに堕ちていました。
初めての行為から1週間ほどが経ちました。
陽菜はあれからすっかり圭吾になついて住みつきました。彼も同様に彼女の事を好きになってしまったようで、お互いとても幸せそうです。
「あ、そうだ〜」
「ん?」
陽菜が何か思い出したように浮き上がり、彼の肩に乗りました。
「どうした?」
彼が優しく問います。
「こどもつくらないと〜♪」
「はぁ!?・・・・・・・・・・・・ああ、そういうことか」
子供という単語に驚愕した彼でしたが、ケサランパサランの生態を思い出し、少しほっとします。
「ベランダからでいいか?」
「うん♪」
そして、窓をあけ、二人で空を見上げます。
「んんん〜♪」
彼女が身体を震わすと同時に、たくさんの綿毛が風に乗って舞っていきます。
「元気に育てよー!」
「よー♪」
しっかりと、手を振って送りだしました。
「そういえば、今日俺マスクしてなかったな・・・」
しかし、一向に花粉症の症状が出る様子はありません。
心当たりを探っていると、陽菜が頬をぺちぺちとしていました。
「よかったねー♪」
満面の笑みでそう言われ、細かいことは彼の頭の中でどうでもよくなりました。彼女ができ、子供まででき、花粉症も治った、これほどいい事が重なったのですから、嬉しくないはずがありません。
「そうだな・・・あははー♪」
「あははー♪」(うん!)
春の日差しの中、2つの影はいつまでも幸せそうに笑っていました。
11/02/03 20:33更新 / 機械人形