木から落下する、鳥の巣にしては大きくて、熊にしては小さすぎる二つの影。
「うわぁああああああ！」「にゃあああああああ！」
それが俺の大切な二人だと気付いた時には、俺は斧を投げ捨てて走り出していた。
幸い二人は隣り合ってたらしく落ちる場所は近い。
間に合えば、二人ともキャッチできる。
とはいえ、本気で走っても追い付くかどうかの距離だ。
けど、どうにか間に合わせたい。
片方助けるだけじゃ不十分だ、二人とも助けなくちゃ意味がない。
走り、走り、走る。
あとちょっと、だが立ったままじゃとどかないとこまで来てると判断した俺は両手を前に出して滑り込むような体勢で二人の下に飛び込んだ。
その一瞬、スローモーションの視界の中。
二人はいきなり体を反転させて体勢を取り戻し、
驚愕に目を見開いたであろう俺の目にシェンリの足が映る。
柔らかそうな肉球が見える。
そういやこいつらワーキャットだっけ……
大変な事実を見落としていたことに今更ながら気づいた。
俺の助けなんて元から必要ないじゃないか。
ワーキャットはある程度以内なら高いところから落とされても自力で体勢を立て直して着地することができる。そんな彼女らと共にいる人間ならだれでも知っているであろう基本的な知識を、俺は見落としていた。
そして、
ぶみゅぶみゅ
思いっきり頭をシェンリに踏まれた、そしてクリムに背中を踏まれた。
「あ〜………」「にゃ〜〜……」
俺の上で姉妹はそんな声を出す。
必死に走った俺って何だったんだろうね。
そんな風に思いながら、俺は気付かれないように涙を流した。
人が必死で助けようと頑張ったのを無駄にしやがって……
お門違いな気がしなくもない怒りを噛みしめながら、俺は気を失った。


目覚めたのは、施療院のベッドの上だった。
隣に猫姉妹が座っている。
「俺は？」
「起きた、クリム。先生呼んできて。」
「にゃぁ。」
シェンリの指示を受けたクリムはすぐに部屋を出ていく。
「色々質問があるんだがそのうちお前はどれだけ答えられる？」
「答えられる限りは答える。」
はっきりと返事をくれる。
「まず一つ目、お前ら二人はどうしてあんなところにいた？」
考えてみれば妙な話だ、あの時間帯なら二人はバイト先で働いているはずだし、それ以上に木の上に登っていることなど考えづらい。
「……謝りたかった、朝のこと。」
「恋人云々のことか。」
ネリスに恋人ができて、それと差をつけられるのが嫌だから俺に恋人になってほしいと言った、それどころか下着姿で俺のベッドにもぐりこんでいた。
「あの言い方は最悪だった。うちもそれ自覚してる。」
「他に理由があるみたいな言い方だな。」
「そっちは……まだ言えない……」
理由があると自分で白状した。
まぁ、追求するのはよしておくか。
「それで俺の様子を木の上から探ってたのか。」
今度は声を出さずに頷く。
せめて物陰にしてくれたら俺も楽だったのに。
「次の質問、どうして俺はここにいる？」
「うちらに踏まれて気を失ってたから連れてきた、先生は脳震盪だって。あとダニエルも一緒、ランスの投げた斧で足切ったとかいってた。」
あ〜……そう言えば斧に掛けた魔術解除しないまま放り投げてたな俺。
「おうランス、死んでしまうとは」
「死んでねぇよ。」
施療院の院長、フレッド先生。
父さんと同様クルツ立領計画が始まる前から俺の祖父、初代クロードと一緒に行動していた男性で、元神父。
回復魔術の心得と医療の心得があるから施療院の院長なんかしてる。
魔物の生態にも詳しくて、クルツ住民全員の健康状態を把握している。
頼りになるようでたまに真顔でふざけたことを言う要注意人物。
「とっさのボケに反応して即突っ込み、うん元気じゃな。」
「ランスは頑丈、うちらが踏んでも壊れない。」
「怪我しないじゃないのかそれ？」
壊れないってまるで俺が物みたいな言い方じゃないか。
「ところでクリムは？」
「あ〜……」
「ここにいる。」
クリムを引き連れて入ってきたのは魔物の女性。
金色の髪、空色の瞳。
クリム同様それほど高くない身長に幼い顔立ち、羽根と同じく白い衣。
誰が見ても彼女はそれである。
天使。
「ツィリア……さん……」
俺は恐怖と共にその名を呟く。
この人はマジで怖い、どれくらい怖いって怒った父さんと同じくらい怖い。
天使と言っても教会の教えに忠実というわけじゃなく、かつてルミネさんと戦い負けて魔物の魔力を流し込まれた結果半ば堕天して、性に関してかなりおおらかで魔物に対する敵意もない。
クルツの「ツ」は彼女の名前から取っている。
このクルツ自治領の司法を守る、恐怖の執行者。
「ランスに言い渡すことがあってきた。」
幼い顔立ちに似合わず、この人の声には強い迫力が宿る。
この人が直接言いに来るってことは確実に何らかの処分が決まってるんだよ、それも重めの。
「お前は業務上過失傷害につき一週間の停職処分と自宅謹慎を受けることになる、弁解の余地はない、ハロルドがいれば適任だったがいないから仕方がない。代理はテリュンに遂行してもらう。」
ハロルドは俺とロナルドの兄の名前、人間の領主クロードの長男であり次の人間の領主の最有力候補。今は情勢調査と移民希望者探しのために外界に行っていて不在。
「テリュン？」
「クロードの新しい部下、ネリスの恋人だ。」
なるほど、ネリスの恋人って父さんの部下になったのか……
「ツィリアさん、待ってください。」
「……何をだ？　シェンリ。」
自分の言うことを絶対に曲げないことで有名なツィリアさんに、シェンリが喰ってかかる。
「もとはと言えばうちらが木の上に登ってたのが原因です、それでランスが罰則を受けるのはおかしいと思います。」
しかしツィリアさんはその反論を受けて俺に向き直る。
だいたいくる言葉は予想できる。
「魔術を使っていただろう、ランス。」
「はい、それが原因ですよね。」
別段魔術の行使が禁止されてるわけじゃない、ただ、魔術を扱うものはそれによって人を傷つけることがないように細心の注意を払わなくてはいけない。
たとえ意図したわけでなくとも、魔術により他人を傷つければその時点で厳罰が確定するのがこのクルツのルールだ。
「……ごめん、ランス。また迷惑かけた」
「ごめんなさいにゃ……」
沈んだ顔で二人が言う。
魔術に対する厳罰ならこの二人も納得せざるを得ない。
なんかまた溝が深まりそうだ……


その日夕食。
アレミネルさん夫妻に俺が自宅謹慎処分を受けたことを伝えると、アレミネルさんは
「たぶんツィリアなりに気を使ったんだと思うよ、君は何事に関しても無駄に頑張りすぎるところがあるから、謹慎して少し君を休ませようとしたんだ。」
と言った。
好意的に受け取りじゃないですかというこの解釈。
ツィリアさんが、あのツィリアさんが他人に気を使うとかありえない。
俺だって彼女に比べたら細かな気配りができる自信がある、あの人は頭の中まで法律で凝り固まったアヌビス並みにガチガチの女だ。いうなれば、鉄の女。
「二人は落ち込んでたよ、自分たちのせいでランスに迷惑がかかったって。」
「あいつらのせいじゃないですよ、俺の失敗です。」
「それと、ちょっとだけ喜んでた、心配してくれたことにね。不謹慎だから君には言えないし本人の前で喜べないって言ってたけど。」
「それ、俺に言っちゃダメでしょ？」
「口止めはされてないからね。」
笑顔でしれっと答える。
この人厄介なところある。
ため息をつきつつ、食器を片づけた俺に向かって、
「あ、それと気をつけなよ？　フレッド先生から連絡があったけど、あの二人近いうちに発情期に入るらしいから。」
またもアレミネルさんは当たり前のように言った。
一瞬で血の気が引く、またあの悶々とした時を過ごすのかよ……
「また同時ってことは……？」
「あるかもね、絶対とは言えないけど。」
二人の周期は生まれた時と二次成長の訪れの差もあって結構バラついてたんだが、二年くらい前からたまに同時に発情期を迎えるようになり始めた。
あの二人が発情期に入ったらそれの的になるのが俺の役目。
主な手段は俺に的を絞らせて、ひたすら発情が収まるまで性的なものではなく二人の相手をすること。性的な事態に陥っても、子供ができることだけは阻止。
その間仕事もできないし、一度性交になってしまおうものなら「孕ませてほしい」とねだる二人に必死で抵抗してどうにか中で出すのだけは避ける作業。
あれは、生殺しによって発生する生き地獄。
発情期には中に出そうもんなら九割以上の確率で妊娠、洒落にならない。
それ以外なら中に出しても孕む確率は無視していいくらい低いらしい、発情期以外にあの二人を抱いたことはないけど。
「あの二人、君に恋人になってほしいって言ったんだったね。」
「ネリスに負けたくないから、みたいでしたけどね。」
そんな感じのことを言っていた。
いやシェンリは他に理由があると言いたげだったが、それが何か分からない。
何となく腹が立って、
「……失礼します。」
部屋に戻ることにした。


部屋に戻ってくると、俺のベッドの上にシェンリが座っていた。
いつも俺が見ているのと同じ、寝巻にしている藍色のワンピース姿。
体のラインが浮き出るようなデザインで、シェンリの抜群のスタイルをより際立たせている。
「俺の部屋に何の用だ？」
「言いたいことあって来た。」
「昼のことなら謝ってもらったと思うけど？」
そう言うとなんだかむすっとした顔になった。
膨れた顔を少しだけ赤く染めて、尻尾がゆらゆら規則的に揺れる。
前にこう言う反応を見せたのは髪型を変えてた時だった。
猫姉妹はワーキャットの特性上言葉に本心を見せないときがかなり多い。
態度や動きで注意深く本心を探り、それに気づいてやる。
それができないと、二人は機嫌を悪くする。
これは、何かに気づいてほしい時のサイン。
気付いてほしい場所を指でなぞってることがあるから要注目。
けど、両手は胸の前で組んであるだけ。
胸大きくなった……わけないよな。
「本当はさ……クリムが一緒の時がいいと思ったんだよ……あの子もたぶんうちと同じ気持ちだから。」
「何のことだ？」
「……ランス…うちのこと好き？」
どき……ん
不覚にも、心臓が大きく一回鼓動した。
何も答えられないでいると、シェンリは顔を真っ赤にしてうつむく。
ようやくシェンリの気付いてほしかったとこに気づいた。
「まさか、お前俺のことが好きなのか？」
シェンリは確かにうなずいた。
「ずっと黙ってた、クリムも同じ、けどあの奥手のネリスに男の人に告白する勇気が出たんだから、うちらも負けてられない。」
「……そう言うことだったのか……」
ネリスに負けたくなかった、それはある意味正しい。
誰かに告白する勇気は、そうそう起きて来るものじゃないから。だから、ネリスができたのなら自分たちが踏みとどまり続けるのは情けないことだと思った。
「……優柔不断っていうか、まぁふしだらな返事だけど、俺も好きだよ、お前だけじゃなくて、クリムのことも。」
「そっか……あのさ、クリムはもう寝てるんだよ……」
シェンリはまだ顔を真っ赤にしたままで
「今晩……したい。」
「…発情期か？」
割とマジで尋ねた。
しかし、頭を殴られた。
「たぶんあんたのことうちが独り占めできるのなんて今晩が最後だから、だからしておきたい、両想い記念に。」
「そっか……分った。楽しもう。」
シェンリの体を抱きしめて、優しくキスをする。
「ン、ふぅっ……ちゅ、ぬちゅ……ん…」
お互いに薄く眼を開いて、相手の目を見ながら舌を絡めあい、唾液を交換する。
それにあおられるように少しずつ俺は興奮して、
「じゅる……れろ…んちゅ…じゅずっ」
「ンンッ！」
絡めていた舌を強く押して、乱暴に口の中を犯す。
りゅく　じゅろ　ねりゅ　うるるる
そうしながら彼女の頭を押さえつけて、逃げられないようにもする。
一瞬だけビクリと体を嫌がるように痙攣させたが、すぐにおとなしく俺に合わせて自分の舌をチロチロと動かし苛めてほしい場所に誘導してくる。
歯ぐきの裏、右の犬歯の付け根。
「ン……ふぁ…」
舌の裏側。
「はぁ……ンっ」
どちらもこいつの口の中にある弱点。
こいつとキスするのも舌を絡めるのも初めて発情期に襲われて以降何度も経験したことなので、もう慣れたもんだ。クリムとはこんなディープなキスはしたことない、あいつはシェンリにしてないアナル開発をしてあるけど。
他の段階に移ろうと思って腕を離した瞬間。
「ふぅっ、ふぅっ……まだ……もっとキスしたい。」
シェンリの方から俺の頭に腕を絡めて固定し、キスを求める。
キスされるの大好きだからな、こいつ。
キスせずに置いてやると、
「意地悪……」
シェンリの方から俺の唇にむしゃぶりついてくる。
「うちを夢中にさせる悪い唇……喰ってやる」
そう言いながら、俺の唇に吸いつく。
舌を押し込もうとしてきたところを、俺の歯で傷つけないような力加減で捕まえる。そして歯の間から先端を舌でねぶる。
「ん……ふぅ……んちゅ……」
反撃をするように唇がより強く吸いついてくる。
舌を解放してほしいサインだと理解したので解放してやると、予想通り俺の舌と絡めた。
「ンちゅ……ンん……ちゅちゅ……」
目を閉じてキスに没頭してる。
隙だらけとはまさにこのこと。
ワンピースの上から、右手でその大きな胸を優しくつかむ。
むぎゅ
あ、この感触、ブラしてないな。
「ンムゥ！」
体がビクンと跳ねる。
予想もしていなかった刺激に驚いたんだろう。
指を沈めていくように、ゆっくりと力を込める。
「ん……はぁ……ふ…ンちゅ……」
感じてる、明らかにそっちに意識が向けられてる。
それでも必死に俺の唇に吸いついて来るあたり、根性はある。
右手にかけていた力のかけ方を変える。
手のひらでこねまわすように、時計回り。
ぐにぐりぐにぐり
「ンはぁっ！」
身をよじらせ、唇から離れる。
小さくて乳首以外に弄りようのないクリムの胸に比べて、こいつの胸は大きくて揉み方によってさまざまに形を変える分面白い。さすが魔物手触りも良質。
ついでに、敏感。
今度は揉みしだくように緩やかに力を入れては抜く作業を繰り返す。
きゅむっきゅむっきゅむっ
「ア……んぁ……はぁんっ！　あぅ……ひぁ……」
弾力で跳ね返してくるのと一緒に、一つ他に返ってくる感触がある。
たった一か所、胸の中心。
服の上からでも起ってることが分かるそこを、つまむ。
きゅっ
「ンにぃいいいいいい！！」
悩ましい声をあげて、痙攣する。
つまんだまま指をくりくりと動かして左右に転がす。
「ひゃぅん、あ、ひぁっあんっやっ……だめっ…」
「何がダメなんだよ、胸とキスだけで感じまくってるくせに。」
胸をつかんだまま押し倒し、左手でワンピースのすそに手を差し込む。
そのまま持ち上げて、ショーツを露出させる。
朝見たのと同じ空色のショーツ、その逆三角形の下の頂点が、明らかに変色している。
「こんなにぬらして……我慢できないからダメだったのか？」
「そんなんじゃ……ない。」
頬を赤らめて俺から目をそらす。耳がぴくぴくと動き、尻尾が伸びている。
早く入れてほしいサインだ。
「発情期に入る前でこれだもんな、発情期に入ったらもうまさにエロエロって感じか？」
俺の言葉に頬をさらに赤く染める。
実際発情期に入ったこいつらはエロエロなんだから反論の余地もない。
「じゃ、本番行きますか。」
ご期待にお応えしまして、登場しますは我が愚息。
人間では平均サイズ、インキュバスに比べりゃそりゃ小物。
クルツ最大の一物保持者は魔物の領主ルミネの夫、インキュバスのリカルドさんだそうな。
彼の一物に似せたディルドーを前に見たけど、ものすごく太くて長かった。
ショーツをずらして狙いを定め、
ずぶずぶずぶずぶ
突っ込む。
「ん…あ…ああああああぁあああ」
小刻みに痙攣しながら、侵入してくる異物を喜んで迎え入れる。
「すんなり入ったな、欲しかったか？」
「……」
無言でそっぽを向く。
耳としっぽの動きから、喜んでるものだろうと推察される。
灰色の頭を撫でながら、ゆっくりと前後運動を始める。
じゅぶぶぶぶ　ぐぶぶぶぶ　じゅるるるる　ぐぶぶぶぶ
「んぅ……はぁふ……ひぁあ……ああ……」
把握している感じる箇所を的確にこするように角度を変えていく。
そのたびトーンが変わるから、俺で感じてくれるんだと嬉しくなる。
それにこれ、細かな刺激をまんべんなく受ける分俺も気持ちいい。
「そんな甘い声上げるなよ……本当にお前は。」
「うちは？」
「可愛いな。」
その言葉に反応して膣が締めつけて来る。
そっちは喜ぶような反応をしながら
「そんなことぉ……言うなぁ……」
甘くとろけた声で全く逆のことを言う。
ああいやこれは照れてるだけか。
やっぱり可愛いじゃんお前。
ずぶぶぶぶ　じゅるるるるる　ずぐぐぐぐぐ　にゅぷぷぷぷぷぷ
相変わらずゆっくり腰を前後運動させてると、
「ふぁ……や……もっと……」
と言いながらシェンリの腰がちょっと動いてることに気づく。
「もっと？　いいのかよ。」
「いい……いいから欲しい。」
これは激しくしてほしいのサイン。
期待にこたえて腰を速くひき、勢いよくぶつける。
ぱぢゅん　ぱちゅん　ペちゅん
「んっあっ、ひぁん　やん　ああぁっ」
聞いてるだけで射精しそうなエロい声を出してあえぐ。
膣もぎゅんぎゅんに締めつけて俺の物を刺激する。
膣に今までとは違う絞り取るような動きが混じり始める。
「ふあっあっあっあっダメっ」
「別にイってもいいぞ、好きなだけイケよ」
イキそうなんだ、それも分る。
こいつと繋がってるときが一番、こいつの考えてることを把握できてる気がする。
「やだっ、イクなら一緒、一緒にィっ！」
「しょうがないな、ならちょっと我慢してろよ。」
俺が一番ついてて気持ちいいと思うポイントを攻める。
Ｇスポットとか言うんだっけ？
そこを亀頭でゴリゴリしごく。
「ひィっあっダメイク……イキュぅううううう！！」
「くぅあ、俺も、もう来る。」
どぶびしゃどびゅしゃしゃしゅわぁああ
俺が膣内に精液をぶちまけるのとシェンリの潮吹きが同時だった。
中にぶちまけた液体の分だけ潮を吹かれてる気がする。
「はぁ……はぁ……」
「っく……ふぅ。満足か？」
「うん……」
今の言葉には裏がない、本当に満足している。
「じゃ、部屋戻れ。」
「無理……足腰立たない……」
頭を抱える。
そういや発情期以外に抱いたのはこれが初めてだった、加減間違えてたか。
「仕方ない、今日は俺の部屋に泊って行け。」
シェンリ一人くらいが入れるスペースを空けながら、ベッドに横になる。
もともと大きめのベッドなので密着すれば三人で寝転がる事も可能。
「……朝のご奉仕は？」
「したら尻尾の毛を刈る。」
「……ぶぅ…」
ふくれっ面でシェンリは俺の隣に横になる。
「おやすみ。」
「おう、お休み。」
明日からの自宅謹慎、どうやって過ごせばいいんだろうな。