連載小説
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ランスが語る 初めての発情期〜シェンリ編〜(エロあり)
空から飛んでくるとは豪快な来訪の仕方だな。
何? ルビーに殴り飛ばされた? それはまた、よくそんなに小さなけがで済んだもんだな、下手したら死んでたんじゃないか?
ああ、そんなことより今度俺の番なのか。
そうだな、俺のできる喜ばれそうな話っていえばあれだよ、俺の恋人、シェンリとクリムの猫姉妹の初めての発情期の話、あとは俺と年が近くて仲もそれなりに良かったみんなで行った肝試しだ。
まずはみんな喜びそうだしシェンリの発情期の話をさせてもらおうか。
あれはもう九年前のことになるんだったかな?


まだ俺が共通学舎に通っていた頃のある日のこと、俺が全部の授業を終えて、双子の兄であるロナルドと一緒に自宅まで歩いて帰ってる途中だった、
「ランス、ちょっといいかい?」
猫姉妹の父親、果樹園で働いているアレミネルさんが俺に声をかけてきた。
「何でしょう。」
「ん〜と、君はシェンリとすごく仲が良かったよね?」
アレミネルさんはなんだか申し訳なさそうに俺に尋ねる、それに対して俺が頷くと、アレミネルさんは安心したような顔で「ちょっと一緒に来てほしいんだ」と言って俺の腕を引っ張ってきた。
仕方なくロンに別れを告げて、俺はアレミネルさんと一緒に行く。
連れてこられたのは、アレミネルさんたちの自宅だった。
「いきなり何なんです?」
「いや、シェンリが発情期を迎えてね。」
そういえばシェンリはその日学舎に来ていないとネリスが言っていたのを聞いた覚えがある、数少ない同じ完全なクルツ出身の魔物だから、猫姉妹は年齢の違いこそあれど彼女とは特に仲が良かった。
それにしても発情期ねぇ……なんて俺が思い、そしてそれに気づき、
「って、発情期ってあの発情期ですか?」
あわててアレミネルさんに確認する。
ハーピー種やワーキャット種などのように動物の特徴を持った魔物の多くに共通する性質の一つが、ある程度成熟してから見られるようになる「発情期」という時期の存在だ。
この時期になると魔物たちは理性が薄れて凶暴で享楽的になり、好みの男性や愛する夫と無理やりにでも交わることを喜びとするある意味では危険な存在に変わる。
だいたい発情期を迎えることはそれと同時にその魔物が大人の仲間入りを果たしたということも示しており、「子供が産めるようになった」何よりの証拠と思われている。
「そうだよ、あの発情期。どうやら君を目当てにしてるみたいで、物置に閉じ込められておきながら君の名前を何度も何度も叫んでたよ。」
何気に怖いことをさらっと言ってくれる。
「……俺食われますよね?」
「十割がたゴチソウサマコースだろうね、大丈夫死にはしないから。」
死ぬはずがないだろう、基本的に魔物は人間を殺すことを嫌っているんだから。それも目当ての、好きな男なんかどうなっても殺すはずがない、襲うことはあるが。
とりあえずアレミネルさんと一緒に彼らの家に向かう。
家の前まで来ると、クリムが家の塀に座り込んで俺たちを待っていた。
服装は白い丈の短いワンピースで、足を開いて座り込んでいる姿勢が姿勢なので空色のショーツがばっちり見えている。今みたいにエロい下着はまだ穿いてない。
「ランス来たんだにゃ、お姉ちゃんさっきから呼びまくってるにゃよ?」
「ああ、そうか。」
家に上がらせてもらって、とりあえず物置に向かう。
現在は俺の部屋にもなっているこの物置は、外からは合鍵さえあれば鍵をかけられる構造になっているが中からは開けることができないから、誰かを閉じ込めておくには都合のいいつくりになっている。
「ランス、らんすぅ……ランスほしい…開けて、ランスのとこ行く……」
中からはシェンリの甘ったるい声が聞こえてくる。
「俺ならここにいるぞ?」
そんな風に返事をしてやると、
バァン、どんどんどんどんどん!
「開けて! 開けて開けて開けて開けて開けて開けろぉっ!!」
ドアの向こう側でシェンリが暴れ出す。
「ちょっと落ち着け、俺が部屋に入るから、それまで待て。」
音が静かになると、俺は鍵を開けた。
そして中に入る、薄暗い室内で血走った眼を俺に向けてくるシェンリは裸だった。
床に散乱している布きれは、恐らくこいつが自分で服を破った残骸だろう。
初めての発情期にはたまにある現象、高ぶった性欲にあおられて興奮しすぎ、行動が色々ととんでもなくなる。
部屋に入ってシェンリとしっかり向き合う、年が年だから、俺の方が背は低い。
ギラギラとした捕食者の目で俺を見ているシェンリは、それでも俺に飛びかかっては来ない。下手に飛びかかっても俺なら魔術や武術である程度の対処をしてくるとわかっているからだろう。
ゆっくり服を脱いでいき、シェンリと同じように生まれたままの姿になると脱いだ服を全部丁寧にたたみ、そしてもう一度彼女に向き直る。
「おいで、始めよう。」
そう言って、彼女を手招きする。
欲望を抑え込む必要のなくなったシェンリはいくら部屋が狭いとはいえ半ば異常な速度で俺の懐に潜り込むと、そのまま俺を押し倒す。
受け身は問題なく取れたが、しかし次の瞬間にはシェンリの唇が俺の唇を塞いでいた。
「んちゅ……ちゅぅ…あむ……ちゅちゅ…ン…ちゅ」
ざらつきのある舌が俺の唇をこじ開けて口の中に侵入してくる、魔物の本能で生まれつき持っていたのかそれとも独学の賜物なのか、その技術は初めてと思えないほど気持ちいい。
「ん……は…ちゅちゅじゅ……ン……」
一心不乱に俺の口を犯すシェンリの目つきは欲望にぎらつきながらも半ばほど快感に飲まれてとろけていて、それが彼女がどれほどキスだけで感じているのかを如実に物語っていた。
股間も明らかに濡れていて、尻尾もほぼ垂直に立って、全身で興奮と喜びを表している。
三分ほど続いた甘く長いキスの後、俺もシェンリも準備万端になっていた。
「ねぇランス……初めて?」
ガチガチになった俺の息子を見ながら、シェンリが訊ねる。
「初めてだよ、使う予定なんてなかったからな。」
この年で使うなんて思ってもみなかったというのもある。
「うちも初めて……初めて同士。」
ちょっとだけ顔を嬉しそうに赤くしながら、シェンリがそんなことを言う。
腰を俺の息子の真上に持ってくると、そのまま中に突っ込もうとする。
あまり表情を変えずに、しかし真剣なのだろう、シェンリは自分の割れ目を左手だけでぎこちなく開くと、ゆっくり俺の息子に向けて腰を下ろしてくる。
くぷ つぷぷぷぷぷ
途中で何かにぶつかったような感触がした、その瞬間シェンリも顔をしかめる。
「ああこれ、処女膜か。」
「………うん。」
汗が落ちる、処女膜を破られるのは結構痛いらしいし、こいつも怖いんだろう。
「優しく……だよ?」
明らかにおびえて、縋るような目で俺のことを見つめてくる、
「わかってるよ、行くぞ。」
「ん………」
出来るだけ優しく、痛がらせないようにゆっくりと腰を持ち上げていく。
処女膜を軽く押した感触がしたかと思ったら、それは唐突に終わる、どうやら、破れたっぽい。けど、あんまりシェンリは痛がる反応を示さなかった、むしろちょっと嬉しそうですらある。
俺の息子を伝って血が流れてくる、確かに破瓜したようだが、シェンリは何も言わない。
「大丈夫か?」
とりあえず聞いてみると、シェンリは短く「大丈夫」とだけ答えて、腰を動かし始める。
少しずつ彼女の膣内が濡れてくる、今までの不安が勝っていた状態から、快感が優勢に立ち始めたようだ、同様に俺の息子にもむず痒いような心地よいような感触が伝わってくる。
ずるっ ぐりっ ずぶっ ぬちゅっ ぐちゅっ
「ん……ハぅ……あぁっ! あっくぅ! ふぉを!!」
接続部分から響く音が湿り気を帯びてくると、それに伴いシェンリの腰の動きも激しくなり始める。さすがに魔物、快感に対しての順応力は高いようだ。
初めての快感に体を喜びに打ち震わせながら、懸命に腰を振るさまは非常に淫靡かつ可愛い。
ずちゅずちゅずちゅずちゅじゅぶ
むにゅきゅむむりゅぐにゅ
「あんっ! ふぁああっ! ふいひぃっ!」
腰を上下に揺らしながら、自分で自分の胸を揉んで悶える。
ずぐぐぐぐ がつん!
なんか俺を肉こけしに見てるみたいで不愉快だったので、俺の上で上下する腰をつかむと、乱暴に奥まで息子を突っ込んでやった。
「んぁああああああっ!!」
ぷしっぷしゃああああああ
背筋をぴんと張り、電撃に打たれたように痙攣するシェンリの股間から潮が吹いてくる。
一分ほど続いたシェンリの絶頂の間、俺の息子は収縮を続ける膣にこってりといじめられ、軽い絶頂感を覚えた、まだ精液は出なかったが。
「……ひどい……優しくって言った。」
非難めいた眼でシェンリに見つめられると、なんだかちょっと納得いかない。
「そんな溶けた顔で言われても、説得力ないぜ?」
俺の反論は的を射ていたと思う、実際シェンリの顔は涙と涎でぐちょぐちょに濡れていて、もう何度も性行為に及んだことがある女のような顔を俺に見せている。
「本当はすごく良かったんだろ? 乱暴にされた方がお好みだったか?」
そんな風に言葉攻めをすると、シェンリは年上のくせにまったく反論できずに目をそらし始めた、それもそうだろう、目の前でイったのに否定できたらどれだけ面の皮が厚いのやらだ。
優勢に立ったと確証した俺は、シェンリの胸を鷲掴みにするとそのまま力を込めて押し倒す。力で勝るはずのシェンリはそのまま俺に押し倒されて、俺の下に寝転がる。
「抵抗して見せろよ、じゃないと、喜んでるって思うぞ?」
そう言いながら、腰を前後に振る。
ずぼっぐぼっずぼっぢゅぼっ じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
結合部からあふれてくる音はほとんど水音と同質になっていて、これで感じてない、喜んでないなど絶対にウソと言い切れたが、しかしこいつに自分の口で認めさせた方が効果的だと俺は考えた。
じょぼじゅぽぢゅぐぢゅぷずぢゅずにゅ
「ふあっああっあっんぅうっ! はぁひゃぁっああ゙ん!」
一突きごとに情けなく喘ぎ、俺になされるがままになるシェンリ。
そのとろけきった顔は非常にそそるのだが、しかしちょっと物足りなさも感じてしまう。
ちょっと悪いことを考えつき、シェンリの中から息子を亀頭以外全部抜いた体勢で止まる。
「あ……ああう……らんす…ランスぅ……」
突然腰の動きを止めた俺に向かって、シェンリがねだるような目を向けてくる。
欲しくてたまらないんだろう、けど自分で動こうにも体には力が入らない。
「動いてほしいなら、おねだりしてくれよ。」
サディストの快感にちょっと浸った俺の発言に腹が立ったらしい、シェンリは一気にもう一度俺を押し倒すと、そのまま俺の息子を奥まで銜え込んでくる。
「調子、乗りすぎ。」
ずぷっぐぷっ ずぢゅぐぢゅずっちゅどちゅぐりゅっ
そのまま腰を乱暴に振りたくり、襞を絡ませながら自分の膣内を俺の息子に刺激させる。
ずちゅずぢゅじゅぶぐぶどちゅっずん!
たまに最奥まで刺激させる。そのたびに快感で毛を逆立て、顔を一瞬だけとろけさせて恍惚にふける、見ていて楽しいし息子も気持ちいいのだが、しかし何となくつまらない。
「よいしょっと。」
俺はシェンリの肩をつかむと、そのまま彼女の体を抱き寄せて唇を奪った。
「んちゅ……ぢゅる……ン…はふ………ちゅちゅちゅ」
さっきされた仕返しとばかりに口の中に舌を押し込み、歯茎の裏側などを入念に舐める。
一瞬だけいやそうに体を硬直させたシェンリだが、気持ちいいとわかるとすぐにそれを受け入れ、それどころか俺の舌に舌を絡めてくる。
抱きしめあった姿勢のまま、口では濃厚なキスをして下半身ではきっちりとつながった二人の子供、なかなかどうして背徳的な光景だと思う。
「ん……ぷあっ」
シェンリが息苦しくなったのか口を離す、そうして少しだけ荒く呼吸してから、もう一度俺と唇を合わせてくる、どうやらよっぽどキスがお気に召したようだ。
ずぷじゅぶぐぶじゅぷ ずっずっずっずっ
「んちゅ……ちゅっちゅっ ぴちゅ……ちゅぅっ」
キスするたびに膣がきゅうきゅう締めつけてくることも考えると、感じてるらしい。
「ぷはぁっ、あっあっ ランス、うちもうイキそう……」
「いきなりだな。」
思わずそう突っ込んでしまう、何せ何の予兆もなかった。
じゅぶじゅぐずちゅぬぢゅぱちゅずちゅん! ずんずんずんずんずん!
しかし、シェンリのその宣言の直後から、徐々に彼女の腰の動きが激しくなる。
じゅぷじゅぼぐぼずぷぐぢゃぱぢゅ
のぼりつめたくて、一番高いところでイキたいんだろうと判断した俺は、それに合わせて腰を振ってやる、俺たちのどちらかが動くごとに水音が響いて、俺たちの頭を溶かしていく。
そして、その瞬間は訪れた。
「来るっ! くるっ! クル来ちゃうぅ――――――――――――――ッ!!!!」
シェンリの背が大きくのけぞり、嬌声とともに彼女がひときわ大きく痙攣する。
ぶしゅぁああああ
それと同時に股間からは潮を吹きだす、俺の射精はなかったが、しかし俺も体力を使い果たして、ぐったりと横になった。
「疲れた………」
そんな風につぶやいた俺の股間に、また刺激が来た。
一分ほど、俺の上で余韻を楽しんでいたシェンリだったが、今度は俺の息子を口にしゃぶっている。
「まだ……する。」
――マジですか?


そのあと、俺は気を失うまでシェンリに犯され続けた。
いや……精通まだでよかったと思ったぜあの時だけは。
次はクリムの発情期の話をしようか
11/09/05 22:37更新 / なるつき
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■作者メッセージ
ランス・ラギオン プロフィール
ローディアナ王国クルツ自治領生まれ 人間 職業:南部開発局統括
人間の領主クロードの三男、樵たちの統括をしているため力持ちと思われがちだが、腕力は平凡かやや非力な部類、猫姉妹の恋人であり、非凡な才を持つ魔術師でもある。
真面目で現実主義者、口うるさいところがある
非童貞 恋愛経験あり

シェンリ
ローディアナ王国クルツ自治領生まれ 魔物:ワーキャット 職業:ウェイトレス
クルツ唯一の小説家アレミネルの娘であり、猫姉妹の姉。ワーキャットとしては背が高く胸も大きい、レストラン「マカロフの店」で妹とともにアルバイトしている。
いつも感情を押し殺したように淡々と話す、結構照れ屋。
非処女 恋人有

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