第五話 愛してるなら愛し合え
色んな不安が僕にはあって、それがライアさんの言葉で全部片付くかと言えばそんなことはない。けれどライアさんは僕の言葉に対して
「心配なんて問題が起きてからすればいいんだよ、ロイドも言ってたんだろ? お互いがお互いらしくあって、その上で折り合いつかないところは話し合っていけばいいんだ。アタシもお前も、まだまだ時間はあるんだから。」
と言った切り、返事をしてくれなくなった。
確かに僕たちにはまだまだ時間はあるだろう。
けれど、僕は問題が起きてから手を打つ場合と問題が起きる前に想定しておく場合では周囲に与える迷惑のレベルが違うと思うから、それを考えずにはいられない。
「心配ばっかしやがって、禿げるぞ?」
「祖父ちゃんと同じ髪質ですし、それは大丈夫です。」
祖父ちゃんは年の割にフサフサだ、そして同じ髪質の僕もおそらくあの年になってもふさふさのままだろう。
「……せっかく嬉しことがあったんだから、楽しい気分のままでいようぜ?」
ライアさんはゆっくりと僕の乗った荷車を牽きながら言う。
確かにライアさんの言ってることはその通りだとは思う。
心配ごとばかりしていても他の魔物カップルだってしっかりと性欲と理性のバランスのとれた生活を維持できているんだから、僕たちだって無理とは言わないだろう。
ただ僕が考え過ぎなだけなんだと頭の片隅で理解している。
「ノーティ。」
ライアさんは振り向くと、
「アタシの心配してくれるのは嬉しいよ、今晩ベッドでさんざん可愛がってやりたいぐらいだ。でも、大丈夫なものは大丈夫なんだよ。」
「そう言い切れる理由は何ですか?」
「アタシがそう確信してるからだ。」
大きな胸を張って、自信げにそう言った。
この人は豪快な人だ。
いつも元気で、細かいことなんて気にせず突っ走って行けて。
まさに野牛のような人。
だからこそこんなにいつもウジウジして自信のない僕が惹かれるのは当たり前のことなのかもしれない、憧れるのは当然かもしれない。
「なあノーティ、お前はアタシのこと愛してるか?」
「当然です。」
自信を持って応える。
今まではただ憧れていただけだったかもしれない、物陰から見てオカズにしていただけだったのかもしれない、でも今は、そう言い切れた。
「そっか、なら何も問題はねーよな。」
「……理屈が飛翔してますよ?」
どうして僕がライアさんを愛していることが何も心配がないということに繋がるんだろう。
「ルミネが言ってたんだよ、『お互いに嘘じゃないと確信できるほど思い合っていれば、結婚したって後悔しないわよ』なんてな。」
ルミネさんにしてはいいこと言ってると思う。
そういうことなら、そういうことにしておこう。
「きっと考えるだけ無駄なんでしょうね、色々と。」
「そうだよ、考えるだけ無駄、気楽に行こうじゃねぇの。」
そう言っている間に家に着いた。
僕の家ではなく、あそこから近かったライアさんの家。
帰るとすぐに二人でお風呂に直行した。
と言うよりも、お風呂を沸かしたらライアさんに引きずり込まれた。
そして現在、
ぱんぱんぱんぱちゅん
「ンっ あふっくあっんンっ!」
牛のように(他の人なら犬とか馬とか言うだろうけどライアさんですし牛で)床に四つん這いになったライアさんを、後ろから僕のチンポで攻めている。
別に僕は前述のとおりする気はなかったんだけど、体を洗い終わったライアさんが僕にお尻をこすりつけながらおねだりしてくるのに負けてこうしている。
ぱぢゅんぱちゅんずちゅんずぢゅ
「ああっ もうっ こんなゴチゴチにしやがってっ! しないって言ってたくせにお前もノリノリじゃねぇか!」
突きこまれるたびに快感に体を震わせながら、発情しきった甘い声でライアさんは言う。
確かに僕の息子は一度突っ込むたびに愛液をなじませてどんどん堅くなっていってるし、もうこの興奮を抑えきる手段も分らない。
突きこまれるたびに大きなおっぱいもぷるんぷるんと揺れて、それともう一つ、膣口に力を込めている結果だろうお尻の穴もひくひく動いている。
「ノリノリっていうか、ライアさんって意外にするよりされる時の方が感じてる気がするんですよ、だから嬉しくて頑張っちゃうんです。」
そうだ。
おまんこの締め付けがライアさんがするときより僕がしている時の方が激しい気がする、と言うか気がするんじゃなくて現実にそうだ。
「イイぞっ……もっと、アタシを犯せ……」
「じゃあ、もっと激しく……」
少しだけ腰をひいてから、勢いよくライアさんの子宮口まで一気に亀頭をぶつける。
「お゙あっ……」
ライアさんが奇妙な声を出して体をのけぞらせる。
股の間から滴る液体、どうやら軽くイったらしい。
けど、まだこんなの序の口。
ずっごつっ ずっごつっ ごっごっごっごっごっ
ペースアップしながら子宮口を乱れ突き。
「あきゃうっ ふあっっはっ あヒィん」
可愛い声を出しながらライアさんが喘ぐ。
子宮口を突かれるのが好きってことは今までのエッチで理解していた。
ごっごっごっごっごっごっごっごっごっ
ぴゅっぴゅっぴゅっぴゅっぴゅっぴゅっ
一突きごとにあふれて来る透明な液体。
突かれるたびに小さくイっている。
「はぁあ゙っダメっ ノーティ待って! おがじくなりゅっ!」
「まだですよ、しっかり支えててくださいね。」
喘ぐライアさんを無視して僕は彼女の体の上に乗りかかる。
そして、
もみゅ ぐみゅむにゅくりゅ
ぷるぷる揺れていたおっぱいを、揉む。
「んっはァっ!! あ゙あ゙あ゙っ!!」
ごっごっごっごっごっごごっごっごっご
むぎゅにゅむくりゅむにゅ
割れた声でひたすらにあえぐライアさんの胸とおまんこを絶え間なく犯す。
そのたびにライアさんは僕の体を振り落としかねない勢いで痙攣する。
まるでライアさんでロデオでもしてるみたいだ。
既に溢れて来る愛液には一瞬たりとも止まる瞬間がなくなっていて、顔もほとんど白目をむいて半開きの口から舌を突き出し、涎を光らせている。
エロいと言うのも憚られるような卑猥極まりない表情。
「ああ゙っクルっ!! とんでもないの来るっ!!」
「僕ももう来ます、一緒にイきましょう。」
そう言うのと同時、ゆっくり引き抜ける寸前まで腰を引き、
ズプププっ ゴヂュン
一気に奥までたたきつける。
「アッアアッ あ゙―――――――――――――――――――――――ッ!!!」
ぶしゃぶしゃぶしゃびゅうるるるるる
獣でもあげないようなものすごい喘ぎ声を出しながら、下のお口から噴水のように潮を噴き出し、乳首からも母乳を噴出して特大のオーガズムに喘ぎ散らす。
そして僕も、
ドボビュルルルルルルルルッル
ライアさんの子宮に全部入れるつもりで射精する。
「ひぎゅぅゥウ――――――――――――――――!!」
子宮に直接精液をぶちこまれる快感に、ライアさんはかぶりを振って盛大にあえぐ。
ついに体を支えているだけの力も入れられなくなったのか、四肢の力が抜けて僕が抑えているお尻を残して体が沈んで行く。
「ふへぇ……アハぁ…きもちよしゅぎぃ……きもひよすぎへあらしおかひくなっひゃっはぁ……」
タイルに這いつくばった姿勢のまま、かすれた声でライアさんはそういった。
ずぷぷぷぷ ぬぽん
ゆっくりと腰を下げて息子を引き抜くと、
ごぷっこぽぽぽぽ
僕が吐き出した肉欲の象徴がライアさんの下のお口から流れ出てくる。
流れ出ていくのと同時に腰が下に落ちていき、やがてライアさんはまるでレイプされつくした直後のような格好になる。
やってしまったと僕が気づいたのはその瞬間だった。
これもう事後とかそんなレベルじゃないよ。
完ッ全にライアさんが仕返ししてくるレベルだ。
前回前々回と過激にやりすぎて少しは学習するべきだった。
ライアさんがフラフラと起き上がる。
そしてこっちを見る。
その目は、今まで僕が見たどんな目よりも淫猥な欲望にギラついていた。
これは絶対とんでもない鬼畜プレイが待ってる……
そう分かったから逃げ出したいのに、僕は金縛りにあったように、床に座り込んだ体勢から動くことができない。
一歩一歩、僕の愛しい人が近づいてくる。
普段なら嬉しいシチュエーションのはずなのに、今は恐怖しか浮かんでこない。
一瞬のうちに彼女は僕の体を床に押し倒して、そのあと一気に僕の息子を自分のおまんこに迎え入れる。
ぢゅぶぶぶぶ ごぢゅん
一気に奥まで入って、子宮口をえぐる。
「ア……はぁ……」
ライアさんはいつものおしゃべりな様子と打って変わってほとんど声を出さない。
手が指を絡めてくる。
腰のグラインドが始まる。
それも、速い。
ぐっちゅごっちゅずっぢゅぶっぢゃ
一回のグラインドごとにライアさんの表情はどんどん蕩けていく。
ぷるんぷるんと大きなおっぱいが目の前で揺れる、けどむしゃぶりつきたくても絡められた手はしっかりと握られて、動かすことすらできない。
でもおまんこはぎゅうぎゅうに締めつけてきていて、さらに襞が僕の物を舐めまわすように隈なく刺激してくる。
ライアさんの体が僕にのしかかる。
豊満な胸を僕の胸板に押しつけながら、僕にキスをする。
そのまま舌を口の中に押し込んできて、舐めまわす。
「ちゅぷ……じゅろ…れる………ぴちゃ」
ぢゅっこぢゅっぽにゅっぷぐっぷ
その間も腰のグラインドは止まらない。
激しい振動がおっぱいに伝わり、ぷるぷると僕たちの体の間で波打つ。
どっどっどっどっどっど
同時に、ライアさんの心音が伝わってくる。
どうやら、かなり興奮してるようだ。
腰の激し過ぎる動き。
堅い乳首と柔らかな胸を同時に押しつけられこすりつけられる快感。
そして口の中を犯されてるみたいな乱暴で気持ちいいキス。
それらすべての快感に、
(――出るっ!!)
どぼっごぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
僕は射精で答える。
「ン――――――――――っ!!」
突然の射精にライアさんは腰を一瞬だけ跳ねさせた。
それでもキスをやめようとはせず、腰もすぐに精液を求めるように沈んで行く。
一分ほど続いた射精。
その直後にライアさんは唇を離し、体を僕の上からどける。
「ふふふ……良かったぞ?」
「僕もです……けど、ちょっともう今日は無理かも……」
涸れた感じがする。
玉袋が痛い、その上体にもうまく力が入らない。
「ダメだ。打ち止めなんて許さない」
「いや、無理なものは無理ですから。」
「アタシが不完全燃焼で終わりたくないんだよ。」
今日たくさん燃えてた気がするのに、まだ不完全燃焼なんですか。と思う。
火をつけたのは僕かもしれないけど、体力尽きたらそうも言ってられない。
結局、翌日の夜まで我慢してもらうことにしてその場は難を逃れたかと思った。
けど、ライアさんは僕をベッドまで運んだかと思うと、
「一緒に寝るぞ!」
と言って僕を抱きしめたまますぐに寝てしまった。
そのため、
「……ライアさん、起きてください、ライアさん?」
朝になって、僕が起きてもライアさんが起きなかったらベッドから出られない。
抱き枕状態とはこのことだろうか。
しっかりと抱きしめられたまま身動きすらできず、僕の恋人を起こす以外ベッドから出る手段はない。
すやすやと寝息を立てているライアさんは、思ったよりずっと寝相が良い。
きっちり僕を抱きしめた状態のまま眠っていて、夜一緒に寝た(寝かされた)時と状態に変化がこれっぽっちも見られない。
「ライアさん。」
「ん〜?」
ライアさんの目がようやく開く。
寝ぼけ眼のまま僕の顔をじっと凝視したかと思ったら、
「おやすみ……」
そのままもう一回目を閉じようとする。
「いやいやいやいや、起きてくださいって!」
「ん〜?」
もう一回寝ぼけ眼が開く。
「起きてほしいのか〜?」
「はい、と言うか僕を放してほしいです。」
ライアさんはきょとんと首をかしげる、なんだかちょっと子供っぽくて可愛く見えなくもない。
「起きてほしいならすることあるんじゃないか?」
妙に間延びした口調でライアさんが言う。
寝ぼけてるときはいつもこんな感じなのかな。
「することって?」
「お目覚めのキス。」
当たり前だろとでも言いたげな表情でライアさんは僕に言う。
ちょっとだけ考えてから、ライアさんにやさしくキスをする。
「……ま〜、お前からするのは初めてなわけだし。及第点」
そう言うとライアさんは名残惜しげに僕を解放する。そしてまた眠りに就く。
僕からするの初めてだったかな? 今の僕からしたって言うのかな?
そんな疑問はあったけど、とりあえずあとにして施療院に向かう。
「別にこんでも良かったがの。」
「院長……せっかく来た孫にその扱いはひどいのでは?」
今日はクルツでふた月に一回行われる定期検診の日だ。
と言ってもクルツの総人口すべてを一日で検診するのなんか処理しきれないに決まってるから、まず人間の女性から二日に分けて行う。
次に人間の男性をやはり二日がかりで、最後に魔物という順番で検診する。
魔物の人口比率は少ないから、魔物の検診日は午前中で検診が終わる。
医術師が三人に増えたおかげで僕の負担は大きく減った。
「一年前までワシとノーティで残業すればどうにかなっておったんじゃ、お前さんが来てからもうノーティがわざわざ来る意味のうなったしのう。」
僕がまだ医術師として働き出す前なんか、祖父ちゃん一人で全部こなしてた時代があったんだから祖父ちゃんがそう言うのも分らないでもない。
「俺はできればノーティ君がいてくれた方が助かりますけどね、まだ不慣れなわけですし。」
外界から来た医術師ハルトは、もともと各地を回って人を治していた分なのかかなり過酷な労働条件に慣れてる節があるけど、それでもこの定期健診の忙しい時期には悲鳴を上げる。
領主館の役人に書類整理などの仕事を任せられるから僕たちは検診に来た人たちの健康状態だけ気をつければいいとはいえ、それでも過酷だ。
「この定期検診には病人の早期発見の意図もあるから、手抜きはダメですよ?」
「抜かない抜かない。」
既に領主館の役人(人間の領主館組)はそろっていて、奥で書類の整理中。
「ハロルドさん、ここ記入ミスが」
「え? 本当? ごめん訂正しといて」
「ロナルドさん、書類いじらないで下さい、それ私まとめたんですから。」
「ロン、お前は茶でも汲んでろ。」
やたらロナルドさんの扱いがひどい気がする。
領主館の役人は今のところ十人。
ハルトの仲間だったフェムナさん、外界から来たテリュンさん、それと人間の領主一家のうちランスさんを除いた三人。
他にもクルツ出身や外界出身の五人がいる。
魔物の領主館が親子二人で片付いてるのと比べると、五倍の人数。
基本的に書類との格闘が仕事の彼らだが、ハロルドさんなどクロードさんを除く偉い人はたまに外界に旅立っては行く宛てのない人や魔物を連れ帰ってきたり外界の動きを調べてきたりする。
クルツにいる魔物もほとんどがそうで、ライアさんもそのうちの一人だと聞いた。
「クロ、そろそろ始めるぞ〜」
「分った、お前ら今日も必死に働け、給料泥棒とか言われるなよ。」
地獄の一日が、幕を開ける。
そして日が暮れたころ。
「異常なし、体は大切にするんじゃぞ〜」
今日診察する対象の最後の一人が帰って行き、定期健診一日目終了。
「…………」
「……………」
祖父ちゃんはけろっとしてても僕とハルトは疲れ果てていた。
クルツ人間の人口は千九百四十一人。
そのうち女性が九百八十一人
その半分が今日の定期検診の対象で、四百九十人。
一人頭百六十三人を、一日で検診する作業が人数分続く苦労を考えてみてほしい。
分りやすく表現すると忙しさのあまり軽く人を殺せるレベルだ。
領主館の役人たちも忙しく走り回っている。
「一日目、終わったぁああ……」
「先が思いやられるよ、いつものことだが。」
たった一日で心が折れる。
五日目は物の数じゃないから楽とはいっても、先四日は本当にきつい。
体力的にはそうでもないけど、精神的に凄まじくきつい。
「食事の用意が済んだ。」
クロードさんが僕たちの休憩室に顔を出して言う。
本当にそれだけ言って立ち去って行く。
「早く食べに来いってことかな?」
「早く来ないとなくなるぞって意味です。」
前にちんたらしていたら何も食べられなかった記憶がある。
立ち上がって食事が行われている外に行くと、既にほかの皆は食事を開始している。
祖父ちゃんとハロルドさんとクロードさん以外は総じて疲れが目に見える。
疲れを感じさせない三人はもう食事も終えたらしく、クロードさんは書類をまとめて記入チェックしてるしハロルドさんと祖父ちゃんはチェスしてる。
仕事慣れとかそういう以前にもう体の構造から違う気がする。
「いただきます……」
「……いただきます。」
自分用の取り皿に大皿から料理を持っていく。
フェムナさんは主に野菜中心で肉少なめ、テリュンさんはバランス良く、ロナルドさんは肉の比率が若干多い。僕とハルトは二人とも野菜中心。
「体調不良や問診に以上のあった人はいた?」
僕の向かいに座ったテリュンさんが聞いてくる。
「いや、俺の方にはいなかった。」
「僕の方にも一人も、良いことだね。」
異常が発覚した場合祖父ちゃんが特別検診をして、場合によっては入院させる。
大体検診のたび一人くらいは不養生が原因で指導を受けたり下手すると強制入院とになるけど、まだ今日は出ていない検診期間中も一人も出ないといいんだけど。
「ノーティ君、ライアが呼んでたよ、仕事終わったら家に来いってさ。」
「ちょっと待たんか、何でノーティがあいつの家に行かねばならんのじゃ。」
「ジジ離れする日が来たんだろ。」
ハロルドさんの言葉に喰いついた祖父ちゃんが、クロードさんに言われる。
祖父ちゃんは僕のことをむやみやたらに可愛がってる節がある。
僕の母さんは祖父ちゃんの娘に当たり、前に言ったように十二年前の流行り病で命を落としているから、祖父ちゃんにとって忘れ形見の僕を大切にする気持ちが分からないわけじゃない。
ちょっと重いと思うけど。
「ワシの目が黒いうちは孫は誰にもやらんぞ。」
「じゃ今白くするか。」
クロードさんが棒を祖父ちゃんに向ける。
冗談だろうけどかなり怖い。
「いやいやいやいや……冗談じゃ、ノーティ行って来い。」
さっきの絶対冗談じゃなかったよなと思いながら、僕はライアさんの家に向かう。
家に来ると、ライアさんが待っていた。
「ようお疲れ。」
「はい、疲れました。」
僕がそう答えると、
「飯にするか? 風呂にするか? アタシには風呂してからしか認めないぞ。」
「ご飯はさっき頂いてきたので、お風呂にします。」
「オーケイそのあとアタシだな?」
僕の顔に顔を近づけてライアさんが言う。
顔にかかる息が
「酒臭いですよ……」
しかもものすごい濃度。
「ブリジットと飲んでた。」
前から思ってたけど怯えてる割りにはブリジットさんと一番会話してるのってライアさんだ、その次ぐらいに酒蔵の従業員たちが当てはまるんだと思う。
やっぱり豪快で力が強くて好色な魔物っていう点で気が合うんだろうか。
とりあえず僕はお風呂に入ると、入念に体を洗ってからライアさんの寝室に直行した。
そして今、僕たちはお互いの秘部を口で舐めまわし合っている。
「じゅるっじゅじゅちゅるるレロレロ」
「むグ……もごもご…れろぉ〜ンックッン」
下に寝転がった僕がライアさんの淫唇に吸いつきながら舌でなめるのと同様に、ライアさんは僕のデカマラを口でくわえて竿を舐めながら亀頭を喉奥でしごいて、収まりきらない分は手でしごいてくれている。
先端・中ほど・根元、この三か所に異なる刺激が与えられるのはかなり効く。
ごりごり ぐりぎゅむぅううう
狭い喉奥が侵入を拒むように圧迫しながらこすりつけられ、
じゅぷじゅぷにゅぶぢゅろ
すぼめられた唇が移動しながら、同時にカリ首や裏筋などの敏感な個所をなめられ、
しゅこしゅこしゅこしゅこ
そして手で竿をしごかれる強烈な快感。
僕のマラが無駄にでかいからこそ可能な攻めだろう、普通サイズなら確実に幅が足りない。
僕が達しそうになったところで、不意に攻めがやみ、ライアさんの口から僕のチンポが吐き出される。
「何で……」
「焦るなよ、お前の大好きなおっぱいの出番なだけだ。」
そう言うとライアさんは立派な胸を寄せて僕の息子を挟み込む。
「お前もしっかりアタシを気持ち良くしろよ?」
「はい、頑張ります。」
僕の返事に満足したように、ライアさんはもう一度亀頭を口に含む。
じゅるれろっじゅぶぶぶぶぶ べろれろっちゅぅううう
みゅぎゅむぎゅぎゅううう ぐっぐっぐぎゅううううう
さっきまでとは比にならないほどライアさんの攻めは激しい。
一瞬ひるんだけど、
じゅぷちゅぶ ぢゅうううっれろっれろ
負けていられないとすぐに反撃に出て、ライアさんのおまんこを激しく舐めしゃぶる。
それでもまだだと判断して、
きゅっくりくりっくぃっ
秘部のすぐそば、ビンビンにそそり立っていた陰核を指でなぶる。
「んンっ!!」
ライアさんも一瞬驚いたように動きを止めたけど、すぐに攻めを再開する。
じゅるれろぢゅこぢゅぶ
むぎゅぎゅむくにゅむにゅ
じゅるちゃぷぴちゃぴちょ
くりくりくりくりっくにィっ
お互いに相手の快感を高め合うために持てる技術のすべてを出している。
しかし傍から見たらただのシックスナインかもしれない。
お互いの快感がマックスになった瞬間、
どぶっどぶぶぶぶぶぶぶ
ぶしゃっぴしゃぁああああああ
シンクロしたように同時に僕たちは絶頂に達し、相手の口の中に昂りの証明を噴き出した。
ちゅぽん
お互いの性器から口を離すのも同時だった。
「何も言わないまま同時か。」
「相性ピッタリですね。」
そんな風に笑う。
ライアさんは身を起こすとすぐに、さっき僕にほぐされてドロドロになった蜜壺を僕の方に開いて見せる。
「こんなにとろとろにしたんだ、今日は最後までしてくれるよな?」
色に堕ちた目で、ライアさんは強気なおねだりをしてくる。
「もちろん、満足するまで、今夜は寝かせませんよ。」
その言葉にライアさんは頬を赤く染めて、
「嬉しいよノーティ、さぁ……貫いて。全部任せるから、今日はアタシの全部使って、全部愛して……」
そんなしおらしいおねだりされたら、欲情を我慢できない。
ライアさんの腰をしっかり抱きしめると、
ぢゅぶ ぢゅぐぐぐぐぐぐ ごぢゅん
一気に奥までつきこむ。
その瞬間ライアさんの体が雷に打たれたように大きく跳ねる。
一気におマンコがぎゅうっと締めつけ、緩んだのを考えるとイったんだろう。
ライアさんがベッドの上にごろんと横になる。
裸のまま、僕にすべてを預けてくれる愛しい女性。
彼女は、僕のことを信用してくれているんだと自覚できる。
僕が彼女を気持ち良くできることを、
すべてを預けても後悔しない相手だということを。
彼女が信じてくれている。
「いきますよ。」
返事を待たずに、腰を引いて一気にまた押し込む。
一回、二回、三回四回五回六回……
何度も何度も、ライアさんの弱点である子宮口を乱暴に突きあげる。
「んヒィ! ふほォっ! あっあ゙っあっ! んあぁっ!」
そのたびにライアさんは喘ぎ、口からあふれた涎をあちこちに飛ばしながら頭を振る。
それでも、僕に任せるとの言葉通りに自分からは動かない。
「はぁっ イイっ やっぱりノーティは凄いっ!」
「まだまだ、狂うくらい乱暴に行きますよ。」
そう宣言すると、突かれるたびに揺れていたライアさんの胸をつかむ。
そして揉みほぐしながら乳首をこすり合わせるように寄せて、乳首にむしゃぶりつく。
じゅるれろちゅるれるるるるれるっカリッ
たまに乳首を噛みながら、搾り出すように根元から圧迫していくと、乳首からミルクがしみだしてくる。噴出される母乳を喉の奥まで飲み下していくごとに、新しい母乳が出ていくる。
「はぁ……んぁ…ノーティ、アタシもう……」
ライアさんが絶頂に近いことを訴えて来る。
僕もそろそろ限界だった。
お互いに深いオーガズムを迎えるために、僕は最後の一撃の用意をする。
腰を抜ける寸前まで引いて、そして
ぢゅごごごごご ずごぉん
思いっきり腰を打ちつける。
それと同時に僕の限界とライアさんの限界がまたも同時に訪れて、
ぶぼびゅるるるるるっるるるるるるるる
「ん゙ホお゙お゙お゙お゙ォ――――――――――――――!!!」
ぶっしゃびっしゃぷしゅぁあああああああああああ
僕は精液をライアさんの子宮に。
ライアさんは噴水のような潮を僕の体に吹きかけながら。
僕たちは絶頂に堕ちる。
「こんな気持ちイイの、生まれて初めてだよ。」
「僕もです、つい先日までオナニーの快感しか知らなかったんだからある意味当然ですけど……」
ライアさんは満足してくれたらしく、おねだりも挑発も全くしてこない。
「明日以降も毎日この調子で頼むぞ。」
とても挑発的な笑顔で、ライアさんは僕にそう要求する。
「いくらなんでも毎日はちょっと」
「頼むぞ。」
有無を言わせぬ笑顔で、ライアさんはそう言った。
亭主関白とは言わないけど、奥さんに言うこと聞いてもらう方法は考えておかないと……
「心配なんて問題が起きてからすればいいんだよ、ロイドも言ってたんだろ? お互いがお互いらしくあって、その上で折り合いつかないところは話し合っていけばいいんだ。アタシもお前も、まだまだ時間はあるんだから。」
と言った切り、返事をしてくれなくなった。
確かに僕たちにはまだまだ時間はあるだろう。
けれど、僕は問題が起きてから手を打つ場合と問題が起きる前に想定しておく場合では周囲に与える迷惑のレベルが違うと思うから、それを考えずにはいられない。
「心配ばっかしやがって、禿げるぞ?」
「祖父ちゃんと同じ髪質ですし、それは大丈夫です。」
祖父ちゃんは年の割にフサフサだ、そして同じ髪質の僕もおそらくあの年になってもふさふさのままだろう。
「……せっかく嬉しことがあったんだから、楽しい気分のままでいようぜ?」
ライアさんはゆっくりと僕の乗った荷車を牽きながら言う。
確かにライアさんの言ってることはその通りだとは思う。
心配ごとばかりしていても他の魔物カップルだってしっかりと性欲と理性のバランスのとれた生活を維持できているんだから、僕たちだって無理とは言わないだろう。
ただ僕が考え過ぎなだけなんだと頭の片隅で理解している。
「ノーティ。」
ライアさんは振り向くと、
「アタシの心配してくれるのは嬉しいよ、今晩ベッドでさんざん可愛がってやりたいぐらいだ。でも、大丈夫なものは大丈夫なんだよ。」
「そう言い切れる理由は何ですか?」
「アタシがそう確信してるからだ。」
大きな胸を張って、自信げにそう言った。
この人は豪快な人だ。
いつも元気で、細かいことなんて気にせず突っ走って行けて。
まさに野牛のような人。
だからこそこんなにいつもウジウジして自信のない僕が惹かれるのは当たり前のことなのかもしれない、憧れるのは当然かもしれない。
「なあノーティ、お前はアタシのこと愛してるか?」
「当然です。」
自信を持って応える。
今まではただ憧れていただけだったかもしれない、物陰から見てオカズにしていただけだったのかもしれない、でも今は、そう言い切れた。
「そっか、なら何も問題はねーよな。」
「……理屈が飛翔してますよ?」
どうして僕がライアさんを愛していることが何も心配がないということに繋がるんだろう。
「ルミネが言ってたんだよ、『お互いに嘘じゃないと確信できるほど思い合っていれば、結婚したって後悔しないわよ』なんてな。」
ルミネさんにしてはいいこと言ってると思う。
そういうことなら、そういうことにしておこう。
「きっと考えるだけ無駄なんでしょうね、色々と。」
「そうだよ、考えるだけ無駄、気楽に行こうじゃねぇの。」
そう言っている間に家に着いた。
僕の家ではなく、あそこから近かったライアさんの家。
帰るとすぐに二人でお風呂に直行した。
と言うよりも、お風呂を沸かしたらライアさんに引きずり込まれた。
そして現在、
ぱんぱんぱんぱちゅん
「ンっ あふっくあっんンっ!」
牛のように(他の人なら犬とか馬とか言うだろうけどライアさんですし牛で)床に四つん這いになったライアさんを、後ろから僕のチンポで攻めている。
別に僕は前述のとおりする気はなかったんだけど、体を洗い終わったライアさんが僕にお尻をこすりつけながらおねだりしてくるのに負けてこうしている。
ぱぢゅんぱちゅんずちゅんずぢゅ
「ああっ もうっ こんなゴチゴチにしやがってっ! しないって言ってたくせにお前もノリノリじゃねぇか!」
突きこまれるたびに快感に体を震わせながら、発情しきった甘い声でライアさんは言う。
確かに僕の息子は一度突っ込むたびに愛液をなじませてどんどん堅くなっていってるし、もうこの興奮を抑えきる手段も分らない。
突きこまれるたびに大きなおっぱいもぷるんぷるんと揺れて、それともう一つ、膣口に力を込めている結果だろうお尻の穴もひくひく動いている。
「ノリノリっていうか、ライアさんって意外にするよりされる時の方が感じてる気がするんですよ、だから嬉しくて頑張っちゃうんです。」
そうだ。
おまんこの締め付けがライアさんがするときより僕がしている時の方が激しい気がする、と言うか気がするんじゃなくて現実にそうだ。
「イイぞっ……もっと、アタシを犯せ……」
「じゃあ、もっと激しく……」
少しだけ腰をひいてから、勢いよくライアさんの子宮口まで一気に亀頭をぶつける。
「お゙あっ……」
ライアさんが奇妙な声を出して体をのけぞらせる。
股の間から滴る液体、どうやら軽くイったらしい。
けど、まだこんなの序の口。
ずっごつっ ずっごつっ ごっごっごっごっごっ
ペースアップしながら子宮口を乱れ突き。
「あきゃうっ ふあっっはっ あヒィん」
可愛い声を出しながらライアさんが喘ぐ。
子宮口を突かれるのが好きってことは今までのエッチで理解していた。
ごっごっごっごっごっごっごっごっごっ
ぴゅっぴゅっぴゅっぴゅっぴゅっぴゅっ
一突きごとにあふれて来る透明な液体。
突かれるたびに小さくイっている。
「はぁあ゙っダメっ ノーティ待って! おがじくなりゅっ!」
「まだですよ、しっかり支えててくださいね。」
喘ぐライアさんを無視して僕は彼女の体の上に乗りかかる。
そして、
もみゅ ぐみゅむにゅくりゅ
ぷるぷる揺れていたおっぱいを、揉む。
「んっはァっ!! あ゙あ゙あ゙っ!!」
ごっごっごっごっごっごごっごっごっご
むぎゅにゅむくりゅむにゅ
割れた声でひたすらにあえぐライアさんの胸とおまんこを絶え間なく犯す。
そのたびにライアさんは僕の体を振り落としかねない勢いで痙攣する。
まるでライアさんでロデオでもしてるみたいだ。
既に溢れて来る愛液には一瞬たりとも止まる瞬間がなくなっていて、顔もほとんど白目をむいて半開きの口から舌を突き出し、涎を光らせている。
エロいと言うのも憚られるような卑猥極まりない表情。
「ああ゙っクルっ!! とんでもないの来るっ!!」
「僕ももう来ます、一緒にイきましょう。」
そう言うのと同時、ゆっくり引き抜ける寸前まで腰を引き、
ズプププっ ゴヂュン
一気に奥までたたきつける。
「アッアアッ あ゙―――――――――――――――――――――――ッ!!!」
ぶしゃぶしゃぶしゃびゅうるるるるる
獣でもあげないようなものすごい喘ぎ声を出しながら、下のお口から噴水のように潮を噴き出し、乳首からも母乳を噴出して特大のオーガズムに喘ぎ散らす。
そして僕も、
ドボビュルルルルルルルルッル
ライアさんの子宮に全部入れるつもりで射精する。
「ひぎゅぅゥウ――――――――――――――――!!」
子宮に直接精液をぶちこまれる快感に、ライアさんはかぶりを振って盛大にあえぐ。
ついに体を支えているだけの力も入れられなくなったのか、四肢の力が抜けて僕が抑えているお尻を残して体が沈んで行く。
「ふへぇ……アハぁ…きもちよしゅぎぃ……きもひよすぎへあらしおかひくなっひゃっはぁ……」
タイルに這いつくばった姿勢のまま、かすれた声でライアさんはそういった。
ずぷぷぷぷ ぬぽん
ゆっくりと腰を下げて息子を引き抜くと、
ごぷっこぽぽぽぽ
僕が吐き出した肉欲の象徴がライアさんの下のお口から流れ出てくる。
流れ出ていくのと同時に腰が下に落ちていき、やがてライアさんはまるでレイプされつくした直後のような格好になる。
やってしまったと僕が気づいたのはその瞬間だった。
これもう事後とかそんなレベルじゃないよ。
完ッ全にライアさんが仕返ししてくるレベルだ。
前回前々回と過激にやりすぎて少しは学習するべきだった。
ライアさんがフラフラと起き上がる。
そしてこっちを見る。
その目は、今まで僕が見たどんな目よりも淫猥な欲望にギラついていた。
これは絶対とんでもない鬼畜プレイが待ってる……
そう分かったから逃げ出したいのに、僕は金縛りにあったように、床に座り込んだ体勢から動くことができない。
一歩一歩、僕の愛しい人が近づいてくる。
普段なら嬉しいシチュエーションのはずなのに、今は恐怖しか浮かんでこない。
一瞬のうちに彼女は僕の体を床に押し倒して、そのあと一気に僕の息子を自分のおまんこに迎え入れる。
ぢゅぶぶぶぶ ごぢゅん
一気に奥まで入って、子宮口をえぐる。
「ア……はぁ……」
ライアさんはいつものおしゃべりな様子と打って変わってほとんど声を出さない。
手が指を絡めてくる。
腰のグラインドが始まる。
それも、速い。
ぐっちゅごっちゅずっぢゅぶっぢゃ
一回のグラインドごとにライアさんの表情はどんどん蕩けていく。
ぷるんぷるんと大きなおっぱいが目の前で揺れる、けどむしゃぶりつきたくても絡められた手はしっかりと握られて、動かすことすらできない。
でもおまんこはぎゅうぎゅうに締めつけてきていて、さらに襞が僕の物を舐めまわすように隈なく刺激してくる。
ライアさんの体が僕にのしかかる。
豊満な胸を僕の胸板に押しつけながら、僕にキスをする。
そのまま舌を口の中に押し込んできて、舐めまわす。
「ちゅぷ……じゅろ…れる………ぴちゃ」
ぢゅっこぢゅっぽにゅっぷぐっぷ
その間も腰のグラインドは止まらない。
激しい振動がおっぱいに伝わり、ぷるぷると僕たちの体の間で波打つ。
どっどっどっどっどっど
同時に、ライアさんの心音が伝わってくる。
どうやら、かなり興奮してるようだ。
腰の激し過ぎる動き。
堅い乳首と柔らかな胸を同時に押しつけられこすりつけられる快感。
そして口の中を犯されてるみたいな乱暴で気持ちいいキス。
それらすべての快感に、
(――出るっ!!)
どぼっごぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
僕は射精で答える。
「ン――――――――――っ!!」
突然の射精にライアさんは腰を一瞬だけ跳ねさせた。
それでもキスをやめようとはせず、腰もすぐに精液を求めるように沈んで行く。
一分ほど続いた射精。
その直後にライアさんは唇を離し、体を僕の上からどける。
「ふふふ……良かったぞ?」
「僕もです……けど、ちょっともう今日は無理かも……」
涸れた感じがする。
玉袋が痛い、その上体にもうまく力が入らない。
「ダメだ。打ち止めなんて許さない」
「いや、無理なものは無理ですから。」
「アタシが不完全燃焼で終わりたくないんだよ。」
今日たくさん燃えてた気がするのに、まだ不完全燃焼なんですか。と思う。
火をつけたのは僕かもしれないけど、体力尽きたらそうも言ってられない。
結局、翌日の夜まで我慢してもらうことにしてその場は難を逃れたかと思った。
けど、ライアさんは僕をベッドまで運んだかと思うと、
「一緒に寝るぞ!」
と言って僕を抱きしめたまますぐに寝てしまった。
そのため、
「……ライアさん、起きてください、ライアさん?」
朝になって、僕が起きてもライアさんが起きなかったらベッドから出られない。
抱き枕状態とはこのことだろうか。
しっかりと抱きしめられたまま身動きすらできず、僕の恋人を起こす以外ベッドから出る手段はない。
すやすやと寝息を立てているライアさんは、思ったよりずっと寝相が良い。
きっちり僕を抱きしめた状態のまま眠っていて、夜一緒に寝た(寝かされた)時と状態に変化がこれっぽっちも見られない。
「ライアさん。」
「ん〜?」
ライアさんの目がようやく開く。
寝ぼけ眼のまま僕の顔をじっと凝視したかと思ったら、
「おやすみ……」
そのままもう一回目を閉じようとする。
「いやいやいやいや、起きてくださいって!」
「ん〜?」
もう一回寝ぼけ眼が開く。
「起きてほしいのか〜?」
「はい、と言うか僕を放してほしいです。」
ライアさんはきょとんと首をかしげる、なんだかちょっと子供っぽくて可愛く見えなくもない。
「起きてほしいならすることあるんじゃないか?」
妙に間延びした口調でライアさんが言う。
寝ぼけてるときはいつもこんな感じなのかな。
「することって?」
「お目覚めのキス。」
当たり前だろとでも言いたげな表情でライアさんは僕に言う。
ちょっとだけ考えてから、ライアさんにやさしくキスをする。
「……ま〜、お前からするのは初めてなわけだし。及第点」
そう言うとライアさんは名残惜しげに僕を解放する。そしてまた眠りに就く。
僕からするの初めてだったかな? 今の僕からしたって言うのかな?
そんな疑問はあったけど、とりあえずあとにして施療院に向かう。
「別にこんでも良かったがの。」
「院長……せっかく来た孫にその扱いはひどいのでは?」
今日はクルツでふた月に一回行われる定期検診の日だ。
と言ってもクルツの総人口すべてを一日で検診するのなんか処理しきれないに決まってるから、まず人間の女性から二日に分けて行う。
次に人間の男性をやはり二日がかりで、最後に魔物という順番で検診する。
魔物の人口比率は少ないから、魔物の検診日は午前中で検診が終わる。
医術師が三人に増えたおかげで僕の負担は大きく減った。
「一年前までワシとノーティで残業すればどうにかなっておったんじゃ、お前さんが来てからもうノーティがわざわざ来る意味のうなったしのう。」
僕がまだ医術師として働き出す前なんか、祖父ちゃん一人で全部こなしてた時代があったんだから祖父ちゃんがそう言うのも分らないでもない。
「俺はできればノーティ君がいてくれた方が助かりますけどね、まだ不慣れなわけですし。」
外界から来た医術師ハルトは、もともと各地を回って人を治していた分なのかかなり過酷な労働条件に慣れてる節があるけど、それでもこの定期健診の忙しい時期には悲鳴を上げる。
領主館の役人に書類整理などの仕事を任せられるから僕たちは検診に来た人たちの健康状態だけ気をつければいいとはいえ、それでも過酷だ。
「この定期検診には病人の早期発見の意図もあるから、手抜きはダメですよ?」
「抜かない抜かない。」
既に領主館の役人(人間の領主館組)はそろっていて、奥で書類の整理中。
「ハロルドさん、ここ記入ミスが」
「え? 本当? ごめん訂正しといて」
「ロナルドさん、書類いじらないで下さい、それ私まとめたんですから。」
「ロン、お前は茶でも汲んでろ。」
やたらロナルドさんの扱いがひどい気がする。
領主館の役人は今のところ十人。
ハルトの仲間だったフェムナさん、外界から来たテリュンさん、それと人間の領主一家のうちランスさんを除いた三人。
他にもクルツ出身や外界出身の五人がいる。
魔物の領主館が親子二人で片付いてるのと比べると、五倍の人数。
基本的に書類との格闘が仕事の彼らだが、ハロルドさんなどクロードさんを除く偉い人はたまに外界に旅立っては行く宛てのない人や魔物を連れ帰ってきたり外界の動きを調べてきたりする。
クルツにいる魔物もほとんどがそうで、ライアさんもそのうちの一人だと聞いた。
「クロ、そろそろ始めるぞ〜」
「分った、お前ら今日も必死に働け、給料泥棒とか言われるなよ。」
地獄の一日が、幕を開ける。
そして日が暮れたころ。
「異常なし、体は大切にするんじゃぞ〜」
今日診察する対象の最後の一人が帰って行き、定期健診一日目終了。
「…………」
「……………」
祖父ちゃんはけろっとしてても僕とハルトは疲れ果てていた。
クルツ人間の人口は千九百四十一人。
そのうち女性が九百八十一人
その半分が今日の定期検診の対象で、四百九十人。
一人頭百六十三人を、一日で検診する作業が人数分続く苦労を考えてみてほしい。
分りやすく表現すると忙しさのあまり軽く人を殺せるレベルだ。
領主館の役人たちも忙しく走り回っている。
「一日目、終わったぁああ……」
「先が思いやられるよ、いつものことだが。」
たった一日で心が折れる。
五日目は物の数じゃないから楽とはいっても、先四日は本当にきつい。
体力的にはそうでもないけど、精神的に凄まじくきつい。
「食事の用意が済んだ。」
クロードさんが僕たちの休憩室に顔を出して言う。
本当にそれだけ言って立ち去って行く。
「早く食べに来いってことかな?」
「早く来ないとなくなるぞって意味です。」
前にちんたらしていたら何も食べられなかった記憶がある。
立ち上がって食事が行われている外に行くと、既にほかの皆は食事を開始している。
祖父ちゃんとハロルドさんとクロードさん以外は総じて疲れが目に見える。
疲れを感じさせない三人はもう食事も終えたらしく、クロードさんは書類をまとめて記入チェックしてるしハロルドさんと祖父ちゃんはチェスしてる。
仕事慣れとかそういう以前にもう体の構造から違う気がする。
「いただきます……」
「……いただきます。」
自分用の取り皿に大皿から料理を持っていく。
フェムナさんは主に野菜中心で肉少なめ、テリュンさんはバランス良く、ロナルドさんは肉の比率が若干多い。僕とハルトは二人とも野菜中心。
「体調不良や問診に以上のあった人はいた?」
僕の向かいに座ったテリュンさんが聞いてくる。
「いや、俺の方にはいなかった。」
「僕の方にも一人も、良いことだね。」
異常が発覚した場合祖父ちゃんが特別検診をして、場合によっては入院させる。
大体検診のたび一人くらいは不養生が原因で指導を受けたり下手すると強制入院とになるけど、まだ今日は出ていない検診期間中も一人も出ないといいんだけど。
「ノーティ君、ライアが呼んでたよ、仕事終わったら家に来いってさ。」
「ちょっと待たんか、何でノーティがあいつの家に行かねばならんのじゃ。」
「ジジ離れする日が来たんだろ。」
ハロルドさんの言葉に喰いついた祖父ちゃんが、クロードさんに言われる。
祖父ちゃんは僕のことをむやみやたらに可愛がってる節がある。
僕の母さんは祖父ちゃんの娘に当たり、前に言ったように十二年前の流行り病で命を落としているから、祖父ちゃんにとって忘れ形見の僕を大切にする気持ちが分からないわけじゃない。
ちょっと重いと思うけど。
「ワシの目が黒いうちは孫は誰にもやらんぞ。」
「じゃ今白くするか。」
クロードさんが棒を祖父ちゃんに向ける。
冗談だろうけどかなり怖い。
「いやいやいやいや……冗談じゃ、ノーティ行って来い。」
さっきの絶対冗談じゃなかったよなと思いながら、僕はライアさんの家に向かう。
家に来ると、ライアさんが待っていた。
「ようお疲れ。」
「はい、疲れました。」
僕がそう答えると、
「飯にするか? 風呂にするか? アタシには風呂してからしか認めないぞ。」
「ご飯はさっき頂いてきたので、お風呂にします。」
「オーケイそのあとアタシだな?」
僕の顔に顔を近づけてライアさんが言う。
顔にかかる息が
「酒臭いですよ……」
しかもものすごい濃度。
「ブリジットと飲んでた。」
前から思ってたけど怯えてる割りにはブリジットさんと一番会話してるのってライアさんだ、その次ぐらいに酒蔵の従業員たちが当てはまるんだと思う。
やっぱり豪快で力が強くて好色な魔物っていう点で気が合うんだろうか。
とりあえず僕はお風呂に入ると、入念に体を洗ってからライアさんの寝室に直行した。
そして今、僕たちはお互いの秘部を口で舐めまわし合っている。
「じゅるっじゅじゅちゅるるレロレロ」
「むグ……もごもご…れろぉ〜ンックッン」
下に寝転がった僕がライアさんの淫唇に吸いつきながら舌でなめるのと同様に、ライアさんは僕のデカマラを口でくわえて竿を舐めながら亀頭を喉奥でしごいて、収まりきらない分は手でしごいてくれている。
先端・中ほど・根元、この三か所に異なる刺激が与えられるのはかなり効く。
ごりごり ぐりぎゅむぅううう
狭い喉奥が侵入を拒むように圧迫しながらこすりつけられ、
じゅぷじゅぷにゅぶぢゅろ
すぼめられた唇が移動しながら、同時にカリ首や裏筋などの敏感な個所をなめられ、
しゅこしゅこしゅこしゅこ
そして手で竿をしごかれる強烈な快感。
僕のマラが無駄にでかいからこそ可能な攻めだろう、普通サイズなら確実に幅が足りない。
僕が達しそうになったところで、不意に攻めがやみ、ライアさんの口から僕のチンポが吐き出される。
「何で……」
「焦るなよ、お前の大好きなおっぱいの出番なだけだ。」
そう言うとライアさんは立派な胸を寄せて僕の息子を挟み込む。
「お前もしっかりアタシを気持ち良くしろよ?」
「はい、頑張ります。」
僕の返事に満足したように、ライアさんはもう一度亀頭を口に含む。
じゅるれろっじゅぶぶぶぶぶ べろれろっちゅぅううう
みゅぎゅむぎゅぎゅううう ぐっぐっぐぎゅううううう
さっきまでとは比にならないほどライアさんの攻めは激しい。
一瞬ひるんだけど、
じゅぷちゅぶ ぢゅうううっれろっれろ
負けていられないとすぐに反撃に出て、ライアさんのおまんこを激しく舐めしゃぶる。
それでもまだだと判断して、
きゅっくりくりっくぃっ
秘部のすぐそば、ビンビンにそそり立っていた陰核を指でなぶる。
「んンっ!!」
ライアさんも一瞬驚いたように動きを止めたけど、すぐに攻めを再開する。
じゅるれろぢゅこぢゅぶ
むぎゅぎゅむくにゅむにゅ
じゅるちゃぷぴちゃぴちょ
くりくりくりくりっくにィっ
お互いに相手の快感を高め合うために持てる技術のすべてを出している。
しかし傍から見たらただのシックスナインかもしれない。
お互いの快感がマックスになった瞬間、
どぶっどぶぶぶぶぶぶぶ
ぶしゃっぴしゃぁああああああ
シンクロしたように同時に僕たちは絶頂に達し、相手の口の中に昂りの証明を噴き出した。
ちゅぽん
お互いの性器から口を離すのも同時だった。
「何も言わないまま同時か。」
「相性ピッタリですね。」
そんな風に笑う。
ライアさんは身を起こすとすぐに、さっき僕にほぐされてドロドロになった蜜壺を僕の方に開いて見せる。
「こんなにとろとろにしたんだ、今日は最後までしてくれるよな?」
色に堕ちた目で、ライアさんは強気なおねだりをしてくる。
「もちろん、満足するまで、今夜は寝かせませんよ。」
その言葉にライアさんは頬を赤く染めて、
「嬉しいよノーティ、さぁ……貫いて。全部任せるから、今日はアタシの全部使って、全部愛して……」
そんなしおらしいおねだりされたら、欲情を我慢できない。
ライアさんの腰をしっかり抱きしめると、
ぢゅぶ ぢゅぐぐぐぐぐぐ ごぢゅん
一気に奥までつきこむ。
その瞬間ライアさんの体が雷に打たれたように大きく跳ねる。
一気におマンコがぎゅうっと締めつけ、緩んだのを考えるとイったんだろう。
ライアさんがベッドの上にごろんと横になる。
裸のまま、僕にすべてを預けてくれる愛しい女性。
彼女は、僕のことを信用してくれているんだと自覚できる。
僕が彼女を気持ち良くできることを、
すべてを預けても後悔しない相手だということを。
彼女が信じてくれている。
「いきますよ。」
返事を待たずに、腰を引いて一気にまた押し込む。
一回、二回、三回四回五回六回……
何度も何度も、ライアさんの弱点である子宮口を乱暴に突きあげる。
「んヒィ! ふほォっ! あっあ゙っあっ! んあぁっ!」
そのたびにライアさんは喘ぎ、口からあふれた涎をあちこちに飛ばしながら頭を振る。
それでも、僕に任せるとの言葉通りに自分からは動かない。
「はぁっ イイっ やっぱりノーティは凄いっ!」
「まだまだ、狂うくらい乱暴に行きますよ。」
そう宣言すると、突かれるたびに揺れていたライアさんの胸をつかむ。
そして揉みほぐしながら乳首をこすり合わせるように寄せて、乳首にむしゃぶりつく。
じゅるれろちゅるれるるるるれるっカリッ
たまに乳首を噛みながら、搾り出すように根元から圧迫していくと、乳首からミルクがしみだしてくる。噴出される母乳を喉の奥まで飲み下していくごとに、新しい母乳が出ていくる。
「はぁ……んぁ…ノーティ、アタシもう……」
ライアさんが絶頂に近いことを訴えて来る。
僕もそろそろ限界だった。
お互いに深いオーガズムを迎えるために、僕は最後の一撃の用意をする。
腰を抜ける寸前まで引いて、そして
ぢゅごごごごご ずごぉん
思いっきり腰を打ちつける。
それと同時に僕の限界とライアさんの限界がまたも同時に訪れて、
ぶぼびゅるるるるるっるるるるるるるる
「ん゙ホお゙お゙お゙お゙ォ――――――――――――――!!!」
ぶっしゃびっしゃぷしゅぁあああああああああああ
僕は精液をライアさんの子宮に。
ライアさんは噴水のような潮を僕の体に吹きかけながら。
僕たちは絶頂に堕ちる。
「こんな気持ちイイの、生まれて初めてだよ。」
「僕もです、つい先日までオナニーの快感しか知らなかったんだからある意味当然ですけど……」
ライアさんは満足してくれたらしく、おねだりも挑発も全くしてこない。
「明日以降も毎日この調子で頼むぞ。」
とても挑発的な笑顔で、ライアさんは僕にそう要求する。
「いくらなんでも毎日はちょっと」
「頼むぞ。」
有無を言わせぬ笑顔で、ライアさんはそう言った。
亭主関白とは言わないけど、奥さんに言うこと聞いてもらう方法は考えておかないと……
11/05/13 07:52更新 / なるつき
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