ネリスいわく
「私たちサキュバスは、人間の特に男性の魔力……精を主食にしています、それを性交によって分け与えてもらうことで食事するんです……」
と言った。
顔は真っ赤、性交の部分だけ声がやたら小さかった。
反魔物派の土地で、魔物と深く触れ合うことは重罪。
ネリスは今まで食料確保が困難な状況下で旅を続けてきたことになる。
で、ついに枯渇して生命維持がつらくなるところまで飢えを我慢していたところ、僕に出会った。
「僕の獲物を盗んだ意味は？」
精が主食で性交で補給するなら、食べ物を盗む意味はない。
「食品にも微量ですが精は含まれています……食べればすこしもつと思って。」
なるほど納得した。
ネリスは顔色が悪く、目つきもなんだかぼんやりしている。
もし僕が彼女に精を与えなかったら、今度こそ助からないだろう。
しかし僕にも生活があった。
ここで彼女を助けたことが知れたら僕は村を追放される。
最悪の場合、処刑もあり得る。
けれど、僕は迷わなかった。
「分った、君を抱きたい。」
義務感ではなく、ただ単純に彼女を抱きたいと思った。
「……ありがとう……ございます……」
目から一筋の涙を流しながら、ネリスは笑顔を見せてくれた。
その笑顔で、僕の魔物と交わることに対する抵抗は吹き飛んだ。


自慢じゃないが僕は童貞だ。
当然女性と交わる行為は初めてである。
ネリスは本当に残り少ない魔力を動員して、僕たちの周囲に結界を張った。
誰も僕たちに気付かず、認識できない高度な幻術。
少しなら魔術も使える僕としては、飢餓状態でこれが使えるネリスは本気でとんでもない力を持っていることが分かる。
力なく地面に座り込んだネリスは、
「脱がせて……ください……」
瞳を潤ませてそう要求してきた。
言われたとおりまず外套をはずす。
出てきたのはサキュバス特有の体の大切な部分だけを隠す下着のような服
ではなく、
「意外に、普通の服だね……」
青色で丈の長いスカートをオレンジ色のリボンで留め、上半身を覆っているのは若草色のシャツ。
角さえなければ、普通の村娘だった。
ああいや、とんでもなく綺麗な村娘。
「外套の下に図鑑にあるようなサキュバスの格好をしていたら変質者です……それに反魔物派の町に行くのに魔物の格好のまま出かけられません……」
すっごくおっしゃる通り。
それもそうだね、そんな格好してたら捕まるよね。
「これも脱がすよ？」
ネリスの細い体を抱きしめるように腕を後ろに回し、背中にあったリボンの結び目をほどく。
青色のスカートを剥ぎ取るように脱がせると、隠れていた下着が姿を現す。
生まれて初めて間近に見る家族以外のショーツ。
それはすごく白くて、綺麗で、いやらしい。
「まじまじ……見ないでください……」
僕の頭上でネリスの泣きそうな声が響いてくる。
なんていうか……いじめたくなるんだけどそんな声聞かされたら。
ネリスの両足をつかむ。
そのまま持ち上げると、ネリスは背中を地面につけて空に向かって足を開いているような格好になる。
「あ、あの……テリュンさんこれ恥ずかし――」
そんなネリスの言葉も聞かずに秘部を下着の上から指で触れてみる
「ひぁう！？」
びくんと体を震わせる。
女性と交わるのもこんな前戯も初めての僕に、どうすればいいのかも適正な力加減も分る筈がない。
試しに秘部を上から何度も撫でてみる。
「っ！？　――ぅ！　……ひぅっ」
ネリスが声をこらえながらも確かに反応しているのがわかる。
「ねぇネリス、気持ちいい？」
「………っ！　……はぁ…　あうぅっ！！」
何度も何度も、ねちっこく攻める僕と、がんばって声を抑えるネリス。
そういえばぼくは一回も彼女の上体に触れていない。
声をこらえるために瞼を閉じ、両手で口をふさいだネリス、僕の右手はねちっこく秘部をいじめながら、左手。
隙だらけの胸に狙いを定め、
「――――――――――あぁっあっあああああ！！！」
思いっきり鷲掴み。
完全に予想もしていなかった刺激だったらしく、ネリスは声を抑えることを忘れて目も見開き、全身を分り易すぎるくらいに跳ねさせた。
同時、僕の右手に今までとは違う感触が返ってくる。
今までがさらさらなら、今のはぬるぬると言った感じ。
下着が、濡れている。
下着をぬらす液体を指ですくい、ネリスの目の前に持っていく。
「ねぇネリス、これは何？」
僕は童貞で、しかも春本とかを買ったことはない。
ついでに言えば性行為に関しては村の授業で習っただけで、その際の女性の反応・男性がするべき行為に関して僕は何も知らない。
今やっていたのは胸をもむところ以外すべてネリスの指導だ。
純粋に興味からの質問だったんだけど、ネリスは顔を真っ赤にした。
「それは……ですね……なんて言いましょうか……」
「知ってるんだ、教えてくれない？」
しどろもどろのネリスに僕はやはり無知な好奇心のまま問い詰める。
「あいえき……です……潮というのがこの場合適当かもしれません。」
「何それ。」
「性的な興奮により女性が分泌する液体……」
ネリスの顔は耳まで赤い。
「これ以上私の口から恥ずかしいこと言わせないでください！　怒りますよ！！」
そして怒られた。理由が全然分かんないんだけど。

ショーツは剥ぎ取り、上半身もブラだけにしたネリスを、脱いだ衣服をしいた切り株の上に横にさせる。
すでに体を起こすのも辛いと言って、ネリスがこの体位を希望した。
ネリスの胸は、そこまで大きくなかった。
貧乳巨乳というカテゴリではなく、美乳だとネリスは主張した。
確かに、形はいい。さっき鷲掴みにした限り、手触りも最高だった。
他の女の子の胸なんて揉んだことないんだけどね。
「私の中でいっぱい気持ち良くなってください……」
僕の息子が怒張しているのを見たネリスは、秘唇を自分の指で開きながら、恥ずかしそうにそう誘惑の言葉をつぶやく。
なんでしぐさから言葉づかいに見た目まで何もかも僕のどストライクを狙ってくるのかな。
既に僕は下半身素っ裸だ、さっきネリスに脱がされた。
手で位置を調整しながら、狙いを定める。
「いくよ？」
「はい。ん―――――――」
ずぷずぷずぷ
ネリスの膣をかき分けて、僕が中に侵入する。
初めて感じる女性の体内は、熱くて色んな物が絡みついてきて、そして信じられないくらい気持ち良かった。
ごつん
一番奥まで突き刺さった。
「っ―――――――――！！」
「うっあっぁ、出る。」
一気にネリスは僕を吸い上げるように締め付け、そして僕も彼女の望むように彼女が今最も必要としているものを吐き出していた。
どくどくどくどく、ごぷん
「ごめん……気持ち良すぎて……」
謝ってしまう。
童貞丸出しのみっともない吐き出し方だったと思う。
「いいんです、もっとします？」
誘惑するような、期待するようなまなざし。
「いいの？」
「はい、おなかいっぱいになっても、限界まで付き合います。」
そんなことを言われてしまったら、僕はもう理性をとどめ置く自信がない。
「ご飯をもらう代わりに、うんと気持ち良くなってほしいです。」
そう言ってネリスはまた僕を、僕の息子を膣で愛撫してくる。
さすがに淫魔サキュバス、性格はおとなしくても性技は一流だ。
「されるのは慣れてますけど……する方って不得意です。」
僕の腰に足をからめて、ゆるゆると腰をグラインドさせて来る。
僕は体をネリスの上に動かして、彼女の唇を奪う。
とろけそうな甘い感触が唇から全身に伝わってくる。
けど、それだけじゃない。
彼女の舌が、僕の舌をつついてくる。そして、僕の舌に絡みついてきた。
甘い味が口の中に広がってくる。
いくら相手が童貞とはいえ不得意と言っていた「する方」でここまで……
ん？
「ン…ん……ちゅぱ、ちゅく……んん…ふぁ」
ネリスが唇を離す。
「不得意って言ってたけど……もしかして、経験者？」
「おはずかしながら……」
顔を赤く染めて答える。
とたん、僕の心に怒りが沸き起こってきた。
この体に、「誰か」は触れたことがある
この膣は、「誰か」を受け入れたことがある
この唇を、「誰か」が奪ったことがある
この子が、「誰か」に抱かれたことがある
どんなに恥じらっていても、彼女は淫魔。
誰にでも股をひらく、けがらわしい娼婦。
彼女の体をつかむ。
「ふぇ？」
一瞬わけのわからないと言った顔をする。
そして、肉棒を彼女に突っ込んだまま乱暴に持ち上げる。
「あ、やっ、待って――」
どうされるか理解したネリスが抵抗するより早く、彼女を宙に浮かせると、
ずごん
思いっきり乱暴に突き上げる。
「ひっぎぁ！！　深い、深い！　待ってぇ！！」
自分の体重をほとんど膣だけで支えなくてはいけない状態。
いくら彼女が軽いとはいえ、楽なものではない。
僕の両手も支えてるけど、そんなの気休めに過ぎない。
ネリスの奥が広がりそうなほど、僕を打ち付ける。
ぱちゃん　ずちゃ　ぱちゅん　ぐちゅ
「やめっ、やめてくあさっ　ああひゃっ　これ――」
「煩いよ淫売」
ぞっとするほど冷徹な声が僕の口から洩れた。
一瞬だけ、膣が一層激しく締め付けたのを感じてさらに腹が立った。
「今までも僕以外の誰かに体を預けてきたんだろ？　それがたまたま今回僕だっただけのことだ、僕を気持ち良くしてくれるなら、黙って付き合え。」
わかっている、ただの八つ当たり。
完全に惚れてしまった彼女が他の誰かに抱かれていることが許せなくて、それで彼女に当たっているだけ。
けれどネリスは抵抗をやめた。
僕の肩に腕を回し、腰に足を絡め、膣にかかる体重を軽減しようとしている。
妥協の受け入れ。
その行為が面白くなくて、僕はまた一層乱暴に腰をぶつける。
ばちん　びちゃ　べち　ずごっ
「くっ　ふぅっ、あ……あぅっ」
必死で声を抑えているネリスの口からそれでも声が漏れる。
ぶぢゃ　ぐちゅ　ばちん
「ふぁ……ああっ、くぁっ」
あえぎ声だ。
「こんな乱暴にされて感じるんだ、本当どうしようもないね。」
言葉でさらに僕は彼女を追いつめる。
目にいっぱいの涙を湛え、被虐にあえぐ彼女の顔が挑発的に見えて興奮を煽った。
「出すよ、しっかり受け取るんだ。」
限界に達した怒張の痙攣を彼女も敏感に察知したのだろう。さっきと同様に絞り取るような動きが膣に加わる。
そして、
どびゅるびゅびゅるるびゅるるる
「ああああああ！！」
「うっく、くぅっ」
爆発のような勢いで、絶頂を迎えた彼女の中に僕の精液を流し込む。
「はぁっ……はぁっ………はぁ……」
力が抜けたネリスはこれで終わったと安心しているようだけど、
「まだ終わりじゃないよ？」


「はぁっ、ああっ　んぁああ」
切り株の上に犬のような姿勢で四つん這いになったネリス。
その後ろから、僕はまた本能に任せて乱暴に腰をうちつけていた。
もう声を抑えることもできないらしく、オレンジの綺麗な髪を振り乱しながら僕につきこまれるがままに体を震わせて、喘いでいる。
しかも今回は挿しているのは膣だけじゃない。
「ほら、そっちにばっかり集中してると、」
ぐりっ
「ひぃやあぁっ」
アナルに突っ込んだ、ネリスが盗んで食べたウサギの骨。
他では長さや太さが足りないので、人で言えば大腿骨に当たる部分。
それを軽く奥までつきこんでやった。
「ほらほら、油断してるからだよ？」
ぐりぐり、ぐぃん
容赦なくえぐる。
「あっぎ、あひぃん、ふぁ――」
「こんどは前が隙だらけだね。」
ぱちゅん
「ああああっ」
限界まで付き合うと言った手前かネリスは本気になれば僕からいつでも逃げられるのにそれでも抵抗すらせずひたすら犯され続けている。
「今度はセットで」
ぱちゅぐりずにゅごりずごり
アナルの中をかき回すように骨を動かしながら、同時に腰も打ち付けていく。
「あひぃあ、あっあっ、ダメです、私もう――」
「まだまだ、甘いよ。」
骨から手を離し、彼女に覆いかぶさるようにする。
「こっちもあるんだから。」
ブラの下に手を滑り込ませ、ずっと野放しにされていた美乳を優しくもむ。
今までとは質の違う快感に
「あ……カハッ……」
呼吸が止まったらしい。
口からとぷとぷと涎を流し、眼から涙をあふれさせて、
「ああああああああああ！！！！」
咆哮と共にネリスは特大の絶頂を迎えた。
絞り取られるように僕も絶頂を迎える。
「はぁ……中に入ってきます……」
力が抜けたのか這いつくばり、虚ろな目でネリスは歓喜の声を上げる。
これ、ほとんど気絶してないか？


今度は背中から。
切り株の上に座り、僕が背後からネリスのアナルに息子を突っ込み、ブラもはぎ取って胸をもみしだいている。ネリスは自慰でもするかのように骨で自分の秘部を弄り中。ちなみに僕の指示。
ネリスの格好は靴以外全裸、マニアックな興奮をあおる格好だ。
「あ…あああん、んあっ、はぁ……ひぅっ！？」
胸を絞るように揉み、コリコリになった乳首を摘み、爪でいじめる。
そうしながら腰も動かしてアナルを犯す、この体位、意外とすることが多い。
「ひぁああ…てりゅん……ひゃん…気持ち……良い…」
「そう……よかった、さっきはやりすぎたから今度は優しくしようと思ってね。」
彼女を持ち上げた時のはさすがにやりすぎたと思ったし、アナルと膣と胸の三点攻めを気絶寸前までやるのも問題があった。
「違いまひゅ……きもひ……いひっ！？　です……か？」
顔は涙と涎でぐちゃぐちゃ、体も汗でしっとり濡れ、股間に至っては漏れ出した愛液と精液の混合物でてらてら怪しく光っている。
そんな状態でなお、僕を気遣う余裕さえある。
サキュバス……恐るべし……
「うん……最高、いつまでも君とこうしていたいよ？」
正直過ぎる感想を口から漏らす。
誰に抱かれたことがあってももうどうでもいい。
それを塗りつぶすくらい彼女と交わればそれでいい。
堕落しても、家族を失ってもそんなの関係ない。
彼女とこうしていられることこそが至福だと、僕は感じている。
「ふあ……うれひいれしゅ……わらひもおなりこほかんはえへまひは」
もはや呂律すら回っていないのに、言いたいことが良く分かる。
「相思相愛ってやつなのかな？」
冗談めいて呟きながら、思い切りアナルの奥に突っ込む。
「そうしそうあい……」
僕の言葉をおうむ返しに呟く。
一気にアナルの締りが良くなる。
「ふああああぁっ！！　うれしすぎれわらひしゅごいのきひゃいましゅ！！」
いままでゆるゆる弄っていただけだった骨の動きが一気に激しくなる。
膣の壁をゴリゴリこすり、僕の息子にまで快感を与えて来る。
「いきゅ！！イキュうぅ、イキュイキュイクゥウウウウウ！！！！」
「―――――――！！」
ネリスの体が電撃でも食らったみたいにびくびく跳ねまわる。
その彼女の体を抱きしめながら、精液で浣腸をする。
ひとしきりの痙攣を終えると、僕とネリスは同時に気を失った。

■作者メッセージ
ウサギリサイクルっつーことでまさかの骨プレイ、食い物の恨み？
ネリスさんはマゾ気質です、いじめられる方が好きなんです
サキュバス=Ｓなイメージですがこんな変わり種がいてもいいんじゃないかと
最後の座位は本当は次にしようと思ってたんですが、エロシーンはまとめた方が見栄えがいい気がしたのでまとめます。

ちなみにこれが私の初エロ文　書いてて恥ずかしいのなんの……