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第三話 調教 その二
目が覚めると、ベッドの上にいた。
ライアさんが僕の体を抱きしめて熟睡している。
たぶん僕のことをベッドに運んでくれたんだろう、そしてそのまま寝てしまったんだ。
けどおかしなこともある。
チンポはライアさんのおまんこに突き刺さったままだ、しかも、僕が気を失ってしまう前の時よりも、さらに少しだけお腹が膨らんでいる。
推察される事実としては一つ。
もともと体力のある魔物だったライアさんは僕より先に意識を取り戻して、精液が漏れるのをもったいないと思いチンポをハメたまま僕を抱きかかえてベッドに運んだ。
そしてチンポを入れたまま動いたせいでむらむら来てしまい、僕が気絶しているのをいいことにもう一回したんだ。
そして僕は自分でも気付かないうちに射精してしまった。
そして満足したライアさんも眠りにつき、今に至る。
ところどころこの推察には穴がある気がするけど、今ある情報では比較的まともな推測を出来たと思う。
それにしても、どうしよう。
ライアさんの腕は僕の体をしっかり抱きしめていて、体をほとんど動かすことができない。
それに寝てるはずなのにライアさんのおまんこはしっかり僕の物を締め付けてきていて、大きな胸を胸板に押しつけられる興奮と相まって下手をしたらいまにも達してしまいそうだ。
いや、下手に我慢するのもよくないのか。
今ここで、ライアさんをオカズに抜いてしまおう。
ライアさんも同じことをやったんだからお互い様だ。
そう判断すると僕はすぐに体を詰め寄せ、ライアさんの大きなお尻をつかむ。
「あン」
目の前のライアさんがそんな声を上げた。
驚いて硬直する僕の目の前でライアさんがぱっちりと目を開き、にやりと挑発的な笑みを見せる、どうやら、寝たふりをしていた模様。
「このエロガキ、アタシが起きるまで我慢できなかったのか?」
体を押し付け、簡単にキスできそうな恐ろしく近い距離にまで顔を寄せたライアさんは、そんな風に僕に声をかけて来る。
「ライアさんだって、意識のない僕を使いませんでした?」
「悪いかよ、ノーティ。」
僕の反論に対してライアさんはバツの悪そうな顔をする。
「悪いとは言いませんよ、お互い様ですから。」
「そうかよ、じゃ、始めるか?」
「精液抜いたほうが……」
「い・や・だ」
ライアさんはかなり嫌そうな顔をして僕の言葉にそう返した。
「子供できちゃいますよ?」
「別にかまわねーよ、それにちょっとおもしろいこと考えついたからな。」
僕の精液でたぷんたぷんになったお腹を愛おしそうに撫でながら、ライアさんは言う。
ライアさんは僕を仰向けに寝かせてその上に乗る形になる。
「ふふふ、アタシの子宮で精液が暴れて、それだけでも感じるぞ?」
妊娠しているかのように膨らんだお腹を揺らしながら、少し嬉しそうに言う。
にゅぐにゅぐにゅぐにゅぐ
ごぽん たぽん こぽん たぽん
ライアさんの腰が上下するたびに、子宮にたまった精液がかき回されて音を立てる。
「あっは、これイイっ! デカマラにマンコ全部犯されて精液に子宮かき回されるの癖になりそう!」
そう言いながら気持ちよさそうにライアさんは腰を振る。
にゅぐっずくっじゅぽっごづっ
ごぽんこぽこぽったぷん
子宮口に亀頭をぶち当てたかと思うと、
ぐりぐりぐりぐりっ
腰をひねってこすりつけるように刺激する。
「あっはっ はぁん、ノーティのチンポしつける前に、アタシがノーティのチンポにしつけられそうっ!」
よっぽど僕のチンポが気に入ったのか、ライアさんはそんなことまで言い出す。
不意に、僕のお腹が空腹を訴える。
「ああ……腹減ったのか?」
「恥ずかしながら、何せ昨日の夕食以降何も口にしてないので。」
断食状態で、カロリーを大幅に消耗するようなセックスをさっきからずっと続けていれば自然とお腹もすくだろう。
「悪いけど飯は食わせてやれない、腹減って中断なんて萎えるからな。」
「そんなものですか……」
「ミルクなら、いくらでも用意してやれるぜ?」
大きな胸を寄せるようにして、ライアさんはそう言った。
「本当にライアさんってエッチですね。」
「嫌か? 淑女チックにしてほしくてもアタシには無理だぜ?」
「いえ、大歓迎ですよ。」
そう言って僕はライアさんの胸を揉みながら、乳首を吸う。
「ン……はァっ あハン……ひぁっ」
気持ちよさそうにライアさんは体を震わせる。
ライアさんの大きな胸は僕の手には収まりきらないから、両胸を寄せるようにこすり合わせながら二つの乳首を同時に口に含んでいる。
ちゅぱちゅぱちゅぽれろ
前回胸を吸っていた時と同様に、吸いながらたまに舌も絡めて充血しきってコリコリになった乳首を刺激する。
じゅぶじゅぶぐじゅぐじゅごちゅん ごっごっごっごっ
ライアさんの腰の動きはどんどん激しくなってくる。
おまんこも既にお腹は精液でパンパンのはずなのに、まだまだほしいと言わんばかりにぎゅうぎゅう僕のチンポを締め付けて来る。
ぴゅるぴゅるぴゅる
乳首から母乳が染み出はじめる。
それをなめとりながら、もっと搾りだそうと強く胸をもむ。
「あっあっんぁっ 間違っても、全部吸うなよ? まだ生まれてくる子供の分とっとかないといけないんだからな!」
僕の子供を産む未来でも妄想してくれたのか、ライアさんは蕩けきった声でそんな風に僕に念を押してくる。
精液で膨らんだおなかがまるで僕の子供を孕んでいるように見えて、
欲情を抑えるのはもう限界だった。
ぼびゅるるるるるるるる
「あ゙っあ゙っお゙ほぉお゙おおおおおおおおお」
獣の方向でもまだ品格があるんじゃないのかと思うような声を上げて、ライアさんが再びたたきこまれる精液に絶叫する。
舌を突き出し体をピンと一直線に伸ばして、ひたすらなオーガズムを体に刻み、僕の口から飛び出した乳首からも母乳を断続的に撒き散らしながら、ひたすらに快感に乱れ狂う。
「ああっあ゙っアダジのながでじゃーめん゙があばれでるっ。りゃれがアダシはらまぜるのがでケンガしでりゅぅうううううう」
中に出された精液のスペースを確保するようにライアさんの股間からは潮があふれ出す、しかしそれでも勢いに負けたらしく、
ぐぽん
僕のチンポがライアさんのおまんこから飛びだす。
びゅるるるるるるっるる
それでも射精の勢いはとどまることなく、ライアさんの体を白く汚していく。
そのうえ、
ごぷっごぷぷぷぷぷぷぷぷ
チンポに栓をされていた、ライアさんの胎内に吐き出されていた精液も出口に殺到する。
「ああ゙っザーメンぶっかけられてイグっ、マンコからザーメン吐き出してもイクぅっ。っていうかもう何してもイクゥ――――――――――!!」
全身を白濁液に犯されながら、股間から白濁液を吐き出す理解不能な快感、それに完璧に意識を持っていかれたらしく、びくびくと痙攣しながらライアさんは盛大にアヘる。
ぼちゃぽちゃ ぴちゃ
ライアさんに降りかかり続けた精液の雨がやむのとほぼ同時に、ライアさんは僕に体を預ける。
「ちょっと休憩、ヤりっぱなしは疲れる。」
「同感です……」
そのまま抱き合って、僕たちは少しの間だけ休憩した。
そのあと起き上がって、日がほとんど真上に来ているくらいに遅い朝食。


そしてまた僕たちはベッドにいた。
ベッドに座ったライアさんの膝の上に座る形で、僕たちは密着していた。
ただし、僕は目隠し装着で、ライアさんの左手でチンポを、右手でタマを、そして舌で耳を攻められながらだ。
しゅこしゅこしゅこしゅこ
もみゅころころごろもみゅ
にゅぶちゅぶれるぬちゅ
竿が絶妙な力加減で圧迫されるのが気持ちいい。
タマが指で転がされて揉みほぐされるのが気持ちいい。
舌で耳の穴をねぶられるのが気持ちいい。
そして舌でなめまわされる淫らな水音に打たれる鼓膜が気持ちいい。
ただ攻められてる場所だけが気持ちいいわけじゃない。
背中に密着している胸は先端だけ明らかに感触が違って、それが身じろぎのたびにこすりつけられて気持ちいい。
「うア゙っあ゙っはぁあっ」
僕はとっくにそんな幾重に折り重なった快感の虜になっていて、ライアさんに攻められるごとにみっともない喘ぎ声を上げていた。
けど、チンポにはさっきの拘束具がまた取り付けられている。
これのおかげでどんなに快感を与えられてもイクことはできずに快感は僕の中に蓄積し続ける。
外すにはライアさんの許可が必要。
「イきたいなら、おねだりしてみろ。」
舌で耳をなぶることを中止したライアさんが耳元でそう囁く。
早くイきたい、そんな気持ちから僕はさしたる抵抗もなく恥ずかしいおねだりをしようと口を開く。
「ゔっあっ、ライアさん……」
じゅこじゅこじゅこじゅこ
もみゅむきゅぐりくりくりころころころ
じゅぶれろれろれろれろびちゅぷちゃ
口を開いた瞬間、ライアさんの攻撃は一気に激しさを増す。
「ああっうあっはぁっ」
その瞬間僕はまともな言葉すら喋れなくなる。
「何言ってんのかわかんねーぞー。」
激しく僕の竿をしごき、優しく僕のタマを揉みほぐしながらライアさんは笑顔で言う。
この快感に耐えられなければ射精できない。
しゅこしゅこしゅこしゅこしゅこ
もみゅもみゅころころ
じゅぴぬちゃびちゅるろ
「あ゙っうゔあっ へぁっくふぅっ」
快感に耐えようとひたすら意識を集中しようとしても、すぐに快感に流されてしまう。それでも快感を圧迫される苦痛から逃れるために、羞恥心を振り切って根性を振り絞っておねだりする、
「うっくぅ……ライアさん、イかせてください。」
「ダメ。」
必死に耐えながらそう言った僕にライアさんが即答する。
「そんなんじゃ足りねー、こう言うんだよ『ライアさん、僕の汚いおチンポから精液吐き出させてください、もう苦しくて我慢できません』ってな。」
「んなっ!?」
僕の顔が羞恥で真っ赤に染まるのが分かった。
さっきのおねだりだってかなり羞恥心をあおったのに、ライアさんが僕に言うよう命じた言葉はその比にならなかった。
「言えないんなら別にいいんだぜ? 気が狂うほど可愛がってやる。」
そう言いながらライアさんは攻めを続行する。
「気が狂っても安心しろよ? アタシが一生可愛がってやる。ま、こんなデカマラにガッツンガッツン犯されたらアタシだって正気失うかもしれねーけどな。」
一瞬それでもいいかと夢想してしまったけど、良くない良くない。
必死に意識を集中して、
「出したい……です。『ライアさん、僕の汚いおチンポから精液吐き出させてください、もう苦しくて我慢できません』!!」
「良く言った、お前は男だ。」
満足そうにライアさんは言うと、僕の前に回り込んでくる。
そして拘束具をはずす。
ボビュルルルルルルルルルルルルルル
どぶどぶどぶどぶ
びしゃああああああああああ
滝のようにという比喩が比喩でないほど派手に精液が飛び散り、ライアさんの小麦色の肌をまんべんなく犯していく。
「うほぁっあっあっ 精液に体中犯されてアタシもイクゥ!!」
精液づけにされる快感を楽しんでいるのか、ライアさんはそんな声を出しながら自分の股間から潮をあふれさせる。
精液を余すところなくぶっかけられて絶頂するライアさんに興奮した僕は、そのあともしばらく精液を吐き出し続けた。


「………死ぬかも…」
「僕もちょっと危ないです。」
その日の夕方、僕たちは二人揃って抱き合うようにベッドに横になっていた。
あ、チンポ入れてませんよ念のために。
僕はもう疲労困憊、既にセックスをするだけの体力が残っていない。
ライアさんは体力は尽きてないけど、無尽蔵と疑われるほどのミノタウロスの性欲がどうやらすべて発散されつくしてしまったようだ。
朝食は事実上抜き、昼食も軽くとったくらいで、あとの時間はほぼセックスに費やしていた。
それはまあこんな風に体力と性欲が尽き果てるのもご理解願いたい。
「赤い色見ても興奮できる自信がねぇ……」
「僕なんて涸れ果てて貴方の裸に起ちませんよ……」
今日はもうお互いお腹いっぱいしたから夜はしなくてもいい。
っていうか無理、できっこない。
「あ、ノーティ。」
「なんでしょムグッ!」
ライアさんは僕の体に覆いかぶさる様にして上に乗ると、優しく僕にキスしてくる。
舌を入れてこなかったあたり、する気はないようだ。
「アタシを楽しませたご褒美だ。」
優しい笑顔で、ライアさんはそう言った。
ベッドから立ち上がると服を着ていく。
僕にも服を着せてくれたかと思うと、そのまま背負う。
「どこに行くんです?」
「マカロフの店だよ、腹減った。」
マカロフさんはこのクルツで唯一のレストランを運営している料理人だ。
それなりに繁盛している。
料理ができない人、何かが理由で料理する時間や体力を失ってしまった人が良く訪れるからだろうと僕は踏んでいる。
ライアさんはそのまま家を出て鍵を閉めると、僕を荷車に乗せてゆっくりと歩き始める。
走らないのは僕に気を遣っているからだろう、スピード狂のライアさんはだいたいいつも荷車を引くときは走っているから、こう言うのは珍しい。
少ししてマカロフさんの店に着く。
「いらっしゃいませ。」
中は思ったりより混雑していなかった。
灰毛のワーキャット、シェンリさんが出迎えてくれる。
黄毛のワーキャット、妹のクリムも奥の方で接客している。
「席あいてるか?」
「開いてます、こちらです。」
禁煙席の奥の方にあった二人用のテーブルに案内される。
「御注文お決まりになりましたらお呼びください。」
そう言ってシェンリさんは歩き去って行く。
すぐにクリムが水を持ってくる。
「ノーティにライア? 謎な組み合わせだにゃ?」
「客にそんな口きくなよお前……」
僕とクリムは共同学校での同級生で、僕たちの学年は十人しかいなかったから自然と少しは会話するようになっていた。
「ランスとはどうなんだよ、あいつまだ結婚を渋ってるのか?」
「そうだにゃー、もう一年になるのににゃー」
猫姉妹とクロードさんの三男ランスさんが付き合いだしてからもう一年になる、相変わらず性交渉はあっても子供もいないどころか結婚もまだのようだ。
「クリム、無駄話禁止。」
つかつか歩いてきたシェンリさんが首根っこをひっつかんでクリムを運び去って行く。
身長に大きな差のある姉妹、少し持ち上げればクリムは簡単に浮く。
「にゃぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
誘拐されていくクリム、まあ仕事中だし仕方ないか。
「しっかし、一年経っても変わりませんねあのロリっこ。」
「だな、ああならなくて良かったぜマジで。」
クリムは僕と同じ年齢のはずなのに、なぜか子供に見える。
理由は簡単、小柄でその上体型も貧弱だから。
本人を前にして言うと爪でひっかかれそうで怖いけど、スタイルが良くて背の高いシェンリさんと並ぶと可哀そうにすら見えてくる。
共同学校卒業時から下手したら成長止まってないだろうか。
「アタシがこんなグラマラスじゃなかったらお前はアタシに惚れたか?」
「どうでしょう、グラマーじゃないライアさんが想像しがたいので何とも。」
ライアさんとグラマー体型は切っても切り離せない関係にあると思う。
それこそ、
「僕があんなデカマラもってなかったら、ライアさんは僕とセックスしようなんて考えました?」
そう言うことだと思う。
けどライアさんの返事は意外だった。
「考えたぞ? いつ食うチャンスが巡ってくるか狙い澄ましてたし。」
そんな風にあっけらかんと言ってのけた。
「…………はい?」
良く意味が分からなかった。
「いや……まあアタシもう二十六なわけだ、お前からしたら十歳以上年が離れてることになる、そんなの食ったら世間体悪いから……」
もしかしてずっと僕はライアさんに狙われてたってこと?
「正直、アタシで抜いてるって知った時は嬉しかったんだよ、年上すぎて眼中に入ってるなんて思ってもなかったから。」
「……それってもしかして告白ですか?」
回転の鈍った頭で僕はそんな風に尋ねる。
ライアさんはため息をつきながら
「そういうことになるよなー。」
と言った。
「まあこの際だから言っとく、ノーティ好きだ、アタシと付き合え、交際しろ。」
「えっとまぁ……喜んで。」
こんな乗りで告白してそれを了承することに問題がないのかと聞かれればたぶんあるとしか答えようがないけど、僕たちはこの日恋人になった。


11/05/06 07:07更新 / なるつき
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■作者メッセージ
真面目にノーティ君をしつけるつもりで気付いたらセックスに夢中になってるライアさん、やっとまともな調教を成立させた気がします。
三連続エロだったのでここらで小休止も挟みたいところ。


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