第二話 調教 その一
えっと、結論から先に言うと僕はライアさんに調教されることになりました。
他の女には起たないように、起っても絶対に射精しないように僕の体をライアさん専用に作り替えるんだそうです。
人間の領主クロードさんの浮気防止術でもいいんだそうですが、婚姻関係にない限り効果が正常に発動してくれないから結婚してない状態では浮気を成立されてしまうのでアウトだそうです。
仕事が終わるとすぐに自宅に直行した。
ライアさんも仕事が終わり次第来てくれるんだそうなので、先に体を丁寧に洗っておく。
特に下半身は念入りに、不潔だと性病の危険が増すから。
十二年前の流行り病で僕の両親は亡くなっていて、父方の祖父母も亡くなり、祖父ちゃんの奥さん、つまりお祖母ちゃんも亡くなっている、一番亡くなった人が多い家がうちだった。
その結果うちには僕一人しかいない。
初代クロードさんやその奥さん、それに二代目クロードさんの奥さんアメリアさんも亡くなられて、行政が一時麻痺するほど大騒ぎになり、祖父ちゃんにも病気の原因は分からなかったけど、やがて判明した。
教会が、クルツの土地に呪いをかけたんだ。
ツィリアさんによってすぐに浄化が施されてやっと流行り病が終わったころには、二千五百人いた人間の内七百人以上が命を落としていた。
騒ぎが完全に収まるまでにさらに五年の時を要して、だから僕のようなクルツができて本当にすぐ生まれた世代にとっては大事件でとてもよく覚えている。
「その結果がこれなんだから、空しい。」
家族のほとんどを失ったのに、僕は今そのせいで一人気ままに過ごしている。
施療院は三年前まで南部開発局からけが人が良く来たけど、今統括をしているランスのおかげでけが人は減ったし、一年前にクルツに来たハルトという外界の医術師のおかげで負担はさらに減った。
おかげで正直、施療院に僕がいる意味は一気に薄くなった。
祖父ちゃんも僕が施療院で必死に働くことに否定的で、ハルトが来て以降僕は非常勤という形になっている。
「うーっす、来たぞ〜」
ライアさんが革袋を担いで入ってきた。
「あ、いらっしゃい。」
「風呂できてるか? 汗かいたし入っておきたいんだけど」
「できてます、場所わかりますよね?」
返事はなく、ライアさんは風呂場に向かって歩いて行った。
セオリー守って覗きに行くのもなしではないけど、どうせあとでいくらでも裸を拝むチャンスはあるんだしその必要もないかと思いとどまる。
そう言えば革袋には何が入れてあったんだろう。
ちょっと気になるけど、勝手に開けたら叱られそうだから我慢。
五分ほど待っていると、ライアさんは風呂場から出てきた。
全裸で。
「え……どうして裸?」
「すぐ脱ぐのにまた着直すのも面倒だろ?」
ライアさんはあっさりと答える。けど僕としては相手の服をセックス前に脱がすってこともやってみたかったからちょっと残念。
ライアさんは革袋を片手に持つと、僕の首根っこをつかんで僕の部屋に連れていく。
ベッドの上に座らされた僕は、幾度となく夢想していた妄想オカズ順位二位のパイズリをされている。
にゅくにゅくにゅくにゅく
僕のチンポですら覆い隠されそうな大きな胸で僕の物を挟んだライアさんは、何も言わずに僕の物をしごいている。
「うぁっ おゎぁっ ああああああ」
超圧力と圧倒的な快感でろくに意味のある言葉も出すことができない。
妄想よりずっと強烈な快感だけど、妄想と違って言葉攻めはない。
ライアさんの表情もちょっと妙だ。
まるで何かを確かめるみたいに、怪訝な顔で細かく手つきを替えている。
ぎゅむきゅむむきゅむにゅ
それでも十分すぎるくらい気持ちいい。
ぐにゅむにゅぎゅむにゅむ
「なんかが違うな……」
そう言ったライアさんはパイズリをやめるとおもむろに立ち上がる。
空気に触れた股間が疼いてさみしさを訴えている。
何でやめてしまうんだと僕は非難がましい目をしていたんだろう。
「そんなに焦んなよ、もっと気持ち良くしてやれるやり方探ってたんだし、あんなのただの前戯なんだからよ。」
そう言うとライアさんは迷いもなく、ギンギンにそそり立った僕の物を自分の秘部に呑み込ませる。
ぎちぎいぎち ずっずずずず ごつん
前回よりもあっさりと僕の侵入を受け入れたライアさんの奥にたどりつく。
「ふおぉ……やっぱこれはすげぇ……」
前回と違ってただ締めつけるだけじゃなく、揉みほぐすように熱い粘膜が蠢動して僕のチンポに強烈な快感を与えて来る。
もっと快感を貪ろうと腰を動かそうとした瞬間、ライアさんに止められた。
「焦るなよ……今はアタシのターンだ。」
そう言ったライアさんは僕の体に手をまわしてくる。
触れたと思った両腕は、まるで別の生き物のように僕の体をまさぐってくる。
左手が膝から脚部をなぞるようにやさしく這いまわり、右手は僕の右わき腹に回ってくすぐるように刺激してくる。
不快感なのか快感なのかわからないような奇妙な刺激。
昨日みたいに濃厚で力任せのセックスがミノタウロスの持ち味だと思っていた。
しかし今ライアさんがしているのは僕の弱いところを探るための動きだ。
一体どこで身に付けたのか、大きな胸を僕に押しつけて密着しながら、丹念に僕の体の敏感な場所を探ってくる。
首筋をなでられ、耳の後ろを苛められる。
上気した顔の、締まりきっていない口から洩れる甘い吐息が顔にかかるほど僕たちは密着している。
密着したライアさんの胸の先、ライアさんの乳首と僕の乳首は触れあう。
右手が、おもむろに僕の耳穴をなでる。
気持ち良くてくすぐったいのに反応したことに気付かれた。
「耳が弱いのか?」
ニヤリと笑みを浮かべたライアさんは、僕の横顔に顔を押しつけるように移動すると、
「じゅろっれろっ」
耳の穴をほじくる様になめ始めた。
「うわっ あわぁっ」
快感に声を上げてしまった。
そして耳が僕の弱点だと確信したライアさんは、
「にゅろっちゅるちゅる、べろぉっレロレロ」
両手で僕の頭を押さえつけて手加減のない舌技で僕の耳穴を襲ってくる。
ぴにゃねちゅくちゃくちゅぴちゅ
ただ耳をなめられるのが気持ちいいだけじゃない。
舐められた淫らな水音は直接鼓膜まで響いて僕の脳まで犯すように攻撃する。
それに加えて、興奮してきたライアさんの右手が僕の左耳をほじくり出す。
しかも腰まで細かなグラインドが始まる。
ぴちゃぴちゅくちゅぬちゃ
右耳を濡れた舌がほじくるように攻めなぶれば、
かりかりかさかさ
左耳を乾いた指が引っかくようにいじめ回す。
ずちゅぐちゅぶちゃじゅご
そうしながらチンポはライアさんのマンコにしごかれる。
はっきり言って反則的すぎる快感のトライアングル。
当然昨日まで童貞だった僕に耐えられるはずもなく、
「ライアさん……出ます…!」
びゅるるるるる
耐えきれずにライアさんの中に射精してしまう。
「ン……オイオイもう一回かよ…まだまだ夜はこれからだぜ?」
僕の両耳を解放したライアさんは、今度は僕の唇を奪ってくる。
口の中に迷いもなく舌が差し込まれて、僕の舌に絡みつく。
(まつげ……長いなぁ…)
その状況で、僕は改めてライアさんの顔立ちに見惚れていた。
魔物には美人がきわめて多い。
というか魔物で見目麗しくない方が少数だろう。
無論ライアさんも例外じゃなく、普通からしたらかなりの美人だ。
「ちゅ……おい、キスの時に他ごと考えんのは無粋じゃないのか?」
「あ、ごめんなさい。」
ライアさんが不愉快そうににらんでくるのにあわてて返事をして、キスを返す。
舌を絡めあわせて、お互いの唾液の味を楽しむ。
手で攻めるのはやめて、両腕を僕に絡ませて密着してくる。
「んちゅ はむ、んりゅちゅちゅ、ン……」
熱い息を吐きながら、ライアさんはひたすらキスに熱中する。
キスに興奮しているらしくおまんこは何もせずとも僕のチンポを遠慮なく締め付けて快感を与えて来る。
上の口と下の口から、全身が融けて一つになってしまいそうな錯覚を覚える。
と思ったら、
「ぷはっ」
唐突にライアさんが唇を離す。
「いっけねぇ……気持ち良さのあまり本来の目的忘れてた。」
ああそっか、僕は今調教されてるんだっけ。
すっかり忘れてただのセックスの感覚でしてた。
「っていっても、アタシの体の感触を五感全部に覚え込ませるわけだし今までのが間違ってたわけじゃないんだよな。」
雑に頭を掻きながらライアさんは言う。
健康的な肌色と野性的な雰囲気から、そんな普通の女性がしたらガサツだと思われるような動作だって普通に絵になって見える。
仰向けに押し倒されて、その上に覆いかぶさる様にライアさんが四つん這いになる。
「まあ手始めに、アタシのマンコの感触覚えてもらうとしますか。」
ライアさんは僕のチンポの位置を調整するように腰の向きを直すと、
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
腰を上下に振り始めた。
昨日と同じように、僕のチンポはライアさんの膣内の襞一枚一枚を余すところなくひっかけて刺激する。
ライアさんの腰のリズムは一定で、動き方にも変化はない。
それはその動きしか知らないわけではない、覚えさせようとしているんだ。
僕のチンポにライアさんのおまんこの中がどうなっているのかを。
そして逆にライアさんのおまんこには僕のチンポの感触を。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
僕の顔の真上にあるライアさんの顔は、とっても気持ちよさそうだ。
一定の動きしかしないとしても快感はどんどん蓄積していく。
それは僕も同様、どんどんたまらなくなってくる。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
「あっ ふあはっ あんっ」
腰を一心不乱に上下させながら喘ぐライアさん。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
その姿にどんどん僕も昂って行く。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
そして僕は限界を迎えて、
ずじゅごん
ライアさんの腰が下りてくる瞬間に狙いを定めて、腰を打ちつけた。
「きヒィっ―――――――!!!」
下手すれば子宮口もこじ開けそうな勢いで突きこまれた僕のチンポによって声にならぬ悲鳴を漏らしたライアさんの動きが完全に停止する。
あまりの刺激と予想外の事態に、思考がフリーズしたんだろう。
ライアさんが正常な思考を取り戻すよりも前に、僕は動いた。
両腕をライアさんの大きなお尻に回すと、抑え込むようにしてさらにチンポを突き込み、子宮口に強引に押し付ける。
「あッああっあ゙りゃめっそれりゃめぇっ!!」
やっと事態を把握したライアさんが抵抗を始めたころには、
「出ます……!」
無意識の、脊髄反射で締めつけていた膣に絞り取られるように僕は、
ぼびゅるっるるるるっるるっるる
ライアさんの子宮に直接精液を流し込んだ。
「じゃーめんしぎゅうにりゃすのりゃめへぇ―――――――ッ!! いぐい゙ぐいっぢゃぅう――――――――!!」
謎の悲鳴を上げながら、ライアさんは体を弓なりに逸らして壊れそうなほどにがくがくと痙攣する。
たぶん「ザーメン子宮に出すのやめて、イクイクいっちゃうー」だったと思う。呂律なんか全然回ってなかったからそう推測するしかない。
まるで凌辱されてるただの女の子が快楽オチした時のセリフみたいだった。
とてもじゃないけどいつも元気でたくましいライアさんの言葉とは思えない。
一分ほど続いた射精の末に、僕はライアさんのおまんこからチンポを抜く。
だいぶ疲れたと思ったら、朦朧としていたライアさんの目に光が戻った。
眼光だけで殺されるんじゃないかと思うほど恐ろしい目でこっちをにらんでいる。
「てめぇ……よくもやってくれたな…」
下の口から僕の出した精液を漏らしながら、鬼の形相でライアさんは言う。
革袋から取り出されてるそれは……縄?
三十分後。
僕は両腕を縛りつけられ、椅子に固定されていた。
口には猿轡を噛まされて、チンポにも射精できなくする特殊な拘束具をとりつけられた状態でライアさんに犯されている。
ちなみに、椅子に縛り付けられた直後にライアさんにとある薬を投与された。
「性感増強剤。」
ルミネさんの性感増幅の魔法を薬の力で再現したもので、不感症治療などの時に使われるのが主な目的。普通は調教には用いない。
けど今は使われている。
僕の性感を引き上げる目的で。
じゅぷっにゅぶっじゅくっ
「ッ―――! ――――――!」
底上げされた快感は一発で射精してしまいそうなほどに強烈なのに、拘束具のせいで射精することすらできない。
僕の腰の上で踊るライアさんは
「あっはっ チンポがびくびくしてやがる、射精したいか? したくても我慢しろよ? アタシが満足したら好きなだけ子宮に出させてやるからな。」
と気持ち良さを表情で訴えながら言ってくる。
全身にびっしょりと汗を浮かべて、快感に目を潤ませて肩で息をしている。
おまんこもきゅうきゅう締めつけて、僕から絞り取ろうとする。
圧倒的な快感で視界が何度もスパークしてるけど、まだライアさんは満足する様子はない。
これが終わるころに僕が正気を保てているか正直怪しい。
おもむろにライアさんの手が胸に伸びる。
そしてそのまま
ぎゅむぎゅむきゅむきゅきゅ
「あ…ン、アン、おっぱい、気持ちいい……」
自分の胸を揉み始めた。
大きな形の良い紡錘形の胸が、揉みほぐされてぐにゃぐにゃと変形する。
ごくり
僕はその痴態に、思わず生唾を飲んだ。
僕が長年思い続けてきた人が、自分の目の前で、あまつさえ自分のチンポをディルドー代わりにオナニーする形で快楽をむさぼりそれを僕に見せつけている。
それがどれほど興奮をあおるか、言わずと分ってもらえるだろう。
じゅごじゅごじゅぐじゅぷにゅぶ
股間では彼女のおまんこに僕のチンポが優しくマッサージされ、
もみゅむにゅぐにゅにゅむ
目の前では大きな胸を夢中で揉みほぐしている姿を見せつけている。
「アっ そんなに見るなよ。」
挑発的な表情で、ライアさんは無茶すぎることを言う。
既に僕の物はあち切れそうなほどに昂っている。
今にも拘束具をちぎり取って暴発してしまいそうなほどだ。
じゅぶじゅぶぎゅぶじゅぐぐぶ
むにゅきゅむむみゅもみゅ
意図的に自分が見られていることを再認識する行動をとったからだろう、徐々にライアさんのペースが速くなっている。
そして、
「あっアッ、いくいくイキュぅ――――――――――――ッ!!」
全身をまたも大きく痙攣させて、潮を吹いて胸から母乳まであふれさせながら、ライアさんは僕のチンポを絞り取ってオーガズムに変える。
「あっハァ……気持ちいー。」
まだ体を少し痙攣させながら、ライアさんは僕に向かってそう言う。
僕も限界で、頭の中はライアさんに封じられていた精液全部をぶつけることしかない。
精液を出したい。
彼女の中に向かってありったけの精液をぶちこみたい。
孕ませたい。
そうでなかったとしても精液で彼女の腹を膨らませたい。
そんな欲望でぎらついた僕の視線を真っ向から見据えたライアさんは、
「良いぜ……アタシの中に、全部全部出せよ?」
そう言うと僕のチンポにとりつけられていた拘束具をはずした。
ぼっ
ばびゅるるるるるるるるるるる
どびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ
ごぶごぶごぶごぶごぶごぶごぶごぶごぼんっ
押さえつけるもののなくなった僕の精液が、一気にライアさんの子宮めがけて殺到する。
「おをぉあ゙っ あ゙あ゙っっはァ――――――――――――――――――――!!!!」
それを子宮で受け止めるライアさんも、あり得ない勢いの精液によって一気に天国まで飛ぶ。
結合部から逃れることすら許されない精液たちは、子宮に殺到するとどうにか自分が入るスペースを確保しようと周囲の壁を押し広げる。
外からでもすぐ分かるほどライアさんのおなかに精液がたまったころになって、やっと射精が終わる。
ライアさんは白目をむき、失禁して体を硬直させて失神していた。
僕も体中の力を使い果たして、そのまま意識を失った。
他の女には起たないように、起っても絶対に射精しないように僕の体をライアさん専用に作り替えるんだそうです。
人間の領主クロードさんの浮気防止術でもいいんだそうですが、婚姻関係にない限り効果が正常に発動してくれないから結婚してない状態では浮気を成立されてしまうのでアウトだそうです。
仕事が終わるとすぐに自宅に直行した。
ライアさんも仕事が終わり次第来てくれるんだそうなので、先に体を丁寧に洗っておく。
特に下半身は念入りに、不潔だと性病の危険が増すから。
十二年前の流行り病で僕の両親は亡くなっていて、父方の祖父母も亡くなり、祖父ちゃんの奥さん、つまりお祖母ちゃんも亡くなっている、一番亡くなった人が多い家がうちだった。
その結果うちには僕一人しかいない。
初代クロードさんやその奥さん、それに二代目クロードさんの奥さんアメリアさんも亡くなられて、行政が一時麻痺するほど大騒ぎになり、祖父ちゃんにも病気の原因は分からなかったけど、やがて判明した。
教会が、クルツの土地に呪いをかけたんだ。
ツィリアさんによってすぐに浄化が施されてやっと流行り病が終わったころには、二千五百人いた人間の内七百人以上が命を落としていた。
騒ぎが完全に収まるまでにさらに五年の時を要して、だから僕のようなクルツができて本当にすぐ生まれた世代にとっては大事件でとてもよく覚えている。
「その結果がこれなんだから、空しい。」
家族のほとんどを失ったのに、僕は今そのせいで一人気ままに過ごしている。
施療院は三年前まで南部開発局からけが人が良く来たけど、今統括をしているランスのおかげでけが人は減ったし、一年前にクルツに来たハルトという外界の医術師のおかげで負担はさらに減った。
おかげで正直、施療院に僕がいる意味は一気に薄くなった。
祖父ちゃんも僕が施療院で必死に働くことに否定的で、ハルトが来て以降僕は非常勤という形になっている。
「うーっす、来たぞ〜」
ライアさんが革袋を担いで入ってきた。
「あ、いらっしゃい。」
「風呂できてるか? 汗かいたし入っておきたいんだけど」
「できてます、場所わかりますよね?」
返事はなく、ライアさんは風呂場に向かって歩いて行った。
セオリー守って覗きに行くのもなしではないけど、どうせあとでいくらでも裸を拝むチャンスはあるんだしその必要もないかと思いとどまる。
そう言えば革袋には何が入れてあったんだろう。
ちょっと気になるけど、勝手に開けたら叱られそうだから我慢。
五分ほど待っていると、ライアさんは風呂場から出てきた。
全裸で。
「え……どうして裸?」
「すぐ脱ぐのにまた着直すのも面倒だろ?」
ライアさんはあっさりと答える。けど僕としては相手の服をセックス前に脱がすってこともやってみたかったからちょっと残念。
ライアさんは革袋を片手に持つと、僕の首根っこをつかんで僕の部屋に連れていく。
ベッドの上に座らされた僕は、幾度となく夢想していた妄想オカズ順位二位のパイズリをされている。
にゅくにゅくにゅくにゅく
僕のチンポですら覆い隠されそうな大きな胸で僕の物を挟んだライアさんは、何も言わずに僕の物をしごいている。
「うぁっ おゎぁっ ああああああ」
超圧力と圧倒的な快感でろくに意味のある言葉も出すことができない。
妄想よりずっと強烈な快感だけど、妄想と違って言葉攻めはない。
ライアさんの表情もちょっと妙だ。
まるで何かを確かめるみたいに、怪訝な顔で細かく手つきを替えている。
ぎゅむきゅむむきゅむにゅ
それでも十分すぎるくらい気持ちいい。
ぐにゅむにゅぎゅむにゅむ
「なんかが違うな……」
そう言ったライアさんはパイズリをやめるとおもむろに立ち上がる。
空気に触れた股間が疼いてさみしさを訴えている。
何でやめてしまうんだと僕は非難がましい目をしていたんだろう。
「そんなに焦んなよ、もっと気持ち良くしてやれるやり方探ってたんだし、あんなのただの前戯なんだからよ。」
そう言うとライアさんは迷いもなく、ギンギンにそそり立った僕の物を自分の秘部に呑み込ませる。
ぎちぎいぎち ずっずずずず ごつん
前回よりもあっさりと僕の侵入を受け入れたライアさんの奥にたどりつく。
「ふおぉ……やっぱこれはすげぇ……」
前回と違ってただ締めつけるだけじゃなく、揉みほぐすように熱い粘膜が蠢動して僕のチンポに強烈な快感を与えて来る。
もっと快感を貪ろうと腰を動かそうとした瞬間、ライアさんに止められた。
「焦るなよ……今はアタシのターンだ。」
そう言ったライアさんは僕の体に手をまわしてくる。
触れたと思った両腕は、まるで別の生き物のように僕の体をまさぐってくる。
左手が膝から脚部をなぞるようにやさしく這いまわり、右手は僕の右わき腹に回ってくすぐるように刺激してくる。
不快感なのか快感なのかわからないような奇妙な刺激。
昨日みたいに濃厚で力任せのセックスがミノタウロスの持ち味だと思っていた。
しかし今ライアさんがしているのは僕の弱いところを探るための動きだ。
一体どこで身に付けたのか、大きな胸を僕に押しつけて密着しながら、丹念に僕の体の敏感な場所を探ってくる。
首筋をなでられ、耳の後ろを苛められる。
上気した顔の、締まりきっていない口から洩れる甘い吐息が顔にかかるほど僕たちは密着している。
密着したライアさんの胸の先、ライアさんの乳首と僕の乳首は触れあう。
右手が、おもむろに僕の耳穴をなでる。
気持ち良くてくすぐったいのに反応したことに気付かれた。
「耳が弱いのか?」
ニヤリと笑みを浮かべたライアさんは、僕の横顔に顔を押しつけるように移動すると、
「じゅろっれろっ」
耳の穴をほじくる様になめ始めた。
「うわっ あわぁっ」
快感に声を上げてしまった。
そして耳が僕の弱点だと確信したライアさんは、
「にゅろっちゅるちゅる、べろぉっレロレロ」
両手で僕の頭を押さえつけて手加減のない舌技で僕の耳穴を襲ってくる。
ぴにゃねちゅくちゃくちゅぴちゅ
ただ耳をなめられるのが気持ちいいだけじゃない。
舐められた淫らな水音は直接鼓膜まで響いて僕の脳まで犯すように攻撃する。
それに加えて、興奮してきたライアさんの右手が僕の左耳をほじくり出す。
しかも腰まで細かなグラインドが始まる。
ぴちゃぴちゅくちゅぬちゃ
右耳を濡れた舌がほじくるように攻めなぶれば、
かりかりかさかさ
左耳を乾いた指が引っかくようにいじめ回す。
ずちゅぐちゅぶちゃじゅご
そうしながらチンポはライアさんのマンコにしごかれる。
はっきり言って反則的すぎる快感のトライアングル。
当然昨日まで童貞だった僕に耐えられるはずもなく、
「ライアさん……出ます…!」
びゅるるるるる
耐えきれずにライアさんの中に射精してしまう。
「ン……オイオイもう一回かよ…まだまだ夜はこれからだぜ?」
僕の両耳を解放したライアさんは、今度は僕の唇を奪ってくる。
口の中に迷いもなく舌が差し込まれて、僕の舌に絡みつく。
(まつげ……長いなぁ…)
その状況で、僕は改めてライアさんの顔立ちに見惚れていた。
魔物には美人がきわめて多い。
というか魔物で見目麗しくない方が少数だろう。
無論ライアさんも例外じゃなく、普通からしたらかなりの美人だ。
「ちゅ……おい、キスの時に他ごと考えんのは無粋じゃないのか?」
「あ、ごめんなさい。」
ライアさんが不愉快そうににらんでくるのにあわてて返事をして、キスを返す。
舌を絡めあわせて、お互いの唾液の味を楽しむ。
手で攻めるのはやめて、両腕を僕に絡ませて密着してくる。
「んちゅ はむ、んりゅちゅちゅ、ン……」
熱い息を吐きながら、ライアさんはひたすらキスに熱中する。
キスに興奮しているらしくおまんこは何もせずとも僕のチンポを遠慮なく締め付けて快感を与えて来る。
上の口と下の口から、全身が融けて一つになってしまいそうな錯覚を覚える。
と思ったら、
「ぷはっ」
唐突にライアさんが唇を離す。
「いっけねぇ……気持ち良さのあまり本来の目的忘れてた。」
ああそっか、僕は今調教されてるんだっけ。
すっかり忘れてただのセックスの感覚でしてた。
「っていっても、アタシの体の感触を五感全部に覚え込ませるわけだし今までのが間違ってたわけじゃないんだよな。」
雑に頭を掻きながらライアさんは言う。
健康的な肌色と野性的な雰囲気から、そんな普通の女性がしたらガサツだと思われるような動作だって普通に絵になって見える。
仰向けに押し倒されて、その上に覆いかぶさる様にライアさんが四つん這いになる。
「まあ手始めに、アタシのマンコの感触覚えてもらうとしますか。」
ライアさんは僕のチンポの位置を調整するように腰の向きを直すと、
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
腰を上下に振り始めた。
昨日と同じように、僕のチンポはライアさんの膣内の襞一枚一枚を余すところなくひっかけて刺激する。
ライアさんの腰のリズムは一定で、動き方にも変化はない。
それはその動きしか知らないわけではない、覚えさせようとしているんだ。
僕のチンポにライアさんのおまんこの中がどうなっているのかを。
そして逆にライアさんのおまんこには僕のチンポの感触を。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
僕の顔の真上にあるライアさんの顔は、とっても気持ちよさそうだ。
一定の動きしかしないとしても快感はどんどん蓄積していく。
それは僕も同様、どんどんたまらなくなってくる。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
「あっ ふあはっ あんっ」
腰を一心不乱に上下させながら喘ぐライアさん。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
その姿にどんどん僕も昂って行く。
ずっぐずっぐずっぐずっぐ
そして僕は限界を迎えて、
ずじゅごん
ライアさんの腰が下りてくる瞬間に狙いを定めて、腰を打ちつけた。
「きヒィっ―――――――!!!」
下手すれば子宮口もこじ開けそうな勢いで突きこまれた僕のチンポによって声にならぬ悲鳴を漏らしたライアさんの動きが完全に停止する。
あまりの刺激と予想外の事態に、思考がフリーズしたんだろう。
ライアさんが正常な思考を取り戻すよりも前に、僕は動いた。
両腕をライアさんの大きなお尻に回すと、抑え込むようにしてさらにチンポを突き込み、子宮口に強引に押し付ける。
「あッああっあ゙りゃめっそれりゃめぇっ!!」
やっと事態を把握したライアさんが抵抗を始めたころには、
「出ます……!」
無意識の、脊髄反射で締めつけていた膣に絞り取られるように僕は、
ぼびゅるっるるるるっるるっるる
ライアさんの子宮に直接精液を流し込んだ。
「じゃーめんしぎゅうにりゃすのりゃめへぇ―――――――ッ!! いぐい゙ぐいっぢゃぅう――――――――!!」
謎の悲鳴を上げながら、ライアさんは体を弓なりに逸らして壊れそうなほどにがくがくと痙攣する。
たぶん「ザーメン子宮に出すのやめて、イクイクいっちゃうー」だったと思う。呂律なんか全然回ってなかったからそう推測するしかない。
まるで凌辱されてるただの女の子が快楽オチした時のセリフみたいだった。
とてもじゃないけどいつも元気でたくましいライアさんの言葉とは思えない。
一分ほど続いた射精の末に、僕はライアさんのおまんこからチンポを抜く。
だいぶ疲れたと思ったら、朦朧としていたライアさんの目に光が戻った。
眼光だけで殺されるんじゃないかと思うほど恐ろしい目でこっちをにらんでいる。
「てめぇ……よくもやってくれたな…」
下の口から僕の出した精液を漏らしながら、鬼の形相でライアさんは言う。
革袋から取り出されてるそれは……縄?
三十分後。
僕は両腕を縛りつけられ、椅子に固定されていた。
口には猿轡を噛まされて、チンポにも射精できなくする特殊な拘束具をとりつけられた状態でライアさんに犯されている。
ちなみに、椅子に縛り付けられた直後にライアさんにとある薬を投与された。
「性感増強剤。」
ルミネさんの性感増幅の魔法を薬の力で再現したもので、不感症治療などの時に使われるのが主な目的。普通は調教には用いない。
けど今は使われている。
僕の性感を引き上げる目的で。
じゅぷっにゅぶっじゅくっ
「ッ―――! ――――――!」
底上げされた快感は一発で射精してしまいそうなほどに強烈なのに、拘束具のせいで射精することすらできない。
僕の腰の上で踊るライアさんは
「あっはっ チンポがびくびくしてやがる、射精したいか? したくても我慢しろよ? アタシが満足したら好きなだけ子宮に出させてやるからな。」
と気持ち良さを表情で訴えながら言ってくる。
全身にびっしょりと汗を浮かべて、快感に目を潤ませて肩で息をしている。
おまんこもきゅうきゅう締めつけて、僕から絞り取ろうとする。
圧倒的な快感で視界が何度もスパークしてるけど、まだライアさんは満足する様子はない。
これが終わるころに僕が正気を保てているか正直怪しい。
おもむろにライアさんの手が胸に伸びる。
そしてそのまま
ぎゅむぎゅむきゅむきゅきゅ
「あ…ン、アン、おっぱい、気持ちいい……」
自分の胸を揉み始めた。
大きな形の良い紡錘形の胸が、揉みほぐされてぐにゃぐにゃと変形する。
ごくり
僕はその痴態に、思わず生唾を飲んだ。
僕が長年思い続けてきた人が、自分の目の前で、あまつさえ自分のチンポをディルドー代わりにオナニーする形で快楽をむさぼりそれを僕に見せつけている。
それがどれほど興奮をあおるか、言わずと分ってもらえるだろう。
じゅごじゅごじゅぐじゅぷにゅぶ
股間では彼女のおまんこに僕のチンポが優しくマッサージされ、
もみゅむにゅぐにゅにゅむ
目の前では大きな胸を夢中で揉みほぐしている姿を見せつけている。
「アっ そんなに見るなよ。」
挑発的な表情で、ライアさんは無茶すぎることを言う。
既に僕の物はあち切れそうなほどに昂っている。
今にも拘束具をちぎり取って暴発してしまいそうなほどだ。
じゅぶじゅぶぎゅぶじゅぐぐぶ
むにゅきゅむむみゅもみゅ
意図的に自分が見られていることを再認識する行動をとったからだろう、徐々にライアさんのペースが速くなっている。
そして、
「あっアッ、いくいくイキュぅ――――――――――――ッ!!」
全身をまたも大きく痙攣させて、潮を吹いて胸から母乳まであふれさせながら、ライアさんは僕のチンポを絞り取ってオーガズムに変える。
「あっハァ……気持ちいー。」
まだ体を少し痙攣させながら、ライアさんは僕に向かってそう言う。
僕も限界で、頭の中はライアさんに封じられていた精液全部をぶつけることしかない。
精液を出したい。
彼女の中に向かってありったけの精液をぶちこみたい。
孕ませたい。
そうでなかったとしても精液で彼女の腹を膨らませたい。
そんな欲望でぎらついた僕の視線を真っ向から見据えたライアさんは、
「良いぜ……アタシの中に、全部全部出せよ?」
そう言うと僕のチンポにとりつけられていた拘束具をはずした。
ぼっ
ばびゅるるるるるるるるるるる
どびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ
ごぶごぶごぶごぶごぶごぶごぶごぶごぼんっ
押さえつけるもののなくなった僕の精液が、一気にライアさんの子宮めがけて殺到する。
「おをぉあ゙っ あ゙あ゙っっはァ――――――――――――――――――――!!!!」
それを子宮で受け止めるライアさんも、あり得ない勢いの精液によって一気に天国まで飛ぶ。
結合部から逃れることすら許されない精液たちは、子宮に殺到するとどうにか自分が入るスペースを確保しようと周囲の壁を押し広げる。
外からでもすぐ分かるほどライアさんのおなかに精液がたまったころになって、やっと射精が終わる。
ライアさんは白目をむき、失禁して体を硬直させて失神していた。
僕も体中の力を使い果たして、そのまま意識を失った。
11/04/30 19:30更新 / なるつき
戻る
次へ