連載小説
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求人:アパートの管理人
求人:アパートの管理人
場所:地図を頼りに着てください
名前:メゾン・マ・王城
詳細:老若男女問いません
報酬:幸せな生活を保障します。


こんなチラシがポストに入っていた。

「何ぞこれ?」

そう呟く男の名前は清田 貞男(せいた さだお)無職でニートな20歳。

勿論、仕事を探しているのだが中々見つからないのが現状である。

「まぁアパートの管理人って仕事も悪くないかもな。何かやばいと感じたら逃げれば良いしな。」

細かい事を気にしない貞男。

彼は地図を頼りに目的地に向った。

数分後、彼はチラシを見て確認する。

「此処だよなぁ……?」

彼は訝しげに目の前の現状を見る。

近くの路地裏の奥に鉄製の扉がある。

しかし、これぼ何処がアパートなのか。

「……チャイムでもならすか。」

チャイムのボタンを押すが、音が鳴らない。

「すいませーん、チラシを見た者ですがー!」

ドアを叩く。

反応は無い

「……どうするかなぁ……ん?」

試しにドアノブを回すと、扉が開いた。

「無用心だな。」

そう言いつつ中に入ると、森林が見えた。

「………は?」

彼は目を凝らす。

もう一度確認。

どうやら正常の様だ。

「……どうなってるんだよ……?」

彼の呟きは虚空に消えた



呆然としている訳にもいかないので探索する事に。

貞男が出てきた場所はアパートの1階の階段下の様だ。

「管理人を募集してる人は何処だ?」

手当たり次第アパートのドアを確認するが、開かない。

「2階か?しかし、2階と言うより屋上だな。」

このアパートは1階しか人が住めない様だ。

貞男は階段を登ってみる。

2階にはテントがあった。

「……ツッコまんぞ。」

とりあえずテントに入る。




「………。」

貞男は呆けていた。

何故なら、見た目はテントなのに中はアパートの内装と同じ、いや高級マンションの様な広さがあった。

窓も外を見れる様だ。

「ぶっちゃけ夢でも見てるかと思って此処まで疑問に思わなかったがどうなってるんだ?」

兎にも角にも彼はこの中を探索する。


しばらくして、大広間の様な所に出る。

「ん?」

彼は細長いテーブルの上に紙を見つける。

「んーと、『このアパートを管理する人へ、好きにやっちゃってください。また、所持金が無くなっても稼げますので大丈夫です。後、この手紙を発見している頃には、元の世界の出入り口は鳥井になります。此処をでて右に見えます。尚、お金はこの世界の通貨“G”になります。自動的に両替もできるので問題無いです。では、異世界と現実世界ライフをお楽しみください。』……どういう事なの?」

こうして、貞男の管理人人生が幕を上げた。
13/11/27 01:45更新 / 宵闇の道化師
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■作者メッセージ
何も言うな。

ただ言える事は、元ネタの方のGは火の車ですwww

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