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設定集
※これは白黒勇者の設定資料集です
興味ある方は用語込みで読んで頂ければと思います


・人造勇者計画

教団の一部狂信者たちが考え付いたらしい計画
本来の勇者と違い、主神の加護を受けたりしたのではなく、あくまで人為的な魔術で身体能力の強化及び、特殊能力の付与をされている
また、それらに使われているのはその殆どが教団でも禁術指定を受けている魔術式であり、非人道的と言わざるを得ないだろう
彼らは基本的に孤児や犯罪者を実験に使い、そのまま洗脳教育を施されている
その為、魔物=悪でと刷り込まされているが、自分たちが受けた実験の事から、教団自体を嫌悪している者も少なくは無い

・白勇者

先の人造勇者計画で実戦投入された、完成形態とされている者達の総称
基本的には教皇達には新たに現れた勇者として紹介され、そのまま勇者として活躍するものも少なくは無い

が、基本的には実験の影響などで非常に精神的に不安定な者が多い
非常に高度な洗脳教育により魔物に対しては憎悪するように仕込まれている

基本的に白勇者は負の感情を増幅する術式や、過剰強化用の術式を同時に埋め込まれている
これらは基本リリスや他の魔物によって解呪されているが、根本である魔術などは命に関わる為解呪不可である

・サンクチュアリ教団教会

表向きはとても有能な司祭や司教、その候補者などが日夜勉学に励む学び舎であるが、実際は人体実験や新しい魔術などの実験をする為の教会である
中で死んでいった人間や魔物は数知れずで、リリスが救済した者達も現在その半分近くが入院中や療養中であったりする

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ホープ=レイ=ファストサルド
元No.93
15歳前後
能力:CounterReflect(カウンターリフレクト)
能力詳細:防御能力及び反撃能力の過剰強化
小規模の結界発生(自身にしか影響が無い)
代償:能動的、主体的動作の不全

能力:LAY-T(レイト)
能力詳細:光を媒体にした完全創造
代償:1日30分以上の使用により、自身の消滅
また、使用後は使用時間に合わせてCounterReflectも使えなくなる

本作主人公の片割れである少年
彼自体は非常に優しく、魔物であっても他人を傷つけたくない人間である
しかし、教団によって強要された事及び記憶を改竄された事から魔物を倒すべく動いていた

そんな中、黒勇者に希望を見出し、自身を犠牲に皆を助けようとした
が、本来のCounterReflectによって自分自身も大事にすること、それがリリスの望んでることを自覚し、LAY-Tを習得する

ホープは白勇者の中では(現状確認できる限りでは)唯一二つ能力を保持している
CounterReflectは彼が元々付与された魔術だが、これ自体は元々殺傷能力などはない抑制魔法だったが、人造勇者計画のために改造され、過度なまでの反射神経を得る
これを使いこなす事から彼には称号として『DespairLance(ディスペアランス)』の称号を与えられていた

CounterReflectを完全会得した事により、ホープはLAY-Tを会得するが、代償として本来の自身の名前であるレイトの名を失ってしまっている

LAY-Tは非常に危険な能力で、媒体として光を使うが、光を使う事でありとあらゆるものを創造できる
これには制限が無く、例えば完全に傷を治癒する魔術を創造することも、完全に壊れない防御壁を創造することも容易なのだ
使い方を誤れば、世界なんて直ぐに崩壊するだろう


救済後は他の白勇者や元教団兵と共に領地の自警部隊で平和を守るために戦っている
働きすぎているが、これはリリスに褒められたい裏返しである

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リリス=ファストサルド
種族:リリム
17歳

本作主人公の片割れ
ホープ曰く『世界の希望』
相当後に生まれたリリムであり、他のリリムの姉達のように一人前になりたいと強く思っている
転移魔法や広範囲殲滅系の魔法を得意とする
が、実際転移魔法だけで事足りるのでそれ以外を使う事は殆ど無い

ファストサルド領領主として毎日激務をこなしているが、それでも自分を半人前と言って頑張ってる
だが頑張りすぎてしまい、副官のリートからはかなり説教をされている

領主たろうとして非常にまじめに振る舞っているが、根は普通の女の子と言っても相違ない
ホープLOVE過ぎて惚気のつもりがなくても惚気てしまう

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リート=ヴォルテェーガー
種族:デュラハン
17歳

リリスの右腕的存在であり、彼女とは姉妹とも親友とも言える間柄
剣術に長けていて、CounterReflect(カウンターリフレクト)を使ってもその猛攻を防ぐ事が難しいとされる
非常に真面目な性格で気苦労が絶えない

コルトのことを実の弟のように接していているが、将来的にどうしようかは検討中
可愛いものが意外と好きだった気がする
家事は苦手だが、嫌いではない

コルト曰く『手間を掛け過ぎ』

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アクアス=リヴァイエール
元No.17
17歳前後
能力:WaterCreat(ウォータークリエイト)
能力詳細:水の完全操作及び水を使った創造
代償:体温の急激な低下

かつては港町で暮らしていた青年だが、教団の暴走により過剰浄化の対象にされた街の生き残り
彼の町では海竜神信仰がされていたらしく、非常に水を使うのに長けた民族だった事で教団に眼を付けられてしまった
彼は父、兄が魔物に連れ去られ、その為に家計が苦しくなり母親が病気になった為魔物を憎んでいた
その影響から、自分自身もないがしろにしてまで魔物を殲滅しようとしていた

現在はサキュバスのマリーの兄として、領地の力になっているようだ
また、ホープが働きすぎたりすると内密に彼を休ませるようにしている事から、現在警備部隊の実質主任と化している

自身の罪の意識から、マリーの愛情に答えてはならず、自分は幸せに出来ないと思い込んでいた
そこをマリーと向き合い、自分自身がマリーを必要としていることに気付けて、現在陥落までのカウントダウン秒読み状態である

予断だが、彼もの母親は過剰浄化の際に殺されたと思われていたが、海神様のおかげでネレイスになれたらしく、現在は彼の父と彼の父を連れ去ったマーメイドと仲良く暮らしている
兄は連れ去ったメロウとイチャイチャしてるとか

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マリー=リヴァイエール
種族:サキュバス
12歳

アクアスが実の妹、それ以上に愛しているサキュバスの女の子
実際の年齢よりも少し大人びているが、中身は恋する女の子

昔は両親とひっそり暮らしていたが、教団の浄化により両親を亡くし、孤児である
彼女自体アクアスにほぼ一目ぼれ状態であり、アクアスをいかにして振り向かせるかを常日頃研究中である

余談だが、周囲の子供より発育は良い為、これを武器にしたら良いのではと思っている

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カリム=フェン=フォーエンバッハ
種族:人間
25歳

ホープの部下、『第七自由騎士団』の騎士団長
騎士団といっても寄せ集めに近く非常に地位は低く、はっきり言ってしまえば捨て駒程度にしか考えられていない

弟がジパング遠征に行ったきり行方知らずとなってしまい、その事から騎士の家系として低く見られてしまった

自分自身、魔物を恨む気持ちは無かったが、弟を奪われたと言う気持ちから魔物を恨んでいる部分もあった
しかし、幼馴染であり恋人のエリスが魔物化した時には真っ先に庇っている事から、実際は魔物云々より家族を大事にしていた所が強い

実力等、全て平均的で中々活躍できないように見えて、洞察力は高く、その持ち前を生かし騎士団の生存率を上げている

弟と無事再会できたし、また酒を飲む約束をしている

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エリス=フォーエンバッハ
種族:ローパー
25歳

元シスターのカリムの恋人
人間だった頃からカリムと長い付き合いでよくカリムに説教をしている

昔からよくいるシスターで、優しさや慈愛の精神を忘れない様に心がけている

たまたま近くにいたローパーに寄生させられ、ローパーになってしまった事に対してはどう向き合っていくか迷っていた
だが、ありのままの自分を愛してくれるカリム、そして義理の妹から励まされローパーの自分自身を受け入れる事が出来るようになった

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アッシュ=ガルダート
元No.30
38歳
能力:AllAcid(オールアシッド)
能力詳細:自身の体液の過剰酸化
代償:体液に触れると他人が溶ける為、人に触れられない
命令違反による自壊(解呪済)

かつて人魔問わず弱き者の為に戦っていた誇り高い人格者
しかしそのことが災いし、人造勇者計画の初期段階から実験を受け、その影響で舌が溶け、現在は喋る事すらできない状態である
実験の影響で人格が歪む可能性がある中、その影響を殆ど受けず、自身の誇りだけでなんとか精神を保った強人である

過去に婚約者を魔物化され殺された経緯があるが、それでも信念を曲げない事に疑問を感じたが、彼曰く「そんなつまらない憎しみに支配されては騎士ではないし、死んだ彼女も喜ばない」との事

AllAcidの影響で誰とも触れ合えない孤独な人生を歩む事になり、その重荷に耐え切れなくなりかけたが、スライムのレムのおかげでその状態も克服
元々の人望もあり、線上に出れば士気向上に貢献している

レムのおかげで喋る事には苦労していないが、人前でのディープキスは流石に恥ずかしいとか

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コルト=ヴルテェーガー
元No.11
12歳
能力:Controleyes(コントロールアイズ)
能力詳細:対象の行動支配(一日の利用回数2回)
代償:視神経の死滅

先天的に異能を持っていた少年
かつては反魔物領に住んでいたが、母親がサキュバスになった事から一家そろって旅に出る事になる
その先で両親に裏切られ、教団に自ら志願した少年である

彼の異能自体は元々体の一部を操るだけだったが、禁術の過剰強化により、最悪人格支配まで出来るようになった
代償として、眼が殆ど見えなくなってきていたが、解呪後は問題なく視力も回復し始めている

非常に自分本位な性格だが、それは誰かに愛されたい、止めてもらいたい裏返しだった

現在はリート保護し、彼の生活を見守っている

彼自体も学校に行き始め、初めこそ戸惑っていたが、現在は他の学友達と交友を深めているらしい
名前の由来は、リートの愛剣の鍛冶師であり、有名な鍛冶師であるサマエル=コルトから

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マリア=ディルケット
元No.12
17歳前後
能力:Threelifervive(スリーライフリバイヴ)
能力詳細:瞬間再生(2度までなら完全絶命も完全蘇生できる)
代償:自我及び、感情の消失

現状確認されている唯一の女性白勇者
白勇者時代は非常に淡白で機械的に物事をこなすだけの人間になってしまっていた
暗殺技術に長け、気絶させるなどをしない限り只管対象を殺害しに来る為、下手な暗殺者より凶悪である

元々は反魔物領の生き残りであり、親魔物領が仕掛けた戦争の被害者である
その為、自分達の生活を守る為に教団兵に志願し、そこから白勇者になった
彼女の身のこなし、赤毛の髪からCrimsonshadow(クリムゾンシャドー)の名で呼ばれていた

現在は人造勇者の影響を少しでも無くすため、魔物化し、アマゾネスとなっている
また、彼の夫であるフィジル=ディルケットの惚気話や、魔物としてのレクチャーなどで他の魔物娘との交流もあるとか
名前の由来は、フィジル曰く「聖女のように清らかな人」との事

※あくまで作中登場が彼女だけの為唯一と記載されているが、今後別の女性の白勇者も出てきます

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ヴラド=ストレイ
元No.96
30歳
能力:Bloodmist(ブラッドミスト)
能力詳細:血液の搾取及び血液操作、それに伴う身体能力操作
自殺防止の為の強制血液摂取(解呪済)
代償:血液の自然減少
元は大富豪、ストレイ家の跡取りであったが、魔物の技術を取り入れる事を提案した為人造勇者計画に取り入れられた
これにより、外部から血液を摂取しないといけない体になり、自殺しないように術式まで埋め込まれていた
親魔物領を嫌ってはいないが、商売敵としてはみていた
しかし、その中で魔物の技術力に関心を示し、それを取り入れていけば人間もより高められると考えている

ファストサルド領地に血液が切れてしまう可能性が出たが、自らの意思で血を飲まずに死のうと決意
しかし現在妻であるキュリアに「血は命の循環である」と諭され、同時に彼女の眷属になりながら共に生きる事を決意

趣味は読書と人の意表を付く事
その読書量は長年生きているキュリアも呆れるほどであった

夫婦そろって人の意表を付くと言いながら人を驚かせる事を楽しんでいる

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フィジル=ディルケット
種族:人間
年齢:20歳

マリアに一目ぼれした詩人
彼の詩は非常に優しく抽象的な物が多い

様々な街を渡り歩き、ファストサルド領に来るが原因不明のスランプに陥ってしまう
そんな中、マリアに出会い、彼女に惹かれていき、彼女を助けるにいたる

その後は彼女への愛情からスランプ脱出、ファストサルド領に留まりながら自分の作品を書いていってる

ちなみに周りの知人達からはアマゾネスのマリアを口だけで負かした事から『アマゾネス交渉人』の称号を与えられているが本人は苦笑いしか浮かべてない

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キュリア=グレイヴ
種族:ヴァンパイア
年齢不明

非常に長い時を生きているヴァンパイア
ヴラドの嫁である

非常に博識だが、彼女からすれば長い時間の暇つぶしでやってきた事との事

その為、魔王から直接リリスやリートの世話係を命じられている
二人曰く「非常に厳しくて思い出したくないが、自分が成長する楽しみを得たのは彼女のおかげでもある」との事

ヴラド同様読書家で、ヴラドと結婚するまでは夜から昼までとにかく読書ばかりしていた
が、夫もそうだと知ったので、最近は少し自重するように心がけている

夫婦そろって人の意表を付くと言いながら人を驚かせる事を楽しんでいる

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レム=ガルダート
種族:スライム
6歳

アッシュと一緒に居るスライム
元々は平原でゆっくり暮らしていたが、その時見かけたアッシュに興味を持ち、それからよく一緒に行動するようになる

とても感情表現がストレートで、その事がアッシュを救う要因になった
教団騎士に襲われ死にそうになるが、アッシュが身を挺して護ったことにより無事生存
同時にその時の姿を見て本格的に恋心を抱くようになる

現在はアッシュと一緒に暮らしながら、アッシュの通訳を頑張っている

余談だが、殆ど表情がかわらない彼を見て、今どんな気持ちなのかとかわかるという事を特技としている

12/03/07 13:02更新 / ネームレス
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■作者メッセージ
どうも、ネームレスです

最後に皆様から要望頂きました設定集です

主要キャラクターしか基本的に載ってないので、「あれ?こいつの設定知りたいぞ?」とかあれば感想に書いていただければと思います

さて次回作

白勇者外伝〜救済されるべき者達〜

こちらの予告及び最後のアンケートでございます

どれから見たいか教えていただければと思います
書くのはリアルが今後少し忙しくなるので、一ヵ月後以降になりますが、必ず書きますのでお答え頂ければ私狂喜乱舞しながら頑張ります

では予告


〜〜〜

―――これは、ホープ救済の裏話

かつて二人の少女を愛した男がいた

二人も男を愛していた

だがその絆は無残に引き裂かれ、少女達には絶望しか残らなかった

「俺は二人を助けたいんや!あの二人を!」

男はその思いを爆発させ、二人を助けるべく駆ける!

『EX〜炎竜と氷竜の二輪の華〜』

―――今、男の意地をかけて救い出す

〜〜〜

―――状況は劣勢だった
―――サンクチュアリとの交信も途切れ、私と彼の二人でなんとか部隊をひっぱるしかない

だが彼は…

「君は…まだ覚えてられた…」

二人の白勇者は、代償と劣勢と戦いながら、それでも生きていく

「貴方が私を覚えてなくても、私が貴方を覚えてるから!」

「だけど…俺は…私は…」

『EX〜記憶と記録と貴方と私〜』

「必ず、私が覚えてるから!」

〜〜〜

―――それは、ファストサルド領地から離れた所の、少し昔のお話

「私は…ホープ。ホープ=F=スペランツェリア」

希望を意味する名を持つもう一人の勇者

「私は…彼女の為に戦うだけだ!」

彼が護るのは一人の天使

「私は…もう天使じゃない!」

「君は天使だ!私の…いや、僕を導いてくれた。僕をNo.39の呪縛から解き放ってくれた!」

天使が天使で居られるのははたして…
そして、人造勇者計画の発足経緯とは!?

『EX〜自らを偽りと呼ぶ希望の皇』

「私は…希望になんてなれないよ…」

〜〜〜

それでは最後に…

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!

次回作、お楽しみに!

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