前編
強い日差しと真っ白で綺麗な砂浜。青い海と海鳥の鳴き声だけが聞こえる開放的な場所。
広くはないけれど、五、六人ぐらいなら十分に遊べるくらい。こんな小さなビーチはあまり人に知られていないのか、よくここでシースライムちゃんとかとお話したり遊んだりしている。
後は、たまにセイレーンちゃんがここでお歌の練習してたりもするかな。マーメイドちゃんが居たら一緒に練習したりしていて、聞いているととても心が洗われる。まぁ、そこに魔力が込められるとちょっとムラムラってしちゃうんだけどね♪
ともかくそのビーチはあたしのお気に入り。海の中で泳ぐのもいいけれど、こうして地上に出ないと会えないんだもの。
もちろんそれはあたしだけの王子様。
航海中の船員さんとの出会いもいいかなって思うのだけれど、やっぱり海の中へ飛び込むのは勇気がいるみたいだし、事故で沈んじゃった人を待つのもなんだか気が遠くなりそうだし。それならばって事でお気に入りのビーチにちょくちょく向かっているのだけれど……小さなビーチだからかな? やっぱり人が現れるのは滅多にない。
でも海の中で待つよりも確率は高いと思うの。人間は海の中では生まれないし魔力がないと暮らせない。本来は地上で生きる種族だもの。
その地上で生きる種族である人間と、海の中で生きる種族であるあたしのようなメロウが出会って、そして仲良くなって恋に落ちるってとっても素敵な事でしょ? そういうのにあたしは憧れているの。
……今日もあたしはお気に入りのビーチで王子様が現れるのを待つ。
岩場近くで海と空を眺めながら、波の音と海鳥の鳴き声に耳を澄ます。
「いい天気だわ……」
日差しが強いけれど、むしろそれが心地いい。あたしの魔力で日に焼ける事はないし鱗が枯れる事もない。それに暑くなっちゃったら海へ潜ればいいし。
とても気ままな生活だと思う。のんびりで、おだやかで。そんな生活もあたしは気に入っている。願わくばその生活に王子様が居たらいいな、なんて思うけど。
そう言えば人間はあたし達のような気ままな生活を送ってはいないみたい。セイレーンちゃんから聞いたけど、人間は朝に起きて働いて、汗水を流してお金を稼いで暮らすらしい。そのお金で食べ物や服などを買うんだとか。それを初めて聞いた時は、気ままに海で生活していたあたしがなんだか怠け者みたいだなって思った。それと同時に海の中で生活すればいいのに、とも思った。魚も海草も豊富だし働かなくたってご飯を探すだけで後はのんびりすればいい。
しかし人間は海の中で呼吸が出来ない。呼吸をするにはあたし達魔物が魔力を与えないといけないの。だから海の中で人間を見かけたとしても、それは誰かの夫だったり恋人だったりする。
だから独身の男の人と出会う為に自ら動かなきゃいけない。……あれ、これってなんだか人間と似ている気がする。となると人間と魔物って外見は違っても共通している所もあるのね。
「――――」
「ん?」
まだ見ぬ王子様が汗水にまみれて働いているのを想像……いえ、妄想してちょっと欲情しそうになった時に何か、声が聞こえた。
海鳥じゃない。だとすると人間?
わっ、もしかしてもしかすると待ちに待った王子様登場!?
きゃー♪
どんな人だろっ、どんな人だろっ。
「――――だって」
「――――に?」
…………あれ。
な、なんだか一人じゃないみたい。
しかも、男の人だけじゃなくって女の人の声も聞こえているような……。
だんだん声は近づいてくる。
あたしは岩場に隠れて様子を伺ってみる事にした。
「――ほら、誰も居ないよ」
「本当だ。人も魔物もいないわ」
人間同士……。
男と女がお気に入りのビーチにやってきた。軽い荷物を持って。
ちょっと残念。これで男の人しかいなかったら待望の王子様だったのになぁ。
って、ちょ……っ。男の人が女性を抱きしめて……。
「な? ここなら誰もいない。いいだろ?」
「んぅ……。せっかちっ」
も、もも、もしかしてこの二人……っ。
女性もなんかまんざらでもなさそうなんですけどっ。
あっ、女性の方が顔を近づけて…………。
「んっ」
「…………♪」
きゃ―――――っ☆
ちゅーしてるっ、ちゅーしちゃってるっ! あの二人、やっぱり恋人同士なんだわっ。
それで多分男性がこの人気のないビーチを見つけて、相手の女性を連れてここで、こんなお日様が高いのに、え、え、えっちする気なんだ……っ!
どうしよ、どうしよっ。このまま見ていたらあの二人がえっち始めちゃう。覗き見しているのがバレちゃったら二人の盛り上がった雰囲気も冷めちゃうよね……。
で、でも。
人間同士のえっちがどういうのなのかを、知りたいな。
いいよね。いいよね。覗き見しちゃっているけどあの二人はもう二人だけの世界に入っちゃって桃色の雰囲気が……あぁんっ♪ こっちまでその雰囲気が移ってきちゃうっ♪
無意識に息が荒くなりながらも、あたしはキスをしながらお互いの服を脱がしている二人から目を外せなかった。
上半身からどんどん肌を晒して……。ああ、あの男性の身体、たくましいなぁ。それに女性のおっぱいもおっきい……。やだぁ、もう乳首が立ってるじゃないっ♪ きっとここに来るまでに想像していて期待していたに違いないわ。何処へ連れて行かれるのかはわからないまま、でも人気のない場所って事はそこで…………あぁんっ♪♪
あたしの乳首までぷっくりしてきちゃうっ♪
「もう、乳首が立ってるよ」
「やぁ、言わないで……♪」
もう女性の声が甘えた声になっちゃってる。乳首の事を言われてまた興奮しちゃってるんだわ。あたしも同じだから、なんだかあたしにも言われちゃったみたいで……っ。ひゃうっ♪ 子宮がきゅんってしたぁ♪
あっ、男性が女性のスカートを下ろして、そのまま下着も……。
「糸、引いてる」
「やぁん♪ だって、こんな時間にこんな場所でだもん……っ」
「そうだね……ぺろっ」
「ひゃあうっ♪」
や、やだっ。そのまま女性のおまんこをぺろぺろしちゃってるっ。女性のほうも抵抗せずに胸の上で両手をぎゅっと握って受け入れちゃって、人間もえっちじゃない。いいな、いいなぁ。あたしも王子様に、恥ずかしいけれど舐められたいな♪
息が荒くなる。もしかしたらそれで気付かれるかもしれないけれど、二人はそれに気付いている様子はない。
きゃっ。男性が女性の片足を掴んで広げさせちゃった。
「や、やだ、これじゃ全部見えちゃうぅ♪」
「でもここはひくひくして、して欲しいって言っているよ」
「も、もうっ、ばかっ。――――んひゃぁう♪ もっとぉ♪」
わ、わー。わー。
こっちにまでじゅるじゅるって音が聞こえるよ。もうあの女性のおまんこはぐしょぐしょになっちゃっているに違いないわ。それに愛液だけじゃなくて男性の唾液も混ざって、より一層濡れる。
はぁ、はぁっ。
あたしのほうも、濡れちゃって大変な事になってる……♪ どうしよう。どうしよう。あの二人の空気に中てられてあたしまで切ないよ……っ♪
「じゅる、じゅるるぅっ」
「んはぁああっ♪ やらしい音ぉっ♪ 立てないでぇっ♪」
「まだまだ」
「んんぅぅうっ♪ こんなのっ、誰かに見られたらぁ♪」
「大丈夫。人も魔物も居ないさ」
「ふあぁあっ♪ 言いながらクリをぺろぺろだめぇッ♪」
――――あっ、ああんっ♪
気がつけば、あたしの右手はいちばん切ない場所をいじっていた。
だって、あんなにやらしいのを見たら我慢なんて到底出来っこない。鱗に隠れたあたしのおまんこは、鱗の上でもわかるくらいに愛液が溢れているんだもの。愛液が溢れて、隠しているのがバレバレだよぉ……♪
――――んっ、んんぅっ♪ こえっ、抑えなきゃっ。
「やっ、もう立ってられないよっ」
「がんばって……じゅるっ、じゅるっ」
「きゃぁぅっ♪ い、いじわるっ」
――――はあ、ああっ、あぁあぅっ♪
あの女の人、持ち上げられた片足がぴくぴくしてる。感じすぎちゃっているんだわ。立っているのも辛いのに、それでもおまんこを舐めるのをやめて、あっ、ああん♪ やめてくれない……っ♪
羨ましいなぁ、あたしもあんな風に王子様にぺろぺろってされたいぃぃっ♪
――――あッ、あ、はぁぁあん……っ♪
「あっ、あぁあっ♪ も、も、だめっ、我慢できないよぉっ♪」
「ん、れろ、れろ……」
「本当にもうっ、だめなんだってばぁっ♪ このままだと、イッちゃ……っ♪」
「いいよ、そのまま……。じゅる、じゅるるるるるるっ!」
「――――ッッ!! は、はぁあぁあああぁぁぁあああああんッ♪♪♪」
――――あ……ッ♪
ついに女の人がイかされちゃった。
片足をびくびくびくってさせて、顔も快感にとろけちゃって……。倒れちゃいそうなのに男性に支えてもらっているから力が抜けてもそのままなんだ。いいなぁ、気持ちよさそう……♪
あたしもあんな風に舐められ続けてイかされたいわ……♪
――――く、ぅうん……♪
「あ……あ、ああん……っ」
「気持ち、よかった?」
「……ば、ばか……」
「あはは。…………あのさ」
「ぅん?」
「そろそろ我慢、出来ない」
――――っ!!
それって。それってそれってもしかしてー!?
思わず慰めていた手を止めて、二人の次の行動を見守る。
「…………うん♪」
「そこ、横になって。俺の服を下にしていいから」
「うん、ありがとう……♪」
きゃ――――――☆――――――っ!!
いよいよ合体だわっ! 合体という名のらぶせっくすよーっ! めいくらぶーっ!
その名の通り愛をまた一つ作るんだわーっ! やぁんやんやんっ♪
こんなお昼から結合なんて、んもうっ、若いってす・て・き♪
って、やぁん♪ あの男の人のおちんちん、すっごくおっきいぃぃぃ♪
あの女の人に欲情して、今すぐにでも入れちゃいたいって自己主張してるぅッ♪
「いくよ……」
「ぅんっ、一番奥まで、キてぇっ」
「……っ!」
「んぁぁあぅッ♪ きたぁんっ♪」
いや――――んっ♪♪♪
ついに合体しちゃったっ♪ 二つの身体が一つになっちゃったのねっ♪
あの女の人の幸せそうな顔、凄く羨ましいなぁ……。大好きな男の人のおちんちんが一番大切な場所に入っちゃってるんだもの。
正面から男の人のおちんちんを受け入れて、両足が可愛くぴくぴくってしてるわぁ。さっきイッたばかりだから入った時にまたイッちゃったんじゃないかしら。一度挿入しただけでイッちゃうなんて、それだけあの二人はえっちしてるんだわ♪ いいなぁ、あたしもあの女の人みたいにおちんちんで性感開発されたぁい♪
「あッ、すごいっ、おっきい♪」
「君の中もすごくキツいよ……っ」
「うん……♪ 好きなだけ、動いて?」
「わか……った!」
「あぁあんッ♪」
もうだめ、あたし我慢できない。さっきは片手だけでクリトリスを上からこすっていたけど、もうだめっ。両手を使わないと満足なんか出来ないーっ♪
ずちゅっずちゅって音を立てながらえっちしている二人を見ながら、あたしは中指をおまんこの中に入れて、もう片方はクリトリスをいじる。それだけで――――――ああぁああぁんッ♪
さっきの何倍も感じるぅぅんッ♪♪
まだあたしの指しか入った事がないおまんこだけど、こうやってオナニーしていたから、きっとあたしだけの王子様のおちんちんが入ってもすぐ気持ちよくなれるはず♪ 痛いのは怖いけれど、愛する王子様のおちんちんだものっ♪ あぁぁぁん♪ あたしだけの王子様に処女を捧げたいいいぃっ♪♪
「んんぅぁああッ! 激しっ♪ きもちよすぎちゃうぅん♪」
「ごめっ、でも止まらない、よっ」
「いいの♪ ふぁぁあんッ! いいの♪ いいの♪ そのままもっともっとッ♪」
「あぁ、もっとッ、突くよッ!」
「あッ♪ あぁッ♪ すてきぃぃ♪」
やぁぁんっ♪♪
もうらぶらぶもーど全開だわーっ♪
お互いがお互いを想いながら、腰を打ち付けあう愛のあるいちゃらぶせっくすっ♪♪
二人のラブラブさがこっちに移ってきて嫌でも、ううん、全然嫌じゃないわっ。むしろ受け入れちゃうっ♪ それくらいこっちまで発情しちゃうぅぅっ♪
「はァ、はッ、はァッ、痛くない……ッ?」
「うんっ大丈夫っ♪ もう私のおまんこ、ぐちゃぐちゃになっちゃってるからぁっ♪」
「よか、った……ッ!」
「うんっ♪ んっ、んんんぅっ♪ 優しいあなたが好きよ……ッ♪」
「俺も……ちゅ、ちゅっ」
「ンッ♪ らいしゅき……っ♪」
もう完全に二人だけの世界になっているのを見て、あたしの発情も止まらない……っ♪
えっちは激しいのに、ちゃんと相手の事を気遣っているラブラブさも高ポイントね♪ それにさりげなくキスの最中に女の人が足で男の人の腰をがっちりホールドしちゃっているのもいいわぁ♪ 意識してやっているのか無意識でやっているのかはわからないけれど、女の人の方は完全に中出しされたいんだわっ。えっちの最後はやっぱりラブラブの中出しよねっ♪ あたしは愛する人の精液ならいくらでも受け止めてあげたい。
あぁぁんっ♪ あたしも早く王子様に中出しされたいっ♪♪
でも想像するだけでもオナニーの手が激しくなっちゃうっ♪ まだ見ぬ王子様っ♪ あなたの精液を出す場所はここですよ♪♪♪
「んっ、ふ、ぁあ……っ♪ さっきよりもまた、おっきいよぉ♪ もう、出ちゃう……っ?」
「あ、ああッ、さっきから、我慢している、んだけ、ど……ッ」
「いいよっ♪ 我慢なんてしないでぇッ♪ いっぱいいっぱい、中に出して……っ」
「い、いいの、かい?」
もうっ、受け止める女の子が中に出していいって言っているのだから、そこは喜んで中出しするところでしょっ。
そう思いつつもオナニーの手は緩めないあたし♪ 知らない人間のいちゃらぶセックスを見てオナニーしてイッちゃいそぉ♪
「いい、いいのっ♪ 今日は中に出してもっ、大丈夫っ♪ だから、ぁんッ♪ 出してっ♪」
「あぁ……っ! 全部、全部君の中に……っ!」
「あッ、あぁあッ♪ うれし……っ♪ 全部、ぜんぶぜんぶ出してっ♪ 中出しされて、イきたいぃぃッ♪」
あなたたちもイッちゃうのっ? 一緒にイッて中出しなんて……っ♪ それってすっごく幸せじゃないっ♪ 羨ましいよぉ♪♪
「クッ、そろそろ……、出すよ……っ!」
「うんっ♪ もう、おちんちんがぱんぱんに大きくなってるのがわかるよぉっ♪ そのまま、一番奥で出してぇぇっ♪」
やぁぁん♪
女の人が男の人のおちんちんの事を言うからあたしまで想像しちゃうぅぅ♪♪
「イく、イクよ……っ! う、あ、ああっああっ!!」
「私も、私もぉぉっ♪ イッちゃ、イッちゃうぅぅぅっ♪♪」
あたしもイクッ♪ あたしの指を王子様のおちんちんだと思ってイッちゃう♪
イクッ♪ イクイクイクッ♪ あぁぁぁああんっ♪ いっぱい出してぇぇぇえぇぇええん♪♪♪
「うぁぁぁあああああッ!!」
「ふぁぁぁぁあ――――――っっっ♪」
いっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♪♪♪
「……あ、……ぅ、あ」
「はぁぁ……っ♪ どくどくって、出てるね……。んっ、あったかい……♪」
はぁ、はぁ、はぁ……。
すごく気持ちよかったぁ……♪
こんなオナニー初めてだから、いつもよりいっぱいいっぱい感じちゃった。
人気のないビーチでえっちしていた二人も、絶頂の余韻に浸って幸せそう。
いいなぁ。激しいえっちの後はああやって繋がったままぎゅってしてたい。出したからすぐに抜くなんて、そんなの寂しいもの。好きな人のおちんちんと繋がっているんだもの、一秒でも長くいて欲しいよね。
…………はふ。
思わず激しいオナニーしちゃったから少し疲れちゃった。
貝殻のブラもいつの間にか取れちゃってたし、付け直して……っと。
結局最後まで覗いて、しかもオナニーしちゃったけど後は本当に二人だけの世界にしておきましょ。あたしは背中を岩に預けて、空を眺める。
実際に誰かのえっちを見ると、やっぱりあたしにも相手が欲しいなって思う。
まだ見ぬあたしだけの王子様。あなたは一体何処にいるの? いつあなたと巡り会えるの?
「…………はぁ」
あたしも、素敵な恋がしたいなー。
「――――そしたら、毎日毎日えっちし放題……っ♪」
そんな幸せな日々を想像してにへらっと笑っていたら、なんだかいい匂いがしてきた。
なんだろう、これ。
潮の香りとは違う、魔物であるあたしにとって美味しそうだと思えるその匂い。
「……んぅ?」
鼻をすん、すんとさせながらその匂いを探してみる。
何故だろう、この匂いの元を探りたくてしょうがない。それが何かはわからないけれど、知りたい。
「んー。近い気がするんだけど」
辺りを見渡してもそれらしきものは見当たらない。
けれどさっきよりも美味しそうな匂いは近づいている。
んんぅ?
なんだろうなぁ、この匂い。確かに美味しそうな匂いはするんだけれど。
「…………あっ」
そして、それはあった。
あたしの居た岩場の近くにある茂みの中。
葉っぱに散らばったその白い液体。
そっと鼻を近づけて匂いをかぐと…………。
「これって……」
精液?
しかもなんでこんなところに? それに触れてみるとまだ温かい気がした。
と、ここでやっと気がついた。
さっきあたしがカップルがえっちしていたのを見ながらオナニーしていた岩場が見える。
この位置だと、きっとあたしのオナニー姿が見えちゃってた。
……………………。
「み、見られ、て……た?」
しかも、オナニーしていた姿を見てその人もオナニーしていたんだ。
「…………」
きゃああああああああああああああああああああっ!!
どうしようどうしようっ、あたしのオナニー見られちゃってたぁぁっ!
そうとも知らずにあたしったらカップルのえっちをずーっと見ながらおまんことか夢中でいじってたよぉぉぉっ!
は、恥ずかしい…………っ!!
余りの恥ずかしさに顔を覆って尾びれで地面をびちびち叩く。
なんて、なんてことなの……。
人気がなかったビーチなのに、なんで今日に限って三人も人間がやってくるのよーっ!
ううん、さっきまでえっちしてたカップルはいいわ。でも、あたしのオナニーを見ながらオナニーだなんて、そんなの……、そんなの……っ!
いやぁぁぁあああっ!
恥ずかしくて死んじゃうっ。恥ずかしすぎて死んじゃいそぉぉぉっ!
広くはないけれど、五、六人ぐらいなら十分に遊べるくらい。こんな小さなビーチはあまり人に知られていないのか、よくここでシースライムちゃんとかとお話したり遊んだりしている。
後は、たまにセイレーンちゃんがここでお歌の練習してたりもするかな。マーメイドちゃんが居たら一緒に練習したりしていて、聞いているととても心が洗われる。まぁ、そこに魔力が込められるとちょっとムラムラってしちゃうんだけどね♪
ともかくそのビーチはあたしのお気に入り。海の中で泳ぐのもいいけれど、こうして地上に出ないと会えないんだもの。
もちろんそれはあたしだけの王子様。
航海中の船員さんとの出会いもいいかなって思うのだけれど、やっぱり海の中へ飛び込むのは勇気がいるみたいだし、事故で沈んじゃった人を待つのもなんだか気が遠くなりそうだし。それならばって事でお気に入りのビーチにちょくちょく向かっているのだけれど……小さなビーチだからかな? やっぱり人が現れるのは滅多にない。
でも海の中で待つよりも確率は高いと思うの。人間は海の中では生まれないし魔力がないと暮らせない。本来は地上で生きる種族だもの。
その地上で生きる種族である人間と、海の中で生きる種族であるあたしのようなメロウが出会って、そして仲良くなって恋に落ちるってとっても素敵な事でしょ? そういうのにあたしは憧れているの。
……今日もあたしはお気に入りのビーチで王子様が現れるのを待つ。
岩場近くで海と空を眺めながら、波の音と海鳥の鳴き声に耳を澄ます。
「いい天気だわ……」
日差しが強いけれど、むしろそれが心地いい。あたしの魔力で日に焼ける事はないし鱗が枯れる事もない。それに暑くなっちゃったら海へ潜ればいいし。
とても気ままな生活だと思う。のんびりで、おだやかで。そんな生活もあたしは気に入っている。願わくばその生活に王子様が居たらいいな、なんて思うけど。
そう言えば人間はあたし達のような気ままな生活を送ってはいないみたい。セイレーンちゃんから聞いたけど、人間は朝に起きて働いて、汗水を流してお金を稼いで暮らすらしい。そのお金で食べ物や服などを買うんだとか。それを初めて聞いた時は、気ままに海で生活していたあたしがなんだか怠け者みたいだなって思った。それと同時に海の中で生活すればいいのに、とも思った。魚も海草も豊富だし働かなくたってご飯を探すだけで後はのんびりすればいい。
しかし人間は海の中で呼吸が出来ない。呼吸をするにはあたし達魔物が魔力を与えないといけないの。だから海の中で人間を見かけたとしても、それは誰かの夫だったり恋人だったりする。
だから独身の男の人と出会う為に自ら動かなきゃいけない。……あれ、これってなんだか人間と似ている気がする。となると人間と魔物って外見は違っても共通している所もあるのね。
「――――」
「ん?」
まだ見ぬ王子様が汗水にまみれて働いているのを想像……いえ、妄想してちょっと欲情しそうになった時に何か、声が聞こえた。
海鳥じゃない。だとすると人間?
わっ、もしかしてもしかすると待ちに待った王子様登場!?
きゃー♪
どんな人だろっ、どんな人だろっ。
「――――だって」
「――――に?」
…………あれ。
な、なんだか一人じゃないみたい。
しかも、男の人だけじゃなくって女の人の声も聞こえているような……。
だんだん声は近づいてくる。
あたしは岩場に隠れて様子を伺ってみる事にした。
「――ほら、誰も居ないよ」
「本当だ。人も魔物もいないわ」
人間同士……。
男と女がお気に入りのビーチにやってきた。軽い荷物を持って。
ちょっと残念。これで男の人しかいなかったら待望の王子様だったのになぁ。
って、ちょ……っ。男の人が女性を抱きしめて……。
「な? ここなら誰もいない。いいだろ?」
「んぅ……。せっかちっ」
も、もも、もしかしてこの二人……っ。
女性もなんかまんざらでもなさそうなんですけどっ。
あっ、女性の方が顔を近づけて…………。
「んっ」
「…………♪」
きゃ―――――っ☆
ちゅーしてるっ、ちゅーしちゃってるっ! あの二人、やっぱり恋人同士なんだわっ。
それで多分男性がこの人気のないビーチを見つけて、相手の女性を連れてここで、こんなお日様が高いのに、え、え、えっちする気なんだ……っ!
どうしよ、どうしよっ。このまま見ていたらあの二人がえっち始めちゃう。覗き見しているのがバレちゃったら二人の盛り上がった雰囲気も冷めちゃうよね……。
で、でも。
人間同士のえっちがどういうのなのかを、知りたいな。
いいよね。いいよね。覗き見しちゃっているけどあの二人はもう二人だけの世界に入っちゃって桃色の雰囲気が……あぁんっ♪ こっちまでその雰囲気が移ってきちゃうっ♪
無意識に息が荒くなりながらも、あたしはキスをしながらお互いの服を脱がしている二人から目を外せなかった。
上半身からどんどん肌を晒して……。ああ、あの男性の身体、たくましいなぁ。それに女性のおっぱいもおっきい……。やだぁ、もう乳首が立ってるじゃないっ♪ きっとここに来るまでに想像していて期待していたに違いないわ。何処へ連れて行かれるのかはわからないまま、でも人気のない場所って事はそこで…………あぁんっ♪♪
あたしの乳首までぷっくりしてきちゃうっ♪
「もう、乳首が立ってるよ」
「やぁ、言わないで……♪」
もう女性の声が甘えた声になっちゃってる。乳首の事を言われてまた興奮しちゃってるんだわ。あたしも同じだから、なんだかあたしにも言われちゃったみたいで……っ。ひゃうっ♪ 子宮がきゅんってしたぁ♪
あっ、男性が女性のスカートを下ろして、そのまま下着も……。
「糸、引いてる」
「やぁん♪ だって、こんな時間にこんな場所でだもん……っ」
「そうだね……ぺろっ」
「ひゃあうっ♪」
や、やだっ。そのまま女性のおまんこをぺろぺろしちゃってるっ。女性のほうも抵抗せずに胸の上で両手をぎゅっと握って受け入れちゃって、人間もえっちじゃない。いいな、いいなぁ。あたしも王子様に、恥ずかしいけれど舐められたいな♪
息が荒くなる。もしかしたらそれで気付かれるかもしれないけれど、二人はそれに気付いている様子はない。
きゃっ。男性が女性の片足を掴んで広げさせちゃった。
「や、やだ、これじゃ全部見えちゃうぅ♪」
「でもここはひくひくして、して欲しいって言っているよ」
「も、もうっ、ばかっ。――――んひゃぁう♪ もっとぉ♪」
わ、わー。わー。
こっちにまでじゅるじゅるって音が聞こえるよ。もうあの女性のおまんこはぐしょぐしょになっちゃっているに違いないわ。それに愛液だけじゃなくて男性の唾液も混ざって、より一層濡れる。
はぁ、はぁっ。
あたしのほうも、濡れちゃって大変な事になってる……♪ どうしよう。どうしよう。あの二人の空気に中てられてあたしまで切ないよ……っ♪
「じゅる、じゅるるぅっ」
「んはぁああっ♪ やらしい音ぉっ♪ 立てないでぇっ♪」
「まだまだ」
「んんぅぅうっ♪ こんなのっ、誰かに見られたらぁ♪」
「大丈夫。人も魔物も居ないさ」
「ふあぁあっ♪ 言いながらクリをぺろぺろだめぇッ♪」
――――あっ、ああんっ♪
気がつけば、あたしの右手はいちばん切ない場所をいじっていた。
だって、あんなにやらしいのを見たら我慢なんて到底出来っこない。鱗に隠れたあたしのおまんこは、鱗の上でもわかるくらいに愛液が溢れているんだもの。愛液が溢れて、隠しているのがバレバレだよぉ……♪
――――んっ、んんぅっ♪ こえっ、抑えなきゃっ。
「やっ、もう立ってられないよっ」
「がんばって……じゅるっ、じゅるっ」
「きゃぁぅっ♪ い、いじわるっ」
――――はあ、ああっ、あぁあぅっ♪
あの女の人、持ち上げられた片足がぴくぴくしてる。感じすぎちゃっているんだわ。立っているのも辛いのに、それでもおまんこを舐めるのをやめて、あっ、ああん♪ やめてくれない……っ♪
羨ましいなぁ、あたしもあんな風に王子様にぺろぺろってされたいぃぃっ♪
――――あッ、あ、はぁぁあん……っ♪
「あっ、あぁあっ♪ も、も、だめっ、我慢できないよぉっ♪」
「ん、れろ、れろ……」
「本当にもうっ、だめなんだってばぁっ♪ このままだと、イッちゃ……っ♪」
「いいよ、そのまま……。じゅる、じゅるるるるるるっ!」
「――――ッッ!! は、はぁあぁあああぁぁぁあああああんッ♪♪♪」
――――あ……ッ♪
ついに女の人がイかされちゃった。
片足をびくびくびくってさせて、顔も快感にとろけちゃって……。倒れちゃいそうなのに男性に支えてもらっているから力が抜けてもそのままなんだ。いいなぁ、気持ちよさそう……♪
あたしもあんな風に舐められ続けてイかされたいわ……♪
――――く、ぅうん……♪
「あ……あ、ああん……っ」
「気持ち、よかった?」
「……ば、ばか……」
「あはは。…………あのさ」
「ぅん?」
「そろそろ我慢、出来ない」
――――っ!!
それって。それってそれってもしかしてー!?
思わず慰めていた手を止めて、二人の次の行動を見守る。
「…………うん♪」
「そこ、横になって。俺の服を下にしていいから」
「うん、ありがとう……♪」
きゃ――――――☆――――――っ!!
いよいよ合体だわっ! 合体という名のらぶせっくすよーっ! めいくらぶーっ!
その名の通り愛をまた一つ作るんだわーっ! やぁんやんやんっ♪
こんなお昼から結合なんて、んもうっ、若いってす・て・き♪
って、やぁん♪ あの男の人のおちんちん、すっごくおっきいぃぃぃ♪
あの女の人に欲情して、今すぐにでも入れちゃいたいって自己主張してるぅッ♪
「いくよ……」
「ぅんっ、一番奥まで、キてぇっ」
「……っ!」
「んぁぁあぅッ♪ きたぁんっ♪」
いや――――んっ♪♪♪
ついに合体しちゃったっ♪ 二つの身体が一つになっちゃったのねっ♪
あの女の人の幸せそうな顔、凄く羨ましいなぁ……。大好きな男の人のおちんちんが一番大切な場所に入っちゃってるんだもの。
正面から男の人のおちんちんを受け入れて、両足が可愛くぴくぴくってしてるわぁ。さっきイッたばかりだから入った時にまたイッちゃったんじゃないかしら。一度挿入しただけでイッちゃうなんて、それだけあの二人はえっちしてるんだわ♪ いいなぁ、あたしもあの女の人みたいにおちんちんで性感開発されたぁい♪
「あッ、すごいっ、おっきい♪」
「君の中もすごくキツいよ……っ」
「うん……♪ 好きなだけ、動いて?」
「わか……った!」
「あぁあんッ♪」
もうだめ、あたし我慢できない。さっきは片手だけでクリトリスを上からこすっていたけど、もうだめっ。両手を使わないと満足なんか出来ないーっ♪
ずちゅっずちゅって音を立てながらえっちしている二人を見ながら、あたしは中指をおまんこの中に入れて、もう片方はクリトリスをいじる。それだけで――――――ああぁああぁんッ♪
さっきの何倍も感じるぅぅんッ♪♪
まだあたしの指しか入った事がないおまんこだけど、こうやってオナニーしていたから、きっとあたしだけの王子様のおちんちんが入ってもすぐ気持ちよくなれるはず♪ 痛いのは怖いけれど、愛する王子様のおちんちんだものっ♪ あぁぁぁん♪ あたしだけの王子様に処女を捧げたいいいぃっ♪♪
「んんぅぁああッ! 激しっ♪ きもちよすぎちゃうぅん♪」
「ごめっ、でも止まらない、よっ」
「いいの♪ ふぁぁあんッ! いいの♪ いいの♪ そのままもっともっとッ♪」
「あぁ、もっとッ、突くよッ!」
「あッ♪ あぁッ♪ すてきぃぃ♪」
やぁぁんっ♪♪
もうらぶらぶもーど全開だわーっ♪
お互いがお互いを想いながら、腰を打ち付けあう愛のあるいちゃらぶせっくすっ♪♪
二人のラブラブさがこっちに移ってきて嫌でも、ううん、全然嫌じゃないわっ。むしろ受け入れちゃうっ♪ それくらいこっちまで発情しちゃうぅぅっ♪
「はァ、はッ、はァッ、痛くない……ッ?」
「うんっ大丈夫っ♪ もう私のおまんこ、ぐちゃぐちゃになっちゃってるからぁっ♪」
「よか、った……ッ!」
「うんっ♪ んっ、んんんぅっ♪ 優しいあなたが好きよ……ッ♪」
「俺も……ちゅ、ちゅっ」
「ンッ♪ らいしゅき……っ♪」
もう完全に二人だけの世界になっているのを見て、あたしの発情も止まらない……っ♪
えっちは激しいのに、ちゃんと相手の事を気遣っているラブラブさも高ポイントね♪ それにさりげなくキスの最中に女の人が足で男の人の腰をがっちりホールドしちゃっているのもいいわぁ♪ 意識してやっているのか無意識でやっているのかはわからないけれど、女の人の方は完全に中出しされたいんだわっ。えっちの最後はやっぱりラブラブの中出しよねっ♪ あたしは愛する人の精液ならいくらでも受け止めてあげたい。
あぁぁんっ♪ あたしも早く王子様に中出しされたいっ♪♪
でも想像するだけでもオナニーの手が激しくなっちゃうっ♪ まだ見ぬ王子様っ♪ あなたの精液を出す場所はここですよ♪♪♪
「んっ、ふ、ぁあ……っ♪ さっきよりもまた、おっきいよぉ♪ もう、出ちゃう……っ?」
「あ、ああッ、さっきから、我慢している、んだけ、ど……ッ」
「いいよっ♪ 我慢なんてしないでぇッ♪ いっぱいいっぱい、中に出して……っ」
「い、いいの、かい?」
もうっ、受け止める女の子が中に出していいって言っているのだから、そこは喜んで中出しするところでしょっ。
そう思いつつもオナニーの手は緩めないあたし♪ 知らない人間のいちゃらぶセックスを見てオナニーしてイッちゃいそぉ♪
「いい、いいのっ♪ 今日は中に出してもっ、大丈夫っ♪ だから、ぁんッ♪ 出してっ♪」
「あぁ……っ! 全部、全部君の中に……っ!」
「あッ、あぁあッ♪ うれし……っ♪ 全部、ぜんぶぜんぶ出してっ♪ 中出しされて、イきたいぃぃッ♪」
あなたたちもイッちゃうのっ? 一緒にイッて中出しなんて……っ♪ それってすっごく幸せじゃないっ♪ 羨ましいよぉ♪♪
「クッ、そろそろ……、出すよ……っ!」
「うんっ♪ もう、おちんちんがぱんぱんに大きくなってるのがわかるよぉっ♪ そのまま、一番奥で出してぇぇっ♪」
やぁぁん♪
女の人が男の人のおちんちんの事を言うからあたしまで想像しちゃうぅぅ♪♪
「イく、イクよ……っ! う、あ、ああっああっ!!」
「私も、私もぉぉっ♪ イッちゃ、イッちゃうぅぅぅっ♪♪」
あたしもイクッ♪ あたしの指を王子様のおちんちんだと思ってイッちゃう♪
イクッ♪ イクイクイクッ♪ あぁぁぁああんっ♪ いっぱい出してぇぇぇえぇぇええん♪♪♪
「うぁぁぁあああああッ!!」
「ふぁぁぁぁあ――――――っっっ♪」
いっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♪♪♪
「……あ、……ぅ、あ」
「はぁぁ……っ♪ どくどくって、出てるね……。んっ、あったかい……♪」
はぁ、はぁ、はぁ……。
すごく気持ちよかったぁ……♪
こんなオナニー初めてだから、いつもよりいっぱいいっぱい感じちゃった。
人気のないビーチでえっちしていた二人も、絶頂の余韻に浸って幸せそう。
いいなぁ。激しいえっちの後はああやって繋がったままぎゅってしてたい。出したからすぐに抜くなんて、そんなの寂しいもの。好きな人のおちんちんと繋がっているんだもの、一秒でも長くいて欲しいよね。
…………はふ。
思わず激しいオナニーしちゃったから少し疲れちゃった。
貝殻のブラもいつの間にか取れちゃってたし、付け直して……っと。
結局最後まで覗いて、しかもオナニーしちゃったけど後は本当に二人だけの世界にしておきましょ。あたしは背中を岩に預けて、空を眺める。
実際に誰かのえっちを見ると、やっぱりあたしにも相手が欲しいなって思う。
まだ見ぬあたしだけの王子様。あなたは一体何処にいるの? いつあなたと巡り会えるの?
「…………はぁ」
あたしも、素敵な恋がしたいなー。
「――――そしたら、毎日毎日えっちし放題……っ♪」
そんな幸せな日々を想像してにへらっと笑っていたら、なんだかいい匂いがしてきた。
なんだろう、これ。
潮の香りとは違う、魔物であるあたしにとって美味しそうだと思えるその匂い。
「……んぅ?」
鼻をすん、すんとさせながらその匂いを探してみる。
何故だろう、この匂いの元を探りたくてしょうがない。それが何かはわからないけれど、知りたい。
「んー。近い気がするんだけど」
辺りを見渡してもそれらしきものは見当たらない。
けれどさっきよりも美味しそうな匂いは近づいている。
んんぅ?
なんだろうなぁ、この匂い。確かに美味しそうな匂いはするんだけれど。
「…………あっ」
そして、それはあった。
あたしの居た岩場の近くにある茂みの中。
葉っぱに散らばったその白い液体。
そっと鼻を近づけて匂いをかぐと…………。
「これって……」
精液?
しかもなんでこんなところに? それに触れてみるとまだ温かい気がした。
と、ここでやっと気がついた。
さっきあたしがカップルがえっちしていたのを見ながらオナニーしていた岩場が見える。
この位置だと、きっとあたしのオナニー姿が見えちゃってた。
……………………。
「み、見られ、て……た?」
しかも、オナニーしていた姿を見てその人もオナニーしていたんだ。
「…………」
きゃああああああああああああああああああああっ!!
どうしようどうしようっ、あたしのオナニー見られちゃってたぁぁっ!
そうとも知らずにあたしったらカップルのえっちをずーっと見ながらおまんことか夢中でいじってたよぉぉぉっ!
は、恥ずかしい…………っ!!
余りの恥ずかしさに顔を覆って尾びれで地面をびちびち叩く。
なんて、なんてことなの……。
人気がなかったビーチなのに、なんで今日に限って三人も人間がやってくるのよーっ!
ううん、さっきまでえっちしてたカップルはいいわ。でも、あたしのオナニーを見ながらオナニーだなんて、そんなの……、そんなの……っ!
いやぁぁぁあああっ!
恥ずかしくて死んじゃうっ。恥ずかしすぎて死んじゃいそぉぉぉっ!
13/01/28 00:58更新 / みやび
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