レベル7になったらもどる必要がない

僕が昔読んだ本だけど、いまでもこの言葉は頭から離れない。
僕の魔法レベルも7、と言われています。たしかに、僕は今は戻れない状態です。
僕の名前はアキ。大学で魔法を教えています。普段はここで魔法と歴史について研究しています。
今の魔法の形から、昔の魔法の性質を考えるようなことをしています。


もうそろそろ授業の時間です。あなたも授業見学の方ですよね、付いてきてください。

さて、今日はオリエンテーリングですが、まあ分かっている人がほとんどですよね。カリキュラムは読んだとおりです。
僕達の研究室で研究している内容は、「魔法の性質が今までの歴史を示しているんではないか」といった内容です。それについて、分かりやすく解説していこうと思います。
そもそも、人間の魔法と魔物の魔法の違いについて分かっていない人はいませんよね。知っている内容で進めます。
まずはどうしてこのように思ったかを実演してみせましょうか。
まずは人間の魔法を見せます。魔物の人は僕の後ろに来て下さい。人間の人はそこにいていいです、どうせダメージ0ですし。

僕のような魔物でも、ここにある精力補充剤を飲んで即魔法を使えば、どうにか人間の魔法を使えます。
では、いきますよ。

ポンポンチャカチャカ　我に力を！　　ライトニングボルトッ！

人間の電撃魔法は、こんな感じです。では、魔物の魔法を見てみましょう。これは誰にでも効果があるのでこの人形に撃ってみます。

パタポンドンチャカ　騒いでいくぞ！　ササッテドカンダー！

…ふぅ。この二つの魔法の違い、わかりますか？
そう、まず魔王の魔法は魔物にも当たります。しかし人間の魔法は人間には当たりません。これは神と魔王のスタンスの違いから現れていると思っています。
人間の主神は人間を保護し、魔物を討つべきという考えがあり、今の魔王はみんなエロくなればいいんだ、という考えがあるため、魔物にも当たります。当然、そういう効果も含まれています。
他にはありませんか？うん、そう、人間の魔法は範囲が広いという特料もあります。
これは神のスタンスは昔から変わっていなくて、現魔王の君臨前に一対多の先頭がメインであったことから来ているものではないかと考えています。

このように、魔法から昔の歴史を考えて、より正確な歴史をつくろうとするのが目的で、研究しています。
よってこの授業では、昔の魔法を覚えてもらいます。主に実技を行ってもらいます。
呪文に適正があまりなくても手取り足取り、アレも手にとりながら教えます。

あと、業務連絡です。僕の魔力の「チャージ」を手伝ってくれる人を募集中です。手伝ってくれる人には僕が作った魔法の杖を貸出します。
そんなところでしょうか。今日の授業はここまでです。

■作者メッセージ
魔法の研究をしてて好奇心からアルプになった魔術師について、考えました。
ついでにドラクエとかの魔法とかから、こんな解釈はどうかな？ってのも、またひとつ。

まだ図鑑買えてないから、クロスさんの図鑑と矛盾する内容があったらごめんね。