読切小説
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ある世界のインタビュー
※プライバシーを考慮して、音声を加工してお送りします。

 いやもう、参りました。あんなことになるなんて。

―どうなさったんですか?

 どうしたもこうしたもないですよ。突然ストレスゲージが振りきれたと思ったら、
女性種への突然変異ですよ。虫もトカゲもコケも、ぜんぶ!
私の頭がバグッたかと思いましたよ。…いや、ある意味バグですね。

―その突然変異で、どうなりましたか?

 リリス達もトカゲたちも私に(アッー!)をねだりに来るんです。
「破壊神様も頑張ってるんだから(ピー)様手伝って!」って、言われても困るんですよ。
 威厳ってモノが有るでしょう。でも無力なんで力ずくで搾り取られてしまって。
私のそんな姿のせいでムスメも来なくなってしまいました。マガメンを探してくるそうで。

(どこかで扉の開く音が聞こえる)

 ム、次の勇者がきましたか。ちょっと深いところに場所を写しましょう。

――――――

―先程のお話以外に、なにか変わったところがありますか?

 良い点は破壊神様が我々の魔物達を見て露骨にやる気を出し始めましたね。いやらしい。
それに同じ勇者が襲撃してくることがほとんどなくなったのも利点と言えますね。
 しかし勇者たちも更に増えて、襲撃周期が短くなってしまったんですよ。
ぞんざいな名前の人たちも増えていますし。その上に農夫5人PTとか、もうね、アホかと。
それに、勇者を倒す度に戦える魔物が減っていくのも困った問題ですね。
長い目で見れば、戦力が増えるということかも知れませんが。

(にゃああああああ!)

―ちょうど勇者もさらわれてしまったようなので、今日はこの辺で帰らせていただきますね。
―ありがとうございました。

 ありがとうございました。
10/06/16 22:20更新 / ミッキー

■作者メッセージ
グラフィックも向上したとの噂。

…そもそも、魔物娘がほぼ出てこないけど、こんなんいいんかしら。
あれを遊んでたらついカッとなってやっちゃいました。反省するかも。

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