連載小説
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大浴場
 
〜御風呂上がりに〜


「あねうえ〜・・・」

「なんじゃ?」

「・・・お兄ちゃんが欲しいのじゃ・・」

「・・・」

それは言わん御約束じゃ・・・。もう15歳じゃと言うのに何故出逢いが無いのじゃぁぁああーー!ワシが一体何をしたって言うんじゃ!ハッ、もしや母上のプリンを食べた罰なんじゃろうか・・、それとも実験の為にこっそりと父上の陰毛を取った事がばれたんじゃろうか・・・。もしやそれが母上にばれてお兄ちゃんが寄り付かなくなる呪いを・・・、母上ならやりかねんのじゃ。

「お兄ちゃんが欲しいのじゃ・・・」

「欲しいのじゃ・・・」

「ええぃ!御主はまだ6歳じゃから別にいら・・・6歳・・6歳・・・・そうなのじゃ!!どうじゃ?今からお兄ちゃんが一杯居る所に行くんじゃが付いてくるかの?」

「それは本当なのか、あねうえ!?」

「ふふん、ワシが今までに嘘を言った事があるかの?」

「・・・・御布団の染みをははうえに見られた時に・・」

ぐっ・・!こやつアレを見ておったのか。油断ならぬ妹じゃ。ま、まあよい。こやつが居れば堂々と入れるのじゃ。くくくくくっ・・・・、あの禁断の花園と謳われた


男湯に入れるんじゃあああああああああああ!


ぐふふふふうふふうふふふふふ・・・・想像するだけで涎が止まらないのじゃ。まだ幼い妹を甲斐甲斐しく世話するワシの姿にお兄ちゃん達はきっとメロメロになって胸キュンするのじゃ。そうじゃ、そうに違いないのじゃ。ワシって頭いいのじゃ!

「ほれ、今すぐ連れていってやるから急いでお風呂道具を持ってくるのじゃ」

「わかったのじゃ、あねうえ!」

くくくく・・・完璧じゃ。ワシの才能が時折怖いぐらいじゃ♪さて、ワシもお風呂道具の用意するかの。







「くっくっくっくっ・・・、とうとうやってきたのじゃ・・・ぐふふふふふふ・・」

「あねうえが怖いのじゃ・・・」

さぁて、こやつを連れて目的の花園に向かうとするかのぉ♥

「いらっしゃ〜い、あら・・二人なのね?」

「うむ!子供二人なのじゃ!」

「なのじゃ!」

「・・・」

な、なんじゃ・・何故そこで黙るのじゃ。ワシは嘘など言ってはおらぬぞ。

「本当に〜〜・・・・子供かしら?」

「ほ、本当じゃとも!」

「う〜〜ん・・な〜〜んかおかしいのよねー??気のせいかしら?」

不味いのじゃ・・、ワシが15歳とばれれば・・・・

「あ〜ね〜う〜え〜・・・・お風呂なのじゃー」

「あ、あら本当だったのね?ごめんなさいね、さ・・二人共入ってらっしゃいな♪」

ナイスフォローなのじゃ賢妹よ!早速入るのじゃあ!





「ああああ・・・あねうえ!!ここは何なのじゃ!お兄ちゃんがたくさん居るのじゃ!?」

「どうじゃ、嘘など言っておらぬじゃろう?感謝するが良いのじゃ♪」

「す、凄いのじゃ!・・でも誰かの匂いが付いてるのじゃ・・」

ま、まあ確かに付いとるのが多いのぉ・・・。こればかりはしょうがあるまい。では早速この魅惑のぼでーを世のお兄ちゃん達に見せるとするかのお。ワシの洗練された柔肌を見るが良いのじゃ。

「あねうえー・・・脱げないのじゃ・・・・」

「よしよし、ワシが手伝ってやろう」

ふふふふ・・・これも計算済みよ。これでお兄ちゃん達からの好感度はあっぷなのじゃ!

「うんうん、偉いお姉ちゃんだねー。おじさん感心したよ」

「うちの娘もこれぐらい優しい子に育って欲しいもんだ」

そうじゃろうそうじゃろう、もっと褒めるが良い。さて、ワシも脱ぐかの。





-カララララララララララ・・・・-


ぐふふふふふ・・・、素晴らしいのじゃ。サバト以外の者では一生見る事が出来ない楽園にワシが立ってるのじゃ!まずは賢妹を洗ってやるのじゃ、こやつのおかげで男湯に入れたんじゃからのう。

「ほれ、ここに座るのじゃ。椅子に座って目を瞑っておれ、髪を洗ってやるのじゃ」

「わかったのじゃ、あねうえー」

うむ、うむ、お兄ちゃん達に良き姉あぴーるが出来て最高なのじゃ。ほれほれ、もっと見るが良いのじゃ。幼子のぷりちーな尻じゃぞ。つるりとしたぼでーじゃぞ。未発達な体は興奮するじゃろ?

「どうじゃ?気持ちいいじゃろ」

「あたまがさっぱりするのじゃー」

「ほれ、湯を掛けてやるから目を開けるでないぞ」

むふふふふ、わかるぞ。お兄ちゃん達の目がこちらにクギヅケで最高の気分なのじゃ。

「さっぱりした後はお風呂に入るのじゃ」

「はいるのじゃー!」

大浴場に入るのじゃ!ここは浅いからワシでも大丈夫なのじゃ。はふぅ〜、いい湯なのじゃ〜・・・。んむ?賢妹はどこ行ったのじゃ?

「がばっ!がぶぅ!・・・がばばぼ・・・」

な!なんでそんな所に居るのじゃ!そこはワシらにとって地獄地帯じゃぞ!1mも深さがあるんじゃぞ!待っておれ!すぐに助けてやるのじゃ!

「あ、あね!うぇ・・・がぶっ・・・ぁぶぶ・・・・げほっ・・げほっ・・・ぁぅぅ・・・」

「・・・・・っと!・・大丈夫か御嬢ちゃん?」

おおおぅ・・・誰じゃ、このお兄ちゃんは。しかし助かったのじゃ・・・もし溺れていたら母上になんと言われる事か・・・想像するだけで怖いのじゃ。

「ここは深いからこっちで浸かろうな。ほら俺も一緒に居てやるから」

「ありがとうなのじゃ、妹を助けてくれて本当にありがたいのじゃ」

「いやいや、気にしないで」

「ぉ・・おにいちゃんなのじゃ・・・・♥」

む!?こやつ・・このお兄ちゃんを狙っておるな。しかも誰の匂いも付いておらんではないか。これはこれは・・・・じゅるり・・何かきっかけを作らねば。

「妹を助けてもらって何もせずというのは失礼に値するのじゃ。どうじゃ?礼に何か叶えてやるぞい?」

「んー・・それじゃあ・・・・」

「ほれ、何でもよいぞ?」

「それじゃ、・・・・妹になってくれないか?」

「・・・は??」

「いや、だから風呂浸かってる間だけ妹になってくれんかなー、って。俺一人ッ子だから弟とか妹とかよくわからんので」

いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい・・・・妹じゃとおおおおおおおおお!?まさかいきなり妹宣言されるなんてとんでもないお兄ちゃんなのじゃああああああああ!どどっどどどどどどどっどどどど・・どうすればいいのじゃ!?こ、これは・・据え膳なのじゃ・・・そうじゃ!早速・・・おっ??

「ふにゃ?」

な、なんじゃ?妹も抱っこして何するつもりじゃ?

「あ〜〜、これこれ。こうやって膝の上に座らせてみたかったんだよなー。小さいから二人共乗せれるし・・・風呂の中だから案外楽だな〜」

ふおおおぉぅぅぅ・・・お兄ちゃんの膝が気持ちいいのじゃあ〜〜♪独り占め出来ないのは残念じゃが気持ちええのー・・。むむっ・・・腰にタオルを巻いてるのじゃ・・・これでは触れないじゃろ・・。そうじゃ!手が滑ったふりをしてタオルを剥ぎ取ってやるのじゃ!

今じゃ!・・・・おおおおっ!?なんじゃいきなり!苦しいのじゃあ〜〜!

「こうやって弟か妹を抱き締めてみたかったんだよ・・」

「むぎゅぅ〜〜・・」

「く、苦しいのじゃ〜〜・・・」

「あっ!ごめんごめん二人共・・」

苦しいなんて嘘なのじゃ、本当は気持ち良かったのじゃ。・・・もう一回抱き締めてくれんかのう。

「さて、そろそろ上がるわ。それじゃゆっくり浸かるんだぞ?深い所には行くなよ?」

「ま、待つのじゃ!ワシも上がるのじゃ!」

「あねうえ〜・・待ってほしいのじゃー」

ここでお兄ちゃんを逃がせばバフォメットとして名折れなのじゃ!絶対に逃がさぬのじゃ!




-カラララララララララ・・・・・・・-


「あー・・いい湯だった」

「うむうむ・・いい湯じゃったのー♪」

「いい湯なのじゃー♥」

うーむ・・・?隣にワシが居るのにどうして素っ気無いんじゃ。この悩ましげなぼでーにメロメロでは無いのか?いや待つのじゃ。これはもしや・・ワシの気を惹こうと素知らぬ振りをしてるのではないのか?そうかそうか、お兄ちゃんは愛い奴じゃのぅ♪ほれほれ、我慢せずとももっと見て良いのじゃぞ?

「ん?何クネクネしてるんだ?」

ふっふっふ・・・そんなに取り繕わなくても良いぞ。ワシにはわかっておるのじゃ。本当は体の隅々まで見たいのじゃろう?ほれほれ、いつでも全てを曝け出してくれようぞ♥

「あねうえー・・・のどがかわいたのじゃー」

「むぅ?わかったのじゃ、ミルクで良いかの?」

「りんごがいいのじゃー」

「あー・・・りんごジュース3つください」

「毎度あり〜〜♪」

「ほら二人共、仲良く飲むんだぞ」

「「・・・」」

も、もうダメなのじゃ!お兄ちゃんにメロメロなのじゃあ!そんな事されたら惚れてまうじゃろぉ!

「お・・お兄ちゃんになってくれぃ!」
「お兄ちゃんすきなのじゃーー♪」

「はいはい、いつでも二人のお兄ちゃんになってやるからゆっくり飲みなさい」


「「本当なのじゃな!?」」


やったなのじゃー♪お兄ちゃんげっとなのじゃ♥何故か妹も一緒なのが変じゃが・・・。まぁこの際いいのじゃ!これで一人前なのじゃー!明日からは魔女達に自慢出来るのじゃ!って、何を涼しい顔してりんごジュース飲んでおるのじゃ。ワシを膝の上に乗せるのじゃ!うむ、そうじゃ・・むふふふふ






            『お兄ちゃんの膝に座って飲むのは嬉しいのじゃ♪』




15/08/04 23:42更新 / ぷいぷい
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■作者メッセージ
『バフォメット』『大浴場』『ちょろいn・・朴念仁』でお送りしました。

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