世にも不幸な物語
私の趣味は休日に園芸やミニチュアのモデルハウスを作る事だ。今日は久しぶりの休み、これから園芸を満喫しようと考えていた私は先日に購入した肥料を倉庫から引っ張り出した。
「くっ・・・重い。やっぱり20kgって重い・・・」
私の家は庭付き一戸建てで土地は45坪ある。なかなか贅沢な広さだと自分でも感嘆するが、園芸をするにはこれぐらいは欲しい所である。倉庫から肥料を引っ張り出しネコ車に乗せてフラフラとビニールハウスに運び込む。だが、誰も居ないはずのビニールハウスの奥から誰かの言い争う声が聞こえてきた。
「此処は私が先に見つけたのよ!さっさと出ていかないと仲間を呼んで追い出すわよ!」
「黙れ!お前こそ出ていけ!・・どうせ大方、あの男が気になるから居付いているんだろ。そうはさせんぞ!」
私がビニールハウスの中に入った事に気付かない二人は延々と無駄な口論を続けている。正直どうでもいい。早く出ていってくれないものかと考えていたが、二人がこちらに気付き近づいてくる。
「なぁ、お前からも言ってやれよ!此処には淫乱蜂なんて要らんってな!」
「ふざけないでよ!貴女みたいな暴力的で野蛮で刺す以外に頭に無い能無し蜂が出ていけばいいんだわ!」
「なんだと〜・・・・!」
「なによ!やる気なのーー!」
二人が言い争う中、私は一人のんびりと肥料の配合をチェックする。この二人は一週間ほど前に勝手にビニールハウスに住み付いた挙句に私にひたすら色気を振り撒く。今すぐにでも「二人共出ていけ!」と怒鳴りたいが時々害虫を駆除してくれているので強く言えない。仕事中に害虫駆除をしてくれる有難さがわかるだけになかなか言えない自分が情けない。だが今日こそは心を鬼にして言う。
「二人共、…いい加減に出ていきなさい。休日の趣味を邪魔されるのは一番嫌いなんだから」
私は静かに深く言う。だが言われた当の二人は、
「あぁん〜・・・。そのハスキーな声がイイ〜〜〜」
「うぅっ・・・、その声を聞くだけで濡れてきそうだ・・」
もういやだ・・・。早く出ていってくれないかな、と正直呆れ果てる。私は二人を無視し、作ったばかりの肥料を盛り土に少しづつ混ぜて行く作業に入る。
「ああっ!そんな事しなくていいんですよ!私がしておきますから!」
「お前は黙れ!これは私の仕事だ!その肥料を私に渡すのだ!」
「・・・・・出て・・・行きなさい!」
「「・・・はぃ」」
すごすごと出て行く二人。やっと一人になれた。これで落ち着いて園芸に勤しむ事が出来る。今日はなんとか静かに過ごす事が出来そうだ。あの二人が住み付いてからは何かと問題ばかり起きていたが・・。
「いい加減に諦めてくれないかな〜」
作業中、ふとビニールハウスの外を眺めると二人が槍で突付きあいしながらどこかへ飛んでいくのが見えた。どうやら諦めてくれたようだ。これで安心して休日を過ごせる。そして一日掛けた作業も終わり、風呂に入って土汚れを落とし一人夕食に耽る。静かだった。なんて心安らぐ休日なんだろう、としみじみ感じる。この一週間、静かだった日が一日も無かっただけに新鮮に感じた。
「もう明日からは来ませんように・・・」
心の中でそう呟くと久しぶりの熟睡を味わいたく、すぐにベットに潜った。
そして次の日の朝。
「おっはよ〜〜ぅ、今日も害虫駆除に来たよ〜♪」
「おっす!今日もこのバカを監視する為に来てやったぞ」
「お初にお目に掛かります」
・・・・・・・・。一人増えてる。どう見てもデュラハンです。ありがとうございます。
「あ、あの・・・そちらのデュラハンさんは何故居るのでしょうか?」
「あぁ、このバカ二人から園芸は足腰鍛えるのにちょうどいいと聞かされてな。出来ればお手伝いさせて貰えないかと参じた」
あぁ、良かった。この人はすごく真面目な人だ。園芸を手伝ってくれるうえに自己鍛錬もする、という殊勝な方だ。言ってなんだが、この二人より戦力になりそうだ。動機も不純じゃないし何より凛々しく真面目そうだ。だけど、内心は不安だった。私は今日から仕事で5日間ほど留守にするのだ。その間に二人が何をするかわからない。しかし、・・・このデュラハンを信じてみよう。
「お気持ちありがたいのですが、私は今日から5日間ほど仕事で留守にします。もし、・・それでも宜しければお頼みしてもいいですか?」
「・・・わかった!貴方が留守にする5日間、私がビニールハウスをバカ二人から守っておこう!この剣に誓ってもいい」
スラリと剣を抜くと頭上に掲げ宣言する。すごくかっこいいんだけど、玄関の前でするのは辞めてください。近所の人の眼がすっごく痛いのです。でも、これで安心して仕事に行けると確信しデュラハンに園芸に必要な知識を教えていく。
「ふむふむ、なるほどな。園芸とは奥が深いものだな・・・。所で、さきほどの配合表を私に預けてさせて貰えないだろうか」
「もちろん願ってもない事です。貴方なら安心して渡せます」
私はそういうと爽やかに微笑んだ。微笑んだ瞬間、デュラハンの顔が真っ赤になった。初見で信頼されたのが嬉しかったんだろうか。
「では、私はすぐにでも出ますので後の事はお任せします」
デュラハンに5日間の留守を任せた私は急ぎスーツに着替え飛び出す。その時、ビニールハウスから小声で何かを言ってるような気がしたがきっと二人に指示を出しているのだろう。これほど安心感に包まれる事は無い。5日後が楽しみだ。
そしてビニールハウス前では・・・、
「ふぉぉぉぉぉ・・・!なんてハスキーな声なんだ・・。しかもあのスーツの決まり具合。中性的な顔立ち、髪も触れればサラサラと零れそうな柔らかさ!・・・ん?・・・おふぅ!」
「ちょっと!何一人で興奮して鼻血出してるのよ!言っておくけど、私が先に見つけたんだからね!」
「ふざけんな!あいつは私が先に見つけたんだ!・・・とりあえず鼻血を拭いてくれ・・。鼻血で汚したなんて知れたら騎士道を重んじるデュラハンの信用が落ちるぞ」
「す、・・すまない。二人から聞いてはいたが、あんなに破壊力があるとは思わなかった・・・。お前達、・・・良く耐えれたな」
「え〜?耐えてないよー?巣に帰った時にはびしょびしょに濡れちゃってるし」
「あー・・、私もだ。巣に帰ってから何度も槍を擦りつけて自慰をしたな」
類は共を呼ぶとはこの事だ。真面目そうに見えたデュラハンだったが、この二人の話に興味を持ち園芸を手伝うという名目で付いてきたのだ。だがやはりデュラハン。任されたビニールハウスの世話をコツコツとしていく。時々鼻血を出しながらだったが。そしてバカ二人は喧嘩をしては害虫駆除をし、喧嘩をしては水やりに勤しみ、一体何をしたいのかわかっていなかった。
「ふぅ〜、・・・本当に園芸とは足腰に響くもんだな。これはなかなか鍛えれそうだ」
「「うわぁ〜・・・、出ちゃったよ脳筋回路。」」
「別に脳筋と言われても悔しくは無いぞ?そ・れ・に、お前達は昨日追い出されたんだってな。私が5日後に『あの二人はバカばかりしていたぞ』と言えばどうなるかな・・・ふふふ」
「な!なんて卑怯な・・・。私の獲物を横取りするつもり!?」
「卑怯だ!卑怯すぎるぞ!それでもデュラハンか!」
「なんとでも言うがいい。バカ二人の意見と初見で任された私・・どちらを信用するかなぁ〜・・くくく・・・」
なんて不毛な言い争い。結局は未来の旦那の取り合いへと発展していく。そしてバカをしながらも5日後。今日の夕方に家の主は帰宅する。わくわくしながら待つ10数名。わずか5日間でとんでもない数の魔物娘が集まっていた。園芸の土の匂いに誘われたアルラウネ。バカが騒いでると苦情を受けたアヌビスの警官。花の匂いに誘われたグリズリーとダークプリースト。数え上げたらきりがない。日が暮れようとした頃、主が帰宅する。
「ただいま〜・・、って言いたいけどなんで増えてるんですか・・」
僅か一言の発言なのに魔物娘達は興奮したり眩暈を起こしたりしていた。
「あぁ〜ん、・・噂には聞いていましたが本当に美声ですわ〜♪」
「ジュルリ・・・・デュラハンの言う通りの美形だわ」
「見ているだけで鼻血出ちゃった・・・・ズズッ・・」
「わふぅ〜〜〜ん♪(パタパタ」
なんで私がこんな目に遇うんだろう。神様・・・私は何か罪深い事をしてしまったのでしょうか。そう祈っても現実は無情。目の前の危機が現実だった。興奮した魔物娘にされる事は誰でもわかっている。それにこれだけの人数だから一週間は逆レイプ間違い無しだ。だが私は皆の前でスーツを脱ぎワイシャツを一気に左右に裂き大声で叫ぶ。
「私は女なんだから!男っぽく見えるかもしれないけど劇団で男役してるだけなんだから勘違いしないでよね!!」
ワイシャツを裂いた事で見えた胸の膨らみ。少しばかり小ぶりだがプルンと張って瑞々しい。女と宣言された魔物娘達は全員黙ってしまう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・
「これでわかったでしょ。私は女だから・・・」
そう説得しようとしたが魔物娘全員に反論された。
『こんなに可愛い子が女の子の訳が無い!!!』
あれから数日。まだ魔物娘達は家に来る。
「私は女性でも構いませんわ・・ハァハァ・・一緒に堕ちましょう♪」
「レ・・・レ、・・レズじゃないけど今度男優の姿でデートしてくれないか・・」
「サバトに行って付けてもらおう!そうしよう!」
私の不幸はまだまだ続きそうです。
「くっ・・・重い。やっぱり20kgって重い・・・」
私の家は庭付き一戸建てで土地は45坪ある。なかなか贅沢な広さだと自分でも感嘆するが、園芸をするにはこれぐらいは欲しい所である。倉庫から肥料を引っ張り出しネコ車に乗せてフラフラとビニールハウスに運び込む。だが、誰も居ないはずのビニールハウスの奥から誰かの言い争う声が聞こえてきた。
「此処は私が先に見つけたのよ!さっさと出ていかないと仲間を呼んで追い出すわよ!」
「黙れ!お前こそ出ていけ!・・どうせ大方、あの男が気になるから居付いているんだろ。そうはさせんぞ!」
私がビニールハウスの中に入った事に気付かない二人は延々と無駄な口論を続けている。正直どうでもいい。早く出ていってくれないものかと考えていたが、二人がこちらに気付き近づいてくる。
「なぁ、お前からも言ってやれよ!此処には淫乱蜂なんて要らんってな!」
「ふざけないでよ!貴女みたいな暴力的で野蛮で刺す以外に頭に無い能無し蜂が出ていけばいいんだわ!」
「なんだと〜・・・・!」
「なによ!やる気なのーー!」
二人が言い争う中、私は一人のんびりと肥料の配合をチェックする。この二人は一週間ほど前に勝手にビニールハウスに住み付いた挙句に私にひたすら色気を振り撒く。今すぐにでも「二人共出ていけ!」と怒鳴りたいが時々害虫を駆除してくれているので強く言えない。仕事中に害虫駆除をしてくれる有難さがわかるだけになかなか言えない自分が情けない。だが今日こそは心を鬼にして言う。
「二人共、…いい加減に出ていきなさい。休日の趣味を邪魔されるのは一番嫌いなんだから」
私は静かに深く言う。だが言われた当の二人は、
「あぁん〜・・・。そのハスキーな声がイイ〜〜〜」
「うぅっ・・・、その声を聞くだけで濡れてきそうだ・・」
もういやだ・・・。早く出ていってくれないかな、と正直呆れ果てる。私は二人を無視し、作ったばかりの肥料を盛り土に少しづつ混ぜて行く作業に入る。
「ああっ!そんな事しなくていいんですよ!私がしておきますから!」
「お前は黙れ!これは私の仕事だ!その肥料を私に渡すのだ!」
「・・・・・出て・・・行きなさい!」
「「・・・はぃ」」
すごすごと出て行く二人。やっと一人になれた。これで落ち着いて園芸に勤しむ事が出来る。今日はなんとか静かに過ごす事が出来そうだ。あの二人が住み付いてからは何かと問題ばかり起きていたが・・。
「いい加減に諦めてくれないかな〜」
作業中、ふとビニールハウスの外を眺めると二人が槍で突付きあいしながらどこかへ飛んでいくのが見えた。どうやら諦めてくれたようだ。これで安心して休日を過ごせる。そして一日掛けた作業も終わり、風呂に入って土汚れを落とし一人夕食に耽る。静かだった。なんて心安らぐ休日なんだろう、としみじみ感じる。この一週間、静かだった日が一日も無かっただけに新鮮に感じた。
「もう明日からは来ませんように・・・」
心の中でそう呟くと久しぶりの熟睡を味わいたく、すぐにベットに潜った。
そして次の日の朝。
「おっはよ〜〜ぅ、今日も害虫駆除に来たよ〜♪」
「おっす!今日もこのバカを監視する為に来てやったぞ」
「お初にお目に掛かります」
・・・・・・・・。一人増えてる。どう見てもデュラハンです。ありがとうございます。
「あ、あの・・・そちらのデュラハンさんは何故居るのでしょうか?」
「あぁ、このバカ二人から園芸は足腰鍛えるのにちょうどいいと聞かされてな。出来ればお手伝いさせて貰えないかと参じた」
あぁ、良かった。この人はすごく真面目な人だ。園芸を手伝ってくれるうえに自己鍛錬もする、という殊勝な方だ。言ってなんだが、この二人より戦力になりそうだ。動機も不純じゃないし何より凛々しく真面目そうだ。だけど、内心は不安だった。私は今日から仕事で5日間ほど留守にするのだ。その間に二人が何をするかわからない。しかし、・・・このデュラハンを信じてみよう。
「お気持ちありがたいのですが、私は今日から5日間ほど仕事で留守にします。もし、・・それでも宜しければお頼みしてもいいですか?」
「・・・わかった!貴方が留守にする5日間、私がビニールハウスをバカ二人から守っておこう!この剣に誓ってもいい」
スラリと剣を抜くと頭上に掲げ宣言する。すごくかっこいいんだけど、玄関の前でするのは辞めてください。近所の人の眼がすっごく痛いのです。でも、これで安心して仕事に行けると確信しデュラハンに園芸に必要な知識を教えていく。
「ふむふむ、なるほどな。園芸とは奥が深いものだな・・・。所で、さきほどの配合表を私に預けてさせて貰えないだろうか」
「もちろん願ってもない事です。貴方なら安心して渡せます」
私はそういうと爽やかに微笑んだ。微笑んだ瞬間、デュラハンの顔が真っ赤になった。初見で信頼されたのが嬉しかったんだろうか。
「では、私はすぐにでも出ますので後の事はお任せします」
デュラハンに5日間の留守を任せた私は急ぎスーツに着替え飛び出す。その時、ビニールハウスから小声で何かを言ってるような気がしたがきっと二人に指示を出しているのだろう。これほど安心感に包まれる事は無い。5日後が楽しみだ。
そしてビニールハウス前では・・・、
「ふぉぉぉぉぉ・・・!なんてハスキーな声なんだ・・。しかもあのスーツの決まり具合。中性的な顔立ち、髪も触れればサラサラと零れそうな柔らかさ!・・・ん?・・・おふぅ!」
「ちょっと!何一人で興奮して鼻血出してるのよ!言っておくけど、私が先に見つけたんだからね!」
「ふざけんな!あいつは私が先に見つけたんだ!・・・とりあえず鼻血を拭いてくれ・・。鼻血で汚したなんて知れたら騎士道を重んじるデュラハンの信用が落ちるぞ」
「す、・・すまない。二人から聞いてはいたが、あんなに破壊力があるとは思わなかった・・・。お前達、・・・良く耐えれたな」
「え〜?耐えてないよー?巣に帰った時にはびしょびしょに濡れちゃってるし」
「あー・・、私もだ。巣に帰ってから何度も槍を擦りつけて自慰をしたな」
類は共を呼ぶとはこの事だ。真面目そうに見えたデュラハンだったが、この二人の話に興味を持ち園芸を手伝うという名目で付いてきたのだ。だがやはりデュラハン。任されたビニールハウスの世話をコツコツとしていく。時々鼻血を出しながらだったが。そしてバカ二人は喧嘩をしては害虫駆除をし、喧嘩をしては水やりに勤しみ、一体何をしたいのかわかっていなかった。
「ふぅ〜、・・・本当に園芸とは足腰に響くもんだな。これはなかなか鍛えれそうだ」
「「うわぁ〜・・・、出ちゃったよ脳筋回路。」」
「別に脳筋と言われても悔しくは無いぞ?そ・れ・に、お前達は昨日追い出されたんだってな。私が5日後に『あの二人はバカばかりしていたぞ』と言えばどうなるかな・・・ふふふ」
「な!なんて卑怯な・・・。私の獲物を横取りするつもり!?」
「卑怯だ!卑怯すぎるぞ!それでもデュラハンか!」
「なんとでも言うがいい。バカ二人の意見と初見で任された私・・どちらを信用するかなぁ〜・・くくく・・・」
なんて不毛な言い争い。結局は未来の旦那の取り合いへと発展していく。そしてバカをしながらも5日後。今日の夕方に家の主は帰宅する。わくわくしながら待つ10数名。わずか5日間でとんでもない数の魔物娘が集まっていた。園芸の土の匂いに誘われたアルラウネ。バカが騒いでると苦情を受けたアヌビスの警官。花の匂いに誘われたグリズリーとダークプリースト。数え上げたらきりがない。日が暮れようとした頃、主が帰宅する。
「ただいま〜・・、って言いたいけどなんで増えてるんですか・・」
僅か一言の発言なのに魔物娘達は興奮したり眩暈を起こしたりしていた。
「あぁ〜ん、・・噂には聞いていましたが本当に美声ですわ〜♪」
「ジュルリ・・・・デュラハンの言う通りの美形だわ」
「見ているだけで鼻血出ちゃった・・・・ズズッ・・」
「わふぅ〜〜〜ん♪(パタパタ」
なんで私がこんな目に遇うんだろう。神様・・・私は何か罪深い事をしてしまったのでしょうか。そう祈っても現実は無情。目の前の危機が現実だった。興奮した魔物娘にされる事は誰でもわかっている。それにこれだけの人数だから一週間は逆レイプ間違い無しだ。だが私は皆の前でスーツを脱ぎワイシャツを一気に左右に裂き大声で叫ぶ。
「私は女なんだから!男っぽく見えるかもしれないけど劇団で男役してるだけなんだから勘違いしないでよね!!」
ワイシャツを裂いた事で見えた胸の膨らみ。少しばかり小ぶりだがプルンと張って瑞々しい。女と宣言された魔物娘達は全員黙ってしまう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
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・・
「これでわかったでしょ。私は女だから・・・」
そう説得しようとしたが魔物娘全員に反論された。
『こんなに可愛い子が女の子の訳が無い!!!』
あれから数日。まだ魔物娘達は家に来る。
「私は女性でも構いませんわ・・ハァハァ・・一緒に堕ちましょう♪」
「レ・・・レ、・・レズじゃないけど今度男優の姿でデートしてくれないか・・」
「サバトに行って付けてもらおう!そうしよう!」
私の不幸はまだまだ続きそうです。
13/05/23 20:09更新 / ぷいぷい