ゴーストバスターバスター
「オラァ、ここらにいることは分かってんだぞ! とっとと出てこいやゴルァ!」
愛剣のイグズガリバーを振り回しながら叫ぶ。俺の名前はティム・アーク! 世界最強のゴーストバスターだ。 え? ゴーストバスターって何だって? ったくしょうがねぇなぁ、特別に教えてやらぁ。ゴーストバスターってぇのは、魔物であるゴーストだけを退治する最高にイカした職業さ。
べ、別に教会所属の騎士団に入ろうとしたら全く相手にされなかったからとか、魔物の中で一番弱そうだったからゴーストのみを相手にしてるとか、決してそんなんじゃないからな!
てなわけで、今日も俺は一人で墓場をパトロールする。なんで一人かってーと、ゴーストバスターは俺しかいないからだ。故に俺は世界最強のゴーストバスターなのさ! このロジックを考えついた俺は天才だな!
おっと、そこの物影が怪しいな。何かがはためいているのが見えるぜ。世界最強の俺がこんなに怪しいものを見逃す訳ないぜ!
――――――――
「今日も収穫なし、か」
結局さっき見付けたのは、ただの布切れが風に揺らめいていただけで、それからはゴーストはおろかゾンビの姿すら見えなかったぜ。まぁゾンビが出て来たところで俺の専門外だから無視するんだがな。
そう、俺の狙いはあくまでもゴースト! あいつらになら負ける気がしないぜ! むしろ、姿を表さないってことは戦う前から俺にビビっているに違いない。まぁ俺は世界最強だから無理もないがな!
そろそろ夕暮れだし、夜の墓場は怖いからとっとと帰ろうかな。ん? なんで夜は見回らないの? 夜の方がゴーストいそうじゃない? だって? ちっちっち、全然分かってねぇな。
奴らの狙いはあくまで人間。朝や昼に墓場に来る人間もいるだろうが、夜、暗くなって不気味な墓場に来る物好きな人間はいないだろ。いたとしても、墓場で肝試ししようなんて考える阿呆くらいさ。
「さっきから何ブツブツ言ってるの?」
「ぶほぉぁ! くわぁcuslだばらっnhdjemへがばなgqtw!」
急いで跳び退いて距離を置く。あー心臓止まるかと思った。俺の後ろを取るとは中々の手練とみた。
「お前どうして俺の後ろにいるんだ。後ろの気配にも気を配ってたんだが」
「だって私ゴーストだもん。気配なんてあるわけないじゃない」
「それもそうか……って何ぃ、ゴーストだとぉ!」
確かによく見てみると足がない。ついでにかわいい。ゴーストってもっとおどろおどろしいものだと思ってたから何だか拍子抜けだぜ……いや、これは仮の姿。善良な市民の姿に化けて俺を騙すつもりだな?
「俺は騙されないぜ。その姿で油断させたところで俺を襲うんだろ? そうはいかないぜ! はぁぁぁぁ! イグズガリバーァァ!!」
「まぁ襲うには襲うけど……ってうわっ!」
俺は愛剣の名前を叫びつつ、上段に構えたイグズガリバーを一気に振り下ろす。はははっ、切れ味が凄すぎて手応えすら感じないぜ。市場の武器屋でそれっぽいものを買ったけど、思わぬ掘り出し物だったな。一撃で屠ることも出来るが、駄目押しにもう二、三撃入れておこう。
ブン、ブン
これで完璧だ。俺のゴーストバスターとしての初仕事は完璧だったな。流石は俺。
「全然痛くないんだけどね」
「そうだろうそうだろう……って何だってぇぇ!」
確かに俺の計三発の攻撃は当たったはずなのに、俺の目の前にいるゴーストには傷一つついていない。
「そ、そんな馬鹿な……っ!」
「フフッ、よくも切り付けてくれたわね。お返しよ! それっ!」
ゴーストが繰り出した手刀が俺の心臓を貫いた。体中から血の気が引く。
「ゴフッ、ガハッ、お、おのれ〜よくも……」
死ぬ直前ってのはよく走馬灯ってのが見えると聞くが、俺には見えなかったな。母ちゃん、父ちゃん、こんな出来損ないの息子で悪かったな。弟よ、俺の分まで母ちゃんたちを守ってくれよ。それじゃあ、俺はそろそろ、逝く……よ…
「お〜い、戻ってこーい」
「はっ、ここは。そうか俺は死んだのか。そばにはゴーストもいるし、間違いないだろう」
「確かに私は死んでるけど、君はまだ生きてるよ」
何? 俺は生きているって? 呼吸確認。スーハー。うん、出来てる。脈確認。とくとくとく。うん、正常。しかし、心臓を貫かれたはずなのに何故俺は生きているんだ?
「だって本当は貫いていないんだもの」
ゴーストは手を開いたまま、俺の腹に押し当てる。その動きはゆっくりしているのにも関わらず、手は腹の中へと吸い込まれ、完全に見えなくなってしまった。
「今の私には実体がないの。だから私はあなたのことを触ることが出来ないし、逆にあなたも私のことを切ることが出来ないの」
「まぁそれなら世界最強の俺の攻撃も当たらない訳だな。……ん? じゃあどうやってゴースト退治するんだよぉ!」
「ふふっ、あなたって何だか面白いのね。……よし、あなたに決めたわ」
「決めたって何を?」
「私のお・む・こ・さ・ん♪」
そういうと目の前にいたゴーストはまだ俺の腹の中に入れっぱなしだった手をさらに押し込み、体を全部入れてしまった。ってこれ結構ヤバくね?! 取り憑かれたってことだろ? だけど身体はなんともない。なら大丈夫だろ。あぁ、ゴーストの相手をしている間にもう日が暮れちまった。 早く帰らねぇと。
―――――――
「はぁ、はぁ、もっと奥ぅ、ぐちゃぐちゃに掻き回してぇぇ!」
「おらぁ、お望み通りにしてやらぁ!」
四つん這いになってアソコを突き出し彼に懇願する。すぐに彼は腰の振りを強くして私の子宮口のすぐ近くを責め立てる。その度に電気が流れるような強い感覚が私の身体全体を襲い、何度も昇天しかける。
その激しいならがも一定のリズムで与えられる快感に新しい衝撃が加わる。彼が私の腰を固定していた手の片方を離して、私の胸を鷲掴みにしたのだ。
「――ぁっ! いゃん! あっ、あっ、あんっ! んく、はぁんっ!」
「はぁ、はぁ、おい、お前はっ、こーやって、犬みてーな格好で犯されるのがっ、んん、大好きなんだよなぁ! このド変態め!」
「ひっく、わ、わらひは、あぁんっ、犯されるのが、はぁっ、だいしゅきな、ひゃんっ、ド変態れしゅう!」
彼の言葉が私をさらなる高みへと昇らせ、とうとう呂律が回らなくなる。彼が激しく動く度に、ベッドがギシギシと軋み、結合部からはぐちゅぐちゅねちゃねちゃと卑猥な水音が響き、そして私の口からはアンアンと嬌声が漏れる。この全ての音が、私と彼をもっと興奮させる。
「ほらっ、お前のケツ穴も物寂しそうにヒクヒクしてるぞ! よぉし、コッチにもぶち込んでやらぁ――――
おっと失礼。今のは妄想だ。こんな妄想をしておいて説得力のかけらもないけど信じてくれ。実はこれ、俺がしたくてしている妄想ではないのだ。いつ頃だったか、そう、あのゴーストが俺に取り憑いた辺りから見始めたんだ。
最初の頃は、俺が好きになった女性が死に、悲しみに暮れているところにゴーストとなった彼女が俺に会いに来た。という設定の妄想が頭の中に流れてきたんだが、それがだんだんエスカレートしていき、今やあんな妄想を四六時中見せられている。
おかげでゴーストバスターの仕事も手に付かず、さらには妄想の中の彼女に好意を抱いてしまう始末だ。彼女は実在しないかと思うと、胸を締め付けられる思いがする
。何? どうして以前と口調が違いの? だと? あんなエロい妄想見せ付けられたら男としてヤることは一つだとは思わんかね? 諸兄らよ。いわゆる賢者タイムだよ言わせんな恥ずかしい。
さてと、一発ヌいてすっきりしたし、筋トレでもすっかな。ベッドから降りて立ち上がると、目の前には妄想の中のみに存在していた彼女――墓場で出会ったゴーストがいた。
「――っ! お、お前っ、いや、君がどうしてここに?」
「ふふっ、また会えたね。っていっても妄想の中では毎日会ってたか。この日をずっと待ってた」
「そんなことって……。これは夢なのか?」
頬をつねってみる。うん、痛い。つまりこれは現実……? 現実だ! 嬉しくて涙が込み上げてくる。俺は思わず彼女に抱き着いた。
「絶対に会えないと思ってた。会えて嬉しいよ」
「私もあなたが私のことをこんなに好きになってくれて嬉しいよ」
そう微笑んでみせた彼女の顔は、この世のどんな絶景よりも美しく、どんな宝石よりも価値のあるものだと悟った。彼女が傍にいてくれるなら他には何もいらない。そう思える程彼女は魅力的だった。
「それでさっそくなんだけど……さっきの妄想みたいなこと、してみない?」
その一言で理性が吹き飛んだ。
ゴーストを強引にベッドに押し倒し、両手を使って胸を激しく揉みしだく。今までに感じたことのない柔らかさ、まるで指に吸い付くかのようなしっとりとした肌、揉んでもしっかりと元に戻ろうとする弾力。そのどれもが妄想では感じることの出来なかった感触だ。夢中で揉んでいると、彼女の呼吸が段々荒く、だけども甘いものへと変わっていく。
「あんっ、いきなり激し……けど……はぁんっ」
「お前はこういうのが好きなんだろ? ほらほら」
揉み続けながら顔を近付け、ピンと立った乳首に吸い付く。舌を使って突いたり転がしたりしてその反応を見る。乳首を弄られる度にビクリと肩を震わせ、かわいらしい嬌声を上げる。トドメの一撃に乳首を甘噛みする。
「はむっ」
「――っ! ――――つっ!」
ゴーストは声にならない悲鳴を上げてビクビクと痙攣する。その表情は快感に蕩けきっている。これは妄想の中で散々見た、絶頂、というやつだろう。彼女は胸だけでイッてしまったのだ。
「はぁ、はぁ……んふぅ」
「こんなんで疲れてるようじゃこの先大変だぜ」
もう俺も限界だ。ズボンとパンツを脱ぎ捨て、挿入の準備をする。彼女のアソコはすでに愛液でトロトロになっていて、まるで早く挿入しろと言わんばかりに妖しくヒクついている。言われんでも今すぐにぶち込んでやる。
「もう俺、我慢出来ねぇ。挿入るぞ、いいな」
「きてぇ、私のココ、めちゃくちゃにしてぇぇ!」
こんな誘い文句をさっきも聞いたな。妄想の中で。お望み通り、入り口から奥の子宮口まで一気に貫く。
「――ぁぁああぁぁぁぁぁぁ!!」
彼女の顔が快感に歪み、一層大きな声を上げる。ズチュリ、水っぽい音と共に血が流れ出る。だけどそんなのお構いなしにストローク運動を続ける。腟内を本能のままに貪っていると、ある所を突くと、より大きな反応をして身体をよがるところを見つけた。
「ここがいいのか?」
「ひゃっ、あっあっ、そ、そこはらめぇ、わらひ、お、おかひく、なっひゃっ!」
「そうか、そうだよな。じゃあ止めない」
彼女のGスポットであろうところを重点的に責めつつ、手で乳首を弄ったりしてさらなる快感を与える。Gスポットを突く度に、乳首を摘む度に彼女は身体をビクビクと震わせ、快感にのたうち回る。
それだけでなく、肉壁が妖しく蠢き、まるで精液を搾り出そうとするかのように絡みついてくる。そろそろ限界だ。迫り来る射精感に身を任せ、腰をさらに激しく打ち付ける。
「あぐぅ、もう限界だ。な、中に出すぞ」
「あん、ひゃんっ、あっあっあっあっ、わ、わらひも、もうらめ、いっひょに、いっひょにイこ――
「うううっ!」
「―――っああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
強烈な快感と共に精液が勢い良く迸しる。逆流してきたのか、結合部から精液が溢れ出す。引き抜くとコポリと音を立ててさらに漏れ出す。彼女は肩で息をしているが、その表情は満足感に満ち溢れ、とても幸せそうだ。俺もそろそろ覚悟を決めなきゃいけないな。あ、そういえば一番大切なことを聞くの忘れてた。
「なぁ、今大丈夫か」
「はぁ、うん、だいぶ落ち着いたよ。何?」
「まだ聞いてなかったんだけど、君の名前は?」
「サリーっていいます」
「ではサリー。俺と、結婚を前提に付き合ってくれ!」
「……はいっ!」
それから俺はゴーストバスターを畳んだ。これからは真面目に働こうと思う。俺の為にも、彼女の為にも。
愛剣のイグズガリバーを振り回しながら叫ぶ。俺の名前はティム・アーク! 世界最強のゴーストバスターだ。 え? ゴーストバスターって何だって? ったくしょうがねぇなぁ、特別に教えてやらぁ。ゴーストバスターってぇのは、魔物であるゴーストだけを退治する最高にイカした職業さ。
べ、別に教会所属の騎士団に入ろうとしたら全く相手にされなかったからとか、魔物の中で一番弱そうだったからゴーストのみを相手にしてるとか、決してそんなんじゃないからな!
てなわけで、今日も俺は一人で墓場をパトロールする。なんで一人かってーと、ゴーストバスターは俺しかいないからだ。故に俺は世界最強のゴーストバスターなのさ! このロジックを考えついた俺は天才だな!
おっと、そこの物影が怪しいな。何かがはためいているのが見えるぜ。世界最強の俺がこんなに怪しいものを見逃す訳ないぜ!
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「今日も収穫なし、か」
結局さっき見付けたのは、ただの布切れが風に揺らめいていただけで、それからはゴーストはおろかゾンビの姿すら見えなかったぜ。まぁゾンビが出て来たところで俺の専門外だから無視するんだがな。
そう、俺の狙いはあくまでもゴースト! あいつらになら負ける気がしないぜ! むしろ、姿を表さないってことは戦う前から俺にビビっているに違いない。まぁ俺は世界最強だから無理もないがな!
そろそろ夕暮れだし、夜の墓場は怖いからとっとと帰ろうかな。ん? なんで夜は見回らないの? 夜の方がゴーストいそうじゃない? だって? ちっちっち、全然分かってねぇな。
奴らの狙いはあくまで人間。朝や昼に墓場に来る人間もいるだろうが、夜、暗くなって不気味な墓場に来る物好きな人間はいないだろ。いたとしても、墓場で肝試ししようなんて考える阿呆くらいさ。
「さっきから何ブツブツ言ってるの?」
「ぶほぉぁ! くわぁcuslだばらっnhdjemへがばなgqtw!」
急いで跳び退いて距離を置く。あー心臓止まるかと思った。俺の後ろを取るとは中々の手練とみた。
「お前どうして俺の後ろにいるんだ。後ろの気配にも気を配ってたんだが」
「だって私ゴーストだもん。気配なんてあるわけないじゃない」
「それもそうか……って何ぃ、ゴーストだとぉ!」
確かによく見てみると足がない。ついでにかわいい。ゴーストってもっとおどろおどろしいものだと思ってたから何だか拍子抜けだぜ……いや、これは仮の姿。善良な市民の姿に化けて俺を騙すつもりだな?
「俺は騙されないぜ。その姿で油断させたところで俺を襲うんだろ? そうはいかないぜ! はぁぁぁぁ! イグズガリバーァァ!!」
「まぁ襲うには襲うけど……ってうわっ!」
俺は愛剣の名前を叫びつつ、上段に構えたイグズガリバーを一気に振り下ろす。はははっ、切れ味が凄すぎて手応えすら感じないぜ。市場の武器屋でそれっぽいものを買ったけど、思わぬ掘り出し物だったな。一撃で屠ることも出来るが、駄目押しにもう二、三撃入れておこう。
ブン、ブン
これで完璧だ。俺のゴーストバスターとしての初仕事は完璧だったな。流石は俺。
「全然痛くないんだけどね」
「そうだろうそうだろう……って何だってぇぇ!」
確かに俺の計三発の攻撃は当たったはずなのに、俺の目の前にいるゴーストには傷一つついていない。
「そ、そんな馬鹿な……っ!」
「フフッ、よくも切り付けてくれたわね。お返しよ! それっ!」
ゴーストが繰り出した手刀が俺の心臓を貫いた。体中から血の気が引く。
「ゴフッ、ガハッ、お、おのれ〜よくも……」
死ぬ直前ってのはよく走馬灯ってのが見えると聞くが、俺には見えなかったな。母ちゃん、父ちゃん、こんな出来損ないの息子で悪かったな。弟よ、俺の分まで母ちゃんたちを守ってくれよ。それじゃあ、俺はそろそろ、逝く……よ…
「お〜い、戻ってこーい」
「はっ、ここは。そうか俺は死んだのか。そばにはゴーストもいるし、間違いないだろう」
「確かに私は死んでるけど、君はまだ生きてるよ」
何? 俺は生きているって? 呼吸確認。スーハー。うん、出来てる。脈確認。とくとくとく。うん、正常。しかし、心臓を貫かれたはずなのに何故俺は生きているんだ?
「だって本当は貫いていないんだもの」
ゴーストは手を開いたまま、俺の腹に押し当てる。その動きはゆっくりしているのにも関わらず、手は腹の中へと吸い込まれ、完全に見えなくなってしまった。
「今の私には実体がないの。だから私はあなたのことを触ることが出来ないし、逆にあなたも私のことを切ることが出来ないの」
「まぁそれなら世界最強の俺の攻撃も当たらない訳だな。……ん? じゃあどうやってゴースト退治するんだよぉ!」
「ふふっ、あなたって何だか面白いのね。……よし、あなたに決めたわ」
「決めたって何を?」
「私のお・む・こ・さ・ん♪」
そういうと目の前にいたゴーストはまだ俺の腹の中に入れっぱなしだった手をさらに押し込み、体を全部入れてしまった。ってこれ結構ヤバくね?! 取り憑かれたってことだろ? だけど身体はなんともない。なら大丈夫だろ。あぁ、ゴーストの相手をしている間にもう日が暮れちまった。 早く帰らねぇと。
―――――――
「はぁ、はぁ、もっと奥ぅ、ぐちゃぐちゃに掻き回してぇぇ!」
「おらぁ、お望み通りにしてやらぁ!」
四つん這いになってアソコを突き出し彼に懇願する。すぐに彼は腰の振りを強くして私の子宮口のすぐ近くを責め立てる。その度に電気が流れるような強い感覚が私の身体全体を襲い、何度も昇天しかける。
その激しいならがも一定のリズムで与えられる快感に新しい衝撃が加わる。彼が私の腰を固定していた手の片方を離して、私の胸を鷲掴みにしたのだ。
「――ぁっ! いゃん! あっ、あっ、あんっ! んく、はぁんっ!」
「はぁ、はぁ、おい、お前はっ、こーやって、犬みてーな格好で犯されるのがっ、んん、大好きなんだよなぁ! このド変態め!」
「ひっく、わ、わらひは、あぁんっ、犯されるのが、はぁっ、だいしゅきな、ひゃんっ、ド変態れしゅう!」
彼の言葉が私をさらなる高みへと昇らせ、とうとう呂律が回らなくなる。彼が激しく動く度に、ベッドがギシギシと軋み、結合部からはぐちゅぐちゅねちゃねちゃと卑猥な水音が響き、そして私の口からはアンアンと嬌声が漏れる。この全ての音が、私と彼をもっと興奮させる。
「ほらっ、お前のケツ穴も物寂しそうにヒクヒクしてるぞ! よぉし、コッチにもぶち込んでやらぁ――――
おっと失礼。今のは妄想だ。こんな妄想をしておいて説得力のかけらもないけど信じてくれ。実はこれ、俺がしたくてしている妄想ではないのだ。いつ頃だったか、そう、あのゴーストが俺に取り憑いた辺りから見始めたんだ。
最初の頃は、俺が好きになった女性が死に、悲しみに暮れているところにゴーストとなった彼女が俺に会いに来た。という設定の妄想が頭の中に流れてきたんだが、それがだんだんエスカレートしていき、今やあんな妄想を四六時中見せられている。
おかげでゴーストバスターの仕事も手に付かず、さらには妄想の中の彼女に好意を抱いてしまう始末だ。彼女は実在しないかと思うと、胸を締め付けられる思いがする
。何? どうして以前と口調が違いの? だと? あんなエロい妄想見せ付けられたら男としてヤることは一つだとは思わんかね? 諸兄らよ。いわゆる賢者タイムだよ言わせんな恥ずかしい。
さてと、一発ヌいてすっきりしたし、筋トレでもすっかな。ベッドから降りて立ち上がると、目の前には妄想の中のみに存在していた彼女――墓場で出会ったゴーストがいた。
「――っ! お、お前っ、いや、君がどうしてここに?」
「ふふっ、また会えたね。っていっても妄想の中では毎日会ってたか。この日をずっと待ってた」
「そんなことって……。これは夢なのか?」
頬をつねってみる。うん、痛い。つまりこれは現実……? 現実だ! 嬉しくて涙が込み上げてくる。俺は思わず彼女に抱き着いた。
「絶対に会えないと思ってた。会えて嬉しいよ」
「私もあなたが私のことをこんなに好きになってくれて嬉しいよ」
そう微笑んでみせた彼女の顔は、この世のどんな絶景よりも美しく、どんな宝石よりも価値のあるものだと悟った。彼女が傍にいてくれるなら他には何もいらない。そう思える程彼女は魅力的だった。
「それでさっそくなんだけど……さっきの妄想みたいなこと、してみない?」
その一言で理性が吹き飛んだ。
ゴーストを強引にベッドに押し倒し、両手を使って胸を激しく揉みしだく。今までに感じたことのない柔らかさ、まるで指に吸い付くかのようなしっとりとした肌、揉んでもしっかりと元に戻ろうとする弾力。そのどれもが妄想では感じることの出来なかった感触だ。夢中で揉んでいると、彼女の呼吸が段々荒く、だけども甘いものへと変わっていく。
「あんっ、いきなり激し……けど……はぁんっ」
「お前はこういうのが好きなんだろ? ほらほら」
揉み続けながら顔を近付け、ピンと立った乳首に吸い付く。舌を使って突いたり転がしたりしてその反応を見る。乳首を弄られる度にビクリと肩を震わせ、かわいらしい嬌声を上げる。トドメの一撃に乳首を甘噛みする。
「はむっ」
「――っ! ――――つっ!」
ゴーストは声にならない悲鳴を上げてビクビクと痙攣する。その表情は快感に蕩けきっている。これは妄想の中で散々見た、絶頂、というやつだろう。彼女は胸だけでイッてしまったのだ。
「はぁ、はぁ……んふぅ」
「こんなんで疲れてるようじゃこの先大変だぜ」
もう俺も限界だ。ズボンとパンツを脱ぎ捨て、挿入の準備をする。彼女のアソコはすでに愛液でトロトロになっていて、まるで早く挿入しろと言わんばかりに妖しくヒクついている。言われんでも今すぐにぶち込んでやる。
「もう俺、我慢出来ねぇ。挿入るぞ、いいな」
「きてぇ、私のココ、めちゃくちゃにしてぇぇ!」
こんな誘い文句をさっきも聞いたな。妄想の中で。お望み通り、入り口から奥の子宮口まで一気に貫く。
「――ぁぁああぁぁぁぁぁぁ!!」
彼女の顔が快感に歪み、一層大きな声を上げる。ズチュリ、水っぽい音と共に血が流れ出る。だけどそんなのお構いなしにストローク運動を続ける。腟内を本能のままに貪っていると、ある所を突くと、より大きな反応をして身体をよがるところを見つけた。
「ここがいいのか?」
「ひゃっ、あっあっ、そ、そこはらめぇ、わらひ、お、おかひく、なっひゃっ!」
「そうか、そうだよな。じゃあ止めない」
彼女のGスポットであろうところを重点的に責めつつ、手で乳首を弄ったりしてさらなる快感を与える。Gスポットを突く度に、乳首を摘む度に彼女は身体をビクビクと震わせ、快感にのたうち回る。
それだけでなく、肉壁が妖しく蠢き、まるで精液を搾り出そうとするかのように絡みついてくる。そろそろ限界だ。迫り来る射精感に身を任せ、腰をさらに激しく打ち付ける。
「あぐぅ、もう限界だ。な、中に出すぞ」
「あん、ひゃんっ、あっあっあっあっ、わ、わらひも、もうらめ、いっひょに、いっひょにイこ――
「うううっ!」
「―――っああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
強烈な快感と共に精液が勢い良く迸しる。逆流してきたのか、結合部から精液が溢れ出す。引き抜くとコポリと音を立ててさらに漏れ出す。彼女は肩で息をしているが、その表情は満足感に満ち溢れ、とても幸せそうだ。俺もそろそろ覚悟を決めなきゃいけないな。あ、そういえば一番大切なことを聞くの忘れてた。
「なぁ、今大丈夫か」
「はぁ、うん、だいぶ落ち着いたよ。何?」
「まだ聞いてなかったんだけど、君の名前は?」
「サリーっていいます」
「ではサリー。俺と、結婚を前提に付き合ってくれ!」
「……はいっ!」
それから俺はゴーストバスターを畳んだ。これからは真面目に働こうと思う。俺の為にも、彼女の為にも。
13/02/14 22:41更新 / ターニャ