アリッサとリテール 不思議の国でイケない『遊び』
秋に近づき、外は少し冷たい風が吹いていた。
覆い茂る葉っぱも茶色に染まっていき、日が昇る時間も短くなってきた。
如何にも秋が来るぞという季節だった。
そんな季節の中、山々に囲まれた静かな村が一つあった。
その村には昔ながらの井戸や木造の家々が立ち並び、老若男女が仲良く暮らしていた。
そしてそんな平和な村からすぐ近くには茶色に染まった森があった。
ここには危険な動物がおらず、すぐに行ける場所という事もあって、村の子供達にとっては絶好の遊び場だった。
そんな森の中を子供が二人、元気に走り抜けていく。
その二人は男の子と女の子だ。
男の子はくりっとした茶色い目と短めのショートヘア。
半袖の緑色のシャツ、そして黒の短パンが可愛い。
対して女の子の方は藍色の瞳、背中まで届くほど長い藍色の髪の毛を持っていた。
膝が隠れるほど長いスカートに半袖の白シャツを着ていた。
性別は違うもどちらも幼くて可愛い、好奇心旺盛な二人の子供だった。
「ねえねえ!! きょうはなにしてあそぶ?」
男の子が女の子に声をかけた。
「そうね・・・?」
女の子は口に指を当てて考えた。
やがて思いついたかの様な、ぱっと明るい表情を男の子に見せた。
「おちばをあつめるとか、どう?」
「おちば・・・あつめる?」
首を傾げる男の子に女の子は顔を近づけた。
「そうそう。かわったおちばをみせあうの!!」
「それ、おもしろそう!! やろうやろう!!」
そう言い男の子は、はしゃぎながら女の子の手を握った。
「うん、いこうアリッサ!!」
アリッサと呼ばれた女の子はうんうん、と首を縦に振った。
「うん、リテール!!」
リテールもまた女の子の名を呼んだ。
見ての通り、アリッサとリテールは大の仲良しだ。
家がお隣同士だったので小さい頃からずっと一緒に遊んでいた。
その仲の良さは有名で、面倒見の良いおばちゃん曰く、二人はまるで兄弟だと言われる程だった。
だが兄弟みたいだと言われたらアリッサは決まってこう返していた。
(わたしがうえだから、おねえちゃんだよ!!)
私の方が年上だから、私がお姉ちゃんだ。
アリッサにとってその主張は、自分は偉いだとか自分は賢いだとか特別な意味など無かった。
単に自分はお姉ちゃんだぞと主張したかっただけだった。
現にここに来ようと言い出したのはアリッサだった。
それに対しリテールは反対せず行こうと頷いたのだから、他人にどちらが上なのかと聞かれればアリッサの方だと指さす事だろう。
「ほらほら、さがそう!! おちば、さがそう!!」
「うんうん!!」
二人は木の根元まで近づくと珍しいと思える葉っぱがないか探し始めた。
二人ともしゃがみ込み、落ちた葉っぱを見つめては手に取って眺めた。
「これかな〜」
「う〜ん、これもいいかな?」
そんな呟きを交えながら二人は葉っぱを探していた。
数分後、アリッサは手に取った葉っぱを天へと掲げた。
「うん、みつけた!! リテールもみつけた?」
「うん、ぼくもみつけたよ!!」
そう言いリテールは立ち上がり、アリッサへと近づいた。
その手には葉っぱが一枚握られていた。
「それじゃわたしから!! ほら、みて!! まるでかおみたい!!」
そう言いアリッサは切れ目が三か所ある手のひら大の落ち葉をリテールへ見せつけた。
確かに切れ目の二か所が目の様な形になっていて、その下には口の様な切れ目があるのだから人の顔の様に見える。
「すごい、すごい!! かおだよ、それ!!」
「へへ〜、すごいでしょ!!」
「ぼくのほうもみて!! みどりとちゃいろのはっぱだよ!!」
リテールもまた、文字通りの緑色と茶色が混ざる落ち葉をアリッサへ見せつけた。
まるで緑色と茶色の絵の具を筆でかき回したかの様な模様で、リテールの言う通り、珍しい葉っぱだった。
「そうね!! でもわたしのがすごいわよ!! だってかおだもの!!」
「ううう〜〜!! ぼくのほうだってすごいもん!! きっとかいたひとがいるよ!!」
子供特有の柔らかく、そして可愛い唸り声を挙げながらリテールはアリッサへと迫った。
それに対してアリッサは意地悪な笑みを浮かべながらリテールへと顔を寄せた。
「かいたひと? そのはっぱに、かいたひとなんているの?」
「うん!! いるとおもってるもん!!」
「ほんとかな〜?」
「ほんとうだって!!」
そう言いリテールは頬をぷくっと膨らませた。
そんな姿が気に入ったのか、アリッサは更に意地悪を仕掛けた。
「ええ〜、ほんとうにぃ?」
「ほんとうだよ!!」
「ほんとうに?」
「う、うん・・・・。ほんとう、だよ・・・!!」
そう問われ続けてしまうとリテールは自信を無くしてしまった。
そしてしゅん、と落ち込んだ顔になってしまった。
その表情を見たアリッサは満足した。
別にリテールを責めたかったからではなく、ただリテールをからかってやりたかっただけなのだ。
「・・・うん、そういうことにしとこう!! ほら、いこう!! はっぱもっとあるかも!!」
そう言いアリッサは森の奥へと走っていった。
「ま、まってよ〜〜〜!! アリッサ〜〜!!」
アリッサの後を追う為にリテールもまた走り出した。
「こっちこっち〜〜〜!!」
「まってよ、アリッサ〜〜!!」
今の二人にはこの林の世界が輝いて見えた。
何処までも広がる樹木。
そして眩しく、暖かい太陽が二人を照らしている。
二人は無邪気に楽しんでいた。
走っていく二人を邪魔する者はいなかった。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「あれ?」
異変に気付いたアリッサは立ち止まった。
「どうしたの?」
異変に気付いていないリテールは首を傾げていた。
「ねえ、ここ。・・・ちがくない?」
「ちがくない、って?」
「だって、はっぱがないもん。・・・おちたはっぱが」
確かにアリッサの言う通り、二人の周囲には落ち葉が無かった。
森の中では落ち葉がいっぱいあったというのに、何故かこの辺りには落ち葉が一枚も無かった。
「それに、ほら・・・そらも・・・」
アリッサが指さすと、あの澄んでいた青い空がいつの間にか雲に覆われていて淀んでいた。
何だか今にでも雨が降りそうな、そんな天気だった。
「そうだね・・・・。じゃあ、ここどこ・・・?」
そこでやっと異変に気付いたリテールは辺りを見渡した。
よく見れば周囲の木々も違っていた。
真っ直ぐに立っていたはずの木々が、ある木はひん曲がっていて、またとある木はグルグルと渦を巻きながら伸びていた。
つまり、どの木々も真っ直ぐ育っておらず、どの木々も歪だった。
その途端、リテールとアリッサは背中を震わせた。
「わかんない・・・でもいって、みる?」
「う、うん!! きっと、きっと・・・いけば、どこかにでる・・・よね」
「う、うん!! きっとでられるって!!」
そう思った二人は互いに手を繋いで歩いていく。
だが歩けど歩けど、相変わらず狂ったかの様な木々が立ち並び、空もまだ曇ったままだ。
もうとっくのとうに出られるはずなのに未だ森の中を彷徨っていた。
「ど、どこかにでられる・・よね?」
「う、うんでられるって!! わたしがいるんだから!!」
そう言いアリッサは胸を張って答えた。
そんな時だ。
『ポタッ・・・』
「ん・・・?」
おでこに雨粒が当たって、リテールは声を漏らしてしまった。
『ポタッ・・ポタッ・・』
雨粒が二つ、またリテールのおでこに当たった。
その瞬間、リテールは察した。
「うわ、あめだ!!」
「うそ!! あめ!?」
このままでは濡れてしまう。
咄嗟に二人は走り出した。
『ポタッ・・ポタッ・・ポタッ・・』
二人が走るその間にも雨粒が増えていく。
このまま雨宿り出来る場所を見つけられなかったら、二人はずぶ濡れになってしまうだろう。
「ねえ、どっかにない!? あまやどりしないと!!」
「え、えっと、えっと!! あ、あそこ!!」
そう言いリテールが指さした先には大きな木があった。
今まで歪だった木々の中では真っ直ぐに生えていて、尚且つ枝の先にある葉っぱが隙間なく覆い茂っていて、雨宿りするには十分な木だった。
「あ、あそこにいこう!!」
「う、うん!!」
二人はすぐに木の幹まで駆け寄った。
それと同時に雨粒は更に増え、何時しか雨粒は雨となって降ってきた。
「ふう・・・。よかった・・・」
安堵の息を吐いたアリッサ。
髪の毛とおでこ、そして肩辺りが濡れてしまったが全身がずぶ濡れになるよりはずっとましだ。
「ねえ、リテール・・・、ってどうしたの?」
おでこに付いた雨や服の染みを払いながらアリッサはリテールの方へと振り返った時、リテールは体を丸めその場でうずくまっていた。
「っはあ・・・・っはあ・・・!!」
リテールはその口から熱い息を吐いていた。
「さむいの、リテール?」
「う、ううん・・・ちがう、これ・・・・」
寒くはない。
何と言おうかこう、火照っているのだ。
体を動かして火照った、とかの火照りではない。
(・・・ぼくの、あそこが・・・・あつい・・・)
そう。
リテールのイチモツはパンツ越しであるが天へとそそり立っていたのだ。
まだ幼い包茎のイチモツが勃起しても子供の小指よりも小さいが、それでも勃起している事に変わりはない。
びくびくと痙攣させ出したいと主張するリテールのイチモツに対し、その本人はどうすれば良いか分からなかった。
(な、なんなの? あつい・・・アソコが・・・)
股をもじもじさせながら、リテールは未知の快感に我慢した。
「ね、ねえ・・・?」
アリッサが思わずリテールの顔を覗き込むが、心配させる訳にはいかないとリテールは取り繕った。
「お、おねがい・・・。ちょっと、まってて・・・!!」
リテールはその場でじっと我慢した。
深呼吸を何度も繰り返し、体全体に感じる火照りをおさめようと。
するとだんだん体の火照りがおさまり、それに伴いリテールのイチモツが萎えていく。
「ふう・・・・」
ようやく収まった、とリテールは安堵の息を吐いた。
「う、うん・・・・もうだいじょうぶ・・・」
まだほんの少しだけ熱かったが、アリッサの前で心配をかけるわけにはいかない。
「う、うん・・・。でもむりしちゃだめだよ・・・」
未だ心配そうな顔で見つめるアリッサ。
それと当時に雨が上がり、雲が散っていく。
雨が上がった事に二人は喜んだ。
「うん、すぐにここからでよう」
「そうだね、アリッサ・・・」
「だからほら」
そう言いアリッサはリテールへ手を差し伸べた。
「て、つなごう。いっしょにいれば、だいじょうぶだよ」
「う、うん!! いっしょにいれば、だいじょうぶ!!」
リテールはアリッサの手を握った。
アリッサの、人肌の温度がリテールの手のひらに伝わっていく。
その温もりが心地よくリテールは嬉しかった。
「さあ、いこう」
「うん!!」
また二人は狂った様な森の中を歩き始めた。
その間にもリテールの頭の片隅ではあの雨がどうしても気になっていた。
(あのあめ、なんだったんだろう・・・・?)
♢♢♢♢♢♢♢♢
それからしばらく歩き続けていた二人だったが、森の変化は突然と表れた。
「「えっ・・・・・?」」
二人は同時に声を漏らした。
森の木々が開けていき、やっと森から出られるかと思ったら、目の前に広がっていたのは自分達の背より何倍も高く、そして大きいキノコ群だった。
どのキノコも傘の部分が桃色で、傘の部分には黒のハートマークが何個も取り付けられていた。
こんなにも大きなキノコが、それも沢山生えている事に二人は驚いた。
「こ、こんなにおおきいキノコ・・・」
「み、みたことないよ ・・・」
困惑する二人の鼻に甘ったるい匂いが漂ってきた。
「んっ?」
その甘ったるい匂いを嗅いだ二人は鼻をヒクヒクとさせた。
だが甘ったるいといってもチョコレートとかキャンディの様な心地よい匂いではない。
なんかこう食べ物ではない、初めて嗅ぐ甘い匂いだ。
「ね、ねえこのにおいって・・・・なに?」
「わ、わからないよ・・・・・」
二人とも初めて嗅ぐ、その匂いに困惑していた。
それは当然だ。
その匂いは二人がまだ嗅いだ事のない匂いであるし、二人はまだ幼い『子供』だからだ。
「んっ?」
急にアリッサは辺りを見渡した。
「どうしたの?」
「なにか、きこえない?」
そう言われたリテールは耳を立ててみた。
「っ・・・・!! っ・・・・!!」
「っ・・・・!! っ・・・・・・!!」
確かに人の声が聞こえてくる。
何を喋っているのか聞き取れなかったが少なくとも人の声だ。
「う、うん。きこえてくるよ!!」
「きっとむらのひとだ!! ここにきてるんだ!!」
そう思ったら二人は迷わず走り出した。
これで助かる、そう思いながら。
人の声はこの大きいキノコの裏側から聞こえてくる。
そして遂に人を見つけた、と思った矢先だった。
「「っ!?」」
二人は目を疑った。
二人が見つけたのは、大人の男とそして大人の女性・・・・らしき者だった。
らしき、と表現したのには理由があった。
大人の女性は人間の様に見えて、されど人間ではなかったからだ。
確かに豊かな胸や長い紫色の髪の毛、そして綺麗な顔で女性だと分かるのだが、その尻からは猫の様な長い尻尾が生えていて、その頭からは猫の様な耳が生えていたからだ。
「あ、あああん♡♡♡ う、うんん♡♡♡」
「はっ!! はっ!! はっ!!」
大人の二人は二人に目をくれず、荒い息を吐き続けていた。
男が女と上に乗っかり、体全体を使って女にこすり付けていた。
よく見れば男の股辺りから何か棒の様な物が伸びていて、女の股へと突き刺さっていた。
しかもあろう事か、男はその棒で女の股奥を何度も突いているのだ。
その棒で突かれている女の表情といったら、恍惚で幸福を噛みしめているかの様な表情だ。
「え、えええっ?」
「こ、これってなに・・・?」
「わ、わかんない・・・ 、しって・・・」
「し、しらない・・・しらない、よ・・・?」
まだ子供で何も分からない二人には、その光景が不思議だった。
どうしてあんなに息を吐いているのだろうか。
どうしてあんな顔をしているのか。
それが二人に不安を与え、次第に恐怖となって背筋を凍らせた。
「ね、ねえ・・・。ここ、なんなの?」
「わ、わからないよ・・・。ぼくたち、どうして・・・・?」
早く家に帰らなきゃ。
アリッサとリテールの頭にはその事だけ浮かんでいた。
「男の子おおおぉおお〜〜〜〜♪」
それは突然だった。
その台詞と共にリテールの上から何かが落ちてきた。
「う、うわあああああ〜〜〜〜〜!!!」
反射的にリテールは後ずさりしたが、その際足を捻って尻餅を付いてしまった。
それを見たアリッサはリテールの体を引っ張り、リテールを後ずさりさせた。
「だ、だだだ、だいじょうぶ!?」
「う、うん!?」
そう言いリテールは立ち上がった。
上から落ちてきたものは何かと目をやると。
「うひいいい〜〜♪ 男の子ぉおおお〜〜〜♪」
それは大人の女性、だが彼女もまた人間の様に見えて人間ではなかった。
桃色と橙色が混ざったかの様な髪の毛。
両腕にはふわふわとした桃色の羽、豊満でリテールの顔を簡単に埋められる程に大きい乳房。
そして何より目を引いたのは股だ。
ズボン越しであるが透明な液体が太ももを伝って垂れ落ちていたのだ。
一体なぜそんな液体が垂れ落ちているのか、子供である二人には分からなかった。
「男の子おおぉ・・・・!! パコパコ、するのおおおぉお〜〜〜♪」
そう言い彼女は口元から涎を垂らしていた。
その台詞と言い、リテールを妖しい目で見つめる瞳と言い、子供であるにも関わらず二人はすぐに察した。
この人は危険だ、と。
「にげよう、こっち!!」
そう言いアリッサはリテールの手を掴み、彼女とは反対の方向へと走り出した。
「ぬおおおお〜〜〜♪ 男の子おおおぉおお〜〜〜!!」
すると彼女もまた二人の後を追いかけ始めた。
「男の子おおおぉおお、待てええええぇ〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡」
雄たけびを挙げながら、彼女は二人へと迫っていく。
「っは!! っは!! っは!!」
「っは!! っは!! っは!!」
二人は息が上がる程、走っていた。
二人にとってはもうこれ以上ない程の全力疾走だった。
しかし、二人はまだ子供だ。
「ぬううう〜〜〜!! 男の子おおぉ〜〜!!」
大人である彼女との間には体力の差がある。
つまり体力がある大人の彼女は徐々に距離を詰めていく事が出来るのだ。
既に彼女は、その場から前へと飛びかかれば、二人に手を掴めるかも知れないという距離まで追い詰めていた。
「うわっ!?」
不意にリテールの足が地面の石とぶつかってしまい、リテールは転んでしまった。
「リテール!!」
アリッサは思わず立ち止まりリテールの体を起こした。
こうなってしまってはもう逃げられない。
「男の子おおおぉおお〜〜〜!!!」
目をギラギラとさせながら大人の彼女は二人に向かって翼を広げ飛び込もうとした。
もうダメだ、そう思った時二人は目をつぶった。
何をされるのか分からないがきっと恐ろしい事をされるのだと、二人は震えていた。
・・・だが数秒、数十秒、目をつぶっていても何も起きなかった。
恐る恐る二人は目を開いてみると。
「ぐいひいいいいっ・・・・・・!! ひいいっ・・・・・!!」
彼女はその場に倒れ込んでいた。
力が抜けたかの様にへなへなと、女の子座りになって。
相変わらず股から透明な液体を垂れ流しているが、こちらを襲おうという気迫は感じられなかった。
一体何が起きたのだろうか、と二人は彼女を見つめていた。
「ん?」
リテールの鼻が嗅ぎ取った。
もの凄く甘くて、蕩けるかの様な匂いで、キノコ群で嗅いだ時とは違う、落ち着ける様な匂いだった。
「こらこら、まだ幼い子供を襲ったら駄目でしょ・・・」
静かで、それでいて艶やかな女の声だった。
二人は声のした方向に目を向けると、そこにいたのは一人の女性だった。
もう当然かの様に大人の女性の様に見えるが彼女は人間ではなかった。
人間の足に当たる部分には二つの足が無く、代わりに長い胴体―――例えるなら芋虫の様な胴体の―――があって胴体の両端からは爪みたいな物が生えていた。
だがすらりとした腕に豊かな胸、そして整った顔とびしっと決めた紳士服が一つの美を演出させていた。
見れば彼女の手には棒みたいなものが握られていた。
一方の端には紫色の管が取り付けられ、その管は壺の様な紫色のガラスの器へと繋がっていた。
壺の様なガラスの器の中身には液体が入っていて、不意に彼女がその器を動かすと中の液体がちゃぷんと揺れた。
棒の反対の端からは桃色の煙が挙がっていて、その匂いを嗅げば、あの落ち着けるような匂いはあの煙からだった事が分かった。
不思議な印象を二人に与えていたがその妖しくも優しい瞳は、二人に何処か安心も与えていた。
そして彼女は大きなキノコを椅子代わりとして座っていた。
そんな彼女は二人を襲った襲撃者へと声をかけた。
「いくら男が欲しいって言っても、女の子の方はどうするつもりだったの?」
「うううう・・・・、男の子、欲しいいいぃ・・・・・!!」
まだ恨めしそうにリテールを見つめていた大人の彼女。
その台詞にリテールはまた襲われるかもしれないと思い、たまらず後ずさりした。
「まだ分かってないわねぇ・・・。『先客』がいるって事に・・・」
「せ、先客くうっ・・・・?」
「ほら、あの子の事よ? 取ったら駄目でしょ?」
そう言い手に持っていた棒みたいな物でアリッサを指した。
刺されたアリッサは一瞬、ドキッとした。
(せ、せんきゃ・・・く? な、何それ?)
その言葉の意味はアリッサには分からなかった。
だが襲撃者である彼女には何のことか分かった様で、名残惜しそうにリテールを見つめていた。
「あうううう・・・。男の子おおぉ・・・・!!」
それを最後に大人の彼女は二人に背を向け、立ち去っていった。
助かったのかな、と二人は思った。
だが次には、あの足が芋虫みたいな人は大丈夫なのだろうかという不安が生まれた。
「アリッサ・・・・」
「う、うん・・・」
リテールとアリッサは互いに抱きしめ、身を震わせていた。
そんな二人に対し、芋虫の足を持った女性はキノコの椅子から立ち上がると、二人の方まで近づいてく。
二人のすぐ近くまで来るとその場でしゃがみ込み、目線を二人に合わせた。
「ごめんなさいね、怖い思いさせて・・・」
柔らかく、如何にも申し訳ないという口調で二人に声をかけた。
その声を聴いた二人は少しだけ緊張が緩んだ。
そして自然と口を開く事も出来た。
「あ、ありがとう・・・・おねえさん・・・」
「ありがとう、おねえさん・・・・」
二人とも助けてくれた彼女に感謝の言葉を告げた。
「いいえ大した事じゃないわ、それにお姉さんって歳じゃないの」
お姉さんって歳じゃないとは、どういう事なのだろう。
不思議に思ったリテールは思わず訪ねてみた。
「え? でもおねえさん、きれいだよ・・・? おねえさんってよばなきゃ・・・」
「あらあら? 私はそこまで美人なのかしら?」
そう言いクスクスと彼女は笑っていた。
その笑い方も優雅でより一層、アリッサとリテールの興味を引いた。
「自己紹介しないとね。私は、キャピラ。他の子達からは『ワンダーワーム』って呼ばれているわね・・・」
「わんだー、わーむ・・・?」
「ああ、こうして煙草を吸うのが好きな人なの」
そう言いキャピラはその手に持っていた棒、もとい煙草を二人に見せつけた。
「おっと、貴方達には早かったわよね? 子供に煙草を進めちゃ駄目よね」
「た、ば、こ・・・・?」
「まあ大人の趣味よ。こうして吸っていると安心出来るの・・・・」
そう言いキャピラは煙草の吸い口をくわえた。
2、3秒程吸い口に口を付けるとすぐに息を吐きだした。
ふうっと吐き出された桃色の煙は、暫く漂うと、空気と混ざり合って薄くなり、そして消え去った。
その光景とキャピラの仕草に二人は思わず見とれてしまった。
「それで、貴方達はどうしたのかしら? 人間の子供がここに来ているのは、おかしな話ね?」
「ね、ねえ・・・ここってもりの、なか・・・だよね?」
「森の、中・・・?」
「だ、だってここはもりのなかでしょ?」
「いえ、ここは『不思議の国』よ」
「ふしぎの、くに・・・?」
アリッサとリテールは揃って首を傾げた。
「そう、ハートの女王が治める不思議な国。ここでは有り得ない事も起き放題、毎日ハプニングの連続だって、ここの子達の決まり文句よ。・・・・もしかして貴方達迷い込んじゃったの?」
「まよい、こんだって・・・あそんでいただけだよ」
「そうよ、わたしたちはもりのなかで、あそんで・・・」
二人のキョトンとした表情を見て、本当に迷い込んでしまったのだとキャピラは確信した。
「・・・・迷い込んじゃった、みたいね・・・可哀そうに・・・」
そう言いキャピラは申し訳なさそうな表情を見せた。
「う〜ん、不思議の国は気まぐれだから貴方達みたいに突然招かれるって事もあるの。となると、やっぱりお家に帰りたいわよね?」
二人とも同時に首を縦に振った。
「それなら出口を探さないとね・・・。そうね、ここで待っていてくれないかしら? 出口を探してくるから。それと、もしよかったらこれ食べていてね」
そう言いキャピラが懐から取り出したのは紙に包まれた小さなクッキーが数個、そして銀色の小さなポットだった。
クッキーは彼女の手のひらに収まる程だが、子供である二人には口をいっぱいに広げないと食べられないサイズのクッキーだった。
「え? いいの!?」
「これたべていいの!?」
突然の贈り物に二人は驚いた。
お菓子は子供にとって、最高の食べ物だ。
それでいて二人はこの国に迷い込んで、あのピンクの彼女に襲われてしまし、ここまで走ってきたのだ。
二人はもうお腹が減って仕方なかった。
「ええ、私そこまでお腹が空いてないから。それとこのポットには紅茶が入っているから。口に合えば良いのだけど・・・」
するとキャピラは辺りを見渡し、とある大きなきのこに目を付けた。
きのこの高さは子供である二人が座れば、丁度おへその上まで届くくらいで、その傘はテーブル代わりにも出来る大きさだった。
更にその大きなきのこの隣には椅子代わりに出来そうな高さと大きさがあるきのこが二つ生えていた。
まさにキノコの椅子とテーブルという状態だ。
その傘の上へクッキーの包みと銀色のポットを置くと、次にキャピラは小さな白色のカップを二つ取り出した。
大人が持つには余りにも小さすぎるが、子供である二人にとっては十分な大きさだった。
その二つを置くとキャピラは二人へ顔を向けた。
「はい、二人ともお上がりなさい」
「「わあ〜〜い!!」」
二人ははしゃいで、椅子代わりのきのこの上に座った。
椅子代わりのキノコは二人が座れば地面に足が付く程度に丁度良い背丈だった。
その傘はクッションの様にふわふわで十分椅子の代わりとなれた。
「それじゃ、待っていてね? ああ、この場でじっと待っていれば他の子達には襲われないわ。安心してね」
「うん、ありがとうおねえさん」
「おねえさん、ありがとう〜」
二人の感謝の言葉にキャピラは思わず笑みを浮かべてしまった。
もうお姉さんって歳じゃないに、とキャピラは思わず呟きそうになった。
だがキャピラは嬉しかった。
何しろあんなに可愛い子供二人が自分をお姉さんと呼んで慕ってきているのだ。
そんな嬉しい気分に浸りながらキャピラは歩いていった。
「お姉さん、ね・・・・」
何とも良い響きなのだろうか。
キャピラはその魅惑な単語を思わず呟いてしまった。
「お姉さん、ねぇ・・・」
それも何度も呟いてしまう程に。
だからキャピラは完全に忘れていたのだ。
自身が愛用している水煙草をその場に置いてきた事を。
♢♢♢♢♢♢♢♢
二人は目の前にあるクッキーに目を向けていた。
「おいしそう、だね」
「うん、おいしいって!!」
「おいしい、かな?」
「おいしいよ、ぜったい!!」
アリッサとリテールはオウム返しに答えた。
つまるところ、クッキーに興味津々だという事だ。
「たべてみよう!!」
「うん!!」
そう言い二人はクッキーを一つ手に取り、そのまま一口かじりついた。
歯で砕いてその舌で味を確かめてみる。
「うん、おいしい!!」
「おいしいね、これ!!」
しっとりとしながらもある程度の硬さがあって食べ応えがある。
それでいて適度の甘みとほんの少しの優しい味が口の中いっぱいに広がる。
「おいしい!!」
「うん、すごいおいしいよ!!」
今まで食べてきたクッキーの中で最高の味だった。
二人はすっかりクッキーの虜になってしまい、無我夢中でクッキーを食べていた。
そして時折、紅茶を飲んで喉に詰まったクッキーの残りカスを流し込んだ。
その紅茶は冷めていたが、紅茶の心地よい味と匂いが二人の鼻を刺激した。
「これもおいしいよ!!」
「うんうん!! おいしい!!」
紅茶とクッキー。
こんなにも美味しいものがあろうとは思っていなかった。
気が付けば二人はクッキーを食べ尽くし、そして紅茶も飲み干していた。
「おいしかった〜〜」
「ごちそうさま〜〜!!」
お腹をポンポンと叩きながらアリッサとリテールは呟いた。
もう一度食べてみたい。
二人ともそう思う程あのクッキーと紅茶は美味しかった。
「むっ・・・」
急に胸が苦しくなったアリッサは顔を歪ませた。
「どうしたの、アリッサ?」
「ご、ごめん・・・・。なんか、むねが・・・」
そう言いアリッサは胸に手を当てた。
「く、くるしい・・・の?」
「う、ううん・・・う・・」
クッキー食べ過ぎたのかな、とアリッサが呟いたその時だ。
『ずりゅううぶうう・・・!!』
急にアリッサの胸が大きく膨らんでいく。
アリッサの着ていた白シャツが、特に胸辺りの生地がテントの様に張りつめた。
だが胸の膨張は止まらなかった。
『プツ・・・!!! プツ・・・!! プツ・・・!!』
遂には白シャツのボタンらが全て飛んでしまい、アリッサの胸が露になってしまった。
そこから胸はムクムクと大きくなり、遂にはアリッサが両腕でいっぱいに広げないと抱えられないぐらいの巨乳となってしまった。
おまけにアリッサの小さな乳首も大きくなって、ぷっくりとした乳首が丸見え状態だ。
女の、それもアリッサの豊満な胸とそのぷっくりとした乳首を見てしまった事でリテールは思わず赤面になってアリッサから―――特に胸から―――目を背けた。
「う、うわわわうわあ!?」
まだ幼いにも関わらず、ありえないくらいの巨乳となってしまったアリッサ。
普通であれば動揺するか、もしくは困惑する事だろう。
「う、うわ・・・? うわぁ・・・・?」
だがアリッサは動揺も困惑もしなかった。
まるで初めて見る玩具に対し、好奇心に満ちた目で自身の胸を見つめていた。
試しにアリッサは力いっぱい手で胸を押し込んでみた。
「んっ・・・・!!」
その瞬間、アリッサは声を漏らした。
押し込んだ手はずぶずぶと胸の中へと沈んでいく。
その指の間からは乳肉が溢れ出て、まん丸の乳房を歪な形へ変化させた。
そして手を離せば、元のまん丸な形へと戻った。
「おもしろい・・・これ・・・・!!」
アリッサは興奮した。
自分の胸がこんなにも大きくなって、手で触れば形が変わる。
これほど面白い『おもちゃ』がこんな近くにあったなんて。
アリッサは自身の豊満な胸を気に入ってしまった。
「ねえねえ、リテール。おもしろいよ。ほらぁ、さわってみてぇ」
そう言いアリッサはリテールへと声を掛けたが、相変わらずリテールはアリッサから目を背けていた。
「ぼ、ぼぼぼっ!!! ぼくは、いいよっ!!」
「なんでぇ、おもしろいのにぃ?」
「だ、だって、だだだって!! むねをさわるなんてぇ!!」
性という言葉を知らないリテールにとって胸を触るなんて行為は出来なかった。
リテールの是が非でも見ないぞ、というその姿にアリッサはつまんないという表情で見つめていた。
だが次には意地悪な心が湧いてきた。
(そうだぁ・・・・♡)
こうなったら絶対こっちに向かせてやろう。
そう決めたアリッサはリテールへと近づいていく。
「ねえ、ねえ。リテール、こっちむいて♪」
「だ、だめだって・・・」
「なんでだめなの♪」
「だって、おんなのひとの・・・むねを、みるのって・・・」
「むねをみるの、だめなの? わたし、リテールならいいよ♪」
「だ、だめだよ!! アリッサの、むね・・」
頑なにアリッサの胸を見ようとしないリテールに対し、アリッサの意地悪な心が膨れ上がっていく。
アリッサはニヤリと笑みを浮かべるとその口を開けた。
「いや!? さっきのピンクのひとがぁ!?」
「えっ!?」
「いや、こっちくる!!」
「ど、どこ!!」
リテールが振り向いたと同時にアリッサはリテールの頭へとその豊満な乳房を押し付けた。
同時にリテールの両肩をがっちりと掴み、リテールが逃げない様にした。
「ぷ、ぷはぁっ!?」
顔全体に乳房が覆いかぶさり、息苦しくなったリテール。
「はあい、ひっかかったぁ〜〜♪ ほぉら♡ やわらかいよぉ、きもちいいよぉ〜〜!!」
そう言いアリッサはリテールの体を押し倒し、その上へとのしかかると、その乳房でリテールの顔を押しつけた。
「ほおら♡ おしたおしちゃったよぉ〜〜♪ すっごいやわらかいでしょぉ〜♪」
「むううっ〜〜〜!! うううう、うううっ〜〜〜!!」
もがくリテールの姿にアリッサは笑っていた。
それは玩具を使って遊んでいる様な、そんな無邪気な子供の笑い方だった。
「きゃははぁ♡ もうぅ♡ じたばたしちゃだめぇ♪ おっぱいきもちいいんだからぁ〜〜♡」
そう言いアリッサは更に乳房を押し付けてきた。
花の様な匂いがリテールの鼻を刺激させ、リテールを夢心地にさせていく。
(あ、あたまが・・・、なんかへんにぃ・・・!!)
何も考えられない、とはこの事だろう。
次第にリテールはアリッサの乳房から逃げようなんて事は考えられなくなってきた。
むしろこのまま感じていたい程だ。
何も考えず、ただ乳房を味わいたい。
そう思ったらリテールは抵抗を止め、乳房を味わった。
(きもち・・・いい・・・♡)
枕なんかよりもずっと柔らかくて心地よい。
こうして感じていると頭が空っぽになって、股間が盛り上がってくる気がする。
・・・・いや、気がするではない。
実際にリテールの股間は盛り上がってきたのだ。
血がイチモツへと巡り、イチモツはズボン越しでテントの様に立っていた。
「んっ?」
リテールの股間が盛り上がっている事にアリッサは気付いた。
何だろうかと思い手を伸ばし、ズボンを降ろしてみた。
「うわぁ!?」
アリッサは思わず声を挙げて立ち上がった。
上に乗っかっていたアリッサが退いた事で自由になったリテールは自身の股間へと目をやった。
「えっ!!」
リテールは目を疑った。
何故ならリテールの小さかった包茎のイチモツは立派なイチモツと化していたのだ。
てっぺんの皮がずり向け、桃色の亀頭が現れている。
その上、大人の女性が口いっぱい開かなければしゃぶれない程太く、リテールの二の腕近い程長い、大人であってもそうそういない程の極大の巨根だ。
しかもびくびくと青筋を脈打たせ、今すぐにでも射精せんとばかりに勃起していた。
玉袋だってはちきれんとばかりに膨張していて、リテールの小さな手では隠せない程大きくなっていた。
そんなグロテスクなイチモツにリテールは困惑と恐怖で見つめていた。
「ぼ、ぼくの・・!! ぼくのがぁあ!!」
どうすれば良いか分からず、リテールは今にも泣きそうな表情でイチモツを見つめていた。
だがアリッサは違った。
「うわぁ〜〜♪ こんなにおっきくなってるぅ♡ これって、いじったらどうなるの?」
アリッサは興味津々な表情でリテールの立派になったイチモツを見つめていた。
また新しい『玩具』で遊べる、そう思っていたからだ。
♢♢♢♢♢♢♢♢
アリッサが新しい『玩具』に興味津々になっていたその頃。
キノコが覆い茂る森の中をキャピラは歩いていた。
だが不意にキャピラは思い出した。
「・・・・ああっ。そう言えばあの子達に渡したクッキーと紅茶ってお茶会の時に貰ったものだったわ・・・」
お茶会。
それはこの不思議の国で不定期に開かれる、文字通りのお茶会だ。
興味無かったのだが、主催者の『マッドハッター』がどうしても参加して欲しいという事で渋々参加し、その時出されたのがあのクッキーと紅茶だ。
その時腹は減っておらず、捨てるのも勿体ないという事でキャピラは持ち帰ったが。
「となると普通のクッキーと紅茶じゃないわよね・・・・」
途端に二人を案じたキャピラは急いで二人の元へ戻ろうと走り出した。
♢♢♢♢♢♢♢♢
キャピラが走り出したと同時刻。
アリッサは立派になったリテールのイチモツを見つめていた。
目をキラキラとさせ、荒い息を吐き、如何にも夢中になっているという姿で。
「うわぁ♡ これって、すごいおおきいねぇ〜〜!!」
「え、えっ!? いや、そうじゃ・・・う、うぐううっ!?」
リテールはイチモツに両手を当て、その場でうずくまった。
「あれれ、どうしたのぉ?」
「い、いたいぃ・・。あそこが、いた、いっ・・・!!」
見ればリテールのイチモツはびくびくと脈打っている。
まるで苦しいと言わんばかりの脈打ちだ。
「あらら、どうしたのかなぁ。くるしそうだけどぉ?」
「だ、だし・・・たい・・・!!」
「う、ん?」
「わ、わかんないけど・・・ぼくの、おちんちん・・・だしたい・・・!!」
リテールは思わず出したいと呟いた。
だがアリッサは首を傾げた。
「そっか、でもだすにどうしようかなぁ・・・?」
そもそも出すと言ってもどうすれば良いのだろうか、アリッサには見当も付かなかった。
悩んだアリッサはふと、自身の乳房に目を向けた。
この大きく膨らんだ乳房ならもしかするといけるかも知れない。
「そうだ、このおっぱいでださせて、あ・げ・るぅ♡」
アリッサはその豊かな胸の谷間にリテールのそそり立つイチモツを挟み込んだ。
「あ、あぐううっ・・・♡」
イチモツ全体が乳房に包まれて、乳房の柔らかくしっとりとした感触がリテールへと伝わってくる。
それはまるで母の胸に包まれたかの様な、そんな心地よさだ。
「うふふふ♡ きもち、いいっ?」
「う、うううん。な、なにこれぇ・・・♡」
がくがくと膝を震わせ、リテールは未知の快感に酔いしれ始めた。
それを見たアリッサは何だか楽しくなってきた。
リテールが自分の胸に夢中になっていて、しかもこんな可愛く悶えているのだ。
ならばもっと意地悪してやろう。
もっと意地悪して困らせてやろう。
そう考えたアリッサはニヤリと悪魔の様な笑みを浮かべた。
「それじゃ、これはどうかなぁ♪ ええいっ〜〜♡」
アリッサは乳房と乳房を手で掴むと次には力いっぱいイチモツを押し付けた。
プレス機の様にぎゅっとイチモツを押し潰すかの様だ。
「あああああああああああぁぁ〜〜!!」
そうなれば、より一層イチモツへ乳房の感触が伝わってくる。
その快感にリテールは口元から涎を垂らしていた。
「き、きもち、いいいっ・・・♡」
「そっか、じゃもっときもちよくなろうぅ♪」
するとアリッサは両手で乳房を抑えつけ、上下に動かし始めた。
乳の肌と柔らかい感触がイチモツ全体に伝わり、更に乳房の肉がイチモツと擦りあって熱を生み出す。
その熱でリテールは思わず声を挙げた。
「あ、あああ!? そ、そんなにはげしくっ!?」
「なぁにいっているのぉ♡ ぜんぜん、やさしいよぉ〜♡ そっか、いきなりはげしいのがいいんだぁ〜〜!!」
するとアリッサは乳房を激しく動かしていく。
何度も何度も上下に、それもリテールのイチモツを根本まで抜き取らんと言わんばかりに。
「あ、あああっ!? は、はははっ!! はげしいぃ、はげしいよおおぉ〜〜〜!?」
リテールは涎を垂らすだけでなく、白眼を剥いて声を挙げていた。
その反応が楽しいのか、アリッサは乳房を動かす事を止めなかった。
「あはははっ〜〜♪ うれしいぃ♪ ほら、もっともっともっとぉ〜〜〜♪」
そう言いアリッサは豊満な乳房で擦り続けた。
『ピュ・・!! ピュ・・・!!』
するとリテールの亀頭から透明な液がぴゅぴゅと噴き出し始めた。
その液が乳房の中に溜まっていき、そして円滑剤となってイチモツと乳房の間に染み込んでいく。
「すごいすごい〜♪ これたのしいぃ〜♪ おちんちんからぴゅるぴゅるってでてるぅ♪」
「な、なにこれぇ!? な、なにかでる!? なにかあ、なにかがでるぅ!! だ、だしちゃっても、だしちゃってもぉ!?」
「う、ううんいいよ♪ いっぱいだしてぇ〜♡ いっぱいだして、すっきりしようぅ♡」
そう言いアリッサは乳房の中に頭を突っ込み、谷間から見え隠れするリテールの亀頭を舌で舐め始めた。
「ん、んんん♡ ちゅ、ちゅ、んんっ!! んん、ちゅう♡」
初めてイチモツを舐めると言うのにまるで何度もしているかの様な舐め方だった。
「ぎ、んぎいっ!? アリッサ、そこはぁダメ!! で、でもっ!?」
「なになに? ひょっとしてこうしてほしいのぉ♪」
するとアリッサはリテールの亀頭、その尿道辺りを舌の先でレロレロと弄り始めた。
尿道に小さな舌が入るか入らないかという絶妙な具合で、それもまた快感となってリテールに襲い掛かった。
「ぐ、ぐひいいっつ!! ほ、ほんとにでるぅ!! で、でで、でるううぅ!!」
アリッサからの責めに、遂にリテールは絶頂へと至った。
「う、うわああああああ〜〜〜〜!!!!」
『びゅるうう、びゅるううううう〜〜〜〜〜!!!』
リテールの亀頭から真っ白な精液が噴き出した。
勢いよく噴き出した精液はアリッサの乳房を白く穢し、そしてアリッサの口までも白く穢していく。
『びゅ、びゅ・・・・るぅ・・・!!』
射精の勢いが衰え、固くなっていたイチモツが少しだけ萎えた。
「はあ・・・!! はあ・・・・!!」
リテールは口元から涎を垂らしながら、恍惚とした表情で空を見上げていた。
「き、きもち・・・いい・・・・!!」
初めて射精したという快感。
それは子供であるリテールにとって味わった事のない体験だった。
そして子供であるアリッサにとっても。
「ふうん・・・?」
アリッサは口の中にかかったリテールの精液を飲み込んだ。
「ふうん・・・? これ、ねえ? なんか、おいしい・・・」
子供であるアリッサにとって初めてとなる精液の味だがアリッサにとっては全く気にならなかった。
むしろ美味しかった。
それこそ、先ほど食べたクッキーと紅茶ぐらいに。
アリッサはその舌で口内にまだ残っていた精液を舐めていた。
「おいしい・・・って?」
アリッサの思わぬ発言にたまらずリテールは声を掛けた。
心なしかアリッサの顔は大人びて見えていたのは気のせいだろうか。
「うん、クッキーとおなじぐらい・・・。うふふ・・・♡」
そう言いアリッサはリテールに笑みを見せた。
それもただの笑みではない。
性の味を知り、その快楽を浴びたいという雌の笑みだ。
その笑みにリテールは興奮しながらも恐れた。
「ア、アリッサ・・・」
「もしかしてぇ、わたしおとなになったのかなぁ・・・♡ そしたら、おねえさんがすっていた、あれも・・・♡」
そう言いアリッサはキャピラの水煙草へと手を付けた。
初めて使うはずの水煙草をさも長年愛用しているかの様に吸い口に口を付けると、そのまま吸った。
「すうっ・・・・・ううぅ・・・♡」
アリッサの肺に、そして胃袋に甘ったるい匂いが溜まっていく。
「ぷっはあぁ・・・♡」
そして宙に向けて息を吐けば、桃色の煙が浮かび上がった。
「すっごい、きもちイイ・・・♡ からだが、ふわふわする・・・♡」
蕩けた目でアリッサは空を見つめていた。
その目は最早幼い子供の目ではない。
例えるなら、性欲の味を覚えた『女』だった。
『ぐ、ぐうぶぶ、ぐぶぶぶううううぅ〜〜〜〜〜!!』
するとアリッサの体が変化していく。
まずその身長だ。
リテールの身長を追い越して、大人であるキャピラとほぼ同じ身長になってしまった。
豊満な乳房はそのままだが、ずんぐりな子供体系の胴体は長くなり、それに釣られてきゅっと引き締まり、くびれの付いた腹となった。
更に尻も大きくなり、脂がのった美尻と化した。
そして手足もすらりと長くなり、肉付きの良い肢体と化した。
髪の毛も長くなって、大人となったアリッサに合わせて、その背中まで届くほどになってしまった。
「ふうっ・・・!! ふうっ・・・!!」
気が付けばアリッサのその姿は大人の女性と化していた。
同時にアリッサが急激に成長してしまったせいで、アリッサの着ていた服はビリビリと破けていく。
ボロボロになった服は地面へと剥がれ落ち、アリッサの綺麗な素肌が露になった。
元々見えていた乳房の乳首とかはそのままだが、男性になくて女性にあるもの―――下半身の割れ目がもう丸見えだった。
その姿といい、アリッサが大人の様になってしまった事でリテールは声を挙げた。
「は、はわはわああぁ・・・!!」
「えへへ♪ 私、大人になっちゃったぁ♡ 凄いでしょ、お姉さんのおっぱいよりも大きくなって♪」
アリッサの口調が大人の様に滑らかで、そして色っぽくなった。
アリッサが首を振れば、その藍色の髪の毛がなびき、より一層色っぽかった。
「ひ、ひゃうううぅ・・・♡」
だがアリッサの変化はまだ終わらなかった。
アリッサの両足がくっ付くと、足の形が崩れ、蛇の様に一本の尾となった。
次にはその端から鋭い爪が生えてきた。
その爪は両端で対となる様に生えていき、一定の間隔を空けながら次々と生えてくる。
気が付けばアリッサの足はキャピラと同じ様な足、つまり芋虫の足となってしまった。
更にアリッサの全身の肌の色が水色へと染まっていき、全身が水色となると、アリッサは荒い息を吐き始めた。
「はあ・・・♡ はあ・・・♡」
悶えるかの様なその姿にリテールは心配し、そして興奮していた。
リテールが見つめる中、遂にはアリッサの頭から二本の角が生えてきた。
それこそキャピラと同じ様な形と色の角だった。
「はあ・・・♡ はあ・・・♡」
気が付けばアリッサの姿は変わっていた。
顔の面影と藍色の髪からアリッサである事は分かる。
だが下半身は芋虫みたいな足をしている。
そして頭からは角が生えている。
その姿はまさにキャピラと同じ『ワンダーワーム』だった。
ただし、キャピラとは違いアリッサは服を身に着けていなかったのであられもない裸体をリテールへと見せつけていた。
その上、子供だったはずの彼女の体はもう大人の体となっていた。
くびれの付いた腹に、すらりと伸びた腕、美しい顔立ち、特にその豊満な乳房がリテールの目に留まった。
「ア、アリッサ・・・。そんな、その・・・」
「えへへ・・・♡ ねえ、リテール・・・♡ 私と、もっとしないぃ♪ 気持ちイイ、事をぉ♡」
アリッサはじりじりと芋虫の足でリテールへと近づいた。
そして前かがみになってリテールを見下げていた。
そうなれば垂れた乳がリテールの目に映り、リテールは思わず生唾を飲んでしまった。
「あ、あっ・・・!!! ああっ・・・!! そんな、 ・・・!!」
リテールは混乱していた。
親友がこんな姿になったのだから無理もない話だ。
「ねえぇ♪ 気持ちイイ、事ぉ・・・♪ しよぉ・・・!!」
頬を赤らめ、上目遣いで迫るアリッサ。
それはまさに大人の誘い方だった。
「だ、だだだ!! だめだってぇ!?」
リテールは首を左右に振っていた。
しかしリテールのイチモツは正直だった。
先ほど、射精したにも関わらず天へと向かって固く勃起していた。
ビクビクと脈打ち、その先からは透明な液が滴り落ちていた。
そして出したいと主張していたものだからリテールは射精出来ないという痛さが伝わってくる。
(ど、どうしよう・・!! だめなんだけど!!)
「あらら。遅かったわね・・・。しかも水煙草も吸ったのね・・・」
思わずリテールは振り返ると、キャピラが帰ってきていた。
当のキャピラは如何にも困ったという表情を浮かべながら、アリッサとリテールを見つめていた。
「お、おねえさん・・・・!!」
まさに渡りに船だった。
暴走しているアリッサを止められるかも知れないただ一人の、大人の女性。
リテールは迷わずキャピラへと近寄り、その後ろに隠れた。
「お、おねえさん。アリッサが、かわって・・!!」
「ごめんなさいね・・・。あのクッキーと紅茶、普通のものじゃなかったみたいね。でも・・・」
キャピラがいやらしい笑みを浮かべた。
その笑みにリテールは悟った。
――――彼女が自分を助けてくれない事を。
「これはこれで、楽しそうな事になったわねぇ♡ 仲の良い二人がエッチな事をするのって、興奮するわぁ♪」
「そんな、おねえさん!?」
「気を楽にしなさい♪ 大丈夫、あの子は優しくしてくれるはずだからぁ♡ そうでしょ、ねえ?」
するとキャピラはアリッサへと近づきその頭を優しく撫でた。
「うん♪ 優しくして挙げるぅ♡ いっぱい気持ち良くして挙げるぅ♡」
「それなら楽しみなさい♡ 邪魔なんてしないからぁ♡」
「うわああぁ〜〜い!!」
するとアリッサはリテールへと近づき、芋虫の足でリテールの足をぐるぐる巻きにした。
突然の事でリテールは逃げる暇もなく、捕まってしまった。
「えへへ♪ リテール、もう逃がさないよぉ♡」
「に、にがさないって!! アリッサ、ぼくはそんなこと!?」
したくない、と言おうとしたリテールだがその唇にアリッサの唇が覆いかぶさった。
『ちゅ、ちゅるうぅ♡ ちゅうるうっ♡ じゅるううぅ♡』
息を吸いこむ要領でアリッサは啜り、時折口元から漂う甘い匂いがリテールの口内を通して鼻孔を刺激する。
そんな攻め方をされたリテールは耐えられず、そして分身であるそのイチモツは更に固くなっていく。
「はあ・・・♡ はあ・・・♡ はあ・・・♡」
涎を垂らしながらリテールは見つめていた。
リテールはもうイチモツを抑える事が出来ない。
ただ射精したい、それしか考えられなかった。
そんなリテールの姿を、特にそのびんびんとそそり立つイチモツを見たアリッサは口を開けた。
「うう〜〜ん!! リテールのアソコ、またびんびんになっているぅ♡ これってどういう事なのぉ♪」
「それはねえ、出したいって合図なの♡ 男の子はね、こうしておちんぽに溜まった精液を出すのがとっても気持ちいい事なのよ?」
「そっかぁ、男のおちんぽは出す事が気持ちいいんだぁ!!」
「そうよぉ♡ そしてぇ・・・」
するとキャピラは服の、股辺りの生地を手に取るとそのまま引っ張った。
露になったのはキャピラの割れ目、女性器だ。
肌色でなく水色の割れ目、そこから見え隠れする桃色の肉がヒクヒクと脈打っていた。
「ここで咥えてパコパコってするのが最高の快楽なのよ♪ さあ、貴方もパコパコするのぉ♡」
「うん、パコパコってするぅうう〜〜♡」
そう言いアリッサはリテールの体を押し倒した。
そのままリテールの体の上にアリッサは跨ると、リテールの両腕を掴んだ。
そして自身の女性器をリテールの亀頭へとくっ付けた。
『くちゅ♡』
粘着ある愛液がリテールの亀頭を濡らした。
瞬時にリテールの頭に快感が走った。
「あ、あぐうっ!? い、いったいなに?」
「あ、あひゃあ♡ 私も、感じたぁ♡ てへえぇ♡ ここでリテールのおちんぽごっくんってして挙げるぅ〜〜♪」
それを聞いたリテールは恐怖し、同時に興奮した。
そんな事をされたら僕はどうなってしまうのだろうか。
けれど味わってみたい。
アリッサと味わってみたい。
そう思ったリテールはそれ以上言う事も抵抗もしなかった。
そしてアリッサは腰を降ろせば―――
『じゅぶううるうううううっ!!』
リテールのイチモツはアリッサの膣へと飲み込まれた。
あの大人顔負けのイチモツを根本までのみ込んでしまったのだから、イチモツは膣肉を圧迫し、その奥にある子宮を押し付け、歪な形に変化させていた。
「な、なにこれぇ・・・!! いい、いいっ・・・♡」
リテールは快感に悶えていた。
イチモツを膣肉の中に入れられたのだから無理もない話だ。
「あ、はあああああっ!? すっごいイイ〜〜♡ おちんぽ中に入れただけなのに気持ちイイ〜〜!!」
アリッサもまた体全体をガクガクと震えさせながら悶えていた。
「さあ次は、ずっこんばっこんで腰を振り回すのぉ♡ 頑張って精液出してみましょ♪」
アリッサの耳元でキャピラが囁いた。
その姿は二人を見守る優しいお姉さんでもあり、そして悪い事をそそのかす『いけないお姉さん』でもあった。
「うん、ずっこんばっこんするううぅ〜〜♡」
『ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ♡』
アリッサは腰を振り始めた。
秘所の肉壁がリテールのイチモツを撫で、締め付けながら絶頂へと誘っていく。
「こ、これいい!? あ、ああ、アリッサ!?」
「わあぁあ〜〜いい♡ リテールが喜んでるぅうう〜〜!! それじゃもっともっとして挙げるううぅ〜〜!!」
そう言いアリッサは腰を振るスピードを上げた。
『ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ!!!』
「あ、あがあっ!! お、おおおっ!? き、きもち!? あひゃ♡ そこはぁ♡」
リテールはまるで女の様な甲高い声を挙げていた。
親友のアリッサが上に跨って、そして犯してくれているのだ。
言い方がおかしいが、こんなに嬉しい事がない。
「ひ、ひぎゃああ♡ リテールのおちんぽぉがあ♡ 私の、あそこにぎゅっぎゅって押し付けてるぅうぅ♪ も、もう出しそうなんだよねええぇ〜〜〜」
「う、うううんん!! だ、だしたいぃ!! アリッサの、なかにぃ!! いっぱい、いっぱいだしたいぃいいい〜〜〜!!」
そして二人の興奮は最高潮となり、絶頂へと至った――――
『びゅるうう、びゅるうううう〜〜〜〜!!!』
絶頂へと至ったリテールはアリッサの膣内に精液を解き放った。
精液はアリッサの膣内と、そして子宮の奥深くまで白く穢していく。
「あああ・・・・!! す、すごおいい・・・!!」
「はあ・・・!!! はあ・・・!!」
リテールとアリッサは放心していた。
初めて味わう、大人の快楽。
二人はもう無垢な子供に戻る事も、元の世界に戻る事も出来ない。
そんな二人に対し、キャピラはそっと囁いた。
「さあ、まだ満足していないのでしょ♪ もっと、しても良いのよぉ♡ だって、ここは不思議の国。エッチな事が許される、夢の国なのだからぁ♡」
それを聞いた二人はゆっくりと頷いた。
まだ足りない。
もっともっとしたい。
二人はこの気持ち良い『遊び』に夢中だった。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「のどかな昼ね・・・」
そう言いキャピラは水煙草を一服した。
キャピラは耳を澄ました。
聞こえてくるのは、粘着ある液体が弾ける音。
そして肉棒と肉膣がぶつかり卑猥な音も聞こえてくる。
「はあ♡ はあ♡ はあ♡」
「も、もっとぉ♡ もっとお願い、リテール〜〜♡」
アリッサはリテールの体に覆いかぶさり、その豊満な乳房をリテールの顔へと押し当てていた。
そしてリテールは一心不乱に腰を回し、アリッサの膣内を責めていた。
何度射精しても尽きぬ事がない。
二人ともこの面白い『遊び』に夢中だった。
「あらあら、何度目かしら? もう5回はやっているのかと思うのだけど?」
「そんな事ない〜♡ もう10回目だよぉ〜」
「もっとあそびたいぃ♪ もっとやりたいよぉ、アリッサ〜!!」
乳房から顔を出したリテールは声を挙げた。
「もう仕方ない子達ねぇ。これが終わったらお菓子でも食べましょう♪ クッキーと紅茶、また貰って来たからねぇ〜」
「「はあ〜〜い♪」」
全くもって素直な子達ね、とキャピラは思った。
ふとキャピラはもし二人が自分の子供だったらと思った。
あんなに素直で、そして淫らな子供だったら自分は溺愛するだろうし我慢出来なくて自分も参加してしまう事だろう。
(いいえ、もう私の子供達みたいなものかしらぁ♡)
お姉さんと呼ばれて嬉しかったが、まさか『お母さん』みたいな立場になるとは思ってもみなかった。
「まあ、悪くはないわね。お姉さんでもお母さんでも。こうやってあの子達の『遊び』を見ているのは」
そう言いキャピラはまた水煙草を吸った。
キャピラの口から吐き出された桃色の煙が二人にかかった。
するとアリッサとリテールは蕩けた表情を浮かべた。
「あ、あひゃああ♪ この匂い好きいいぃ♪ ふわふわしてぇ、気持ち良くなっちゃうううぅ♪」
「え、えへへぇ♪ ぼくもぉ、このにおいすきいぃ♪ ふ、ふわふわぁするうぅ♪」
「さあもっともっと見せて頂戴♪ 貴方達の『遊び』、私が見ていて挙げるぅ♡」
それを聞いたアリッサとリテールは互いの両腕を互いの背中へと回し、互いを抱きしめながら、交わっていた。
それはまるで恋人か、はたまた夫婦かの様な光景だった。
「え、えへへ♪ もっとしてあげるよぉ♡ !! は、はあ♡ はあ♡」
「嬉しいぃ♪ もっと突っついてぇ!! 私が気絶するくらいぃ〜〜〜!! ひ、ひゃああ♡ う、うふううっ♡」
キャピラはアリッサとリテールとの『遊び』をじっと見つめていた。
頬を赤らめ、いやらしい笑みを浮かべながら。
覆い茂る葉っぱも茶色に染まっていき、日が昇る時間も短くなってきた。
如何にも秋が来るぞという季節だった。
そんな季節の中、山々に囲まれた静かな村が一つあった。
その村には昔ながらの井戸や木造の家々が立ち並び、老若男女が仲良く暮らしていた。
そしてそんな平和な村からすぐ近くには茶色に染まった森があった。
ここには危険な動物がおらず、すぐに行ける場所という事もあって、村の子供達にとっては絶好の遊び場だった。
そんな森の中を子供が二人、元気に走り抜けていく。
その二人は男の子と女の子だ。
男の子はくりっとした茶色い目と短めのショートヘア。
半袖の緑色のシャツ、そして黒の短パンが可愛い。
対して女の子の方は藍色の瞳、背中まで届くほど長い藍色の髪の毛を持っていた。
膝が隠れるほど長いスカートに半袖の白シャツを着ていた。
性別は違うもどちらも幼くて可愛い、好奇心旺盛な二人の子供だった。
「ねえねえ!! きょうはなにしてあそぶ?」
男の子が女の子に声をかけた。
「そうね・・・?」
女の子は口に指を当てて考えた。
やがて思いついたかの様な、ぱっと明るい表情を男の子に見せた。
「おちばをあつめるとか、どう?」
「おちば・・・あつめる?」
首を傾げる男の子に女の子は顔を近づけた。
「そうそう。かわったおちばをみせあうの!!」
「それ、おもしろそう!! やろうやろう!!」
そう言い男の子は、はしゃぎながら女の子の手を握った。
「うん、いこうアリッサ!!」
アリッサと呼ばれた女の子はうんうん、と首を縦に振った。
「うん、リテール!!」
リテールもまた女の子の名を呼んだ。
見ての通り、アリッサとリテールは大の仲良しだ。
家がお隣同士だったので小さい頃からずっと一緒に遊んでいた。
その仲の良さは有名で、面倒見の良いおばちゃん曰く、二人はまるで兄弟だと言われる程だった。
だが兄弟みたいだと言われたらアリッサは決まってこう返していた。
(わたしがうえだから、おねえちゃんだよ!!)
私の方が年上だから、私がお姉ちゃんだ。
アリッサにとってその主張は、自分は偉いだとか自分は賢いだとか特別な意味など無かった。
単に自分はお姉ちゃんだぞと主張したかっただけだった。
現にここに来ようと言い出したのはアリッサだった。
それに対しリテールは反対せず行こうと頷いたのだから、他人にどちらが上なのかと聞かれればアリッサの方だと指さす事だろう。
「ほらほら、さがそう!! おちば、さがそう!!」
「うんうん!!」
二人は木の根元まで近づくと珍しいと思える葉っぱがないか探し始めた。
二人ともしゃがみ込み、落ちた葉っぱを見つめては手に取って眺めた。
「これかな〜」
「う〜ん、これもいいかな?」
そんな呟きを交えながら二人は葉っぱを探していた。
数分後、アリッサは手に取った葉っぱを天へと掲げた。
「うん、みつけた!! リテールもみつけた?」
「うん、ぼくもみつけたよ!!」
そう言いリテールは立ち上がり、アリッサへと近づいた。
その手には葉っぱが一枚握られていた。
「それじゃわたしから!! ほら、みて!! まるでかおみたい!!」
そう言いアリッサは切れ目が三か所ある手のひら大の落ち葉をリテールへ見せつけた。
確かに切れ目の二か所が目の様な形になっていて、その下には口の様な切れ目があるのだから人の顔の様に見える。
「すごい、すごい!! かおだよ、それ!!」
「へへ〜、すごいでしょ!!」
「ぼくのほうもみて!! みどりとちゃいろのはっぱだよ!!」
リテールもまた、文字通りの緑色と茶色が混ざる落ち葉をアリッサへ見せつけた。
まるで緑色と茶色の絵の具を筆でかき回したかの様な模様で、リテールの言う通り、珍しい葉っぱだった。
「そうね!! でもわたしのがすごいわよ!! だってかおだもの!!」
「ううう〜〜!! ぼくのほうだってすごいもん!! きっとかいたひとがいるよ!!」
子供特有の柔らかく、そして可愛い唸り声を挙げながらリテールはアリッサへと迫った。
それに対してアリッサは意地悪な笑みを浮かべながらリテールへと顔を寄せた。
「かいたひと? そのはっぱに、かいたひとなんているの?」
「うん!! いるとおもってるもん!!」
「ほんとかな〜?」
「ほんとうだって!!」
そう言いリテールは頬をぷくっと膨らませた。
そんな姿が気に入ったのか、アリッサは更に意地悪を仕掛けた。
「ええ〜、ほんとうにぃ?」
「ほんとうだよ!!」
「ほんとうに?」
「う、うん・・・・。ほんとう、だよ・・・!!」
そう問われ続けてしまうとリテールは自信を無くしてしまった。
そしてしゅん、と落ち込んだ顔になってしまった。
その表情を見たアリッサは満足した。
別にリテールを責めたかったからではなく、ただリテールをからかってやりたかっただけなのだ。
「・・・うん、そういうことにしとこう!! ほら、いこう!! はっぱもっとあるかも!!」
そう言いアリッサは森の奥へと走っていった。
「ま、まってよ〜〜〜!! アリッサ〜〜!!」
アリッサの後を追う為にリテールもまた走り出した。
「こっちこっち〜〜〜!!」
「まってよ、アリッサ〜〜!!」
今の二人にはこの林の世界が輝いて見えた。
何処までも広がる樹木。
そして眩しく、暖かい太陽が二人を照らしている。
二人は無邪気に楽しんでいた。
走っていく二人を邪魔する者はいなかった。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「あれ?」
異変に気付いたアリッサは立ち止まった。
「どうしたの?」
異変に気付いていないリテールは首を傾げていた。
「ねえ、ここ。・・・ちがくない?」
「ちがくない、って?」
「だって、はっぱがないもん。・・・おちたはっぱが」
確かにアリッサの言う通り、二人の周囲には落ち葉が無かった。
森の中では落ち葉がいっぱいあったというのに、何故かこの辺りには落ち葉が一枚も無かった。
「それに、ほら・・・そらも・・・」
アリッサが指さすと、あの澄んでいた青い空がいつの間にか雲に覆われていて淀んでいた。
何だか今にでも雨が降りそうな、そんな天気だった。
「そうだね・・・・。じゃあ、ここどこ・・・?」
そこでやっと異変に気付いたリテールは辺りを見渡した。
よく見れば周囲の木々も違っていた。
真っ直ぐに立っていたはずの木々が、ある木はひん曲がっていて、またとある木はグルグルと渦を巻きながら伸びていた。
つまり、どの木々も真っ直ぐ育っておらず、どの木々も歪だった。
その途端、リテールとアリッサは背中を震わせた。
「わかんない・・・でもいって、みる?」
「う、うん!! きっと、きっと・・・いけば、どこかにでる・・・よね」
「う、うん!! きっとでられるって!!」
そう思った二人は互いに手を繋いで歩いていく。
だが歩けど歩けど、相変わらず狂ったかの様な木々が立ち並び、空もまだ曇ったままだ。
もうとっくのとうに出られるはずなのに未だ森の中を彷徨っていた。
「ど、どこかにでられる・・よね?」
「う、うんでられるって!! わたしがいるんだから!!」
そう言いアリッサは胸を張って答えた。
そんな時だ。
『ポタッ・・・』
「ん・・・?」
おでこに雨粒が当たって、リテールは声を漏らしてしまった。
『ポタッ・・ポタッ・・』
雨粒が二つ、またリテールのおでこに当たった。
その瞬間、リテールは察した。
「うわ、あめだ!!」
「うそ!! あめ!?」
このままでは濡れてしまう。
咄嗟に二人は走り出した。
『ポタッ・・ポタッ・・ポタッ・・』
二人が走るその間にも雨粒が増えていく。
このまま雨宿り出来る場所を見つけられなかったら、二人はずぶ濡れになってしまうだろう。
「ねえ、どっかにない!? あまやどりしないと!!」
「え、えっと、えっと!! あ、あそこ!!」
そう言いリテールが指さした先には大きな木があった。
今まで歪だった木々の中では真っ直ぐに生えていて、尚且つ枝の先にある葉っぱが隙間なく覆い茂っていて、雨宿りするには十分な木だった。
「あ、あそこにいこう!!」
「う、うん!!」
二人はすぐに木の幹まで駆け寄った。
それと同時に雨粒は更に増え、何時しか雨粒は雨となって降ってきた。
「ふう・・・。よかった・・・」
安堵の息を吐いたアリッサ。
髪の毛とおでこ、そして肩辺りが濡れてしまったが全身がずぶ濡れになるよりはずっとましだ。
「ねえ、リテール・・・、ってどうしたの?」
おでこに付いた雨や服の染みを払いながらアリッサはリテールの方へと振り返った時、リテールは体を丸めその場でうずくまっていた。
「っはあ・・・・っはあ・・・!!」
リテールはその口から熱い息を吐いていた。
「さむいの、リテール?」
「う、ううん・・・ちがう、これ・・・・」
寒くはない。
何と言おうかこう、火照っているのだ。
体を動かして火照った、とかの火照りではない。
(・・・ぼくの、あそこが・・・・あつい・・・)
そう。
リテールのイチモツはパンツ越しであるが天へとそそり立っていたのだ。
まだ幼い包茎のイチモツが勃起しても子供の小指よりも小さいが、それでも勃起している事に変わりはない。
びくびくと痙攣させ出したいと主張するリテールのイチモツに対し、その本人はどうすれば良いか分からなかった。
(な、なんなの? あつい・・・アソコが・・・)
股をもじもじさせながら、リテールは未知の快感に我慢した。
「ね、ねえ・・・?」
アリッサが思わずリテールの顔を覗き込むが、心配させる訳にはいかないとリテールは取り繕った。
「お、おねがい・・・。ちょっと、まってて・・・!!」
リテールはその場でじっと我慢した。
深呼吸を何度も繰り返し、体全体に感じる火照りをおさめようと。
するとだんだん体の火照りがおさまり、それに伴いリテールのイチモツが萎えていく。
「ふう・・・・」
ようやく収まった、とリテールは安堵の息を吐いた。
「う、うん・・・・もうだいじょうぶ・・・」
まだほんの少しだけ熱かったが、アリッサの前で心配をかけるわけにはいかない。
「う、うん・・・。でもむりしちゃだめだよ・・・」
未だ心配そうな顔で見つめるアリッサ。
それと当時に雨が上がり、雲が散っていく。
雨が上がった事に二人は喜んだ。
「うん、すぐにここからでよう」
「そうだね、アリッサ・・・」
「だからほら」
そう言いアリッサはリテールへ手を差し伸べた。
「て、つなごう。いっしょにいれば、だいじょうぶだよ」
「う、うん!! いっしょにいれば、だいじょうぶ!!」
リテールはアリッサの手を握った。
アリッサの、人肌の温度がリテールの手のひらに伝わっていく。
その温もりが心地よくリテールは嬉しかった。
「さあ、いこう」
「うん!!」
また二人は狂った様な森の中を歩き始めた。
その間にもリテールの頭の片隅ではあの雨がどうしても気になっていた。
(あのあめ、なんだったんだろう・・・・?)
♢♢♢♢♢♢♢♢
それからしばらく歩き続けていた二人だったが、森の変化は突然と表れた。
「「えっ・・・・・?」」
二人は同時に声を漏らした。
森の木々が開けていき、やっと森から出られるかと思ったら、目の前に広がっていたのは自分達の背より何倍も高く、そして大きいキノコ群だった。
どのキノコも傘の部分が桃色で、傘の部分には黒のハートマークが何個も取り付けられていた。
こんなにも大きなキノコが、それも沢山生えている事に二人は驚いた。
「こ、こんなにおおきいキノコ・・・」
「み、みたことないよ ・・・」
困惑する二人の鼻に甘ったるい匂いが漂ってきた。
「んっ?」
その甘ったるい匂いを嗅いだ二人は鼻をヒクヒクとさせた。
だが甘ったるいといってもチョコレートとかキャンディの様な心地よい匂いではない。
なんかこう食べ物ではない、初めて嗅ぐ甘い匂いだ。
「ね、ねえこのにおいって・・・・なに?」
「わ、わからないよ・・・・・」
二人とも初めて嗅ぐ、その匂いに困惑していた。
それは当然だ。
その匂いは二人がまだ嗅いだ事のない匂いであるし、二人はまだ幼い『子供』だからだ。
「んっ?」
急にアリッサは辺りを見渡した。
「どうしたの?」
「なにか、きこえない?」
そう言われたリテールは耳を立ててみた。
「っ・・・・!! っ・・・・!!」
「っ・・・・!! っ・・・・・・!!」
確かに人の声が聞こえてくる。
何を喋っているのか聞き取れなかったが少なくとも人の声だ。
「う、うん。きこえてくるよ!!」
「きっとむらのひとだ!! ここにきてるんだ!!」
そう思ったら二人は迷わず走り出した。
これで助かる、そう思いながら。
人の声はこの大きいキノコの裏側から聞こえてくる。
そして遂に人を見つけた、と思った矢先だった。
「「っ!?」」
二人は目を疑った。
二人が見つけたのは、大人の男とそして大人の女性・・・・らしき者だった。
らしき、と表現したのには理由があった。
大人の女性は人間の様に見えて、されど人間ではなかったからだ。
確かに豊かな胸や長い紫色の髪の毛、そして綺麗な顔で女性だと分かるのだが、その尻からは猫の様な長い尻尾が生えていて、その頭からは猫の様な耳が生えていたからだ。
「あ、あああん♡♡♡ う、うんん♡♡♡」
「はっ!! はっ!! はっ!!」
大人の二人は二人に目をくれず、荒い息を吐き続けていた。
男が女と上に乗っかり、体全体を使って女にこすり付けていた。
よく見れば男の股辺りから何か棒の様な物が伸びていて、女の股へと突き刺さっていた。
しかもあろう事か、男はその棒で女の股奥を何度も突いているのだ。
その棒で突かれている女の表情といったら、恍惚で幸福を噛みしめているかの様な表情だ。
「え、えええっ?」
「こ、これってなに・・・?」
「わ、わかんない・・・ 、しって・・・」
「し、しらない・・・しらない、よ・・・?」
まだ子供で何も分からない二人には、その光景が不思議だった。
どうしてあんなに息を吐いているのだろうか。
どうしてあんな顔をしているのか。
それが二人に不安を与え、次第に恐怖となって背筋を凍らせた。
「ね、ねえ・・・。ここ、なんなの?」
「わ、わからないよ・・・。ぼくたち、どうして・・・・?」
早く家に帰らなきゃ。
アリッサとリテールの頭にはその事だけ浮かんでいた。
「男の子おおおぉおお〜〜〜〜♪」
それは突然だった。
その台詞と共にリテールの上から何かが落ちてきた。
「う、うわあああああ〜〜〜〜〜!!!」
反射的にリテールは後ずさりしたが、その際足を捻って尻餅を付いてしまった。
それを見たアリッサはリテールの体を引っ張り、リテールを後ずさりさせた。
「だ、だだだ、だいじょうぶ!?」
「う、うん!?」
そう言いリテールは立ち上がった。
上から落ちてきたものは何かと目をやると。
「うひいいい〜〜♪ 男の子ぉおおお〜〜〜♪」
それは大人の女性、だが彼女もまた人間の様に見えて人間ではなかった。
桃色と橙色が混ざったかの様な髪の毛。
両腕にはふわふわとした桃色の羽、豊満でリテールの顔を簡単に埋められる程に大きい乳房。
そして何より目を引いたのは股だ。
ズボン越しであるが透明な液体が太ももを伝って垂れ落ちていたのだ。
一体なぜそんな液体が垂れ落ちているのか、子供である二人には分からなかった。
「男の子おおぉ・・・・!! パコパコ、するのおおおぉお〜〜〜♪」
そう言い彼女は口元から涎を垂らしていた。
その台詞と言い、リテールを妖しい目で見つめる瞳と言い、子供であるにも関わらず二人はすぐに察した。
この人は危険だ、と。
「にげよう、こっち!!」
そう言いアリッサはリテールの手を掴み、彼女とは反対の方向へと走り出した。
「ぬおおおお〜〜〜♪ 男の子おおおぉおお〜〜〜!!」
すると彼女もまた二人の後を追いかけ始めた。
「男の子おおおぉおお、待てええええぇ〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡」
雄たけびを挙げながら、彼女は二人へと迫っていく。
「っは!! っは!! っは!!」
「っは!! っは!! っは!!」
二人は息が上がる程、走っていた。
二人にとってはもうこれ以上ない程の全力疾走だった。
しかし、二人はまだ子供だ。
「ぬううう〜〜〜!! 男の子おおぉ〜〜!!」
大人である彼女との間には体力の差がある。
つまり体力がある大人の彼女は徐々に距離を詰めていく事が出来るのだ。
既に彼女は、その場から前へと飛びかかれば、二人に手を掴めるかも知れないという距離まで追い詰めていた。
「うわっ!?」
不意にリテールの足が地面の石とぶつかってしまい、リテールは転んでしまった。
「リテール!!」
アリッサは思わず立ち止まりリテールの体を起こした。
こうなってしまってはもう逃げられない。
「男の子おおおぉおお〜〜〜!!!」
目をギラギラとさせながら大人の彼女は二人に向かって翼を広げ飛び込もうとした。
もうダメだ、そう思った時二人は目をつぶった。
何をされるのか分からないがきっと恐ろしい事をされるのだと、二人は震えていた。
・・・だが数秒、数十秒、目をつぶっていても何も起きなかった。
恐る恐る二人は目を開いてみると。
「ぐいひいいいいっ・・・・・・!! ひいいっ・・・・・!!」
彼女はその場に倒れ込んでいた。
力が抜けたかの様にへなへなと、女の子座りになって。
相変わらず股から透明な液体を垂れ流しているが、こちらを襲おうという気迫は感じられなかった。
一体何が起きたのだろうか、と二人は彼女を見つめていた。
「ん?」
リテールの鼻が嗅ぎ取った。
もの凄く甘くて、蕩けるかの様な匂いで、キノコ群で嗅いだ時とは違う、落ち着ける様な匂いだった。
「こらこら、まだ幼い子供を襲ったら駄目でしょ・・・」
静かで、それでいて艶やかな女の声だった。
二人は声のした方向に目を向けると、そこにいたのは一人の女性だった。
もう当然かの様に大人の女性の様に見えるが彼女は人間ではなかった。
人間の足に当たる部分には二つの足が無く、代わりに長い胴体―――例えるなら芋虫の様な胴体の―――があって胴体の両端からは爪みたいな物が生えていた。
だがすらりとした腕に豊かな胸、そして整った顔とびしっと決めた紳士服が一つの美を演出させていた。
見れば彼女の手には棒みたいなものが握られていた。
一方の端には紫色の管が取り付けられ、その管は壺の様な紫色のガラスの器へと繋がっていた。
壺の様なガラスの器の中身には液体が入っていて、不意に彼女がその器を動かすと中の液体がちゃぷんと揺れた。
棒の反対の端からは桃色の煙が挙がっていて、その匂いを嗅げば、あの落ち着けるような匂いはあの煙からだった事が分かった。
不思議な印象を二人に与えていたがその妖しくも優しい瞳は、二人に何処か安心も与えていた。
そして彼女は大きなキノコを椅子代わりとして座っていた。
そんな彼女は二人を襲った襲撃者へと声をかけた。
「いくら男が欲しいって言っても、女の子の方はどうするつもりだったの?」
「うううう・・・・、男の子、欲しいいいぃ・・・・・!!」
まだ恨めしそうにリテールを見つめていた大人の彼女。
その台詞にリテールはまた襲われるかもしれないと思い、たまらず後ずさりした。
「まだ分かってないわねぇ・・・。『先客』がいるって事に・・・」
「せ、先客くうっ・・・・?」
「ほら、あの子の事よ? 取ったら駄目でしょ?」
そう言い手に持っていた棒みたいな物でアリッサを指した。
刺されたアリッサは一瞬、ドキッとした。
(せ、せんきゃ・・・く? な、何それ?)
その言葉の意味はアリッサには分からなかった。
だが襲撃者である彼女には何のことか分かった様で、名残惜しそうにリテールを見つめていた。
「あうううう・・・。男の子おおぉ・・・・!!」
それを最後に大人の彼女は二人に背を向け、立ち去っていった。
助かったのかな、と二人は思った。
だが次には、あの足が芋虫みたいな人は大丈夫なのだろうかという不安が生まれた。
「アリッサ・・・・」
「う、うん・・・」
リテールとアリッサは互いに抱きしめ、身を震わせていた。
そんな二人に対し、芋虫の足を持った女性はキノコの椅子から立ち上がると、二人の方まで近づいてく。
二人のすぐ近くまで来るとその場でしゃがみ込み、目線を二人に合わせた。
「ごめんなさいね、怖い思いさせて・・・」
柔らかく、如何にも申し訳ないという口調で二人に声をかけた。
その声を聴いた二人は少しだけ緊張が緩んだ。
そして自然と口を開く事も出来た。
「あ、ありがとう・・・・おねえさん・・・」
「ありがとう、おねえさん・・・・」
二人とも助けてくれた彼女に感謝の言葉を告げた。
「いいえ大した事じゃないわ、それにお姉さんって歳じゃないの」
お姉さんって歳じゃないとは、どういう事なのだろう。
不思議に思ったリテールは思わず訪ねてみた。
「え? でもおねえさん、きれいだよ・・・? おねえさんってよばなきゃ・・・」
「あらあら? 私はそこまで美人なのかしら?」
そう言いクスクスと彼女は笑っていた。
その笑い方も優雅でより一層、アリッサとリテールの興味を引いた。
「自己紹介しないとね。私は、キャピラ。他の子達からは『ワンダーワーム』って呼ばれているわね・・・」
「わんだー、わーむ・・・?」
「ああ、こうして煙草を吸うのが好きな人なの」
そう言いキャピラはその手に持っていた棒、もとい煙草を二人に見せつけた。
「おっと、貴方達には早かったわよね? 子供に煙草を進めちゃ駄目よね」
「た、ば、こ・・・・?」
「まあ大人の趣味よ。こうして吸っていると安心出来るの・・・・」
そう言いキャピラは煙草の吸い口をくわえた。
2、3秒程吸い口に口を付けるとすぐに息を吐きだした。
ふうっと吐き出された桃色の煙は、暫く漂うと、空気と混ざり合って薄くなり、そして消え去った。
その光景とキャピラの仕草に二人は思わず見とれてしまった。
「それで、貴方達はどうしたのかしら? 人間の子供がここに来ているのは、おかしな話ね?」
「ね、ねえ・・・ここってもりの、なか・・・だよね?」
「森の、中・・・?」
「だ、だってここはもりのなかでしょ?」
「いえ、ここは『不思議の国』よ」
「ふしぎの、くに・・・?」
アリッサとリテールは揃って首を傾げた。
「そう、ハートの女王が治める不思議な国。ここでは有り得ない事も起き放題、毎日ハプニングの連続だって、ここの子達の決まり文句よ。・・・・もしかして貴方達迷い込んじゃったの?」
「まよい、こんだって・・・あそんでいただけだよ」
「そうよ、わたしたちはもりのなかで、あそんで・・・」
二人のキョトンとした表情を見て、本当に迷い込んでしまったのだとキャピラは確信した。
「・・・・迷い込んじゃった、みたいね・・・可哀そうに・・・」
そう言いキャピラは申し訳なさそうな表情を見せた。
「う〜ん、不思議の国は気まぐれだから貴方達みたいに突然招かれるって事もあるの。となると、やっぱりお家に帰りたいわよね?」
二人とも同時に首を縦に振った。
「それなら出口を探さないとね・・・。そうね、ここで待っていてくれないかしら? 出口を探してくるから。それと、もしよかったらこれ食べていてね」
そう言いキャピラが懐から取り出したのは紙に包まれた小さなクッキーが数個、そして銀色の小さなポットだった。
クッキーは彼女の手のひらに収まる程だが、子供である二人には口をいっぱいに広げないと食べられないサイズのクッキーだった。
「え? いいの!?」
「これたべていいの!?」
突然の贈り物に二人は驚いた。
お菓子は子供にとって、最高の食べ物だ。
それでいて二人はこの国に迷い込んで、あのピンクの彼女に襲われてしまし、ここまで走ってきたのだ。
二人はもうお腹が減って仕方なかった。
「ええ、私そこまでお腹が空いてないから。それとこのポットには紅茶が入っているから。口に合えば良いのだけど・・・」
するとキャピラは辺りを見渡し、とある大きなきのこに目を付けた。
きのこの高さは子供である二人が座れば、丁度おへその上まで届くくらいで、その傘はテーブル代わりにも出来る大きさだった。
更にその大きなきのこの隣には椅子代わりに出来そうな高さと大きさがあるきのこが二つ生えていた。
まさにキノコの椅子とテーブルという状態だ。
その傘の上へクッキーの包みと銀色のポットを置くと、次にキャピラは小さな白色のカップを二つ取り出した。
大人が持つには余りにも小さすぎるが、子供である二人にとっては十分な大きさだった。
その二つを置くとキャピラは二人へ顔を向けた。
「はい、二人ともお上がりなさい」
「「わあ〜〜い!!」」
二人ははしゃいで、椅子代わりのきのこの上に座った。
椅子代わりのキノコは二人が座れば地面に足が付く程度に丁度良い背丈だった。
その傘はクッションの様にふわふわで十分椅子の代わりとなれた。
「それじゃ、待っていてね? ああ、この場でじっと待っていれば他の子達には襲われないわ。安心してね」
「うん、ありがとうおねえさん」
「おねえさん、ありがとう〜」
二人の感謝の言葉にキャピラは思わず笑みを浮かべてしまった。
もうお姉さんって歳じゃないに、とキャピラは思わず呟きそうになった。
だがキャピラは嬉しかった。
何しろあんなに可愛い子供二人が自分をお姉さんと呼んで慕ってきているのだ。
そんな嬉しい気分に浸りながらキャピラは歩いていった。
「お姉さん、ね・・・・」
何とも良い響きなのだろうか。
キャピラはその魅惑な単語を思わず呟いてしまった。
「お姉さん、ねぇ・・・」
それも何度も呟いてしまう程に。
だからキャピラは完全に忘れていたのだ。
自身が愛用している水煙草をその場に置いてきた事を。
♢♢♢♢♢♢♢♢
二人は目の前にあるクッキーに目を向けていた。
「おいしそう、だね」
「うん、おいしいって!!」
「おいしい、かな?」
「おいしいよ、ぜったい!!」
アリッサとリテールはオウム返しに答えた。
つまるところ、クッキーに興味津々だという事だ。
「たべてみよう!!」
「うん!!」
そう言い二人はクッキーを一つ手に取り、そのまま一口かじりついた。
歯で砕いてその舌で味を確かめてみる。
「うん、おいしい!!」
「おいしいね、これ!!」
しっとりとしながらもある程度の硬さがあって食べ応えがある。
それでいて適度の甘みとほんの少しの優しい味が口の中いっぱいに広がる。
「おいしい!!」
「うん、すごいおいしいよ!!」
今まで食べてきたクッキーの中で最高の味だった。
二人はすっかりクッキーの虜になってしまい、無我夢中でクッキーを食べていた。
そして時折、紅茶を飲んで喉に詰まったクッキーの残りカスを流し込んだ。
その紅茶は冷めていたが、紅茶の心地よい味と匂いが二人の鼻を刺激した。
「これもおいしいよ!!」
「うんうん!! おいしい!!」
紅茶とクッキー。
こんなにも美味しいものがあろうとは思っていなかった。
気が付けば二人はクッキーを食べ尽くし、そして紅茶も飲み干していた。
「おいしかった〜〜」
「ごちそうさま〜〜!!」
お腹をポンポンと叩きながらアリッサとリテールは呟いた。
もう一度食べてみたい。
二人ともそう思う程あのクッキーと紅茶は美味しかった。
「むっ・・・」
急に胸が苦しくなったアリッサは顔を歪ませた。
「どうしたの、アリッサ?」
「ご、ごめん・・・・。なんか、むねが・・・」
そう言いアリッサは胸に手を当てた。
「く、くるしい・・・の?」
「う、ううん・・・う・・」
クッキー食べ過ぎたのかな、とアリッサが呟いたその時だ。
『ずりゅううぶうう・・・!!』
急にアリッサの胸が大きく膨らんでいく。
アリッサの着ていた白シャツが、特に胸辺りの生地がテントの様に張りつめた。
だが胸の膨張は止まらなかった。
『プツ・・・!!! プツ・・・!! プツ・・・!!』
遂には白シャツのボタンらが全て飛んでしまい、アリッサの胸が露になってしまった。
そこから胸はムクムクと大きくなり、遂にはアリッサが両腕でいっぱいに広げないと抱えられないぐらいの巨乳となってしまった。
おまけにアリッサの小さな乳首も大きくなって、ぷっくりとした乳首が丸見え状態だ。
女の、それもアリッサの豊満な胸とそのぷっくりとした乳首を見てしまった事でリテールは思わず赤面になってアリッサから―――特に胸から―――目を背けた。
「う、うわわわうわあ!?」
まだ幼いにも関わらず、ありえないくらいの巨乳となってしまったアリッサ。
普通であれば動揺するか、もしくは困惑する事だろう。
「う、うわ・・・? うわぁ・・・・?」
だがアリッサは動揺も困惑もしなかった。
まるで初めて見る玩具に対し、好奇心に満ちた目で自身の胸を見つめていた。
試しにアリッサは力いっぱい手で胸を押し込んでみた。
「んっ・・・・!!」
その瞬間、アリッサは声を漏らした。
押し込んだ手はずぶずぶと胸の中へと沈んでいく。
その指の間からは乳肉が溢れ出て、まん丸の乳房を歪な形へ変化させた。
そして手を離せば、元のまん丸な形へと戻った。
「おもしろい・・・これ・・・・!!」
アリッサは興奮した。
自分の胸がこんなにも大きくなって、手で触れば形が変わる。
これほど面白い『おもちゃ』がこんな近くにあったなんて。
アリッサは自身の豊満な胸を気に入ってしまった。
「ねえねえ、リテール。おもしろいよ。ほらぁ、さわってみてぇ」
そう言いアリッサはリテールへと声を掛けたが、相変わらずリテールはアリッサから目を背けていた。
「ぼ、ぼぼぼっ!!! ぼくは、いいよっ!!」
「なんでぇ、おもしろいのにぃ?」
「だ、だって、だだだって!! むねをさわるなんてぇ!!」
性という言葉を知らないリテールにとって胸を触るなんて行為は出来なかった。
リテールの是が非でも見ないぞ、というその姿にアリッサはつまんないという表情で見つめていた。
だが次には意地悪な心が湧いてきた。
(そうだぁ・・・・♡)
こうなったら絶対こっちに向かせてやろう。
そう決めたアリッサはリテールへと近づいていく。
「ねえ、ねえ。リテール、こっちむいて♪」
「だ、だめだって・・・」
「なんでだめなの♪」
「だって、おんなのひとの・・・むねを、みるのって・・・」
「むねをみるの、だめなの? わたし、リテールならいいよ♪」
「だ、だめだよ!! アリッサの、むね・・」
頑なにアリッサの胸を見ようとしないリテールに対し、アリッサの意地悪な心が膨れ上がっていく。
アリッサはニヤリと笑みを浮かべるとその口を開けた。
「いや!? さっきのピンクのひとがぁ!?」
「えっ!?」
「いや、こっちくる!!」
「ど、どこ!!」
リテールが振り向いたと同時にアリッサはリテールの頭へとその豊満な乳房を押し付けた。
同時にリテールの両肩をがっちりと掴み、リテールが逃げない様にした。
「ぷ、ぷはぁっ!?」
顔全体に乳房が覆いかぶさり、息苦しくなったリテール。
「はあい、ひっかかったぁ〜〜♪ ほぉら♡ やわらかいよぉ、きもちいいよぉ〜〜!!」
そう言いアリッサはリテールの体を押し倒し、その上へとのしかかると、その乳房でリテールの顔を押しつけた。
「ほおら♡ おしたおしちゃったよぉ〜〜♪ すっごいやわらかいでしょぉ〜♪」
「むううっ〜〜〜!! うううう、うううっ〜〜〜!!」
もがくリテールの姿にアリッサは笑っていた。
それは玩具を使って遊んでいる様な、そんな無邪気な子供の笑い方だった。
「きゃははぁ♡ もうぅ♡ じたばたしちゃだめぇ♪ おっぱいきもちいいんだからぁ〜〜♡」
そう言いアリッサは更に乳房を押し付けてきた。
花の様な匂いがリテールの鼻を刺激させ、リテールを夢心地にさせていく。
(あ、あたまが・・・、なんかへんにぃ・・・!!)
何も考えられない、とはこの事だろう。
次第にリテールはアリッサの乳房から逃げようなんて事は考えられなくなってきた。
むしろこのまま感じていたい程だ。
何も考えず、ただ乳房を味わいたい。
そう思ったらリテールは抵抗を止め、乳房を味わった。
(きもち・・・いい・・・♡)
枕なんかよりもずっと柔らかくて心地よい。
こうして感じていると頭が空っぽになって、股間が盛り上がってくる気がする。
・・・・いや、気がするではない。
実際にリテールの股間は盛り上がってきたのだ。
血がイチモツへと巡り、イチモツはズボン越しでテントの様に立っていた。
「んっ?」
リテールの股間が盛り上がっている事にアリッサは気付いた。
何だろうかと思い手を伸ばし、ズボンを降ろしてみた。
「うわぁ!?」
アリッサは思わず声を挙げて立ち上がった。
上に乗っかっていたアリッサが退いた事で自由になったリテールは自身の股間へと目をやった。
「えっ!!」
リテールは目を疑った。
何故ならリテールの小さかった包茎のイチモツは立派なイチモツと化していたのだ。
てっぺんの皮がずり向け、桃色の亀頭が現れている。
その上、大人の女性が口いっぱい開かなければしゃぶれない程太く、リテールの二の腕近い程長い、大人であってもそうそういない程の極大の巨根だ。
しかもびくびくと青筋を脈打たせ、今すぐにでも射精せんとばかりに勃起していた。
玉袋だってはちきれんとばかりに膨張していて、リテールの小さな手では隠せない程大きくなっていた。
そんなグロテスクなイチモツにリテールは困惑と恐怖で見つめていた。
「ぼ、ぼくの・・!! ぼくのがぁあ!!」
どうすれば良いか分からず、リテールは今にも泣きそうな表情でイチモツを見つめていた。
だがアリッサは違った。
「うわぁ〜〜♪ こんなにおっきくなってるぅ♡ これって、いじったらどうなるの?」
アリッサは興味津々な表情でリテールの立派になったイチモツを見つめていた。
また新しい『玩具』で遊べる、そう思っていたからだ。
♢♢♢♢♢♢♢♢
アリッサが新しい『玩具』に興味津々になっていたその頃。
キノコが覆い茂る森の中をキャピラは歩いていた。
だが不意にキャピラは思い出した。
「・・・・ああっ。そう言えばあの子達に渡したクッキーと紅茶ってお茶会の時に貰ったものだったわ・・・」
お茶会。
それはこの不思議の国で不定期に開かれる、文字通りのお茶会だ。
興味無かったのだが、主催者の『マッドハッター』がどうしても参加して欲しいという事で渋々参加し、その時出されたのがあのクッキーと紅茶だ。
その時腹は減っておらず、捨てるのも勿体ないという事でキャピラは持ち帰ったが。
「となると普通のクッキーと紅茶じゃないわよね・・・・」
途端に二人を案じたキャピラは急いで二人の元へ戻ろうと走り出した。
♢♢♢♢♢♢♢♢
キャピラが走り出したと同時刻。
アリッサは立派になったリテールのイチモツを見つめていた。
目をキラキラとさせ、荒い息を吐き、如何にも夢中になっているという姿で。
「うわぁ♡ これって、すごいおおきいねぇ〜〜!!」
「え、えっ!? いや、そうじゃ・・・う、うぐううっ!?」
リテールはイチモツに両手を当て、その場でうずくまった。
「あれれ、どうしたのぉ?」
「い、いたいぃ・・。あそこが、いた、いっ・・・!!」
見ればリテールのイチモツはびくびくと脈打っている。
まるで苦しいと言わんばかりの脈打ちだ。
「あらら、どうしたのかなぁ。くるしそうだけどぉ?」
「だ、だし・・・たい・・・!!」
「う、ん?」
「わ、わかんないけど・・・ぼくの、おちんちん・・・だしたい・・・!!」
リテールは思わず出したいと呟いた。
だがアリッサは首を傾げた。
「そっか、でもだすにどうしようかなぁ・・・?」
そもそも出すと言ってもどうすれば良いのだろうか、アリッサには見当も付かなかった。
悩んだアリッサはふと、自身の乳房に目を向けた。
この大きく膨らんだ乳房ならもしかするといけるかも知れない。
「そうだ、このおっぱいでださせて、あ・げ・るぅ♡」
アリッサはその豊かな胸の谷間にリテールのそそり立つイチモツを挟み込んだ。
「あ、あぐううっ・・・♡」
イチモツ全体が乳房に包まれて、乳房の柔らかくしっとりとした感触がリテールへと伝わってくる。
それはまるで母の胸に包まれたかの様な、そんな心地よさだ。
「うふふふ♡ きもち、いいっ?」
「う、うううん。な、なにこれぇ・・・♡」
がくがくと膝を震わせ、リテールは未知の快感に酔いしれ始めた。
それを見たアリッサは何だか楽しくなってきた。
リテールが自分の胸に夢中になっていて、しかもこんな可愛く悶えているのだ。
ならばもっと意地悪してやろう。
もっと意地悪して困らせてやろう。
そう考えたアリッサはニヤリと悪魔の様な笑みを浮かべた。
「それじゃ、これはどうかなぁ♪ ええいっ〜〜♡」
アリッサは乳房と乳房を手で掴むと次には力いっぱいイチモツを押し付けた。
プレス機の様にぎゅっとイチモツを押し潰すかの様だ。
「あああああああああああぁぁ〜〜!!」
そうなれば、より一層イチモツへ乳房の感触が伝わってくる。
その快感にリテールは口元から涎を垂らしていた。
「き、きもち、いいいっ・・・♡」
「そっか、じゃもっときもちよくなろうぅ♪」
するとアリッサは両手で乳房を抑えつけ、上下に動かし始めた。
乳の肌と柔らかい感触がイチモツ全体に伝わり、更に乳房の肉がイチモツと擦りあって熱を生み出す。
その熱でリテールは思わず声を挙げた。
「あ、あああ!? そ、そんなにはげしくっ!?」
「なぁにいっているのぉ♡ ぜんぜん、やさしいよぉ〜♡ そっか、いきなりはげしいのがいいんだぁ〜〜!!」
するとアリッサは乳房を激しく動かしていく。
何度も何度も上下に、それもリテールのイチモツを根本まで抜き取らんと言わんばかりに。
「あ、あああっ!? は、はははっ!! はげしいぃ、はげしいよおおぉ〜〜〜!?」
リテールは涎を垂らすだけでなく、白眼を剥いて声を挙げていた。
その反応が楽しいのか、アリッサは乳房を動かす事を止めなかった。
「あはははっ〜〜♪ うれしいぃ♪ ほら、もっともっともっとぉ〜〜〜♪」
そう言いアリッサは豊満な乳房で擦り続けた。
『ピュ・・!! ピュ・・・!!』
するとリテールの亀頭から透明な液がぴゅぴゅと噴き出し始めた。
その液が乳房の中に溜まっていき、そして円滑剤となってイチモツと乳房の間に染み込んでいく。
「すごいすごい〜♪ これたのしいぃ〜♪ おちんちんからぴゅるぴゅるってでてるぅ♪」
「な、なにこれぇ!? な、なにかでる!? なにかあ、なにかがでるぅ!! だ、だしちゃっても、だしちゃってもぉ!?」
「う、ううんいいよ♪ いっぱいだしてぇ〜♡ いっぱいだして、すっきりしようぅ♡」
そう言いアリッサは乳房の中に頭を突っ込み、谷間から見え隠れするリテールの亀頭を舌で舐め始めた。
「ん、んんん♡ ちゅ、ちゅ、んんっ!! んん、ちゅう♡」
初めてイチモツを舐めると言うのにまるで何度もしているかの様な舐め方だった。
「ぎ、んぎいっ!? アリッサ、そこはぁダメ!! で、でもっ!?」
「なになに? ひょっとしてこうしてほしいのぉ♪」
するとアリッサはリテールの亀頭、その尿道辺りを舌の先でレロレロと弄り始めた。
尿道に小さな舌が入るか入らないかという絶妙な具合で、それもまた快感となってリテールに襲い掛かった。
「ぐ、ぐひいいっつ!! ほ、ほんとにでるぅ!! で、でで、でるううぅ!!」
アリッサからの責めに、遂にリテールは絶頂へと至った。
「う、うわああああああ〜〜〜〜!!!!」
『びゅるうう、びゅるううううう〜〜〜〜〜!!!』
リテールの亀頭から真っ白な精液が噴き出した。
勢いよく噴き出した精液はアリッサの乳房を白く穢し、そしてアリッサの口までも白く穢していく。
『びゅ、びゅ・・・・るぅ・・・!!』
射精の勢いが衰え、固くなっていたイチモツが少しだけ萎えた。
「はあ・・・!! はあ・・・・!!」
リテールは口元から涎を垂らしながら、恍惚とした表情で空を見上げていた。
「き、きもち・・・いい・・・・!!」
初めて射精したという快感。
それは子供であるリテールにとって味わった事のない体験だった。
そして子供であるアリッサにとっても。
「ふうん・・・?」
アリッサは口の中にかかったリテールの精液を飲み込んだ。
「ふうん・・・? これ、ねえ? なんか、おいしい・・・」
子供であるアリッサにとって初めてとなる精液の味だがアリッサにとっては全く気にならなかった。
むしろ美味しかった。
それこそ、先ほど食べたクッキーと紅茶ぐらいに。
アリッサはその舌で口内にまだ残っていた精液を舐めていた。
「おいしい・・・って?」
アリッサの思わぬ発言にたまらずリテールは声を掛けた。
心なしかアリッサの顔は大人びて見えていたのは気のせいだろうか。
「うん、クッキーとおなじぐらい・・・。うふふ・・・♡」
そう言いアリッサはリテールに笑みを見せた。
それもただの笑みではない。
性の味を知り、その快楽を浴びたいという雌の笑みだ。
その笑みにリテールは興奮しながらも恐れた。
「ア、アリッサ・・・」
「もしかしてぇ、わたしおとなになったのかなぁ・・・♡ そしたら、おねえさんがすっていた、あれも・・・♡」
そう言いアリッサはキャピラの水煙草へと手を付けた。
初めて使うはずの水煙草をさも長年愛用しているかの様に吸い口に口を付けると、そのまま吸った。
「すうっ・・・・・ううぅ・・・♡」
アリッサの肺に、そして胃袋に甘ったるい匂いが溜まっていく。
「ぷっはあぁ・・・♡」
そして宙に向けて息を吐けば、桃色の煙が浮かび上がった。
「すっごい、きもちイイ・・・♡ からだが、ふわふわする・・・♡」
蕩けた目でアリッサは空を見つめていた。
その目は最早幼い子供の目ではない。
例えるなら、性欲の味を覚えた『女』だった。
『ぐ、ぐうぶぶ、ぐぶぶぶううううぅ〜〜〜〜〜!!』
するとアリッサの体が変化していく。
まずその身長だ。
リテールの身長を追い越して、大人であるキャピラとほぼ同じ身長になってしまった。
豊満な乳房はそのままだが、ずんぐりな子供体系の胴体は長くなり、それに釣られてきゅっと引き締まり、くびれの付いた腹となった。
更に尻も大きくなり、脂がのった美尻と化した。
そして手足もすらりと長くなり、肉付きの良い肢体と化した。
髪の毛も長くなって、大人となったアリッサに合わせて、その背中まで届くほどになってしまった。
「ふうっ・・・!! ふうっ・・・!!」
気が付けばアリッサのその姿は大人の女性と化していた。
同時にアリッサが急激に成長してしまったせいで、アリッサの着ていた服はビリビリと破けていく。
ボロボロになった服は地面へと剥がれ落ち、アリッサの綺麗な素肌が露になった。
元々見えていた乳房の乳首とかはそのままだが、男性になくて女性にあるもの―――下半身の割れ目がもう丸見えだった。
その姿といい、アリッサが大人の様になってしまった事でリテールは声を挙げた。
「は、はわはわああぁ・・・!!」
「えへへ♪ 私、大人になっちゃったぁ♡ 凄いでしょ、お姉さんのおっぱいよりも大きくなって♪」
アリッサの口調が大人の様に滑らかで、そして色っぽくなった。
アリッサが首を振れば、その藍色の髪の毛がなびき、より一層色っぽかった。
「ひ、ひゃうううぅ・・・♡」
だがアリッサの変化はまだ終わらなかった。
アリッサの両足がくっ付くと、足の形が崩れ、蛇の様に一本の尾となった。
次にはその端から鋭い爪が生えてきた。
その爪は両端で対となる様に生えていき、一定の間隔を空けながら次々と生えてくる。
気が付けばアリッサの足はキャピラと同じ様な足、つまり芋虫の足となってしまった。
更にアリッサの全身の肌の色が水色へと染まっていき、全身が水色となると、アリッサは荒い息を吐き始めた。
「はあ・・・♡ はあ・・・♡」
悶えるかの様なその姿にリテールは心配し、そして興奮していた。
リテールが見つめる中、遂にはアリッサの頭から二本の角が生えてきた。
それこそキャピラと同じ様な形と色の角だった。
「はあ・・・♡ はあ・・・♡」
気が付けばアリッサの姿は変わっていた。
顔の面影と藍色の髪からアリッサである事は分かる。
だが下半身は芋虫みたいな足をしている。
そして頭からは角が生えている。
その姿はまさにキャピラと同じ『ワンダーワーム』だった。
ただし、キャピラとは違いアリッサは服を身に着けていなかったのであられもない裸体をリテールへと見せつけていた。
その上、子供だったはずの彼女の体はもう大人の体となっていた。
くびれの付いた腹に、すらりと伸びた腕、美しい顔立ち、特にその豊満な乳房がリテールの目に留まった。
「ア、アリッサ・・・。そんな、その・・・」
「えへへ・・・♡ ねえ、リテール・・・♡ 私と、もっとしないぃ♪ 気持ちイイ、事をぉ♡」
アリッサはじりじりと芋虫の足でリテールへと近づいた。
そして前かがみになってリテールを見下げていた。
そうなれば垂れた乳がリテールの目に映り、リテールは思わず生唾を飲んでしまった。
「あ、あっ・・・!!! ああっ・・・!! そんな、 ・・・!!」
リテールは混乱していた。
親友がこんな姿になったのだから無理もない話だ。
「ねえぇ♪ 気持ちイイ、事ぉ・・・♪ しよぉ・・・!!」
頬を赤らめ、上目遣いで迫るアリッサ。
それはまさに大人の誘い方だった。
「だ、だだだ!! だめだってぇ!?」
リテールは首を左右に振っていた。
しかしリテールのイチモツは正直だった。
先ほど、射精したにも関わらず天へと向かって固く勃起していた。
ビクビクと脈打ち、その先からは透明な液が滴り落ちていた。
そして出したいと主張していたものだからリテールは射精出来ないという痛さが伝わってくる。
(ど、どうしよう・・!! だめなんだけど!!)
「あらら。遅かったわね・・・。しかも水煙草も吸ったのね・・・」
思わずリテールは振り返ると、キャピラが帰ってきていた。
当のキャピラは如何にも困ったという表情を浮かべながら、アリッサとリテールを見つめていた。
「お、おねえさん・・・・!!」
まさに渡りに船だった。
暴走しているアリッサを止められるかも知れないただ一人の、大人の女性。
リテールは迷わずキャピラへと近寄り、その後ろに隠れた。
「お、おねえさん。アリッサが、かわって・・!!」
「ごめんなさいね・・・。あのクッキーと紅茶、普通のものじゃなかったみたいね。でも・・・」
キャピラがいやらしい笑みを浮かべた。
その笑みにリテールは悟った。
――――彼女が自分を助けてくれない事を。
「これはこれで、楽しそうな事になったわねぇ♡ 仲の良い二人がエッチな事をするのって、興奮するわぁ♪」
「そんな、おねえさん!?」
「気を楽にしなさい♪ 大丈夫、あの子は優しくしてくれるはずだからぁ♡ そうでしょ、ねえ?」
するとキャピラはアリッサへと近づきその頭を優しく撫でた。
「うん♪ 優しくして挙げるぅ♡ いっぱい気持ち良くして挙げるぅ♡」
「それなら楽しみなさい♡ 邪魔なんてしないからぁ♡」
「うわああぁ〜〜い!!」
するとアリッサはリテールへと近づき、芋虫の足でリテールの足をぐるぐる巻きにした。
突然の事でリテールは逃げる暇もなく、捕まってしまった。
「えへへ♪ リテール、もう逃がさないよぉ♡」
「に、にがさないって!! アリッサ、ぼくはそんなこと!?」
したくない、と言おうとしたリテールだがその唇にアリッサの唇が覆いかぶさった。
『ちゅ、ちゅるうぅ♡ ちゅうるうっ♡ じゅるううぅ♡』
息を吸いこむ要領でアリッサは啜り、時折口元から漂う甘い匂いがリテールの口内を通して鼻孔を刺激する。
そんな攻め方をされたリテールは耐えられず、そして分身であるそのイチモツは更に固くなっていく。
「はあ・・・♡ はあ・・・♡ はあ・・・♡」
涎を垂らしながらリテールは見つめていた。
リテールはもうイチモツを抑える事が出来ない。
ただ射精したい、それしか考えられなかった。
そんなリテールの姿を、特にそのびんびんとそそり立つイチモツを見たアリッサは口を開けた。
「うう〜〜ん!! リテールのアソコ、またびんびんになっているぅ♡ これってどういう事なのぉ♪」
「それはねえ、出したいって合図なの♡ 男の子はね、こうしておちんぽに溜まった精液を出すのがとっても気持ちいい事なのよ?」
「そっかぁ、男のおちんぽは出す事が気持ちいいんだぁ!!」
「そうよぉ♡ そしてぇ・・・」
するとキャピラは服の、股辺りの生地を手に取るとそのまま引っ張った。
露になったのはキャピラの割れ目、女性器だ。
肌色でなく水色の割れ目、そこから見え隠れする桃色の肉がヒクヒクと脈打っていた。
「ここで咥えてパコパコってするのが最高の快楽なのよ♪ さあ、貴方もパコパコするのぉ♡」
「うん、パコパコってするぅうう〜〜♡」
そう言いアリッサはリテールの体を押し倒した。
そのままリテールの体の上にアリッサは跨ると、リテールの両腕を掴んだ。
そして自身の女性器をリテールの亀頭へとくっ付けた。
『くちゅ♡』
粘着ある愛液がリテールの亀頭を濡らした。
瞬時にリテールの頭に快感が走った。
「あ、あぐうっ!? い、いったいなに?」
「あ、あひゃあ♡ 私も、感じたぁ♡ てへえぇ♡ ここでリテールのおちんぽごっくんってして挙げるぅ〜〜♪」
それを聞いたリテールは恐怖し、同時に興奮した。
そんな事をされたら僕はどうなってしまうのだろうか。
けれど味わってみたい。
アリッサと味わってみたい。
そう思ったリテールはそれ以上言う事も抵抗もしなかった。
そしてアリッサは腰を降ろせば―――
『じゅぶううるうううううっ!!』
リテールのイチモツはアリッサの膣へと飲み込まれた。
あの大人顔負けのイチモツを根本までのみ込んでしまったのだから、イチモツは膣肉を圧迫し、その奥にある子宮を押し付け、歪な形に変化させていた。
「な、なにこれぇ・・・!! いい、いいっ・・・♡」
リテールは快感に悶えていた。
イチモツを膣肉の中に入れられたのだから無理もない話だ。
「あ、はあああああっ!? すっごいイイ〜〜♡ おちんぽ中に入れただけなのに気持ちイイ〜〜!!」
アリッサもまた体全体をガクガクと震えさせながら悶えていた。
「さあ次は、ずっこんばっこんで腰を振り回すのぉ♡ 頑張って精液出してみましょ♪」
アリッサの耳元でキャピラが囁いた。
その姿は二人を見守る優しいお姉さんでもあり、そして悪い事をそそのかす『いけないお姉さん』でもあった。
「うん、ずっこんばっこんするううぅ〜〜♡」
『ぐっちゅぐっちゅぐっちゅぐっちゅ♡』
アリッサは腰を振り始めた。
秘所の肉壁がリテールのイチモツを撫で、締め付けながら絶頂へと誘っていく。
「こ、これいい!? あ、ああ、アリッサ!?」
「わあぁあ〜〜いい♡ リテールが喜んでるぅうう〜〜!! それじゃもっともっとして挙げるううぅ〜〜!!」
そう言いアリッサは腰を振るスピードを上げた。
『ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ!!!』
「あ、あがあっ!! お、おおおっ!? き、きもち!? あひゃ♡ そこはぁ♡」
リテールはまるで女の様な甲高い声を挙げていた。
親友のアリッサが上に跨って、そして犯してくれているのだ。
言い方がおかしいが、こんなに嬉しい事がない。
「ひ、ひぎゃああ♡ リテールのおちんぽぉがあ♡ 私の、あそこにぎゅっぎゅって押し付けてるぅうぅ♪ も、もう出しそうなんだよねええぇ〜〜〜」
「う、うううんん!! だ、だしたいぃ!! アリッサの、なかにぃ!! いっぱい、いっぱいだしたいぃいいい〜〜〜!!」
そして二人の興奮は最高潮となり、絶頂へと至った――――
『びゅるうう、びゅるうううう〜〜〜〜!!!』
絶頂へと至ったリテールはアリッサの膣内に精液を解き放った。
精液はアリッサの膣内と、そして子宮の奥深くまで白く穢していく。
「あああ・・・・!! す、すごおいい・・・!!」
「はあ・・・!!! はあ・・・!!」
リテールとアリッサは放心していた。
初めて味わう、大人の快楽。
二人はもう無垢な子供に戻る事も、元の世界に戻る事も出来ない。
そんな二人に対し、キャピラはそっと囁いた。
「さあ、まだ満足していないのでしょ♪ もっと、しても良いのよぉ♡ だって、ここは不思議の国。エッチな事が許される、夢の国なのだからぁ♡」
それを聞いた二人はゆっくりと頷いた。
まだ足りない。
もっともっとしたい。
二人はこの気持ち良い『遊び』に夢中だった。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「のどかな昼ね・・・」
そう言いキャピラは水煙草を一服した。
キャピラは耳を澄ました。
聞こえてくるのは、粘着ある液体が弾ける音。
そして肉棒と肉膣がぶつかり卑猥な音も聞こえてくる。
「はあ♡ はあ♡ はあ♡」
「も、もっとぉ♡ もっとお願い、リテール〜〜♡」
アリッサはリテールの体に覆いかぶさり、その豊満な乳房をリテールの顔へと押し当てていた。
そしてリテールは一心不乱に腰を回し、アリッサの膣内を責めていた。
何度射精しても尽きぬ事がない。
二人ともこの面白い『遊び』に夢中だった。
「あらあら、何度目かしら? もう5回はやっているのかと思うのだけど?」
「そんな事ない〜♡ もう10回目だよぉ〜」
「もっとあそびたいぃ♪ もっとやりたいよぉ、アリッサ〜!!」
乳房から顔を出したリテールは声を挙げた。
「もう仕方ない子達ねぇ。これが終わったらお菓子でも食べましょう♪ クッキーと紅茶、また貰って来たからねぇ〜」
「「はあ〜〜い♪」」
全くもって素直な子達ね、とキャピラは思った。
ふとキャピラはもし二人が自分の子供だったらと思った。
あんなに素直で、そして淫らな子供だったら自分は溺愛するだろうし我慢出来なくて自分も参加してしまう事だろう。
(いいえ、もう私の子供達みたいなものかしらぁ♡)
お姉さんと呼ばれて嬉しかったが、まさか『お母さん』みたいな立場になるとは思ってもみなかった。
「まあ、悪くはないわね。お姉さんでもお母さんでも。こうやってあの子達の『遊び』を見ているのは」
そう言いキャピラはまた水煙草を吸った。
キャピラの口から吐き出された桃色の煙が二人にかかった。
するとアリッサとリテールは蕩けた表情を浮かべた。
「あ、あひゃああ♪ この匂い好きいいぃ♪ ふわふわしてぇ、気持ち良くなっちゃうううぅ♪」
「え、えへへぇ♪ ぼくもぉ、このにおいすきいぃ♪ ふ、ふわふわぁするうぅ♪」
「さあもっともっと見せて頂戴♪ 貴方達の『遊び』、私が見ていて挙げるぅ♡」
それを聞いたアリッサとリテールは互いの両腕を互いの背中へと回し、互いを抱きしめながら、交わっていた。
それはまるで恋人か、はたまた夫婦かの様な光景だった。
「え、えへへ♪ もっとしてあげるよぉ♡ !! は、はあ♡ はあ♡」
「嬉しいぃ♪ もっと突っついてぇ!! 私が気絶するくらいぃ〜〜〜!! ひ、ひゃああ♡ う、うふううっ♡」
キャピラはアリッサとリテールとの『遊び』をじっと見つめていた。
頬を赤らめ、いやらしい笑みを浮かべながら。
21/02/01 13:00更新 / リュウカ