追いかける+逃げる=?
Case 1 ワーム+キャラバン
「ハァッ……ハァッ!」
ここはとある平原。
周りには何も無く、人もいない只のだだっ広い一本道で馬車が数台全力で走っていた。
「ヤバイヤバイヤバイ!
何でこんな時に限って…出てくんだよ!」
この馬車、よくよく見るとそれぞれがそれぞれの物資を積んでおり、それぞれが必死で物資を守っている。俗に言うキャラバンというヤツだ。
「あぁもう、護衛の1人や2人ほど雇ってりゃ良かったぜ全く!」
何故にここまで必死なのかというと、理由はこのキャラバンの後方にある。
「だぁクソ、ホントにしつこいなぁ!」
キャラバンの後方数メートルに地響きが聞こえている。
それはドラゴン属でありながら、他とは違う風貌を持っているワームのものだった。
「オトコオトコオトコ…オ・ト・コ♥」
「あぁもう、追ってくんじゃねぇ!」
一番後方にいた果物を積んだ商人が愚痴を零した瞬間、運悪く馬が転倒し……後はもう察してくれよ全く…。
「ねぇねぇ何書いてるの?」
「ん?あぁ、日記だよ日記。
だから少し待ってな?」
「はーい♥」
Case 2 ゴブリンs+ホブゴブリン+少年
「待てって!」
「言ってる!」
「のだー!」
ここはとある森の中、明らかにショタな年の少年と3人のゴブリンが追いかけっこをしていた。
「何で僕を追いかけるのさ!」
「だって」
「リーダーが!」
「って、リーダー…?」
ゴブリンsは3人。そしてゴブリンsはリーダーと言ってる辺り、4人だと言っている。
が、そんな事はお構いなしに少年はゴブリンsがキョロキョロしている隙をついてその場から逃げ出した。
「ハァ…ハァ…何とか逃げ切れた……」
と、一息ついていると遠くからさっきのゴブリンsじゃない声が聞こえてきた。
「ふ…ふえぇ〜んみんなどこ〜?」
その声に興味を持った少年は、引っ張られるようにその声の元へと向かって行った。
「あ…あの、大丈夫?」
声の主は先ほど追っていたゴブリンsとはよく似ていたが、表情や仕草が何処か緩い感じの少女、ホブゴブリンだった。
「わ…わたし、迷子になっちゃって…。
ふ…ふぇ」
「分かった。分かったから、一緒に探そ?ね?」
「う、うん…♥」
その後、無事に先ほどのゴブリンs達に届け、お持ち帰りにされた……と思ったら、少年がお持ち帰りしたのは後の話だ。
Case 3 バフォメット+大魔導師
『待つのじゃ、兄上!』
「誰が待つかい!
俺はまだロリコンになりたくは無いんだ!」
町中を転移魔法と妨害魔法で逃げる大魔導師。
そして妨害魔法を破壊しつつ、同じく転移魔法で追いかけ、更に拡散魔法を応用した拡声魔法を使って叫ぶバフォメット。
そうした2人の追いかけっこは何時までも続いていた。
『何で逃げるのじゃ、兄上!』
「逆に何で待たなきゃならん!」
『さっきから先っぽをちょっとだけと言っておるじゃろうに!』
「だから、それがイヤなんだと言っているだろ!」
そうして、大魔導師がもう何度目になるか分からない程に転移魔法を使った転移先の事だった。
「…ふぅ、流石にもう追ってこないだろう」
「もし…そこの人。」
「はい?俺のこと?」
「そうです…貴方、さっきからバフォメットに追われてますね?
ささ…見つからないうちに私の家に」
話しかけてきた人はロリでは無い女性だったが、大魔導師は知っていた。
「お前、さっきから追っかけているバフォメットだろ…」
「どうして…そう思われるのですか?」
「そりゃあ、俺は大魔導師だぜ?
…こんな真夜中で近所迷惑にならない程度に音を消す事くらい造作も無いさ」
そうして再び逃げ出す大魔導師。
「…全く、これだから兄上の事を好きになってしまうのじゃ♥」
それは、結局終わることなく何時までも続いていたそうだ。
Case 4 マミー(大勢)+アヌビス+冒険家
「おぅわぁーーー!!」
「まぁてぇーーー…」
「まつんだぁーー…」
「わたしのタイプぅー…」
ここは古い時代の産物、用は遺跡の中。その場所で冒険者とマミー(大勢)が追いかけっこを繰り広げていた。
「全く、財宝目当てで来たのに…何でこんな事になってんだ!」
…最も、宝物庫はこの追いかけっこで既に過ぎてしまったが。
「だらくそ!もう財宝なんかどうでも良い!
出口は、出口は一体何処なんだ!」
もう何処を走ってるのか分からない、そう冒険者が思い始めた頃だった。
「全く何なんだ一体、騒がしいって…わふっ!?」
曲がり角からいきなりアヌビスが現れたもんだから、ぶつかるのは当然のことである。
ただ、慌て出すと後はどうなってしまうのか分かることだが。
「だがしかーし!ここで諦める俺ではない!」
そこで取り出したのは…まさかの骨?
「ほぉうら、取ってコーイ!」ビューン
「わぉーん、わんわん!」ピューン
…コイツ、やれるぞ!?
「ふぅ、これで…って、おぅわ!?」
と、思ったら、まさかの落とし穴に落下!?
何やってんだ、コイツ…。
その後、冒険者がどうなったかは誰も知らない…らしい。
Case Final ワイバーン+旅人
「何で逃げるのさー!」
「俺はまだ童貞でいたいんだ!」
「だからって、そんなに逃げなくても!」
「いや、さっきからずっとお前の目にハートが宿ってんだよ!」
さっきから渓谷で叫びあっている2人、片方はジパング出身の旅人だがもう片方は元々ここに住んでるワイバーンだ。
「だぁかぁらぁ……いい加減私と一緒になりなさいって言ってるでしょ!?」
そうしてワイバーンは一気に旅人へ空から急降下。
「そんな事すれば俺は一生ここで過ごす事になるだろうが!」
それを持ち前の身体能力で何とか躱す旅人。
「もう…そんな事無いのに……」
そうワイバーンが呟いた時だった。
「…何?
さっき何て言った?」
「だから、そんな事は無いって…」
「そうか…ここで過ごす事は無いのか…。
だったら、俺に着いてくるか?」
「…良いの?」
「ああ、良いとも。
ここに留まらないってなら歓迎さ」
「わぁい、ありがと♥」
そう言って、ワイバーンは旅人に抱きついた。
「はいはい、それじゃあまた旅に行きますか!」
「うん♥」
そうして旅人は新たな仲間を、ワイバーンは一生の伴侶を見つけたそうな。
Case おまけ 貧ny……ゲフンゲフン+巨乳
「のぅ、お主」
「はぁい、何ですか?」
「お主…さっきからバフォメットであるワシをバカにしとりゃあせんか?」
ホル「そんな事無いですよぉ」
バフォ「まぁホルスタウロスだから仕方無いにせよ…何でワシの頭の上にそんな重たい胸を乗せてるんじゃ!」
ホル「だってぇ…バフォ様の後ろに立つとこうなっちゃうんです〜」
バフォ「お主…絶対ワシをバカにしとるじゃろ!?
なんじゃ、ワシだって巨乳になりたいんじゃ!」
ホル「あわわ…落ち着いてくださいよぉ〜」
バフォ「もう怒った!
そんなお主に、この特製『貧乳になる薬』を服用してやるのじゃ!」
ホル「わ〜止めて下さいよぉ〜」
バフォ「こらー、待つのじゃー!」
〜Fin
「ハァッ……ハァッ!」
ここはとある平原。
周りには何も無く、人もいない只のだだっ広い一本道で馬車が数台全力で走っていた。
「ヤバイヤバイヤバイ!
何でこんな時に限って…出てくんだよ!」
この馬車、よくよく見るとそれぞれがそれぞれの物資を積んでおり、それぞれが必死で物資を守っている。俗に言うキャラバンというヤツだ。
「あぁもう、護衛の1人や2人ほど雇ってりゃ良かったぜ全く!」
何故にここまで必死なのかというと、理由はこのキャラバンの後方にある。
「だぁクソ、ホントにしつこいなぁ!」
キャラバンの後方数メートルに地響きが聞こえている。
それはドラゴン属でありながら、他とは違う風貌を持っているワームのものだった。
「オトコオトコオトコ…オ・ト・コ♥」
「あぁもう、追ってくんじゃねぇ!」
一番後方にいた果物を積んだ商人が愚痴を零した瞬間、運悪く馬が転倒し……後はもう察してくれよ全く…。
「ねぇねぇ何書いてるの?」
「ん?あぁ、日記だよ日記。
だから少し待ってな?」
「はーい♥」
Case 2 ゴブリンs+ホブゴブリン+少年
「待てって!」
「言ってる!」
「のだー!」
ここはとある森の中、明らかにショタな年の少年と3人のゴブリンが追いかけっこをしていた。
「何で僕を追いかけるのさ!」
「だって」
「リーダーが!」
「って、リーダー…?」
ゴブリンsは3人。そしてゴブリンsはリーダーと言ってる辺り、4人だと言っている。
が、そんな事はお構いなしに少年はゴブリンsがキョロキョロしている隙をついてその場から逃げ出した。
「ハァ…ハァ…何とか逃げ切れた……」
と、一息ついていると遠くからさっきのゴブリンsじゃない声が聞こえてきた。
「ふ…ふえぇ〜んみんなどこ〜?」
その声に興味を持った少年は、引っ張られるようにその声の元へと向かって行った。
「あ…あの、大丈夫?」
声の主は先ほど追っていたゴブリンsとはよく似ていたが、表情や仕草が何処か緩い感じの少女、ホブゴブリンだった。
「わ…わたし、迷子になっちゃって…。
ふ…ふぇ」
「分かった。分かったから、一緒に探そ?ね?」
「う、うん…♥」
その後、無事に先ほどのゴブリンs達に届け、お持ち帰りにされた……と思ったら、少年がお持ち帰りしたのは後の話だ。
Case 3 バフォメット+大魔導師
『待つのじゃ、兄上!』
「誰が待つかい!
俺はまだロリコンになりたくは無いんだ!」
町中を転移魔法と妨害魔法で逃げる大魔導師。
そして妨害魔法を破壊しつつ、同じく転移魔法で追いかけ、更に拡散魔法を応用した拡声魔法を使って叫ぶバフォメット。
そうした2人の追いかけっこは何時までも続いていた。
『何で逃げるのじゃ、兄上!』
「逆に何で待たなきゃならん!」
『さっきから先っぽをちょっとだけと言っておるじゃろうに!』
「だから、それがイヤなんだと言っているだろ!」
そうして、大魔導師がもう何度目になるか分からない程に転移魔法を使った転移先の事だった。
「…ふぅ、流石にもう追ってこないだろう」
「もし…そこの人。」
「はい?俺のこと?」
「そうです…貴方、さっきからバフォメットに追われてますね?
ささ…見つからないうちに私の家に」
話しかけてきた人はロリでは無い女性だったが、大魔導師は知っていた。
「お前、さっきから追っかけているバフォメットだろ…」
「どうして…そう思われるのですか?」
「そりゃあ、俺は大魔導師だぜ?
…こんな真夜中で近所迷惑にならない程度に音を消す事くらい造作も無いさ」
そうして再び逃げ出す大魔導師。
「…全く、これだから兄上の事を好きになってしまうのじゃ♥」
それは、結局終わることなく何時までも続いていたそうだ。
Case 4 マミー(大勢)+アヌビス+冒険家
「おぅわぁーーー!!」
「まぁてぇーーー…」
「まつんだぁーー…」
「わたしのタイプぅー…」
ここは古い時代の産物、用は遺跡の中。その場所で冒険者とマミー(大勢)が追いかけっこを繰り広げていた。
「全く、財宝目当てで来たのに…何でこんな事になってんだ!」
…最も、宝物庫はこの追いかけっこで既に過ぎてしまったが。
「だらくそ!もう財宝なんかどうでも良い!
出口は、出口は一体何処なんだ!」
もう何処を走ってるのか分からない、そう冒険者が思い始めた頃だった。
「全く何なんだ一体、騒がしいって…わふっ!?」
曲がり角からいきなりアヌビスが現れたもんだから、ぶつかるのは当然のことである。
ただ、慌て出すと後はどうなってしまうのか分かることだが。
「だがしかーし!ここで諦める俺ではない!」
そこで取り出したのは…まさかの骨?
「ほぉうら、取ってコーイ!」ビューン
「わぉーん、わんわん!」ピューン
…コイツ、やれるぞ!?
「ふぅ、これで…って、おぅわ!?」
と、思ったら、まさかの落とし穴に落下!?
何やってんだ、コイツ…。
その後、冒険者がどうなったかは誰も知らない…らしい。
Case Final ワイバーン+旅人
「何で逃げるのさー!」
「俺はまだ童貞でいたいんだ!」
「だからって、そんなに逃げなくても!」
「いや、さっきからずっとお前の目にハートが宿ってんだよ!」
さっきから渓谷で叫びあっている2人、片方はジパング出身の旅人だがもう片方は元々ここに住んでるワイバーンだ。
「だぁかぁらぁ……いい加減私と一緒になりなさいって言ってるでしょ!?」
そうしてワイバーンは一気に旅人へ空から急降下。
「そんな事すれば俺は一生ここで過ごす事になるだろうが!」
それを持ち前の身体能力で何とか躱す旅人。
「もう…そんな事無いのに……」
そうワイバーンが呟いた時だった。
「…何?
さっき何て言った?」
「だから、そんな事は無いって…」
「そうか…ここで過ごす事は無いのか…。
だったら、俺に着いてくるか?」
「…良いの?」
「ああ、良いとも。
ここに留まらないってなら歓迎さ」
「わぁい、ありがと♥」
そう言って、ワイバーンは旅人に抱きついた。
「はいはい、それじゃあまた旅に行きますか!」
「うん♥」
そうして旅人は新たな仲間を、ワイバーンは一生の伴侶を見つけたそうな。
Case おまけ 貧ny……ゲフンゲフン+巨乳
「のぅ、お主」
「はぁい、何ですか?」
「お主…さっきからバフォメットであるワシをバカにしとりゃあせんか?」
ホル「そんな事無いですよぉ」
バフォ「まぁホルスタウロスだから仕方無いにせよ…何でワシの頭の上にそんな重たい胸を乗せてるんじゃ!」
ホル「だってぇ…バフォ様の後ろに立つとこうなっちゃうんです〜」
バフォ「お主…絶対ワシをバカにしとるじゃろ!?
なんじゃ、ワシだって巨乳になりたいんじゃ!」
ホル「あわわ…落ち着いてくださいよぉ〜」
バフォ「もう怒った!
そんなお主に、この特製『貧乳になる薬』を服用してやるのじゃ!」
ホル「わ〜止めて下さいよぉ〜」
バフォ「こらー、待つのじゃー!」
〜Fin
13/10/11 02:36更新 / @kiya