出会いは何時も唐突に
「はぁ…はぁ……」
俺は逃げる。
「待ちやがれ!!そいつ等は俺のモンだ!!」
そして、誰かが追いかける。
「待てって言われて待つヤツがいるか!!
そもそも此処は狩猟禁止区域だぞ!!」
俺は、両腕に抱えた狐と狸を更に強く抱きしめて逃げた。
「それがどうした!!
此処は俺の狩り場だ!!」
密猟者らしい男は、怒鳴っていた。
だがしかし、この追いかけっこは普段から歩き慣れている俺に軍配が上がったようだ。
「はぁ…はぁ……ようやく撒いたようだな。」
俺は、これ以上密猟者が追ってこない事を確認すると、急ぎ足で我が家へと帰った。
------------------------------------------------------------------------------------
「ただいまっ!!
母さん、救急箱って何処にあるんだっけ?」
俺は、母さんに頼んで救急箱を出して貰った。
「大丈夫だからな、今治してやるぞ。」
狸は足を弾丸が掠めたのかそんなに深刻では無かったが、狐の方はまずかった。
弾丸が狐の耳に当たり、右の耳が3分の1程欠けていたのだ。
「…ッくそ、何て酷いことをしやがったんだ。」
俺は急いで2匹とも怪我の部分を消毒して包帯を巻いてやると、2匹は安心したのかそのまま寝てしまった。
------------------------------------------------------------------------------------
それから数週間、俺はこの2匹をずっと看病した。
腹が減っていればエサをやり、汚くなれば風呂に入れ、包帯も変えたり、消毒もした。
その甲斐あってか、2匹は俺に懐いたようで、今では2匹と一緒にベッドに寝るほどだった。
「そういやぁ、何時までもお前達って言うのも変だな。
…名前でも付けてやっか?」
そう言って俺は、2匹の名前を考えることにした。
「そうだな……お前達は2匹とも雌だから、紅葉(くれは)と緑花(えんか)だ!!」
名前を付けてやると、2匹……紅葉と縁花は俺の顔を舐めてきた。
「おいおい、止めろって。くすぐったいじゃないか。」
どうやら2匹とも、気に入ってくれたらしい。本当に良かった。
------------------------------------------------------------------------------------
それから数日後、唐突に紅葉と縁花が居なくなった。
それは、あまりにも唐突で、あまりにも寂しい別れだった。
只、幸いあの時の密猟者は捕まって居たので、もうあんな事にはならないだろうが、それでも俺は凄く悲しかった。
それは、俺が小学校5年の頃だった。
------------------------------------------------------------------------------------
あの頃の記憶をすっかり忘れた俺は、これから高校生活をスタートするまでに成長した。
「えっと……俺のクラスは2組か。」
そう言うと俺は、さっさと自分のクラスへと向かう列に並んでその時を待った。
「…誰だよあれ。」
「凄く綺麗…。」
他の入学生達が、ざわめいて居る方を向くと、其処には2人の美少女がいた。
一方はブロンドの髪に鈴の髪飾りが2つ着いている。更に高身長ながらもスタイルは良く、少ししか膨らみのない胸さえも輝いて見える。
もう一方は、淡栗色の髪にクリクリとした大きな目、低身長ながらもその存在を主張している大きな胸。ちょっと太っているが、俺好みの美少女だった。
2人は、クラス分けの紙を見て自分のクラスを確認すると、此方の2組の列の最後尾、つまり俺の後ろへと並んだ。
『おいおいおい……こんな美少女2人が俺のクラスなんてラッキーじゃん!!』
そんな事を思っていると、後ろに並んだ2人が俺の匂いを嗅ぎ出した。
「へ、ちょ、何を…してる…んですか?」
「くんくん……やっぱり良いニオイ…♥」
「すんすん……う〜ん何時嗅いでも良いね〜♥」
と、2人ともほぼ同じことを言っている。
「え…えっと、『やっぱり』って?
『何時嗅いでも』って、どゆ事?」
「「まぁまぁ、良いから良いから。」」
を、今度はぴったり被った。
と、同時に何か凄く全身が痛い。
何故かと思って周りを見てみると、男子からのもの凄い殺気が…。
「…俺、この学校でやってけるのか…?」
------------------------------------------------------------------------------------
学校案内が終わって自己紹介が始まり、俺の番が回ってくると何故か男子達の視線(殺気)がこっちに集中してた。
「…えっと、自分は佐枝森 篤人(さえもり あつと)と言います。
趣味は、運動です。よろしくお願いします。」
俺の自己紹介が終わって一息ついていた頃、例の長身美少女が自己紹介を始めた。
「私は坂乃 紅葉(さかの くれは)と言います。趣味は読書です。
好きな男の子のタイプは……」
そう言って、坂乃さんは次にとんでもない事を言った。
「好きなタイプは……佐枝森君、いや、篤人君の様な男の子です♥」
何で俺の方を見て顔を赤らめるんですかね?周りの男子が今にも飛びかかってきそう何だけど?
自己紹介が順調に進み、俺の横の席まで回ってきて俺が横を向いたら、横の女の子は、あの小くて大きい美少女だった。
「ウチの名前は、鈴峰 縁花(すずみね えんか)です。
横にいる篤人君は、ウチの将来のお婿さんです♥」
…おい、ちょっと待て。ウチの将来のお婿さんだって?
何結婚前提で自分を紹介してんの?ありえんだろ。
って言うか、紅葉と縁花って何処かで……まぁ、いっか。
------------------------------------------------------------------------------------
「篤人君、早く早く♪」
「ほらほら、もっと走って♪」
「ちょ、坂乃さんに鈴峰さん。あんまり強く引っ張らないで…!!」
俺は今、2人の美少女に手を引かれながら走っている。
何故にこうなったかというと……
「「ねぇねぇ篤人君、一緒に帰ろ♪」」
と、言われたのが始まりである。
「ん?いいけど…どうして?」
こんな事は初めてだった俺は、聞いてしまった。
「「一緒に来れば分かるよ♪」」
そう言われて、引っ張られたのだ。
何処に連れて行かれるのか不安だったが、見慣れた商店街を抜け、信号を渡り、住宅街を走って着いた所は俺の家。
2人は俺を先頭にして、玄関へと入っていった。
「ただいまぁ〜。」
「「おじゃましま〜す。」」
とりあえず俺は、2人を俺の部屋へ案内させた後、飲み物を取りにリビングへと向かった。
「…そう言えば、何が飲みたいかを聞くのを忘れてた。」
とは言っても、家にはたいそうな物が無い。
「なぁに、誰か来てるの?」
「うわぁっ!!何だ、母さんか。
…まぁね、今俺の部屋に女の子が2人来てるんだ。」
俺が素直に答えると、母さんはニヤリと笑った。
「へぇ…女の子が2人も……篤人ったらモテモテね?」
「ばっ…そんなんじゃ無いって!!」
俺は、近くにあった紅茶のパックを2つ用意し煎れた後、砂糖のスティック2本とその他諸々を用意して2階へと上がっていった。
------------------------------------------------------------------------------------
「坂乃さん、鈴峰さん、お待たせ。
飲み物は、紅茶で良かったよね?」
「うん、大丈夫。」
「大丈夫だよ〜。」
とりあえず、2人とも紅茶で良かったようだ。
「それにしても、物が少し変わっただけで、後はあれから変わってないね?」
と、坂乃さん。
「あれ、何で俺の昔の部屋の様子を知ってんの?」
と、俺が疑問に思うと、
「まぁ、昔は一緒に寝てたし?」
と、鈴峰さん。
「え、あれ?
君たちは一体……?」
「え…忘れちゃったの?
私達あの時、篤人君に助けられた狐と狸だよ?」
「ん?でもあの時助けたのは、動物であって人間じゃ無かった筈だけど…。」
俺は、昔の記憶を必死に思い出していたが、人間の少女を助けたという記憶は一切無い。
「…あ、そっか。私達このままじゃ分からないよね?」
と、坂乃さんが言うと、2人の全身が急に光り包まれた。
「うわぁっ!!な、何だ!!急に眩しくなって…!!」
そして除々に光が収まったかと思うと、2人の頭には耳、後ろに坂乃さんには細い3つの尻尾、鈴峰さんには縞々の大きな尻尾が生えていた。
「この耳を見ても、分からない?」
と、坂乃さんは自分の頭に生えた右の耳を触って言った。
「その3分の1程欠けた耳……ああっ!!」
忘れていた過去の記憶のピースが1つ、また1つとはまっていく。
『大丈夫だからな、今治してやるぞ。』
俺は、少しずつ思い出していく。
『そういやぁ、何時までもお前達って言うのも変だな。
…名前でも付けてやっか?』
そして最後のピースがはまる。
『そうだな……お前達は2匹とも雌だから、紅葉(くれは)と緑花(えんか)だ!!』
「ああ、そうだ。思い出した。
お前達は、あの時の狐と狸だったのか…。」
そう呟いた瞬間、俺は涙を浮かべていた。
「紅葉…縁花……お前達、何処行ってたんだよ!!
俺は…俺はな、お前達が急に居なくなるからとても悲しかったんだぞ!!」
そう言いながら、俺は2人に抱きついた。
「え、あ、その、ごめん…なさい」
「う、うん、ごめんね?」
「ゴメンじゃねぇぞ!!
ホントに…ホントに悲しかったんだからな!!」
俺は夕方になるまで泣き続けた。
高校生にもなってと思うが、そのプライドさえも凌駕した。
------------------------------------------------------------------------------------
「何か、ずっとお前達に抱きついていてゴメンな?」
ひとしきり泣いた後、俺は紅葉と縁花に謝った。
「ううん、そんな事ないよ。
寧ろ……嬉しかったんだから。」
続けざまに、紅葉が言う。
「私達ね、篤人君…いいえ、篤人に恩返しがしたくて来たの。
それでね、恩返しって言っても、何をすれば良いか分からなくて……。」
「良いよ良いよ。そんな、恩返しなんて…。」
俺は、別に恩返しをして貰おうなんて微塵も思って居なかった。
「それでね、私達を……篤人のお嫁さんにして貰おうと思ってね♥」
と、縁花が言う。
「え…そんな、俺に嫁入りなんて……。
つか、俺なんかよりも格好良いヤツなら居るだろ。」
それに答えたのは、紅葉だった。
「そんな事無い!!
篤人は、今まで見てきた誰よりも優しくて、誰よりも格好良かったんだから!!」
…正直、俺は紅葉にそんな事を言われて嬉しかった。
「いや、でも…俺、頼りないし、お前達を幸せに出来ないかもしれないぞ?」
「篤人ぉ〜往生際が悪いぞ〜。
私達は、それでも良いから篤人の事が『好き』だって言ってるんだよ〜?」
俺は考えた。
世の中には、俺より格好良いヤツは沢山居る。俺より性格が良いヤツなんてそれこそ腐るほど居るはずだ。
だけど、そんな俺より良い男よりも優しくて、格好良いと言ってくれた。それは、俺にとって嬉しい事だ。
確かに、紅葉と縁花はそれぞれ違った可愛さがあるし、俺の好みでもある。
だけど、本当に俺なんかが彼女達を幸せに出来るのか?
「もう1度聞くけど、本当に俺で良いのか?」
「「うん、良いよ♥」」
------------------------------------------------------------------------------------
「篤人、ご飯よ〜。」
と、母さんが夕食が出来たことを告げる。
「…そうだ、紅葉、縁花、もう夜だし夕食食べていかないか?」
「うん、そうする。」
「どうせ家に帰っても、コンビニ弁当だしね〜。」
俺たちは、夕食を食べに下へと降りた。
リビングに入ると、母さんが気を利かせてくれたのか、ちゃんと紅葉と縁花の分も用意してくれていた。
「えっと、母さん、この2人は……」
「さぁさぁ、冷めない内に3人とも早く食べましょ。」
「人の話ぐらい聞こうよ!?」
「分かってるわよ、大きい方が狐の紅葉ちゃんで小さい方が狸の縁花ちゃんでしょ?
上であんなに大泣きしていたら、誰だって分かるわよ。」
どうやら、全部聞こえてたようだ。
「「「「いただきます」」」」
俺たちは、夕食を食べ始めた。
因みに、今日の夕食はハンバーグにポテトサラダである。
「あ、そうそう。紅葉ちゃん、縁花ちゃん、今日はもう遅いし明日は休日だから、家に泊まって行きなさいな。」
「え…でも、部屋が…」
「部屋の方は、客間を使えば大丈夫だから。
それとも篤人の部屋でも使う?」
「ちょ、母さん何言ってんの!!
そしてお前達も本気にするな!!」
何でだろう、今日の夜は眠れない気がしてならないんだが……。
------------------------------------------------------------------------------------
その夜、俺の悪い予感は見事的中し、今は俺を真ん中に紅葉と縁花、3人で俺のベットで川の字になって寝ている。
「あの…2人とも、両腕に胸が当たって寝れないんですけど…?」
俺は今、右腕に柔らかい物が左腕にはやや柔らかい物が当たっている。
「ダメ…かな?」
と、上目遣いで見てくるのは、左側にいる紅葉。
「ホントは幸せなんでしょ?」
と、痛いところを突いてくる、右側にいる縁花。
「いや…そうじゃ無いんだけど……。」
兎に角、このままじゃ寝れない。
更に俺の息子は、今やギンギンに自己主張をしており、2人の太ももが当たるとすぐにバレるのは必死だろう。
「じゃあ、何かな?」
更に柔らかい物を押しつけてくる縁花。
「私…篤人と一緒に……あ…。」
太ももを絡ませてくる紅葉。どうやら紅葉は気付いたようだ。
「篤人のオチンチン、すっごく大きくなってる…。」
ヤバイ、バレた。
「…どうやら、準備万端だね?」
そう言ってくる縁花に、俺は首を縦に振るしかなかった。
------------------------------------------------------------------------------------
「…それじゃあ、行くぞ?」
「うん…来て♥」
「何時でも良いよ♥」
紅葉と縁花は互いの胸をくっつけてベットへ横たわっている。
そのマンコは既に準備万端らしく、愛液を滴り落としていた。
「それじゃあ、遠慮無く……ッ!!」
俺は、2人のマンコの間……要は、素股挟みをやる所だ。
「あうぅ…篤人のオチンチンが私のアソコを…んっ♥」
「篤人のがぁ…私のお豆に当たって…キモチイイのぉ♥」
どうやら2人とも相当感じてしまっているらしく、俺の息子が2人の股を出入りする度に、愛液でヌラヌラと光りを帯びていた。
「ああ、俺もお前達のヒダが先っぽに当たって気持ち良いぞ…うっ!!」
「アソコが擦れて…イッくぅぅーーーー!!」
「お豆が…感じすぎて……イッくぅぅーーーー!!」
俺たちは、三者三様に盛大にイッてしまった。
------------------------------------------------------------------------------------
俺が起きたときは、既に日が高く昇っていた。
「んぁ……もうこんな時間か…。」
頭の中がぼんやりとしているが、兎に角起きないといけない。
「…あれ?」
そう思ったが、何故か体が動かなかった。
「……そっか。」
俺の両腕は、紅葉と縁花に抱かれていた。
「んん……何とか抜けないと…。」
と、俺がゴソゴソやっていると紅葉が起きた。
紅葉はまだ眠いのか、半分寝ぼけ眼のまま可愛らしい欠伸をした。
「ああ、ゴメン。起こしちゃった?」
「ううん、全然大丈夫…。
それよりも…おはよう♥昨日は激しかったね♥」
俺はあの後、2人のマンコから精液が溢れてくるまで続けた。
その証拠に、今現在の2人の肌はツヤツヤで凄くキレイだった。
「あ…ああ、そうだな…。」
「あまりにも激しかったから、篤人の赤ちゃんが出来てるかも…♥」
そんな事を離している間に、縁花もようやく起きた。
「やぁ縁花、おはよう。」
「ふぁ〜あ……ん、おはよう♥」
この物語はここで終わりになるけど、俺たち3人の物語は何時までも続いていく。只、これだけは言っておきたい。
「出会いって、何時も唐突だよな。」
〜Fin〜
俺は逃げる。
「待ちやがれ!!そいつ等は俺のモンだ!!」
そして、誰かが追いかける。
「待てって言われて待つヤツがいるか!!
そもそも此処は狩猟禁止区域だぞ!!」
俺は、両腕に抱えた狐と狸を更に強く抱きしめて逃げた。
「それがどうした!!
此処は俺の狩り場だ!!」
密猟者らしい男は、怒鳴っていた。
だがしかし、この追いかけっこは普段から歩き慣れている俺に軍配が上がったようだ。
「はぁ…はぁ……ようやく撒いたようだな。」
俺は、これ以上密猟者が追ってこない事を確認すると、急ぎ足で我が家へと帰った。
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「ただいまっ!!
母さん、救急箱って何処にあるんだっけ?」
俺は、母さんに頼んで救急箱を出して貰った。
「大丈夫だからな、今治してやるぞ。」
狸は足を弾丸が掠めたのかそんなに深刻では無かったが、狐の方はまずかった。
弾丸が狐の耳に当たり、右の耳が3分の1程欠けていたのだ。
「…ッくそ、何て酷いことをしやがったんだ。」
俺は急いで2匹とも怪我の部分を消毒して包帯を巻いてやると、2匹は安心したのかそのまま寝てしまった。
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それから数週間、俺はこの2匹をずっと看病した。
腹が減っていればエサをやり、汚くなれば風呂に入れ、包帯も変えたり、消毒もした。
その甲斐あってか、2匹は俺に懐いたようで、今では2匹と一緒にベッドに寝るほどだった。
「そういやぁ、何時までもお前達って言うのも変だな。
…名前でも付けてやっか?」
そう言って俺は、2匹の名前を考えることにした。
「そうだな……お前達は2匹とも雌だから、紅葉(くれは)と緑花(えんか)だ!!」
名前を付けてやると、2匹……紅葉と縁花は俺の顔を舐めてきた。
「おいおい、止めろって。くすぐったいじゃないか。」
どうやら2匹とも、気に入ってくれたらしい。本当に良かった。
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それから数日後、唐突に紅葉と縁花が居なくなった。
それは、あまりにも唐突で、あまりにも寂しい別れだった。
只、幸いあの時の密猟者は捕まって居たので、もうあんな事にはならないだろうが、それでも俺は凄く悲しかった。
それは、俺が小学校5年の頃だった。
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あの頃の記憶をすっかり忘れた俺は、これから高校生活をスタートするまでに成長した。
「えっと……俺のクラスは2組か。」
そう言うと俺は、さっさと自分のクラスへと向かう列に並んでその時を待った。
「…誰だよあれ。」
「凄く綺麗…。」
他の入学生達が、ざわめいて居る方を向くと、其処には2人の美少女がいた。
一方はブロンドの髪に鈴の髪飾りが2つ着いている。更に高身長ながらもスタイルは良く、少ししか膨らみのない胸さえも輝いて見える。
もう一方は、淡栗色の髪にクリクリとした大きな目、低身長ながらもその存在を主張している大きな胸。ちょっと太っているが、俺好みの美少女だった。
2人は、クラス分けの紙を見て自分のクラスを確認すると、此方の2組の列の最後尾、つまり俺の後ろへと並んだ。
『おいおいおい……こんな美少女2人が俺のクラスなんてラッキーじゃん!!』
そんな事を思っていると、後ろに並んだ2人が俺の匂いを嗅ぎ出した。
「へ、ちょ、何を…してる…んですか?」
「くんくん……やっぱり良いニオイ…♥」
「すんすん……う〜ん何時嗅いでも良いね〜♥」
と、2人ともほぼ同じことを言っている。
「え…えっと、『やっぱり』って?
『何時嗅いでも』って、どゆ事?」
「「まぁまぁ、良いから良いから。」」
を、今度はぴったり被った。
と、同時に何か凄く全身が痛い。
何故かと思って周りを見てみると、男子からのもの凄い殺気が…。
「…俺、この学校でやってけるのか…?」
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学校案内が終わって自己紹介が始まり、俺の番が回ってくると何故か男子達の視線(殺気)がこっちに集中してた。
「…えっと、自分は佐枝森 篤人(さえもり あつと)と言います。
趣味は、運動です。よろしくお願いします。」
俺の自己紹介が終わって一息ついていた頃、例の長身美少女が自己紹介を始めた。
「私は坂乃 紅葉(さかの くれは)と言います。趣味は読書です。
好きな男の子のタイプは……」
そう言って、坂乃さんは次にとんでもない事を言った。
「好きなタイプは……佐枝森君、いや、篤人君の様な男の子です♥」
何で俺の方を見て顔を赤らめるんですかね?周りの男子が今にも飛びかかってきそう何だけど?
自己紹介が順調に進み、俺の横の席まで回ってきて俺が横を向いたら、横の女の子は、あの小くて大きい美少女だった。
「ウチの名前は、鈴峰 縁花(すずみね えんか)です。
横にいる篤人君は、ウチの将来のお婿さんです♥」
…おい、ちょっと待て。ウチの将来のお婿さんだって?
何結婚前提で自分を紹介してんの?ありえんだろ。
って言うか、紅葉と縁花って何処かで……まぁ、いっか。
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「篤人君、早く早く♪」
「ほらほら、もっと走って♪」
「ちょ、坂乃さんに鈴峰さん。あんまり強く引っ張らないで…!!」
俺は今、2人の美少女に手を引かれながら走っている。
何故にこうなったかというと……
「「ねぇねぇ篤人君、一緒に帰ろ♪」」
と、言われたのが始まりである。
「ん?いいけど…どうして?」
こんな事は初めてだった俺は、聞いてしまった。
「「一緒に来れば分かるよ♪」」
そう言われて、引っ張られたのだ。
何処に連れて行かれるのか不安だったが、見慣れた商店街を抜け、信号を渡り、住宅街を走って着いた所は俺の家。
2人は俺を先頭にして、玄関へと入っていった。
「ただいまぁ〜。」
「「おじゃましま〜す。」」
とりあえず俺は、2人を俺の部屋へ案内させた後、飲み物を取りにリビングへと向かった。
「…そう言えば、何が飲みたいかを聞くのを忘れてた。」
とは言っても、家にはたいそうな物が無い。
「なぁに、誰か来てるの?」
「うわぁっ!!何だ、母さんか。
…まぁね、今俺の部屋に女の子が2人来てるんだ。」
俺が素直に答えると、母さんはニヤリと笑った。
「へぇ…女の子が2人も……篤人ったらモテモテね?」
「ばっ…そんなんじゃ無いって!!」
俺は、近くにあった紅茶のパックを2つ用意し煎れた後、砂糖のスティック2本とその他諸々を用意して2階へと上がっていった。
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「坂乃さん、鈴峰さん、お待たせ。
飲み物は、紅茶で良かったよね?」
「うん、大丈夫。」
「大丈夫だよ〜。」
とりあえず、2人とも紅茶で良かったようだ。
「それにしても、物が少し変わっただけで、後はあれから変わってないね?」
と、坂乃さん。
「あれ、何で俺の昔の部屋の様子を知ってんの?」
と、俺が疑問に思うと、
「まぁ、昔は一緒に寝てたし?」
と、鈴峰さん。
「え、あれ?
君たちは一体……?」
「え…忘れちゃったの?
私達あの時、篤人君に助けられた狐と狸だよ?」
「ん?でもあの時助けたのは、動物であって人間じゃ無かった筈だけど…。」
俺は、昔の記憶を必死に思い出していたが、人間の少女を助けたという記憶は一切無い。
「…あ、そっか。私達このままじゃ分からないよね?」
と、坂乃さんが言うと、2人の全身が急に光り包まれた。
「うわぁっ!!な、何だ!!急に眩しくなって…!!」
そして除々に光が収まったかと思うと、2人の頭には耳、後ろに坂乃さんには細い3つの尻尾、鈴峰さんには縞々の大きな尻尾が生えていた。
「この耳を見ても、分からない?」
と、坂乃さんは自分の頭に生えた右の耳を触って言った。
「その3分の1程欠けた耳……ああっ!!」
忘れていた過去の記憶のピースが1つ、また1つとはまっていく。
『大丈夫だからな、今治してやるぞ。』
俺は、少しずつ思い出していく。
『そういやぁ、何時までもお前達って言うのも変だな。
…名前でも付けてやっか?』
そして最後のピースがはまる。
『そうだな……お前達は2匹とも雌だから、紅葉(くれは)と緑花(えんか)だ!!』
「ああ、そうだ。思い出した。
お前達は、あの時の狐と狸だったのか…。」
そう呟いた瞬間、俺は涙を浮かべていた。
「紅葉…縁花……お前達、何処行ってたんだよ!!
俺は…俺はな、お前達が急に居なくなるからとても悲しかったんだぞ!!」
そう言いながら、俺は2人に抱きついた。
「え、あ、その、ごめん…なさい」
「う、うん、ごめんね?」
「ゴメンじゃねぇぞ!!
ホントに…ホントに悲しかったんだからな!!」
俺は夕方になるまで泣き続けた。
高校生にもなってと思うが、そのプライドさえも凌駕した。
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「何か、ずっとお前達に抱きついていてゴメンな?」
ひとしきり泣いた後、俺は紅葉と縁花に謝った。
「ううん、そんな事ないよ。
寧ろ……嬉しかったんだから。」
続けざまに、紅葉が言う。
「私達ね、篤人君…いいえ、篤人に恩返しがしたくて来たの。
それでね、恩返しって言っても、何をすれば良いか分からなくて……。」
「良いよ良いよ。そんな、恩返しなんて…。」
俺は、別に恩返しをして貰おうなんて微塵も思って居なかった。
「それでね、私達を……篤人のお嫁さんにして貰おうと思ってね♥」
と、縁花が言う。
「え…そんな、俺に嫁入りなんて……。
つか、俺なんかよりも格好良いヤツなら居るだろ。」
それに答えたのは、紅葉だった。
「そんな事無い!!
篤人は、今まで見てきた誰よりも優しくて、誰よりも格好良かったんだから!!」
…正直、俺は紅葉にそんな事を言われて嬉しかった。
「いや、でも…俺、頼りないし、お前達を幸せに出来ないかもしれないぞ?」
「篤人ぉ〜往生際が悪いぞ〜。
私達は、それでも良いから篤人の事が『好き』だって言ってるんだよ〜?」
俺は考えた。
世の中には、俺より格好良いヤツは沢山居る。俺より性格が良いヤツなんてそれこそ腐るほど居るはずだ。
だけど、そんな俺より良い男よりも優しくて、格好良いと言ってくれた。それは、俺にとって嬉しい事だ。
確かに、紅葉と縁花はそれぞれ違った可愛さがあるし、俺の好みでもある。
だけど、本当に俺なんかが彼女達を幸せに出来るのか?
「もう1度聞くけど、本当に俺で良いのか?」
「「うん、良いよ♥」」
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「篤人、ご飯よ〜。」
と、母さんが夕食が出来たことを告げる。
「…そうだ、紅葉、縁花、もう夜だし夕食食べていかないか?」
「うん、そうする。」
「どうせ家に帰っても、コンビニ弁当だしね〜。」
俺たちは、夕食を食べに下へと降りた。
リビングに入ると、母さんが気を利かせてくれたのか、ちゃんと紅葉と縁花の分も用意してくれていた。
「えっと、母さん、この2人は……」
「さぁさぁ、冷めない内に3人とも早く食べましょ。」
「人の話ぐらい聞こうよ!?」
「分かってるわよ、大きい方が狐の紅葉ちゃんで小さい方が狸の縁花ちゃんでしょ?
上であんなに大泣きしていたら、誰だって分かるわよ。」
どうやら、全部聞こえてたようだ。
「「「「いただきます」」」」
俺たちは、夕食を食べ始めた。
因みに、今日の夕食はハンバーグにポテトサラダである。
「あ、そうそう。紅葉ちゃん、縁花ちゃん、今日はもう遅いし明日は休日だから、家に泊まって行きなさいな。」
「え…でも、部屋が…」
「部屋の方は、客間を使えば大丈夫だから。
それとも篤人の部屋でも使う?」
「ちょ、母さん何言ってんの!!
そしてお前達も本気にするな!!」
何でだろう、今日の夜は眠れない気がしてならないんだが……。
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その夜、俺の悪い予感は見事的中し、今は俺を真ん中に紅葉と縁花、3人で俺のベットで川の字になって寝ている。
「あの…2人とも、両腕に胸が当たって寝れないんですけど…?」
俺は今、右腕に柔らかい物が左腕にはやや柔らかい物が当たっている。
「ダメ…かな?」
と、上目遣いで見てくるのは、左側にいる紅葉。
「ホントは幸せなんでしょ?」
と、痛いところを突いてくる、右側にいる縁花。
「いや…そうじゃ無いんだけど……。」
兎に角、このままじゃ寝れない。
更に俺の息子は、今やギンギンに自己主張をしており、2人の太ももが当たるとすぐにバレるのは必死だろう。
「じゃあ、何かな?」
更に柔らかい物を押しつけてくる縁花。
「私…篤人と一緒に……あ…。」
太ももを絡ませてくる紅葉。どうやら紅葉は気付いたようだ。
「篤人のオチンチン、すっごく大きくなってる…。」
ヤバイ、バレた。
「…どうやら、準備万端だね?」
そう言ってくる縁花に、俺は首を縦に振るしかなかった。
------------------------------------------------------------------------------------
「…それじゃあ、行くぞ?」
「うん…来て♥」
「何時でも良いよ♥」
紅葉と縁花は互いの胸をくっつけてベットへ横たわっている。
そのマンコは既に準備万端らしく、愛液を滴り落としていた。
「それじゃあ、遠慮無く……ッ!!」
俺は、2人のマンコの間……要は、素股挟みをやる所だ。
「あうぅ…篤人のオチンチンが私のアソコを…んっ♥」
「篤人のがぁ…私のお豆に当たって…キモチイイのぉ♥」
どうやら2人とも相当感じてしまっているらしく、俺の息子が2人の股を出入りする度に、愛液でヌラヌラと光りを帯びていた。
「ああ、俺もお前達のヒダが先っぽに当たって気持ち良いぞ…うっ!!」
「アソコが擦れて…イッくぅぅーーーー!!」
「お豆が…感じすぎて……イッくぅぅーーーー!!」
俺たちは、三者三様に盛大にイッてしまった。
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俺が起きたときは、既に日が高く昇っていた。
「んぁ……もうこんな時間か…。」
頭の中がぼんやりとしているが、兎に角起きないといけない。
「…あれ?」
そう思ったが、何故か体が動かなかった。
「……そっか。」
俺の両腕は、紅葉と縁花に抱かれていた。
「んん……何とか抜けないと…。」
と、俺がゴソゴソやっていると紅葉が起きた。
紅葉はまだ眠いのか、半分寝ぼけ眼のまま可愛らしい欠伸をした。
「ああ、ゴメン。起こしちゃった?」
「ううん、全然大丈夫…。
それよりも…おはよう♥昨日は激しかったね♥」
俺はあの後、2人のマンコから精液が溢れてくるまで続けた。
その証拠に、今現在の2人の肌はツヤツヤで凄くキレイだった。
「あ…ああ、そうだな…。」
「あまりにも激しかったから、篤人の赤ちゃんが出来てるかも…♥」
そんな事を離している間に、縁花もようやく起きた。
「やぁ縁花、おはよう。」
「ふぁ〜あ……ん、おはよう♥」
この物語はここで終わりになるけど、俺たち3人の物語は何時までも続いていく。只、これだけは言っておきたい。
「出会いって、何時も唐突だよな。」
〜Fin〜
13/01/24 07:40更新 / @kiya