お話の前に〜ドリアードによる感想〜

本当に、奇縁っていう物はあるのね、と思ったわ。あれはあれで馬が合うのかしら。合わなきゃ可笑しい……なんて訳じゃないんだけどね。似たもの同士ってだけ。
水音と草の声、それと自然の営みが奏でるフィルハーモニー、そこに二人とも同化していたわ。あるがままに動いて、あるがままに生活し、あるがままに出会い、あるがままに分かれる。
大半の魔物と人間の出会いに比べたら、本当に飾り気もなくて、単純でシンプルで。それでも逆に素敵だなんて思わないかしら？例えるなら……そうね。朝焼けと夕日の美しさが近いかしら。違う？うーん……。

え？それよりもどんな二人だったって？
それはね……。

――――――

「……(ザパァ……)」

「……(………………ガサガサ……)」

「……(シュッ……ザッ)」

「……(…………ガサガサ……)」

「……(……ザパァ……ぺとぺと)」

「……(……ガサガサ……ガサッ)

「……!?」

「……？」


「「………………」」


＜くきゅう……＞


「……」

「……」

「「……………………」」

「……(……スッ)」

「…………？」

「……(ぺとぺと)」

「……(……ガサガサ……)」

「……(……スッ)」

「……」


＜シュッ！＞


「……！」

「……(……ガブリッ)」

「……(ぽー)」

「……(……ばりぼり……)」

「……(ぽー……ハッ！)」

「……(……もぐもぐ……)」

「……(……じー)」

「……(……ばりぼりぼりばり……)」

「……(……じー)」

「……(……ごくん)」

「……(……じー)」


「……(くるり)」


「……(くるり……ぺとぺと)」

「……(……ガサガサ……)」

「……(……ちゃぽん)」

「……(…………ガサッ……ガサッ……)」

「……(……ずぶ……ず……ぶ……っ？)」


＜シャキン！スパンッ！


「…………!?!?!?」

「……(…………ガサガサ……)」

「……？(……ザパァ……)」

「……(……ガサガサ……ガサッ)」

「……？(ぺとぺと)」


＜くぅ〜＞


「……」

「……」


「「……………………」」


「……(……スッ)」

「……？」

「……(……とすっ)」

「……」

「……(ガサガサ……)」


「……(はしっ……ぺとぺと)」

「……(……ガサガサ……)」

「……(……しゃぱしゃぱ)」

「……(…………ガサガサ……ガサガサ……)」

「……(……もぐもぐ……はむはむ……)」

「……(………………ガサガサ……ガサガサ……)」

「……(……ごくん)」



「「………………(ペロリ)」」


fin.

■作者メッセージ
お題：サハギンとマンティスを会わせてみた。