大小パニック!?ver.スプーキー
大概寝起きというのは一日の始まりでもある一方で、大概の出来事の始まりをも意味する。日の出が一日の始まり、と言うのは分かり易いが、寝起きは特にそれは思わない人も多い。そんな人は勿体ない。見回してみれば、きっとわくわくするような出来事が転がっているかもしれないのを、惰性という魔物に御執心になって盲目になってしまっているのだから。
そう、例えば今の僕の状態は、まさに出来事真っ盛りという状態だ。身長より遙か巨大な勉強机、まるでやり投げの槍のような長さを誇る羽根ペンの先端が鋭く自分を指し、枕に出来そうな大きさの綿埃がそこかしこに散らばって纏まっている。
因みに自分が今立つのは自前のカーペットではなく、湿り具合から僕の服であることは容易に分かった。素晴らしい。視点が変わると世界が変わると言うことよく分かるなぁ。古来より体格差を愛でたり違うものに焦がれたりする心理の真理の一環か一片を見た気がする今日の朝。
……さて、一頻り現状を褒め讃えたところで、主賓……いや、主犯を迎えるとしよう。幸いそのホストは僕のことに気付く気配はない。ふふふ。確かに前からその気配はあったものねぇ。僕も彼女と一緒にいる以上経験してみたかったから、ある意味願ったり叶ったりだけどさ。
まぁ……でも、ほら。よく言うじゃない。『様式美は大切だ』って。だからせめての感謝を込めて、
「んぁぅ……カシオレクッキー食べたいなぁ……」
全力で、
「それか蜂蜜酒かしんるちゅお願いしゃーす♪えーたまにはいぃじゃんさ♪僕と君との仲だし――」
――一本背負い。
「――へにょおおっ!」
どこで覚えたか分からない叫び声をあげながら、僕の体をウルトラベリーミニマムサイズに縮小して下さいやがりました同居人のピクシー――ミニムは布が折り重なった布団地帯に頭をめり込ませた。うん、見事な犬神家。ついでに穿いていない趣味なのも発見。後で舐めてやる。
「……ふぅ♪」
一仕事やり終えたように一息吐いて爽やかな笑みを浮かべると、僕はそのまま彼女の両足を掴みつつ脇に抱え、布団の中から引きずり出した。
「みるくぱぅわぁ〜♪」
どうやらホルス乳業のテーマソングを目を回しながら歌っていたらしい。やたら牛乳をねだる理由は分かり易いが、アレは確か村伝説では直吸いしか豊胸には効果がないらしいぞ?かと言って直吸いしに行かれても困るけど。
「……ちゅー」
起きている。絶対起きているぞこのピクシー。まぁ、キスくらいなら許そうかな。男と女がすっぽんぽんで互いに向き合う以上、それは生命の摂理だし仕方ないよね♪うん♪朝っぱらからヤるなとか言うな。
「……ちゅー」
フレンチ御所望、フレンチ御所望ですか彼女。まぁそこまでは許さないよ。うん、絶対許さない。そんな甘い考えをする子には……お仕置きだべ♪
「――マキシマ式全身拘束術」
「それだけはらめぇぇぇっ!」
お、起きた。しかも悪夢を見たかのような表情で。そんなに怖いか拘束術。
「お早うミニム。黄金の蜂蜜酒(試作品)の味はどうだった?」
僕は心からの笑顔で、目の前の悪戯娘を眺める。まだ青い顔が戻らないミニムは、やや息も絶え絶えに呟く。
「ハーピーの領域より遙か高く飛びそうだったよ……ってか、マキシマ……その拘束術は止めて本気で止めて超止めて」
「どうして?」
ニヤニヤと聞いてみたところ、彼女は本泣きの表情で僕に叫びながら掴みかかってきた。うん、やっぱり泣き顔が可愛い。
「誰が好き好んで肥満体になったアタシが亀甲に縛られ悶えながら『イイ!イイワ!ソノチョウシヨ!』なんて叫ぶ醜態を演じるアンタを凝視しなきゃならないのよぉ!このド変態!しかも目を閉じても見えるし!耳塞いでも声が聞こえるし!逃げようにも足と羽根は動かなくなるし!」
説明しよう!マキシマ式全身拘束術とは、相手が逃げ出せなくなる程度の拘束術を掛けた後、相手の『一番見たくない自分の拘束中の姿』を演じる僕を声付きで延々と見せ続ける、まさに相手にとっては嫌悪感しか湧かない術なのだ!
「変態は僕には褒め言葉だよ?この家にいるキミは分かってるとは思ったんだけどねぇ(笑)」
「キ〜ッ!ムカツクゥーっ!そもそも何で小さくされてるのにそんな余裕なのさっ!」
「そりゃだって、『天人フルコース』被験者だもん♪」
「関係あるのそれ!?」
「大有りなのだ、まる」
天人フルコース……この界隈では名の知れた、強制ドM化システムである。それこそ、あらゆる被虐を快感と捉える程度に。
つまり……僕、マキシマにとってはあらゆる僕を陥れる行為が、言動が快感なのである。元来ハイパーポジティブであるだけに、最早無敵、ムテキ、MUTEKI!
「……まぁ久々に会ったマチルダちゃんの様子で、それは分かってたけどぉ……ぅぅっ」
ミニムは案外交友関係が広い。それはピクシーやフェアリーだけに限らず、インプや魔女、一部のバフォメットにも及ぶ。因みにその役割としては、男相手の体を小さくする事だ。……彼女達が全身マラプレイを行うために。
今日はそれを自分で行う下準備として、寝ている間に僕を小さくしようとしたらしいのだが……それを思い立ったのが多分蜂蜜酒のせいだからなぁ。あれはハニービーの女王が精製した蜜を使ってたから、絶対淫気酔いしただろうし。
まず間違いなく、ミニムの魔力はあのプレイを自分でやるのには足りない。そりゃそれなりに(被虐的に)交わっているとはいえ、絶対量の問題が、ねぇ。
因みにマチルダとは、僕と同じフルコースを受けた身で、彼女の友人のインプである。今は何処かの御者のペットになっているらしい。この前嬉々として「ねぇっ♪剣山プレイって良いよね♪」とか薦めてきたときは思わず良い笑顔で頷きそうになったよ……フフフ。
で、ドMになったマチルダを見てYouはshockを受けているのがこのピクシーだったりして。
「だからミニムも『天人フルコース』受けてみなって。望遠鏡無しで見えないものが見えてくるから♪」
「静寂を切り裂いて聞こえる声が『アッー!』の世界なんて見たくないわよ!今という帚星は一人で眺めさせて!」
予報外れの雨に打たれるがいい!泣き顔が見てみたいよハァハァ。
「……はぁ、何か色々と納得行かないけど、疲れたから交わろ?アンタのそれを維持するの大変なのよ?本来はすぐ交わるはずだったのに何で漫才やってるのよ」
「俺とかドMだからー!」
「女子高生とか好きだからー!のノリでんなこと叫ぶな!しかも一人称変えないでよ!ってか何でピクシーが常識役やってるのよ!」
「ちんまいのの中で一番理性ありそうだからですね(*´ω`*)」
「ちんまいの言うな。そのことあたしは気にしてんのよ。あとその顔は流行らないわ」
考えてみよう。フェアリー、ピクシー、ケサランパサランの三匹の中で、マトモに会話できて突っ込みも出来るのは誰だ……と。まぁエスティー氏の彼女らクラスは別かもだけど。
それは兎も角、ずいっ、と僕に近寄りつつ、ミニムは僕の上にフライングボ
「やらないわよ」
……のし掛かりつつ、睦事
「つぶやくのは後」
……唇を浅く重ねつつ、足首で一物を扱き始めた。既に服なぞ互いにキャストオフしているわけで、ローションをぶっかければぬれぬれぬらぬらの粘液にまみれた肌と肌の半密着プレイが楽しめる。しかもほんの少量でだ!異世界では省エネルギーや少量主義がエコという名で推奨されるという。ならば異世界にピクシーを大量に放てば理想的なエコ暮らしが出来るに違いない!エコエコアザラクエロエロアザラシ!
「ふふ……アンタの体も大概ねぇ♪足コキよりも器用さも気持ちよさも遙かに下な、あたしの足首コキでぴくんぴくん震えているわよぉ……♪」
あぁ、すべすべしているように見えて、実はざらざらしている彼女の足首……地味に引き締まった、肉感たっぷりの脹ら脛の堅さが、表皮の裏に秘められた皮下脂肪を突き抜けてマイサンをがっちりと圧迫していく……。足首という不器用が約束された部位、そこから力加減を知らず押しつけられた骨と筋肉と脂肪とコラーゲンと表皮の塊!下手をしたらもげるかもしれないような乱雑な扱い……!足の関節の盛り上がった部分に、ゴリゴリと潰されるように圧迫されるのなんて……あぁ……いいっ♪
「ふふふ……さぁ、一回逝っちゃいなさいよ……由逝っちゃいなよぉ♪」
ぎゅぢゅっ、と、痛みすら感じるほどに曲げられ潰されかける一物、同時に踵で圧迫されるマイゴールデンボール!丁寧さとは無縁の筈なのに体ビクビク震わしてしまいたくなる快感的電流がまるで某電気ネズミの喝並にはぎゅううううんっ♪
「おらぁっ♪こんなのがアンタは好きなんでしょおおっ!みっともなくプルプル震えちゃってさぁ……♪玉潰されかけてんのに悦ぶなんてアンタどんな神経してんのよ!アヘ顔見せてんじゃないわよキモいだけなのよ男のくせに!この変態!変態!ド変態!金魚変態!変態ホライズン!」
「あぁっ♪ああっ♪もっと僕を罵ってくれっ♪もっと僕をスタンピン♪スタンピン♪ボルテージマキシマムおっきぃぃぃぃぃぃ♪」
ずん、と僕の脇差しが鞘から抜かれ真の姿を現す!封印解除おおおおおおっ!それを見て既にミニムも涎を垂らし始めている!
「もう救いようのない変態ねぇ!盛りのついた犬の方がまだマシなくらいよ!そんなにびゅっくびゅっく出したいなら……!」
「――アッー!」
アクロバティックに、僕の巨大化した一物を踏みつけてジャンプしながら、ミニムはそのパ〇パンヴァギナを御☆開☆帳しつつ――!
「――アタシの中で射精せぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
――ぐぷぶぅぅっ!
「――アアアアアアアアアアッイイイイィィィィィィィィィィィィィッ!」
――見事なダイビング!重力加速度を利用した膣肉を抉らせるようなINSERTiON!!!!!初々しい肉が適度にマイミートスティックをにぎゅにぎゅ締め付け縛り付けるこの感覚So Nice!ライクがラヴには既に変わってるが、ラヴの彼方のラヴスレイヴに逝きそうだぁぁっ!!
「んはぁああっ!ほらぁっ!ほらほらほらぁぁっ!突いてっ!突いて突いて突きまくりなさいっ!その腰骨が折れたって平気でしょう!?さあ、アタシと踊り続けましょう!?」
バイブがケツ穴で蝶☆震動して強制的に腰をガックガック押し当てんの気持ちヨスギィィィィッ!ケツの快感が腰の激痛そして精神充足って何てバタフライエフェクトなんだぁぁぁぁぁっ!
既に僕の中ではどっぷりと濃縮白濁ソースがコックフル稼働で作られている!後はそれを彼女が全て飲み
「思考は良いからとっとと逝きなさぁぁぁいっっ!」
ぎゅぢゅっ!
「☆〇おはぅああっ〇☆」
しがみつきながら玉を股間に招き入れ、一気に圧迫する、だと……?そんな……そんなゴゥインな事をされたら――僕の股間が 完 全 ボ ッ キ シ ス テ ム !
「――ふぬぁぁぁああああああああああっ!」
「ふぁっ!はがっ!お、おっき……きゃあんっ♪♪」
説明しよう!完全ボッキシステム(通称F.B.S.:Full Bokky System)とは、股間をマキシマムさせながら、さながら全身が性器となったかのようにピストン運動を繰り返すハンマー状態を言うのだ!
因みにその間の僕自身への刺激は全て快感とそれを上回る痛みに還元されるぞ☆つまり……♪
「――至福っっ!これぞまさに至福ナリィィィィィィィッ!」
あぁ……あぁ……あぁ、あぁ、ああああっ!一突き一擦りする度に〇ちん〇んの皮がぺろりとこそぎ落とされていくような痛み!筋肉が破裂しそうな痛み!打ち付けられる腰の痛み!全て、全てンギモヂィィィィィィィィィィィィィィィッ!
「ひゃがっ!あぁあ♪聞こえたぁ♪アンタ、アンタの中で脈を打つマグマ、確かに聞こえたよぉぉぉぉっ♪!♪」
秒速二回アベレージで腰を打ち付け、奥へ深く深く交わる僕ら!昆虫の性交にも勝るとも劣らない超速で宇宙に――!
「――解き放てぇぇぇぇぇぇぇっ!」
発射準備は既に完了、ボルテージ上がって来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
「――くるぅぅぅっ!アッツイので貫かれちゃううううううううう♪♪♪☆☆!」
既に半分貫かれるミニムが興奮して叫び、僕のマイサンとマイバッグを千切れるほどに締め付ける!繊維が引きちぎられそうなほどに押しつぶされた僕のキャノンボールは、砲身にありったけのfireを押し込み――詰め込みぃぃ――!
「――ヒィ〜〜〜ィィィハァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「――んぁぁいああああああっ!」
――マイサンが根元から千切れるほどの勢いで、現在の体の大きさを無視したような量のスペルマがミニムの胎内(なか)に向かって一気にうねりを上げてねじ込まれるぅぅぅぅぅっ!それに合わせてさながら万力のように僕のプロテインポールをミニムは締め付け……締め付けてぇぇぇっ!
「んぁあああああっ♪♪ぼてっちゃううっ♪♪アタシのおなかぼてっちゃうよぉぉぉぉっ♪♪」
言うまでもなくボテってますとも!イエス!イエス!突き入れられた肉棒と放たれた精液だけですっかり臨月ですとも!でもそれでも離さない君のヴァギナはンフフゥどれだけイヤシンボちゃんなんだい!
それを言ったら僕の逸物も皺バッグも飽き足りることなくスペルマを彼女に出しちゃって……しかも勢い的に鈴口がチリチリと切れたり削れたりもしてるよ……♪ンフフゥその痛みが何とも……♪
「……ア、アンタ出し過ぎぃ……しかも何て濃いの……」
「ミニムの攻めが気持ち良かったからさ☆(キラン)」
実際、あの相手を壊してしまうようなフライングボディプレスやマイサンをポッキリ逝きそうな腰遣いは彼女にしかできないからねぇ……♪朝から良い思いをさせてもらったよ……♪
「……んん……魔力が染みる良い感じ……♪」
ミニムもご満悦みたいだ。彼女の魔力が格段にビルドアップされるのが伝わってくる。こりゃ、将来的には体全体であのキツキツなミートハグが味わえるかな……おっと涎が。
……と、そろそろ体がむずむずし始めたぞ?こりゃ体が戻るタイミングかな?
ぽっこりおなかを仰向けにしつつ、僕はミニムから凶悪吶喊兵器を抜く。ずるりと抜けたそれに、スペルマは一欠片も付いていない。流石ミニムの肉ゲート。僕の兵器で何ともないぜ。
「んん……もっと入れてよぉ……♪」
どういう風になるのか分かっているのに、そんなことを漏らしちゃって……♪事後はいつもこんな感じなんだけどね。
ミニムのリアクションを軽く無視しつつ、そのまま僕は体が戻るのを待つ。今日は何をする日だったかな?とか、勝手に頭に思い浮かべながら。
爽やかな日差しが、僕ら二人を手招きする。あれだけ激しいプレイを交わしても、朝は朝のままだ。体が小さくなった時の特典、時間経過の遅さに、僕はにんまりと笑顔を浮かべたのだった。
fin.
そう、例えば今の僕の状態は、まさに出来事真っ盛りという状態だ。身長より遙か巨大な勉強机、まるでやり投げの槍のような長さを誇る羽根ペンの先端が鋭く自分を指し、枕に出来そうな大きさの綿埃がそこかしこに散らばって纏まっている。
因みに自分が今立つのは自前のカーペットではなく、湿り具合から僕の服であることは容易に分かった。素晴らしい。視点が変わると世界が変わると言うことよく分かるなぁ。古来より体格差を愛でたり違うものに焦がれたりする心理の真理の一環か一片を見た気がする今日の朝。
……さて、一頻り現状を褒め讃えたところで、主賓……いや、主犯を迎えるとしよう。幸いそのホストは僕のことに気付く気配はない。ふふふ。確かに前からその気配はあったものねぇ。僕も彼女と一緒にいる以上経験してみたかったから、ある意味願ったり叶ったりだけどさ。
まぁ……でも、ほら。よく言うじゃない。『様式美は大切だ』って。だからせめての感謝を込めて、
「んぁぅ……カシオレクッキー食べたいなぁ……」
全力で、
「それか蜂蜜酒かしんるちゅお願いしゃーす♪えーたまにはいぃじゃんさ♪僕と君との仲だし――」
――一本背負い。
「――へにょおおっ!」
どこで覚えたか分からない叫び声をあげながら、僕の体をウルトラベリーミニマムサイズに縮小して下さいやがりました同居人のピクシー――ミニムは布が折り重なった布団地帯に頭をめり込ませた。うん、見事な犬神家。ついでに穿いていない趣味なのも発見。後で舐めてやる。
「……ふぅ♪」
一仕事やり終えたように一息吐いて爽やかな笑みを浮かべると、僕はそのまま彼女の両足を掴みつつ脇に抱え、布団の中から引きずり出した。
「みるくぱぅわぁ〜♪」
どうやらホルス乳業のテーマソングを目を回しながら歌っていたらしい。やたら牛乳をねだる理由は分かり易いが、アレは確か村伝説では直吸いしか豊胸には効果がないらしいぞ?かと言って直吸いしに行かれても困るけど。
「……ちゅー」
起きている。絶対起きているぞこのピクシー。まぁ、キスくらいなら許そうかな。男と女がすっぽんぽんで互いに向き合う以上、それは生命の摂理だし仕方ないよね♪うん♪朝っぱらからヤるなとか言うな。
「……ちゅー」
フレンチ御所望、フレンチ御所望ですか彼女。まぁそこまでは許さないよ。うん、絶対許さない。そんな甘い考えをする子には……お仕置きだべ♪
「――マキシマ式全身拘束術」
「それだけはらめぇぇぇっ!」
お、起きた。しかも悪夢を見たかのような表情で。そんなに怖いか拘束術。
「お早うミニム。黄金の蜂蜜酒(試作品)の味はどうだった?」
僕は心からの笑顔で、目の前の悪戯娘を眺める。まだ青い顔が戻らないミニムは、やや息も絶え絶えに呟く。
「ハーピーの領域より遙か高く飛びそうだったよ……ってか、マキシマ……その拘束術は止めて本気で止めて超止めて」
「どうして?」
ニヤニヤと聞いてみたところ、彼女は本泣きの表情で僕に叫びながら掴みかかってきた。うん、やっぱり泣き顔が可愛い。
「誰が好き好んで肥満体になったアタシが亀甲に縛られ悶えながら『イイ!イイワ!ソノチョウシヨ!』なんて叫ぶ醜態を演じるアンタを凝視しなきゃならないのよぉ!このド変態!しかも目を閉じても見えるし!耳塞いでも声が聞こえるし!逃げようにも足と羽根は動かなくなるし!」
説明しよう!マキシマ式全身拘束術とは、相手が逃げ出せなくなる程度の拘束術を掛けた後、相手の『一番見たくない自分の拘束中の姿』を演じる僕を声付きで延々と見せ続ける、まさに相手にとっては嫌悪感しか湧かない術なのだ!
「変態は僕には褒め言葉だよ?この家にいるキミは分かってるとは思ったんだけどねぇ(笑)」
「キ〜ッ!ムカツクゥーっ!そもそも何で小さくされてるのにそんな余裕なのさっ!」
「そりゃだって、『天人フルコース』被験者だもん♪」
「関係あるのそれ!?」
「大有りなのだ、まる」
天人フルコース……この界隈では名の知れた、強制ドM化システムである。それこそ、あらゆる被虐を快感と捉える程度に。
つまり……僕、マキシマにとってはあらゆる僕を陥れる行為が、言動が快感なのである。元来ハイパーポジティブであるだけに、最早無敵、ムテキ、MUTEKI!
「……まぁ久々に会ったマチルダちゃんの様子で、それは分かってたけどぉ……ぅぅっ」
ミニムは案外交友関係が広い。それはピクシーやフェアリーだけに限らず、インプや魔女、一部のバフォメットにも及ぶ。因みにその役割としては、男相手の体を小さくする事だ。……彼女達が全身マラプレイを行うために。
今日はそれを自分で行う下準備として、寝ている間に僕を小さくしようとしたらしいのだが……それを思い立ったのが多分蜂蜜酒のせいだからなぁ。あれはハニービーの女王が精製した蜜を使ってたから、絶対淫気酔いしただろうし。
まず間違いなく、ミニムの魔力はあのプレイを自分でやるのには足りない。そりゃそれなりに(被虐的に)交わっているとはいえ、絶対量の問題が、ねぇ。
因みにマチルダとは、僕と同じフルコースを受けた身で、彼女の友人のインプである。今は何処かの御者のペットになっているらしい。この前嬉々として「ねぇっ♪剣山プレイって良いよね♪」とか薦めてきたときは思わず良い笑顔で頷きそうになったよ……フフフ。
で、ドMになったマチルダを見てYouはshockを受けているのがこのピクシーだったりして。
「だからミニムも『天人フルコース』受けてみなって。望遠鏡無しで見えないものが見えてくるから♪」
「静寂を切り裂いて聞こえる声が『アッー!』の世界なんて見たくないわよ!今という帚星は一人で眺めさせて!」
予報外れの雨に打たれるがいい!泣き顔が見てみたいよハァハァ。
「……はぁ、何か色々と納得行かないけど、疲れたから交わろ?アンタのそれを維持するの大変なのよ?本来はすぐ交わるはずだったのに何で漫才やってるのよ」
「俺とかドMだからー!」
「女子高生とか好きだからー!のノリでんなこと叫ぶな!しかも一人称変えないでよ!ってか何でピクシーが常識役やってるのよ!」
「ちんまいのの中で一番理性ありそうだからですね(*´ω`*)」
「ちんまいの言うな。そのことあたしは気にしてんのよ。あとその顔は流行らないわ」
考えてみよう。フェアリー、ピクシー、ケサランパサランの三匹の中で、マトモに会話できて突っ込みも出来るのは誰だ……と。まぁエスティー氏の彼女らクラスは別かもだけど。
それは兎も角、ずいっ、と僕に近寄りつつ、ミニムは僕の上にフライングボ
「やらないわよ」
……のし掛かりつつ、睦事
「つぶやくのは後」
……唇を浅く重ねつつ、足首で一物を扱き始めた。既に服なぞ互いにキャストオフしているわけで、ローションをぶっかければぬれぬれぬらぬらの粘液にまみれた肌と肌の半密着プレイが楽しめる。しかもほんの少量でだ!異世界では省エネルギーや少量主義がエコという名で推奨されるという。ならば異世界にピクシーを大量に放てば理想的なエコ暮らしが出来るに違いない!エコエコアザラクエロエロアザラシ!
「ふふ……アンタの体も大概ねぇ♪足コキよりも器用さも気持ちよさも遙かに下な、あたしの足首コキでぴくんぴくん震えているわよぉ……♪」
あぁ、すべすべしているように見えて、実はざらざらしている彼女の足首……地味に引き締まった、肉感たっぷりの脹ら脛の堅さが、表皮の裏に秘められた皮下脂肪を突き抜けてマイサンをがっちりと圧迫していく……。足首という不器用が約束された部位、そこから力加減を知らず押しつけられた骨と筋肉と脂肪とコラーゲンと表皮の塊!下手をしたらもげるかもしれないような乱雑な扱い……!足の関節の盛り上がった部分に、ゴリゴリと潰されるように圧迫されるのなんて……あぁ……いいっ♪
「ふふふ……さぁ、一回逝っちゃいなさいよ……由逝っちゃいなよぉ♪」
ぎゅぢゅっ、と、痛みすら感じるほどに曲げられ潰されかける一物、同時に踵で圧迫されるマイゴールデンボール!丁寧さとは無縁の筈なのに体ビクビク震わしてしまいたくなる快感的電流がまるで某電気ネズミの喝並にはぎゅううううんっ♪
「おらぁっ♪こんなのがアンタは好きなんでしょおおっ!みっともなくプルプル震えちゃってさぁ……♪玉潰されかけてんのに悦ぶなんてアンタどんな神経してんのよ!アヘ顔見せてんじゃないわよキモいだけなのよ男のくせに!この変態!変態!ド変態!金魚変態!変態ホライズン!」
「あぁっ♪ああっ♪もっと僕を罵ってくれっ♪もっと僕をスタンピン♪スタンピン♪ボルテージマキシマムおっきぃぃぃぃぃぃ♪」
ずん、と僕の脇差しが鞘から抜かれ真の姿を現す!封印解除おおおおおおっ!それを見て既にミニムも涎を垂らし始めている!
「もう救いようのない変態ねぇ!盛りのついた犬の方がまだマシなくらいよ!そんなにびゅっくびゅっく出したいなら……!」
「――アッー!」
アクロバティックに、僕の巨大化した一物を踏みつけてジャンプしながら、ミニムはそのパ〇パンヴァギナを御☆開☆帳しつつ――!
「――アタシの中で射精せぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
――ぐぷぶぅぅっ!
「――アアアアアアアアアアッイイイイィィィィィィィィィィィィィッ!」
――見事なダイビング!重力加速度を利用した膣肉を抉らせるようなINSERTiON!!!!!初々しい肉が適度にマイミートスティックをにぎゅにぎゅ締め付け縛り付けるこの感覚So Nice!ライクがラヴには既に変わってるが、ラヴの彼方のラヴスレイヴに逝きそうだぁぁっ!!
「んはぁああっ!ほらぁっ!ほらほらほらぁぁっ!突いてっ!突いて突いて突きまくりなさいっ!その腰骨が折れたって平気でしょう!?さあ、アタシと踊り続けましょう!?」
バイブがケツ穴で蝶☆震動して強制的に腰をガックガック押し当てんの気持ちヨスギィィィィッ!ケツの快感が腰の激痛そして精神充足って何てバタフライエフェクトなんだぁぁぁぁぁっ!
既に僕の中ではどっぷりと濃縮白濁ソースがコックフル稼働で作られている!後はそれを彼女が全て飲み
「思考は良いからとっとと逝きなさぁぁぁいっっ!」
ぎゅぢゅっ!
「☆〇おはぅああっ〇☆」
しがみつきながら玉を股間に招き入れ、一気に圧迫する、だと……?そんな……そんなゴゥインな事をされたら――僕の股間が 完 全 ボ ッ キ シ ス テ ム !
「――ふぬぁぁぁああああああああああっ!」
「ふぁっ!はがっ!お、おっき……きゃあんっ♪♪」
説明しよう!完全ボッキシステム(通称F.B.S.:Full Bokky System)とは、股間をマキシマムさせながら、さながら全身が性器となったかのようにピストン運動を繰り返すハンマー状態を言うのだ!
因みにその間の僕自身への刺激は全て快感とそれを上回る痛みに還元されるぞ☆つまり……♪
「――至福っっ!これぞまさに至福ナリィィィィィィィッ!」
あぁ……あぁ……あぁ、あぁ、ああああっ!一突き一擦りする度に〇ちん〇んの皮がぺろりとこそぎ落とされていくような痛み!筋肉が破裂しそうな痛み!打ち付けられる腰の痛み!全て、全てンギモヂィィィィィィィィィィィィィィィッ!
「ひゃがっ!あぁあ♪聞こえたぁ♪アンタ、アンタの中で脈を打つマグマ、確かに聞こえたよぉぉぉぉっ♪!♪」
秒速二回アベレージで腰を打ち付け、奥へ深く深く交わる僕ら!昆虫の性交にも勝るとも劣らない超速で宇宙に――!
「――解き放てぇぇぇぇぇぇぇっ!」
発射準備は既に完了、ボルテージ上がって来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
「――くるぅぅぅっ!アッツイので貫かれちゃううううううううう♪♪♪☆☆!」
既に半分貫かれるミニムが興奮して叫び、僕のマイサンとマイバッグを千切れるほどに締め付ける!繊維が引きちぎられそうなほどに押しつぶされた僕のキャノンボールは、砲身にありったけのfireを押し込み――詰め込みぃぃ――!
「――ヒィ〜〜〜ィィィハァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「――んぁぁいああああああっ!」
――マイサンが根元から千切れるほどの勢いで、現在の体の大きさを無視したような量のスペルマがミニムの胎内(なか)に向かって一気にうねりを上げてねじ込まれるぅぅぅぅぅっ!それに合わせてさながら万力のように僕のプロテインポールをミニムは締め付け……締め付けてぇぇぇっ!
「んぁあああああっ♪♪ぼてっちゃううっ♪♪アタシのおなかぼてっちゃうよぉぉぉぉっ♪♪」
言うまでもなくボテってますとも!イエス!イエス!突き入れられた肉棒と放たれた精液だけですっかり臨月ですとも!でもそれでも離さない君のヴァギナはンフフゥどれだけイヤシンボちゃんなんだい!
それを言ったら僕の逸物も皺バッグも飽き足りることなくスペルマを彼女に出しちゃって……しかも勢い的に鈴口がチリチリと切れたり削れたりもしてるよ……♪ンフフゥその痛みが何とも……♪
「……ア、アンタ出し過ぎぃ……しかも何て濃いの……」
「ミニムの攻めが気持ち良かったからさ☆(キラン)」
実際、あの相手を壊してしまうようなフライングボディプレスやマイサンをポッキリ逝きそうな腰遣いは彼女にしかできないからねぇ……♪朝から良い思いをさせてもらったよ……♪
「……んん……魔力が染みる良い感じ……♪」
ミニムもご満悦みたいだ。彼女の魔力が格段にビルドアップされるのが伝わってくる。こりゃ、将来的には体全体であのキツキツなミートハグが味わえるかな……おっと涎が。
……と、そろそろ体がむずむずし始めたぞ?こりゃ体が戻るタイミングかな?
ぽっこりおなかを仰向けにしつつ、僕はミニムから凶悪吶喊兵器を抜く。ずるりと抜けたそれに、スペルマは一欠片も付いていない。流石ミニムの肉ゲート。僕の兵器で何ともないぜ。
「んん……もっと入れてよぉ……♪」
どういう風になるのか分かっているのに、そんなことを漏らしちゃって……♪事後はいつもこんな感じなんだけどね。
ミニムのリアクションを軽く無視しつつ、そのまま僕は体が戻るのを待つ。今日は何をする日だったかな?とか、勝手に頭に思い浮かべながら。
爽やかな日差しが、僕ら二人を手招きする。あれだけ激しいプレイを交わしても、朝は朝のままだ。体が小さくなった時の特典、時間経過の遅さに、僕はにんまりと笑顔を浮かべたのだった。
fin.
11/02/21 21:22更新 / 初ヶ瀬マキナ