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大陸南東部にある領。現領主はマトシケィジ=ジョイレイン。世間での立場は親魔物派だが、実際の領主のスタンスは『来るものは拒まず』『郷に入っては郷に従え』『祭りの興冷ましは下衆にも劣る』である。 主産業は歓楽・産業及び芸術文化。『ジョイレイン博物館』には領主の宝含めて様々なものが展示されているが、盗もうとした者の行方不明者が凄まじく高いことでも有名である。 元々は王国も手付けずの、魔物が強く、資源も少ない荒れ地であった。そこに移り住んだ侠客の一家が、『街作るのも面白いんじゃね?』との思い付きから、チョカトーチ=ジョイレインが街を形成したのが領の始まりである。因みにこの時点で、ラージマウスやワーキャット等の魔物同伴だったりするという。 その後、二代目のアサナチ=ジョイレインが法を形成し規律を整え、三代目のノブノラ=ジョイレインがそれを緩めると同時に、現在まで続く基幹産業となる魔法道具生成及び絡繰製作を奨励した。これが先代魔王の時代である。 魔王世代交代後、数代後の領主であるイェダツ=ジョイレインが、周辺緒領の領主との外交を善化させる事に努めつつ、現在も続いている合同祭を企画し開いた。この時の人脈は、親魔物反魔物関係なかったりする。そしてこの時の縁が、サウザンドブラッド家との因縁にもなっていたりするがそれはさておくとしよう。 『住民』 住民は先祖が侠客(チンピラではない)であることからやや荒くれ者気質ではある。周辺の魔物が強めであることから親譲りの暗器の訓練は幼少の頃から行われているという。 中央教会とは基本仲が悪いが、従わない代わりに手を出すメリットも無いことから相手にしないことにしている。因みに国内での布教は自由だが、布教者が魔物殲滅等の理由で危害を領民に加えた際は土地没収の上で追放される。無論武器防具までは没収しない。 ただし商売の際には注意。公売価格の五倍くらいは平然とふっかけてきます。 『領における有名人』 クオルン='フレイムブラスト'=キャルフ 魔力を使って行う花火'グラバンマ式花火'の継承者。 ラージマウスの魔力貯蓄能力を利用した大量の花火は、ジョイレイン領の主要祭では必ず放たれる程の人気を誇る。彼の大祖の墓の場所は彼以外には不明である。 ブロックス=モーシュ 主に領周辺を商売域にする行商人。各地から様々な物資を手に入れては領内で売りさばいている。 彼の居る馬車には、腕利きの御者と風見ハーピィが居るからすぐ分かるという。武器は魔導銃(手作り)。 ボニー=A=ジャッキング ブロックスの馬車にいる腕利きの(黒人アフロ)御者。獲物の鞭で周辺の盗賊を全て'調教'したという凄腕。元調教師のドS姐御。 現在、(ドM)インプのマチルダをペットにしているという話。噂ではジョイレイン領の恐怖の代名詞の一つ『天人フルコース』の考案者だとか……。 ロエカータ=クリストフ ジョイレイン博物館館長。千冊もの書物に納めきれないほどの知識を誇る(らしい)知識人。話の長さと胡散臭さは天下一品。 生粋のジョイレイン人であり、基本的にあらゆる出来事に寛容。レクターの恋愛も、「水を差すのは無粋」と言うことで静かに見守っていた。 キャロライン姉妹 洋菓子屋『カートゥーン』を営むワーラビット姉妹。お勧めのキャロットケーキは、美容健康にも良いという話。 因みに姉の名前はホワイト、妹の名前はマーチ。 ヘディン=アレイ 街の中で語り部を行っているおじさん。既に次世代の語り部がいるが、生涯現役を貫くらしい。 Q.最近子供達に人気なのは? A.'ニージュ=ロンゲート'の推理物と'ツィンギー=ルーラ'の童話だな。 因みに大人向けならば、二人に加えて'フロウ=ヤーグ'の『化け物と呼ばれた日』もお勧めだ。 『サウザンドブラッド家との因縁』 イェダツの外交以来、サウザンドブラッド領主とは何故か奇縁が続き、ライバルもいい関係を築いている。その最たる物が前領主の時代。ベイオウーフ=サウザンドブラッドとマジュール=ジョイレインは、名字を隠して冒険者をやっていたことがあり、互いにいけ好かないと思っていたという。旅の途中で何回も半殺し合いの戦いを展開し、互いの名字をばらしたのが魔王の魔力の影響がない巨竜との対決中だったという。結果としてそれがタイミング的に良かったのか、二人は竜をしとめた後に冒険者を止め、領地に戻り領主になったと言う。 因みに、ベイオウーフは竜の血を浴びているが、マジュールは浴びていない。
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