連載小説
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【福男福女】
裏と表が合流する。
彼ら、彼女たちにとってはドチラが表で裏だったのだろうか。
何も知らない男性たちには表こそが表であり、福男たちにとっては裏こそが表だったのだろう。
魔物娘たちにとっては表も裏もなく、全てが本気の婚活会場。どちらか選んでいてはそれこそ後の祭りだ。

空には色とりどりの花火が上がっている。
ドン、ドン。
表の祭りを楽しんでいたカップルたちにとっては美しくロマンチックなものであったが、未だ独り身である追うもの、追われるものたちとっては、サツバツとした終りへのカウントダウンーー。




「マズイマズイマズイ、花火が始まったということは終わりが近い」
ダンピールが焦燥感に駆られて走る。そんな彼女の瞳が軍曹の姿を捕らえた。
「あれは男!?、チャンス」
駆け抜ける勢いそのままに、彼女は彼に飛びかかる。

ズシャッ。
乾いた砂の音ともに、上から降ってきた何者かに彼女は押さえつけられた。
「!?」
ダンピールである自分をいとも容易く抑えつけるのは何者だ。獲物を目の前にして止められた憤りと驚愕は、より大きな驚愕によって塗り潰される。
「ブラを抜かれた?!」
彼女は自らを押さえつけていた相手を跳ね除けて睨みつける。
「……軍曹に、手出しはさせない。どうしても、というのなら僕が相手になる」
ダンピールから抜き取ったブラジャーを弄りながら、儚げな風貌の変態がいた。端正に整った顔立ちと均整のとれた肉体を惜しげもなく晒しながら、彼はそこにいた。
その佇まいはまるで悟りを得たもののようでもあるが、手にしたブラジャーが彼が俗物の権化であることを物語っている。そのアンバランスな有様は見るものに、高級ステーキに焼肉のタレをドバドバとかけるかのような残念さともったいなさを思わせた。

「……ッ、…。………グゥっ!」
彼を見て言いたい言葉がいくつも浮かんでくるのだが、その澄んだまっすぐな瞳を見ていると何も言えなくなってしまうダンピール。
彼は彼女の下着の香りを堪能さえしているのだが、まるで彼が正しいのではないかという錯覚さえ覚える真っ直ぐな瞳と、清々しさに満ちた自然な動作にタジタジにされてしまう。
「もしも、君が軍曹を狙うというのなら、君も僕と同じにしてあげよう」
変態が自らを指して宣った言葉はダンピールの背中に冷たいものを感じさせた(意味深)。
「…………上等ォ」
唇を薄く舐めるとダンピールはその男について行った。




「もふもふぅ」
「プニプニィ」
「「サンドイーッチ」」
「くっ、ふぅあアあ!」
バロメッツとワーシープのほんわかふんわりプニプニサンドで幸せそうな顔をしている男がいる。


「………、アッチ向いて、ホイッ!」
なぜか真剣にアッチ向いてホイで競っている男とスケルトンがいる。
首を一回転して回避するのは反則だ。


ずっちゅ、グッチュ。
捕まえた夫の上で水音を派手に立てながら腰をくねらせるミューカストード。
粘液まみれてグッチョぐっちゃだ。


それらを満足そうに見やりながらリリム、橋森結は歩みを進める。
「派手にやっているわねぇ!! もっと貪りなさい我らが同胞!! 早く現れてちょうだい、我が夫ぉぉぉっ!!」
余裕のなさそうな顔を見せたのは目の錯覚だということにしておいてあげよう。
「あっちゃもこっちゃも、みいんな御破産!! さぁて、願いましては!! ちゃんと骨のある男、出てきなさーーい!!!」
彼女に声をかけられた男は全て、その瞬間に股間を真っ白に爆発四散させて倒れてしまう。ハイクを読む暇さえない。
彼女は横に並び立ってくれる誰かを探していた。




「いくらお父さん(とお母さんの変な液でベトベトになった二人)の下着と一緒に洗わないでと言われようともォォォ」
「行かせてくださいお義父さん! 娘さんは必ず幸せにします!」
差し出された菓子折りを絶対に受け取るまいと腕を固く組んでいる神職Aに、90度を超える激しいオジギで迫る真面目そうなスーツの男性。
くっ、悔しい、こいつならば大丈夫だろう。と思っている自分がいりゅぅぅ。と血の涙を流さんがばかりに神職Aは耐える。
気持ち悪いから、早く折れてしまえ。ホゥら、孫の顔がチラついているだろう?


「ヒャッハー!、俺様の剣技にイッちまいなぁぁ!」
見るからに危なそうなピーポーは神職Bの槍術によってチリ紙のように蹴散らされる。
そんな無双を繰り広げる彼の前に立つのは鬼と見まごうほどの武人が立つ。
「お手合わせ願いたい」
短く刈り上げた髪に鋭い眼光、引き締まった筋肉はまるで鋼のよう。荒々しく気を吐きながら、六角棍棒を片手にした青年が神職Bに向かい合った。
「ほう。お前も娘たちが狙いか」
「否、勘違いしないでいただきたい。某はこの祭りにこの形で参加すれば、強者と戦えると耳にした故。純粋な力比べを所望する」
「面白い」
久々に本気で遊べそうな相手に出会って、神職Bは神職らしからぬ獰猛な笑みを浮かべる。
同類。青年はこの出会いをもたらしてくれた軍曹に、龍神様に感謝した。六角棍棒を握る拳に力を込め、轟音とともに大地を蹴った。


「我らはいまだ貴公を同志と思っておりますゾ」
「だから、道を開けてくだされ〜」
「同志よ、それは出来ないのでゴザル。なんせ、拙者にも子供が生まれるのでな! フヒヒ、楽しみでゴザル」
濁った瞳で福男たちに立ちはだかる神職C。
「このォォォ! 裏切り者ー」
「外道、チクショウー」
「なんと言われようとも負け犬の遠吠えでゴザルな。デュフフ」
下卑た笑みを浮かべる彼と悔しそうな顔を浮かべる福男たち。
「今、聞き捨てならないことを聞いたな。子供にナニをするというのだ」
「何奴!?」
突如かけられた新しい声の主に向き直る神職C。そこにいたのは。
”Yes、ロリータ。No、タッチ”
そのフレーズをデカデカと背負った背中を見せつけてくる全身黒タイツの男。
「そ、それは」
明らかに挙動不審になる神職C。
「そう、これはあなたが背負っていたモノですよ。先輩」
彼は悲しそうな瞳で神職Cを見つめる。
「幸せに目がくらんで、全てを独り占めしようとする今のあなたの姿は見ていられません。目を覚ましてあげましょう!」
「や、ヤレるもんならやってみるでゴザルー!」
勢いよく飛び出した二人は、ぐるぐるパンチで叩き合う。非力ーーー。




「さぁて、そろそろクライマックスだよ。ずっと私たちの番(ターン)だ」
神職たちと福男の戦いを見守っていた魔物娘たちは一斉にほくそ笑んだ。

実は龍神様のお知らせを聞いて、森に入れば魔物娘の彼女ができるという噂も聞きつけた新しい男性達が参加して、男性の数も増えていた。
最初からの参加者ではない彼らは神職と福男達の熾烈な争いをを見物しているだけだったのだが……。

「Aaaaaaaa、lalalalalalalaie!!」
山を震わせるかのような怒号とともに魔物娘たちが男達の戦場になだれ込む。
ドンドン。ヒュルヒュル、ドドンドン。パラパラパッ。
花火の音は戦太鼓のように彼女達の士気を鼓舞していた。
ケンタウロスが魔界銀の鏃を放って的確に男達を射抜いていく。
「一ツ、二ツ、……三ィッツ」
射抜くのは良いのだが、射抜かれた男性達は別の娘に持ち帰られていく。

「ぎょっへぇぇぇ!」
汚い悲鳴をあげて肉の波に飲み込まれていく喪男達。
アマゾネスの蛮刀が男の服を切り刻む。
ドラゴンが男を大事そうに抱えて飛び去っていく。
ドリアードによって木の中に引きずり込まれていく男性。
すでにキャンサーと泡まみれになっている奴もいる。

ウネリを増して加速していく混沌の渦。
それぞれの願いは飲み込まれるのか、飲み込むのか。




ドン、ゴン。ズン、ドン
花火の音に混じって、それに負けないくらいの音が鈍く響いている。

顔を腫らしながら、肩で息をついている二人。
拳を構えたまま睨み合っているのは、宮司と軍曹だ。
幾合。彼らは拳を交えたのだろう。すでにお互いの服はボロボロで、……まともな有様ではない。
だが、瞳に灯る焔が…、拳に握り込まれた信念が…、彼らお互いが共に正義の上に戦っていることを証明していた。

「叔父さん、……まだ、認めてはくれないのか」
「認めるわけがない。あの子はまだ4歳だ」
「愛に歳など関係ないだろう。それに安心してくれ。私は彼女が育つまで手は出さない」
「だろうな、そんなことは知っている」
「ならば……、っ!」

ゴリィ。嫌な音とともに宮司の拳が軍曹にめり込む。
腕でしっかりと受け止めたはずなのに芯に響く衝撃に軍曹は後退る。
地獄の歌は止み、拳の音が拳銃ように打ち鳴らされる。

「お前は口で認めさせたいのか? 父親から娘を奪い、妻とするというのに……。父の庇護から己のもとに来させるというのに。その父を倒せずに、それを為すのか? そのような危うい場所にあの子を移すことを、私が…、そして誰よりもォ、……お前が許すわけがないだろう」
「叔父ィィ……。オオおぉオ!」
軍曹は丹田にグッと力を入れて、右拳を打ち出す。
「グッ、ぅぅおォ!」
宮司は避けずに受け止めて、軍曹に拳を放つ。

彼らはこうして、お互いの拳を避けることなく受け止め続けている。例え避けて相手を倒すことができたとしても、それをしてしまった時点でそいつには敗者の烙印がおされる。
「「あ、ァァアアア!」」
振るう。振るう。振るう。
ただ拳を繰り出すためだけの単一能しか持たない機械になったよう。受けることすらせずに拳と拳で語り合う。
俺を倒せ。俺は負けない。
私は倒す。私は勝つ。
漢の負けられない戦いを夜空の烈火が照らし出す。
何色もの光に彩られながら、心はただ一つを願う。




ヒュルヒュルヒュル。
ドン、パーン。
混戦を極める戦場の空気を変えるものが夜空に描かれた。
恋文花火の時間、スゴイロマンチックハナビだ!


魔女さん
実は好きです。
匿名希望

ダーリン(神職A)
たどり着いた奴が娘に告白成功!
ガンダルヴァ

ワーラビットさん
不思議の国へ連れて行ってください

旦那様(神職B)
胸ポケットからキャバクラの名刺が
アラアラウフフ
白蛇

旦那様
子供ができました
稲荷


恋文花火に混じって打ち上げられた手紙花火には死刑宣告文が混ざっていた。
花火を見上げていた神職たちは固まる。
シーン、という音が聞こえてくるほどの静寂が一瞬満ちるが、すぐに様々な音で騒がしくなった。


「名乗りをあげろよぉぉ!」
アルプの隣でトドのような雄叫びをあげた魔女に周りのものたちがギョッとさせられている。
魔女の叫びが皮切り。


ズシャアアアアアアッ!
神職Aとスーツの男性は、二人して膝から崩折れて微動だにしない。
ツンツン。コンコン。
突いたり叩いたりして、動かないことを確認したドワーフがスーツの男性を背負って運んでいった。


「不思議の国と聞いて!」
ワーラビットじゃないけどマーチヘアも兎よネ。と彼のもとに走っていく彼女。
その頭の中は彼の人参のことでいっぱいだ。
武闘派ワーラビットとマーチヘアのキャットファイトが起こることは間違いがない。ウサギなのに猫とはこれいかに。


「アイェェェェェェ⁉ バレた!? ナンデバレた!? アレはセッタイなのにーー!?」
動揺のあまり相手の攻撃をまともに受けた神職B。しかし、彼は今しがた受けた傷のことよりも奥さんの今後の対応を考えてうずくまってしまった。
カチカチと歯が打ち鳴らされる音の中で、……ボソリ、と。
「よし、……逃げよう」
全身全霊全力渾身をかけて彼は逃走する。
今まで戦っていた青年はポカンとした顔のまま取り残されることとなってしまった。
「アッハハハ。フられちまったネェ。今度はあたしとヤらないかィ?」
青年にかけられたカラカラという笑い声。
その様子を見ていて声をかけたのはオーガ。鬼の金棒を担いで青年を挑発的な目で見やる。
「いいぞ。お前も楽しめそうだ」
「あんな奴と違って、期待は裏切らないサ」
青年とオーガの戦闘が始まった。


「強くなったでゴザルな……」
「先輩」
神職Cとその元後輩はグッダグダの泥仕合いの末に和解していた。
「拙者が間違っていたでゴザルよ。お主なら、ここを通しても良いでゴザル」
「では、お言葉に甘えて」
「お主らはダメ。良いのは後輩だけでゴザル!」
「「ケチー」」
和気藹々としだす神職C一行であった。


そのまとまってきた空気を龍神様がブチ破る。
「最後の大玉花火受け取れィ!」
龍神山に響き渡る威勢の良い声と共に一際大きな花火玉が打ち上げられる。
人々の視線を一身に集めながら、龍神山の空に向かっていく花火の尾はまるで昇り竜のようだ。
夜空を裂いて、最後の花火がドドンと大輪の華を咲かせる。


鮮やかな輝線は何条にもなって龍神山に降り注ぐ。
消えることなく降り注ぐ色取り取りの光の粒はグングン速度を上げながらそれぞれ近づいてくる。
「ま、……さか」
神職Bが歯の根をガタガタ言わせながら震える。
獲物を見つけたヒ⚫カに良く似た表情をしている妻と目を合わせてしまった神職Bは、文字通り蛇に睨まれたカエルよろしく身が竦んで動けない。
彼にぶつかったのは白い尾をひく流星だったのは言うまでもなく、今一番届いてほしくなかった光が彼には届いた。
”天・誅”

「相手のいない奴はいねがー」
体から種子を振りまきながら、ケセランパサランが舞っている。今しがた降り注いだ光の粒は、彼女の娘であるケセランパサランの幼体。綿毛を染めて色とりどりに輝きながら降ってくる。
「ハイハーイ、こっちですゾ」
「カモーン」
「…………僕は見て愛でるだけ、見て愛でるだけ…」
神職Cの同志たちが彼女たちに負けないくらいにはしゃぐ。
「チョット!? おい、嫁ーーー!? 自分の娘をバラ撒くな、でゴザルーー!」
「いいでしょー。この方が早く育つし、子供たちに早くお婿さんが見つかると思うのーー」
「拙者が良くないのでゴザルよ!?」
種子をバラ撒くというのは、植物型がなせる技なのか、ケセランパサランがなせる技なのか、それとも彼女だからこそなせる技なのか。
そこんとこセーフなのでしょうか?
「ピンクパサランをゲットしたのですゾ。ピンクは淫乱に違いないゾ」
「イエロー、イエロー、うぉっ、うぉっ!」
「娘を返せエぇっ!!」
「ママさんが許可しているから無問題(モーマンタイ)。パパの嫉妬は見苦しいですゾ。グフフ」
「お、……おのれぇぇ!」
ギリギリと歯を軋ませせる神職Cの視界の端に、後輩が懐に青色の綿毛をしまう瞬間が映った。
「………こ、後輩ィィィ! 懐にしまったものを出せや、コラァぁぁ!」
鳴き声を上げながら神職Cは飛びかかっていくが、彼はコラッ⚫よりも弱い。迎え撃つ後輩の戦闘力はポ⚫ポよりも弱い。
泥仕合第二ラウンドの火蓋が切られた!。切られたんは火蓋やない、便所の蓋や。落ちるのはヒッドイ肥溜めに違いない。




「フッ、……ははは。もう祭りも終わりだな」
「……ええ。ですが、貴方を倒すまで私の祭りは終わりません!」
拳を交わす、軍曹と宮司。
振るう、奮う、揮う。
すでに互いの満身は創痍に他ならない。だが、残った意地と信念にかけて相手より先に膝を屈することは許されない。
膝を屈するとは、これすなわち、相手にでなく自身に対する敗北だ。

軍曹の拳は宮司の頬骨を軋ませる。宮司の拳は軍曹の腹にめり込む。
鈍痛は体の芯を痺れさせ、鈍い響きは無駄な思考を削ぎ落としていく。
拳にへばりついているのはどっちの血潮だ。骨がゴリゴリとぶつかる音はどちらのモノか。


「妬けるのォ。負けるでないぞ、男(お)の子らよ」
龍神様の呟きは夫への賛辞か、否、双方に向けた克己激励だ。


ガクガクと笑い出す膝。呼気は喘ぎになって、吸気も肺を膨らませることを拒みつつある。
もう倒れてしまえ。来年挑戦すればいい。この男になら託してしまえ。
耳に聞こえてくる心の声は誘惑にすらならない。望むのはただ単に目の前の雄を叩き伏せることのみ。
奥歯を噛み締める音はとうに聞き飽きた。相手の肉を骨を、自身の骨を肉を、相打ち鳴らす音なんて聞きたくもない。

打て。相手より多く。一打でよい。
殴れ。相手より重く。一グラムでよい。
踏ん張れ。相手より長く。1秒でいい。瞬きの差でもいい。
相手よりも長く立っていた方が勝ち。それが全て。この場を統べる唯一にして絶対の規律(ルール)。

「ウおォォォああア」
「ガ、あ唖々ア」
軍曹が吠える、宮司が吼える。

グシャリ。
お互いの拳がお互いの頬面にメリ込んだのはほぼ同時。
軍曹と宮司はお互いに微笑みをうかべたまま、龍神山の地に倒れ伏したのだった。


「………、見事だ」
「いや……、勝ったのはあなただ」
「いや、………。……そうか、そうだな。……クックック」
「はっ、……はっはっは」
「来年こそは倒してみせよ!」
「言われずとも、素っ首洗って待っていろ!」
倒れ伏した男たちは夜空の花火を見ながら再戦を誓い合った。


「お主ら、毎年のことじゃが。実は仲良しじゃろ」
龍神様の呆れながらも嬉しそうな声が社の中で静かに響く。


「さすがにアレを持っていくのはムリだよね」
「無粋に過ぎよう。それに」
「ネェ」
「どっちからも龍の魔力の匂いがするもの」
遠巻きに見ていた魔物娘たちは口々にそう言って、自分の男を探しに行くのだった。




花火が咲いては散り、咲いては散っていく。
どれほどの恋が実ったのだろう。どれほどの種が生まれたのだろう。
人も魔物娘も夜空を見上げている。
一瞬の花火が、長く続く未来に添えられた美しい一輪であることを信じてーーー。
16/07/31 18:15更新 / ルピナス
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■作者メッセージ
残り2話。
白蛇さんをディスっているわけでは決してありません。
好きな子ほどイジクり、……、イジりたくなるというアレですよ。

僕の文に足りないものはなんだろう、と前回くらいから、…とカタカナを意識して使用するようにしています。少しでも文章に奥行きが出てくれればよいのですが。

そして、前回のクイズの答えはケセランパサランです。
文に仕込んだヒント、というのは本編にまだ記載されていない、というものです。
そこから深読んで、本編ではない感想に名前は出ている、というヒントでした。
それを一発で当てられて、テンパって、台無しにしてしまった自分の迂闊さが残念すぐる。答えていただいた名無しのエスパーさん、真に申し訳ありませんでした。
コレ書けや、と振っていただくこともやぶさかではないです。

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