魔法幼女マジカル☆バフォリン第0721話 「バフォリン 触手に敗北す」
「う〜といれといれ…」
今、トイレを求めて全力疾走している妾はサバトに通うごく一般的なバフォメット。
強いて違う所をあげれば魔法少女をしてるって事かナー。
名前はエルザ。
―そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやって来たのじゃ。
ふと見ると公園のベンチに一人の若い男が座っていた。
―ウホッ！良い男じゃぁ…♪
そう思っていると突然、その男は妾の前でツナギのホックを外しはじめたのだ…！！
「や ら な い か 」
「っ！！」
その言葉と同時に良い男の身体がゾワリと膨れ上がる。まるで蛹が蝶へと変態するようにぱっくりとその背が割れていく。そして中から現れたのはテラテラと怪しい光を放つ幾本もの触手。小さな子供の手首くらいの大きさを持つそれらはウネウネと蠢きながら、こちらへと近づいてくる。
「ロリコン獣じゃと…っ！！」
それは妾にとっては見慣れた光景であった。何せそれは妾が魔法少女として戦う最もオーソドックスな敵――ロリコン獣であったのだから。敵の主力であり、最も量産されている彼らを妾は何十人と倒してきた。
―でも…まさかこんな所で出会うだなんて…っ！！
昼下がりの公園にはチラホラと人がいるのが見える。その中には勿論、ロリコン獣の大好物である小さな女の子も数多くいるのだ。幸い、皆はこちらに意識を向けてはおらず、平和な公園に突如として現れたロリコン獣にも気付いていない。だが、それはパニックにならなっていないのと同時に、被害が拡大する恐れがあるという事だ。
―くっ…！どうするべきじゃ…っ！？
変身さえしていればこんなロリコン獣など幾らでも倒すことが出来る。しかし、この公園にはまだ数多くの人々が残っているのだ。下手に背を向ければ、身体能力で優れるロリコン獣に捕まってしまうかもしれない。そうなっては一巻の終わりだ。これまで妾が見てきたように小さなアソコも小振りなお尻も膨らみかけた胸までもロリコン獣の精液塗れにされてしまうだろう。
―それは…それは嫌じゃ…っ！
ロリコン獣によって身も心も蕩けさせられ、元の精神に戻らなくなってしまった犠牲者たち。それを今まで間近で見てきてしまっているが故に妾の足はその場で止まってしまう。
―じゃが、それが決定的な隙となってしまった。
妾が判断を迷わせている間に、男の変態はさらに進んでいく。膨れ上がった背中からだけではなく、その腕や足までも触手の塊へと変貌しているのだ。今のロリコン獣はかつての良い男の面影はなく、触手で出来た人型の化け物と化している。見慣れたロリコン獣の姿は既に臨戦態勢へと移行していた。何時でも妾を襲う準備が出来ている。そんなロリコン獣の姿に妾の小さな身体は竦んで動くことが出来なかった。
「きゃああああああああああっ！！」
瞬間、平和な昼下がりの公園に絹を裂いたような鋭い悲鳴が響き渡る。それを知覚した瞬間、竦んでいた妾の足が一気に軽くなった。もう手の届くほどにまで近づいていた触手の群れから距離を取り、大きく深呼吸する。
―そうじゃ…！妾がやらないで誰がやるというのじゃ…！！
ロリコン獣に対抗できるのは魔法少女のみ。警察や軍隊がどれだけ集まろうとも魔法的な力で護られているロリコン獣には傷一つつけられない。そして、この公園には幸いな事に魔法少女が一人いるのだ。その幸運を活かせずして魔法少女を名乗る資格はないだろう。
「皆、逃げるのじゃっ！！」
距離をとって叫んだ妾の言葉を皮切りに蜘蛛の子を散らすように人々が逃げていく。それを視界の端で捉えながら、妾はミニスカートのポケットから小さなコンパクトを取り出す。同時に横のボタンを押せば、ぱかりとそれが開いた。きらりと光を受けて光った鏡を自分の顔へと向けながら、妾は魔法少女へと変身する為の呪文を唱える。
「ロリータ・ロリコン・ぺドフィリアーっ！！」
高らかに宣言された呪文に応えて、コンパクトから一気に虹色の光が溢れ出す。何処か暖かなその光は一瞬で妾の姿を包みこんでいった。瞬間、ふわりと浮き上がる感覚と共に妾の身体から衣服が消え去っていく。後に残るのは虹色のリボンのような光だけ。野外で衣服の感覚が消えるという何処か背徳的な感覚を感じた瞬間、妾を包み込んでいた虹色の光が魔法少女の衣装へと変わっていく。
身体中を包み込んでいた虹色の光は胴体の部分へと集まり、身体にフィットした薄紅色の服へと変わる。少女らしいなだらかな身体のラインを強調するそれは「すくーる水着」と言うものが近いかもしれない。だが、決定的に違うのは腰の部分から白色のフリルがぱっと広がり、まるでスカートのように広がっている事だ。フリルであるので半ば透けているそれがちょっとしたチラリズムを演出している。
次いで光が集まっていくのは四肢の方だ。ぷにぷにとした柔らかい腕と足が光に包まれる事で黄金色の毛を生やす。ふさふさとした毛の先は人の手ではなく、肉球の浮かんだ獣のものとなっている。足の方も同じで見慣れたスニーカーではなく、蹄を生やした異形の姿だ。
―そして最後に光が頭に集まって、髪へと流れるようになれば―
光が流れていくように去って行った後には獣の耳と山羊の角が妾に残された。しかし、変身だけでは終わらない。ショートカットの髪をばさりと伸ばして、何処か大人っぽいロングへと変える。マントにも見える髪が延びきった瞬間、妾の胸の間に大輪の薔薇を燃したアクセサリーが付け加えられ、ポーズを取れば――
「魔法幼女っ！マジカル☆バフォりん見ざｎひゃあああっ！」
そこまで言った瞬間、妾の足をロリコン獣の触手が捕まえた。ヌルヌルとした独特の粘液が素肌に触れる感覚は生理的な気持ち悪さを覚えてしまう。まるで泥の中にでも片足を突っ込んだ様な感覚に妾は反射的に呪文を唱えた。
「ロアー・サイズ！」
妾の叫びに応えて、手の中に現れたのは妾以上の大きさを誇る大鎌だ。妾の最強武器のこの大鎌で何十匹ものロリコン獣を屠ってきたのである。触手くらい簡単に切り裂けると心を落ち着かせながら、妾はそれを振るった…いや、振るおうとした。
「ひっ」
しかし、その前にロリコン獣の触手が妾の両腕を拘束する。それを振りほどこうにも後から後から身体に絡みついてくる触手がそれを許さない。一本や二本であれば魔法少女となった妾であればすぐに振りほどくことが出来る。だが、既に十本近く身体に巻きついた状態では力を出し切る事もできず、負荷も分散されてしまう。身体を捩るように触手を解こうとしたけれど、柔軟性に富む肉の塊は決して千切れてはくれなかった。
「うじゅるるるるる」
それに嬉しそうに呻き声をあげるのは既に人としての形を失ったロリコン獣だ。理性も失っているのか水の中で呟くようなその呻き声には何も感じられない。目の前の獲物を貪ろうとする本能めいた輝きだけが触手の奥で爛々と光る紺碧の双眸から見て取れる。
「あ…あぁぁ…！」
犯される。今まで見てきた少女達のように。その恐怖が妾の身体の芯を凍えさせる。必死に身を捩って逃げようとしてもしっかりと妾に絡みついた触手は離れてはくれない。寧ろ暴れる獲物をいたぶる様にゆっくりとじっくりと妾の四肢にそのヌルヌルとした粘液を広げる。
―遊ばれてるのじゃ…っ！
その気になれば一瞬で妾を襲うことも出来るだろう。しかし、このロリコン獣はそれをしない。焦らしているつもりなのか。はたまた魔法少女たる妾を警戒しているのか。それは理性の欠片も見えない双眸からは分からない。しかし、このロリコン獣がすぐさま襲うつもりは無いという事が少しだけ妾の心を落ち着かせる。
―あ、安心するのじゃ…ロアー・サイズはまだ妾の手の中にある…！！
今までどんなものでも斬ってきた最強武器――ロアー・サイズ。それさえあればロリコン獣など一刀両断だ。触手だって幾本重なろうとも豆腐のように叩き斬る事が出来るだろう。つまりこの武器さえ持っていれば反撃の糸口は幾らでもあるのだ。今は手首を縛り上げられ、動かす事もできないが、ずっと握り続けていれば隙だって生まれるだろう。
―だから…大丈夫じゃ…！きっと何とか…！！
「ひああぁっ」
そこまで心の中で呟いた瞬間、妾の身体が急に持ち上がった。四肢を拘束した触手が妾の身体を持ち上げ、宙に浮かせている。唐突に妾の身体を襲う浮遊感。地面に足がついていないのに重力だけ感じるという不安定な状態が妾の心を不安にさせる。このまま落ちるのではないかという原始的な恐怖に妾はロアー・サイズを握り締めた。
「うひゅー…うひゅーっ…！！」
十字架に貼り付けにするような姿勢で妾を宙に浮かせながら、ロリコン獣は興奮しきった熱い息を触手の先から漏らす。ドロドロとした欲情をたっぷりと塗したそれは意外なほど臭くない。それどころか砂糖菓子のような甘さを伴っていて、幾らでも吸い込んでいたいとすら考えてしまう。
―だけど…これは罠じゃ…！
今まで犠牲となった少女達の姿を見ている妾にとって、この甘い吐息こそがロリコン獣の恐ろしさの一つであると分かっていた。これは甘いだけではなく、幼い少女の身体を欲情させる効果もあるのだから。誘惑に負けてこの吐息を思いっきり吸い込んでしまえば、ロリコン獣に囚われた少女達は自らの身体に灯った初めての衝動に理解出来ないまま、このケダモノに身を委ねてしまうだろう。そうなれば一巻の終わりだ。魔性の快楽を身体中に刻みこまれた少女達は決して元に戻る事はない。それどころかこの魔性の快楽を求めて、ロリコン獣を生み出す悪の秘密結社『アグネース』の軍門に下るものも多いと聞く。
―我慢じゃ…！我慢しない…と…！！
ロリコン獣と戦う魔法幼女にはこの媚毒のような甘い息にもある程度、耐性がある。だけど、それは幾ら吸い込んでも欲情しないという事ではない。戦っている最中であっても染み込むようにして妾の中へと入ってくる。幹部クラスのロリコン獣と戦った時には身体の疼きに耐え切れなくなり、帰って自分で慰めた事だってあるくらいだ。しかし、今の状況では無事に帰る事さえ出来るか分からない。
―い、いや…弱気になっちゃ駄目じゃよ…！
このロリコン獣がどういうつもりかは分からない。分からないが、諦めてしまったらそこで妾の人生は終了だ。このロリコン獣に身体中を犯されて、もうロリコン獣の子供を孕む事しか考えられないケダモノにされてしまうだろう。そうなれば…そうなれば、誰が『アグネース』を止めるというのか。同じように戦ってきた仲間たちも一人また一人とロリコン獣に敗北してしまい、妾の知る限り残っているのは妾だけなのだから。
―その瞬間、妾の背筋にゾクリとした痺れのようなものが走った。
「ひっ！」
しかし、それに意識を向ける前にロリコン獣の触手が宙に浮かんだ妾の身体を弄ぶ。まるで人形のようにして無理矢理、体勢を変えさせられ、足でＭ字を描くような形に。フリルと「すくーる水着」の様な衣装の下に隠れる幼い秘所を見せ付けるような体勢に妾の頬が羞恥に染まった。
―み、見られてるのじゃ…！こんな…低俗なロリコン獣に…っ！
油断さえしなければ、いや、もっと早く変身していれば軽く倒すことが出来たであろう相手。しかし、今の妾はそのロリコン獣に絶体絶命と言ってもいいような危機を迎えてしまっている。その悔しさと羞恥に妾の目尻に涙が浮かびそうになった。だけど、このロリコン獣はそれだけで終わらせるつもりはないらしい。ぬるぬるの触手をさらに妾の方へと伸ばして、晒された内股に粘液を塗りつけるようにして撫で付けてくる。
「ひゃ…っ！」
それはどうにも気持ちの悪い感覚だった。ベタベタな粘液が敏感な内股に塗りたくられてしまっている。何処か生暖かい粘液はその度にねちゃぁといやらしい音を立てて妾を責め立てて来るのだ。誰が聞いたって一目でいやらしい音だと分かるような間延びした音に妾は気持ち悪さと共にゾクリとした何かを感じてしまう。
「い、いやぁっ！！」
気持ちの悪い感覚と共に襲い掛かってきた形容しがたい感覚。それに反射的に妾の手がロアー・サイズを振るおうと手首を捻らせる。しかし、万力のような力で締め付けられた手首は一向に動かない。水平を描くようにして真っ直ぐに縛り付けられたまま妾は何の手段を講じることが出来なかった。
「ひゅふぅぅぅぅ…ふしゅるるるぅぅ」
それにロリコン獣は喜んだ様にして声をあげながら、妾の身体を自分の方へと近寄らせていく。もう抵抗する力は無いとでも思ったのだろうか。触手で手繰り寄せるようにして自分の方へと近づけていっていく。妾よりも一回りも二回りも大きな肉の塊は普段であれば恐ろしくともなんともないはずであった。しかし、何の抵抗も出来ない今の状態ではまるでそれが奈落への入り口のように感じてしまう。二度と戻れない世界への入り口に引きずり込まれるような感覚に妾の背筋にじっとりとした嫌な汗が浮かんで止まらない。
―い、いや…ここは逆に考えるのじゃ…！ここまで近ければ一発逆転もありうると…！！
幾ら魔法少女に選ばれたといっても妾はついこの間まで普通の少女をしていたのだ。理不尽な暴力を振るって、少女達を犯す悪の組織と戦う決意を固めたけれど、犯される覚悟なんて出来てはいない。しかし、今の現実はまさに犯されようとしているものだった。その光景に心折れそうになる自分を必死で妾は叱咤しながら、逆転のカギであるロアー・サイズを握りしめた。
「ふしゅぅぅぅぅ」
そんな妾の姿を見て、満足気にロリコン獣は呻きながら、妾の小さな身体を自分の顔の前まで近づけさせる。勿論、その間も妾の姿勢はM字開脚のまま。つまり妾の最も大事な部分に触れるような位置に理性も何も無いようなケダモノの目があるのだ。完全に油断しきったロリコン獣の姿にせめて一矢でも報いてやろうと足に力を込めて蹴っ飛ばそうとするが、触手の力の前ではそれも無力である。
「ひあっ…！！」
しかし、ロリコン獣はそれが気に入らなかったらしい。普段であれば今頃、捕まえた女の子が媚毒で蕩けきって抵抗しないのに、妾がまだ抵抗の意思を見せたからだろうか。不機嫌そうに小さな呻き声をあげながら、妾の内股にまた粘液を塗りたくり始める。不気味に膨れ上がった赤色の先端から溢れる透明な粘液をベタベタと塗りたくられる感覚は勿論、さっきと同じように気持ちが悪いものだ。
―なのに…なのにどうしてなのじゃ…っ！
気持ち悪いはずなのに、何処かむずむずとした感覚が消えてはくれない。さっきの得体のしれない何かはきっとこれだったのだろう。何処か痒みを帯びたそれに思わず下腹部に手が伸びそうになってしまう。けれど、四肢が拘束されている妾にはそれは不可能だ。出来る事と言えばむずむずとした覚えのある――だからこそ認められない感覚から逃げようと身をよじろうとすることだけだ。
―こんな…っ！き、気持ち良くなんか…っ！
女の子と言ってもエッチな事には興味津々だ。妾も例には漏れず、何度か自分で秘所や胸を弄ったことがある。それは魔法少女になってからより顕著であり、幹部との戦いの後は未来の交わりを夢見て絶頂寸前までオナニーをした経験があるのだ。そんな妾にとって触手で内股を撫でられるむずむずとした痒い感覚は初めてのオナニーの時に感じたものと同じに思えてしまう。
―い、いやじゃ…！触手で感じてるなんて…う、嘘じゃ…！
普通であれば誰だって気持ち悪いであろう肉の枝。青筋を浮き立てた黒っぽい肉がその外見とは裏腹に軽やかに、そして柔らかに曲がる姿は違和感と共に嫌悪感を掻き立てられる。人には決してない器官に自分が感じているなんて誰だって認められないだろう。
―ち、違う…！そう！こ、これは…これはこの匂いの所為じゃ…っ！
捕まえた女の子を蕩けさせ、魔性の快楽を受け入れさせる下地を作る媚毒の香り。それがきっと妾を敏感にさせてしまっているだけ。そう言い聞かせながらも、妾は決してそれだけではないことに気づいていた。幹部であれば十分、二十分と戦うことが当たり前なのである。しかし、それでようやくオナニーがしたくなって疼いてしまう程度だ。出会ってからまだ数分しか経ってないこのロリコン獣の匂いで発情するとは考えにくい。妾の魔法少女としての経験がそう否定していた。
自分の欲情を匂いの所為にしたい理性と、物事を正確に見つめて突破口を探そうとする経験。その２つに挟まれながらもロリコン獣の愛撫はどんどんと進行していく。最初は両股に１つずつであった触手が二本、三本と増えていってしまっているのだ。より触れ合う面積が多くなった触手がムズ痒い感覚をさらに広げて、妾の身体を動かす。しかし、それはさっきのような身を捩るような激しいものではない。もじもじと内股同士を擦れ合わそうとするような動きだ。それに従って足の描くM字が角度がついて少しだけ崩れるが、ロリコン獣はそれにお構いなしに妾の内股を粘液で濡らしてくる。
「ひあっ♪」
じゅるじゅると音を立てる触手についに妾は甲高い声を漏らしてしまう。聞き覚えのあるそれは何処か甘い響きに満ちていた。まるで陶酔しているかのようなそれに妾の顔に羞恥が宿る。自分でも滅多に聞かない甘い声をこんなケダモノの前で出してしまうなんて恥ずかしいにもほどがある。今すぐこの場から消えてしまいたいと羞恥で真っ赤に染まった顔で考えてしまうくらいだ。
「ふひゅぅぅ…！」
それにロリコン獣は気を良くしたのだろう。満足そうな吐息を一つ吐いて、身体を包む触手の何本かを妾の上半身へと向けた。さっきまではまるで興味を持たなかった上半身に何をするのだろうと思った瞬間、二本の触手が妾の両腋を支えるように絡みつく。その先端を腋の中に埋め込むようにしながら絡みついた触手妾はこそばゆさを感じて激しく身を捩った。
「や…やだ…！そんな所感じるわけないじゃろう…！」
オナニーの最中でも触ったことのない快感とは別の意味で敏感な部位。そこにロリコン獣の触手が入り込んでいるということに妾は微かな違和感を覚えながらも抗議した。しかし、既に理性どころか人の形すら失っているロリコン獣が妾の抗議に耳を傾けてくれるはずもなく、先端で腋を穿るように刺激しながら妾の身体をさらに追い詰めていく。
「い、いやじゃ…！く、くすぐったいのじゃぁっ！」
抵抗できない妾を嬲るようにして襲いかかってくる触手の群れにそう言い放った瞬間、腋から感じるムズ痒さに独特の熱が灯った。何処か艶やかなものを秘めるその熱は抑え切れないムズ痒さに別種の彩りを加えてくれる。こそばゆいのは変わらないはずなのに、それが冷え切った妾の上半身を暖めて癒してくれているのだ。まるで準備運動をした後のような軽い火照りを手に入れた上半身は腋の刺激を少しずつ気持ちの良いものであると受け止め始めている。
「な…何でじゃ…！？こんな…こんなの…っ！」
まだ内股を撫でられるのに快感を感じてしまうのは自分でも理解できた。オナニーをしたいくらいに発情してしまった時には思わず内股を擦り合わせてしまうのだから。どうしてそんな行為をしてしまうのかは妾にも分からないが経験則的にそこが性感帯でもあるということが理解できる。
しかし、腋は決してそういうわけではない。敏感ではあるが、それは快感ではなく痒さを受け取りやすいものだ。しかし、今、妾が味わっている感覚はその常識を破壊している。まるで快感を感じる準備が整ってしまったかのようにムズムズとしてはいるものの快感と言えるようなものに変化しているのだ。
「う、嘘じゃ…！こんなの嘘なのじゃぁ…っ！」
ほんの数分で腋でも感じてしまうエッチな身体にされてしまった。その絶望感を認めたくなくて妾の身体は今まで以上に暴れる。しかし、しなやかな触手の群れは妾を決して開放してはくれない。それどころか妾の抵抗を抑えつけるようにしてその締め付けを強いものへと変えていく。
「ひぅ…っ！」
足首や手首をぎゅっと絞めつけられる感覚。それに思わず悲鳴のような声をあげた瞬間、妾の身体から力が抜けてしまった。まるで抵抗しても無駄であると身体が理解したかのように一向に力が入らない。逃げなければいけないのに、逃げないともっとエッチな身体にされてしまうというのに、妾の身体は糸が切れてしまったように崩れ落ちる。けれど、四肢を縛り上げて吊るし上げるような触手が崩れ落ちようとすることすらも許さない。
―嫌じゃ…もう…こんなの嫌ぁ…っ！
身体にさえも裏切られ、もう何を信じればいいのかすら分からない。自分さえも理解できなくなった妾の心に泣き言めいた言葉が浮かぶ。目尻には羞恥とは違う意味で涙が浮かび、頬を伝って一粒流れ落ちた。それがぽたりと触手の中の一つに当たり、パッと弾ける。
「あ…」
瞬間、触手の一つがまるで慰めるように妾の頬を撫でる。ドロドロの粘液を塗りたくるものとは違い、涙を拭うような優しい仕草。それにささくれだった妾の心が少しだけ落ち着いてくれる。妾の股間に顔をうずめるような位置にあるロリコン獣の双眸を見れば、そこには少しだけ理性の色が戻っていた。
「なん…で…？」
こんな風にロリコン獣が優しい仕草を見せた事を妾は知らない。今まで見てきたロリコン獣は一様に幼い肢体を貪ろうとするケダモノばかりであったのだから。いや、妾の目の前にいるこのロリコン獣もついさっきまではそうであった。しかし、まるで妾の涙に理性を取り戻したように優しく涙を拭ってくれる。
「ふあ…ぁっ！！」
しかし、瞬間、妾の身体に襲いかかった衝撃がその印象を打ち消した。腋を責め立てていた触手の先端がぴったりとフィットした衣装をこじ開けて中へと入ってきたのである。ヌルヌルの粘液に塗れた触手が妾の胸やお腹を縦横無尽に駆け巡っていた。粘液を塗りたくるようなその動きに妾の衣装に汗とは違う艶やかさが浮かんでくる。うっすらと透けるような衣装は今までどんな攻撃にも破けなかったほどの防御力を誇るとは思えない。まるで本当のすくーる水着そのもののようにエッチで、着ている妾を不安にさせるものになっていた。
「や、やぁぁぁっ！」
それは今までのようなものとは決定的に違う。腋や太ももは最初から露出している部位であった。そこが嬲られるのはまだ前準備の前準備だ。食事で言えば食前酒にも当たる行為に妾の心は何処か安堵していたのである。しかし、衣服の中に入り込んでいる触手は食前酒から前菜へと進んでいると言えるだろう。衣服をずらしてまで妾の身体に入り込もうとするそれにこれから先に犯される事を連想し、妾は悲鳴のような叫び声をあげた。
「ふ…あぁ…っ」
しかし、同時に熱のこもった吐息が妾の口から漏れ始める。自分でも驚くくらいに興奮したその息は少しずつその感覚を短くしていた。既に粘液塗れにされてしまった内股や腋からがムズ痒さよりも熱い感覚が強くなり、妾の身体を温めている。特に顕著なのはなだらかな胴体部分で、そこを触手に刺激されているのだから仕方ない。
―そう…これは…これは仕方ないんじゃ…！
そう自分に言い聞かせても、違和感はどうしても拭えない。普通であればこんな風に触手に刺激されて興奮するはずなんてないのだから。吐息の効果も妾に聞くのはまだ先だろう。しかし、現実に妾の身体は触手を受け入れ始めている。
―もしかして…妾自身が…これを…。
ふと芽吹いた疑念。それはまだ小さいものであった。しかし、それは悪夢のような現実が養分を与えて少しずつ大きくなっていく。そこから目を背けようにもお腹にまで絡みつき始めた触手が妾の目を無理矢理、疑念へと向けさせるのだ。
「じゅるぅ…ぐじゅるるるる…」
そんな妾の様子に何かを感じたのだろうか。ロリコン獣はまた嬉しそうな呻き声をあげて妾の身体を激しく弄り始める。特に顕著なのは胴体部分に潜り込んだ触手たちだ。桜色の小さな乳首からお腹の部分までを縦横無尽に動く二本の触手が脇腹やヘソをこすり始める。今までとは違い、先端ではなく胴体で刺激されるそれは少しだけ優しいものである。少なくとも腋の最初の頃のように暴れたくなるような痒さはない。しかし、だからこそ粘液とは違うじっとりとした汗を浮かばせ始めた妾にそれを小さな快感として受け止めさせるのだ。
「あぁ…そ、そんなぁ…っ！」
脇腹を触手の腹で撫で上げられる度に、ヘソと触手のお腹が密着する度に、妾の身体が熱を灯して熱くなっていく。既に身体は微熱にも近いふんわりとした感覚が広がっていた。しかし、微熱とは違い、そこに気だるさはない。あるのは何処か心地良ささえ感じる快感だけだ。
―ち、違う…っ！妾はこんな…心地良くなんてないのじゃ…っ！
今からレイプされるとは思えないほど安らいだ身体。それに妾の心が反発を覚えた。しかし、現実に妾の身体を支配するそれはいくら嘘だと言っても消えてはくれない。寧ろ魔法少女としての衣装を触手の粘液に汚されてぐちょぐちょに張り付いた感触を味わう度に、敏感とも言いがたい部分を触手で撫で上げられる度に、どんどんとそれが強くなっていっていた。まるで初恋の相手に処女を捧げるような信頼感と安心感を見せる身体と相手を必死で拒絶しようとする心。その２つが相反して、矛盾した感覚を妾にもたらした。
「ひあ…っ！！」
しかし、その矛盾した感覚に混乱しても触手は手加減を加えてはくれない。寧ろ今が好機とばかりに触手の先端で妾の胸の先を突付く始めた。既に少しずつ硬くなっていた乳首はそれに押し負けて右へ左へと擦られる。小さな胸には衝撃を逃がす場所もなく、突き出た乳首を押し込められる感覚に妾の口からまた声が出てしまった。
―あぁ…う、嘘じゃ…！！
二本の触手にそれぞれの乳首が右へと押し込められ、また反り返った肉に左へと引きずられる度に暖かさと共にピリピリとした感覚が走る。それは内股を擦られているものとは比べものにならないほどはっきりとした快感だ。自分でオナニーした時にも感じる感じ慣れた感覚に妾の身体が喜んだ。きゅんとお腹の奥に熱が入り、ドロドロとした感覚がそこへと溜まっていく。まるで触手から与えられた熱によって溶かされた身体がそこに落ちて行くように、お腹の奥に熱い何かが溜まり始めていた。それは妾にとって初めての経験であり、これが何を意味するのかはまるで分からない。
―でも…これは…これはきっと良くない…っ！良くないものじゃ…！
魔法少女としてロリコン獣と戦う中で否応なく性的な知識を高められた妾にとって、今のこの状態は分からずとも良くないことが分かる。しかし、良くないと理解していても抵抗する手段はないのだ。ロリコン獣の触手の大半は未だ妾の四肢に向けられているし、油断も隙も見えはしない。その瞳は欲望に爛々と輝いているというのに、油断なく妾を襲おうとしているロリコン獣に微かな戦慄さえ覚えた。
「ひぅっ！」
しかし、その戦慄が背筋で鳥肌を立たせるよりも先に粘液でぐちょぐちょになった衣装の中で触手が激しく暴れまわる。それは今までのようにゆっくりと胴体を扱くような動きではない。まるで内側から破裂させようとするように触手の波がふくれあがっていく。乱暴なそれに衣装が悲鳴をあげるように膨れあがるが魔法少女の魔力で保護された衣装は破けない。だが、自分の身体が一回りほど大きくなっている姿は視覚的な恐怖を与える。思わず目を閉じてそこから逃避しようとした瞬間、妾の大股に開かれた秘所に熱い何かが押し当てられた。
―…え？
それに疑問に思った瞬間、妾のえっちな場所からお尻までを熱い肉が通り過ぎていく。ぬるりとした感覚と独特の熱さががついにそこへと到達した事に恐怖を感じる暇もなく、妾の背筋にビリビリとした激しい感覚が走り抜けた。
「ふあぁぁっ♪」
今まで以上に甲高い、そして甘い声。自分でも聞いた事のないくらいに蕩けたそれにまた羞恥心が燃え上がる。しかし、それは今の妾にはもうなんの抑止力にもならなかった。M字を描く股座には秘所からお尻へと密着しながら駆け抜ける触手を拒む術はなく、えっちな部分から溢れるビリビリとした快感に妾の意識は奪われている。
「やぁぁっ！やなのじゃぁっっ！そ、そこ…そこはぁっ♪」
女の子の身体にとってとても敏感な陰核。妾のオナニーでも集中的に刺激するそこを触手が密着することで刺激されてしまっている。それは勿論、フリルと衣装、そして包皮の３つの壁に阻まれた刺激だ。しかし、身体よりも熱くて、そして硬い触手に刺激される感覚は自分でいじる時とは似ているようでまったく違う。感じ慣れた快感に別種の彩りを添えたそれに妾の腰は逃げるように引かれていく。
「ひぃんっ♪」
しかし、腰が引いた先には触手が既に待ち受けていた。腰が引くことによって開かれた尻たぶをさらに押し開くようにしてその身を埋め込んでくる。妾の手首ほどに太いそれにお尻の肉が開かれる感覚に妾は反射的に腰を前へと進めてしまった。そして、それが触手と妾の陰核を擦り合わせることになり、妾の口から甲高い声が漏れる原因にもなってしまう。
―あ、あぁ…！ど、どうすれば…っどうすればいいのじゃ…っ！
前へと進んでも後ろへと進んでも地獄。しかし、座してその場で待っても処刑の時が刻一刻と迫るだけ。折角、脱力した身体が動いてくれても、逃げ場がなければ何の意味もないだろう。何処へ逃げても無駄だという絶望感が妾にさらなる決断を強いるが、陰核の刺激によって新しく加わった刺激は強すぎて思考が上手く纏まらない。
―このままじゃダメじゃって…分かっているのに…！
既に触手の魔の手は陰核にまで及び始めている。此処から先にエスカレートするとすれば、その時は妾の処女が奪われる時だけだ。そうなればもう一巻の終わりである。他の魔法少女達のようにロリコン獣の触手の事しか考えられず、中も外も白濁液まみれにされても恍惚とした表情を浮かべるケダモノに落とされてしまうだろう。
―そう考えた瞬間、妾の背筋にビリビリとした感覚が走った。
ゾクリと鳥肌を浮かばせる寒気すら伴ったそれは恐怖なのか快感なのか妾自身にも分からない。しかし、妾にとってはどちらでもきっと大差ないだろう。結果としてそれは後頭部にまでよじ登り、ドロリと何かを蕩けさせる。其れが何なのか妾には分からない。分からないが、妾の中で大事な何かが今、音を立てて崩れ始めたような気がした。
「ふしゅるる。しゅるるる」
そんな妾の上半身ではいつの間にか触手の蠢きが収まっていた。しかし、それはさっきと胴体に絡み付いていた状態に戻っていることを意味しない。陰核を弄られる刺激に意識を向けすぎたのだろうか。いつの間にか妾の胴体は幾本もの触手が絡みあい、妾の身体を縛り上げていた。ヘソの所に菱形を作るそれは亀の甲羅にも似た縛り方である。あくまで子供である妾に縛られた経験も知識もないけれど、ロリコン獣が意味もなくこんなことをするはずがない。きっといやらしい縛り方なんだろう。
「やぁぁ…！」
腋や脇腹だけではなく背中までも熱い触手が絡みつき、縛られる感覚。その本能的な気持ち悪さに妾は反射的に身を捩ろうとした。しかし、さっきまでは万力のような力で締め上げていた触手が其れに抵抗を見せない。代わりに妾の動きを遮ったのは胴体を縛り上げる触手だ。縛り上げられた身体中が身動ぎしようとするだけでギチギチと悲鳴を上げて痛みや窮屈さを訴える。
―くぅ…こ…こんな…っ！！
だけど、今はその痛みや窮屈さが何処か熱を持って身体に受け入れられてしまう。身動きをとろうとする度に微熱ほどの熱さを伴った特殊からじわじわと身体に熱が伝わってくるのだ。それが妾の身体を熱くさせ、より敏感にさせていく。今では触手に浮き出た血管の動きまでもはっきりと分かるくらいに妾の肌は敏感になっていた。
―あぁ…どっくんどっくんって…脈打ってるのじゃ…。
ロリコン獣の興奮が伝わっているのだろう。妾を縛り上げる肉の枝はさっきから激しく脈打っている。まるでその先端に膨れ上がる赤黒い肉腫に血を送り込もうとしているような動きに妾の口からロリコン獣と同じくらいに短い吐息が溢れ始めた。今から無防備な身体を襲われ、貪られてしまうという恐怖が妾の呼吸を短くしているのだろう。決して興奮なんかじゃない。
「ひっ…！」
そう言い聞かせる妾の目の前に一際大きな触手がぬるりと差し出された。四肢を拘束している触手のさらに二倍はありそうなそれはもう肉の塊と言った方が正しい気がする。
―ま、まさか…それを挿入れるんじゃ…！？
妾のお腹ほどにも大きなそれを幼い肉穴に突っ込まれたらどうなるか。いくら身体の丈夫な魔法少女と言っても壊れかねない。ボロボロのガバガバにされちゃって…もうこのロリコン獣のオチンポでしか満足できない身体にされてしまうのだ。
「い、いや…いやぁぁっ！！」
そう叫んだ瞬間、妾の目の前でその触手がズルリと音を立てて、二つに別れていく。まるで蕾が花開くようなその動きは、そのまま縦に触手が割かれていくようなものへと変化した。大きな一本の触手から二又に別れた触手の内側にはドロドロの粘液と共に細かい肉の突起が幾つも並んでいる。何処かヤスリを彷彿とさせるその肉はまるで犠牲者を求めているように細かく震えて、涎のような粘液を垂れ流していた。
「な、何をするのじゃ…！？」
見るからにいやらしい肉の突起が幾本も並ぶ触手。そんなの捕まえた獲物を辱める為に使うものでしかないだろう。そんなのは妾にだって分かっている。しかし、大事なのはそれを一体、どの部位に使われるかと言う事で――。
「ひぁっ♪」
そこまで考えた瞬間、妾の服の内側に二又の触手が入り込んできた。一方は右脇から、もう一方は左脇から入り込んできた触手はそのまま妾の未発達な胸に押し当てられる。うっすらとした膨らみを示す幼いラインが独特のしこりを持つ肉に押し込まれた瞬間、妾の背筋にゾクゾクとした感覚が走り抜けた。
「ひぅぅぅぅぅんっ♪」
幾本もの肉の突起で小さな胸をゴシゴシと洗われるような感覚。ただ、それだけ。ただ、それだけのはずなのに…妾の背筋に走った快感は今までのどんなものよりも大きなものであった。まるでそこが陰核にも劣らない性感帯になってしまったかのように、ゾリゾリと胸を擦られる度に身体が跳ねてしまう。
―こ、こんなの…ぜ、絶対おかしいのじゃ…！！
どう解釈したってこんな風になるなんてあり得ない。確かに妾は自慰経験は人並みよりちょっと多いかもしれないけれど、胸でこんなに感じるなんて今までなかったのだ。どちらかと言えば陰核へと手を伸ばす前の気分を盛り上げる程度にしか使えなかったのだから。けれど、今はそんな胸がまるで嘘のように感じて、妾の身体を跳ねさせている。ロリコン獣の甘い吐息の効果が出ているならまだ分からないでもないが、それはもっと先のはずだ。ならば、この身体の変調は一体、どういうことなのだろうか？
―まさか…この粘液…！？
最初の頃からずっと念入りに刷り込まれていた粘液は既に妾の身体中に広がっている。塗りたくられていないのは顔と髪くらいなもので、それ以外はもうベタベタとした気持ち悪い感覚が支配していた。
―そう言えば…最初はこれを塗りこむのに専念していたのじゃ…。
よくよく考えてみれば幼い少女を辱める為に生まれ、その為に生きるロリコン獣がそんな無駄なことをするとは思えない。最初は弄ばれているだけだと思ったが、性欲が思考の大半を占めるロリコン獣にそこまでの知性や理性はないだろう。だが、この粘液が吐息以上の媚毒であれば全てが納得できる。今までロリコン獣に捕まったことがないから分からなかったが、こうして捕まえた獲物に粘液を刷り込んでとろとろに蕩けさせていくのが常套手段なのだろう。
―じゃあ…妾はもう…完全に罠に嵌って…！？
幼い少女を娼婦以上に淫らに蕩けさせ、人としての理性を取り戻せないくらいに快楽漬けにするロリコン獣。その粘液がこの程度で終わるはずがない。今も妾を縛り上げている触手からにじみ出る透明な粘液はきっと妾の身体をもっと敏感にさせていくだろう。きっと今まで見た犠牲者たちと同じくロリコン獣のオチンポしか考えられないくらいに敏感にされてしまうのだ。
―い、嫌じゃ…そ、そんなの嫌じゃ…！！
再び沸き起こった絶望とも言える未来予想図に妾の身体がまた身を捩る。しかし、そこで妾に襲いかかってきたのはさっきのような窮屈さや痛みではない。骨の髄に染みこんでくるような熱さと、ビリビリとした快感だ。しかも、それが一番近い性感帯である乳首へと走り、ピンと立ったそこを疼かせ、さらに敏感にしていく。
「ひぅっ♪」
そんな乳首をさっきから休まずゾリゾリと触手が撫で上げていく。敏感でビンビンになっちゃってる妾のいやらしい部分を刺激される度に、妾の腰が跳ねてしまう。そして、その度に股間を通った触手と擦れ合い、お腹の奥に灯ったドロリとした熱がまた大きくなってしまった。
「ふしゅるぅぅぅぅ…」
「くぅぅ…っ！！」
思わず上ずった声を上げてしまった妾を見ながら再びロリコン獣は満足気に呻いた。本当であればすぐにでも一刀両断出来る相手にそんな満足気な色を浮かべられただけでなく、こうして弄ばれている。それに無力感を感じた妾はすがるようにロアー・サイズを再び握りなおした。
―大丈夫じゃ…こ、これがある限り…何とかなるのじゃから…！
身体から沸き上がる快感を否定するようにそう言い聞かせようとしたが、それはさっきよりも幾分、弱いものになってしまっていた。確かにロアー・サイズを手放さなければなんとかなるかもしれない。だけど、それもチャンスが来ればの話だ。このまま四肢を縛りあげられたままでは意味が無い。このまま縛り上げられたままロリコン獣の虜にされる未来が妾の目の前にゆっくりと広がりつつあった。
「ふあ…っ♪」
ロリコン獣に身も心も全て捧げて、その醜いオチンポで貫かれる事だけを考えるメスに堕ちる未来。それが間近に迫りつつあるのを感じた瞬間、妾の腰から背中にまたビリビリとした感覚が走った。小振りなお尻も震わせるそれは妾の脳髄に突き刺さり、また何かをドロドロと溶かしていく。それが何なのか考えようにもゾリゾリと胸を擦られる度に、意識が無理矢理、身体へと引き戻され上手く思考を紡ぐ事が出来ない。
−駄目じゃ…こ、このままじゃ駄目なのじゃ…！
抵抗の意思はまだ確かに堅持されている。しかし、その一方でこれからどうすればいいのかという思考が少しずつ霞がかっていっているのだ。恐らくロリコン獣の吐息の効果も出始めたのだろう。風邪を引いた時のように思考がどんどんと鈍くなっていた。僅かに働く思考も「何とかしなければ」と思うだけで、すぐに身体へと意識を向けさせられてしまう。
「はぁ…っはぁ…ぁっ♪」
短くなった呼吸が何処か艶やかなものに変わっていくのを妾は自覚した。けれど、分かっていても妾には何の抵抗手段もない。それどころか意識すればするほど身体がどんどんと淫らになり、呼吸が短くなっていく。ロリコン獣の吐息は媚毒であると分かっているはずなのに、興奮した身体は吐息を抑えることさえ出来なかった。
「ひ…ぅ…っ♪」
そんな妾を責め立てながら、ロリコン獣の触手がまた一本、妾の前に突き出される。それは肉腫のように膨れ上がった先端から細い糸のような触手がさらに生えているものだった。これをこうして見せつけるということは今度はこの触手で妾を弄ぶつもりなのだろう。
―そう思うだけで…また妾の背筋にビリビリと何かが走ってしまって…っ。
まるで身体がそれを望んでいるかのようにビリビリとゾクゾクが止まらない。心はそれを嫌がっているはずなのに、こんな醜い触手に弄ばれるなんて悪夢でしかないはずなのに、妾の身体には明白な快感が走る。そして、それが妾のお腹の奥でドロリとした熱に変換され、トロトロと身体の中を伝って降りてきた。
「あっ…♪」
それが妾の身体のエッチな粘液であると理解した瞬間、股間を刺激していた触手が止まり、妾のクロッチ部分を先の糸のような触手がずらした。自然、ロリコン獣の目の前に晒される妾の一番。まだ誰にも見られたことがないぴっちりと閉じた幼い秘所から透明な粘液が溢れようとしている様をこの醜悪なロリコン獣に全て見られてしまっているのだ。
「ふ…あぁぁっ♪」
しかし、それに嫌悪を感じると同時に妾の背筋にまたゾクゾクとした感覚が走る。まるで見られていること自体が気持ち良いかのような反応を妾は頭を振って必死に否定しようとした。しかし、突き刺さるようなロリコン獣の視線がそれを許さず、触れられてもいない秘所にゾクリとした感覚を灯す。
「や…あぁっ♪」
そう言って妾は寒気を伴ったそれを振り払おうとするけれど、妾の口から浮かんだのは何処か艶やかな男を誘うようなものだった。媚すら感じさせるそれは妾の口から出たものとは到底、思えない。しかし、妾の目の前で嬉しそうに瞳を歪めるロリコン獣が、それを現実だと教える。認めたくないその現実にぎゅっと目を瞑った瞬間、下半身全てが震えるようなゾワリとした感覚が襲いかかってきた。
「ひゅぅぅぅっ〜〜〜〜♪」
悲鳴のような叫び声も途中で途切れ、妾の背筋が大きく弓なりに反り返る。拘束された身体の可動域を限界一杯まで使ったその動きに妾の身体を拘束していた触手が震えた。しかし、それでも妾の身体を手放さない触手達の中で妾は暴れるように小さな体を振り回す。
「ひゃああぁぁっ♪く…ぅぅんっっ♪」
弄られているのは妾のもっとも大事な部分――より少し上の陰核だ。そこをクロッチ部分を押しのけた細い触手が絡みつき、皮の上から撫で上げている。割れ目の上で勃起して小さく自己主張する敏感なそこをクリクリと弄られる度に、優しく撫でられる度に、妾のお腹の奥で熱い何かがドンドンとふくれあがっていった。
―ふ…あぁぁっ♪や…やなのじゃあぁっ♪これぇビリビリ来るぅぅっ♪
無論、今までも秘所からお尻へと通り抜けるような触手が妾のそこを刺激してた。けれど、今、妾が味わっているのはそれよりも遙かに鮮烈で確かな快感。衣装越しではなく、直接、敏感な陰核をいじられ、弄ばれるだけでお腹の奥から熱いものが溢れそうになってしまう。反り返った背筋の先にある頭ではビリビリとした感覚が絶え間なく続き、妾の中の大事なものをドロドロと溶かし始めていた。
「や…あぁぁっ♪やらっ♪こんなのやらぁぁっ♪」
それを否定しようと必死に嫌だと告げるけれど、妾の口から出るのは上ずった女の声。媚塗れになったその声は自分でも、拒絶しているようには聞こえない。それは妾の秘所をいやらしい視線で見つめるロリコン獣にとっては尚更だろう。妾の声を聞いて、その瞳を嬉しそうに歪ませたまま、さらに激しく陰核を責め立てていく。
「ひっあああぁぁっ♪」
陰核を細い触手が突付くだけでロリコン獣の粘液や匂いに侵されてしまった妾に信じられないほどの快感が襲いかかる。夜中に一人で自分を慰めていた頃とは比べものにならないそれに妾の心がボロボロと崩れていく。しかも、それは指とは違って止めようと思っても止めることなんて出来はしないのだ。自分勝手に欲望を押し付けてくるロリコン獣の愛撫は無慈悲に、そして確実に妾の身体を追い詰めていく。
「ふあぁっ♪胸駄目じゃっ♪今はお胸ナデナデしちゃ駄目なのじゃあっ♪」
蕩けはじめた妾の声に頃合いだとでも思ったのだろうか。今まで様子をみるように止まっていた胸の触手がゆっくりと動き始める。一本一本の突起と乳首を一つずつ丁寧に擦り合わせるようなそれは今までのような乱暴な愛撫とは少し違う。何処か焦らすような色さえも見えるそれは妾の胸を更に熱くさせていった。
―はぁ…ぁっ♪熱い…のじゃぁ…っ♪胸の先…ドロドロってしちゃってぇ…っ♪
粘液が本格的に染みこんできてしまったのだろう。微かな膨らみ全てがジンジンと響くような熱さを持ち、敏感になっていってしまっている。ピンと張った乳首以外の部分――お世辞にも乳房と言えるほど大きくはない部分でさえ、肉の突起と擦れ合う度に感じてしまうほどだ。それから必死で逃げようとしてもそれよりも遙かに鮮烈な陰核への刺激が妾の背筋を反り返らせ、逃げることすら許さない。
「ひぅぅぅっ♪お尻もぉっ♪お尻も駄目なのじゃぁっ♪」
胸の先に次いで股間を支えるような太い触手が動き出す。無理矢理、広げられた臀部を全て撫で上げるようなそれは胸と同じようにドロドロとした熱を広げて、敏感な陰核に集約した。自然、熱が集まった陰核はさらに大きくなり、妾が受ける刺激を加速度的に大きくしていく。そして、敏感になった身体の熱はもう妾がおかしくなりそうなくらいに膨れ上がり続けていた。
―ふあぁ…っ♪な、何なのじゃ…こ、これは…ぁっ♪
風邪をもっともっともっと熱くしたような熱。けれど、それは決して不快ではなく、何処か心地良い響きを伴っている。まるで全力で運動した後のすっきりとした倦怠感のようなものを伴ったそれはお腹の奥から全身に広がっていった。そして行く先々で触手から与えられた熱を取り込み、ドンドンと大きくなっていく。まるで妾の身体そのものを溶かすほどに大きくなったそれに妾は本能的な恐怖を覚えた。
―ま、まさかこれが…これが絶頂…？
今まで妾は自慰をした事が少なからずある。けれど、それは途中で怖くなって絶頂まで自分を追い立てたことはなかった。それで妾は十分、満足できていたし、すっきりしていたのである。それに初めての絶頂は好きな人と一緒が良いという夢もあったのだ。
―でも…それが今…壊されそうとしていて…っ…！
今まで本能的に踏みとどまっていた所よりもさらに先の快楽のうねり。それはもう妾自身制御できるものではなく、与えられる快感を燃料にドンドンと大きくなってしまっている。まるでどこまでも広がっていくようなそれはやはり何処か心地良い。しかし、それ以上に妾の心の中にはそれを拒絶する色が浮かび始めていた。
―そ、そんな…触手に…初めての絶頂が触手でだなんて…そんなの嫌なのじゃあ…っ！！
妾だって魔法少女をしていても、人並みに乙女心は持っている。それがどうしてもこんな絶頂のさせられ方を認めない。認めたくない。けれど、身体はどんどんと絶頂へと近づいているのが分かってしまうのだ。本能に刻み込まれているような快感への希求を満たそうとする身体とそれを触手に与えられるなんて認めたくない心。その二つが完全に矛盾した妾の中で絶頂への秒読みが始まる。
「い、嫌じゃ…っ！や、やめてっ！もうやめて欲しいのじゃぁっ！」
ついに飛び出る妾の哀願にロリコン獣の色が変わる。歓喜から嗜虐へ。まるで怯える妾を虐めようとしているかのように触手の動きが激しくなっていく。胸も、陰核も、股間も、何処も蕩けそうなくらいにドロドロにされて快感で満たされていくのだ。それに充足すら感じる身体とは裏腹に心が絶望に染まっていく。
「きゅふぅぅっ♪」
そんな妾にトドメを誘うとぴっちりと閉じた秘所を細い触手で無理矢理、開かされてしまう。まだ未発達で幼い部分を余すところなく見られているのだ。それに絶望感と快感を感じた瞬間、妾の大陰唇の奥からドロリと熱いものが零れ落ちる。
「ひ……ぅぅっ♪」
それは妾の愛液なのだろう。幼い妾にもそれは分かった。好きな相手にしか見られたくない部分から、感じている証とも言える愛液を垂れ流す姿をこんな醜悪な生き物に見られてしまっている。その屈辱と絶望感に心が押しつぶされそうになった。けれど、その瞬間、妾の粘膜を細い触手が嬲り出して、それすらも許してはもらえない。
「ひああああぁぁぁぁっ♪」
たっぷりと熱が篭って、充血しているであろう女の粘膜。そこを下から上まで弄ぶようにして触手が這い回る。その動きが特に顕著なのは真ん中周辺だ。妾の膣に入り口周辺をまるで揉みほぐすようにして触手が這い回っている。自分の身体の内側をミミズが這い回っているような感覚は本来であればとても気持ちの悪いものであっただろう。けれど、ロリコン獣の粘液や匂いによって無理矢理、発情させられた妾にとって、それは陰核に勝るとも劣らない快感だった。
「や…っやなのじゃああっ♪そ、そこ駄目じゃよっ♪ほ、本当に駄目なのじゃぁっ♪」
あと少しで膣穴の中にまで触手が入り込んでしまう。その恐怖に妾は必死になって叫んだ。しかし、その反面、妾の身体には今まで以上の快感が走り抜けている。それはきっと新しく加わった快感だけが原因ではないだろう。何処か綱渡りをしているようなドキドキ感が、妾の身体をさらに熱くしていくのだ。そして、その二つが複雑に絡み合い、相乗効果のようにして妾を絶頂へと押し上げる最後の一手となった。
―あ…あぁ…っ♪来るぅ…っ♪来ちゃうのじゃぁ…っ♪おっきい波が…っ絶頂が来ちゃう‥っ♪
浮き上がるようにして身体中のがふわりとした感覚を得た瞬間、妾の視界が瞬いた。チカチカとするそれは少しずつ点滅の感覚を早くして妾の視界を真っ白に染める。そして、それが最高潮に達するのと同時に妾の身体に広がった熱が一気に快楽に転じた。
「ひぃっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁっ♪」
まるで身体中全てが性感帯になったように快楽が弾けて、何処を触られても気持ち良くなってしまう。縛られている触手の脈動一つでさえ、絶頂へと押し上げられた妾にとっては快感だった。しかし、絶頂している妾を見てもロリコン獣は手を休めることはない。さらに妾を追い立てようとその触手を動かしたままだ。それが絶頂が終わっていないのにもかかわらず、妾の身体を次の絶頂へと追い立てる。
「ひぃぃぃぃっ♪ゆ、許してぇっ♪こんにゃ…こんにゃのらめじゃぁっ♪」
快楽の元となる熱にさらなる燃料をくべるように触手の動きは止まらない。そして、与えられたその熱は絶頂の中ですぐに快感へと変換されてしまうのだ。骨の髄まで蕩けさせるようなその淫らな快感と熱は妾の思考をドロドロに変えていく。まるで絶頂の良さを教え込むように、処理しきれない快感で止まりがちな思考の中に刻み込まれていくのだ。
「あぁぁっ♪あちゅいのじゃぁっ♪熱い…っ♪か、身体が熱いのじゃぁぁ…っ♪」
だが、どれだけ叫んでも、絶頂を繰り返してもロリコン獣の動きは止まらない。その熱い熱を妾の身体に刻み込んでもう二度とそれを忘れられないように触手を動かし続けている。大きすぎる快感の中で右へ左へと暴れるように動く身体を触手の檻の中へと閉じ込めたまま、幼い胸を、小さな陰核を、未発達なお尻をいじり続けていた。
―あ…あぁ…っ♪こんな…こんにゃに…気持ち良い…なんて…つ、辛いんじゃよぉ…♪
微かな身動ぎでさえ絶頂の中では確かな快感として受け止められてしまうのだ。そんな中、変わらずに性感帯を弄られる刺激はそれだけで妾の身体を絶頂へと押し上げる。身体中が総毛立ち敏感になる絶頂の中でさらなる絶頂を繰り返させられる感覚は気持良すぎて辛いくらいだった。身体中が快感で痺れて、身悶えしているのにも関わらず、まだ無理矢理、快感を注ぎ込まれているのだから当然だろう。
―そう…そのはず…なんじゃ…そのはず…なのにぃ…っ♪
しかし、女の身体は妾が思っていたよりも遙かに頑丈だったらしい。絶頂の中で絶頂を感じ、思考も視界もドロドロにされて役立たずになっているというのに、身体はそれを悦んでいた。まるでずっとそれが欲しかったのだと言うかのように与えられる絶頂を貪り、それを快楽として受け取っている。最初の頃は苦痛でしかなかった絶頂を繰り返す感覚も、少しずつ苦痛が薄れ快楽の面が強くなり始めていた。
―な…んでぇっ♪なんで…こんなのが気持ち良いのじゃぁっ♪おかし…おかしひ…っ♪
身体中を蕩けさせるような熱が何処までも際限無く膨れ上がっていく中で妾は必死にそう否定しようとした。これはロリコン獣の粘液や吐息の所為なのだと必死に自分に言い聞かせていたのである。しかし、どれだけ自分に言い聞かせても、妾の知識がそれを否定する。ロリコン獣は幼い少女を快楽漬けにして自分の子どもを孕ませる為に生まれた生き物だ。そんな生き物が絶頂の快感を慣れさせるような事などするとはとても思えない。となれば…考えられるのは妾の側の問題だ。
―ち、違うのじゃ…っ♪妾…え、えっちなんかじゃないのじゃぁ…っ♪
そう。後に考えられるのは妾の身体そのものが淫らであったという可能性だ。でも、それは妾にとって何より否定したいものだった。女の子にとって淫らなことは興味の対象であるのは確かだが、それはあくまで「ろまんす」の添え物としてである。多くの少女にとって「せっくす」とは愛しい人との愛情たっぷりな交わりを指すもので、このように触手に犯されるようなものは指さない。しかし、現実、妾の前で繰り広げられている「せっくす」は醜悪な触手に弄ばれ、絶頂を繰り返させられるものだけ。しかも、それを自分の身体が悦び、人外の快楽に慣れ始める程に淫らだと見せつけられているというオマケ付きの。そんなもの、普通に考えて認められる訳がない。
「ひゅ…ぅぅっ♪ゆ、許してぇっ♪も、もう絶頂させるの止めてぇぇっ♪」
それを認めたくなくて妾は必死にロリコン獣に哀願する。けれど、ロリコン獣はそれにまるで聞く耳を持たず、妾を追い立て続けている。まるで妾の身体が淫らなのを無理矢理、認めさせるように何度も何度も無理矢理、絶頂へと押し上げるのだ。だが、その冷酷とも言えるその動きに妾の身体は悦び、お腹の奥からまた熱い塊を吐き出す。愛液と呼ばれるそれは触手の先から分泌される粘液を混ざり合って、くちゅくちゅと激しい音をかきならしていた。
―あぁ…あぁぁっ♪こ、こんなえっちな音が…妾の身体でぇ…っ♪♪
粘液同士が混ざり合い、擦れ合うその音に妾の背筋にゾクゾクとした感覚が走り抜ける。同時に再び絶頂した身体がビクンと跳ねて、口から唾液を溢れさせた。もう哀願と嬌声しかでない口はその役目を半ば放棄して、半開きのままになっている。それは目にも同じことが言えるだろう。繰り返される絶頂によって瞬き続ける視界に異常でも感じたのかさっきから涙がポロポロと零れ落ちていた。それはどれだけ瞬きしても止まらず、熱によって真っ赤に上気した妾のふっくらとした頬を滑り落ちていく。唯一、粘液に汚されなかった妾の顔を自分の涙と唾液で汚していると言う状況に無力感と背徳感を感じてしまう。
―わ、妾は…妾…はぁ…っ♪
それでも何とか自分を支えているのは自分が魔法少女という意地であった。ロリコンにとっての理想郷を作ろうとする秘密結社『アグネース』から世界を護れるのはもう妾しかいないのだから。そう自分に言い聞かせる事だけが今の妾にとって唯一、出来る抵抗であった。
「ひぅぅっ♪」
そんな妾の秘所をまた新しい触手が嬲り始める。膣穴よりもさらに小さいその穴はオシッコをする場所だ。けれど、触手は膣と尿道の区別もついていないのか糸のように細い触手で入り口をほじるようにクリクリと刺激してくる。それは無論、絶頂の中では背筋に直接突き刺さるような快楽として受け止められてしまう。だが、それは他とは違うムズ痒さも伴ったものであった。
―ま、まさか…こ、これって…アレ…なんじゃ…っ！？
毎日行わなければいけない生理現象への合図。それが今、妾の中に生まれ始めていた。元々、妾は「といれ」を求めてこの公園にやってきたのである。それは今まで気を緩める事の出来ない状況の中で抑えこまれていたのだろう。しかし、それが今、尿道への刺激によって息を吹き返しつつあった。
―だ、駄目じゃ…こ、これだけは…こ、これだけは我慢しないと…！！
排泄を見られるのは普通とは違う別種の恥辱を伴っている。秘所を弄ばれ、触手によって何度も絶頂させられている妾にとってもそれは決して許容できるものではない。そんなところをロリコン獣に見られるくらいならば死んだほうがマシだと絶頂の中で緩みそうになる身体にきゅっと力を込めた。
「ふあああぁぁぁっ♪」
しかし、それは諸刃の剣として妾にも襲いかかってくるものだった。意識を秘所に向ける分、陰核や肉穴の入り口を弄ばれる快楽を真正面から受け止めなければいけないのだから。今までは何処かふわふわとした浮遊感と伴った意識が緩衝材となってくれていたが、今にも漏れ出そうなオシッコを止めるためには緩衝材越しでは話にならない。意識を集中した分、膨れ上がる快感を無視して妾は必死に下腹部に力を込めた。
「ふしゅるる…」
それが気に入らなかったのだろうか。ロリコン獣は不服そうに息を吐きながら、激しく尿道を責めてくる。必死になって閉めようとしている尿道を細い触手で無理矢理、こじ開けるのだ。そして中に触手を捩じ込み、そこら中を舐め回すように刺激してくる。
「ひあああぁぁぁっ♪」
秘所の粘膜を弄られるのとはまた違った快感に妾の視界がさらに激しく弾けた。下腹部では感じ慣れたムズ痒さが膨れ上がり、どれだけ意識を向けても抑えることが出来なくなってしまう。無理矢理、広げられた尿道はついに決壊し、膀胱から黄色い液体を吐き出し始めた。
「い、嫌じゃぁっ！み、見ないで…見ないでぇぇ…っ！」
尿道から吐き出された黄色い液体が出る度に排泄の開放感が妾を襲う。だが、それは穢れた開放感だ。無理矢理、排泄させられ…しかも、それを知性も何もないロリコン獣に見られてしまっている。そんな中で感じる開放感なんて普通のはずがない。
―そのはずなのに…どうしてなのじゃ…ぁ♪
絶頂を繰り返す淫らな身体は開放感もまた快楽の添え物として受け取ってしまう。心の中は死んでしまいたいほどの恥辱に溢れているのに、身体はその恥辱と開放感を「気持ち良い」ものとして絶頂への後押しとしてしまうのだ。それが悔しくて、どうにも出来ない無力な自分が情けなくて妾の目尻から涙がまた一つ零れ落ちる。
「ひ…ああぁぁっ♪も、もう…もうやめてぇぇぇっ♪」
しかし、その間も触手は妾を弄ぶのを止めない。まだちょろちょろと尿道からオシッコが漏れ出ているにも関わらず、秘所を嬲り続けているのだ。まるで排泄が快楽であると教え込もうとしているような触手の動きに、妾の口からまた哀願が漏れ出る。
「ふぇ……ぇ♪」
しかし、今回は今までと違い、触手の動きがぴたりと止まった。それに安堵を感じる反面、身体の奥に宿った熱が何処か失望のような色を見せる。ロリコン獣を拒絶しようとする心とは裏腹に身体はもう快楽漬けにされて屈してしまったのだろう。突如、止んでしまった刺激をおねだりするように妾の身体が左右に揺れた。
「な、何…で…？」
思わず漏れでたその言葉は決して快感への期待からじゃない。ロリコン獣がこんな風に獲物に手心を加えるとは到底、思えないからだ。その思考の全てが幼い少女との交わりで埋め尽くされているロリコン獣が愛撫を止めるのであれば止めるほどの理由がそこにはあるのだから。
「…え……？」
そして、繰り返される絶頂によって真っ白に染まっていた視界が少しずつクリアになるとその理由が妾には少しずつ分かってきた。ロリコン獣の視線は今は妾の幼い肢体ではなく、その手に持つロアー・サイズに向いている。やはりこれだけ優位に立っても本能的にロアー・サイズの威力が分かるのだろうか。その目には何処か怯えのような色が浮かんでいる。
―…つまり…これを手放せって事…なんじゃろうか…。
理性を放棄した代わり尋常ならざる怪力と性欲を手に入れたロリコン獣と会話することは出来ない。しかし、今の妾には目の前のロリコン獣がそう言っているように感じた。
―でも…そんな事…。
これが妾に残った最後の逆転の手段であり、魔法少女と言う意地を支える最後の柱だ。それをみすみす手放すなんて有り得ない。
―だけど…これを手放せば…手放せば…またさっきみたいに気持ち良くしてくれるのじゃろうか…？
微かに妾の中に生まれたその感情。それを妾は頭を振って必死に否定した。しかし、一度、芽吹いたその感情は決して消えてはくれない。寧ろ、それを否定しようと意識を向ける度に、それが大きく育っていくような気がするのだ。
「て、手放さぬぞ…！こ、これは…ど、どんな事をされても放さないのじゃ…！」
それを否定するために妾は努めて強気にロリコン獣に言い放った。それに触手の群れが不満気に動き、再び妾の身体を容赦なく責め立てていく。僅かな休憩の間も決して下火にならなかった炎はその刺激に一気に燃え上がり、妾をまた絶頂の輪廻の中へと取り込んでいった。
「ひぃ…っ♪」
再開された愛撫の中には尿道への刺激も含まれていた。ついさっきその役目を果たしたばかりでまだ汚れているであろう穴を意に介していないように弄っている。その穴の全てを粘液塗れにしようとするような動きに妾の口から悲鳴のような声が漏れてしまった。
―な、なんでまた…こんなにむずむずするのじゃ…っ！？
ついさっき排泄したばかりの穴は微かな刺激にも敏感に反応し、ムズ痒さを全身に広げる。さっきも味わったそれは明らかに排泄の予兆だろう。そう思った妾の頭でさっき味わった開放感と恥辱が再生される。
―い、嫌じゃ…も、もうあんなのをみられるのは嫌なのじゃ…！！
一度だって死にたくなるのに、二度も見られたら本当に生きていけなくなってしまう。それほどの恐怖が今、妾の心の中を埋め尽くしていた。それに突き動かされるようにして身体を必死に動かそうとするが、それは再び始まった絶頂の身悶え以外の何者でもなかったのかもしれない。
「や、やめ…っ♪」
思わず漏れ出そうになる懇願を妾は何とか飲み込んだ。多分、ロリコン獣の目的は妾の手にあるロアー・サイズを手放させる事だろう。恐らくどれだけ言葉を尽くしても妾がこれを手放すまでは止めないはずだ。
―でも…そうなったら…っ！
唯一の切り札であるロアー・サイズを失うということは妾に抵抗する手段がなくなると同時に妾をギリギリの所で支えている支えを失う事を意味する。魔法少女の持つ力を封じられ、その可愛らしい衣装も粘液でベタついたいやらしいものに変えられた今、妾が魔法少女である証は、このロリコン獣に負けてはいけない理由はこの大鎌だけなのだから。
「ふああぁっ♪」
そう言い聞かせる心とは裏腹に身体はどんどん敏感になり、悦んでいく。再開されてから五回目の絶頂に跳ねた身体は興奮で赤くなり、粘液の下に汗を浮かばせていた。身体の中でジンジンと疼くようにして残る余韻を、新たな絶頂で上書きされる感覚は妾の決意をボロボロにしていく。
―もう…もう…こんなのぉ…っ♪
辛くて、恥ずかしくて、悔しい。でも、身体はおかしくなりそうなくらいに気持ち良くて、必死に握りしめた支えを気を抜けば落としてしまいそうなくらいだった。ある意味、地獄で、ある意味、天国なそこから解放されたいと言う弱音が妾の心の中で育っていく。そんなの本当はいけないのに、妾しかもうこの世界を護れる魔法少女はしないのに、妾の心が少しずつ「普通の少女」へと戻り始めていた。
「ふゅぅんっ♪ひ……あぁっ♪」
―怖いのじゃ…触手…ドロドロの触手怖くて…っ気持ち悪いのじゃよぉ…。
ずっと抑えこんできた妾の心の奥底の弱音。妾だってほんの数カ月前まで魔法少女ではなく普通の女の子だったのだ。それがいきなり世界の命運を背負わされ、自分なりに必死に戦ってきたのである。…しかし、数ヶ月程度では、自分を偽ることは出来ても変わることは出来なかったのだろう。妾の心の中に芽吹いたその弱音はどんどんと膨れ上がり、さっきまで妾を支えてくれていた魔法少女としての「あんでんてぃてー」と同じくらいにまで成長していた。
―これを…これを捨てれば…み、見逃してくれるかや…？
そんな事は有り得ないと妾の魔法少女としての経験が言った。そもそもロリコン獣の存在意義は幼い少女を犯して、その未発達な肢体に性の悦びを教え込むことなのだから。そんなロリコン獣が武器を捨てた所で見逃してくれるはずがない。
けれど、同時に妾の心に芽吹いた歳相応の弱い心が、その希望に必死になって縋ろうとしていた。あり得ないと分かっているはずなのに、決してそんな未来は訪れないと知っているはずなのに、「もしかしたら」という想いがどうしても捨て切れない。
―もし…もし…これを捨てて見逃してくれるのなら…。
この期に及んでも目の前のロリコン獣には一切の隙がない。妾の四肢を拘束している触手にはまったくの緩みが見えないままだ。そんな状態で…ずっと意地を張ってどうなるのだろうか？それならば、少なくとも見逃してもらえる方に賭けた方が良いんじゃないだろうか？
―いや…で、でも…そんなはずが…。
そう頭を振って否定しようとした意識が刻み込まれる絶頂の中でどんどんと薄れていく。代わりに大きくなった少女としての妾が握りしめた手を少しずつ緩ませていた。それを理解して尚、魔法少女としての妾は動けない。本当はこれを握りしめていなければいけないのに、まるで暗黙の了解を示すようにして何も出来ないままだ。
―カラン…っ。
「…あ…」
―そうしてその渇いた音はやけに響いて、妾の耳に届いた。
それは妾の中に残った最後の意地が砕けた音だったのかもしれない。そんな感傷めいた事を思うくらい、妾の中で響いていた。そんな妾の手の中には必死で握りしめていた柄はなく、半開きになった手が絶頂で震えているだけである。
―あ…わ、妾は…わ、妾は…。
ついに手放してしまった最後の希望。今、この瞬間まで妾を支えてくれていたものがなくなり、弱音が一気に心の中を埋め尽くす。魔法少女としてではなく、一般的な少女としての思考を満たす心は絶望と共に安堵を感じていた。
「す、捨てたからっ！だ、だから、もう…許して欲しいのじゃぁ…！も、もう何もしないから…魔法少女だって辞めるから…っ！だ、だから…もう許して欲しいのじゃよ…ぉ！」
そして決定的に溢れる弱音と懇願。それと同時に妾の瞳からは大粒の涙が幾つも溢れた。それは今にも犯されそうな恐怖の為か、それとも心と身体を二分していた原因の一つがなくなった安堵の所為か。極限状態に追い込まれた妾にはどちらか自分でも分からなかった。
「ぶじゅるる…」
そんな妾の姿に何かを感じたのだろうか。ロリコン獣は一つ唸ってから、股間の触手をそっと離していった。胸やお尻を弄っている触手も離されはしないが停止している。きっとこれから他の部分も開放してもらえるのだろう。そう思った妾の心に希望の光が差した。
「…え…？」
―けれど、その光が目の前に差し出された一本の肉棒によってかき消されてしまう。
妾の手首ほどの太さを持つそれはまるで見せつけるように妾の目の前でぐねぐねと踊っていた。何処か生理的な嫌悪と同時にいやらしさを感じるその動きに絶頂でぼんやりとした視界が釘付けになる。まるでこれからそれを使って責め立てるのだと宣言するような動きを妾は最初、信じる事が出来なかった。
―え…そ、そんなの嘘……嘘…じゃよね…？
だって、妾は捨てたのだ。唯一、この状況を打開できるかもしれなかったものを捨ててまで許しを乞うたのである。しかし、目の前にいる捕食者はそれに何の容赦もせず、新しい責め苦への準備をしているのだ。歳相応の少女としての妾がそんな目の前の光景を信じられずに首を左右に振らせる。しかし、それで状況が変わるはずもなく、触手で開かれたままの秘所へとそっと肉棒が降りていった。
「い、嫌じゃ…！そ、それは嫌なのじゃぁっ！！」
秘所への責め苦を中断したのは妾が切り札を手放したからではない。この触手が入り込む隙間を作る為だったのだろう。ならば、次にされるのは妾でも容易に想像がつく。きっとさっきの触手を妾の幼い膣穴に捻じ込んで、妾の初めての男になるつもりなのだろう。
「そ、それだけは許して欲しいのじゃ…！も、もう何もしないからっあ、謝るから…そ、それだけはあぁぁっ！！」
別に妾に好きな相手がいる訳ではない。恋愛に憧れる気持ちは人並みより少なかったし、何よりロリコン獣と日々戦わなければいけない魔法少女に恋愛などしている余裕などなかったのだ。しかし、そんな妾にも「初めて」に対する憧れというものはある。少なくとも…こんなロリコン獣に処女を奪われそうになって冷静でいられない程度には。
「や、止めて…っ！お、お願いじゃ…！お願いじゃから…っ！！」
―しかし、妾の哀願は受け止められず、触手は開かれたピンク色の秘所を押し込み
「ほ、他のことならなんじゃって…なんじゃって構わないからっ！だ、だからそこだけは許し――」
―そのまま妾の中へと一気に入り込んできた。
最初に感じたのは圧迫感だった。何か大きなものが今まで何の侵入も許したことのない穴を押し広げてきたのだから当然だろう。特に妾はまだ幼く、ロリコン獣の触手は妾にとっては不揃いなほど大きいのだから。
「あ…が……っ♪あ……あぁぁぁっ♪」
だけど、不思議なことに痛みはなかった。それどころか妾の身体に襲いかかってきたのは溢れんばかりの快楽と充足だ。今まで秘所の入り口を弄られていたのがお遊びに感じるくらいに脳髄に直接、突き刺さる。まるで膣肉一つ一つが脳と直接、快楽神経で繋がっているような感覚に妾の口から呼吸が途切れた。代わりに出るのは意味のない嬌声ばかりで、妾の思考が酸欠で掠れていく。
「あ…ひゅ…ふ…あぁぁ…っ♪」
―なんで…妾、初めてなのに…こんなぁぁ…っ♪
そう混乱する妾に次いで襲いかかるのは火傷しそうな触手の熱。今までのどんな触手よりも熱いそれに妾の膣穴が蝕まれていく。直接、身体の中に流し込まれる熱に妾のお腹の奥がきゅんきゅんと唸った。まるで今まで眠っていたケダモノが触手によって目覚めたような感覚に喘いだ瞬間、妾の身体に再び絶頂が襲いかかってくる。
「ああああああぁぁぁぁぁぁっ♪」
けれど、それはケダモノ染みた叫び声を上げてしまう大きい。今までのものとはまるで違うそれは身体中からではなく、お腹の奥から吹き上がるものだった。全体に広がるのではなく、一点から直接、脳へと突き上げられるような快楽の奔流に妾の身体ががくがくと震えて股間からまた何かを噴き出させるせる。快楽によって一気に桃色に染め上げられた視界では判別が出来ないが、オシッコのようなちょろちょろと漏れるような感じではなかった。
「あ…あぁぁっ♪」
けれど、緩んだ秘所から噴出すものだなんて恥ずかしいものとしか考えられない。まして、妾は今、激しい絶頂の中にいるのだ。今にも振り落とされそうな快楽の渦の中で自分を見失いそうになるけれど、それでもそれが何かいやらしいものであると分かる。
―あぁ…わ、妾…またやらしいものを…出しちゃった…♪触手に…ロリコン獣に絶頂…ううん、イかされてぇ…っ♪
しかし、それが弱った妾の心にとって何処か甘美なものとして受け止められる。きっとロアー・サイズを手放してしまったときに妾の心は壊れてしまったのだろう。こうして処女地を犯されているのに、妾の心に充足感があるのもきっと壊れてしまった所為だ。
「ひ…あああああっ♪」
そんな壊れた妾を触手の肉棒がぐじゅぐじゅと音を立てながら抉る。まだ不慣れで小さな穴を大きな触手が無理矢理、押し広げながら抽送を繰り返すのだ。ギチギチと身体の中から肉の悲鳴のような音が聞こえるほど、それは激しく、そして気持ち良い。そこには微かな苦しさはあれど、一片の痛みもなく、妾の思考を蕩けさせていく。
―だ、だけど…こんなの…な、生殺しじゃよ…っ♪
だが、その一方で妾の中には欲求不満が燻り始めていた。その原因はお腹の奥――子宮だろう。触手の挿入によって早すぎる目覚めを迎えた子宮が今か今かと熱くて太い肉棒を待ちわびている。だけど、触手はそんな子宮に決して触れてはくれない。浅い入り口付近を素早く前後するだけで疼きを覚えた子宮まで犯してはくれないのだ。
―じ、焦らされてる…♪こ、こんな醜悪なケダモノに…妾は焦らされてるのじゃ…っ♪
きっと妾の今の心境が手に取るように分かるのだろう。触手は時折、奥へと進むような素振りを見せながらも決して進まない。その動きにキュンキュンと膣穴が疼いて締まっているのに、それを無視して浅い部分をくちゅくちゅと押し広げている。多分、ロリコン獣の粘液の所為なのだろう。既に慣れ始めた膣穴の入り口は初めて味わう触手の快感に身悶えするほどの絶頂を妾に伝えた。
―わ、妾は…わ、妾…はぁ…♪♪
まるで氷でも突っ込まれたかのと思うほどの寒気と快楽が背筋を這い上がっている中で妾は必死に自分を自制しようとした。基本的に性的な方面でしか思考を働かせない低俗なロリコン獣の目的は明白である。逆転の切り札さえ投げ捨てさせた今、ロリコン獣にとって邪魔なのは妾の理性だけだ。それを砕くためにオネダリをさせようと言うのだろう。
―あぁ…奥に欲しい…っ♪触手…触手オチンポ欲しい…っ♪
そんなロリコン獣の思惑通り、妾の心の中にはそんな声が生まれ始めていた。ついさっきまで身体中をたっぷりと愛撫され、女の悦びを教え込まれた上に、こうして焦らされているのだ。どれだけ鈍感で性的なことに興味のない少女であっても、心動かされてしまうだろう。ロリコン獣はその為だけに生まれただけあって、こうして少女を堕とすだけは得意なのだから。
「きゅぅぅぅんっ♪」
そう考えた瞬間、今まで止まっていた胸の愛撫が再開される。鑢を立てるようにして肉の突起と擦り合わせるそれに妾の口から嬌声と共に唾液が零れた。思いっきり後ろに反り返った後で溢れたその唾液は、汗と粘液で汚れた身体を舐めるようにして降りていく。ロリコン獣の手によって無理矢理、敏感にさせられた肌はそんな唾液の動き一つでさえ感じてしまい、ビクビクと身体を跳ねさせる。
―気持ち良い…気持ち良いのじゃ…胸もアソコも…気持ち良いのに…ぃっ♪
再会された愛撫は膣穴の刺激だけでイきっぱなしになっている妾の身体に新しい彩りを加えてくれる。上からも下からも集まってくる快楽に子宮が震えて、また妾の思考を霞ませた。だが、その一方で集まった快楽は子宮を疼かせるものでもある。どちらもとても気持ち良いのに、何処か物足りないのだ。その物足りなさが欲求不満となって妾の子宮を強く疼かせる。
―あぁ…♪女の子の部屋が…子宮が…ぁキュンキュンって…疼いて…熱いの一杯出してオネダリしてるのじゃ…ぁ♪
疼きが強くなる度にドロドロの愛液を漏らす子宮に妾の思考がどんどんと揺れ動いていく。こんな醜悪なケダモノにオネダリなどしてやるものかと決め込んでいたはずの心がどんどんと快楽によって塗り替えられていくのだ。何処か被虐的な色を伴ったそれにまた妾の背筋は震えて、心の中でまた一つ音を立てて何かが崩れる。
―妾は…っ妾は…もう…もう…ぅっ♪
どの道、助かる唯一の手段だったロアー・サイズは自らの手で手放してしまったのだ。そんな妾がどれだけ我慢した所で何時かはロリコン獣に屈してしまうだろう。ならば…下手に我慢するより早く堕ちてしまった方が楽なのではないだろうか？そんな囁きが妾のこころの中に満ちた。
「…かして…っ♪」
それは無意識の内の声だった。心の中を支配する弱音が呟いたそれをかすかに残る理性が必死に押し留めようとした。しかし、一度、決壊した我慢はもう元には戻ってくれない。今まで堰き止められていた欲望が一気に妾の心の中へと流れ込み、その一言を口にさせた。
「犯してぇっ♪妾の奥まで触手オチンポで犯してぐちょぐちょにして欲しいのじゃぁぁっ♪♪」
「りゅぐるぅぅぅぅっ！！」
妾の叫びにロリコン獣は応えるように一気に奥までオチンポを突っ込んできてくれる。そのまままだ奥の不慣れで狭い穴を押し分けて最奥を叩かれた瞬間、妾の中に最高の快楽が沸き起こった。
「あああああぁぁぁぁぁぁっ♪♪♪」
―気持ち良い…っ気持ち良い気持ち良い気持ち良い気持ち良いっっ♪♪
ずっと疼き続けた場所にようやくオチンポが到達し、子宮から悦びの声があがった。それは身体中を席巻し、妾の肌を総毛立たせる。その内側ではまるで快感以外の全てを遮断するようにして感覚がどんどん薄れて行ってしまう。代わりにより敏感になった快楽が妾の脳を蕩けさせ、この快楽の虜にさせた。
―あはぁ…♪わ、妾…オネダリしちゃったのじゃぁ…♪敵に…理性も何もない低俗なケダモノに…触手オチンポ欲しいってっ♪触手オチンポの虜になっちゃったのじゃぁよぉっ♪♪
たった一突きで今までの何もかもを壊されてしまった妾の中にはそんな悦びの声すら浮かんでいた。いや、満ちていたと言ってもいいのかもしれない。残りの全ては快楽を貪るケダモノの本能とようやく望んでいた快楽が得られた充足に割り振られている。そこには堕ちた事への後悔は苦しみなどはなく、いっそ幸せと言えるくらいに快楽と充足で満ち足りていた。
「ふあぁ…あふ…あふふ…っ♪」
思わず笑い声が漏れたのを意外に思う気持ちは妾にはもうなかった。内心、自分でも薄々、勘づいていたのだ。妾も…妾もこうしてロリコン獣の手によって堕とされたかったのだろう。仲間達や犠牲者は皆、例外なく、ロリコン獣に犯された末に、幸せそうな表情を見せていた。それを淫猥であると嫌悪すると同時に見たこともない幸せそうな顔に心惹かれてもいたのである。
―それを…妾はずっと抑えてたんじゃよ…♪ずっとずっと抑えてたんじゃ…でも…こんな…こんな風にされちゃあ…っ♪
ロリコン獣に犯されたいと望む自分と残された魔法少女としての責務を全うしようとする自分。その関係は今まで後者が圧倒的に強いものだった。だけど、今はもう違う。このロリコン獣に捕まり、魔法少女としての証を自分から手放してしまった今、前者だけが残っているのだから。抑えるもののなくなった欲望はもう止まることはなく、矛盾していた心と身体を近づけていく。
「もっとっ♪もっとしてぇっ♪オマンコの奥ぅっ♪子宮まで突いて欲しいのじゃぁっ♪犯してぇっ♪じぇんぶ犯してぇぇっ♪」
妾の口から漏れる淫らなオネダリにロリコン獣はまた応えてくれる。子宮のお口と何度も口付けを交わしてその形を教え込んでいてくれたオチンポをゆっくりと引き抜いた。傘のように膨らんだ部分がゴリゴリと膣肉を引っ掻いて引き出そうとする動きに妾の足が捕まえるように動こうとする。しかし、それは相変わらず妾を縛り上げた触手によって抑えられ、M字に開いた股間から愛液を引き出すようにして触手オチンポが顔を出した。
「ひぅぅぅぅぅぅぅんっ♪♪」
そして、今度はそれを奥の敏感なお口まで一気に突っ込まれるのだ。ギチギチと音を立てる前に押し広げられた狭い肉穴はその動きに痙攣するくらいに悦び、オチンポに絡みついていく。繰り返される絶頂できゅっと締まった膣穴を無理矢理、押し広げられる感覚と、オマンコをぎりぎりまで広げられて全部刺激される快楽に妾の口からまた唾液が零れた。
「ふあぁっ♪し、幸せぇっ♪妾、幸せなのじゃぁっ♪触手オチンポ一杯れ幸せにゃんじゃよぉっ♪」
少しずつ舌足らずなものに戻り始める口調で妾は何度も幸せと叫んだ。引き抜かれる時も、挿入れられる時も、妾の身体をイかせるのには十分すぎる快楽を齎してくれる。その上、もうビンビンになって、真っ赤に腫れ上がった乳首や胸の刺激まで加わるのだ。それだけでももうおかしくなりそうな――いや、おかしくさせられたくらいに気持ち良いのに、もう妾の心の中にはそれを厭う感情が何一つとして残っていない。
―あぁ…♪気持ち良いの幸せじゃ…♪奥まれ一杯でぇ…触手オチンポにロリマンコ一杯にしてもらうの最高なんじゃよぉ…っ♪皆…皆、こんなのをずぅっと独り占めしてたんじゃなぁ…っ♪
思考の中までたっぷりと淫語塗れにすれば、それだけで妾の背筋にゾクゾクとしたものが走って快楽が大きくなる。思わず震えた背筋が縛り上げた触手と擦れ合ってまた気持ち良くなった。それがもっと欲しくて妾は自分からオネダリするように身体を動かし始める。
「あふゅ…ぅっ♪く…きゅんっ♪♪」
ぐちゅぐちゅと愛液を掻き出しながら、そして愛液を捩じ込みながら抽送するオチンポがそれに合わせて上へ下へと動き出す。元々、それほど大きくないロリマンコの限界を超えてさらに押し広げようとするそれに肉の悲鳴が大きくなった。しかし、それでも痛みはなく、今までとは違う犯され方をするオマンコが悦びを膨れ上がらせる。
―あぁ…子宮に直接じゃなくて…右や左の膣壁をゴリゴリって抉られてるのじゃ…♪ゴリゴリゾリゾリされるだけで妾もう…イッちゃう…っ♪♪
本物のオチンポなんて見たことがない妾でも触手と本物の長さの違いくらいは分かる。収縮性に富む触手オチンポは多少、右や左に寄り道しても最終的には奥へと行き着いてくれるのだ。その度に、まるでオマンコの快感をオチンポがそのまま子宮へと届けてくれるように感じる。そして、その燃え上がるような熱い快楽に妾の子宮が震えて絶頂の波を身体中に広げていくのだ。
「もっとぉっ♪もっと抉ってぇっ♪ゴリゴリっ♪ゾリゾリして欲しいのじゃぁっ♪ロリマンコぉっ♪触手で全部、犯してぇぇぇっ♪」
そうオネダリを繰り返しながら妾の腰も右へ左へと揺れる。オチンポの動きに合わせて腰に触手オチンポはビクビク震えて悦んでくれた。きっとこのロリコン獣も妾の幼い肢体で気持ち良くなってくれているのだろう。そう思うと妾の心に暖かいものが宿った。
「あは…♪あふゅ…あふぁぁ…っっ♪」
―お前の気持ち良いんじゃな…っ♪妾のきつきつロリマンコで気持ち良くなって射精しそうになっているんじゃなっ♪
それが一種の逃避行動だということにひび割れて崩れ落ちた理性は気づいていた。「初めて」に夢を持つ少女にとって、触手に処女を散らされたというのはあまりにも過酷な現実だろう。そこから逃避するために妾の心は初めての相手であるロリコン獣を愛しい相手であると、初めてを捧げても惜しくない相手であるとすり替えることによって、苦しみから脱しようとしているのだ。
しかし、そう理解しても心の動きは止まらない。代替行為であると分かっているはずなのに、逃避行動でしかないと理解しているはずなのに、妾のロリマンコを犯してたっぷりと女の…いや、メスの悦びを教えてくれたロリコン獣にどんどんと心惹かれてしまう。
―良いぞ…ぉっ♪射精して良いんじゃぞぉっ♪思いっきり射精して…っ♪ロリマンコを精液で一杯にして…妾を全部、壊してぇぇっ♪♪
その言葉を胸に妾のロリマンコはきゅんきゅんと締まっていく。ただし、それはさっきまでのような硬いものではない。何処か柔らかさを伴ったいやらしいものだ。オチンポを余すところなく味わおうとするような肉の動きは妾をまた絶頂へと押し上げてくれる。思考の中全部がぐじゅぐじゅに蕩けそうな快楽の波を感じながら妾のロリマンコは陵辱者の形を覚えようとするかのように絡みついていった。
「きゅふぅぅっ♪」
無論、常に動き続けてロリマンコを犯し続けてくれているオチンポを覚えるのは容易なことではない。しかし、それでも途切れ途切れになった情報を繋ぎ合わせれば全体像が見えてくる。膨れ上がった肉腫の部分から幹の部分、そしてそこに浮き出た血管までもを妾の身体は全て受け止め、子宮の中に刻み込んでいった。
―これが…ぁっ♪これが妾のオチンポぉ…っ♪妾限定の…妾だけの触手オチンポなんじゃなぁ…っ♪
陶酔を込めて心の中でそう言った瞬間、また妾の中に暖かいものが生まれる。それは歪んだ愛情から来る独占欲を満たした事の充足であったのかもしれない。少なくとも…今の妾にとって、このオチンポが――つい十分前には醜悪で憎いだけであったロリコン獣の触手が愛しくて仕方が無いのは確かだ。
「ふ…わぁっ♪妾せんよぉっ♪わりゃわ専用オチンポ良いのじゃぁっ♪じぇんぶっ教えて欲しいんじゃっ♪専用オチンポで虐めてっ♪メスの悦びを教えてぇ…♪」
そのオネダリに妾のロリマンコを抉る触手の動きがさらに激しくなっていった。入り口から奥まで乱暴に突き上げるそれは妾の小さな身体では殺しきれず、一突きごとに身体がガクンと持ちあげられてしまう。触手の拘束すら振り切る勢いで妾のオマンコを蹂躙するオチンポ。それに妾の子宮はまるで恋人にする甘いキスのようにちゅっちゅと吸いつき、離れまいとしていた。けれど、妾のロリマンコでは激しい触手オチンポの動きは止められず、抱きつく膣肉を振りきってまたゾリゾリとオマンコを引き出される。
―奥ぅっ♪子宮のお口寂しいのじゃぁっ♪もっと…もっとちゅっちゅしてぇっ♪
つれない恋人を自分の元へと引きとめようとするように妾のロリマンコが奥へ奥へと誘うように律動を開始する。未発達でキツキツなロリマンコだからこそ出来る吸着と律動に触手オチンポの震えがまたさらに大きくなった。
「ひゅふ…ぅ♪我慢しなくて良いんじゃぞぉっ♪白いの一杯しゃせぇして良いんじゃからぁっ♪専用ロリマンコに一杯白いのちょうらいっ♪♪」
どんどん舌足らずになる淫語に妾の背筋がゾクリと震えた。脳裏に再生されるのは今までに見てきたロリコン獣の犠牲者たち。皆、一様に幸せそうな表情で未発達なアソコから白い精液をドロドロと零していた。まるでロリコン獣に孕ませられ、その醜悪な子どもを生み出すのが最高の幸せであると言うかのように蕩け切った犠牲者達。
―あぁ…妾ももうすぐその中に入ってしまうんじゃな…っ♪ロリマンコ全部ドロドロにされてぇっ♪種付けされるのが幸せになっちゃうのじゃぁ…っ♪
そう思うだけで妾の快楽は加速し、絶頂に被虐的な色が灯る。何処か倒錯的なその渦は妾の思考を絡めとって、どんどんと堕としていく。憎んでいたロリコン獣専用のメスになることに幸せを感じる少女から、子宮まで一杯にされることを夢見る乙女へ。淫猥な妄想と光景を脳裏に浮かべながら、浅ましく腰を振ってロリコン獣の射精を必死で促そうとするメスに妾は堕ちていった。
「ぎゅうってすりゅんじゃぁっ♪一杯ぎゅうするからぁっ♪ちゅっちゅするからぁっ♪しゃせーっ♪射精っ♪しゃせぇぇ…っ♪」
もはや理性の欠片もない妾のオネダリにロリコン獣の触手がさらに一回り大きくなる。ただでさえキツキツのロリマンコの中でブクンと音をたてるように膨れ上がったそれに妾の肺から空気と共に嬌声が漏れでた。代わりに入ってくる快楽は大きくなった触手オチンポの分だけ大きくなり、妾の中で激しく渦巻く。既に快楽で一杯に満たされた身体は子宮から伝えられる突き刺さるような激しい快楽を貪っていった。
―あぁぁぁっ♪しゅごいぃ…っ♪大きくなったオチンポしゅごいのじゃぁっ♪
メスの最奥で射精し、孕ませる為に一回り大きくなった触手オチンポ。それはただロリマンコをさらに圧迫して、妾に快楽を与えてくれるだけではない。カサのような部分は引き抜く度にさらにゾリゾリと膣肉を引っ掻き、挿入時には膨れ上がった肉腫が抉る。無理矢理、膣穴をこじ開けられる膣穴がそれを本能的に防ごうとするが、既にメスの悦びを刻み込まれたロリマンコはその度に何度も屈服し、妾に被虐感を齎した。
―その上…っもうドロドロに熱くってぇ…っ♪
「熱くなってりゅぅ…っ♪ドロドロって弾けそうなくらいじゃよぉっ♪もう射精るんじゃなぁっ♪」
妾のロリマンコを蹂躙するオチンポももうそろそろ限界なのだろう。激しい抽送を繰り返す中で熱さをさらに高めていた。元々、火傷しそうなくらいに熱かった肉棒が今では内側から蕩けそうなくらいにまで熱くなっている。今にも射精が始まりそうなその熱に妾も否応なく身体が昂ぶっていった。
「来てぇっ♪精液っ♪ざぁめん欲しいのじゃぁっ♪おきゅにっ♪ロリマンコの一番、奥にちょうらぁいっ♪♪」
そのオネダリと共に一気に子宮を突いたオチンポがビクンと震えた。子宮を揺らすほどの大きなそれを感じながら、子宮口が吸い付いた瞬間、妾の中に熱いものが叩きつけられた。
「ひっ♪あっ♪あっ♪♪あぁっ♪あぁぁぁぁぁぁぁっ♪♪♪」
それは射精寸前のオチンポよりもさらに熱く、激しいものだ。まるでオチンポそのものが妾を護る防護服になっていたかのようにその熱を暴れさせている。叩きつけられる子宮口と子宮が燃え上がりそうなほどの熱を感じながらも、妾の身体はそれに収まらないほどの歓喜を感じていた。
―しゃせーっ♪これ射精なんじゃなっ♪精液っ♪精液が妾の中でええぇっ♪
びゅるびゅると何度も最奥に叩きつけられるそれを子宮口が必死になって何度も吸い上げる。だが、濃厚で壁にべったりと張り付くような精液は中々、子宮に収まってはくれない。自然、狭い道の中で詰まった精液が妾の中でぐちゅぐちゅと絡みあう。まるで一つの塊のようにして子宮の中へと登ってくる精液に妾の身体は壊れてしまった。
「あああああぁぁっ♪ふ…あああぁぁぁぁっ♪♪♪」
精液が子宮頚管や子宮と触れ合う度にそこから快楽が湧き上がる。別に触れられているわけじゃないのに、ただの粘液が入り込んできているだけなのに、そこに伴った充足感や快楽は決して偽物ではない。それはロリマンコを蹂躙されるの直接的な快楽とはまた別の穏やかで暖かいものだ。快楽で染まりきった妾の心を解きほぐしてくれるようなそれに身体中が悦ぶ。しかし、そこに直接的な快楽が入り込み、軟化したはずの身体を再び快楽一色に染め上げるのだ。
―あぁぁ…っ♪わ、妾…壊れりゅぅ…♪こんなの壊れちゃうのじゃあぁっ♪
再生と破壊を何度も繰り返すような感覚に妾の心は悲鳴をあげた。しかし、その一方で妾の心ではそれに対する喜びの声もあがっている。どの道、ロリコン獣に身を委ねてしまった時点で後戻りは出来ないのだ。それならばもう二度と理性など取り戻して苦しまないように徹底的に壊して欲しい。その感情が揺れ動く妾の身体に広がり、浸透していくのを感じる。
「あ…ふゅ…ぅああああぁぁぁっ♪」
それと同時に妾の身体中に広がったのは例えようもない甘味だった。妾とて普通の女の子であり、今まで「すいーつ」なるものを何度も食べてきている。しかし、その全てがまるでお遊びに思えるような甘さが快楽と共に広がり始めていた。快楽によって蕩けた骨の髄を甘さ一色に染め上げるようなそれは今まで食べたどんなものよりも甘く、美味しい。だが、同時にあまりにも甘すぎ、美味しすぎるのだ。しかも、食べ飽きず――この表現は少しおかしいが――、幾らでもお腹の奥から広がっていく。
―こ…これ…もうらめじゃあ…♪妾…もうこれ抜きじゃ生きていけなくなっちゃうのじゃよぉ…♪♪
自分で自覚してしまうほどの依存性と中毒性。他に何かご飯を食べるくらいなら、ずっとこの味を味わっていたい。そんな馬鹿げた事を思うほど甘美な精液に妾はもう虜になってしまっていた。今はまだこの味を感じることができるから良い。しかし、もし、これがなくなってしまったら妾はどうなるのか――。
―あは…っ♪そんな事…考えても仕方がないのじゃな…♪♪
今まで助けた犠牲者たちは全てロリコン獣の元へと戻っていった。その気持ちが今の妾には良く分かる。これだけ気持ち良くされて、心まで堕とされて、その上…こんなに美味しい精液まで味わわされたのだ。もう元の生活になんて戻れるはずがない。家族や友人と離れるよりもこの快楽や精液を失う方が方がよっぽど辛く、我慢が出来ないのだから。
そして、妾はもうこの世界最後の魔法少女である。軍隊が束になってもかなわないようなロリコン獣を止められるものはもう誰もいない。つまり…妾を助け出せる人は――いや、妾とこのロリコン獣を別れさせる力を持つ者は何処にも存在していないのだ。
―あぁ…幸せじゃよ…っ♪じゅっと一緒なんじゃなぁっ♪ずぅっと一緒れ…このせーえきまたご馳走してくれりゅんじゃなっ♪♪
きっと今の妾も他の犠牲者のように幸せで蕩け切った表情をしているのだろう。胸の中に満ちる歪んだ安堵と安心感がそれを感じさせる。半開きのままパクパクと揺らぐ唇も、桃色に染まりきって何も見えなくなった視界も、未だ続く絶頂に震える身体も、その証拠と言えるだろう。
「あふゅ…ぅぅ…♪♪」
しかし、それも長くは続かない。幾ら並々ならない性欲を持つロリコン獣と言っても無限に射精し続けられる訳ではないのである。妾に感じたこともないような甘味と充足を与えてくれた精液は少しずつその勢いを弱め始めていた。最初の頃は叩くような勢いだったそれが今ではもう漏らすような弱々しいものになっている。それを励ますように妾のロリマンコが収縮し、オチンポを扱き上げるが、ビクビクと震えるものの精液が増える事はない。
―もう…もう終わりなのかやぁ…？
精液が収まるのと同時にオチンポも少しずつ小さくなったとは言え、まだ挿入された時と同じ硬さと大きさを保っている。妾が快楽で身体を震わせる度に擦れ合った子宮口からは変わらない快楽が注がれていた。それらは射精を味わうまえであれば十分に満足できるものであっただろう。しかし、たった一度の射精が妾にそれ以上のものを教えてくれていたのだ。それを知ってしまった以上、妾はもうこれでは満足できない。
「や…あ…っ♪もっと…ぉ♪もっとじゃ…っ♪妾にもっと…もっとせーえきぃ…♪」
そう哀願してみるけれどもロリコン獣とてどうしようもないだろう。そんな事は妾にだって分かっていた。しかし、それでも妾はそれを求めざるを得ない。理性が崩壊した心が我慢など選択するはずもないのだから。
「ひあっ♪」
しかし、そんな妾に応えるようにロリコン獣の触手オチンポがゆっくりと動き始める。じゅるじゅると愛液と精液を絡ませ合いながらゆっくりと引きぬかれていくそれに妾は次の交わりを期待した。きっとまた抽送を開始して二回戦を始めてくれるのだろう。
―そう思った妾の予想は間抜けな音と共に裏切られた。
「え……？」
その音が理解できなくて妾は思わず脱力していた首に力を入れて自分の下腹部に視線を向けた。しかし、桃色に染まった視界では何も見えない。それでも下腹部から感じる感覚は、その音と共にオチンポがいなくなったのを感じさせる。
「どう…してじゃ…？」
もう心も身体も全部捧げたのに、もうロリコン獣の精液抜きじゃ生きられない身体にされてしまったのにどうして今更、こんな意地悪をするのか。それが分からず、妾は思わずロリコン獣に聞いてしまっていた。しかし、未だ霞がかった視界ではロリコン獣の瞳の色も見えず、漏れる唸り声も何を言おうとしているのかは分からない。
「な、何でもするからぁっ♪何でもするから早く犯してぇっ♪子宮に精液ぃ…っ♪じゅぷじゅぷって犯して欲しいのじゃああぁっ♪」
オネダリする声にもロリコン獣は動かない。陵辱の余韻でぽっかりと空いたままのロリマンコにも触れず、胸の触手も動かさないままだ。身体どころか魂まで快楽を刻み込まれてしまった妾にはそれがどうしても我慢出来ない。また強い疼きを覚え始めた子宮を慰めようとオスを誘うように必死になって腰を振るう。
「ほ、ほら…っこんなに狭くて美味しそうなロリマンコがここにあるんじゃぞっ♪たっぷり種付けして欲しいって子宮で思ってる専用ロリマンコがぱっくりって空いてるのじゃよっ♪」
誘惑するようなその言葉もロリコン獣は動かない。それに妾の心に絶望感が宿った。
―も、もしかして…妾は嫌われたのかや…？
それは逃避故に宿った歪んだ恋慕とは言え、このロリコン獣に心奪われた妾にとっては絶望も同然だった。もうその精液の美味しさも触手の気持ち良さも魂まで刻み込まれてしまったのである。もう元の生活にはどうあっても戻れない。いや、戻れたとしてもきっと家族が、友人が、理性を捨てた妾を見捨てるだろう。それなのに…妾を弄んだロリコン獣にまで見捨てられてしまったら妾はどうすれば良いのか――。
―それに涙すら浮かんだ瞬間、ゆっくりと晴れていった妾の視界に何か大きなものが移り始めた。
絶望が広がる代わりに引いていった快楽と余韻。それが過ぎ去った妾の視界は少しずつ霞が消えて行く。愛しい相手に齎された桃色の霞さえも消えて行く姿に妾の心は大きく軋んだ。悲鳴めいた痛みを訴える心に快楽とは違う涙が流れた瞬間、妾は目の前の大きなそれが触手の一つである事に気づく。
―それは…とっても大きくて…そして…凶悪で…ぇ♪
さっき妾のロリマンコの中に入っていた触手よりもさらに二回りほど大きな触手オチンポ。それは胸を愛撫している触手が二又に分かれる前とほぼ同じ大きさだった。しかも、それはカサのような部分から幾本もの肉の突起が生えている。さらに肉腫の先端にはまるで歯のようにして突起が生え、凶悪なイメージをさらに増していた。まるでメスの中を抉る為だけにあるような触手オチンポは見ているだけでも生唾を飲み込んでしまうような迫力があった。
それはロリコン獣の生殖器なのだろう。ゆっくりとピントが合い始めた視界を下腹部へと向ければ、それが股間から生えているのが分かる。さっきの触手はただの前座で本命はこちらの触手だったのだろう。わざわざ押し広げるような動きをしていたのもこの触手オチンポを受け入れさせる準備の為だったに違いない。
「あ…あぁぁ…あぁ…♪♪」
―これを…これを挿入れるのかや…？わ、妾のロリマンコの中に…こんな太くて…凄いものを…？
それを見る妾の心には恐怖と歓喜が同居していた。もう二度と戻れなくなってしまうという確信が齎す恐怖。魔法少女として強化されている身体でも収まりきるか分からない巨大な逸物に裂けてしまわないかという恐れ。不規則に生える肉の突起が妾の小さなロリマンコを破かないかという戦慄。
だけど、それは裏返せば歓喜でもあった。もう二度と戻れなくなりたいという願望。魔法少女として強化されている身体でも収まりきるか分からない巨大な逸物を突っ込んでもらえるという悦び。不規則に生える肉の突起が妾の小さなロリマンコを壊して完全にこのロリコン獣専用にして欲しいという期待。
それらが同居する心の中はゆっくりと後者に傾き、妾に淫猥な笑みを浮かべさせた。
「良い…のじゃぞ♪それで…妾を壊して…っ♪ロリマンコがばがばにしてお前の…貴方専用のロリマンコにして欲しいのじゃぁっ♪」
「ぎゅぐるるるるううううう！」
妾の媚を浮かべた承諾にロリコン獣は歓喜の声をあげた。心の底から嬉しそうなその声に聞いている妾も嬉しくなってしまう。さっきの絶望など何処へ置いたのかと言われそうな現金さで誘うように腰を揺らしながらその極太オチンポを待ち構えていた。
「ひあ…っ♪」
そんな妾を拘束する触手がくるりと反転し、妾をうつぶせのような姿勢にさせる。唯一、違うのは妾が相変わらず宙に浮いたままだと言うことだ。今までのようなM字型に無理矢理、開かせるような形ではなくメスを屈服させるような姿勢。それに妾の子宮がまたきゅんと唸ってドロドロの欲望を吐き出した。
―この格好…とってもえっちなのじゃぁ…っ♪
お尻を向けさせられ、何時、何をされるのかがまったく見えない。確かなのは熱く滾った肉棒を挿入れられる事だけ。それが何時なのかがまったく分からないまま、妾は甘い吐息を吐いた。
「は、早く来てぇっ♪犯してぇ…っ♪」
向けさせられた小振りなお尻をフリフリを振りながら妾は媚に塗れたメスの声を漏らす。オスを誘うようなそれは自分でも聞いたことがないくらい甘くて淫らだ。聞いている自分自身にすら熱い熱を灯すそれに妾が内股をもじもじとさせ始めた頃、妾の後ろに独特のしこりをもったものが押し付けられる。
―あぁ…来る…っ♪来ちゃうんじゃな…っ♪来て…っ♪奥まで一気――
「ひっ………〜〜〜〜〜っ♪♪♪」
そこまで考えた瞬間、妾の意識が一瞬、飛んだ。何が起こったのか頭が距離したような莫大な情報量に溺れてしまったのだろう。それがようやく処理され始め、理解された時には妾は呼吸さえ忘れてしまっていた。
「あ…が…あぁっ♪あうあぁぁぁぁっ♪♪♪」
ぐちゅりという音と共に妾の中に入ってきたそれはさっきの触手とは比べ物にならなかった。まず大きさがまるで違う。見てある程度、覚悟していたとは言え、大人の握りこぶしをさらに大きくしたようなオチンポはそれだけでも妾の思考をドロドロに溶かした。ギチギチと肉の悲鳴があちらこちらで聞こえて幼い肉体が限界まで広がる。しかし、それでも尚、極太触手オチンポは収まりきらず、妾のロリマンコの中で絞めつけられていた。
「ひ…っひっ…ひあぁぁっ♪♪」
けれど、それだけで終わるほどさっきのオチンポは甘くない。不規則に生えた突起が妾のロリマンコを押し広げると同時に挿入時には抉っていくのだ。ところどころに生まれ始めた肉襞を全部、撫でられ、穿られるような快楽が妾の肺から空気を追い出し、呼吸すら忘れさせる。チカチカと明滅する視界の中で必死に息を吸い込もうとするけれど、口から出る喘ぎ声がそれを許さない。
―これ…死ぬぅっ♪妾…わりゃわ死んじゃうぅぅっ♪
アソコが裂けてしまうんじゃないかと心配になるほど大きくて、凶悪な逸物。それを咥えこむ妾の身体にはやっぱり苦痛などはなかった。もう身体中の隅々がロリコン獣の触手オチンポを受け入れるために変わってしまったのだろう。魔法少女の肢体は今や快楽を得る為にその丈夫さを遺憾なく発揮しているだけだ。
その一方で大きすぎるオチンポの快楽が妾の生理反応にさえ影響を与え始めていた。さっき拡張されたとは言え、まだまだ極太触手オチンポにロリマンコは小さすぎるのだろう。ゆっくりと穿るようにして進むオチンポはまだ中ほどまでしか入っていなかった。しかし、それでも、呼吸が出来ないくらいに気持ち良く、頭の中がドロドロに溶かされていく。
―ふゅあぁ…♪妾…もうらめじゃ…♪もう…意識飛んじゃうのじゃよぉっ♪
快楽で崩れ落ちていく思考がそんな言葉を浮かばせるが、オチンポの先端についた歯のような部分がそれさえも許さない。愛液と粘液塗れの膣穴をゆっくりとほじっていく先端がその度にロリマンコを引っ掻き、強制的に意識を覚醒させられる。まるで膣肉を直接、喰まれるような感覚に妾の身体が総毛立ち、尿道からまた何か液体が吹き出した。
―あー…っ♪あー……♪あぁぁぁぁぁぁっ♪♪
思考の中まで快楽の喘ぎ声で染まった妾の中でまだまだオチンポは蠢き、その存在感を増していく。その度に思考を蕩けさせドロドロにされていくのだ。一秒が何十分にも感じられるような感覚の中、ついに極太触手オチンポは膣奥にたどり着き、子宮口と口づけを交わした。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♪♪♪」
その瞬間、肉腫に並び立った肉の突起がきゅっとその角度を変えて、妾の子宮口を捕まえる。まるでもう二度と手放さないと言うかのようなそれに悦びを感じる反面、普通ではありえない横からの刺激に妾の身体はまたお漏らしをした。
「あ…ふあ……♪あ…あぁぁぁ…あ…っ♪」
そこで満足したかのように極太触手オチンポは一旦、止まる。身動ぎ一つしないオチンポに快楽が少しだけ軽くなった。その間に妾は痙攣する肺を一生懸命に動かして、必死に呼吸を紡いでいく。
―ま、ましゃか…まさか…これほどなんて…ぇ♪♪
一目見た時から壊れてしまうかもという予感があった。しかし、今の妾の目の前にあるのは壊れるよりも先の死への予感だ。今は止まってくれたお陰でどうにかなっているが、このままさっきのように抽送を開始されたら本当に気持良すぎて死んでしまうかもしれない。
―それは…それは…嫌じゃ…ぁ♪
死ぬことそのものが怖い訳ではない。魂まで人外の快楽を刻み込まれた今の妾にとって、寧ろ気持ち良く死ねるのであればそれはそれで幸せだと思うのだ。だけど、死んだらこの人を…妾を堕としたこのロリコン獣を一人にさせてしまう。その子ども一人産んであげられないまま、死ぬなんてメスとしては到底、許容出来ないものだった。
「はーっ…はぁーっ……♪」
肩を震わせるように大きく息をする度に、捕まえられた子宮口や突起によって押し広げられた膣肉から悦楽が突き刺さる。それだけで絶頂へと押し上げられるほどの快楽を必死に制御しながら、妾は必死でこの肉棒に慣れようとしていた。
「あ…ふ…わぁ…っ♪」
それが少しずつ効果が上がってきたのだろうか。妾の身体は落ち着き、極太触手オチンポの刺激にも僅かではあるが慣れ始めていた。とは言え、頭の中がぐじゅぐじゅに蕩けるくらいに気持ち良いのは変わらない。変わったのは限界だけで妾の身体は今も微かな身動ぎだけで絶頂してしまう。
「ぶじゅるるぅぅぅ……」
そんな妾を気遣うようにしてロリコン獣が唸り声をあげた。普段よりも数段優しいその声に快楽漬けになった妾の心が暖かさを覚える。愛情とも恋慕とも言えぬそれに身を任せた妾の口からはぽつりと言葉が漏れ出た。
「い…んじゃよ…♪動い…へ…♪動いて…構わにゃい…んじゃ…ぞ…ぉ♪」
まだ続く絶頂を引きずりながらも、妾は確かにそう言った。無論、まだまだ動かれるのは辛い。慣れ始めたと言っても、動かれたらまたどうにかなってしまうんじゃないかという不安もあった。しかし、それでも獲物である妾を気遣ってくれる優しいロリコン獣のオチンポをこのままにはしておけない。元々、ロリコン獣は効率的に少女を孕ませるために性欲が強化されていると聞く。そんなロリコン獣にずっとお預けを食らわしてあげるのは可哀想だ。
「たら…す、しゅこしずつじゃから…にゃ…♪ゆ、ゆっくり…ゆっくり動い…へぇぇえぇっ〜〜っ♪♪」
「るぅぅぅうろおおおおっ！」
妾の声も聞かず、ロリコン獣のオチンポが激しく動き始める。やっぱりこのロリコン獣も限界だったのだろう。遠慮などないまま一気に入り口まで極太触手オチンポを引き抜いた。
「あっ…っ♪あぁ…っ♪♪♪」
その衝撃に妾から再び呼吸が失われてしまう。一気に引きぬかれたオチンポには沢山の突起が付いているのだ。それらが膣内を引っ掻き、捕まえ、引きずり出すような動きを見せて、妾に新しい悦楽を刻み込む。特に顕著なのは子宮口だ。がっちりと捕まえられていた子宮口がまるで無理矢理、引きずり落とされるような刺激に妾の背筋が壊れるくらいに震える。
―し…かもぉっ♪出てからもまた凶悪…れぇっ♪♪
膣肉を思いっきり蹂躙した後、小さな入口を無理矢理広げて突起が一つずつ妾の外へと追いだされる。そして、その度にピンと張って皮を剥かれた陰核と陰唇を刺激するのだ。入ってくるときの蹂躙するような悦楽とはまた違い、何もかも奪われるような悦楽が妾を襲っていた。
「ひぐぅぅぅぅうううっ♪♪」
しかも、それは肉腫のカサの部分辺りが引き出された辺りで再び挿入へと変わる。ようやく慣れ始めた奪われる悦楽に代わって、注ぎ込まれる蹂躙される悦楽。その二つの落差が妾の身体をさらに絶頂へと駆り立てる。一回の抽送だけで、いや、膣肉を突起で抉られるだけで何度でもイッてしまうのだ。
「あは…ぁっ♪あは‥あはははっ♪あ…あぁぁっ♪♪」
笑い声とも嬌声ともつかない声が溢れる度に妾の身体がビクンビクンと跳ねる。もう身体中では収まりがつかない快楽をどうにか外へと発散するような動きに妾の身体を触手が擦れ合った。今や嫌悪ではなく安堵を感じるそれに包まれている感覚すら大きすぎる悦楽によって薄れ、自分がロリマンコだけになっていくような錯覚さえ覚える。
―うあ…っ♪さ、錯覚じゃないのやぁ…♪きっとぉ…きっろ…妾はロリマンコだけになっちゃってりゅ…♪
意識の全てがそこへと集中し、そこから与えられる悦楽だけを貪る。その余りにも甘美で気持ち良いそれに妾の思考が完全に崩壊した。他の事なんて要らないと、邪魔であると明後日の方向へと投げ捨て、ロリコン獣との交わりへと全てを傾け始める。
「きゃああああああ！！」
―…らぁ…♪なん…ら…良いとこりょなにょに…ぃ♪
唐突に聞こえた悲鳴に妾の意識が少しだけ覚醒する。しかし、もう絶頂を繰り返し過ぎてまた桃色に染まった視界では一体、何が起こっているのかまるで理解出来ない。しかし、近くから聞こえたその声はきっと妾の痴態を見てのものだったのだろう、と予想がついた。
―あぁ…見られてりゅのら…♪大好きな触手とのせっくしゅぅ…♪魔法少女が堕ちて触手とせっくしゅするとこりょ見られてるのじゃぁ…♪
自分の蕩け切った顔も、愛液を垂れ流すアソコも、触手で縛られて興奮している姿も、姿の見えない誰かに確実に見られてしまっている。普通、それを悦んだりはしないだろう。少なくとも妾には露出趣味などなかったはずだ。しかし、悦楽によってボロボロにされた思考はそれに悦びの色を灯し、背筋にまた快感を走らせてくれる。
「ひゅぅ…うぅっ♪♪らいじょうぶじゃよぉ…♪きもひ良いかりゃ…っ♪極太オチンポでぐちょぐちょにされりゅのさいこぉりゃのぉ…っ♪」
「ひっ…」
安心させるように言った妾の言葉に帰ってきたのは短い悲鳴だった。それにどうしてだろうと首を傾げる暇もなく、妾たちから遠ざかる足音が聞こえる。きっとそのまま逃げて行ってしまったのだろう。混ざれば一緒に気持ち良くなれるのに――。
―まぁ…しょれは後でもいいのじゃ…ぁ♪
妾がこのロリコン獣の子どもを沢山産んで、世界中にロリコン獣を増やせばきっと今の女の子だって分かるはずだ。妾が今、どれだけ幸せで、気持ち良いのかを。彼女の相手となったロリコン獣にたっぷりと教えてもらえればすぐに。
―その為にも…早く貴方に孕ませて欲しいのじゃぁ…っ♪
そう思った妾のロリマンコがきゅっと締まり、オチンポを圧迫する。まるで射精をオネダリするようなその動きに極太触手オチンポの動きがさらに激しくなっていった。絶頂を繰り返す中で涎のように愛液を垂れ流しまくっているロリマンコの中で暴れる触手の動きに妾からセックス以外の事が全て消えてしまう。
「ひぁぁあああぁっ♪」
子宮をコツンと突かれ、抉られ、捕まえられるだけで妾の意識は飛ぶ。けれど、それが引き抜かれる時にロリマンコを引っかかれる蕩楽によって無理矢理、意識がたたき起こされるのだ。最早、ロリマンコだけに集中した妾は自分の意識すら愛しいロリコン獣のオチンポに支配される感覚に歪んだ悦びを覚える。
―あは…♪妾…壊れてるぅ…♪触手にボロボロにされて…ぇ♪もう…おかしくなってるのじゃぁ…♪
それがおかしいと思う気持ちはまだ妾の中に残っていた。けれど、それはそんな妾を否定的に見るものではない。そう自分を辱めて快楽を貪ろうとする浅ましいものだ。自分が壊れていると、おかしくなっていると追い詰めて、被虐的な悦びを手に入れようとするメスの思考である。
「ふあああっ♪」
そんな妾の小振りなお尻にツンツンと何かが触れてくる。何処か感じ慣れたその熱はきっと触手なのだろう。触れる硬さや大きさもその予想を肯定している。しかし、どうしてそんな所をいじるのか首を傾げた瞬間、衣装の中にその触手がぬるりと入り込んできた。
「きゅんっ♪」
既に汗と粘液に塗れた衣装ではその触手の侵入を防ぐことはできない。その先端で衣装を浮かせるようにして内部に入り込んできたその触手はそのまま一直線に尻たぶに分け入った。絶頂を繰り返し過ぎた所為で身体中に力が入らない妾のお尻はそれを止めることは出来ず、そのまま妾のアナルを触手が啄き始める。
―しょ、しょこはぁ…♪しょこは…ぁ♪えっちじゃない穴なのじゃよぉっ♪汚い穴なのじゃぁ…♪
まるで少しずつ触手に慣らすような動きに妾の心はそんな言葉を浮かべた。しかし、それを口に出すことはない。妾の口から溢れるのは「はっ…はっ…」とメス犬が興奮しているような吐息だけとオスへの媚を一杯浮かべた嬌声だけだ。その気になればさっきの乱入者のように言葉を紡ぐ事が出来るというのにそれを黙認するように妾の口は動かない。
―いや…違うのじゃ…♪きっと…妾は期待していてぇ…♪
さっきと同じだ。拒むようなことを浮かべながらも、自分がそれをされる事を期待している。妾は自分で自分を辱めて、悦んでいるメス豚なのだ。
―犯してぇ…っ♪メス豚アナル犯してぇっ♪ロリロリでキツキツの少女アナルも触手オチンポで一杯に――
「ひぐぅぅぅぅっ♪♪♪」
そこまで思った瞬間、妾のお尻の穴に一気に触手が入り込んでくる。ただでさえ小さな身体の中に大きなものが二つも入り込んでいる感覚に妾の身体が一杯になってしまう。溢れる圧迫感と窮屈感に妾の身体は左右に揺れた。
―でもぉっ♪これぇっ♪♪これいいのじゃぁっ♪あにゃる一杯でゴリゴリされりゅの素敵にゃのじゃよぉっ♪
しかし、既に壊れてしまった身体ではそれが途方もなく気持ち良い。無論、お尻の穴はロリマンコほど収縮性に富んでいる訳ではないのだ。触手オチンポがどれだけ大きくてもその全てを刺激する事など不可能だろう。その点ではロリマンコに劣っていると言っても良い。
―だけど…だからこそ一杯暴れてくれてぇっ♪♪
右へ左へと縦横無尽に暴れる肉の蠢きはロリマンコよりも遙かに被虐性に溢れたものであった。元々、不浄の穴であり、自分でも余り見たくはない部分だからだろうか。そこを触手で抉られ、気持ち良くされているということに妾の身体が蕩けていく。ロリマンコだけでなくお尻まで拡張された意識が何度も身悶えし、絶頂を繰り返すほどの被虐感に妾の身体が何度も跳ねる。
―ふわぁぁっ♪二穴責めぇっ♪♪アナルとロリマンコごりごりされりゅのさいこぉっ♪
そして、その間もロリマンコでは極太触手オチンポが激しく暴れまわったままなのだ。アナルまで圧迫するほどの大きなオチンポが抽送を繰り返すだけでゴリゴリと言う音が聞こえるような気がする。そんな極太触手オチンポに合わせて、交互に入れ替わるように動きまわるオチンポがロリマンコの蕩楽に新たな彩りを加えてくれていた。ロリマンコの悦楽に単純に上乗せされるのではなく、相乗効果を見せて膨れ上がるそれに妾の股間からまた液体が溢れる。さっきまでと違い、噴きだすのではなくちょろちょろと漏れるようなそれはまた失禁してしまったのかもしれない。
「ひゃう…ぅっ♪オシッコ…まられちゃったぁ…♪またオシッコする所見られちゃったのじゃぁ…♪♪もうお嫁にいけにゃいっ♪いけにゃいからぁっ♪責任取ってえぇっ♪♪責任とって妾を孕ませてぇぇっ♪♪」
「ぬろおおおおおおっ！」
妾のオネダリがうるさいとばかりに今度は妾のふっくらとした唇を新しい触手が突付く。まるで今度はこっちに挿入れるぞと宣言するようなその動きに妾の心は真っ赤に染まった。お口まで犯される羞恥と興奮で一気に燃え上がった妾の身体はオネダリするように半開きになった口を大きく開けて触手を待ち構える。
「んぐぅぅぅぅっ♪♪」
そんな妾の口へと思いっきり突っ込まれた触手はアナルに入り込んでいるものよりも幾分、小さくて細い。一応、手加減はしてくれているのだろうか。顎が外れそうなくらいの大きさではなくて少しだけ安心した妾がいた。しかし、それでも満足に呼吸出来るほど小さくはない。口の殆どの自由を奪われた妾は必死に鼻を膨らませながら命を繋いでいる。
―あぁぁ…美味しい…♪オチンポ美味しい…ぃっ♪♪
しかし、そんな惨めな妾に浮かんだのは苦しさではなく、一度は途絶えた味覚からの甘みだった。触手から幾らでも分泌される粘液は甘く、幾らでも味わうことが出来る気がする。精鋭を何倍にも希釈したような粘液の味はコレから先に待ち受けているであろう射精を感じさせた。魂の奥底まで刻み込まれたあの味と蕩楽をもう一度、味わおうと妾の舌は本能によって突き動かされていく。
「ちゅぅ…じゅるぅ…♪」
ちょっと小さめの触手を頬を押し当てるように吸い上げながら、裏筋の部分を飴のようにぺろぺろと舐める。コロコロと舌先で転がすように舐めてあげるとどれだけでたくましいオチンポが妾の口の中でブルブルと震えた。
―あはぁっ♪可愛い…っ♪♪
妾の小さなお口で、しかも初めてで拙いであろう技術にもその身を震わせるほど喜んでくれる。そんな触手が無性に嬉しくて妾は熱心にそれをしゃぶり始めた。ただ、吸い込むだけではなく、右や左の頬へと押し付けたり、たまに「あくせんと」として歯を立ててみたりする。思いっきり咽喉まで飲み込むとそれだけで全体がブルブルと震えて、今にも射精しそうになってくれていた。
「るぉおおおおおっ！！」
そんな妾の愛撫に我慢できなくなったのだろうか。ロリコン獣は今までにない大きな叫び声を上げて、幾本も触手を伸ばしてきた。腋や括れ、お尻の割れ目だけではなく、手や足の指の間まで触手で一杯になっている。まるで全身を包みこむような触手の動きに、身体中が歓喜の声をあげた。身体中の何処ででも触手の蠢きを感じられる。それがとても幸せで、そして気持ち良い。
―あぁ…妾の全身が触手れぇ…♪触手で一杯やのぉっ♪全身触手塗れで食べられちゃいそぉっ♪♪
ロリマンコから下腹部、そして全身へと広がった意識が四方八方から叩き込まれる悦楽にがくがくと揺れる。飽和に飽和を重ねる悦楽に何度目かになる排泄を経験した。しかし、それでも収まり切らない蕩楽が妾の中に渦巻いている。
―あはぁっ♪ペロペロしたげりゅぅっ♪オチンポペロペロぉっ♪手でコスコスもしてあげるのじゃぁっ♪らからぁっ♪だから、一杯ざぁめん汁、頂戴っ♪♪
そんな妾の心の中に確固として残った精液への希求が脱力した身体を動かす。首全体を動かすようにしてオチンポをしゃぶりながら、手に絡みついてくる触手に指を這わせながら、オマンコやお尻を抉る触手を迎え入れるように腰をふるいながらドンドンと高まっていくのだ。
「る…ぐぐぐ…ぐ…るぅううううううう！！！」
そんな妾の耳にロリコン獣の叫び声が届いた。何処か気持ち良さそうなそれに妾の心に暖かいものが宿る。どうやらこれで彼も気持ち良くなってくれているらしい。それが嬉しくてロリマンコがきゅんと絞めつけた瞬間、妾の全身で触手が震えて大きくなる。
―あぁぁぁぁっ♪来るんじゃなぁぁっ♪♪精液っ♪ざぁめん来てくれるんじゃなぁっ♪♪
感じた覚えのあるそれに確信を持ってそう思いながら妾の全身が戦慄く。こうして全身を包まれているだけでも壊れてしまった思考が更にボロボロに崩れていくくらいに気持ち良いのにこれ以上、射精までされたらどうなるのか。それに一瞬だけ恐怖を感じたが、それはすぐに期待や好奇心へととって変わられた。
―イッてっ♪ざぁめん来てぇぇっ♪♪ぷりっぷりのざーめん汁で妾の全身を染め上げてぇぇっ♪
心の中にそんな欲望を浮かばせた瞬間、アナルの触手がその先端でぐいっと下側を押した。直腸の奥のほうに位置するそこは丁度、子宮の真上である。まるで、今からここに種付けするのだと宣言するようなその動きに妾が心を蕩けさせた瞬間、全身を包み込んでいた触手が一気に弾ける。その奥から熱くてドロドロの溶岩を吐き出し、妾を真っ白に染め上げてくれるそれを感じながら妾は今まで以上の悦楽を味わっていた。
―あぁぁあああぁぁぁあああああああぁっ♪♪♪
何処もかしこも悦楽と蕩楽だらけでただでさえおかしくなりそうなのに、全身が甘いのだ。子宮だけでなく精液に白く染められた肌全てが気持ち良く、そして甘い。まるで全身が舌になってハチミツに漬けられているような感覚に妾の身体が中毒と依存を発揮する。さっき教え込まれた美味しい精液の味に全身を包まれながら、もっとこれが欲しいという欲望が渦巻き始めていた。
―もっと…もっと欲しいのじゃ…ぁ♪精液で全身染め上げられるの…もっと…もっとして欲しい…っ♪♪
未だ射精が続き、べったりと張り付いた精液が残っているというのに妾の身体は動き出す。未だ咽喉の奥で射精を続けるオチンポに舌を這わせ、奥の精液を全てを吸い上げるようにしながら、触手塗れに指を近くの触手に這わせてつぅっと撫でる。ロリマンコでは子宮口をがっちりと咥え込んだ極太触手オチンポの肉の突起に膣肉が絡みつき、精液を絞り上げていた。収縮性の弱いアナルでも蠢く腸壁がオチンポを刺激している。
―あはぁ…♪もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっとぉっ♪♪
甘えと媚びをたっぷりと浮かばせながら妾の身体は蠢く。ロリコン獣と差して変わらない貪欲さを露にしたメスは、大好きなオスの精液を得ようと淫らな肢体を振るう。それにオスも応えて射精を続ける触手を動かし始め――。
―そして、快楽の坩堝とも言うべき饗宴が本格的に幕を開けたのだった。
「…ぶか…？お…！大丈夫……か？」
―ふぁぁ…？
何処か聞き覚えのある声に、妾の意識がゆっくりと浮上していく。しかし、その魂までも快楽の汚泥に包まれた妾の意識は中々、はっきりとしない。何処か絶頂の余韻を思わせるぼんやりとした思考の中で、妾の前に見覚えのある顔が映った。
―あぁ…♪さきのロリコン獣のぉ…♪
妾の夫でもあるロリコン獣が人型であった時の顔。それが妾の前にはあった。それに妾は安堵と失望を同時に感じ、甘えるようにその男に手を伸ばす。
「んふゅ…♪どぉして戻ってるのじゃぁ…♪♪もっとぉ…もっと貴女のロリコン触手で妾を虐めて欲しいのじゃよぉっ♪」
「冷静になれ馬鹿」
「痛っ！！」
しかし、そんな妾に与えられたのは快楽ではなく痛みだった。妾の角の間にあるぷりちーな頭をピンポイントで狙って叩き下ろされたチョップに妾の意識が少しだけはっきりする。
「な、何をするのじゃいきなり…」
「何時までも惚けてるからだっての。撮影、もう終わったぞ」
「さつ…えい…？」
男の言葉に首を傾げた瞬間、妾の頭の中に様々な情報が蘇る。今まで快楽の向こう側に置き去りにされていたそれらをゆっくりと咀嚼しながら、妾は辺りを見渡した。
「あ…」
そこは昼下がりの公園などではなく、それを模した舞台だ。辺りにかけられた魔術がそれをまるで感じさせないが、奥行きも殆ど無い。背景も触れてみればよく出来た絵だと分かる。
「ったく…お前がサバトの信者を増やすためにって言い出したんだろうが」
「あぁ…うん。そうじゃったな」
―サバト。それは小さい少女を愛でる性的な嗜好を持つ男の楽園。
であると同時に幼い姿で永遠に男を交わろうとする魔物娘の幸せの園でもあるのだ。そんなサバトには慢性的に男――つまり「お兄ちゃん」が不足している。新たに生まれる魔物娘や人間から魔物娘へと変わった加入者――多くは魔女と呼ばれる――に「お兄ちゃん」の供給が追いついていないのだ。
―そんな状況を打開するために妾が選んだ作戦が…。
少女を性的に愛でる良さを喧伝する為の「ぷろもーしょんびでお」の撮影だ。幼い少女の肢体が、どれだけ淫らになっていくのかを見せつければ、年増女の身体に夢中になっている男もきっと「お兄ちゃん」になってくれるに違いない。そう考えての選択だった。
―まぁ…ちょっとやりすぎちゃったようじゃが…。
次いでだとばかりに新作の触手薬を試してみたのが悪かったのだろうか。何時もよりもさらに凶悪になった触手に妾の意識が本当に何度、飛びかけた事か。魔物娘にとっては有るまじき事であると理解していても、あの快楽には正直、抗いがたい。
―…あ…またちょっと濡れてきちゃったのじゃ…♪
先の甘美な交わりを思い返すだけで妾の幼い股間から白濁液が漏れ出た。恐らく妾の意識が閉じる寸前まで犯され続けたのだろう。お腹では精液がたぷたぷと音を立てて揺れている気がする。そしてきっと子宮では収まりきらなかった精液がこうして愛液と一緒に溢れ出しているのだ。
「…大丈夫か？歩けないなら風呂まで連れて行くが…」
「いや…大丈夫じゃ。それより魔力球の方はどうなった？」
「完璧だとよ。後は量産さえすれば幾らでも流通ラインに載せられるそうだ」
「上出来じゃな。くっふっふ…見ておれ、巨乳派閥どもめ…！！」
思わず湧き上がる喜悦を口に浮かばせた瞬間、そっと男――先のロリコン獣であり妾の「お兄ちゃん」でもある旦那がそっと手を差し伸べてくれた。何処か優しいその仕草に微笑みを浮かべて、妾もそれをそっと手に取る。
「ふふん。殊勝な心がけじゃな♪」
「生まれたての子鹿みたいに足がくがくしてる癖にそんな事言っても強がりにも聞こえないぜ」
―むぅ…。
確かに夫の言うとおり、妾の足は未だに震えていた。恐らくまだ快楽の余韻が残っているのだろう。ジンジンと骨に響くような熱が足から力を奪っている。腕の方は幾分、マシになってきているが、それでも本調子とは言い難い。本来であれば高位の魔物娘であるバフォメットをここまで追い込むほど先の触手薬は凄まじかったのだ。
「よっと」
「きゃ…っ」
そんな事を考えている間に妾の小さな身体がそのまま夫の腕の中に収まった。俗に言うお姫様抱っこと言う形で妾を抱き上げた夫はそのまま何事もなかったかのようにすたすたと歩いて行く。
「ちょ…！だ、大丈夫だと言っておるじゃろうが！」
「俺がお前を抱きたいから抱いたんだよ。文句あるか」
「う…い、いや…それは…」
多分、妾のプライドを刺激しない為なのだろう。あまりにも恥ずかしいセリフを宣う夫の顔が少しだけ赤く染まっていた。夫は元々、「まいぺーす」な人間ではあるが、羞恥心がない訳ではない。未だ「すたっふ」が機材の片付けに走っている中でそんな告白めいたセリフを吐くのは流石に恥ずかしいのだろう。
「…うぅ…でも、妾だって恥ずかしいんじゃぞ…」
一応、妾はこれでも「すたっふ」が属するサバトの「とっぷ」であるのだ。それがこんな風にお姫様抱っこされて運ばれている姿なんて威厳も何もないではないか。よそはしらないが、妾はこれでもそれなりに魔女たちに恐れられ、敬われている存在なのだ。「かりすまぶれいく」のような事態になってしまえば、明日からどんな顔をして彼女らに会えば良いのか。
「文句があるなら後で幾らでも聞いてやるよ。それに恥ずかしいなら顔を胸にでも埋めてろ」
「そんなの…妾がバフォメットだって分かったら一目瞭然ではないか馬鹿者」
そう言いつつも折角の夫の誘いを無碍にするのも可哀想だと妾は夫の胸に抱きついた。ついさっきまで触手に変貌していた上半身には何も纏っていない。鋼のように鍛えあげられた胸の間からは汗の余韻のようなものが感じられた。何処か据えたその匂いに妾の意識がふっと遠くなり、お腹の奥がまた熱くなってしまう。
「…んだよ、もじもじして。また発情したのか？」
「…ん」
夫のからかうような言葉に妾は正直に答えた。未だにお腹の中は精液でたぷたぷしているが、夫を求める気持ちは止まらない。今度は触手ではなく、夫の身体そのもので愛して欲しいと熱っぽく夫の顔を見上げた。
―瞬間、妾の視界に夫の顔が映った。
深海のような藍色の髪はざっくばらんに切り揃えられて放置されている。決して清潔には映らないだろうその髪型は、夫の野生的な印象を助長させるのに一役買っていた。無精ひげを生やした顎もその印象を加速させている。顔の作りそのものも掘りが深い――男臭いもので、傭兵と言う言葉がしっくりとくる顔立ちをしていた。
―まぁ…実際、夫は傭兵だった訳じゃが。
子どもを人質に取られて教団と無理矢理、契約させられた傭兵団の主と妾が出会ったのは戦場だった。精鋭であるデュラハンですら止められない化物染みた男を倒す為、指揮官であった妾が出陣したのが馴れ初めである。結果として妾は夫に勝利したものの、その実力に惚れ込み、彼を「お兄ちゃん」としてサバトに迎え入れた訳だ。
「…部屋か風呂かどっちが良い？」
「お風呂」
「あいよ」
そんな夫は妾の心を正確に掴んでくれる。元々、敵対していたとは思えないほど友好的に、そして死別した妻から無理矢理、その隣を奪った女にも優しくこうして運んでくれるのだ。それが嬉しくて、でも、何処か辛くて、妾はぎゅっと夫に抱きつく。
「…どうした？」
「ちょっと寂しくなっただけじゃよ」
夫の心は未だ以前の妻にあるのだろうか、それとも妾の方へと向いてくれているのだろうか。怖くてそんな事も聞けやしない自分に自嘲めいた感情が湧きでた。これが最高位の魔獣であるバフォメットかと自分でも思うが、不安なものは仕方がない。
―…でも、もう夫を手放したくなんか無い…。
今回の撮影にも快く付き合ってくれてくれた夫。何時も疲れて帰ってくる妾を暖かく迎えてくれる夫。優しく、そして激しく犯してメスとしての悦びを教えてくれた夫。他にも思い出を掘り返せば色々な夫が出てくる。その全てが妾にとっては宝物でかけがえのないものだった。
「…まったく。お前は甘えん坊だな」
「…ほっとけ馬鹿者」
冗談めかした夫の言葉に素直じゃない言葉を吐きながら、妾たちはそのままお風呂場へと消える。今回の撮影は終わったとは言え、まだまだ撮影しなければいけない場面は残っているのだ。分身薬で増えた夫が演じる下級戦闘員に輪姦される魔法少女と言う妾の役もまだある。
―だから…あんまりえっちな事は出来ない…んじゃけれども…。
それでも今は甘えん坊な妾の不安を止めるためにも夫に思いっきり愛して欲しい。そう思いながら、妾は夫の胸にたっぷりとキスを落とした。自分の証を刻みこむようなそれに興奮したのだろうか。夫は妾を抱き上げたまま浴室へと飛び込み、自分の下着をずらした。そのまま濡れ濡れのままの妾のロリマンコに照準を合わせて、思いっきり突き上げてくれて――。
―そして、妾たちは結局、「すたっふ」である魔女らが呼びに来る三時間後までお風呂場でお互いを貪り続けていたのだった。
12/08/13 12:53更新 / デュラハンの婿