肉人形は傷つかない %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d

魂実装済(Happyend Aルート)

「はぁ、はぁ、はぁ、んっ、はぁ、んはぁ」

 遠い遠いお空のそのまた上に、白く輝くお月様がミクを見下ろす。
 冷たい乾いた空気がお化けのようにまとわりついて離れようとしない。
 お化けを振り切る為に走ると耳元の風切り音が大きくなる。

 お前が悪い、お前がいけないんだ、あやまれ、あやまれ

 囁きが怒鳴り声になり、ワンワン鳴り響く。

 ミクだって、ミクだって、こんなことになりたくなかった!

 今日は、ミクの誕生日で、お友達とお誕生日会を開いた。でも、それはただの行実。お兄ちゃんを呼ぶ理由が欲しかっただけなの。
 お兄ちゃんは、ミクの初めての大人のお友達。
 優しくて、かっこいい、お兄ちゃん。
 ミクがね、学校の帰り道にワンちゃんに吠えられたとき、誰も助けてくれなかった。
 ほかのみんなは知らん顔。ワンちゃんの後ろを怖がりながら通りすぎるだけ。
 友達も一緒にいたけれど、子供ばかりじゃどうしようもなかった。
 その時、友達の一人がミクのお人形を取ると勝手にワンちゃんに投げつけた。ワンちゃんはお人形を咥えてその間に友達は逃げた。
 取り残されたミクは、お人形を取り返したくて、でも、怖くて動けなくて、悲しくて。
 しばらく膝を抱えて泣いていたら、誰かがミクとワンちゃんの間に立ってくれた。その人はワンちゃんを蹴っ飛ばすと、ドロドロになったお人形を拾ってミクに優しく笑いかけてくれた。その上、破けちゃったお人形の服まで直してくれた。
 そのお兄ちゃんにミクは…。

 あの日以来、お兄ちゃんとよく会うようになった。クラスのお友達とは話をするけど、もう前みたいに仲良くなれない。
 ミクにはお兄ちゃんだけしかいない、そんな気がして。

 お母さんと喧嘩して、寝なきゃいけない時間なのに飛び出してきちゃった。
 だって、何かしないといけないと思ったから。でないと、不安だけが積もっていって、何もできなくなっちゃう。息をするだけでも、心臓が鐘みたいに鳴って苦しい。
 嫌われるのが怖い、嫌われるのは嫌。

 切れかけの電灯の下で、膝に手を当てて息をついた。
 不安や、嫌な妄想を振り切る為に走り続けたけど、もう限界。疲れた。寒いのに、コートの隙間やマフラーの間から熱気がどんどん立ち上がって熱い。耳の奥でお胸が鳴ってる。ドクンドクンってうるさい。
 目を閉じて、胸の奥の方に静かにお願いした。鳴りやんで、お願い、鳴りやんで!

 お願いを聞いてくれたのかしばらくするとミクの胸はトクトク小さくなってくれた。
 たくさんの空気が欲しくて、顔を上げると、見てしまった。
 電灯の下はゴミ捨て場になってて、暗くて気づかなかったけど椅子とか扇風機とかいろんなものが捨ててあった。
 そのゴミの中、埃っぽいソファーの上にあのお人形が座ってた。ミクの秘密のお友達。ミクに嘘をついたお友達。

 汚れるのなんか気にしない。ソファーの前にあった棚を押しのけて、椅子を蹴って、扇風機を倒して、エリィを掴み上げた。普段はお人形さんにこんなことしない。でもエリィは別。
 だってミクはね、とっても怒ってるの!
 ミクが欲しいモノ、お誕生日にくれるって言ったのに!それはね、エリィがお誕生日会に来てくれたのは嬉しかった。でも、ミクが欲しかったのはあなたじゃない。ミクが欲しかったのは…。

「ねぇ、エリィ?なんで、なんで嘘ついたの?ミクが欲しいモノ、プレゼントしてくれるって約束したのに。」

 言いたいことたくさんあったのに、うまく言えない。胸のモヤモヤがモヤモヤしすぎて口からうまく出てこないの。
 それなのに、エリィはいつもと変わらない、綺麗なお洋服を着て、嬉しそうに笑ってる。それがもっとモヤモヤさせる。

 あれ?エリィって笑ったお人形だったっけ?もっと、優しそうなお顔だったはずなのに。

「ごめんなさい、ミクちゃん。でもミクちゃんも悪いのよ?」  「エリィ!?」

「あーあ、ミクちゃんのせいで台無し。」   「どういう意味、エリィ?ミク、何も悪いことしてないよ!」

「いいえ、したわ。私の完璧な計画がおじゃんになっちゃったんですもの。」 「計画?」

「そうよ。私がプレゼントされて、喜んだミクちゃんがマス……、お兄さんに抱きつくでしょ?その時に、シちゃえばよかったのに♪」
「えっ?でもだって…。」

「それなのに、ミクちゃん、お兄さんにあんな態度。私の頑張りもなくなっちゃった。はぁ〜あ。」
「だって!教えてくれなかったじゃない!」

「教えたら意味ないでしょ?教えてたら抱きつけた?キスできた?」「うぅ。」

 出来るわけない。会いに行くのが照れくさくて、いつもたまたま学校への道が一緒だからって言って、隠れて待ってたくらいなのに。
 ミクが悪かったの?エリィがせっかくくれたチャンスを台無しにしたから?ミクが…、悪い…。

「アナタガワルイノ。」「…ミクが悪い。」「アヤマリタイデショ?」「…謝りたい。」
「オニイサンスキ?」「…お兄ちゃん好き。」「オニイチャンノ『モノ』ニナリタイ?」

「なりたい、です。」

 なんだろ?エリィのお顔を見てたら頭がぽーっとする。お月様みたいにまん丸の瞳が輝いて、キラキラで、胸がキュッと締め付けられるみたい。
 切ないってこんな感じなのかな。
 お兄ちゃん。
 お兄ちゃんのところに行かなくちゃ。お兄ちゃんのモノにならなくちゃ。お兄ちゃんのオンナに。

「フフフ、アハハハ♪、さぁ、行きましょ、ミクちゃん。お兄さんはね、ミクちゃんが謝りに来るのを待ってるわよ。」
「うん。」

 エリィを胸の前で抱き抱え、エリィが指差す方向へとぽつぽつ歩き出した。
 不思議とさっきまで感じていた寒さはなくなり、逆にお腹の下あたりから暖かさを感じるようになった。
 エリィは笑ってる。エリィの笑い声がミクを責める囁きを追い払ってくれている。
 ミクは独りじゃない。お友達がいるもの。今度は、逃げない。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜








 ここが、お兄ちゃんのアパート…。
 よくある感じの2階建てアパート、その2階突き当りにお兄ちゃんのお部屋がある。
 だけどなんだろう?前に来た時とは雰囲気が全然違う。夜中だからだろうか、アパート全体がどんよりとした空気に包まれ、一歩踏み出すごとにほっぺたに感じる冷たさが増す。どの部屋の窓にも明かりは灯っていない。飛び出した時は10時くらいだったかな。お父さんやお母さんはまだ起きてる時間だけど、他の人はみんなは寝てる時間なのかな?

「どうしたの?」

 エリィが話しかけてくる。

「だって…。うっ…、っっっ。」

 お腹の下がしくしくする。すぐにお兄ちゃんのお部屋で休ませて欲しいのに、頭の中で行っちゃダメ!行っちゃダメ!って叫んでる。ミクだってあんな怖そうなところに行きたくない。でも、お兄ちゃんが待ってる。それに、お腹の調子もだんだん悪くなってる。どっちにしろ帰れないんだ。覚悟を決めないと。

<カンカンカンカンカン

 うぅぅ…。お腹のしくしくが酷くなってきた。痛くはないし、暖かいのだけど、違和感が酷い。まるで、石でも入ってるみたいにゴロゴロしてる。早くお兄ちゃんに会いたい。お兄ちゃんなら優しくこのお腹を直してくれる。
 階段を上り終えるとアパートの空気はいよいよ凍りつき始めた。
 さむい。
 ぎゅっとエリィを抱きしめて、恐る恐る部屋に近づく。
 さむい。
 エリィとお腹の下の違和感がくれる暖かさがなかったら絶対凍ってしまう。でも、でも、それも終わり。お兄ちゃんのお部屋はすぐそこだから。
 もうすぐ、もうすぐだから。

<ピンポーン

 やった、お兄ちゃんに会える!呼び鈴を押して、お兄ちゃんがドアを開けてくれて、暖かくて大きな腕でミクを抱きしめてくれて、そしたらお腹も治って、それで、それから!

<ピンポーン

 早く、はやく!お兄ちゃん、暖めて、抱きしめて、キスして、犯して!

<ピンポーン

 お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん

<ピンポーン

 いくら押してもお兄ちゃんは出てきてくれなかった。とっても不安になってきた。もし、ミクのこと、本当に嫌いになってたら?もし、ミクに会いたくないって思ってたら?
 うぅっ!
 お腹のしくしくが!う、くぅ!

「エ、エリィ…?お兄ちゃん、居るんだよね?ミクを待っててくれてるんだよね?」

「ええ、ミクちゃんを待っててくれてるわ♪」

「嘘じゃないんだよね?ね?」

「嘘なもんですか。きっと待ちくたびれて寝てしまったのよ。ほら?ドアを開けてみて♪」

 ドアノブに手を掛けて回してみた。もうなんでもいい。早く、暖かいところに行きたい。このお腹をなんとかしたいの!

<ガゴッ、ギィィィィィ

 うるさい、硬いものが擦れる音がしてドアが開いた。
 中は真っ暗で、かすかにお父さんが食べてたイカのお菓子のニオイがした。
 この中に、本当にお兄ちゃんが?

「あ、えと、お、お兄ちゃん?おにーちゃーん?居るんでしょ?出てきてよ!ミクだよ!」

 呼びかけても返事はない。困ったな。こんな所にずっと居られないし。やっぱり留守なんじゃないかな。

「ねぇ、エリィ。やっぱり…。」 「あ、お兄さんじゃない?」

「えっ!どこ!?」 「ほら♪奥の部屋、足が見えてない?やっぱり寝てるだけなんじゃない♪」

「そんなの見えないよ!ね!どこに居るの!?」 「ホラ♪オクノヘヤヨ、ハイッテミテ♪」

 一歩、また一歩、ドアを通って、玄関に入って、靴を脱ぐ手前で止まる。これが限界、怖すぎるよ。真っ暗で何も見えなくて、月明かりが届いてるのはミクの足元まで。もしこの光から出たら…。
 考えるだけで足が動かなくなりそう。

「お兄、ちゃん、うぁ、お兄ちゃん!ミクが悪かったの!だから、こんなことしないで!あやまるから!ちゃんとあやまるから!出てきてよ!」

<バッ!
「あっ!」

 しまった!エリィを落としちゃった!何かに手を当てちゃったのか、突然、エリィがミクの手から跳ねるように暗がりの中に飛び出していった。
 エリィを追いかけようと、手を伸ばした時、音もなく、ミクは暗闇の中に放り出された。

<ギィィィィィ、バゴンッ!!






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







「ひっ!ちょっと!なんで!?」

 必死に手探りで扉を探す。膝まづいた状態でペタペタと冷たいコンクリートを叩いてもときた方向に手を伸ばすとさらに冷たいドアをやっと見つけた。
 でも、いくら押しても開かない。閉じ込められてしまった。

「ひっ、うっ、ず、お兄ちゃんのバカ、バカ、こんなことしなくても…。」

 ミクが悪いのは分かってるけど、何もこんなことしなくてもいいのに。
 とにかく、とにかくエリィを探さないと。

「エリィ、エリィィィ、どこなの?返事してよぉ。」

 さっきまで普通に話してたのに、エリィはまったく喋らない。心細さがピークになってきた。お腹のしくしくも取れないのに。
 エリィを探すために玄関をくまなく手で叩いていくが見つからない。奥の方に転げて行っちゃったのなら靴を脱いで部屋に上がらないと。

「うぅぅ、お、お兄ちゃんがいけないんだからね!…もう、………おじゃましま〜すぅ。」

 靴を脱いで、多分靴棚だと思う物に手をついて立ち上がる。靴棚の上に『何も無かって』よかった。花瓶とかがあったら絶対倒してた。
 おそるおそる、壁を杖代わりにして入っていく。目が慣れてきたのか、ボンヤリとだけ部屋の奥が見られるようになってきた。

 安心した、これで少しはエリィを探しやすく、あっ!!

 慣れてきた目に飛び込んできたのは、倒れた誰かの足だった。と言っても、この部屋にいる誰かはミクともうひとりしかいない。

「お兄ちゃん!だいじょうぶ…っきゃ!」
<ドサッ!!

 思わず駆け寄ろうとしたミクの足を何かがすくった。
 つまづいたんじゃない、誰かがひっかけたんだ。その証拠に、倒れ込んだミクの周りを笑い声が包んでるもの。

「フフフ。」「アハハ!」「ヒヒヒ♪」「くす、あはは」「あひひひあはああ!」
「ヒハハハ!!」「くはっ!アハッ!」

「ひっ!だ、だれよ!なんなのよ!お兄ちゃんに何したの、きゃっ!やっあ!」

 今度はミクの腕が引っ張られて、体が引きずられていく。右手が壁に押さえつけられ、引き剥がそうとした左手が反対側に押さえつけられる。
 暴れようと蹴り出した脚に何かが当たってガシャン!って音がしたけど、それが最後の抵抗。両足とも膝を曲げられて押さえ込まれてしまった。

「この!このこの!!う〜ん!っはぁ!はぁはぁ。」

 すごい力、ぴったりくっついた磁石みたいにミクの手足は動かなくなってしまった。
 もうダメだ。ミクは、お兄ちゃんと一緒にどうにかされちゃうんだ、そう思って目をつむっていたらあの娘の声がした。

「まあまあ、震えちゃって、カワイイ♪」

「エリィ!?」

 思わず目を開けると、エリィがミクの膝の上に座っていた。ふわふわのスカートから伸びる足を綺麗に揃えて、まるでお嬢様みたいな座り方でミクを見てた。自分の頬を指でなぞると目を細めて笑いながらミクのお腹に着地した。不思議と重さは感じなかった。その代わりお腹のしくしくがより激しくなって、声が出ちゃった。

「うっ!うぅぅ。」

「ふふ、順調みたいネ♪」

「え、えりぃ…。うっ!」

「ごめんなさいネ♪すぐに良くなるワ♥」

 ぐぅぅ、お腹が、お腹の下のほうがゴロゴロして、苦しい!エリィが乗ってから余計にゴロゴロしてる!お股が熱くなって、く!苦しいよ、暑くて、息が。

「はぁはぁ、んっ!っはぁ!」

「んふふ!ミクちゃん、お兄ちゃんに愛されたいんだよネ?
 でもネ、お兄さんとミクちゃんが恋人同士になるにはとってもとっても難しいの。
 だって、お兄さんはミクちゃんが大きくなったら、ミクちゃんのこと嫌いになっちゃうの♪
 ミクちゃんが人間だから♪」

「み、ク、がぁ、にんげん、だから…?」

「そうなの♪ミクちゃん、キラワレタクナイヨネ?」

「あ、あぁああぁあっ!!…ひぐぅうぅいぅぅあああがああ♥」

「うんうん♪ちゃんとわかってるから♥ だから、人間じゃなくしてアゲル♥」

<カチャカチャカチャカチャ

 あ、頭がもう、ちゃんと動かないよ。
 ミクの体は、壁からズルズルと滑り落ちて、床に仰向けになって寝転されてる。
 手足を押さえつけてた力はもうないけど、動かす力もない。ミクは、ミクはこれからどうなるの?

<チャキチャキ♪

 ハサミみたいな音がミクの体の上から聞こえる。ゆっくりと、目だけで見てみると、たくさんのお人形さんがミクの上に乗ってた。
 大きなハサミで、ミクのコートやスカートを切り取ってる。お気に入りだったのに。
 ボタンが切り取られ、コートがめくられて、中に着てたトレーナーを襟からお腹の上を通って裾まで切られ、その下のシャツもボタンを一つ一つ外される。
 ヤダ、ヤダよう。恥ずかしいよう。でも、声が出せない。しくしくゴロゴロがひどくて、おしっこを我慢してるみたいになってるから。今、何か言って力を抜いたら出ちゃうよ。

<ハラリ、はらり

 今度はお尻の方から冷たい感じが登ってくる。スカートを切られたのかな?パンツと靴下の間が寒い。太ももが冷たい床に着いて、お股を刺激してくる。
 うぅぅ、我慢できそうにないよ。

「あら♥可愛い下着♪でも、ミクちゃんには早すぎない?
 こんなにフリフリのレースが付いた下着なんて♪それに、フフ、透けてるじゃない♥」
<スゥー…

「ヒウッ!?」

 お腹の上に寝そべるように座って、エリィがパンツ越しに触ってくる。
 パンツの下にあるモノ。学校で教えてもらったけど、ミクにはよくわからなかった。魔物娘の同級生は何をするモノなのか知ってるって言ってたけど、結局教えてもらえなかった。
 それを今触られてる。お胸がドキドキして止まらないよ。

「はっあ、ぁああ!!んひっ!?」

「あらあら♥パンツの上からでもこんなに感じちゃうの?
 それじゃあ、こんなに可愛いパンツを履いてる意味ないじゃない♪アハハ♪
 いいわ、切っちゃっテ♪」

<チョキチョキ♪

 ブラの真ん中切られて、パンツは、きっと横の布を切られたんだ、お股から滑り落ちた。冷たい空気がお股に当たって気持ちいい。なんでだか、お股がとっても熱いの。おしっこは我慢してるけど、今までこんなこと一度もなかったのに。

「まぁ!カワイイ『スジマン』♪お兄さんのために綺麗にしてたのネ♥ えらいわ♪」

「んぁ、スジマン…?」

「そうよ、ミクちゃん♪ここはネ、オマンコって言うの♪
 お兄さんを喜ばせるためだけのイヤラシイ穴なの、
 ミクちゃんのは、ぴっちり閉じてる綺麗なオマンコだからスジマンって言うのよ♪」

「ミクのぉ、スジマン。」

「ほら、ミクちゃん!お兄さんが起きたわ♪
 せっかくだから、この綺麗なスジマンをイジってもらいましょうね♥」

 お兄ちゃんが?どこ?どこなの、お兄ちゃん?
 目を動かしてもうっすらと天井とお人形が、異様に輝くエリィが見えるだけ。お兄ちゃんなんて見えない。ああ、また嘘なんだ。でも、嘘とわかっていてもお兄ちゃんが居ると言う妄想は止められない。
 お兄ちゃんがミクのオマンコを見てる。あひっ!鼻息がかかるくらい近くで見られてるよぉ。恥ずかしい、恥ずかしいよ、恥ずかしくて足が震えて、もう、限界ッ!

「じゃ、触ってもらいましょうね♪」
<すぅ、にゅちゅ、ぬちゅぬちゅ、
「あっ!んあっ!いいっ!!ダメェ!!」

 エリィの細い手が、ミクのスジマンを開いてる。両手で広げられてるのがわかるよ。今まで感じたことがない、お腹の中の方にまで冷たい空気が入り込んで、ああ、きもちいい♥ 体が冷やされて熱いのがぬるくなって、きもちいいよぉ♪
 でも、あ、かなり、ヤバイかも、お腹が冷えて、もう、そこまで来てる。

「エリィ、待って!出ちゃう!出ちゃうよ!」

「どうする?お兄さん♪
 ……………うん♪わかった♥ ミクちゃん、ここで出していいって♪
 だから、出しちゃいなさい♪」
<ぐりぐりぐにぐりぐに

「ひぐぅぅぅううぅぅう!あ、ああッ!!」

 おしっこの穴!イジられてる!ダメッ、今そんなことしたら本当に!

「結構粘るのネ。じゃあ、これでトドメ、ネ♪」
<ズップゥ、ジュポジュポ♪

 ひぎっ!おしっこの穴に、指、入って、え、あ?
 あっ、ああ、あっ、あぁ。

<チョロ♪ジョロロロロロロロロロロロロロロロロロロ

「ワ〜ォ!すっごい飛んでる!アッハハハハハハハハッ♪」

「あっ、あっ、だ、だめぇぇぇ♪」

 何か、体から何か出て行く。おしっこ以外のものが出て行ってる。でも、それがきもちいいよぉおおぉっぉおおおぉ。
 出すのきもちいい。お腹のしくしくが取れていくから、とってもきもちいい。体がふわふわ浮いて、力が入らない、力を入れたくない。もっと、もっとふわふわした気持ちを楽しんでいたいから。
 ああ、でも、もうおしっこ止まっちゃう。

<ジョロッ、チョロロ
「はぁー、んはぁ、あ、ああぁ。いっぱい、でちゃったぁ♪」

 びちゃびちゃと床でおしっこがはねる音が止むと、お腹のしくしくはすっかり良くなっていた。おしっこ我慢してただけなのかな?

「気持ちよかった?」

「はぁー、ひぃー、はぁ、う、うん♥」

「そう♪じゃあ、」

 いつの間にか服を脱いでいたエリィの両手がミクの頭に伸びてきた。
 耳の上辺りに手を置くとくすぐるように触ってくる。

「こっちも出しちゃいましょうか♥」

「えっ?」
<ミチ、ミチミチミチミチミチミチ
「ギッ!?きゃああああああああああ!!」

 熱い!頭が割れそう!まるで傷口をいじるような、ジンジンとした痛いのか気持ちいいのかわからない感覚が、耳の上から溢れ出してる。それが頭の中をかき回して、クラクラさせてる。目が熱くて涙が止まらない、耳が熱くて耳鳴りがうるさい、口が暑くて舌を出していないと死んじゃいそう、鼻の奥に甘い匂いが流れ込んできてお腹が減ってたまらない!
 これが、人間じゃなくなるってことなの?

「アハッ♪カワイイお角♪まだやわらくってプルプル、ネ♪」

「ガァ!ひぐううあ、う、動かさ、ああっぁぁ♥」

 生えたての角を角を掴まれると、オマンコをいじられた時と同じ快感が頭に流れ込んで来る。うんうん、それ以上かも。頭から背骨が一本一本引き抜かれていくように体に力が入らなくなっていく。
 あ、だめ、また、出ちゃう。
<プシャ

「もう、ミクちゃんたら。どれだけおもらしすれば気が済むの?
 こんなので潮なんか吹いてたらこの先もたないわよ♪
 まだ、翼と尻尾が残ってるんだから♥」

 そう言うと、エリィは他の人形に指示して、ミクの体をうつ伏せに寝かせ始めた。そして、ミクのお尻を突き出させ、ワンちゃんみたいなポーズを取らせると後ろに回り込んだ。

「さぁ、こっちはもっと大変よ♪膣内から押し出してあげるから、
 私の腕、お兄さんの指だと思って、しっかり耐えてネ♥」

 なか?なかってどこのなか?ああ、頭の中ぐちゃぐちゃでわけわかんない。もうどこから何出したって構わないよ。どうせ気持ちいいんでしょ?だったらもっとして欲しい。お兄ちゃんに気持ちよくしてもらえるならなんだって…。
 あ、そんなこと考えてたら、またお兄ちゃんの暖かさを思い出しちゃった。お兄ちゃんに助けてもらって、手を繋いだ時、お兄ちゃんの手、とっても暖かかったな。

「そぉ〜れッ♪」
<ジュプッ!、    プツッ♪

「ひぐっ!?うぃぃぃぃぃ♥」

 な、なにこれ?ナニコレェ♪
 さっきのなんて比べ物にならないよ!足が熔けて感覚がない。腰から下が気持ちよすぎてどこがオマンコかわからない。うわぁ、それが、どうしよう、昇って来ちゃう。ビリビリの熱さが上に、お胸が、苦し、い   。
 お兄、 ちゃん  の  ぬくもり  が     ♥。

「カッ…♥カハァ…♥ヒュ…♥ヒュ…♥」

「すっごいお汁♥ 私もびしょびしょになっちゃったわ。
 でもまだ精が出るのね。もう絞り尽くしたと思ったのに。
 これはヤリがいがあるワ♪ ソレッ♥ソレッ♥ソレェ〜♥」

「あっ♥うあぁ♥らめ♥もう♥らめ♥ひんじゃう♥あひっ♥」

「あらいいじゃない?だって、ミクちゃんは人間じゃなくなるもの♪
 別に死んでも構わないでしょ♥
 さぁ、言ってみて♪人間辞めます♥って♥」

 ああ、そっか。死んでもいいんだ♥どうせ人間じゃなくなるなら♥どうでもいいや♥生きてても♥死んでても♥お兄ちゃんに熔かされるなら♥どうでも♥

<ジュプッ!ズップ♪ジュッブ♥ジュッチュ!グップ♪ブッツッ♥
「はぃ♥ひんげん♥ひゃめまふ♥ひゃめまふ♥だから♥しなへてぇぇぇぇ♥♥♥」

「ハイ♪ヨク、イエマシタ♥」
<ゴリィ♪ゴリュ♥
「アギッ?!♥!?」

 頭の先にまで広がったオマンコの熱が一瞬でお腹に集まり、そして、弾けた。

「ここはね、子宮って言うのよ。子宮口はとっても気持ちイイから、覚えておいてネ♥」

 ミクはこれで、人間じゃなくなった。
 新しく生えた部分にあたる風が気持ちよくて、ミクはそのまま眠ってしまった。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 うつ伏せに倒れたまま可愛い寝息を立てるミクちゃん。
 ミクちゃんの新しい、ぷるぷるとした翼や角、尻尾、控えめな長耳、そのどれをとっても満足のいく『アリス』に仕上がった、そう自信を持って言える。
 一人の少女を救う、こんな英雄的な行為、勇者でもない限りできるものじゃないわ。

「エリィ、ありがとう。」

 ミクのお尻から見下ろすと、ロナが脚の上に立っていた。もう以前までの、ただのお人形じゃない。人形としての造形美と女の柔らかな肌、魔物の肉壺を備えた完璧な肉人形に仕上がっていた。魔宝石の様な輝きを放つガラスの目から、ドロドロの黒い魔力を涙のように流し、何度も何度もお礼の言葉を呟いて。

「いいのよ、これが私の使命みたいなもの、なんですもの。それより、他の娘達は?」

「皆、順次変身していっている。これもエリィのおかげだ。」

<ず、ずずず、ちゅうるるる、じゅる

 ミクの広げられた股には幾体ものお人形が集まり、床に垂れた愛液やおしっこを啜っている。
 漏れでた精と魔力を同時に吸収することで少女の肉を得ているのだ。
 私はミク以外にもこんなにも多くの少女を救って見せた。

「エリィ、ミクはどうするのだ?ずいぶんと怖がらせたみたいだが?」

「大丈夫よ。『アリス』は交わりついての記憶を全て失うように出来ているの。
 目が覚めたときには、マスターを愛する、恋に従順な、素敵な乙女になってるわ。
 マスターも、アリスみたいな無垢な少女に険悪感なんて抱かないでしょ?」

「そうだな。私達の役目は、終わったのかな。」

「何言ってるの!?まだまだこれからよ!
 教えなきゃいけないことたくさんあるのよ!
 おねだりの仕方に、オマンコの使い方でしょ、お口マンコの使い方に、
 お尻マンコの使い方♥、それから、当然マスターの性感帯探し♥
 はぅ、私1人じゃ自分だけ気持ちよくなって終わってしまうわ♥」

「そうか、そうだな♥」

「ええ、そうなのよ♥フフフ♥」

 ああ!なんて晴れやかな気持ちなんでしょう♥
 みんなで気持ちよくなるのがこんなに心躍ることだったなんて♪



          早く目覚めて、そして、一緒に遊びましょう♥

              深く深く、肉に溺れながら、ネ♥









                  fin

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エリィ「フフ♪皆さん、どうでした♥」
「リビングドールがどうやって少女をサキュバスやアリスにするか、リビングドールがどうやって生まれるか、これで解っていただけたかしら?」
「でもね、これは一般的な方法♥もっと過激で楽しい、みんなで遊べるヤリ方もあるのよ♪」
「知りたい?そう、知りたいの…♥」
「後悔しても知らないから、ネ♥」






はい!ということで、Aルート完結いたしました!

なぜAルートか?なぜ完結したのに完結タグ付けないのか?
それはですね、このSSはマルチエンディング仕様になってまして、と言ってもあとひとつしかエンディングないんですけど、よりマッドでダークネスなBルートをあげようかなと思いまして。
アヘ顔ボコ腹失禁純愛クアドロピースの良さを知ってしまうとなかなか初期のミステリアスな作風には戻れませんなぁ。
あと幼女の口調難しい。意図的に難しい感じや言い回しを使わないようにしたり、一人称代名詞を使わなかったりと結構工夫しましたが、短調になりがちでもうちょっと工夫が必要です。
ここらへんの感想、よければお願いします。

というわけで、次回はミクちゃんが押し倒されたあたりからの分岐になります。
さらに頭の悪い文章になること必至なので綺麗に終わりたい方は要注意ということで、次回お楽しみに!

14/01/06 13:49 特車2課

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