ep5「誘惑と覚醒」
時刻は深夜の二時頃だろうか。
俺は一人ベットにうつ伏せのまま右手に腕時計を握り左腕で目元を隠している状態で寝ている。
俺は今一つの悩みのようなものを抱えているのだ。
「……何で俺はインキュバスにならないんだ?」
そう、魔界で人間が暮らすにはよほどの魔力やインキュバスにならない限りは普通に生活ができないほどに魔王の魔力を体に浴びている日々だ。
ここの街の男は百人中三十人が人間だというのだ。
その人間に俺も混ざっているのだが…。
「これじゃあ、アイツらに示しがつかないよな?」
「それは違うんじゃないかな?」
ベットに何者かが座りながら俺に話しかけてきた。
そこにはタンクトップに短パンといういかにも誘ってます感がある姿をしたヴァンが居た。
「……聞いていたのか?」
「うん……シューはそのままでいいよ」
「でもさ、俺は……」
「もう、こういう時はいつも臆病になるんだもんねシューは……」
ヴァンは俺の上に四足で上になる状態で俺の顔を覗き込んだ。
彼女の瞳は…いや、右目だ。
寝るときはいつも外しているようで真っ赤な瞳が俺を写している。
「……千里眼はどうしたんだ?」
「千里眼は左目だよ?」
「なら……その右目はなんだ」
「この目は……『心眼(スコープ・アイ)』って名前のものだよ」
『心眼(スコープ・アイ)』…確か相手の心を覗いたりできるものだったよな?
でも…いつの間に習得したのだろうか?
「つい最近だよ?」
「どんどん、ヴァンが進化して行ってないか?」
「まぁ、セッちゃんも最近進化したようだよ」
「セツもか……」
何だこの虚しさと悲しさが交じり合ったこの気持ち。
どんどん、俺は彼女らと突き放されているような気持ちだ。
俺はヴァンからゆっくりと離れてベットから降りた。
「……シュー……」
「……。」
「……ッ……」
俺はその場で立ち止まり机の上にあったナイフを手に取りそれを左手首に宛がった。
その瞬間だった…―
―パシンッ!!―
俺は急に窓の方を向かせられたかと思ったらセツが俺の頬にビンタを放ったのだ。
その衝撃で俺はそのままクローゼットに体を打ち付けてしまう形となった。
「……何を考えているんだ」
「……。」
「もう一度言う、何を考えているんだッ!!」
セツは俺をその場に横たわらせた後、俺の首元に血のように赤い鎌を宛がった。
その瞳からは涙が数滴溢れていたのだ。
「ちょっとセッちゃんッ!?」
「ヴァンは黙ってろッ!!」
セツを止めようとしたヴァンがベットから立ち上がったがセツが怒鳴ったのでヴァンはその場で立ち止まった。
そのヴァンの表情は何処か悲しげな表情で俯いていた。
胸元に両手を握りしめてだ。
「……こんな臆病者ですまないな」
「臆病者か……私が聞きたいのはそれじゃない」
セツは床に落ちているナイフを手に取りそれを俺の眼の前に見せた。
「……。」
「良いかシュー。お前が居なかったら私たちはこんなにも「愛」と言うのを素晴らしいものだと思うことができなかったんだぞ?」
「……そうだね、僕もセッちゃんと同意見だよ」
「セツ……ヴァン……」
俺は目の前で俺のことをこんなにも愛してくれている彼女らの前で死のうとしたのか?
俺は…俺は…本当に……―
「す、すまない……二人とも……」
「……。」
「えへへッ♪」
「……ッ……」
俺は泣きそうだったが歯を食いしばり我慢していると彼女らは俺を優しく抱きしめてきた。
それも何処か暖かくって優しい気持ちになれるような程に心地よかった。
彼女らは俺の顔を見ることはしないで何も言わずに抱きしめてくれる。
そんな彼女たいに俺はさらに心を奪われたのだと今更だけど理解したのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
時刻は午前三時頃だと言うのに夜空は静かな深海を思わせるほどの色をしていて青くて癒しを与えてくれる月がただひたすらと世界を照らす。
そんな中…―
「シュー……んあッ……そこ、いじらないで♪」
「はんッ、あぁッ……だ、ダメだ……」
「ちょッ、ぷはッ……これはきついってッ!!」
そう、現在俺たちは性行為中であるのだ。
俺の愚息を挿入して腰を激しく揺さぶるセツ。
俺の口元に自分の秘部を宛がい俺の舌で感じているヴァン。
まぁ、もちろん俺たちは裸でベットの上でやっているのだ。
「はぁはぁッ、あぐッ……シューのが私の中で……おっきく……」
「ふぅふぅッ、ひゃんッ……ぼ、僕の……クリちゃん舐めないでぇ〜♪」
うん、いつの間にかヴァンがMに昇格していたのには驚いた。
俺は腰を振っているセツの行動に合わせて腰を振った。
もちろんヴァンのは両手で太腿を掴み舌先でクリをいじってやる。
「シュー……も、もうッ……何か……」
「ぼ、僕も……そんなに……されると……」
どうやら彼女たちは絶頂を迎えそうだったので俺はそれに応えるように激しさを増した。
俺の愚息もそろそろ限界に到達していたのでヴァンの方は舌を膣内にねじ込んでかき回した。
そうすれば、こうなるのだった……―
『ふぁ、ふぁあぁぁぁぁぁぁぁ♥』
―びゅくッ!!ドクドクッ―
―ぷしゃあぁぁぁぁぁッ!!―
セツの子宮口に俺は精をありったけ注ぎ込んだ。
ヴァンは反りながら俺の顔に潮を吹きだしたのだ。
甘くてしょっぱかったです……悪い味ではなかったとだけ言っておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あの後俺たちは色んな意味で疲れてねてしまったようだ。
まぁ、全裸で気づいたら俺の愚息を優しく握って微笑んでいるセツとヴァンを見て苦笑いしてしまったのは内緒の方でお願いします。
そんなことを言った瞬間、ナイフと魔力弾の餌食になってしまうからです。
「そろそろ、起きてくれないと仕事ができないんだけどなぁ〜……」
「……好きだぞ……」
「愛してるよ……むにゃむにゃ……」
「……はぁ〜」
俺は今日の仕事は諦めて後で母さん宛に手紙を書こうと思います。
「孫はもう少し先になりそうです」だけは必ず書くことにしようと考えた。
俺は一人ベットにうつ伏せのまま右手に腕時計を握り左腕で目元を隠している状態で寝ている。
俺は今一つの悩みのようなものを抱えているのだ。
「……何で俺はインキュバスにならないんだ?」
そう、魔界で人間が暮らすにはよほどの魔力やインキュバスにならない限りは普通に生活ができないほどに魔王の魔力を体に浴びている日々だ。
ここの街の男は百人中三十人が人間だというのだ。
その人間に俺も混ざっているのだが…。
「これじゃあ、アイツらに示しがつかないよな?」
「それは違うんじゃないかな?」
ベットに何者かが座りながら俺に話しかけてきた。
そこにはタンクトップに短パンといういかにも誘ってます感がある姿をしたヴァンが居た。
「……聞いていたのか?」
「うん……シューはそのままでいいよ」
「でもさ、俺は……」
「もう、こういう時はいつも臆病になるんだもんねシューは……」
ヴァンは俺の上に四足で上になる状態で俺の顔を覗き込んだ。
彼女の瞳は…いや、右目だ。
寝るときはいつも外しているようで真っ赤な瞳が俺を写している。
「……千里眼はどうしたんだ?」
「千里眼は左目だよ?」
「なら……その右目はなんだ」
「この目は……『心眼(スコープ・アイ)』って名前のものだよ」
『心眼(スコープ・アイ)』…確か相手の心を覗いたりできるものだったよな?
でも…いつの間に習得したのだろうか?
「つい最近だよ?」
「どんどん、ヴァンが進化して行ってないか?」
「まぁ、セッちゃんも最近進化したようだよ」
「セツもか……」
何だこの虚しさと悲しさが交じり合ったこの気持ち。
どんどん、俺は彼女らと突き放されているような気持ちだ。
俺はヴァンからゆっくりと離れてベットから降りた。
「……シュー……」
「……。」
「……ッ……」
俺はその場で立ち止まり机の上にあったナイフを手に取りそれを左手首に宛がった。
その瞬間だった…―
―パシンッ!!―
俺は急に窓の方を向かせられたかと思ったらセツが俺の頬にビンタを放ったのだ。
その衝撃で俺はそのままクローゼットに体を打ち付けてしまう形となった。
「……何を考えているんだ」
「……。」
「もう一度言う、何を考えているんだッ!!」
セツは俺をその場に横たわらせた後、俺の首元に血のように赤い鎌を宛がった。
その瞳からは涙が数滴溢れていたのだ。
「ちょっとセッちゃんッ!?」
「ヴァンは黙ってろッ!!」
セツを止めようとしたヴァンがベットから立ち上がったがセツが怒鳴ったのでヴァンはその場で立ち止まった。
そのヴァンの表情は何処か悲しげな表情で俯いていた。
胸元に両手を握りしめてだ。
「……こんな臆病者ですまないな」
「臆病者か……私が聞きたいのはそれじゃない」
セツは床に落ちているナイフを手に取りそれを俺の眼の前に見せた。
「……。」
「良いかシュー。お前が居なかったら私たちはこんなにも「愛」と言うのを素晴らしいものだと思うことができなかったんだぞ?」
「……そうだね、僕もセッちゃんと同意見だよ」
「セツ……ヴァン……」
俺は目の前で俺のことをこんなにも愛してくれている彼女らの前で死のうとしたのか?
俺は…俺は…本当に……―
「す、すまない……二人とも……」
「……。」
「えへへッ♪」
「……ッ……」
俺は泣きそうだったが歯を食いしばり我慢していると彼女らは俺を優しく抱きしめてきた。
それも何処か暖かくって優しい気持ちになれるような程に心地よかった。
彼女らは俺の顔を見ることはしないで何も言わずに抱きしめてくれる。
そんな彼女たいに俺はさらに心を奪われたのだと今更だけど理解したのだ。
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時刻は午前三時頃だと言うのに夜空は静かな深海を思わせるほどの色をしていて青くて癒しを与えてくれる月がただひたすらと世界を照らす。
そんな中…―
「シュー……んあッ……そこ、いじらないで♪」
「はんッ、あぁッ……だ、ダメだ……」
「ちょッ、ぷはッ……これはきついってッ!!」
そう、現在俺たちは性行為中であるのだ。
俺の愚息を挿入して腰を激しく揺さぶるセツ。
俺の口元に自分の秘部を宛がい俺の舌で感じているヴァン。
まぁ、もちろん俺たちは裸でベットの上でやっているのだ。
「はぁはぁッ、あぐッ……シューのが私の中で……おっきく……」
「ふぅふぅッ、ひゃんッ……ぼ、僕の……クリちゃん舐めないでぇ〜♪」
うん、いつの間にかヴァンがMに昇格していたのには驚いた。
俺は腰を振っているセツの行動に合わせて腰を振った。
もちろんヴァンのは両手で太腿を掴み舌先でクリをいじってやる。
「シュー……も、もうッ……何か……」
「ぼ、僕も……そんなに……されると……」
どうやら彼女たちは絶頂を迎えそうだったので俺はそれに応えるように激しさを増した。
俺の愚息もそろそろ限界に到達していたのでヴァンの方は舌を膣内にねじ込んでかき回した。
そうすれば、こうなるのだった……―
『ふぁ、ふぁあぁぁぁぁぁぁぁ♥』
―びゅくッ!!ドクドクッ―
―ぷしゃあぁぁぁぁぁッ!!―
セツの子宮口に俺は精をありったけ注ぎ込んだ。
ヴァンは反りながら俺の顔に潮を吹きだしたのだ。
甘くてしょっぱかったです……悪い味ではなかったとだけ言っておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あの後俺たちは色んな意味で疲れてねてしまったようだ。
まぁ、全裸で気づいたら俺の愚息を優しく握って微笑んでいるセツとヴァンを見て苦笑いしてしまったのは内緒の方でお願いします。
そんなことを言った瞬間、ナイフと魔力弾の餌食になってしまうからです。
「そろそろ、起きてくれないと仕事ができないんだけどなぁ〜……」
「……好きだぞ……」
「愛してるよ……むにゃむにゃ……」
「……はぁ〜」
俺は今日の仕事は諦めて後で母さん宛に手紙を書こうと思います。
「孫はもう少し先になりそうです」だけは必ず書くことにしようと考えた。
13/04/26 11:51更新 / オガちゃん
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