2「slime」
こっちに飛ばされて何日が経ったのでしょうか。
私ことブルーはちょっと考えることがあったりします。
「あれれッ、おうち何処だったけ?」
私は忘れ癖が激しくて、財布は忘れるは家の場所を忘れるはで大変です。
そして、毎回毎回向かうところがあるのです。
それはと言うと…―
「お巡りさん、また来ちゃいました」
「……おうふ」
私は交番の方に顔を出せばお巡りさんである藤十郎(とうじゅうろう)さんは固まってはこういってくるのです。
仕方が無いです、だって…―
「毎回毎回スミマセン」
「うん、毎回毎回ご苦労様です」
私は苦笑いを浮かべながら敬礼をしました。
彼も私の方を見れば苦笑いを見せ、敬礼をするのです。
今回でもう100回目の交番にご挨拶。
何も悪いことはしていないのに…グスン…。
「またご自身の家が分からなかったんでしょうかね?」
「うぅ〜ッ、はい……そうなんです」
「……おうふ」
私はしょんぼりしながら藤十郎さんに話しました。
藤十郎さんは微笑みながら私に近づいて頭を撫でてくれました。
…ちょっと嬉しいです。
「それでは、住所を教えてください」
「○○県××市△△区一丁目です」
「はいッ、畏まりました。それでは……ちょっと待っていてください」
「あッ、はい♪」
藤十郎さんは交番にある「出張中」と書かれたプレートを交番の入り口にある扉にかけてから鍵をかけました。
これが私と恋人である藤十郎さんとのデートです。
「それでは、行きましょうか?」
「はいッ♪」
私は彼が跨っている自転車の上にある四角い箱の中に入ってゆきます。
それを確認した藤十郎さんは「出発しますね?」と言った後、自転車のペダルを扱ぎ始めるのです。
私は上半身を出して彼の肩に手を付けてから風を浴びます。
「気持ちいぃ〜ッ♪」
「そうですね?今日は晴れだったのが幸いです」
「はいッ、こうして藤十郎さんと一緒に入れるのが嬉しいです」
「はははッ、それは有難いお言葉です」
暫く街中を自転車で扱ぐ彼は途中の左側にある商店街の方にハンドルを向けた。
自転車はそれに従う様に左側にカーブしてゆきます。
そして、私の家がある商店街に到着した後、自転車から降りれば私に手を差し出してくれます。
「降りられますか?」
「はいッ、有難う御座います」
私は彼の暖かい手を握ってから降ります。
もちろん降りた後に彼の胸元に顔を埋まるのは忘れません。
「うう〜んッ、藤十郎さんの汗は美味しいです」
「何だかくすぐったいですけど喜んでくれれば何よりです」
私は彼の腕に自分の腕を絡めてから寄り添うようにして我が家へと向かうのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
我が家に到着すれば私は玄関の戸を開けてから藤十郎さんを中に入れます。
彼は帽子を取ってから微笑んで中に入ってゆく。
「お邪魔します」
「はい、おあがり下さい」
現時刻はお昼なので私は藤十郎さんの為にお昼ご飯を作ることにしました。
「それじゃあ、いつも通り寛いでいてください」
「はい、それじゃあお邪魔します」
彼は靴を綺麗に整えてからリビングへと歩を進めた。
その後に続くように私はリビングの向こうにあるダイニングへと向かった。
因みに私の家は1LKの部屋でお風呂が無いので排水溝に飲み込まれる心配はありません。
だって、この部屋は藤十郎さんと私の愛の巣ですからね。
何て照れくさいことを考えながら私は彼の為にお昼ご飯を作るのです。
彼は彼でダイニングで座りテレビを視ています。
「お昼ご飯できましたよ?」
「おぉッ、それでは頂きます」
私が持ってきたお昼ご飯を見てから藤十郎さんは微笑んで両手を合わせた後に箸を手に取り一口一口味わって食べてくれます。
私は藤十郎さんの隣に座ってからニコニコとしながら彼の肩に頭を乗せます。
「美味しいですか?」
「えぇッ、美味しいです。今日は何を隠し味に入れたのでしょうか?」
「ふふッ、それは愛です♪」
「何と……嬉しい隠し味であります」
これが私の求めていた素晴らしい日常。
向こうの世界では教団や盗賊に襲われ逃げ続ける日々とは違ってこっちの世界は私たち魔物娘を受け入れてくれます。
「ふふッ♪」
「おやッ、今日はやけに上機嫌ですね?」
「だってッ、出張の看板を交番にかけたということは……」
「えぇ、そう言うことです。最近は溜まっていたので……」
「ふふッ、それじゃあご飯を食べた後にでも♪」
私は微笑みながら彼の腕に抱き着いてから微笑むのです。
これが私が望んだ平和な日常です。
誰にも邪魔をされることもない平凡で暖かい毎日。
こんな半液体状の私を愛してくれる彼に私はどんどん惹かれていったのです。
これはなんとも素晴らしい日常ではないでしょうか?
「それでは、行きましょうか?」
「えぇッ、たっぷりと絞らされて頂きます」
そう言ってから彼はパンツ姿になってからベットの方に向かいました。
やっぱり男と言うのはこうやって獣になるものでしょうか?
まぁ、愛してる旦那様と寄り添えることに幸せを感じながら私はゆっくりと彼の後姿を眺めつつベットの方に向かうのでした。
私ことブルーはちょっと考えることがあったりします。
「あれれッ、おうち何処だったけ?」
私は忘れ癖が激しくて、財布は忘れるは家の場所を忘れるはで大変です。
そして、毎回毎回向かうところがあるのです。
それはと言うと…―
「お巡りさん、また来ちゃいました」
「……おうふ」
私は交番の方に顔を出せばお巡りさんである藤十郎(とうじゅうろう)さんは固まってはこういってくるのです。
仕方が無いです、だって…―
「毎回毎回スミマセン」
「うん、毎回毎回ご苦労様です」
私は苦笑いを浮かべながら敬礼をしました。
彼も私の方を見れば苦笑いを見せ、敬礼をするのです。
今回でもう100回目の交番にご挨拶。
何も悪いことはしていないのに…グスン…。
「またご自身の家が分からなかったんでしょうかね?」
「うぅ〜ッ、はい……そうなんです」
「……おうふ」
私はしょんぼりしながら藤十郎さんに話しました。
藤十郎さんは微笑みながら私に近づいて頭を撫でてくれました。
…ちょっと嬉しいです。
「それでは、住所を教えてください」
「○○県××市△△区一丁目です」
「はいッ、畏まりました。それでは……ちょっと待っていてください」
「あッ、はい♪」
藤十郎さんは交番にある「出張中」と書かれたプレートを交番の入り口にある扉にかけてから鍵をかけました。
これが私と恋人である藤十郎さんとのデートです。
「それでは、行きましょうか?」
「はいッ♪」
私は彼が跨っている自転車の上にある四角い箱の中に入ってゆきます。
それを確認した藤十郎さんは「出発しますね?」と言った後、自転車のペダルを扱ぎ始めるのです。
私は上半身を出して彼の肩に手を付けてから風を浴びます。
「気持ちいぃ〜ッ♪」
「そうですね?今日は晴れだったのが幸いです」
「はいッ、こうして藤十郎さんと一緒に入れるのが嬉しいです」
「はははッ、それは有難いお言葉です」
暫く街中を自転車で扱ぐ彼は途中の左側にある商店街の方にハンドルを向けた。
自転車はそれに従う様に左側にカーブしてゆきます。
そして、私の家がある商店街に到着した後、自転車から降りれば私に手を差し出してくれます。
「降りられますか?」
「はいッ、有難う御座います」
私は彼の暖かい手を握ってから降ります。
もちろん降りた後に彼の胸元に顔を埋まるのは忘れません。
「うう〜んッ、藤十郎さんの汗は美味しいです」
「何だかくすぐったいですけど喜んでくれれば何よりです」
私は彼の腕に自分の腕を絡めてから寄り添うようにして我が家へと向かうのです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
我が家に到着すれば私は玄関の戸を開けてから藤十郎さんを中に入れます。
彼は帽子を取ってから微笑んで中に入ってゆく。
「お邪魔します」
「はい、おあがり下さい」
現時刻はお昼なので私は藤十郎さんの為にお昼ご飯を作ることにしました。
「それじゃあ、いつも通り寛いでいてください」
「はい、それじゃあお邪魔します」
彼は靴を綺麗に整えてからリビングへと歩を進めた。
その後に続くように私はリビングの向こうにあるダイニングへと向かった。
因みに私の家は1LKの部屋でお風呂が無いので排水溝に飲み込まれる心配はありません。
だって、この部屋は藤十郎さんと私の愛の巣ですからね。
何て照れくさいことを考えながら私は彼の為にお昼ご飯を作るのです。
彼は彼でダイニングで座りテレビを視ています。
「お昼ご飯できましたよ?」
「おぉッ、それでは頂きます」
私が持ってきたお昼ご飯を見てから藤十郎さんは微笑んで両手を合わせた後に箸を手に取り一口一口味わって食べてくれます。
私は藤十郎さんの隣に座ってからニコニコとしながら彼の肩に頭を乗せます。
「美味しいですか?」
「えぇッ、美味しいです。今日は何を隠し味に入れたのでしょうか?」
「ふふッ、それは愛です♪」
「何と……嬉しい隠し味であります」
これが私の求めていた素晴らしい日常。
向こうの世界では教団や盗賊に襲われ逃げ続ける日々とは違ってこっちの世界は私たち魔物娘を受け入れてくれます。
「ふふッ♪」
「おやッ、今日はやけに上機嫌ですね?」
「だってッ、出張の看板を交番にかけたということは……」
「えぇ、そう言うことです。最近は溜まっていたので……」
「ふふッ、それじゃあご飯を食べた後にでも♪」
私は微笑みながら彼の腕に抱き着いてから微笑むのです。
これが私が望んだ平和な日常です。
誰にも邪魔をされることもない平凡で暖かい毎日。
こんな半液体状の私を愛してくれる彼に私はどんどん惹かれていったのです。
これはなんとも素晴らしい日常ではないでしょうか?
「それでは、行きましょうか?」
「えぇッ、たっぷりと絞らされて頂きます」
そう言ってから彼はパンツ姿になってからベットの方に向かいました。
やっぱり男と言うのはこうやって獣になるものでしょうか?
まぁ、愛してる旦那様と寄り添えることに幸せを感じながら私はゆっくりと彼の後姿を眺めつつベットの方に向かうのでした。
13/03/13 12:42更新 / オガちゃん
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