エストレアと一緒。3/1。
「…カズト、起きて?」
ゆっさゆっさ。 体が揺さぶられる。
「…起きない」
ピタッと、揺さぶりが止まり、呟く声がする。 そして。
「………(もぞもぞ)」
布団の中に、何か暖かくて、柔らかいモノが入って来る。
丁度、抱き枕のような大きさだったので、俺はそれを抱きしめる。 超温い。
「…起きてるの?」
また、声がする。 えーと、この声は…。
「エストレアだな」そう言おうとしたが、それよりも先に。
「…寝てる。じゃあ……」
つん、つん。ぷにぷに。 頬を指でつつかれる俺。
そして、その次は。
「…サンドイッチ」
俺の首と腰辺りに伸ばした腕を引き寄せて、この布団に居るもう一人を挟む。
「んっ…」と、くぐもった声を上げるもう一人。 まぁ、優樹だ。
「…私、らしくない……」
そう言って、優樹の頭を撫でるエストレア。 そして、確かめるように呟く。
「…やっぱり、私があなたの一番でいたい」
まだ、言葉は続く。
「…ユウも、フィアも私は好き。 でも、カズトが、一番好き。 だから」
私は、あなたの一番でいたい。
そう告げて、エストレアの薄桜色をした唇が近づいて来て…。
「………」
「痛っ!? つねるなって!?」
強烈な頬つねり。 俺が何をした!?
「…やっぱり、起きてた」
そう呟き、何時もの無表情なエストレアがじーっと顔を見つめて…。
そして、目が合った瞬間、顔を背ける。 その仕草が可愛らしい。
「可愛いな、お前」
なので、言葉にして伝える。 すると、再び此方に顔を向けたエストレアが…。
「……んっ」
キス。 そして、「…ばか」と囁いて、また顔を背ける。
何だこの生き物。 可愛過ぎる。
そう思い、しばらく見ていると…。
「なーなー? 終わり? 今のままでokなのかな?」
ベッドの反対側から、明るい声。 この声は知っているぞ。
「何やってんだよシリカ……。 俺の寝室なんだが…」
「はろはろー♪ エストもやぁー♪」
寝室の話題はスルーしつつ、元気な挨拶が俺とエストレアに放たれる。
そして、それを放ったのはシリカという少女。 何時の間にか呼び捨てで呼んでしまえるくらい話易い娘だ。 ちなみにセイレーン。
「…シリカ。 何してるの?」
エストレアが訊ねる。 すると、速攻で一言。
「休憩終了のお知らせにきたのだよ、シリカさんは♪」
その一言に俺は。
「最悪なお知らせだなおい!? 後、シリカが胸を張ってもまな板が強調されるだけだ。 止めとけ」
文句と助言を言い放つ。 すると。
「む? シリカさんを舐めて貰ったら困る!! ちゃんと胸くらいあるよ〜?」
と、反論して来たので…。
「…シリカは、ぜんぜん無い」
「ああ。 同感だエストレア。 優樹の方が大きいってのはちょっとな…」
「むむ!? ゆーの方がでかいの!?」
そう言ったシリカは、布団内でうずくまる優樹の懐に翼を滑り込ませて。
「うむ、ふにふになのだ」
「……ん、ぁ…」
この少し悩ましい声は聞かなかった事にしよう。
「さてさて〜♪ 次はシリカさんの番なのだ」
そう言って、今度は自分の胸を揉むシリカ。
「………うん、ない…」
どよーん。 おい、何落ち込んでんだ。
「………あー、うん。 シリカさん、お仕事戻るね…。 カズトも早く来て。 うん、お願い…」
そう告げて、歩いて行くシリカ。 落ち込み具合が凄いのは何故?
そう思った俺は、エストレアに一つだけ訊く。
「アイツ、大丈夫かな?」
主に精神的な意味で。 落ち込んで夜の仕事しないとかになったら困る。
「…あの子は、意外にタフだから大丈夫」
「あー、じゃあ安心だな」
「………………たぶん」
その一言で、一気に不安になる俺だった。
ゆっさゆっさ。 体が揺さぶられる。
「…起きない」
ピタッと、揺さぶりが止まり、呟く声がする。 そして。
「………(もぞもぞ)」
布団の中に、何か暖かくて、柔らかいモノが入って来る。
丁度、抱き枕のような大きさだったので、俺はそれを抱きしめる。 超温い。
「…起きてるの?」
また、声がする。 えーと、この声は…。
「エストレアだな」そう言おうとしたが、それよりも先に。
「…寝てる。じゃあ……」
つん、つん。ぷにぷに。 頬を指でつつかれる俺。
そして、その次は。
「…サンドイッチ」
俺の首と腰辺りに伸ばした腕を引き寄せて、この布団に居るもう一人を挟む。
「んっ…」と、くぐもった声を上げるもう一人。 まぁ、優樹だ。
「…私、らしくない……」
そう言って、優樹の頭を撫でるエストレア。 そして、確かめるように呟く。
「…やっぱり、私があなたの一番でいたい」
まだ、言葉は続く。
「…ユウも、フィアも私は好き。 でも、カズトが、一番好き。 だから」
私は、あなたの一番でいたい。
そう告げて、エストレアの薄桜色をした唇が近づいて来て…。
「………」
「痛っ!? つねるなって!?」
強烈な頬つねり。 俺が何をした!?
「…やっぱり、起きてた」
そう呟き、何時もの無表情なエストレアがじーっと顔を見つめて…。
そして、目が合った瞬間、顔を背ける。 その仕草が可愛らしい。
「可愛いな、お前」
なので、言葉にして伝える。 すると、再び此方に顔を向けたエストレアが…。
「……んっ」
キス。 そして、「…ばか」と囁いて、また顔を背ける。
何だこの生き物。 可愛過ぎる。
そう思い、しばらく見ていると…。
「なーなー? 終わり? 今のままでokなのかな?」
ベッドの反対側から、明るい声。 この声は知っているぞ。
「何やってんだよシリカ……。 俺の寝室なんだが…」
「はろはろー♪ エストもやぁー♪」
寝室の話題はスルーしつつ、元気な挨拶が俺とエストレアに放たれる。
そして、それを放ったのはシリカという少女。 何時の間にか呼び捨てで呼んでしまえるくらい話易い娘だ。 ちなみにセイレーン。
「…シリカ。 何してるの?」
エストレアが訊ねる。 すると、速攻で一言。
「休憩終了のお知らせにきたのだよ、シリカさんは♪」
その一言に俺は。
「最悪なお知らせだなおい!? 後、シリカが胸を張ってもまな板が強調されるだけだ。 止めとけ」
文句と助言を言い放つ。 すると。
「む? シリカさんを舐めて貰ったら困る!! ちゃんと胸くらいあるよ〜?」
と、反論して来たので…。
「…シリカは、ぜんぜん無い」
「ああ。 同感だエストレア。 優樹の方が大きいってのはちょっとな…」
「むむ!? ゆーの方がでかいの!?」
そう言ったシリカは、布団内でうずくまる優樹の懐に翼を滑り込ませて。
「うむ、ふにふになのだ」
「……ん、ぁ…」
この少し悩ましい声は聞かなかった事にしよう。
「さてさて〜♪ 次はシリカさんの番なのだ」
そう言って、今度は自分の胸を揉むシリカ。
「………うん、ない…」
どよーん。 おい、何落ち込んでんだ。
「………あー、うん。 シリカさん、お仕事戻るね…。 カズトも早く来て。 うん、お願い…」
そう告げて、歩いて行くシリカ。 落ち込み具合が凄いのは何故?
そう思った俺は、エストレアに一つだけ訊く。
「アイツ、大丈夫かな?」
主に精神的な意味で。 落ち込んで夜の仕事しないとかになったら困る。
「…あの子は、意外にタフだから大丈夫」
「あー、じゃあ安心だな」
「………………たぶん」
その一言で、一気に不安になる俺だった。
11/11/16 05:49更新 / 紅柳 紅葉
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