連載小説
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♂(?)とヒーロー?
あの口論の後、フィアは疲れたのか眠ってしまった。
その寝顔は安らかなので、俺としては安心できる。だが。
「むぅ。夜中なのにうるしゃい.....」
「ヴァンパイアが夜中に爆睡してた方が俺は吃驚なんだが?」
「.....しらにゃい」
騒いだせいで起きて来た優樹が、何故か舌足らずな口調でご機嫌ななめ状態。
....優樹の外見がかなり可愛いから、普段とのギャップ差が凄いです。はい。
「この子、寝ぼけてないか?」
「ああ。絶対寝ぼけてるぞ、これは....ってあれ?」
まるで、「どうかしたのか?」とでも言いそうな少女の顔。
濃い灰色をしていて、長さ的には肩程の癖毛が風になびく。
........
.................
.............................
「誰だよ!!!!!!!!?」
たっぷり30秒は考えたぞ!でも見当する人物が出てきませんでした!
要するに誰だよ!!わかんないよ!?
「え...?いや、ノエルだけど....?」
「困ったみたいな反応するなよ!!」
その返答に、思わず叫んでしまった。すると。
「......むぅ...ばか。静かにして...?」
俺の膝の上に鎮座している優樹がじとーっと睨んで来た。
はい。ごめんなさい。そんな顔されたら騒ぎたくなります。男のサガです。
「仲が良いんだね」
「.....羨ましい?」
「いや、全然♪」
「ん」
謎の少女と吸血姫(別に誤字じゃないんだからね!?by俺。可愛いだろ?は?気持ち悪い?酷い奴だなー)の優樹は親しい仲の人達みたいに語り合う。
「お前達、知り合いか?」
「「違うよ?」」
.......頭痛くなってきたぞ.....。
フレンドリーな奴等め...。まぁ、そういうの嫌いじゃないけど。
「話が飛ぶけど、僕も今日から同行するから宜しく」
いやいやいやいや!?許可してないから!!
「えー、ノエルだっけ?ごめん、同行は無理だ」
だって。
「これ以上女の子が増えるとヤバいし、食料とか調達するのも難しいし」
本当は、こんな可愛い娘とか美しいというか綺麗というか...まぁ、そんな娘達といたら俺の理性が多分死ぬ。
そう思って言ったのだが。
「ぉおおおおおんにゃ!?何故それを...って違う!!僕は男だ!!嘘じゃないぞ!?男なんだからな!!?」
いやいやいやいや!?男のハズは無い!
「こんなに可愛い男がいるわけないだろ!」
堪らずに叫ぶ。すると。
「かかかかか可愛い!?アタs...違う!!いきなり可愛いとか言うな!!違う違う!えーと、あ!男に可愛いとか言わないで欲しいよ!?」
「可愛いんだから仕方ないだろ!!?」
「うぅ〜〜〜〜」
本心を叫びまくる。この娘が男なら、世界は荒んでるか終わってるかのどちらかだな。
「でも僕は男なんだ!!絶対男!ほんとなの!!」
「嘘だ!!!」
そう叫んだ直後。
「「「うるさい!!」」」
安堵の表情で眠っていたフィアは何時の間にか起きて。
優樹は相変わらずご機嫌斜めで。
いつも静かなエストレアは..........。
なんだろう?凄い怖い...。
「......次、騒いだ人は罰がある」
そう告げて、再び眠りに入るエストレア。
怖いよエストレア!罰ってなんだよ!?怖いけど気になる!
「.....まぁ...とりあえず、僕も同行するから!」
この状況でまだ言うか...。面倒くせぇ奴だな。はぁ....
「しかたねぇな....はぁ....」
急に面倒クセェ状態になった俺は、仕方ないから許可を出してやる事にした。
ちなみに、この面倒くさい状態に感染するとなかなか治らない。流石はFウィルス。
え?Fウィルスを知らない?ならヒントだ。ヒントは....フィア。おっと。答えじゃねぇかよ。畜生。
「ま、とりあえず宜しく。俺は紀徒だ」
とりあえず自己紹介。面倒くさいぜ....
「ああ、宜しく頼む。さっきも言ったが、僕はノエル。ノエル セルシニアだ。いちよう、セルシニア帝国次期当主だよ?」
........
.................
.........................
「はぁ!!!!!???」
なんで王子(?)がこんな所にいるんだよ!?
そう思って、[叫んで]しまった。これは....
「...........約束通り、罰を受けてもらう♪」
「なんで嬉しそうなんだエストレア!!!!!?」
「..........楽しみ」
止めてエストレア!!俺のライフ(精的な何か)はもうゼロよ!!
「マンティダエ。私も一緒で良い?」
「........ユウは特別に許す」
許さないでよ!!俺枯れちゃうよ!!!
11/10/24 23:40更新 / 紅柳 紅葉
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■作者メッセージ
取り残された二人。

ノエル「〜〜〜」
フィア「何を悶えているのかな?」
ノエル「ひぇ!?あ!いや、何でもない、よ?」
フィア「(何を想像しているのかな?♪)」
ノエル「こ、こんな所でやっちゃうの、かな......?」
フィア「声に出ているよ?人間の王妃様?♪」
ノエル「へ!?あっ!?違うってば!!僕は...」
フィア「どんな理由があるかは知らないけど、アナタが女って事ぐらい分かるよ?サキュバス...それも、魔王の娘をなめちゃいけないよ?」
ノエル「うぅ〜〜〜〜っ!!」
フィア「アナタが隠したいなら、私は黙っていてあげる。...その替わり、私の前では女の子として振る舞ってね?♪」
ノエル「!?」
フィア「ふふっ...。悩みくらい、聞いてあげるよ?」


やたらと仲良くなった二人だった。





さて。
次回はエロになるハズですw
今回の続き、ですよーw

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