生け贄の行く先
「村長、作物はもうダメです・・・」
「今月もひどいものじゃ・・・」
「収入がないから、食うものもねえ!このままじゃ皆飢え死にしちまう!」
「天狗じゃ!天狗の仕業じゃ!」
「はいはい、わしのせいわしのせい」
「ちくわ大明神」
「誰だ今の」
昔々のお話です。ここはジパングのとある村。どうやら作物が上手くできないので、村人達は困っているようです。
「龍神様が関係してるのかな・・・?」
「言われてみれば!納めるものがねえから怒ってるんじゃねえのか?」
「ふうむ・・・しかし捧げるものはない・・・」
村人達は大慌て。捧げるものが無い状態では、一生作物は育たない。そう考えたのです。
「生け贄・・・とか?」
「ばっか!おめえ正気か!?納めるものは確かにねえけど、生け贄なんか捧げるわけにはいかねえだろ!?」
「いや、もはや生け贄しかあらぬかもしれぬ・・・」
「村長!しかし・・・!」
なんと、生け贄を用意すると言うのです。頭おかしい周りの村人は最初戸惑ってはいたものの、村長の言う通りかもしれないと思うものも出始めました。そして、最終的に生け贄を用意しようとします。
「けどよお、誰がなるんだ?」
「俺らは働かなきゃいけねえ。まず大人の男衆は除外だな。」
「村娘達も無理だ。龍神様は女性って噂がある。」
「となると・・・子供で男か・・・」
「一人いるな。」
「不憫じゃが、しかたあるまい・・・」
こうして生け贄は決まりました。
〜そして、数日後〜
「お母さん行きたくないよ・・・!グスッ!」
「ごめんね・・・宏樹・・・村のためなの・・・分かってちょうだい・・・」
「父さんもお前を行かせたくない・・・だけど、村のためなんだ・・・」
「いやだよ・・・!龍神様にたべられたくないよ・・・!」
哀れ生け贄に選ばれた男の子、宏樹は父親、母親に泣きついています。しかしこれは村の決定。覆すことはできないのです。
「では、行きます。」
「うええええん!お母さん!お父さん!」
「宏樹・・・!宏樹!」
「早く行ってくれ・・・でないと親としてお前らを殺してしまう・・・!」
「行くぞ!目指すは龍神様のもと!」
こうして、生け贄宏樹は龍神様のもとへ出荷されたのです。なんと悲しいのでしょうか。
〜到着〜
「到着だ。我々は退避する。」
「宏樹君。すまねえ・・・」
「早く行くぞ!龍神様が出てくるやもしれぬ!」
「うう・・・」
こうして、龍神様の祀られる洞窟へと宏樹ははこばれてきたのです。現在、一人でポツンと籠の中にいる宏樹。お父さん、お母さんの事を考え、泣いてしまっています。
「噛み砕かれて、潰されちゃうのかな・・・いやだよお・・・うっ・・・ヒック」
宏樹はグスグス泣いてしまい、顔も服もグチャグチャです。目を真っ赤にして、口元をへの字にして泣いてしまっています。とてもとても可哀想です。
と、その時でした。
ガタッ
「わっ!?何・・・!?」
突如籠が浮き、洞窟の奥へと飛び出したのです。もっとも飛んだと言っても、数十センチほどですが。
「あわわわ!」
バランスを崩し、籠の中から落ちそうになる宏樹ですが、なんとか踏ん張りきりました。そして、ついに籠が止まります。
「(どうしよう・・・)」
そんなことを考える宏樹。
と、その時
「何者ですか?私の領域に立ち入った者は?」
「ひっ!?」
凛々しい女性の声が洞窟の中でこだまします。宏樹は足がすくみ、動くことが出来ません。
「その籠の中にいることは、分かっています。今すぐ素直に出てくることをオススメしますよ?それとも・・・力ずくの方がお好きなのでしょうか?」
「ご・・・ごめんなさい!」
あわてて籠の中から脱出する宏樹でした。その無垢な瞳に映し出されたものとは・・・?
「あ・・・」
「男の子・・・?なぜこんな場所に?」
そこには美しい紫の髪をたなびかせ、勇ましくたたずむ女性がいました。しかしその下半身は人ならざるものでした。なんと緑色の鱗がある尾があるではありませんか。おまけに頭には角が生えています。そう彼女はこの村の守り神。龍神様なのです。
「りゅ・・・龍神様・・・?」
「いかにも、この私が龍神ですが。しかしなぜ君はここへ?」
「む・・・村の作物が皆死んでしまって、龍神様がお怒りになっていると・・・だから生け贄としてきました・・・」
「へ?私は別に怒ってはいませんよ?」
「え!?だって作物は全て・・・!」
「あれは自然の成り行きです。まあ任せてください。すぐに復活させてあげます。」
「本当ですか!?なんとお礼を言っていいやら・・・!」
「少し待っていてください。術を唱えてきますので。」
「はい!」
こうして龍神様は外へ出ていってしまいました。宏樹はおとなしく待つことにしました。
が
「あれ・・・?なんだろう?」
宏樹はあるものを見つけました。
「すごい・・・綺麗な宝石みたい・・・」
それは透き通るような、輝くような美しい宝石。龍の水晶が飾ってありました。宏樹はゆっくりと近づいて行きます。
「わあ・・・ツルツルしてる・・・」
なんと宏樹は龍の水晶を触っているではありませんか。
そして
「あっ!」
ガチャン!
ファッ!?なんということでしょう。宏樹は龍神様の宝を壊してしまったではありませんか。あわてて宏樹はそれを着物の中に隠します。
そしてそこに。
「戻りましたよボク」
「ひっ!?ハ・・ハイッ!」
運悪く龍神様が戻ってきてしまいました。
「どうしたのですか?」
「い、いえ!ちょっとビックリしただけです!」
「ふ〜ん。あ、そういえばあなたの名前を聞いていませんでしたね。なんという名前なのですか?」
「ひ、宏樹・・・です。」
「そうですか♪」
龍神様はそういうと、ニッコリと微笑みました。宏樹はこの美しい笑顔にドキリとしてしまいます。
「ところで宏樹君。一つ聞きたいことが、あるのだけれど。」
「な、なんでしょう?」
「そこにあった水晶を知りませんか?」
「!!!!!!!」
龍神様は、顔をしかめて尋ねます。それもそのはず。宏樹が割った水晶は龍神様にとって、命の次に大切なもの。これがないと術がうまく使えないのです。宏樹は慌てます。
「し、知りません・・・」
「そうですか。では少し探してみますね。」
「あの・・・龍神様?もしその水晶を割ったり、盗ったりしたらどうなるんですか・・・?」
「ん〜。死ぬ方がマシ。そう思えるような事をします。なぜそんな事を聞くんですか?」
「いえ、気になっただけで・・・(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!!!!)」
宏樹は汗が止まらなくなりました。顔は真っ青、足はガクガクです。
「う〜ん、見つかりませんね・・・」
「ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ・・・・・・」
「宏樹くん」
「は、はい!?」
「もう一つ」
ズルズル···
「へ・・・?」
そう言って、龍神様は宏樹にゆっくりと近づいてきます。宏樹はガタガタ震えてしまいます。
「聞きたいことが」
ズルズル···
「あ・・・」
「あるのだけれど」
ズルズル···
「ひ・・・!」
「その服に隠してるものは何?」
ガッ、グイッ!
ガシャ!
「あ・・・・・」
「・・・・」
宏樹は一瞬、時間が止まったかのように思いました。龍神様の顔は、はっきりと見えません。ただ、確実に言えることは「怒っていること」それだけは、宏樹に確信がありました。
「これはその・・・!」
「水晶ですね・・・?」
「ひっ!」
龍神様の声は、あきらかに低くなっていました。そして、顔には青筋が。完璧に怒っています。顔は笑っていますが、目が笑っていません。
「言いましたよ・・・死んだ方がマシと思えるような事をします・・・・と」
「あ・・・あ・・・」
「あなたは、龍の逆鱗に触れたのです・・・それはすなわち、反逆を意味します・・・」
「あ・・・ひっ・・・」
「そうですよ・・・宏 樹 く ん」
「ヒッ!ヒッ!ヒッ!ヒッ!ヒッ!」
宏樹は嗚咽が止まりません。恐怖で泣きじゃくっているのです。そして少しの抵抗、逃走を図ります。
「ダッ!」
「逃がしません!」
「うわあ!」
龍神様は宏樹の足を尻尾で掴み、思いっきり引き寄せました。
「わぷっ!」
「窒息するまで抱きしめてやります・・・」
「んー!んー!」
「暴れても無駄です・・・」
「んー!んう・・・!・・・・!」
「静かになりましたね・・・」
嗚呼、なんということでしょう。宏樹は龍神様の胸の中で気絶してしまいました。宏樹の顔は少し紅く染まっています。
ーーーーーーーーーー
「ん・・・」
どれくらい時間がたったのでしょう?宏樹はようやく目を覚ましたようです。
「あ・・・ん?えっ!?動けない!?縛られてる!」
なんということでしょう。宏樹は拘束されております。見た目は万歳をしていて、あしを大の字に広げられ、鉄の棒に縛り付けられております。(釘のように棒を地面に打ち付けて、そこで縛っています。)
「おや、起きたのですね。反逆者のぼうや」
「!?」
「私の大切な水晶を割っておいて、すやすやと睡眠ですか・・・悪いですね・・・」
「りゅ、龍神様が僕を気絶させたんでしょ!」
「・・・」
「そ、それにあんなところに水晶を置く方が悪いんでしょ!早くこの縄をとってください!」
宏樹は自分の事を棚にあげて、龍神様に歯向かいます。嗚呼、やめておけばよいのに。
「気が変わりました。」
「・・・・え」
「素直に謝れば私は解放してあげるつもりでした。」
「そんな嘘を・・・ひっ!?」
龍神様の背後には、激流が見えます。今にも宏樹に襲いかかってくるような怒りのオーラが。
「しかし、ぼうやはそれでも謝らない。それどころかさらに逆鱗を触れました。」
「・・・・ゴクリ」
「生け贄を頂きます。」
「へ・・・・?」
ドスンッ!
大きな音をたてながら、龍神様は宏樹に近寄ってきます。宏樹を食べちゃおうということなのですn
「ひっ・・・!来ないで!」
「逃げないと食べちゃいますよ・・・♪」
「逃げなきゃ・・・!逃げなきゃ!外れろ!この・・・!」
「フフフ・・・それは魔力で縛り付ているんですよ?逃げられるわけないじゃないですか・・・♪」
「やだ・・・ごめんなさい・・・!ごめんなさい!」
「いまさら遅いです・・・♪」
「やだ・・・!いやだ!死にたくない!」
「〜♪」
ズシンッ!
「や・・・あ・・・」
「フフフ・・・♪」
とうとう龍神様は宏樹に馬乗りになりました。拘束を解いた代わりに、尾を宏樹に絡ませガッチリと縛っています。宏樹は涙目になっております。龍神様は顔を紅葉させており、息づかいが荒いようです。
「いただきま〜す♪」
「あ・・・!」
「ん・・・♪」
「んむ・・・?ん!?」
「ん♪ん♪」
「むー!むー!」
どういうことでしょうか?龍神様は宏樹に接吻をしております。それも舌を絡ませ、思い切り吸い付いております。
「ぷはっ・・・♪甘い・・・♪」
「なんで・・・?」
「フフフ・・・♪生け贄っていうのはねぼうや・・・♪龍神様のお婿さんになるということよ・・・♪」
「え・・・?え・・・!?」
「村の人達も知っているはずよ・・・♪それにしても嬉しいわ・・・♪最初は帰すつもりだったけど、口実もできたし・・・♪」
「あ・・・」
「フフフ・・・♪」
なんと生け贄はお婿さんということだったのです。これは宏樹もびっくり。龍神様と契りを交わすなんて、思ってもいません。ちなみに村の人達は生け贄は補食されると思っていました。
「ん・・・♪」
「や・・・!」
「ん···ちゅう···じゅる···」
「んう···!ひう···!」
「じゅる···ちゅう···ぁ···んん···」
「ん···あ···」
「ふう・・・♪こんな所かしら・・・」
「あ・・・あ・・・」
「すっかりとろけちゃって・・・♪可愛い・・・♪」
「もう・・・許して・・・」
「ん〜♪だあめ♪それに〜♪」
ぐに!
「ひう!?」
「ココはあ・・・そうも言ってないみたいよお・・・♪」
「あ・・・なんで・・・?ちんちん痛い・・・!」
「おやおや?精通前かなあ?じゃあいっただきま〜す♪」
「え?なにして・・・!きたな・・・!ひゃ!?」
「ん···くちゅ···じゅぽじゅぽ···」
「や···!あ···!」
「ちゅう···ぐちゅぐちゅ···じゅぽ···」
「ああ···!ちんちん溶ける···!」
「じゅぷじゅぷじゅぷ!!」
「出る···!おしっこが···!龍神様やめ···!あああああああ!!!!!!」
ビュルビュル!ドクドク!
「ん!?んううう♪♪♪」
ゴクゴク···
「あ・・・あ・・・」
「今のが射精。大人になった。あ か し ♪」
「しゃ・・・せい・・・?」
「そうよ・・・これでぼうやは立派な男の子・・・♪それじゃ次は・・・♪」
「まだ・・・するの・・・?」
「そうよ♪次は交わりを・・・♪」
あれだけ射精してしまったのに。龍神様はまだするというのです。宏樹にとっては地獄。そうとしか思えません。宏樹は泣きながら懇願します。
「だめえ・・・だめ・・・お願い・・りゅうじんさまあ・・・」
「プツン」
完全に理性は崩壊したようです。
「何よ・・・」
「ふぇ・・・?」
「何でそんなに可愛いのよ・・・♪」
「ひゃ・・・あ・・・」
「もうダメ♪挿れちゃいま〜す♪」
ズプズプ・・・
「あ・・・!」
「フフフ・・・♪ヒダをじっくり味わって・・・♪」
「ひう・・・!」
「逃がさないわよ・・・♪」
「ひゃう・・・!」
ビュルビュル!
「あら?出ちゃったの・・・けどだあめ♪」
「あ・・・あ・・・」
「もう少しだよ・・・♪はい到着♪」
「何これえ・・・」
「おまんこって言うのよ♪と〜っても気持ちいい所♪子宮とぼうやのおちんちんは今、キスしてるんだよ♪」
「抜いてくださ・・・ああ・・・!」
「おお?悶えちゃって・・・かわいい♪」
龍神様は、自身の蜜壺に宏樹を迎え入れたようです。宏樹は脳も溶けきり、目を回しております。
「動きますね・・・♪」
「ひぐう・・・!」
ズプズプ···ジュプジュプ····
「あんっ···ん···やんっ····」
「あっ····うっ···ひぐっ···」
龍神様は尾を絡め、宏樹を抱き締めます。宏樹は抵抗しようとしますが、力が入っておりません。
「んっ···やっ···あっ···♪」
「あっ···んんっ···ひうっ···!」
宏樹の息づかいは荒くなっており、龍神様に抱きつきます。龍神様の顔は少し喜びます。
「かわいい···そんなに甘えちゃって···」
「龍神様···僕もう···」
「いいよ···きて···」
ラストスパートです。
「んあっ···!あっ···!」
「あっ···!」
ビュルビュル!
「幸せ···」
ーーーーーーーーーー
「龍神様・・・その水晶は・・・」
「ん〜?ああ大丈夫よあれくらい直すし」
「えっ!?じゃあ僕に怒ったのは・・・?」
「あれ演技。それに生け贄は夫の意味でって言ったでしょ。」
「じゃあ僕の意味は!?」
「私の夫になった。そういうことよ。」
「ええ・・・」
「それに夫を得た龍は、もっと力が強くなるの。だからもう村が困ることはないわ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「た だ し」
「へ?」
「すごい体力を消耗しちゃうからさっきのを何回もしなきゃいけないの」
「へ・・・」
「だ か ら ♪」
「ひっ・・・!」
「いっただきまーす!♪」
「ひいいいいいいいいいいいい!!!!!」
今日も村は平和です。
END
「今月もひどいものじゃ・・・」
「収入がないから、食うものもねえ!このままじゃ皆飢え死にしちまう!」
「天狗じゃ!天狗の仕業じゃ!」
「はいはい、わしのせいわしのせい」
「ちくわ大明神」
「誰だ今の」
昔々のお話です。ここはジパングのとある村。どうやら作物が上手くできないので、村人達は困っているようです。
「龍神様が関係してるのかな・・・?」
「言われてみれば!納めるものがねえから怒ってるんじゃねえのか?」
「ふうむ・・・しかし捧げるものはない・・・」
村人達は大慌て。捧げるものが無い状態では、一生作物は育たない。そう考えたのです。
「生け贄・・・とか?」
「ばっか!おめえ正気か!?納めるものは確かにねえけど、生け贄なんか捧げるわけにはいかねえだろ!?」
「いや、もはや生け贄しかあらぬかもしれぬ・・・」
「村長!しかし・・・!」
なんと、生け贄を用意すると言うのです。
「けどよお、誰がなるんだ?」
「俺らは働かなきゃいけねえ。まず大人の男衆は除外だな。」
「村娘達も無理だ。龍神様は女性って噂がある。」
「となると・・・子供で男か・・・」
「一人いるな。」
「不憫じゃが、しかたあるまい・・・」
こうして生け贄は決まりました。
〜そして、数日後〜
「お母さん行きたくないよ・・・!グスッ!」
「ごめんね・・・宏樹・・・村のためなの・・・分かってちょうだい・・・」
「父さんもお前を行かせたくない・・・だけど、村のためなんだ・・・」
「いやだよ・・・!龍神様にたべられたくないよ・・・!」
哀れ生け贄に選ばれた男の子、宏樹は父親、母親に泣きついています。しかしこれは村の決定。覆すことはできないのです。
「では、行きます。」
「うええええん!お母さん!お父さん!」
「宏樹・・・!宏樹!」
「早く行ってくれ・・・でないと親としてお前らを殺してしまう・・・!」
「行くぞ!目指すは龍神様のもと!」
こうして、生け贄宏樹は龍神様のもとへ出荷されたのです。なんと悲しいのでしょうか。
〜到着〜
「到着だ。我々は退避する。」
「宏樹君。すまねえ・・・」
「早く行くぞ!龍神様が出てくるやもしれぬ!」
「うう・・・」
こうして、龍神様の祀られる洞窟へと宏樹ははこばれてきたのです。現在、一人でポツンと籠の中にいる宏樹。お父さん、お母さんの事を考え、泣いてしまっています。
「噛み砕かれて、潰されちゃうのかな・・・いやだよお・・・うっ・・・ヒック」
宏樹はグスグス泣いてしまい、顔も服もグチャグチャです。目を真っ赤にして、口元をへの字にして泣いてしまっています。とてもとても可哀想です。
と、その時でした。
ガタッ
「わっ!?何・・・!?」
突如籠が浮き、洞窟の奥へと飛び出したのです。もっとも飛んだと言っても、数十センチほどですが。
「あわわわ!」
バランスを崩し、籠の中から落ちそうになる宏樹ですが、なんとか踏ん張りきりました。そして、ついに籠が止まります。
「(どうしよう・・・)」
そんなことを考える宏樹。
と、その時
「何者ですか?私の領域に立ち入った者は?」
「ひっ!?」
凛々しい女性の声が洞窟の中でこだまします。宏樹は足がすくみ、動くことが出来ません。
「その籠の中にいることは、分かっています。今すぐ素直に出てくることをオススメしますよ?それとも・・・力ずくの方がお好きなのでしょうか?」
「ご・・・ごめんなさい!」
あわてて籠の中から脱出する宏樹でした。その無垢な瞳に映し出されたものとは・・・?
「あ・・・」
「男の子・・・?なぜこんな場所に?」
そこには美しい紫の髪をたなびかせ、勇ましくたたずむ女性がいました。しかしその下半身は人ならざるものでした。なんと緑色の鱗がある尾があるではありませんか。おまけに頭には角が生えています。そう彼女はこの村の守り神。龍神様なのです。
「りゅ・・・龍神様・・・?」
「いかにも、この私が龍神ですが。しかしなぜ君はここへ?」
「む・・・村の作物が皆死んでしまって、龍神様がお怒りになっていると・・・だから生け贄としてきました・・・」
「へ?私は別に怒ってはいませんよ?」
「え!?だって作物は全て・・・!」
「あれは自然の成り行きです。まあ任せてください。すぐに復活させてあげます。」
「本当ですか!?なんとお礼を言っていいやら・・・!」
「少し待っていてください。術を唱えてきますので。」
「はい!」
こうして龍神様は外へ出ていってしまいました。宏樹はおとなしく待つことにしました。
が
「あれ・・・?なんだろう?」
宏樹はあるものを見つけました。
「すごい・・・綺麗な宝石みたい・・・」
それは透き通るような、輝くような美しい宝石。龍の水晶が飾ってありました。宏樹はゆっくりと近づいて行きます。
「わあ・・・ツルツルしてる・・・」
なんと宏樹は龍の水晶を触っているではありませんか。
そして
「あっ!」
ガチャン!
ファッ!?なんということでしょう。宏樹は龍神様の宝を壊してしまったではありませんか。あわてて宏樹はそれを着物の中に隠します。
そしてそこに。
「戻りましたよボク」
「ひっ!?ハ・・ハイッ!」
運悪く龍神様が戻ってきてしまいました。
「どうしたのですか?」
「い、いえ!ちょっとビックリしただけです!」
「ふ〜ん。あ、そういえばあなたの名前を聞いていませんでしたね。なんという名前なのですか?」
「ひ、宏樹・・・です。」
「そうですか♪」
龍神様はそういうと、ニッコリと微笑みました。宏樹はこの美しい笑顔にドキリとしてしまいます。
「ところで宏樹君。一つ聞きたいことが、あるのだけれど。」
「な、なんでしょう?」
「そこにあった水晶を知りませんか?」
「!!!!!!!」
龍神様は、顔をしかめて尋ねます。それもそのはず。宏樹が割った水晶は龍神様にとって、命の次に大切なもの。これがないと術がうまく使えないのです。宏樹は慌てます。
「し、知りません・・・」
「そうですか。では少し探してみますね。」
「あの・・・龍神様?もしその水晶を割ったり、盗ったりしたらどうなるんですか・・・?」
「ん〜。死ぬ方がマシ。そう思えるような事をします。なぜそんな事を聞くんですか?」
「いえ、気になっただけで・・・(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!!!!)」
宏樹は汗が止まらなくなりました。顔は真っ青、足はガクガクです。
「う〜ん、見つかりませんね・・・」
「ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ・・・・・・」
「宏樹くん」
「は、はい!?」
「もう一つ」
ズルズル···
「へ・・・?」
そう言って、龍神様は宏樹にゆっくりと近づいてきます。宏樹はガタガタ震えてしまいます。
「聞きたいことが」
ズルズル···
「あ・・・」
「あるのだけれど」
ズルズル···
「ひ・・・!」
「その服に隠してるものは何?」
ガッ、グイッ!
ガシャ!
「あ・・・・・」
「・・・・」
宏樹は一瞬、時間が止まったかのように思いました。龍神様の顔は、はっきりと見えません。ただ、確実に言えることは「怒っていること」それだけは、宏樹に確信がありました。
「これはその・・・!」
「水晶ですね・・・?」
「ひっ!」
龍神様の声は、あきらかに低くなっていました。そして、顔には青筋が。完璧に怒っています。顔は笑っていますが、目が笑っていません。
「言いましたよ・・・死んだ方がマシと思えるような事をします・・・・と」
「あ・・・あ・・・」
「あなたは、龍の逆鱗に触れたのです・・・それはすなわち、反逆を意味します・・・」
「あ・・・ひっ・・・」
「そうですよ・・・宏 樹 く ん」
「ヒッ!ヒッ!ヒッ!ヒッ!ヒッ!」
宏樹は嗚咽が止まりません。恐怖で泣きじゃくっているのです。そして少しの抵抗、逃走を図ります。
「ダッ!」
「逃がしません!」
「うわあ!」
龍神様は宏樹の足を尻尾で掴み、思いっきり引き寄せました。
「わぷっ!」
「窒息するまで抱きしめてやります・・・」
「んー!んー!」
「暴れても無駄です・・・」
「んー!んう・・・!・・・・!」
「静かになりましたね・・・」
嗚呼、なんということでしょう。宏樹は龍神様の胸の中で気絶してしまいました。宏樹の顔は少し紅く染まっています。
ーーーーーーーーーー
「ん・・・」
どれくらい時間がたったのでしょう?宏樹はようやく目を覚ましたようです。
「あ・・・ん?えっ!?動けない!?縛られてる!」
なんということでしょう。宏樹は拘束されております。見た目は万歳をしていて、あしを大の字に広げられ、鉄の棒に縛り付けられております。(釘のように棒を地面に打ち付けて、そこで縛っています。)
「おや、起きたのですね。反逆者のぼうや」
「!?」
「私の大切な水晶を割っておいて、すやすやと睡眠ですか・・・悪いですね・・・」
「りゅ、龍神様が僕を気絶させたんでしょ!」
「・・・」
「そ、それにあんなところに水晶を置く方が悪いんでしょ!早くこの縄をとってください!」
宏樹は自分の事を棚にあげて、龍神様に歯向かいます。嗚呼、やめておけばよいのに。
「気が変わりました。」
「・・・・え」
「素直に謝れば私は解放してあげるつもりでした。」
「そんな嘘を・・・ひっ!?」
龍神様の背後には、激流が見えます。今にも宏樹に襲いかかってくるような怒りのオーラが。
「しかし、ぼうやはそれでも謝らない。それどころかさらに逆鱗を触れました。」
「・・・・ゴクリ」
「生け贄を頂きます。」
「へ・・・・?」
ドスンッ!
大きな音をたてながら、龍神様は宏樹に近寄ってきます。宏樹を食べちゃおうということなのですn
「ひっ・・・!来ないで!」
「逃げないと食べちゃいますよ・・・♪」
「逃げなきゃ・・・!逃げなきゃ!外れろ!この・・・!」
「フフフ・・・それは魔力で縛り付ているんですよ?逃げられるわけないじゃないですか・・・♪」
「やだ・・・ごめんなさい・・・!ごめんなさい!」
「いまさら遅いです・・・♪」
「やだ・・・!いやだ!死にたくない!」
「〜♪」
ズシンッ!
「や・・・あ・・・」
「フフフ・・・♪」
とうとう龍神様は宏樹に馬乗りになりました。拘束を解いた代わりに、尾を宏樹に絡ませガッチリと縛っています。宏樹は涙目になっております。龍神様は顔を紅葉させており、息づかいが荒いようです。
「いただきま〜す♪」
「あ・・・!」
「ん・・・♪」
「んむ・・・?ん!?」
「ん♪ん♪」
「むー!むー!」
どういうことでしょうか?龍神様は宏樹に接吻をしております。それも舌を絡ませ、思い切り吸い付いております。
「ぷはっ・・・♪甘い・・・♪」
「なんで・・・?」
「フフフ・・・♪生け贄っていうのはねぼうや・・・♪龍神様のお婿さんになるということよ・・・♪」
「え・・・?え・・・!?」
「村の人達も知っているはずよ・・・♪それにしても嬉しいわ・・・♪最初は帰すつもりだったけど、口実もできたし・・・♪」
「あ・・・」
「フフフ・・・♪」
なんと生け贄はお婿さんということだったのです。これは宏樹もびっくり。龍神様と契りを交わすなんて、思ってもいません。ちなみに村の人達は生け贄は補食されると思っていました。
「ん・・・♪」
「や・・・!」
「ん···ちゅう···じゅる···」
「んう···!ひう···!」
「じゅる···ちゅう···ぁ···んん···」
「ん···あ···」
「ふう・・・♪こんな所かしら・・・」
「あ・・・あ・・・」
「すっかりとろけちゃって・・・♪可愛い・・・♪」
「もう・・・許して・・・」
「ん〜♪だあめ♪それに〜♪」
ぐに!
「ひう!?」
「ココはあ・・・そうも言ってないみたいよお・・・♪」
「あ・・・なんで・・・?ちんちん痛い・・・!」
「おやおや?精通前かなあ?じゃあいっただきま〜す♪」
「え?なにして・・・!きたな・・・!ひゃ!?」
「ん···くちゅ···じゅぽじゅぽ···」
「や···!あ···!」
「ちゅう···ぐちゅぐちゅ···じゅぽ···」
「ああ···!ちんちん溶ける···!」
「じゅぷじゅぷじゅぷ!!」
「出る···!おしっこが···!龍神様やめ···!あああああああ!!!!!!」
ビュルビュル!ドクドク!
「ん!?んううう♪♪♪」
ゴクゴク···
「あ・・・あ・・・」
「今のが射精。大人になった。あ か し ♪」
「しゃ・・・せい・・・?」
「そうよ・・・これでぼうやは立派な男の子・・・♪それじゃ次は・・・♪」
「まだ・・・するの・・・?」
「そうよ♪次は交わりを・・・♪」
あれだけ射精してしまったのに。龍神様はまだするというのです。宏樹にとっては地獄。そうとしか思えません。宏樹は泣きながら懇願します。
「だめえ・・・だめ・・・お願い・・りゅうじんさまあ・・・」
「プツン」
完全に理性は崩壊したようです。
「何よ・・・」
「ふぇ・・・?」
「何でそんなに可愛いのよ・・・♪」
「ひゃ・・・あ・・・」
「もうダメ♪挿れちゃいま〜す♪」
ズプズプ・・・
「あ・・・!」
「フフフ・・・♪ヒダをじっくり味わって・・・♪」
「ひう・・・!」
「逃がさないわよ・・・♪」
「ひゃう・・・!」
ビュルビュル!
「あら?出ちゃったの・・・けどだあめ♪」
「あ・・・あ・・・」
「もう少しだよ・・・♪はい到着♪」
「何これえ・・・」
「おまんこって言うのよ♪と〜っても気持ちいい所♪子宮とぼうやのおちんちんは今、キスしてるんだよ♪」
「抜いてくださ・・・ああ・・・!」
「おお?悶えちゃって・・・かわいい♪」
龍神様は、自身の蜜壺に宏樹を迎え入れたようです。宏樹は脳も溶けきり、目を回しております。
「動きますね・・・♪」
「ひぐう・・・!」
ズプズプ···ジュプジュプ····
「あんっ···ん···やんっ····」
「あっ····うっ···ひぐっ···」
龍神様は尾を絡め、宏樹を抱き締めます。宏樹は抵抗しようとしますが、力が入っておりません。
「んっ···やっ···あっ···♪」
「あっ···んんっ···ひうっ···!」
宏樹の息づかいは荒くなっており、龍神様に抱きつきます。龍神様の顔は少し喜びます。
「かわいい···そんなに甘えちゃって···」
「龍神様···僕もう···」
「いいよ···きて···」
ラストスパートです。
「んあっ···!あっ···!」
「あっ···!」
ビュルビュル!
「幸せ···」
ーーーーーーーーーー
「龍神様・・・その水晶は・・・」
「ん〜?ああ大丈夫よあれくらい直すし」
「えっ!?じゃあ僕に怒ったのは・・・?」
「あれ演技。それに生け贄は夫の意味でって言ったでしょ。」
「じゃあ僕の意味は!?」
「私の夫になった。そういうことよ。」
「ええ・・・」
「それに夫を得た龍は、もっと力が強くなるの。だからもう村が困ることはないわ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「た だ し」
「へ?」
「すごい体力を消耗しちゃうからさっきのを何回もしなきゃいけないの」
「へ・・・」
「だ か ら ♪」
「ひっ・・・!」
「いっただきまーす!♪」
「ひいいいいいいいいいいいい!!!!!」
今日も村は平和です。
END
15/08/28 00:20更新 / 海藻