2話ミコとマコ
そんなこんなでリハビリを済ませた俺は、ミコとマコの所有する屋敷やホテルの仕事を手伝うことになった。キキーモラという種族のメイド長さんが俺に仕事を教えてくれる合間、こんな事を話してくれた。
「お嬢様方は、昔からとても仲がいいのですよ。双子だしサキュバスに生まれなかったらきっとリリラウネでしたでしょうね」
「リリラウネ?」
と俺は尋ねる。メイド長さんは
「ああ、リリラウネと言うのではですね、必ず2人組のそういう魔物がいるのですよ。そうですねえ。珍しい魔物だから、ホテルの方にもそうそう見かけることはないのですがね」
と答えた。俺は
「へえ、2人が揃っている所は食事の時間以外は余り見かけないですけど、そう評されるくらい仲がいいんですね」
と言う。メイド長さんは
「そうですね、あの2人は仕事に根を詰めすぎることがありますからね。だからルカさん。ミコ様やマコ様がそういう素振りを見せた時は、休ませてあげてください」
と忠告された。そしてメイド長さんとの話が終わり、部屋に戻るとそこにはミコがいた。ミコは俺の顔を見るなり抱きついて来て
「ルカくぅん。最近私寂しかったんだよぉ。構ってくれないと死んじゃうぞ」
と言ってきた。俺は
「死ぬなんて、大げさですよ……」
と言うが、ミコは
「サキュバスっていうか魔物娘は寂しさで死んじゃうの!」
と返した。続けて、
「だから、私は勿論マコにも構ってあげてね。あの子も素っ気ない態度取りがちだけど、貴方との距離感が掴みきれてないだけなんだよ」
と言った。俺は
「分かりました。……でも、どうして俺にそこまでしてくれるんです?」
と聞くとミコは
「だって、ルカくんは記憶喪失で右も左も分からない状態で、ここに来たんでしょ?だったら、助けるのは当然じゃない」
と言い、
「それに……こんなに未婚の男性と話をしたのって、ルカくんが初めてなんだ」
と続けた。その言葉を聞いた俺は
(この人……見た目以上に中身が若いんだな)
と思った。それから、俺はミコとマコと一緒にホテルの仕事をこなしたり、勉強をしたりした。そんなある日のこと、休日の俺はホテルのバーで飲ませて貰っていた。勿論お代は払っている。給料を貰ってはいるが使い道が現状ここくらいしかないのだ。俺はバーのマスターに
「この島、娯楽ってあんま無いですよね……」
と言った。バーのマスターは
「そうかい?」
と言う。俺は
「そうですよ。このホテルガッツセレクトのバーとゲームコーナーくらいしかないですよ」
と言った。後は島外からハーピーが運んでくる新聞くらいか。まあ離島にはよくある話だけど兎角娯楽が少ないのだ……するとマスターは俺に
「そうだなあ、島の外に行くと言う選択肢もあるが、魔界での一番の娯楽と言うとやっぱりアレだな」
と言った。
「アレ?」
「セックスだよ」
カウンター席に座っていた俺はずり落ちそうになった。俺は気を取り直して、
「相手がいないんですけど……」
と言った。マスターは
「あれ?ミコお嬢様やマコお嬢様とはまだしていないのかい?」
と言った。島内の殆どの女性にはもう旦那様がいる。確かにミコやマコは数少ない未婚の女性なのだが……俺の返答を待たずして、マスターは語り始めた。
「お嬢様方とも仲良くしてるみたいだし、そろそろ大丈夫かな?……いいか、まずはお嬢様方の寝室に行って、ベッドの上で裸になって、お嬢様方を誘惑するんだ。そして、お嬢様方が欲しくなったら『欲しい』と言わせて、それでようやくOKだよ」
「ちょっと待った!何ですかそれ!?」
「何って……セックスの話だが?」
「いや、それは分かってますよ。そうじゃなくて、なんでいきなりそうなっちゃうんですか!?」
と俺はツッコミを入れた。マスターは
「魔物ってのは、これと決めた相手にはとことん淫乱になるものさ。お嬢様方もサキュバスとしては少し変わっているが、間違いなく魔物さ。それに君を気に入っているようなのは確かだと私は思うがね」
と言った。俺は
「いやでも勘違いだったらどうするんですか?ミコは好意的に接してくれてるけど、マコはどちらかと言うとツンツンしてる感じで……」
と言う。マスターは
「魔物が人を好きになった時に取る行動なんて決まってるじゃないか。相手の気持ちを確かめたいから、積極的にアプローチしてくるのさ」
と言う。俺は
「なるほど……そういう事なら、頑張ってみますね!」
と答えた。そして俺はマスターに礼を言いバーを後にする。とは言ってもどうしよう?ミコもマコも本当に俺を好いてくれているのか?ホテルのロビーでそう悩んでいるとマコがやってきた。俺は
「マコ。どうしたんです?」
と尋ねる。マコは
「ミコがお話したいんですって……だから屋敷に戻ってくれる?」
と言ってきた。俺は
「分かりました。マコも一緒ですか?」
と一応聞いてみる。マコは
「私は……仕事があるから……」
と言って何処かに行ってしまった。俺は取りあえずミコの元に向かうことにした。そして俺はミコの部屋に入ると、大きめのベッドの上にミコが腰かけていた。俺を見たミコは
「あっ、ルカ君こっちだよこっち!」
と自分の側の部分をポンポンと叩く。……これは、そこに座ってもいいということだろうか。取りあえず俺はミコと少し距離を取って座ったが、ミコは直ぐにその距離を縮めた。
「それでミコ、話と言うのは?」
「うん……ねえ、ルカ君私やマコの事どう思ってる?」
これはある意味タイムリーな質問だ。俺は身元不明の自分を拾ってくれたミコとマコには感謝しているし、好ましくは思っている。俺は素直にそう伝えた。それを聞いたミコは
「そう……♡」
と頬を赤くする。俺はちょっと恥ずかしくなって、
「そういえば、ミコやマコってサキュバスなんでしょう?ホテルの方でお客さんとしてくるサキュバスさん達と違って、随分露出度が違う格好してますよね」
と話題を変える。ホテルガッツセレクトに泊まりにくるサキュバスさん達の格好は水着のような露出度の高さだが、ミコとマコのよく着ている服は露出度自体は低い。ミコは
「うん、私達は露出の多さがエロさに繋がるとは限らないって思っているんだ。ルカ君は私達の衣装どう思う?」
と言ってくる。彼女達の衣装は確かに露出そのものは少ないが、体型がよく分るような感じだ。すらりとした手足もそうだが、彼女達の豊かな胸やちらりちらりと見える尻がどうしても気になってしまう。俺は
「……よく似合っていると思いますよ」
と当たり障りのない答えを出しておく。するとミコは
「うふっ……嬉しい♡じゃあさ、触っても……いいんだよ?ほら、私のおっぱいとか……」
と自らの胸に手を当てて言った。俺はミコの胸元に目を向ける。……正直、かなり大きい。Fカップはあるだろう。しかも、その大きな胸の先端にある突起がぷっくらと膨らんでいた。……触ったらどんな感触なんだろうと、思わず想像してしまう。そんな俺の様子を察したのか、ミコは
「いいよ、揉んでみても……♡」
と言った。……いやいや、ここで揉んだら流石に後戻りできなくなりそうな気がするんだが……!でもなんか凄く揉んでみたいし……そうやって悩んでいるとミコは
「ああっ!もう我慢できないっ!!」
と言って俺をベッドの上に押し倒す。
「ミ、ミコ!?」
「ごめんねルカ君。本当はルカ君の方から襲ってもらう予定だったんだけど、もうサキュバスの本能が抑えられないの……♡」
と言うミコの瞳は赤みを帯びていた。どうやら魅了されてしまったらしい。そして俺はミコによってベッドに押し倒され、その上に覆いかぶさられる。ミコの柔らかく大きい胸が俺の顔に当たっていた。
「ミコ……何をするんですか?」
「んっ……キスだよ♡私のファーストキス、貴方にあげる」
そう言うとミコは俺の唇を奪った。最初は触れるような優しいものだったが、徐々に舌を入れてきて激しいディープなものへと変わっていく。そしてミコは俺のズボンを脱がすと、パンツ越しに俺のモノを撫で始めた。そして今度はパンツの中に手を突っ込み直接俺のペニスを握ってきた。
「ああぁ……ルカ君のここ、とっても元気になってる……♡」
そう言って彼女は俺の肉棒を優しく愛撫していく。やがて俺のペニスはガチガチになった。
「ねえ……そろそろ出てきてもいいんだよ。マコ……♡」
とミコは言う。マコ?彼女は仕事に行ってるはずじゃあ……そう思っていると、顔を真っ赤にしたマコが部屋の扉の陰からでてきた。
「マコ!?……これはその……」
と言う俺。ミコは
「マコ。いつまでもそんなんだと、本当に私がルカ君を独り占めしちゃうよ」
とマコに言う。マコは暫く黙っていたが
「……ルカ。私だって女の子なんだからね。私もルカのことが好き……勿論ミコも好きだけど……」
と呟く。ミコは笑って
「私もマコが好きだよ!勿論ルカ君も大好き」
と言った。
「ミコ、マコ……」
と俺。ミコは
「ルカ君。そのまま楽にしてて」
と言う。そして……
◇ ◇ ◇
「ん……れろ……れろぉ」
「ん、ちゅう……れろ」
ミコとマコが俺のペニスを舐めている。正直言ってとても気持ちがいいのだが。
「そのっ……んっ……ミコ、マコ本当に三人でするのか?」
と俺は尋ねる。
「できれば二人でルカ君を共有したいからね。それに……魔物が好きな人を共有するのって珍しくないんだよ」
とミコ。
「……私も、ミコが独り占めするのは嫌だから」
とマコ。
「そう……なのか?」
と聞く俺に二人は首肯した。そしてミコは俺のペニスを口に含む。
「ちゅぱ……じゅぽっ……んむぅ……♡」
「ん、れる……はぁ……♡」
ミコは俺のペニスに吸い付き、激しく口淫をする。一方マコは玉袋に舌を伸ばして舐める。
「うっ……ううっ……!」
俺は思わず声を上げる。ミコは更に強く俺のモノにしゃぶりついた。
「んっ……んっ……♡」
「ん……れろ……ぺろ……んぐ……♡」
ミコがフェラチオをして、マコが玉袋を舌で刺激する。二人による快楽責めに俺は頭がおかしくなりそうだった。
「ミコ……もう出る……ッ!!」
「いいよ……出して♡私の口にいっぱい出しなさい」
と言ってミコはより一層激しい動きで俺のモノを吸った。そして……
「ああっ!!イクゥウウッ!!!」
ドピュッドビュルルルーーーー!
「きゃっ♡」
「うわっ……すごい量……♡」
ミコの喉奥に大量の精液が発射される。それをミコは美味しそうに飲み込んだ。一方のマコはというと、射精されたザーメンを飲み切れずに口から零していた。やがて、絶頂の余韻が収まった俺は二人の方を向き。
「じゃ、じゃあ本番に移るぞ、いいか……?」
と二人に言う。
「「勿論♪(よ)」」
と言う二人。そして、
「どちらから先にすればいいんだ?」
と一応聞いてみる。すると二人は顔を見合わせた後、ミコが
「私はもう準備万端だから、マコからどうぞ」
と言った。
「分かった」
と言ってマコは服を脱ぎ始める。大きな胸が露になった。
「ルカ、触ってみて……」
と言われて彼女の胸に手を伸ばす。そして揉んでみると
「あっ……んっ……あん……♡」
とマコは甘い吐息を漏らす。そして俺の手はそのままマコの下半身へ伸びていく。
「マコ、濡れてるな」
「うん……私の此処が貴方のチンポ、欲しがってるの♡お願い、早く……」
と言うマコ。俺はゆっくりと腰を進めていった。やがて肉棒の先端が膣の入り口に触れる。
「入れるぞ」
「来て……♡」
ズブブッ……
「ああぁ……入ってる……ルカのが、私の中に……」
「マコの中、すごく熱くてキツい……」
と俺。
「ルカ君、マコばっかり見てないで、こっちにも集中してよ」
と言うミコ。そして彼女は自分の秘所に指を這わせて弄り始めた。
「んっ……んっ……ふぁ……♡」
と喘ぐミコ。
「ごめん、今動くよ」
と言い、俺はピストン運動を始める。
パンッ!パチュッパチュンッ!
「ひゃっ……!すご……♡」
とマコ。俺は彼女の子宮口を突くように腰を動かす。
「んっ……気持ち良いよ……♡」
とミコ。
「俺もだ……そろそろ出すぞ」
と俺。
「きてぇ……♡」
「私もイきそう……一緒に気持ち良くなって……♡」
「イクッ……!」
ドピュッドビュルルーーー! 俺はマコの膣内に射精した。マコも同時に果てたようでビクビクと身体を震わせる。
「あぁん……出てるぅ……♡」
とマコ。
「いっぱい出たね、ルカ君」
とミコ。俺はペニスを引き抜くと、マコは
「あぁん♡」
という声を上げた。一方ミコの方を見ると、彼女は自分で自分を慰めていた。俺は彼女に近づき、ペニスを挿入する。
「あっ……♡」
とミコ。そのまま激しく腰を振る。彼女の膣内はマコのものとはまた違った窮屈さがあって甲乙つけがたい気持ちよさだ。
「あんっ……ああっ……凄いっ……♡」
とミコ。
パンッ!パチュッパチュンッ!と水音が響く。そして俺はミコの乳首を口に含んだ。
「んんっ……♡」
ミコが艶めかしい声を上げる。俺は更に激しく腰を振り続けた。やがて限界が来た俺は
「ミコ、出る!」
と言って射精した。
「出して、中に沢山出して……♡」
「うっ……!!」
ドピュッドビュルルルーーー!
「ああっ……熱い……♡」
と言うミコ。俺は二人との交わりの余韻に浸っていると、右側からミコ、左側からマコが俺に絡みついてくる。
「ねえ、ルカくぅん♡もっとしてぇ♡」
「私も、全然満足してないんだから♡」
と耳元で囁かれ、俺は二人の思いに応えるべく、二人を押し倒すのだった。
◇ ◇ ◇
結局、ミコとマコとの性交は三日三晩に渡って続いた。人間ならとても続けられない時間だが、魔物の常識は違うらしい。普通空腹になったり体力が減るはずだが、彼女達としている間そんなことは全然なかった。後にミコに聞いたところそれくらい普通らしい。その後俺達は正式に付き合うことになり、ホテルガッツセレクトの方でも結婚披露宴を行ったりした。現時点で俺の記憶は戻っていないが、それでもいいかなを思う自分がいる。だって今、俺のことをこんなにも愛してくれる二人がいるのだから。
「お嬢様方は、昔からとても仲がいいのですよ。双子だしサキュバスに生まれなかったらきっとリリラウネでしたでしょうね」
「リリラウネ?」
と俺は尋ねる。メイド長さんは
「ああ、リリラウネと言うのではですね、必ず2人組のそういう魔物がいるのですよ。そうですねえ。珍しい魔物だから、ホテルの方にもそうそう見かけることはないのですがね」
と答えた。俺は
「へえ、2人が揃っている所は食事の時間以外は余り見かけないですけど、そう評されるくらい仲がいいんですね」
と言う。メイド長さんは
「そうですね、あの2人は仕事に根を詰めすぎることがありますからね。だからルカさん。ミコ様やマコ様がそういう素振りを見せた時は、休ませてあげてください」
と忠告された。そしてメイド長さんとの話が終わり、部屋に戻るとそこにはミコがいた。ミコは俺の顔を見るなり抱きついて来て
「ルカくぅん。最近私寂しかったんだよぉ。構ってくれないと死んじゃうぞ」
と言ってきた。俺は
「死ぬなんて、大げさですよ……」
と言うが、ミコは
「サキュバスっていうか魔物娘は寂しさで死んじゃうの!」
と返した。続けて、
「だから、私は勿論マコにも構ってあげてね。あの子も素っ気ない態度取りがちだけど、貴方との距離感が掴みきれてないだけなんだよ」
と言った。俺は
「分かりました。……でも、どうして俺にそこまでしてくれるんです?」
と聞くとミコは
「だって、ルカくんは記憶喪失で右も左も分からない状態で、ここに来たんでしょ?だったら、助けるのは当然じゃない」
と言い、
「それに……こんなに未婚の男性と話をしたのって、ルカくんが初めてなんだ」
と続けた。その言葉を聞いた俺は
(この人……見た目以上に中身が若いんだな)
と思った。それから、俺はミコとマコと一緒にホテルの仕事をこなしたり、勉強をしたりした。そんなある日のこと、休日の俺はホテルのバーで飲ませて貰っていた。勿論お代は払っている。給料を貰ってはいるが使い道が現状ここくらいしかないのだ。俺はバーのマスターに
「この島、娯楽ってあんま無いですよね……」
と言った。バーのマスターは
「そうかい?」
と言う。俺は
「そうですよ。このホテルガッツセレクトのバーとゲームコーナーくらいしかないですよ」
と言った。後は島外からハーピーが運んでくる新聞くらいか。まあ離島にはよくある話だけど兎角娯楽が少ないのだ……するとマスターは俺に
「そうだなあ、島の外に行くと言う選択肢もあるが、魔界での一番の娯楽と言うとやっぱりアレだな」
と言った。
「アレ?」
「セックスだよ」
カウンター席に座っていた俺はずり落ちそうになった。俺は気を取り直して、
「相手がいないんですけど……」
と言った。マスターは
「あれ?ミコお嬢様やマコお嬢様とはまだしていないのかい?」
と言った。島内の殆どの女性にはもう旦那様がいる。確かにミコやマコは数少ない未婚の女性なのだが……俺の返答を待たずして、マスターは語り始めた。
「お嬢様方とも仲良くしてるみたいだし、そろそろ大丈夫かな?……いいか、まずはお嬢様方の寝室に行って、ベッドの上で裸になって、お嬢様方を誘惑するんだ。そして、お嬢様方が欲しくなったら『欲しい』と言わせて、それでようやくOKだよ」
「ちょっと待った!何ですかそれ!?」
「何って……セックスの話だが?」
「いや、それは分かってますよ。そうじゃなくて、なんでいきなりそうなっちゃうんですか!?」
と俺はツッコミを入れた。マスターは
「魔物ってのは、これと決めた相手にはとことん淫乱になるものさ。お嬢様方もサキュバスとしては少し変わっているが、間違いなく魔物さ。それに君を気に入っているようなのは確かだと私は思うがね」
と言った。俺は
「いやでも勘違いだったらどうするんですか?ミコは好意的に接してくれてるけど、マコはどちらかと言うとツンツンしてる感じで……」
と言う。マスターは
「魔物が人を好きになった時に取る行動なんて決まってるじゃないか。相手の気持ちを確かめたいから、積極的にアプローチしてくるのさ」
と言う。俺は
「なるほど……そういう事なら、頑張ってみますね!」
と答えた。そして俺はマスターに礼を言いバーを後にする。とは言ってもどうしよう?ミコもマコも本当に俺を好いてくれているのか?ホテルのロビーでそう悩んでいるとマコがやってきた。俺は
「マコ。どうしたんです?」
と尋ねる。マコは
「ミコがお話したいんですって……だから屋敷に戻ってくれる?」
と言ってきた。俺は
「分かりました。マコも一緒ですか?」
と一応聞いてみる。マコは
「私は……仕事があるから……」
と言って何処かに行ってしまった。俺は取りあえずミコの元に向かうことにした。そして俺はミコの部屋に入ると、大きめのベッドの上にミコが腰かけていた。俺を見たミコは
「あっ、ルカ君こっちだよこっち!」
と自分の側の部分をポンポンと叩く。……これは、そこに座ってもいいということだろうか。取りあえず俺はミコと少し距離を取って座ったが、ミコは直ぐにその距離を縮めた。
「それでミコ、話と言うのは?」
「うん……ねえ、ルカ君私やマコの事どう思ってる?」
これはある意味タイムリーな質問だ。俺は身元不明の自分を拾ってくれたミコとマコには感謝しているし、好ましくは思っている。俺は素直にそう伝えた。それを聞いたミコは
「そう……♡」
と頬を赤くする。俺はちょっと恥ずかしくなって、
「そういえば、ミコやマコってサキュバスなんでしょう?ホテルの方でお客さんとしてくるサキュバスさん達と違って、随分露出度が違う格好してますよね」
と話題を変える。ホテルガッツセレクトに泊まりにくるサキュバスさん達の格好は水着のような露出度の高さだが、ミコとマコのよく着ている服は露出度自体は低い。ミコは
「うん、私達は露出の多さがエロさに繋がるとは限らないって思っているんだ。ルカ君は私達の衣装どう思う?」
と言ってくる。彼女達の衣装は確かに露出そのものは少ないが、体型がよく分るような感じだ。すらりとした手足もそうだが、彼女達の豊かな胸やちらりちらりと見える尻がどうしても気になってしまう。俺は
「……よく似合っていると思いますよ」
と当たり障りのない答えを出しておく。するとミコは
「うふっ……嬉しい♡じゃあさ、触っても……いいんだよ?ほら、私のおっぱいとか……」
と自らの胸に手を当てて言った。俺はミコの胸元に目を向ける。……正直、かなり大きい。Fカップはあるだろう。しかも、その大きな胸の先端にある突起がぷっくらと膨らんでいた。……触ったらどんな感触なんだろうと、思わず想像してしまう。そんな俺の様子を察したのか、ミコは
「いいよ、揉んでみても……♡」
と言った。……いやいや、ここで揉んだら流石に後戻りできなくなりそうな気がするんだが……!でもなんか凄く揉んでみたいし……そうやって悩んでいるとミコは
「ああっ!もう我慢できないっ!!」
と言って俺をベッドの上に押し倒す。
「ミ、ミコ!?」
「ごめんねルカ君。本当はルカ君の方から襲ってもらう予定だったんだけど、もうサキュバスの本能が抑えられないの……♡」
と言うミコの瞳は赤みを帯びていた。どうやら魅了されてしまったらしい。そして俺はミコによってベッドに押し倒され、その上に覆いかぶさられる。ミコの柔らかく大きい胸が俺の顔に当たっていた。
「ミコ……何をするんですか?」
「んっ……キスだよ♡私のファーストキス、貴方にあげる」
そう言うとミコは俺の唇を奪った。最初は触れるような優しいものだったが、徐々に舌を入れてきて激しいディープなものへと変わっていく。そしてミコは俺のズボンを脱がすと、パンツ越しに俺のモノを撫で始めた。そして今度はパンツの中に手を突っ込み直接俺のペニスを握ってきた。
「ああぁ……ルカ君のここ、とっても元気になってる……♡」
そう言って彼女は俺の肉棒を優しく愛撫していく。やがて俺のペニスはガチガチになった。
「ねえ……そろそろ出てきてもいいんだよ。マコ……♡」
とミコは言う。マコ?彼女は仕事に行ってるはずじゃあ……そう思っていると、顔を真っ赤にしたマコが部屋の扉の陰からでてきた。
「マコ!?……これはその……」
と言う俺。ミコは
「マコ。いつまでもそんなんだと、本当に私がルカ君を独り占めしちゃうよ」
とマコに言う。マコは暫く黙っていたが
「……ルカ。私だって女の子なんだからね。私もルカのことが好き……勿論ミコも好きだけど……」
と呟く。ミコは笑って
「私もマコが好きだよ!勿論ルカ君も大好き」
と言った。
「ミコ、マコ……」
と俺。ミコは
「ルカ君。そのまま楽にしてて」
と言う。そして……
◇ ◇ ◇
「ん……れろ……れろぉ」
「ん、ちゅう……れろ」
ミコとマコが俺のペニスを舐めている。正直言ってとても気持ちがいいのだが。
「そのっ……んっ……ミコ、マコ本当に三人でするのか?」
と俺は尋ねる。
「できれば二人でルカ君を共有したいからね。それに……魔物が好きな人を共有するのって珍しくないんだよ」
とミコ。
「……私も、ミコが独り占めするのは嫌だから」
とマコ。
「そう……なのか?」
と聞く俺に二人は首肯した。そしてミコは俺のペニスを口に含む。
「ちゅぱ……じゅぽっ……んむぅ……♡」
「ん、れる……はぁ……♡」
ミコは俺のペニスに吸い付き、激しく口淫をする。一方マコは玉袋に舌を伸ばして舐める。
「うっ……ううっ……!」
俺は思わず声を上げる。ミコは更に強く俺のモノにしゃぶりついた。
「んっ……んっ……♡」
「ん……れろ……ぺろ……んぐ……♡」
ミコがフェラチオをして、マコが玉袋を舌で刺激する。二人による快楽責めに俺は頭がおかしくなりそうだった。
「ミコ……もう出る……ッ!!」
「いいよ……出して♡私の口にいっぱい出しなさい」
と言ってミコはより一層激しい動きで俺のモノを吸った。そして……
「ああっ!!イクゥウウッ!!!」
ドピュッドビュルルルーーーー!
「きゃっ♡」
「うわっ……すごい量……♡」
ミコの喉奥に大量の精液が発射される。それをミコは美味しそうに飲み込んだ。一方のマコはというと、射精されたザーメンを飲み切れずに口から零していた。やがて、絶頂の余韻が収まった俺は二人の方を向き。
「じゃ、じゃあ本番に移るぞ、いいか……?」
と二人に言う。
「「勿論♪(よ)」」
と言う二人。そして、
「どちらから先にすればいいんだ?」
と一応聞いてみる。すると二人は顔を見合わせた後、ミコが
「私はもう準備万端だから、マコからどうぞ」
と言った。
「分かった」
と言ってマコは服を脱ぎ始める。大きな胸が露になった。
「ルカ、触ってみて……」
と言われて彼女の胸に手を伸ばす。そして揉んでみると
「あっ……んっ……あん……♡」
とマコは甘い吐息を漏らす。そして俺の手はそのままマコの下半身へ伸びていく。
「マコ、濡れてるな」
「うん……私の此処が貴方のチンポ、欲しがってるの♡お願い、早く……」
と言うマコ。俺はゆっくりと腰を進めていった。やがて肉棒の先端が膣の入り口に触れる。
「入れるぞ」
「来て……♡」
ズブブッ……
「ああぁ……入ってる……ルカのが、私の中に……」
「マコの中、すごく熱くてキツい……」
と俺。
「ルカ君、マコばっかり見てないで、こっちにも集中してよ」
と言うミコ。そして彼女は自分の秘所に指を這わせて弄り始めた。
「んっ……んっ……ふぁ……♡」
と喘ぐミコ。
「ごめん、今動くよ」
と言い、俺はピストン運動を始める。
パンッ!パチュッパチュンッ!
「ひゃっ……!すご……♡」
とマコ。俺は彼女の子宮口を突くように腰を動かす。
「んっ……気持ち良いよ……♡」
とミコ。
「俺もだ……そろそろ出すぞ」
と俺。
「きてぇ……♡」
「私もイきそう……一緒に気持ち良くなって……♡」
「イクッ……!」
ドピュッドビュルルーーー! 俺はマコの膣内に射精した。マコも同時に果てたようでビクビクと身体を震わせる。
「あぁん……出てるぅ……♡」
とマコ。
「いっぱい出たね、ルカ君」
とミコ。俺はペニスを引き抜くと、マコは
「あぁん♡」
という声を上げた。一方ミコの方を見ると、彼女は自分で自分を慰めていた。俺は彼女に近づき、ペニスを挿入する。
「あっ……♡」
とミコ。そのまま激しく腰を振る。彼女の膣内はマコのものとはまた違った窮屈さがあって甲乙つけがたい気持ちよさだ。
「あんっ……ああっ……凄いっ……♡」
とミコ。
パンッ!パチュッパチュンッ!と水音が響く。そして俺はミコの乳首を口に含んだ。
「んんっ……♡」
ミコが艶めかしい声を上げる。俺は更に激しく腰を振り続けた。やがて限界が来た俺は
「ミコ、出る!」
と言って射精した。
「出して、中に沢山出して……♡」
「うっ……!!」
ドピュッドビュルルルーーー!
「ああっ……熱い……♡」
と言うミコ。俺は二人との交わりの余韻に浸っていると、右側からミコ、左側からマコが俺に絡みついてくる。
「ねえ、ルカくぅん♡もっとしてぇ♡」
「私も、全然満足してないんだから♡」
と耳元で囁かれ、俺は二人の思いに応えるべく、二人を押し倒すのだった。
◇ ◇ ◇
結局、ミコとマコとの性交は三日三晩に渡って続いた。人間ならとても続けられない時間だが、魔物の常識は違うらしい。普通空腹になったり体力が減るはずだが、彼女達としている間そんなことは全然なかった。後にミコに聞いたところそれくらい普通らしい。その後俺達は正式に付き合うことになり、ホテルガッツセレクトの方でも結婚披露宴を行ったりした。現時点で俺の記憶は戻っていないが、それでもいいかなを思う自分がいる。だって今、俺のことをこんなにも愛してくれる二人がいるのだから。
22/11/23 23:14更新 / MADNAG
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