駄菓子屋
とある町の商店街の片隅に
『狸屋』と達筆で書かれた看板を掲げる、古めかしい木造の建物
そこには、いつも子供達の人だかりができていた
「ねーちゃん！ガム３つ！」
「わたしはアメ！コーラのやつ！」
「ぼ…ぼくもアメください！」
ここは駄菓子屋『狸屋』
小学生達のの憩いの場
「おう待て待て、順番じゃ順番。ほれ、並べ並べ〜」
それを手を叩いて制するはこの店の店主
茶髪を肩で切り揃え、緑の甚平を着こなす、メガネを掛けた美しい女性
子供達は、彼女の言葉に従い綺麗に並ぶ
「よぅし良い子じゃ……お主はガムじゃな。お主達は2人ともコーラかの？」
店主はテキパキとお金を受け取り、釣り銭を渡し、子供達は思い思いの菓子を手に取っていく
「ねーちゃん、メンコ使うね！」
「おう、好きなの持ってきなー」
「ベーゴマ貸して！」
「おう、後ろの棚の緑の箱じゃ。なくすなよー」
「紙芝居読んでよー」
「菓子がみんなに渡ったらじゃ。良い子で待ってな」
オモチャを出してきて遊ぶ子供
お菓子を食べながら友達と喋る子供
買ったお菓子を手に家に帰る子供
皆が各々自由に過ごす
店主は、子供を全員捌くと
「紙芝居読むぞー。観る子は並べー」
と声を上げて、紙芝居を取り出す
こうして、小学生達の放課後は、楽しげに過ぎていく
……………………………………………………
「おうお主ら、そろそろ帰りな。カラスが鳴いとるよー」
空は茜色に染まり、雲も無いため夕日が赤く輝く
「じゃーなー、ねーちゃん」
「またねー！」
「おう、また来いよー」
皆を見送った後
(さて、んじゃ夜の準備もすっかね……ん？)
紙芝居やベーゴマ等の片付けをしていると、1人、自転車の前で泣いている少年が目に入る。たしか、音無(おとなし)という姓の少年だ
「おーおーどうした音無の坊主。なに泣いとんじゃ」
「ひぐっ…僕の自転車……パンクしちゃった……グスッ」
見ると、少年の物と思われる自転車の前輪のタイヤが見事に凹んでいる
「なんじゃ、そんなことか……よし、儂に任しとけ」
「直るの⁉」
「ああ、じゃから泣くな。折角の二枚目顔が台無しじゃ」
「に、にまいめ？」
「くくっ、今時の子は知らんか。まぁええ、目ぇ瞑っとれ」
少年は目を瞑る。
暫くして、「もうええよ」と声をかけられて目を開けると
「わぁ……直ってる！」
パンクしていたタイヤが治っている
さらに、ボディに付いていた小さなキズや汚れたペダルも、新品同様に綺麗になっている
「ねぇ！どうやったの？」
「くくくっ、儂は魔法が使えるんじゃ….おっと、これは儂とお主の秘密じゃよ」
店主は、イタズラっぽく笑うと、指を少年の唇にそっと当てる
少年も、目を輝かせながら頷く
「じゃ、もう遅いし気ぃ付けて帰れよー」
「うん！じゃーね！」
少年はすっかり元気になり、手を振りながら帰っていく
その後ろ姿を見送った後、店主は1人、ニヤリと笑って少年の唇に当てた指を咥え、味わう
誰が見ていたわけでも無いが、その時の店主には、狸の耳と尻尾が生えていたそうな
……………………………………………………
中学生になると、彼らの遊びの中心はゲーム等に変わっていき、部活も勉強も忙しくなり、放課後に狸屋でたむろする時間はだんだん減っていった
高校になると、忙しさは更に増す。さらに、市外、県外の高校にいく奴も出てきて、やがて、狸屋の事を覚えている人は殆どいなくなった。
……………………………………………………
俺、音無 智秋(おとなし ともあき)は買い物の帰り、商店街の入り口でふと自転車を止める。
(……狸屋、まだやってるのかな)
昔、通っていた駄菓子屋。綺麗なお姉さんが店主をしている、みんなの憩いの場。
中学、高校と忙しかったし、すっかり行かなくなってしまっていた。
(…まぁ、行ってもどうせ俺のことなんて覚えてないだろうな)
そう思いながらも、一応自転車を進める。
そこには、古めかしい木造の建物が
掲げる看板には、達筆で『狸屋』
そこには小学生の人だかり
その中心には
「そこで、鬼の頭領は『まいった！降参だ！』と遂に負けを認めました…」
昔と、全く変わらない姿の店主が
(お、まだやってた…てか、全然変わってねーな狸のねーちゃん)
「こうして、村には平和が戻りましたとさ。めでたしめでたし………ん？おぉ！音無の坊主か⁉久し振りじゃのう！」
自転車を停める音に気が付いたのか、店主がこちらに笑顔で手を振っている
驚いた事に、俺の事も覚えているようだ
「ねーちゃん、あれ誰？」
「かれしー？」
「彼氏か…くくくっ、違うな。あいつは古ーいお得意さんじゃ」
子供達も、それにつられて俺に注目するので少し恥ずかしい
「まぁせっかく来たんじゃ、お主もなんか買っていけ。ほぉれ、お主の大好きなカルメ焼きじゃよ〜」
久々に狸のねーちゃんに会って俺も色々話したくなった。子供達を見守るねーちゃんの隣に座り、カルメ焼きを
かじる。焼きたてではなかったが、砂糖の焦げたような、懐かしい味。なんだか、小学生に戻った気分だ
「…にしても、ねーちゃん全然変わんないのな。4、5年経つんだしもう少し老けないもんかね」
「くははっ、見ないうちに生意気言うようになったなぁ坊主。儂じゃからええものの、女子にそんな話は厳禁じゃ」
軽く流して、懐からキセルを取り出す
「おいねーちゃん、子供の前でタバコは」
「安心せい、シャボン玉じゃ。面白いじゃろ」
キセル型のパイプを咥えながら話を続ける
「高校はどうじゃ？今は受験生じゃろう、進路は決まっとるか？」
「うーん、卒業はできそうだけど、やりたいことが見つかんねーんだよな」
「くくっ、そうか…まぁ若いうちはよ〜く悩め」
こんな感じで、ダラダラと時間は流れ
やがて、日も暮れカラス達が鳴く
「おっ、もうこんな時間か。長いこと引き止めて悪かったの」
「いや、俺も楽しかったよ」
小学生達も帰る中、俺も自転車に跨り、帰路につこうとしたところで
「…………なぁ音無の坊主、今夜…暇か？」
「ん？別に暇だけど」
「よし、なら今夜うちに来い。手伝って欲しいことがあるんじゃ」
「手伝い？まぁいいけど」
「すまんのぅ、まぁバイト代もだしてやるし、楽しみにしとれ」
それからねーちゃんは、そそくさと店の片付けを始めた
……………………………………………………
(手伝い………ねぇ)
夕食を食べた後、狸屋に自転車に進めながら、考える
(腰でも痛めたのかな…)
考えているうちに、狸屋に着く
しかし、そこはいつもの狸屋ではなかった
建物の場所や形が変わったのではないが、直感でわかる
色で例えるなら、ピンク
まるで、ラブホテルのような…まぁ行ったことは無いが
「おっ、来たな音無の坊主」
そこには、いつもの椅子に、いつものようにねーちゃんが
何故か、頭に狸の耳、腰からは狸の尻尾が生えた姿で
「ねーちゃん…なに…その……コスプレ？」
「くくくっ、コスプレなんかじゃないさ。触ってみな」
尻尾をこちらに向けてくる
「うわぁ…ふかふかだ……」
とても毛並みが良く、いつまでも触っていたくなる。しかも、生き物特有の暖かさ。これは本物なのだろう
と、いう事は…
「……ねーちゃん、何者？」
「くくっ、儂はなぁ…刑部狸っちゅう妖怪じゃ」
妖怪
古来より、日本で怖れられてきた
現実には実在しないはずの存在
「くくっ、怖いか？」
「いや全然」
だが、俺は恐怖など微塵も感じない。
「なんじゃ、もうちっと面白い反応をせんか」
「だって、妖怪つってもねーちゃんじゃん」
「………くくっ、くははははっ！そうじゃのう、そうじゃのう！」
俺の返答にポカンとした後、ゲラゲラと笑いだす。心なしか顔が赤いのは笑い過ぎたせいか。
「………で、何すればいいの？」
「おぉそうじゃった。ちょっとこっち来い」
手招きされるがままに近づいて行くと、いつも駄菓子が入ってる陳列棚には、多種多様の草や粉末、瓶に詰められた鮮やかな液体。注射器がセットになっているものまである
後ろの棚にはおもちゃの入っている緑の箱の代わりに、ピンク色の大きな箱。
「なんだこれ………おい、ねーちゃん。まさか怪しい薬じゃねーだろうな」
「人聞きの悪い事を言うな。素敵なお薬じゃ」
「はぐらかすな！」
「ま、まてまて！なんか誤解しとらんか⁉」
そこに
「おや、ムジナさん。バイトさんですか？」
「ん、あぁ、まぁそんなとこじゃ」
「あらあら、頑張ってね、坊や」
二人の男女が現れる。
その女性の下半身は、人の物でなく
一目見てわかる、蛇だ。
「…ねーちゃん、あの人も？」
「ん？あぁ彼女も儂の仲間みたいなもんじゃな」
彼女はゲームで見たことがある、ラミアという奴だろうか
2人は、仲睦まじく手を組んで、くっつきながら歩いている。
その他にも
「おっす狸の！来たぞー！」
「おーう、いらっしゃーい」
「良いものはいってます？」
「いつでも良いものばっかりじゃ」
両腕が鳥の翼の少女、比喩でなく虎のような女性、半透明な少女、下半身が馬の女性
皆が皆、つがいと思われる男性を連れている
流石に、この百鬼夜行の如き光景には驚かざるを得ない
「ね、ねーちゃん…どういうこと…」
「くくっ、これが儂の本職。魔物の夫婦に素敵な生活、もとい性活をお贈りするお仕事じゃよ。ここに並んどる薬は全部そういう薬じゃ。例えばこれなんか…」
ねーちゃんは、近くにあったお香を手に取り、火をつける。そこからはピンク色の煙がもうもうと立ち上がり、ねーちゃんはそれを扇子でパタパタとお客さんの方におくる。
暫くして、皆、顔を赤らめながら、来た時よりもより密着しながらそそくさと帰っていく
「……？これがどうかしたのか？」
「嗅いでみぃ」
言われるがままにその煙の香りを嗅ぐ。すると、どうしたことか、体が芯から暑くなってくる
「！……ねーちゃん…これ…何……
…体……熱い…」
「熱いだけか〜？」
「そ…それは…」
体が火照ると同時に、なんだか、とてもムラムラしてくる。
でも、言えない
言えるはずがない
昔から慕ってきたねーちゃんに、そんな事を言うなんて、恥ずかし過ぎて言えない
「……いや…何にも…」
「ふぅん……くくっ、お主には不発かのぅ」
ねーちゃんはニヤニヤと笑いながら店の奥の棚からピンクの箱を持ってきて、中を漁る
「まぁ、儂の本業はこういう仕事じゃ。人間社会に隠れ住む魔物の夫婦に充実した性生活を送ってもらうための道具をこうして売っとるんじゃ。ほれ、こんな玩具も」
中から取り出すのは、数々の大人の玩具、その中でもピンクの透明なオナホを手で弄びながら言う
「……へ…へぇ……」
もしかして、今からアレで抜いてくれるんじゃないか
そんな事が頭をよぎる
しかし
「まぁ、お主にはこのお香は効かんみたいじゃのう」
「…え……？」
ねーちゃんは、それらを全て片付けてしまう。
「お前がムラムラしてどうしようもなくなるかと思っとったが、お主には合わんお香みたいじゃな」
そう言って、箱を奥に置くと、いつもの椅子に座って脚を組む。ねーちゃんはさっきからずっとニヤニヤとしているが俺はそれに気付く余裕が無い。時間を増すごとに、体の火照りと劣情も増していく
「…あ……あ…………」
「ん〜？なんじゃ坊主、物欲しそうな顔しおって」
「っ……な、なんでもない。それより、手伝いってなにすればいいの？」
「おぉすまん、話が逸れたな。なに、簡単な事じゃ」
聞けば、今から薬を調合するらしい。
折角の機会だし、一気に作業をしてしまうそうなので、その間の店番を任せたいそうだ。
「値段とかは値札が貼ったるはずやし、焦らず、確実にな。まぁうちのお客さんは気のいい人ばっかじゃ、あんまり気張らんでええよ」
「うん……それくらいなら…」
レジ打ちのバイトもしたことがある。これなら大丈夫だろう
「よし、んじゃ任せたぞ。3時間ぐらいで終わるからの」
そう言って、ねーちゃんはどこからか取り出した大きなすり鉢で作業を始めた
……………………………………………………
バイトを始めて1時間
(…暑い……)
俺の体はますます火照り、ムラムラも比例するように増していく
仕事をしている間も、先ほどのお香は焚きっぱなし。鼻から入ってくる甘ったるい香りを吸うたびに、俺の頭にうっすらとモヤがかかる
「すいませ〜ん、コレとコレ、下さる？」
「……あっ、すいません…今行きます」
それでも、仕事は仕事。ねーちゃんに頼まれた以上しっかりこなさないと
………もしかしたら、しっかりやったらご褒美で…
俺はそんな考えを振り払い、再び仕事に集中した
……………………………………………………
バイトを始めて2時間
「………………」
熱は俺の体を蝕んでいき、お客さんが来ていない時は、座っていられずに横になっている
後ろには仕事をするねーちゃん
ちらっと見ると、ねーちゃんは集中してこちらに見向きもしていない。
(……一回ぐらい抜いても…誰も見てない………よな？)
気づけば、俺の目線はねーちゃんの豊満な胸に行っており、無意識のうちに右手が股間に伸びていく
(.…………だ、ダメだ！)
俺は、残り少ない理性でそれを止めるさっきからこれの繰り返し
(あと1時間…あと1時間………)
あと1時間頑張れば…ねーちゃんにご褒美が貰えるかもしれない
俺の頭は、そんな根拠のない期待で一杯になっていた
……………………………………………………
バイトを始めて3時間
「はぁっ……はぁ………はぁ……うぅ…」
俺の体は限界に近づいていた
体は燃えるように熱く、劣情は巨大に膨れ上がり、股間のモノも大きく勃起しっぱなしだ
そこへ
「くくくっ、大丈夫かぁ〜？」
仕事を終えたらしいねーちゃんが帰ってくる
「…ねー……ちゃん………」
「なんじゃ、何かして欲しいならちゃんとお願いせんとなぁ？」
お願いすれば…抜いてくれる？
俺の頭は、それしか考えられなくなる
「……ちゃん………い…」
「ん〜？」
「ねーちゃん……お願い…さっきの……あの…アレで………その…」
「アレって何じゃ？何をして欲しいんじゃ？ちゃんと言わんとわからんよ」
「………ねーちゃん、お願いします……さっきの…オ…オナホで…抜いて…下さい」
余りの恥ずかしさに、ねーちゃんの顔が見ていられなくなり、いつしか俺は膝をついて土下座のような格好をしていた。きっと、俺の顔は涙とかで酷いことになっていただろう
「くくくっ、よ〜く言えたのぅ。偉い偉い」
ねーちゃんは、俺の頭を撫でて、俺をお姫様抱っこの要領で抱きかかえる
「じゃ、中行こか」
……………………………………………………
ねーちゃんは、表に『取り込み中』の看板を立て、俺を中に連れて行く
中は一般的な家のような構造で、ねーちゃんはここで暮らしているようだ
ここに入るのは初めてだが、そんな事はもうどうでもいい
「よぅし、待たせたな」
ねーちゃんは、布団に座り、俺も、膝枕をしてもらう体勢で仰向けに寝る。
「意地悪して悪かったのぅ、…お詫びといっちゃなんだが、泣くほど気持ちよ〜くしてやるよ」
「あ…あぁ…」
俺は期待に胸を膨らませる
やっと、この疼きから解放される……
「よし、まずズボン脱がすぞ」
ねーちゃんが、俺のズボンに手をかけ、膝のあたりまで下ろす。さっきまではズボンで抑えられていた俺の息子は、トランクスのなかで大きくテントを張っている
「先走りでビチョビチョじゃなぁ…くくっ、うりうり…」
笑いながら、トランクスの上から俺のペニスを軽く撫でる
それだけで、俺の我慢は限界を超えてしまった
「あぅ…ねーちゃん…ねーちゃん！」
どくどく…とペニスが脈動し、トランクスを汚していく
「おろ？まさか、あれだけで果てたか？」
「うぅぅ……」
ねーちゃんの口調は、本当に驚いたという感じだった
(ねーちゃんに早漏だって思われた…！)
恥ずかしさに俺は顔を手で覆う
「くくっ…なぁに、そんなに恥ずかしがらんくてもええよ。気持ちよかったんじゃもんなぁ、仕方ない仕方ない…」
そんな俺をなだめるように、幼子に話しかけるような調子で頭を撫でてくれる。それだけで、不思議と落ち着いてくる
「さて、んじゃこっちも脱がすぞ」
俺のトランクスに手をかけ、膝まで下ろしたズボンもろとも足から脱がされる
「おぉ勿体無い…あむっ……じゅるっ…」
ねーちゃんは、俺のトランクスにべっとりと付いた精液を、美味しそうにしゃぶる
「こっちにもまだ残ってるじゃろ…どれ、綺麗にしてやる」
「えっ……あぅ！」
そのまま、一度出して少し落ち着いたペニスにかぶりつく
「ん〜…じゅるるるる……」
「あぁ…それ…だめぇ…！」
そのまま、尿道に残っている精液を吸い出すように激しく吸われる
それに伴い、俺は凄まじい快楽を与えられる
「……ぷはっ……くくっ、さっき出したのにまたガッチガチじゃなぁ」
「だってぇ…ねーちゃんがぁ…」
ねーちゃんのせいで、一度出して落ち着いていたペニスは再びいきり立っていた
「………のぅ、音無の。こんなもんより、もっと気持ちいいこと、せんか？」
「…へ？」
いきり勃つモノをじっと見たあと、少し赤く染まった顔で、そう切り出してきた
「だから…さっきのフェラやこんなオナホなんかより、も〜っと気持ちいい事じゃ」
ねーちゃんは、手に持っていたオナホを横に置くと、すっと立ち上がって俺を跨いで見下ろしてくる。そして、おもむろに着ていた甚平を脱いだ
「…正直、さっきのお香やらお前の匂いで儂も我慢ならんのじゃ。ほら、ココも…こんなに…」
ねーちゃんはアソコを指で軽く広げ、そこから愛液が俺の太腿にポタポタと溢れてくる
「…ねーちゃん」
「………実はな、小学校のおぬしを見てからずっとおぬしに一目惚れでの、大きくなって、来なくなってからずっと寂しかったんじゃよ？」
「そうなの？」
「あぁ…じゃから今日久々におぬしと会って、逞しく成長した姿をみて、決めたんじゃ」
ねーちゃんは、一呼吸おいて
「音無の…いや、智秋。儂をもらっておくれ？」
「も…もらうって…まさか」
「儂をお嫁さんにしておくれ……何度も言わせるな、恥ずかしい」
「でも…急に言われたって……親とにも会わせたことないし……」
「あーもー…その理性は邪魔じゃな」
俺が答えあぐねていると、ねーちゃんはどこからか取り出した小瓶の蓋を開け、口に含んだそして
「んっ…」
「んむっ…⁉んー！むー！」
口移しでそれを飲ませてくる
「……ぷはっ！ねーちゃん…何飲ませたの……」
お香の香りを嗅いだ時のように体はどんどん熱くなり、思考に靄がかかってくる
「素敵なお薬じゃ…さぁ智秋…今は何もかも忘れて、獣の様に交わろう……♡」
そこで、俺の意識は完全に途切れた
……………………………………………………
翌朝
「……ん…朝…か………ってうわっ！」
目が覚めたら、俺は何故か裸で、隣には裸のねーちゃんが寝ていた
そこで、昨夜のことを全て思い出す
(…………本当にヤっちゃったんだ…夢じゃなかったんだな……)
(……ちゃんと責任…取らなきゃいけないよな)
俺は、とある決意をした。
「んぁ…おぉ智秋ぃ…起きたのか…」
やがて、ねーちゃんも起きてくる
「……ねーちゃん」
「うん？」
「えっと……不束者ですが…よろしくお願いします…」
ねーちゃんは、キョトンとした後
「………くくっ…そりゃ男女逆じゃろう」
嬉しそうに、泣いていた
……………………………………………………
あの後家に帰ると、その日のご飯は赤飯だった
聞けば、両親はねーちゃんがこの町に来て以来からの友人らしく、事情を全て聞いていたようだ。また、ねーちゃんの店の商品によって、両親は既に魔物になっているらしく(前々からうちの両親は若すぎでないかと思っていた)、そういう事にも反対するどころか、全力で応援してくれるそうだ。
俺はといえば、高校を卒業した後、狸屋で働く事にした。先生や友達からは驚かれたり心配されたりしたが、決めたのだ。
俺は、これからずっと、ねーちゃんの隣にいると
『狸屋』と達筆で書かれた看板を掲げる、古めかしい木造の建物
そこには、いつも子供達の人だかりができていた
「ねーちゃん！ガム３つ！」
「わたしはアメ！コーラのやつ！」
「ぼ…ぼくもアメください！」
ここは駄菓子屋『狸屋』
小学生達のの憩いの場
「おう待て待て、順番じゃ順番。ほれ、並べ並べ〜」
それを手を叩いて制するはこの店の店主
茶髪を肩で切り揃え、緑の甚平を着こなす、メガネを掛けた美しい女性
子供達は、彼女の言葉に従い綺麗に並ぶ
「よぅし良い子じゃ……お主はガムじゃな。お主達は2人ともコーラかの？」
店主はテキパキとお金を受け取り、釣り銭を渡し、子供達は思い思いの菓子を手に取っていく
「ねーちゃん、メンコ使うね！」
「おう、好きなの持ってきなー」
「ベーゴマ貸して！」
「おう、後ろの棚の緑の箱じゃ。なくすなよー」
「紙芝居読んでよー」
「菓子がみんなに渡ったらじゃ。良い子で待ってな」
オモチャを出してきて遊ぶ子供
お菓子を食べながら友達と喋る子供
買ったお菓子を手に家に帰る子供
皆が各々自由に過ごす
店主は、子供を全員捌くと
「紙芝居読むぞー。観る子は並べー」
と声を上げて、紙芝居を取り出す
こうして、小学生達の放課後は、楽しげに過ぎていく
……………………………………………………
「おうお主ら、そろそろ帰りな。カラスが鳴いとるよー」
空は茜色に染まり、雲も無いため夕日が赤く輝く
「じゃーなー、ねーちゃん」
「またねー！」
「おう、また来いよー」
皆を見送った後
(さて、んじゃ夜の準備もすっかね……ん？)
紙芝居やベーゴマ等の片付けをしていると、1人、自転車の前で泣いている少年が目に入る。たしか、音無(おとなし)という姓の少年だ
「おーおーどうした音無の坊主。なに泣いとんじゃ」
「ひぐっ…僕の自転車……パンクしちゃった……グスッ」
見ると、少年の物と思われる自転車の前輪のタイヤが見事に凹んでいる
「なんじゃ、そんなことか……よし、儂に任しとけ」
「直るの⁉」
「ああ、じゃから泣くな。折角の二枚目顔が台無しじゃ」
「に、にまいめ？」
「くくっ、今時の子は知らんか。まぁええ、目ぇ瞑っとれ」
少年は目を瞑る。
暫くして、「もうええよ」と声をかけられて目を開けると
「わぁ……直ってる！」
パンクしていたタイヤが治っている
さらに、ボディに付いていた小さなキズや汚れたペダルも、新品同様に綺麗になっている
「ねぇ！どうやったの？」
「くくくっ、儂は魔法が使えるんじゃ….おっと、これは儂とお主の秘密じゃよ」
店主は、イタズラっぽく笑うと、指を少年の唇にそっと当てる
少年も、目を輝かせながら頷く
「じゃ、もう遅いし気ぃ付けて帰れよー」
「うん！じゃーね！」
少年はすっかり元気になり、手を振りながら帰っていく
その後ろ姿を見送った後、店主は1人、ニヤリと笑って少年の唇に当てた指を咥え、味わう
誰が見ていたわけでも無いが、その時の店主には、狸の耳と尻尾が生えていたそうな
……………………………………………………
中学生になると、彼らの遊びの中心はゲーム等に変わっていき、部活も勉強も忙しくなり、放課後に狸屋でたむろする時間はだんだん減っていった
高校になると、忙しさは更に増す。さらに、市外、県外の高校にいく奴も出てきて、やがて、狸屋の事を覚えている人は殆どいなくなった。
……………………………………………………
俺、音無 智秋(おとなし ともあき)は買い物の帰り、商店街の入り口でふと自転車を止める。
(……狸屋、まだやってるのかな)
昔、通っていた駄菓子屋。綺麗なお姉さんが店主をしている、みんなの憩いの場。
中学、高校と忙しかったし、すっかり行かなくなってしまっていた。
(…まぁ、行ってもどうせ俺のことなんて覚えてないだろうな)
そう思いながらも、一応自転車を進める。
そこには、古めかしい木造の建物が
掲げる看板には、達筆で『狸屋』
そこには小学生の人だかり
その中心には
「そこで、鬼の頭領は『まいった！降参だ！』と遂に負けを認めました…」
昔と、全く変わらない姿の店主が
(お、まだやってた…てか、全然変わってねーな狸のねーちゃん)
「こうして、村には平和が戻りましたとさ。めでたしめでたし………ん？おぉ！音無の坊主か⁉久し振りじゃのう！」
自転車を停める音に気が付いたのか、店主がこちらに笑顔で手を振っている
驚いた事に、俺の事も覚えているようだ
「ねーちゃん、あれ誰？」
「かれしー？」
「彼氏か…くくくっ、違うな。あいつは古ーいお得意さんじゃ」
子供達も、それにつられて俺に注目するので少し恥ずかしい
「まぁせっかく来たんじゃ、お主もなんか買っていけ。ほぉれ、お主の大好きなカルメ焼きじゃよ〜」
久々に狸のねーちゃんに会って俺も色々話したくなった。子供達を見守るねーちゃんの隣に座り、カルメ焼きを
かじる。焼きたてではなかったが、砂糖の焦げたような、懐かしい味。なんだか、小学生に戻った気分だ
「…にしても、ねーちゃん全然変わんないのな。4、5年経つんだしもう少し老けないもんかね」
「くははっ、見ないうちに生意気言うようになったなぁ坊主。儂じゃからええものの、女子にそんな話は厳禁じゃ」
軽く流して、懐からキセルを取り出す
「おいねーちゃん、子供の前でタバコは」
「安心せい、シャボン玉じゃ。面白いじゃろ」
キセル型のパイプを咥えながら話を続ける
「高校はどうじゃ？今は受験生じゃろう、進路は決まっとるか？」
「うーん、卒業はできそうだけど、やりたいことが見つかんねーんだよな」
「くくっ、そうか…まぁ若いうちはよ〜く悩め」
こんな感じで、ダラダラと時間は流れ
やがて、日も暮れカラス達が鳴く
「おっ、もうこんな時間か。長いこと引き止めて悪かったの」
「いや、俺も楽しかったよ」
小学生達も帰る中、俺も自転車に跨り、帰路につこうとしたところで
「…………なぁ音無の坊主、今夜…暇か？」
「ん？別に暇だけど」
「よし、なら今夜うちに来い。手伝って欲しいことがあるんじゃ」
「手伝い？まぁいいけど」
「すまんのぅ、まぁバイト代もだしてやるし、楽しみにしとれ」
それからねーちゃんは、そそくさと店の片付けを始めた
……………………………………………………
(手伝い………ねぇ)
夕食を食べた後、狸屋に自転車に進めながら、考える
(腰でも痛めたのかな…)
考えているうちに、狸屋に着く
しかし、そこはいつもの狸屋ではなかった
建物の場所や形が変わったのではないが、直感でわかる
色で例えるなら、ピンク
まるで、ラブホテルのような…まぁ行ったことは無いが
「おっ、来たな音無の坊主」
そこには、いつもの椅子に、いつものようにねーちゃんが
何故か、頭に狸の耳、腰からは狸の尻尾が生えた姿で
「ねーちゃん…なに…その……コスプレ？」
「くくくっ、コスプレなんかじゃないさ。触ってみな」
尻尾をこちらに向けてくる
「うわぁ…ふかふかだ……」
とても毛並みが良く、いつまでも触っていたくなる。しかも、生き物特有の暖かさ。これは本物なのだろう
と、いう事は…
「……ねーちゃん、何者？」
「くくっ、儂はなぁ…刑部狸っちゅう妖怪じゃ」
妖怪
古来より、日本で怖れられてきた
現実には実在しないはずの存在
「くくっ、怖いか？」
「いや全然」
だが、俺は恐怖など微塵も感じない。
「なんじゃ、もうちっと面白い反応をせんか」
「だって、妖怪つってもねーちゃんじゃん」
「………くくっ、くははははっ！そうじゃのう、そうじゃのう！」
俺の返答にポカンとした後、ゲラゲラと笑いだす。心なしか顔が赤いのは笑い過ぎたせいか。
「………で、何すればいいの？」
「おぉそうじゃった。ちょっとこっち来い」
手招きされるがままに近づいて行くと、いつも駄菓子が入ってる陳列棚には、多種多様の草や粉末、瓶に詰められた鮮やかな液体。注射器がセットになっているものまである
後ろの棚にはおもちゃの入っている緑の箱の代わりに、ピンク色の大きな箱。
「なんだこれ………おい、ねーちゃん。まさか怪しい薬じゃねーだろうな」
「人聞きの悪い事を言うな。素敵なお薬じゃ」
「はぐらかすな！」
「ま、まてまて！なんか誤解しとらんか⁉」
そこに
「おや、ムジナさん。バイトさんですか？」
「ん、あぁ、まぁそんなとこじゃ」
「あらあら、頑張ってね、坊や」
二人の男女が現れる。
その女性の下半身は、人の物でなく
一目見てわかる、蛇だ。
「…ねーちゃん、あの人も？」
「ん？あぁ彼女も儂の仲間みたいなもんじゃな」
彼女はゲームで見たことがある、ラミアという奴だろうか
2人は、仲睦まじく手を組んで、くっつきながら歩いている。
その他にも
「おっす狸の！来たぞー！」
「おーう、いらっしゃーい」
「良いものはいってます？」
「いつでも良いものばっかりじゃ」
両腕が鳥の翼の少女、比喩でなく虎のような女性、半透明な少女、下半身が馬の女性
皆が皆、つがいと思われる男性を連れている
流石に、この百鬼夜行の如き光景には驚かざるを得ない
「ね、ねーちゃん…どういうこと…」
「くくっ、これが儂の本職。魔物の夫婦に素敵な生活、もとい性活をお贈りするお仕事じゃよ。ここに並んどる薬は全部そういう薬じゃ。例えばこれなんか…」
ねーちゃんは、近くにあったお香を手に取り、火をつける。そこからはピンク色の煙がもうもうと立ち上がり、ねーちゃんはそれを扇子でパタパタとお客さんの方におくる。
暫くして、皆、顔を赤らめながら、来た時よりもより密着しながらそそくさと帰っていく
「……？これがどうかしたのか？」
「嗅いでみぃ」
言われるがままにその煙の香りを嗅ぐ。すると、どうしたことか、体が芯から暑くなってくる
「！……ねーちゃん…これ…何……
…体……熱い…」
「熱いだけか〜？」
「そ…それは…」
体が火照ると同時に、なんだか、とてもムラムラしてくる。
でも、言えない
言えるはずがない
昔から慕ってきたねーちゃんに、そんな事を言うなんて、恥ずかし過ぎて言えない
「……いや…何にも…」
「ふぅん……くくっ、お主には不発かのぅ」
ねーちゃんはニヤニヤと笑いながら店の奥の棚からピンクの箱を持ってきて、中を漁る
「まぁ、儂の本業はこういう仕事じゃ。人間社会に隠れ住む魔物の夫婦に充実した性生活を送ってもらうための道具をこうして売っとるんじゃ。ほれ、こんな玩具も」
中から取り出すのは、数々の大人の玩具、その中でもピンクの透明なオナホを手で弄びながら言う
「……へ…へぇ……」
もしかして、今からアレで抜いてくれるんじゃないか
そんな事が頭をよぎる
しかし
「まぁ、お主にはこのお香は効かんみたいじゃのう」
「…え……？」
ねーちゃんは、それらを全て片付けてしまう。
「お前がムラムラしてどうしようもなくなるかと思っとったが、お主には合わんお香みたいじゃな」
そう言って、箱を奥に置くと、いつもの椅子に座って脚を組む。ねーちゃんはさっきからずっとニヤニヤとしているが俺はそれに気付く余裕が無い。時間を増すごとに、体の火照りと劣情も増していく
「…あ……あ…………」
「ん〜？なんじゃ坊主、物欲しそうな顔しおって」
「っ……な、なんでもない。それより、手伝いってなにすればいいの？」
「おぉすまん、話が逸れたな。なに、簡単な事じゃ」
聞けば、今から薬を調合するらしい。
折角の機会だし、一気に作業をしてしまうそうなので、その間の店番を任せたいそうだ。
「値段とかは値札が貼ったるはずやし、焦らず、確実にな。まぁうちのお客さんは気のいい人ばっかじゃ、あんまり気張らんでええよ」
「うん……それくらいなら…」
レジ打ちのバイトもしたことがある。これなら大丈夫だろう
「よし、んじゃ任せたぞ。3時間ぐらいで終わるからの」
そう言って、ねーちゃんはどこからか取り出した大きなすり鉢で作業を始めた
……………………………………………………
バイトを始めて1時間
(…暑い……)
俺の体はますます火照り、ムラムラも比例するように増していく
仕事をしている間も、先ほどのお香は焚きっぱなし。鼻から入ってくる甘ったるい香りを吸うたびに、俺の頭にうっすらとモヤがかかる
「すいませ〜ん、コレとコレ、下さる？」
「……あっ、すいません…今行きます」
それでも、仕事は仕事。ねーちゃんに頼まれた以上しっかりこなさないと
………もしかしたら、しっかりやったらご褒美で…
俺はそんな考えを振り払い、再び仕事に集中した
……………………………………………………
バイトを始めて2時間
「………………」
熱は俺の体を蝕んでいき、お客さんが来ていない時は、座っていられずに横になっている
後ろには仕事をするねーちゃん
ちらっと見ると、ねーちゃんは集中してこちらに見向きもしていない。
(……一回ぐらい抜いても…誰も見てない………よな？)
気づけば、俺の目線はねーちゃんの豊満な胸に行っており、無意識のうちに右手が股間に伸びていく
(.…………だ、ダメだ！)
俺は、残り少ない理性でそれを止めるさっきからこれの繰り返し
(あと1時間…あと1時間………)
あと1時間頑張れば…ねーちゃんにご褒美が貰えるかもしれない
俺の頭は、そんな根拠のない期待で一杯になっていた
……………………………………………………
バイトを始めて3時間
「はぁっ……はぁ………はぁ……うぅ…」
俺の体は限界に近づいていた
体は燃えるように熱く、劣情は巨大に膨れ上がり、股間のモノも大きく勃起しっぱなしだ
そこへ
「くくくっ、大丈夫かぁ〜？」
仕事を終えたらしいねーちゃんが帰ってくる
「…ねー……ちゃん………」
「なんじゃ、何かして欲しいならちゃんとお願いせんとなぁ？」
お願いすれば…抜いてくれる？
俺の頭は、それしか考えられなくなる
「……ちゃん………い…」
「ん〜？」
「ねーちゃん……お願い…さっきの……あの…アレで………その…」
「アレって何じゃ？何をして欲しいんじゃ？ちゃんと言わんとわからんよ」
「………ねーちゃん、お願いします……さっきの…オ…オナホで…抜いて…下さい」
余りの恥ずかしさに、ねーちゃんの顔が見ていられなくなり、いつしか俺は膝をついて土下座のような格好をしていた。きっと、俺の顔は涙とかで酷いことになっていただろう
「くくくっ、よ〜く言えたのぅ。偉い偉い」
ねーちゃんは、俺の頭を撫でて、俺をお姫様抱っこの要領で抱きかかえる
「じゃ、中行こか」
……………………………………………………
ねーちゃんは、表に『取り込み中』の看板を立て、俺を中に連れて行く
中は一般的な家のような構造で、ねーちゃんはここで暮らしているようだ
ここに入るのは初めてだが、そんな事はもうどうでもいい
「よぅし、待たせたな」
ねーちゃんは、布団に座り、俺も、膝枕をしてもらう体勢で仰向けに寝る。
「意地悪して悪かったのぅ、…お詫びといっちゃなんだが、泣くほど気持ちよ〜くしてやるよ」
「あ…あぁ…」
俺は期待に胸を膨らませる
やっと、この疼きから解放される……
「よし、まずズボン脱がすぞ」
ねーちゃんが、俺のズボンに手をかけ、膝のあたりまで下ろす。さっきまではズボンで抑えられていた俺の息子は、トランクスのなかで大きくテントを張っている
「先走りでビチョビチョじゃなぁ…くくっ、うりうり…」
笑いながら、トランクスの上から俺のペニスを軽く撫でる
それだけで、俺の我慢は限界を超えてしまった
「あぅ…ねーちゃん…ねーちゃん！」
どくどく…とペニスが脈動し、トランクスを汚していく
「おろ？まさか、あれだけで果てたか？」
「うぅぅ……」
ねーちゃんの口調は、本当に驚いたという感じだった
(ねーちゃんに早漏だって思われた…！)
恥ずかしさに俺は顔を手で覆う
「くくっ…なぁに、そんなに恥ずかしがらんくてもええよ。気持ちよかったんじゃもんなぁ、仕方ない仕方ない…」
そんな俺をなだめるように、幼子に話しかけるような調子で頭を撫でてくれる。それだけで、不思議と落ち着いてくる
「さて、んじゃこっちも脱がすぞ」
俺のトランクスに手をかけ、膝まで下ろしたズボンもろとも足から脱がされる
「おぉ勿体無い…あむっ……じゅるっ…」
ねーちゃんは、俺のトランクスにべっとりと付いた精液を、美味しそうにしゃぶる
「こっちにもまだ残ってるじゃろ…どれ、綺麗にしてやる」
「えっ……あぅ！」
そのまま、一度出して少し落ち着いたペニスにかぶりつく
「ん〜…じゅるるるる……」
「あぁ…それ…だめぇ…！」
そのまま、尿道に残っている精液を吸い出すように激しく吸われる
それに伴い、俺は凄まじい快楽を与えられる
「……ぷはっ……くくっ、さっき出したのにまたガッチガチじゃなぁ」
「だってぇ…ねーちゃんがぁ…」
ねーちゃんのせいで、一度出して落ち着いていたペニスは再びいきり立っていた
「………のぅ、音無の。こんなもんより、もっと気持ちいいこと、せんか？」
「…へ？」
いきり勃つモノをじっと見たあと、少し赤く染まった顔で、そう切り出してきた
「だから…さっきのフェラやこんなオナホなんかより、も〜っと気持ちいい事じゃ」
ねーちゃんは、手に持っていたオナホを横に置くと、すっと立ち上がって俺を跨いで見下ろしてくる。そして、おもむろに着ていた甚平を脱いだ
「…正直、さっきのお香やらお前の匂いで儂も我慢ならんのじゃ。ほら、ココも…こんなに…」
ねーちゃんはアソコを指で軽く広げ、そこから愛液が俺の太腿にポタポタと溢れてくる
「…ねーちゃん」
「………実はな、小学校のおぬしを見てからずっとおぬしに一目惚れでの、大きくなって、来なくなってからずっと寂しかったんじゃよ？」
「そうなの？」
「あぁ…じゃから今日久々におぬしと会って、逞しく成長した姿をみて、決めたんじゃ」
ねーちゃんは、一呼吸おいて
「音無の…いや、智秋。儂をもらっておくれ？」
「も…もらうって…まさか」
「儂をお嫁さんにしておくれ……何度も言わせるな、恥ずかしい」
「でも…急に言われたって……親とにも会わせたことないし……」
「あーもー…その理性は邪魔じゃな」
俺が答えあぐねていると、ねーちゃんはどこからか取り出した小瓶の蓋を開け、口に含んだそして
「んっ…」
「んむっ…⁉んー！むー！」
口移しでそれを飲ませてくる
「……ぷはっ！ねーちゃん…何飲ませたの……」
お香の香りを嗅いだ時のように体はどんどん熱くなり、思考に靄がかかってくる
「素敵なお薬じゃ…さぁ智秋…今は何もかも忘れて、獣の様に交わろう……♡」
そこで、俺の意識は完全に途切れた
……………………………………………………
翌朝
「……ん…朝…か………ってうわっ！」
目が覚めたら、俺は何故か裸で、隣には裸のねーちゃんが寝ていた
そこで、昨夜のことを全て思い出す
(…………本当にヤっちゃったんだ…夢じゃなかったんだな……)
(……ちゃんと責任…取らなきゃいけないよな)
俺は、とある決意をした。
「んぁ…おぉ智秋ぃ…起きたのか…」
やがて、ねーちゃんも起きてくる
「……ねーちゃん」
「うん？」
「えっと……不束者ですが…よろしくお願いします…」
ねーちゃんは、キョトンとした後
「………くくっ…そりゃ男女逆じゃろう」
嬉しそうに、泣いていた
……………………………………………………
あの後家に帰ると、その日のご飯は赤飯だった
聞けば、両親はねーちゃんがこの町に来て以来からの友人らしく、事情を全て聞いていたようだ。また、ねーちゃんの店の商品によって、両親は既に魔物になっているらしく(前々からうちの両親は若すぎでないかと思っていた)、そういう事にも反対するどころか、全力で応援してくれるそうだ。
俺はといえば、高校を卒業した後、狸屋で働く事にした。先生や友達からは驚かれたり心配されたりしたが、決めたのだ。
俺は、これからずっと、ねーちゃんの隣にいると
15/11/21 22:03更新 / ウェラロア