一緒に落っこちたら一緒の場所にいると思うじゃん?
ーーーー
ーーー
ーきてー
ーきてよぉ…
「おおおきろおおおおおおおッ!!」
うるさいな、何事か?
「ん、うくっいててて…」
「やっとおきたぁ?ったくもーこんなとこで寝てたら危ないってー」
寝てた?いやたしか落ちてきて…
周りは草原緑色の海、ここどこだ
「なぁお前、ここはどこだ?」
いきなりお前ってのも悪い気がしたがキミってのも違う気がした
が、彼女は気にした風でもないようでさらっと答えた
「ここ?ここは…えーとねぇ人間界の東の方、緑のエトリアの近所のかな」
えと…りあ?異世界であろうことは分かっていたがやはりポカンとする
「…で、お前は何者なのかな?」
一番の疑問だ、奇抜な格好、角、尻尾…ロリ…
「見てわかんないかな?魔物だよまーもーのー食べちゃうぞ、がおー」
「冗談はいいから」
そんな気がないのはよくわかる。ビビりな俺は敵意に敏感なんだ
「そっけないなぁ、アタシはインプ。悪魔だよ」
悪魔かぁ…悪魔なぁ…ロリ悪魔ねぇ…
「暇か?」
「何々?契約?契約?いいよぉーはりきっちゃうよぉー?」
「いや、この世界を案内してほしいんだ見知らぬ事ばかりでね」
会話が成り立っている以上、必要なのは言語の習得より食事の獲得だろう
さて、どう来るか
「いいよー」
「いいのか、さんきゅな」
頭を撫でた、いやなんとなく。
「ふにゅ、なんで撫でるのさ」
「妹と同じようなサイズだったからつい…」
ほんと邪な考え無しに
「もぉー、まっいいやじゃあねぇじゃあねぇ、何から案内しちゃう?契約料は…」
「やっぱただでってわけには行かないか、すまんが金は無いんだ」
「お金なんかいらないよぉ、欲しいのはぁ、せ·い·え·き♪」
で、でたぁーロリ悪魔特有の誘いオーラ!!
ぐぅぅぅううううううう…
「…後払いで、色々一段落してからで頼むわ」
「しょーがないなぁーいいよいいよ、どこまでもついていっちゃうからねー」
腹の音に助けられた、いざ迫られるとへたれるから。
彼女は色々なことを教えてくれた、この世界は人間界と魔界との二つから成り立っていること
その二つにもいがみ合っている地区と仲良くやっている地区があること
魔王の世代交代などの魔物の近況や人間界の国の種類とその事情も
ただ唯一欠点があって、頭の悪い俺は覚えきれそうにないまた彼女に聞くことになりそうだ
最後に
「なぁ、お前の名前を教えてくれよ」
「うーん、好きに呼べば?」
「無いのか?」
「無いね、今はないよ」
「ふーん、じゃあライラな」
わりと適当、本名は言いたくなればいうだろ
「いい名前ね、気に入った」
「そりゃよかったよ」
そういえば、ナチュラルにスルーしていたが…
「あれっ、あいつらどこいった…!?」
「あいつらって?」
不思議そうに聞いてくる
「他に三人いたんだが、はぐれたかな…」
まぁいいか、生きてりゃその内会えるさ
少なくともあいつらはそういう思考をするはず、はず…
程なくしてエトリアという国に着いた、特に城壁とか検問も見当たらず、国ってのは日本の県境みたいな分けかたなんだと理解しておく。
エトリアは良いところだと思う、人が活気づいていてなおかつ魔物娘が迫害されている様子も差別されている様子もない。
「で、どこから行こうか?お金ないんだったよね」
「ああ、困ったことに無いんだ」
俺たちは歩き出した
「じゃギルドのお世話ね」
ギルド?ギルドがあるのか…
「そのギルドは何をするところなんだ?」
「仕事の依頼を受けるところよ、登録していないものでも仕事を受けることができるけど登録しておくと支援が受けられるわ。かわりに報酬から二割五分は持ってかれるけど」
「ほーう」
「あと当たり前だけど圧倒的に登録者への依頼が多いわ」
まぁそうだろうなぁ、頷き横を見るとガラの悪い連中と、こう…ドラクエ鱗の鎧見たいのを着こんだ女の子がにらみあってる…
「ライラあれは?」
「気にしなくっていいわ、男の負けよ、どうみても」
そーかい、んじゃ無視で
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!?
直後男の悲鳴が聞こえた
「まぁ、殺しはしないでしょうよ。ただの喧嘩よ」
お、おう…
目的地に着いたようだ、ライラが止まる
その視線の先には二階建ての家、というにはちょっとばかり大きい建物
「これ?」
「ここよ、エトリアギルド。何でも屋の総括みたいなものね」
「何でも屋かぁ、まぁ仕事選んでらんないもんな!」
「そーそー、そんでもって早くアタシに安定して精液を…」
「はい行こーねー」
階段を上がり少し、かなりか?高い位置にある一階へ
キィィ扉をあけ中へはいる
そこには酒場のような机や椅子の配置にカウンター、正にいかにもな感じのギルドだ
「おう、新入りさんか?」
(で、でけぇ!?)
出迎えてくれたのは2メートルあるかなー位の大男、ダンディマッチョなおっさんだ
「えーっと、うーむ、金がない仕事ください!」
緊張して変になってしまった
ライラが助け船を出す
「なんでも異世界からの来訪者らしいわよー?」
ありがとう!!ライラ!!
「ほう、異世界からの…面白そうだ。だが…そうなると一銭も無いわけか…」
うぐっ
「ギルドの登録には金がかかるわけだ…が」
うぐぐ…
ぐぅぅぅううううううう……
あっ、また腹の音が…
「ふむ、よし!お前さんのこと異世界のことを教えてくれ。それが未登録冒険者であるお前さんへの俺からの依頼だ報酬は飯と、それから契約料と銀貨一枚だ」
まじか!!ありがとうおっちゃん!!!
「ありがとうございます!!」
それから暫く、おれはギルドのおっちゃんとあっちの世界のはなし、自分の身分、こっちにいるはずの仲間のはなしをした
親切にもおっちゃんはライラのぶんの飯も出してくれた、いやライラがねだったんだが…
「と、いうわけだ…」
ぶはー結構こっちに来てから時間たってんからな、死ぬかと思ったー
「ありがとう…えっと?」
いまいちなんて呼べばいいか分からない
「俺のことは気軽にマスターとでも呼んでくれ、皆そう呼ぶから」
「ありがとう、マスター」
さて、どうしたものか
「こいつがギルドの契約書だ、呼読んでサインしてくれ」
えーなになに?
1.死んでも保証はないが死なないようサポートはする
2.倫理に反した行動は禁止
3.報酬の25%はギルドが徴収する
ざっと読んでこんなもんか、まぁ問題ないさ。あいつらと合流するまで死ねないし死なない。
「OKマスター、サインしたよ」
「ああ、これで正式にエトリアギルド登録の冒険者だ、宜しくたのむぞえーっと、カヤ?」
「うん、カヤ」
「女っぽい名前だなぁはっはっは!」
「そうかな?」
気にいってんだがなぁ
「まぁいい、今日は遅いから宿で休むといい。」
サラサラッ
「これをもってけ」
「これは?」
手紙?
「宿屋の主に見せろ、暫くは泊めてくれる」
マスターの権力すげぇ…
「何から何まで申し訳ない、ありがとうマスター」
有りがたい限りだ
「ああ、早くそこのインプの娘もベッドに入れてやれ」
ふっと横をみると椅子に座ったライラがカックンカックン船こいで寝ている。
おとなしいと思ったらそう言うことかよ…
「それじゃお言葉に甘えるよマスター、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
キィィバタン
「宿屋、宿屋…っと、ここか」
ロリのくせしてなかなか重い、そろそろ下ろしたいぞ
ガチャ、キィィ 「ごめんくださーい」
「はいはーい!いらっしゃい!」
カウンター越しの女の子は…なんだろう、変な感じがする何か違和感が…
ま、いいや
「あの、これ。マスターから」
「んー?ギルドの?どれどれ…ほーはいはい、なるほど?」
面白いリアクションの人だなぁ
「分かったわ、一室貸してあげる♪こっちよー」
俺とお荷物悪魔は店主についていった
「じゃ、ここがお部屋ね?あんまりギシギシしちゃダメよ?」
「しませんて…」
これには思わずキムカヤさんも苦笑
「ごゆっくりー♪」
機嫌良さそうだなぁ、なんかあったのかな?
キシッ ベッドにライラを寝かせ、もうひとつのベッドに腰掛け物思いにふける、って言うほど考えてないんだけどこう、ボーッとする。
いろいろなことがありすぎて、なんだかおっかなびっくりな感情とワクワクがせめぎあってる感じ
アニメじゃない!アニメじゃない!ってアニメじゃないんだよなー
「どうなっていくんでしょうかねぇ…」
呟いて布団に潜って目を閉じた。
ーーー
ーきてー
ーきてよぉ…
「おおおきろおおおおおおおッ!!」
うるさいな、何事か?
「ん、うくっいててて…」
「やっとおきたぁ?ったくもーこんなとこで寝てたら危ないってー」
寝てた?いやたしか落ちてきて…
周りは草原緑色の海、ここどこだ
「なぁお前、ここはどこだ?」
いきなりお前ってのも悪い気がしたがキミってのも違う気がした
が、彼女は気にした風でもないようでさらっと答えた
「ここ?ここは…えーとねぇ人間界の東の方、緑のエトリアの近所のかな」
えと…りあ?異世界であろうことは分かっていたがやはりポカンとする
「…で、お前は何者なのかな?」
一番の疑問だ、奇抜な格好、角、尻尾…ロリ…
「見てわかんないかな?魔物だよまーもーのー食べちゃうぞ、がおー」
「冗談はいいから」
そんな気がないのはよくわかる。ビビりな俺は敵意に敏感なんだ
「そっけないなぁ、アタシはインプ。悪魔だよ」
悪魔かぁ…悪魔なぁ…ロリ悪魔ねぇ…
「暇か?」
「何々?契約?契約?いいよぉーはりきっちゃうよぉー?」
「いや、この世界を案内してほしいんだ見知らぬ事ばかりでね」
会話が成り立っている以上、必要なのは言語の習得より食事の獲得だろう
さて、どう来るか
「いいよー」
「いいのか、さんきゅな」
頭を撫でた、いやなんとなく。
「ふにゅ、なんで撫でるのさ」
「妹と同じようなサイズだったからつい…」
ほんと邪な考え無しに
「もぉー、まっいいやじゃあねぇじゃあねぇ、何から案内しちゃう?契約料は…」
「やっぱただでってわけには行かないか、すまんが金は無いんだ」
「お金なんかいらないよぉ、欲しいのはぁ、せ·い·え·き♪」
で、でたぁーロリ悪魔特有の誘いオーラ!!
ぐぅぅぅううううううう…
「…後払いで、色々一段落してからで頼むわ」
「しょーがないなぁーいいよいいよ、どこまでもついていっちゃうからねー」
腹の音に助けられた、いざ迫られるとへたれるから。
彼女は色々なことを教えてくれた、この世界は人間界と魔界との二つから成り立っていること
その二つにもいがみ合っている地区と仲良くやっている地区があること
魔王の世代交代などの魔物の近況や人間界の国の種類とその事情も
ただ唯一欠点があって、頭の悪い俺は覚えきれそうにないまた彼女に聞くことになりそうだ
最後に
「なぁ、お前の名前を教えてくれよ」
「うーん、好きに呼べば?」
「無いのか?」
「無いね、今はないよ」
「ふーん、じゃあライラな」
わりと適当、本名は言いたくなればいうだろ
「いい名前ね、気に入った」
「そりゃよかったよ」
そういえば、ナチュラルにスルーしていたが…
「あれっ、あいつらどこいった…!?」
「あいつらって?」
不思議そうに聞いてくる
「他に三人いたんだが、はぐれたかな…」
まぁいいか、生きてりゃその内会えるさ
少なくともあいつらはそういう思考をするはず、はず…
程なくしてエトリアという国に着いた、特に城壁とか検問も見当たらず、国ってのは日本の県境みたいな分けかたなんだと理解しておく。
エトリアは良いところだと思う、人が活気づいていてなおかつ魔物娘が迫害されている様子も差別されている様子もない。
「で、どこから行こうか?お金ないんだったよね」
「ああ、困ったことに無いんだ」
俺たちは歩き出した
「じゃギルドのお世話ね」
ギルド?ギルドがあるのか…
「そのギルドは何をするところなんだ?」
「仕事の依頼を受けるところよ、登録していないものでも仕事を受けることができるけど登録しておくと支援が受けられるわ。かわりに報酬から二割五分は持ってかれるけど」
「ほーう」
「あと当たり前だけど圧倒的に登録者への依頼が多いわ」
まぁそうだろうなぁ、頷き横を見るとガラの悪い連中と、こう…ドラクエ鱗の鎧見たいのを着こんだ女の子がにらみあってる…
「ライラあれは?」
「気にしなくっていいわ、男の負けよ、どうみても」
そーかい、んじゃ無視で
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!?
直後男の悲鳴が聞こえた
「まぁ、殺しはしないでしょうよ。ただの喧嘩よ」
お、おう…
目的地に着いたようだ、ライラが止まる
その視線の先には二階建ての家、というにはちょっとばかり大きい建物
「これ?」
「ここよ、エトリアギルド。何でも屋の総括みたいなものね」
「何でも屋かぁ、まぁ仕事選んでらんないもんな!」
「そーそー、そんでもって早くアタシに安定して精液を…」
「はい行こーねー」
階段を上がり少し、かなりか?高い位置にある一階へ
キィィ扉をあけ中へはいる
そこには酒場のような机や椅子の配置にカウンター、正にいかにもな感じのギルドだ
「おう、新入りさんか?」
(で、でけぇ!?)
出迎えてくれたのは2メートルあるかなー位の大男、ダンディマッチョなおっさんだ
「えーっと、うーむ、金がない仕事ください!」
緊張して変になってしまった
ライラが助け船を出す
「なんでも異世界からの来訪者らしいわよー?」
ありがとう!!ライラ!!
「ほう、異世界からの…面白そうだ。だが…そうなると一銭も無いわけか…」
うぐっ
「ギルドの登録には金がかかるわけだ…が」
うぐぐ…
ぐぅぅぅううううううう……
あっ、また腹の音が…
「ふむ、よし!お前さんのこと異世界のことを教えてくれ。それが未登録冒険者であるお前さんへの俺からの依頼だ報酬は飯と、それから契約料と銀貨一枚だ」
まじか!!ありがとうおっちゃん!!!
「ありがとうございます!!」
それから暫く、おれはギルドのおっちゃんとあっちの世界のはなし、自分の身分、こっちにいるはずの仲間のはなしをした
親切にもおっちゃんはライラのぶんの飯も出してくれた、いやライラがねだったんだが…
「と、いうわけだ…」
ぶはー結構こっちに来てから時間たってんからな、死ぬかと思ったー
「ありがとう…えっと?」
いまいちなんて呼べばいいか分からない
「俺のことは気軽にマスターとでも呼んでくれ、皆そう呼ぶから」
「ありがとう、マスター」
さて、どうしたものか
「こいつがギルドの契約書だ、呼読んでサインしてくれ」
えーなになに?
1.死んでも保証はないが死なないようサポートはする
2.倫理に反した行動は禁止
3.報酬の25%はギルドが徴収する
ざっと読んでこんなもんか、まぁ問題ないさ。あいつらと合流するまで死ねないし死なない。
「OKマスター、サインしたよ」
「ああ、これで正式にエトリアギルド登録の冒険者だ、宜しくたのむぞえーっと、カヤ?」
「うん、カヤ」
「女っぽい名前だなぁはっはっは!」
「そうかな?」
気にいってんだがなぁ
「まぁいい、今日は遅いから宿で休むといい。」
サラサラッ
「これをもってけ」
「これは?」
手紙?
「宿屋の主に見せろ、暫くは泊めてくれる」
マスターの権力すげぇ…
「何から何まで申し訳ない、ありがとうマスター」
有りがたい限りだ
「ああ、早くそこのインプの娘もベッドに入れてやれ」
ふっと横をみると椅子に座ったライラがカックンカックン船こいで寝ている。
おとなしいと思ったらそう言うことかよ…
「それじゃお言葉に甘えるよマスター、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
キィィバタン
「宿屋、宿屋…っと、ここか」
ロリのくせしてなかなか重い、そろそろ下ろしたいぞ
ガチャ、キィィ 「ごめんくださーい」
「はいはーい!いらっしゃい!」
カウンター越しの女の子は…なんだろう、変な感じがする何か違和感が…
ま、いいや
「あの、これ。マスターから」
「んー?ギルドの?どれどれ…ほーはいはい、なるほど?」
面白いリアクションの人だなぁ
「分かったわ、一室貸してあげる♪こっちよー」
俺とお荷物悪魔は店主についていった
「じゃ、ここがお部屋ね?あんまりギシギシしちゃダメよ?」
「しませんて…」
これには思わずキムカヤさんも苦笑
「ごゆっくりー♪」
機嫌良さそうだなぁ、なんかあったのかな?
キシッ ベッドにライラを寝かせ、もうひとつのベッドに腰掛け物思いにふける、って言うほど考えてないんだけどこう、ボーッとする。
いろいろなことがありすぎて、なんだかおっかなびっくりな感情とワクワクがせめぎあってる感じ
アニメじゃない!アニメじゃない!ってアニメじゃないんだよなー
「どうなっていくんでしょうかねぇ…」
呟いて布団に潜って目を閉じた。
13/12/23 17:50更新 / キムカヤ
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