こづくり
「じゃあ、これからコレをリリに入れる準備をするからな」
「はい。おねがいします」
リリの中から愛液が十分に出てくるまで体を触ってから陰茎を膣内に挿入するという、これからすることの流れを伝える。
実感は無いながらも自分がどうされるのかを知ったリリは己の全てを委ねるように、湯の中で浅く体を開いた。
「…………っ」
耳まで赤くなった顔を伏せているのは恥ずかしいからというのもあるのだろうが、勃起した陰茎が気になって仕方ないというのもまた、あるのだろう。視線がそこに集中しているのは隠しようがなかった。
その視線を意識して、ひくん、ひくんと湯の中で揺れ動いている陰茎が、開かれた太腿の奥の秘裂を確認して一際波打ち湯の中に先走りが溶けていった。
リリの性器でも反応が起きているのだろう。時折ムズムズと脚をすり合わせるようにして、礼慈の視線があることを気にしてかすぐに開き直すといった仕草を何度か繰り返している。
いつまでも眺め続けていたい仕草だが、礼慈の方が保ちそうもない。
彼は両手を伸ばしてリリの腿を掴んだ。
「……ん」
小等部の少女から漏れるには淫靡すぎる色香を感じながら彼女を引き寄せ、近くに迫った秘裂に親指を這わせた。
「……ぁ」
漏れ出た喘ぎ声とも言える吐息をもっと引き出すように、片側の大陰唇を割り開いて小陰唇との境をグリグリと押し込む。
「……っ、……ぅ……ん……っ」
リリは小さく喘ぎながら体を微かに震わせる。感じているようだ。
そんな彼女の反応に満たされた気分になりながら、礼慈はもう片方の大陰唇も親指で開き、秘裂をくつろげた。
白い肌の向こうの小陰唇は湯の動きでその輪郭を揺らめかせながら、蠱惑的なピンク色を礼慈に晒した。少女のソコを意のままにしているのだという興奮から喉を鳴らし、礼慈は大陰唇を割り開くのを片方の掌に任せ、もう片方の手指で小陰唇を擦った。
「ひぁん……っ?!」
高い鳴き声がして、リリの体がビクンと跳ねる。
「けっこうぬるぬるしてるな」
「ご、ごめんな――んぁ、だって、お兄さまと――っいっしょにおふろにはいってる……っと、わたしぃっ……あたまがぼーってして、おなかがきゅん、ってぇ……っ! そ、それで――おまたから、何かとろって出て……。お湯に入る前に、ながしたんですけどぉ……っ、すき――すきって言ってもらえて、すきって言えて……っ、そしたらとまらなくってっ、お、おしっこじゃないって思うんですけど……っ、これが、あいえき、ですか?」
いじめるつもりはなかったのだが、礼慈の言葉でリリは恥ずかしそうに自分の体の変化を説明した。
自分が発情している様を口頭で説明させるという羞恥プレイによって更に興奮したのか、声に含まれる艶が濃くなり、喘ぎ声にも抑えが利かなくなってきている。
小陰唇をいじる指先ではヌルついた体液が絡みつく感触がよりはっきりとしてきて、指がリリの中に取り込まれた錯覚をおぼえる。
礼慈からやることの説明を受けただけで、まだ状況に理解が及んでいない頭とはことなり、体――少なくとも膣の方はこれからのことを理解しているらしい。
リリの喘ぎ声に自分も高められていきながら、礼慈は指の位置を腹側にわずかにずらした。
「そう、愛液だ……じゃあ、次の準備をしよう」
そう言って陰部の頂点に萌芽している陰核に触れる。
「――――?!」
その瞬間風呂場に反響するような鳴き声がリリの口から迸った。
「え。あ? なに……これ。びっくんってして……おなか……きゅうって……」
「クリトリスは敏感だからな」
「くり……とりす?」
陰核への刺激でイッたのだろう感想に、礼慈は一旦刺激を止めた。リリの呼吸が落ち着くまでクリトリスの説明をしながら彼女が性感を咀嚼するのを待ってやる。
呼吸に余裕が出てくると、興奮が完全に静まる前に礼慈は湯の中で人差し指を立てて、彼女の閉じた秘裂にもう一度触れた。
「膣に入れていく。まずは指で少し慣らそうか」
縦筋を何度か往復して、そのたびに少しずつ力を込めていくと指が恥丘を押し分けて沈み込んでいく。お互いが早めの呼吸を繰り返しながらそれを眺めて、吐息と湯の音だけが浴場を満たした。
やがて指を膣に引っ掛けるところにまで至った礼慈は、左手でリリの恥丘を割り開き、その瞬間を彼女に見せつけるように、ゆっくりと人差し指をヌルつく肉洞の中に挿入した。
「んんん……っ、は、ぁ」
「分かるか? ここが、膣だ」
「おしっこする所と、おしりの間……お母さまやお姉さまが大事な所だって言ってました」
「そう、ここにコレを入れて射精すると赤ちゃんができるんだ」
陰茎を目で示すとリリはそれをじっくりと眺め、やがて、
「シャセイ……?」
「ここから精液を出すこと。精液ってのは白いねばっとした汁で、赤ちゃんの素だ」
リリの疑問に答えながら彼女の浅い所を指の腹でこする。
リリの視線が自らの股の間に移り、指の動きで与えられる刺激に「んぅ……ッ」と喘いだ。
「気持ちいいか?」
「……え、あ、……うぅ」
恥ずかしそうに質問にうなずくリリに、礼慈は口元を緩めて、
「いいんだ。そのためにしてるんだから。俺もこうしてるだけで気持ちいいし。それに、この後、少し痛くなるからな」
「イタく?」
「そう。この大事な穴の中には処女膜っていう膜があってな……」
説明をしていきながらも、リリが破瓜の痛みを恐がるのを防ぐために中をほぐす指の動きを止めずに快楽を与え続けて思考を濁らせる。
処女膜には傷をつけないよう浅い所に集中した動きをしているが、相変わらず狭い膣は油断すると指を奥に飲み込まれてしまう程に吸い着きうねっていた。
リリに言った、『こうしているだけで気持ち良い』というのは比喩でもなんでもない。本当に指を高い体温で締め付けられる感触が礼慈の快楽になっているのだ。
おかげで湯の中で震える陰茎から先走りが止まらない。
「だ、だいじなものなら……っ、しょじょまく……っお兄さまに、お兄さまにやぶってほしいですっ!」
礼慈の腕を支えに股の中で蠢いている指を膣のトバ口でしゃぶりながら、リリは処女の喪失をねだる。
膜の説明と指の動きに高められていたため、彼女の呼吸はまたも喘ぎ声混じりのものになっており、次の絶頂が近いことが伺える。
このまま快楽に悶える声を聞きながら膣内で指を遊ばせるだけで礼慈も暴発してしまいそうだった。
そしてそうなった場合、衝動的に指をリリの奥深くにまで突き刺してしまいそうでもあった。
(それは……まずい……っ)
指を奥に突っ込んだ充足とリリの膣内の締め付けがあれば湯の中に射精してしまうのも本懐を遂げる、とはいかないがある程度満足のいくものになるだろう。
だが、リリの方はそうはいくまい。
リリが処女を貫かれた直後でも気持ち良さそうにしているのは破瓜の直後に強請っていく精液のおかげではないかと礼慈は考えていた。
その考えが正しいのかどうかは分からないが、彼女らにとって精が濃縮されている精液が体に良いモノであるというのは間違いのない事実だ。だとすれば、それがない処女喪失は逆説的にリリの負担が増すということを意味する。
これまでの、流されるままのような処女喪失は結果的にうまくいっていて、告白をしたその直後の処女喪失はリリを傷つけるだけで終わってしまうというのは矮小なプライドであるが、避けたいと思う。
(別にテクニシャンになりたいってわけじゃないけど……)
リリがこれから何度も繰り返すことになるであろう処女の喪失。男の自分には理解できないことだからこそ、彼女にはその全ての“はじめて”を良いものとして経験して欲しい。
例えそれらの記憶が全て抜け落ちていくのだとしても。
リリの声が限界まで昂ぶり、背を丸めて礼慈の両手を抱きかかえるようにしてきた。
抱き寄せられる動きでリリの奥の方へと指が入っていきそうになるのを慌てて止める。指も引き抜き、やんわりと腕を解かせた。
「っ………?」
やめちゃうの? とでも言いたげな視線を髪をまとめていた解けかけのタオルを軽く叩くことでいなして、礼慈は彼女の両腿を引き寄せた。
「後ろに手をついて、股が見えるようにして」
「は、はい……」
言われた通りに股間を突き出すリリから手を離して、礼慈は自分の怒張した陰茎を掴んだ。
リリの瞳が陰茎に釘付けになっていることに気付いて湯の中で軽く振ってみせると、彼女はぼそりと、
「おっきい」
「……」
別に他人と比較して大きいことに優越感を覚えることはない。リリに会う前より大きくなるようになった陰茎はリリにとっては凶器でしかないのではないかと思うこともある。だが、その雄大な景色に向けられるような純朴な感想は、礼慈の中の雄をおだてた。
「そう、指よりも全然大きいからな。コレをこれからリリの大事な穴のなかに挿入れるんだ。さっき言ったように痛いだろうし、苦しいかもしれないけど、我慢できるか?」
「お兄さまのおちんちんですもの。きっとだいじょうぶです」
「指もきもちよかったですし」とごにょごにょ続けるリリに自分を高ぶらせながら、礼慈は少しほぐれたリリの膣に亀頭を押し当て、そのまま腰を押し進めた。
幼肉を掻き分ける時を今か今かと期待していた陰茎が侵入を始める。
愛液も先走りも十分とはいえ、やはり肉をほじるような強引な抵抗がある。この幼い膣を犯しているという感触こそを、自らの意思でリリを犯しているという実感に変えた礼慈は、埋まった亀頭。その先端に最後の覚悟を問うようにやんわりとした処女膜の感触を得る。
礼慈はみぞおちに力を入れ、彼女の処女膜に四度目の決壊をもたらした。
「――――い"あ、――ッ?」
「――――ッく」
ブヂッ、という手応えに被さるように、膣が異物を搾る。
先走りをダラダラ垂れ流す程に高まっていた礼慈に膣襞の抱きつきを我慢できるはずもなく、またそうするつもりもなかった。
快楽の爆発と共に精液が尿道を駆け上がり、一瞬亀頭が膨らむ溜めを作った後、リリの膣内に放たれていく。
一度の放射。そして次の脈動のための一瞬の溜め。
その間に礼慈は陰茎を半ばまで侵入させていた。
亀頭が突き当たる行き止まりは、リリと礼慈の関係においては行き止まりではない。
二度目の脈動を膣口に叩きつけながら、礼慈はリリの尻に手を回して次の放出に向けて充血し、ガチガチになった亀頭を更に奥へとねじ込んだ。
リリの奥でコキ、という子宮口が開門する音がして、陰茎が根本まで入り切る。
「お兄さま! お兄さま! おにいさま!」
「リリ……ッ」
風呂場に反響する声に全身を震えさせながら、礼慈はリリの子宮の最奥に精液を吐き出し続けた。
後ろ手をついていたリリの手が滑り、絶頂の喜悦に顔を惚けさせたまま湯に沈みそうになる。そんな彼女にとっさに手を伸ばして頭を確保する。
「――ッ」
崩れた体勢によって媚肉が擦られ、追加される快楽が三度目の脈動を後押しする。
子宮膣に白濁を吐きながら、もう片方の手で尻からリリを持ち上げた礼慈は、自分の腰の上に彼女を乗せる形で抱き寄せた。
「――んあぅっ」
「……っ」
自分の体重で深く串刺しにされる形になったリリが肉襞を震わせて礼慈に上半身をもたれさせる。
それを受け止め、礼慈は肉の震えが彼女にとて快楽であるようにと祈りながら、穏やかになってきた四度目の脈動をリリに捧げた。
膨張した陰茎は、膣口から始まり子宮底に至るまでを使って抱きしめられていた。
快楽がリリと触れ合う部分から際限なくもたらされる。触れ合う腹から亀頭が浮き出ているのが伝わってきて、そうまでして受け容れられている事実に酔う。
あまりの心地よさに、リリを抱き寄せているのに小さな彼女に全身を包み込まれているような錯覚を感じてもいた。
柔らかく小さな身体を犯している自分を意識しているのに、そんな自身と彼女の間の境界が曖昧になって溶け合うようにも思えてくる。
不思議な感覚を伴う酩酊は深まっていく。そうして全ての感覚が一貫して伝えてくるのは、一つになっているという悦楽と充足感だ。
「――リリ」
「ん、っあ、なかで、びくんって、おちんちん、あついのが……っ気もちいい、わたし、おかしくな、あっ、きもちよくて、力、入らな……んッ」
体の中に入り込んだモノから加えられる圧や熱、体液を一つ一つ味わうようにリリは感じるものをそのまま回らない舌で口にする。その言葉の断片の中に快楽を語るものがあるのが愛おしくて、礼慈はより強く、リリに体を押し付けるように抱きしめた。陰茎が子宮の奥を抉って、リリが嬌声をこぼし、その瞬間リリの全身が絶頂に至った。
立て続けの絶頂は快楽一色の鳴き声をリリの口から溢れさせ、彼女の胎は礼慈の射精の脈動に合わせて肉襞を蠢かせる。奥へと礼慈を吸い上げ続ける動きに、礼慈は逆らう選択肢すらなく陰茎を深く深く突き立てた。
本来赤ん坊が育まれる聖域であるはずの子宮がそんな礼慈を迎え入れる。むずがる子をあやすように欲望の開放を求めて痙攣する陰茎を抱きとめ、心ゆくまでの吐精を許している。
以前の、射精をせき止めるような締め付けも、陰茎ごと生命を搾るような吸い上げも、もはやない。この四度目の、そして想いを伝え合ってはじめての初体験は二人にとって最高の快楽をもたらしていた。
(……ああ、なんだ……)
二度目の射精へと導かれながら、礼慈は迎えられてあやされて許される快感を甘受し悟る。
これまで、彼女と性交するたびに幼い、未熟な身体を犯すことに罪悪感を覚えていた自分の認識を改める。
リリは、この短期間の間に成長していた。
破瓜と共に訪れる絶頂と締まりは、奥に礼慈を受け容れるため、この溶け合うような快楽の抱擁は礼慈と気持ちよくなるために育ったものだ。
彼女の身体は小さく幼いが、礼慈を迎えることに関しては成熟していた。
このように成長を促したのは間違いなく自分であろうと思うと彼女と交わるたびに罪悪感と表裏一体で訪れる満足感と充足感が、これまでにない程湧き上がってくる。それに加えて今の礼慈はこの事実に安心も抱いていた。
胸元で、震える呼吸と艶の乗ったうめきを上げながら本能的に快楽を求めてゆったりと腰をねじるリリに陰茎を搾り擦られる。礼慈は掌の下にある小さな尻臀を押さえ付け、同時に腰を突き上げて応えた。
『――――――――ッ!!』
小さな、でも完成しつつある胎の中にさらなる精が噴き出した。
19/07/06 14:51更新 / コン
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