連載小説
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3 甲板の天国
横帆
船の進行方向に対して垂直に張られた帆。
追い風を受け止めやすいので推進力が高い。

縦帆
船の進行方向に対して平行に張られた帆。
推進力では横帆に劣るが逆風でも進むことができ、また少ない人数で操帆できる。










「船長ー!」
「アマロ船長だぁ♥」
「やったぁ!」


 絶景、楽園、天国。無骨なブリガンティンの軍船が、そんな言葉を連想する場所に変わっていた。
 甲板で俺を出迎えたのは、十人以上の女たち。皆お揃いの水兵服を着て、俺に美しい笑顔を向けている。顔つき、歳、体つきは様々だが、皆エキゾチックな褐色の肌をしており、朝日の下で小麦畑のように輝いていた。

 そして彼女たちは皆、桃色の羽衣と光輪を持っていたのだ。

「私だけではありません。みんな今日から、アマロ船長にお仕えします。船員であり、妻でもあります」

 耳元でメリーカが甘く囁いた。どくん、と大きく胸が高鳴る。笑顔で俺を囲む、水兵姿のフーリーたち。皆メリーカと同じ目でこちらを見ている。

 メリーカと同じことを、この全員とできる。

 一人のフーリー、すらりと背の高い巻き毛の娘が前に進み出た。つり目がちで気の強そうな顔つきの美女だ。彼女は後ろを向くと、肩越しに微笑みかけながらスカートの裾を捲った。白いスカートの下はレースのついた黒い下着、それを指先でずりおろして丸い臀部を見せてくる。
 昔見た美の女神の像の尻を思い出す。大きすぎないのにしっかりとした丸みと膨らみがあって、熟れた桃のような曲線美を描いている。半脱ぎの下着、誘うような視線に股間がじわりと疼いた。

 辛抱たまらず、彼女を後ろから抱きしめる。極限まで勃起した男根をその芸術的な尻へ押し付けた。

「わっ。カチカチだね♥」

 ペニスの感触にぴくんと震えながらも、彼女は張りのあるお尻でしっかりと男根を受け止めてくれた。声はメリーカより少し低く、艶やかさがある。羽衣がふわりと体をくすぐり、髪からは良い匂いがする。
 大勢の天使たちが見守る中で、女体の前面に手を回し、水兵服の裾から胸元へ滑り込ませる。メリーカと同じで、全く嫌がることなく素肌を触らせてくれた。掌に丁度収まる小ぶりな乳房は弾力があり、乳首はつんと勃っていた。

「ん……胸の方はあんまり、自信ないんだよね……」
「……いや、十分柔らかいし気持ちいい」

 気恥ずかしげにぼやく彼女に囁くと、「ありがと」と照れ臭そうなお礼が返ってきた。男根はお尻の谷間にしっかりと挟まれ、その弾力とすべすべとした肌触りに晒されている。
 ふいに、腰から背中に温かい感触を覚えた。振り向くと小さなフーリーが二人、後ろから俺に密着していた。

「船長、背中おっきい……」
「腕、太い……かっこいい♥」

 うっとりと呟く二人はよく似た顔をしていた。天使にも双子がいるのだろうかと、ふと疑問が湧く。

「その子たち可愛いでしょ? 後で遊んであげてね。ボクのお尻を楽しんでから♥」

 ぐっとお尻を突き出され、男根が甘い快楽に震える。背中や腕を撫でる小さな手が尚更興奮を高める。周囲で見守るメリーカたちの視線にさえ感じてしまう。
 そのままぐりぐりと円を描く桃の動きに、いよいよ限界に達した。

「出る……っ!」

 彼女の小ぶりな胸へ掴まるようにして、お尻へしっかりと密着させて迸らせる。水音を立てながら、綺麗な臀部を精液で汚していった。周りで見守っていた皆がキャーッと歓声を上げ、拍手する。

「わぁ、熱い♥ お尻が火傷しそうだぁ……♥」

 射精している最中も腰を揺り動かし、お尻全体にべっとりと精液をなすりつけ、彼女はとても楽しそうだ。先ほどと同様に脈動は長く続き、褐色のお尻に多量の白濁が広がっている。強い快感に力が抜ける俺を、後ろの小さな二人がゆっくりと座らせてくれた。
 そんな俺を見下ろしながら、長身のフーリーは下着を上げた。お尻が白濁でベトベトのままだったので、下着の黒い生地に白い染みができた。

「ボクはイルザンナ。これからよろしくね、船長♥」

 にこやかに名乗り、屈んで唇を奪ってきた。彼女がその気だったとはいえ、名前も聞かずいきなり淫らな行為に及んでしまったことを恥じる。イルザンナは俺の頬を撫でながら濃厚なキスを交わすと、ゆっくりと離れた。
 唇同士を繋ぐ唾液の糸が切れたとき、ふと彼女の名前に聞き覚えがある気がした。だがそれについて尋ねる前に、今度は後ろにいた二人が俺の顔を覗き込んできた。期待の眼差しで。

 小さな少女……下手をすれば幼女かもしれない女の子たち。髪を頭の両側で結って、とても可愛い。幼い顔立ちにも関わらず、メリーカやイルザンナに負けないくらい好色な視線で俺を見ている。
 今までこんなことは無かった。こんな子供に欲情するなんて。男根は上を向いていて、この子供たちと愛し合うことを欲していた。

「……お前たち、名前は?」
「あたし、ヘレ!」
「わたしはミア」

 二人は元気良く答えた。顔立ちは瓜二つだが、髪が短い方がヘレ、長い方がミアか。二人とも脚をもじもじとすり合わせ、その細いふとももに透明な汁が伝っていた。二人とも性の悦びを待ち望んでいる。
 だが本当に良いのだろうか。二人は人間ではなく天使で、もしかしたら俺より年上という可能性もあるだろう。だが道徳的に、人倫として、こんな小さな女の子に性欲をぶつけるのは……

「アマロ船長、何も気にしなくていいんですよ。船長がこの子たちと愛し合うのは、エロス神が認めた愛なのですから」

 メリーカが優しく諭してくれた。俺の心が読めるのだろうか。

「あ、ボク良いこと考えた」

 イルザンナはいたずらっぽく笑うと、幼い二人へ何やら耳打ちする。二人は顔を見合わせて微笑むと、甲板の何も無い場所を見て、胸の前で手でハート形を作る。祈りのようだった。
 すると朧げな光と共に、甲板に四角い物体が現れた。ベッドだ。清潔なシーツの敷かれた、柔らかそうなベッドである。

 ヘレとミアは水兵服のスカートを脱ぎ去ってしまった。イルザンナと違ってその下に何も身につけておらず、裸だった。小さなお尻とふともも、そして幼い恥丘が露わになる。普通なら男の味など知ってはいけないはずのそこは、すでに果汁を滴らせていた。
 ミアが仰向けにベッドへ寝転び、その上にヘレがうつ伏せで覆いかぶさる。二人とも足を広げた。

「船長、来て♥」
「ほら、ココ!」

 自分たちの股間……上下に向き合って重なった、幼い女性器を指差し、二人は懇願する。まるで少女同士で交わるかのように仲良く手を繋ぎ、俺を待っている。

 今まで学んできた倫理観よりも、メリーカの言葉を信じることにした。ベッドに乗った二人へ近づき、大きく広げた脚の間へ入る。上下に向き合って重なった割れ目は丁度俺の腰の高さだ。
 期待の眼差しを受けながら、その二つの女性器の合間に肉棒を挿入した。

「あぁんっ♥」
「きゃぅん♥」

 幼き天使たちが動物じみた声を出して震える。割れ目は十分に濡れており、男根はスムーズに双子の下腹部まで滑り込んだ。腰を引き、割れ目の合間で肉棒を擦る。

「ひゃっ♥」
「んぅ、きもちいい……♥」

 性器を擦られる刺激をしっかりと感じ、顔を蕩けさせるヘレとミア。俺の方も上下から押し付けられる幼い割れ目の感触、そして愛液のぬめりでえも言われぬ快感を味わっていた。

「あっ、ふああっ♥ 船長も、きもちいい……?」
「きゅぅっ♥ ちゃんときもちーい?」

 健気に尋ねてくるのが可愛らしく、俺はヘレの尻を掴んで一心不乱に腰を前後させた。ベッドの上で幼い二人が嬌声を上げるのを、他のフーリーたちが覗き込んでは「かわいい〜」「気持ちよさそう」「いいな〜」などと声を上げる。特にイルザンナは楽しそうに見ていた。

 やがてまた快楽が最高潮に達した。ヘレの小さなお尻を揉んで、その谷間を広げてみたりしながら、さらに腰を前後させる。
 だがいよいよ出してしまいそうになったとき、この幼い天使たちの性器の中に射精してみたいという背徳的な欲求を抑えられなくなった。

「ミア、挿れるぞ!」
「ふぇ……!?」

 快楽に蕩けきった彼女はぼんやりと俺を見上げる。腰の角度を少し変えただけで、男根は下の割れ目にめり込んだ。亀頭に熱い感触を感じた直後、ミアの狭い膣内へ無理やり押し込む。

「んっきゃぁぁぁぁ♥」

 悲鳴と悦びの入り混じった声が、甲板に響き渡った。小さく狭い膣を押し分けて、ぎゅうぎゅうと強い圧迫を味わう。男根が食いちぎられそうな締め付けだった。だが痛みはなく、臨界点までこみ上げた快感の印が迸る。

「あ、きゃぅっ♥ せ、せんちょっ♥ 出てる、ナカ、きたぁ、ああ、ぁぁ♥」

 ミアはヘレにのし掛かられたまま暴れるが、とても嬉しそうだ。本来子供がしてはいけない、性に溺れた笑顔。大量に迸った白濁は小さな子宮には収まりきらず、結合部から垂れてくる。
 これもメリーカが言っていたエロス神の恩恵なのだろうか、フーリーたちとの淫行では射精が長く続くらしい。メリーカとイルザンナでそれが分かっていたから、射精しながら男根を引き抜く。そして残りをヘレに注ぎ込むべく、上の割れ目へ挿入した。

「ふわぁぁぁんっ♥ は、入ったぁ♥」

 今度はヘレが叫びを上げた。彼女の膣内はミアより柔らかくつるんと入ったが、メリーカの中と同じように肉棒を吸引してくるような感触があった。一番奥へ亀頭が吸い付けられ、残っている精液を搾り出される。

 しばらく続いた射精が収まり、ぬるりと男根を引き抜く。天使の双子は互いに抱き合いながら、ひたすら震えていた。膣からはたらりと白濁が垂れ、愛液と混じり合っている。メリーカの言葉を信じて二人を犯したが、この幼い体へ強引に挿入してしまったことには罪悪感が湧き上がる。

「……大丈夫か? 痛くなかったか?」
「……ん、へーき。すっごくきもちよかった♥」
「せんちょ、やさしい……♥ だいすきぃ……♥」

 まだ快楽に蕩け、息を整える二人。

「船長、ちゅーして」
「あたしにも、ちゅー」

 唇から舌を見せて懇願する二人。ヘレにそっとキスをし、ゆっくり口の中を舐め回す。口腔も小さくて狭かったが、彼女は一生懸命に舌を絡ませてくれた。続けてミアとも口づけを交わし、唾液を交換する。

「ぷはっ♥」

 唇が離れ、ミアは満足げな笑顔を浮かべた。

 そのとき、右側から抱きついてくるフーリーがいた。くりくりとした目の、長髪が美しい女だ。そして何より、メリーカ以上に胸が大きい。双子とは逆に上半身のみ裸となり、豊満な褐色の乳房を俺の腕に押し当ててくる。ひしゃげて形を変えているのが卑猥だった。

「船長さん、お疲れ様。私はアイリだよ」

 穏やかな口調で名乗り、彼女もキスをしてきた。舌を絡ませているうちに、手が自然と胸に触れてしまう。手からはみ出すほどのボリュームのある胸はとても柔らかく、また弾力がある。瑞々しい肌の感触、髪の匂いも心地よい。

 すると、掌に熱い感触があった。唇を離して目をやると、手に白い湯のようなものがかかっていた。とろみがあって良い香りのする液体が、彼女の乳房の先から出ていたのだ。

「……母乳……?」
「……ふふっ♥」

 口元の唾液を拭い、アイリはベッドに腰掛ける。ヘレとミアがよろよろと起き上がり、俺の手を引いて隣に座らせた。

「はい、力抜いてね」

 アイリに促され、彼女の膝の上に寝る。柔らかく滑らかなふとももが心地よい。上では大きな双峰が揺れ、くりくりとした目と笑顔が見下ろしてくる。このまま寝てしまいたいような心持ちだが、同時にアイリの乳首から滴り続ける母乳が気になった。

「船長、朝ごはんまだでしょ? これどーぞ♥」

 頭を少し起こされて、口に乳首を含まされる。倒錯した状況に飲まれ、反射的に吸い付いてしまった。
 途端に仄かな甘味が口に広がり、食欲が刺激される。

「んっ、吸ってもらうの気持ちいいかも……♥」

 楽しそうに俺の頭を撫でてくれるアイリ。

「私ね、料理が得意だから、船のコックさんになりなさいってエロス様に言われたの。それで万が一食べ物がなくなったときのために、エロス様がミルクを出せる体にしてくれたんだ」

 授乳されながら、股間に触れられる。あれだけ出したのに痛みは全くなく、軽い疲労感も母乳を飲むほどに力が漲り解消されていく。アイリの掌の中で、男根がむくむくと大きくなった。

「だからこのお乳は、エロス様の恵みそのものなんだよ」

 口から乳首が離れ、もう片方の乳首をしゃぶらされる。

「わぁ。船長、いっぱい飲んでる♥」
「船長かっこいいけど、可愛いところもあるんですね……♥」
「やっぱアイリちんのおっぱいエロいね〜」
「あーあ、ボクの胸も大きければなぁ」
「でもイルザンナさんのお尻にも、凄く甘えてらしたじゃないですか」

 周りのフーリーたちが口々に感想を述べ、少し羞恥心が沸き起こる。それでも俺は目を閉じて彼女に身を任せ、夢中になって母乳を吸い、女体の感触に安らいだ。股間ではまだ乾いていない肉棒を、細い指先がゆっくりと撫でてくれる。
 このまま、授乳されながら出してしまいたい……そう思ったが、満腹感を覚えた頃に手を離され、乳房も口から離れてしまった。アイリは戸惑う俺をあやすように、手際よくベッドの上に寝かせる。

「はーい、仕上げはおっぱいだよ♥」

 にこやかに宣言された直後、その揺れ動く双峰が今度は股間へ襲いかかってきた。精液とメリーカ、ヘレ、ミアの愛液、それに母乳が混ざって、ぬめりをおびた胸の谷間で男根がもみくちゃにされる。

「うっ……これ、は……!」
「ね♥ イイでしょ?」

 上目遣いに俺を見上げ、得意げに笑うアイリ。彼女の口調は相変わらず穏やかなのに、乳房は形を変えながら上下に激しく動かされ、凪のような手淫とは逆に強烈な快感を与えてくる。俺の男根も心も乳房の柔らかさに溺れていた。まるで渦潮に巻き込まれた小舟のように、些細な抵抗さえできない。
 もう何がどうなってもいい。思考を投げ出してしまう快感に揉まれ、口から言葉にならない声が漏れてしまう。そして胸の谷間に溺れる男根からは、白濁が漏れ出した。

「はーい、ぴゅっぴゅっぴゅー♥」

 射精する男根へさらに乳房を擦りつけられ、溢れ出るものは勢いを増す。褐色の膨らみが白でべっとりと汚れていき、アイリの顔にまで飛んだ。その淫らな光景がたまらなく幸せだった。

「ふふっ、いっぱい出してもらっちゃった♥」

 アイリが満足げに胸を寄せ、乳房で肉棒を拭取るようにして離れる。肉棒は綺麗に拭われ、彼女の谷間には白い池が残った。

 俺は多幸感に打ちのめされ、ベッドの上で脱力する。しかし他のフーリーたちが笑顔で俺を見下ろして体をさすってくれると、また愛欲が湧き起こってきた。天使の母乳で体に力が漲り、心もそれに合わせて性欲が強まる。

 起き上がって次の相手とキスを交わし、まだまだ宴が続いた。

20/02/21 21:11更新 / 空き缶号
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■作者メッセージ
お読みいただきありがとうございます。
多人数ハーレムですが、全部をピックアップしていては話が終わらないので、フーリーたちの紹介は一旦ここまでとし、コートアルフへ行ってもらいます。
まあ後々また別のフーリーに焦点が当たったりしますが。

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