痴漢は気がついた人が助けてあげましょう
こんにちは僕の名前は空蝉 千鳥(うつせみ ちどり)
クラスでは陰の薄い僕にも好きな人が居る
見た目だけで言うなら、ツリ目気味の胸は巨乳というよりも美乳で、ロングヘアーが良く似合っている
それは僕とは対照的に明るく、口では強がっていたり理不尽なことを言ってたりもするけど根は優しいクラスメイトでメドゥーサの月野 麗(つきや れい)さんだ
同じクラスというだけで何故僕がほとんどかかわりのない彼女を好きになったのかと言うと、彼女は覚えていないと思うが1年ほど前、不良グループにいじめられていた僕を助けてくれたのだ
一瞬で全員石化させた彼等を一瞥し「まったく、弱いものいじめをして何が楽しいのかしら?子供じゃあるまいし」と不満そうに漏らし
「とりあえず私が保健室に連れて行ってあげるから感謝しなさい」
と僕を下半身の蛇の部分でグルグル巻きにして保健室まで連れて行ってもらった
あのときの彼女の凛々しい顔とやり遂げた感を放つ頭の蛇たちを見て彼女に僕は惚れてしまったのだ
ガタンゴトンと揺れる電車の中は人と魔物でギュウギュウ詰めになってしまっている
まぁ時間帯を考えれば当然のことなのかも知れない
今の時間は僕のように学校に向かうために乗っている人や自分の職場までの移動の為に乗っている人がとても多いからだ
普段ならば椅子に座る事の出来るぐらい人の少ない2本ほど早い時間に乗るのだが、今日はたまたま寝坊してしまった
寝坊してしまった、とはいっても学校に遅刻してしまうほどの誤差では無いために特に焦る必要も無く、ドアに近い位置に居るのだがあえて反対側のドアの外に流れている景色をぼんやりと眺めている
目的までの駅にはまだ3駅ほど、時間にしておよそ20分程度である
まともに動けないような空間だが、たまには良いかもしれないなぁ……
なんとなく視線を近い方のドアの方に向けるとぼんやりとしていた思考が一気にフル回転し始めた
なぜかと言うと僕とドアの間、それもすぐ目の前に僕の想い人である麗さんが僕に背を向けて立っていたからである
人ごみに紛れていたとはいえ、こんなにも近くに居たのに気付かなかった僕はマヌケなのかもしれない………
彼女に助けてもらった日以来、これほど近くに居たのは初めてだったので興奮と緊張とで僕の心臓はバクバクいってしまっている
しかし、彼女の方は全然気がついていないようで頭の蛇たちも眠そうに外を眺めている
気が付くと、一つ目の駅に着いたようで反対側のドアが開かれ、更に人が入って来た
そのせいで全体的に奥に押し込まれる、つまりは僕の体が麗さんの方に押し込まれ彼女とほぼ密着状態になってしまった
本来ならうっとおしい満員電車かもしれないが、今日だけは少し嬉しいかもしれない
彼女と密着状態になって焦る僕を尻目にギュウギュウ詰めに客を乗せた電車はアナウンスと共に発進した
しかし、ここで一つのハプニングが発生した
電車が動き出したときの揺れのせいで、僕の片手が彼女の背中を制服越しに触ってしまったのだ
「なんだ背中か……」と思うかもしれないが、僕にとってはそれだけでも悶絶モノなのである
一人であたふたと慌てる僕をあざ笑うかのように更に状況は悪化する
どうやら僕の後ろの方に居た魔物の方の人化の術がなぜか解けてしまったようで、しかもそれがユニコーンだったらしく馬の体の分、更に彼女の方に押し出される
それによって僕の片手が彼女の背中からメドゥーサの割りには大きな胸のところまでずれてしまった
しかし、パニック状態に陥っている僕とは逆に彼女は僕に気付いた様子はなく、頭の蛇もまだぼんやりと外を眺めている
その時、僕の脳裏に邪な言葉が浮かんだ
「ちょっとぐらいなら揉んでも気がつかないだろ」「もうこれ以上はチャンスはないかもしれんぞ」「もしばれそうになっても人ごみから逃げれば問題ないって」
次々と浮かんでくる甘美な発想に僕は屈しそうになるが
「これ以上気まずくなったら嫌だ」「ばれたら最悪ムショ行きだ」「普通に考えたら普通にばれちゃうだろJK」
と理性がそれを押しとどめる
僕はどちらにするべきか彼女の胸に触れながら少しの間悩んだ
…………結局
ふにふにと柔らかい胸はいつまでも触っていたいぐらい気持ちが良い
誘惑に負けてしまった
手を細かく、ゆっくりと動かしているために彼女はまだ気が付いていないらしい
魔物から見たら小さく、人間から見れば大きいというぐらいの彼女の胸のサイズは美乳スキーの僕にとってはとても魅力的である
バレないようにゆっくりと、と僅かに残った理性が警告してくれているのだはあるが、時間が経つにつれ手の動きが段々と大きくなってしまう
想い人の胸を触っているのだ、落ち着いてられる方がおかしい
こんなことをされようが気が付いていないのであれば、もう少し欲張ったって良いじゃないか
むしろ僕はそう囁いてくる本能に従って、空いていた片手を彼女のスカートの中の人間と蛇の部分の境目、人間で言うお尻辺りに這わせる
ひんやりとした蛇の部分の感触を楽しみながら腕を徐々に動かしていき、やがて彼女の秘所までたどり着いた
ラミア種は体の構造上基本的にパンツが穿けないというのを以前どこかで聞いたことがある、それゆえにパンツと言う名の障害も無くその部分まで辿りつけた
触った感覚から察するに彼女は陰毛が生えていないようだ、まさに僕得
改めて彼女の秘所に意識を向ける
ぴっちりと閉じられたそれは外から触れているだけなのに気持ち良く、それだけで性的快感を感じてしまいそうなぐらいにちゅうちゅうと吸い付いてくる
こんなところに愚息なんか挿入したときにはあっというまに絶頂に達してしまうだろう
確かにこれなら魔物と交わった事のある男性が彼女達の虜になってしまうのが納得できる
夢中になってそれを触っていると中の方からなにやらぬるぬるした液体が染み出してきた
愛液というやつだろうか?しかし彼女は相変わらず気付いた様子は無く小さくくしゃみをしている、おそらく無意識の内に感じているのだろうか?それとも魔物の本能というやつかもしれない
しかし、気が付けば僕は無意識のうちに彼女を後ろから抱きしめるような姿勢になっていた、どうやら興奮しすぎて自分が移動していたことも気が付いてなかったらしい
既にズボンを押し上げている愚息も彼女の越し辺りに押し付けてしまっている
その状態になっているのに彼女は何故か僕に気が付いている風には見えない、気が付いていないフリをしているのかもしれない
でもそれならば今まで僕が触っていた事を許しているということになる、僕の自惚れでなければの話だが
ただ本当に気が付いていないのかもしれないが、その確立は低いだろう
ならば僕はもっと彼女の体を触っても問題は無いのだろう
そう思い、僕は次の駅にもうすぐ着くというアナウンスを聞き流しながら指に意識を集中させ、彼女への緩やかな愛撫を再開させようとしたその時
「この人痴漢です」
彼女は僕の体から少し離れ、僕を頭の蛇と一緒に睨みつけた
頭の中は後悔でいっぱいになっていた
なんで調子に乗ってそのまま触り続けたのだろう、犯罪だとわかっていてそれを続けたのだろう、と
石化された状態のまま、周囲から批難の視線を浴びながら考える
いつぞやのように彼女に巻かれているが、今日はそれを楽しめるような状況ではない
駅に着いたので彼女に引きずられながら電車を降りる、否、降ろされる
おそらくこのまま駅長室にでもつれていかれ、そのまま警察に引き渡されるだろう
もはや開き直る気も起きないし、体を動かすこともできないので固定された視線に写る彼女の背中と、時折こちらを睨んでくる頭の蛇を眺める
どうせなら普通に彼女と仲良くなって玉砕覚悟で告白すれば良かった、そんなことも考えるが、今更そんなことはできやしない
彼女は無言でこちらを見ないまま進み続け
駅長室の横を通り過ぎた
僕が動けたのならばマヌケ面をさらしていただろう
そしてそんな僕を尻目に彼女は女子便所に入り、個室に自分と石化した僕を押し込んだ
魔物用の個室らしく、中は意外と広い
そして個室の鍵を閉めると携帯電話を取り出した
「………もしもし桃花先生、麗です」
「今日ちょっと色々あって私と千鳥君は遅刻してしまうのでよろしくお願いします」
「………はい、後の報告はちゃんとしますから……はい…では失礼します」
そう言って担任への通話を切ると、彼女は僕の石化を解除した
変な体勢で石化していたので解除と同時に思わずこけそうになってしまったが、彼女の蛇の部分が僕を支えた
「まったく……危なかったわね……あと少しで捕まっちゃうところだったわよ」
「私の体に夢中になってくれたのは嬉しいけど、アンタはもう少し周りを警戒しなさいよ」
彼女は腕を組んで、はぁ、と溜め息を一つついた
電車の中とは違い、彼女の頭の蛇がなぜか僕に頭をこすり付けてくる
僕は彼女の言っている事がまったく分からなかった
そもそも何故僕は駅長室でなくここにつれてこられたのだろうか?
「まだ分かんないの?じゃあ教えてあげるわ」
「アンタの隣に居たサラリーマンものすごい目でアンタを睨んでたわよ、後もうちょっと遅かったらここじゃなくてその男に腕を掴まれて警察行きってわけよ」
つまり、僕はまた彼女に助けられたという事らしい
しかし何故彼女に痴漢行為を働いていた僕を、恩を仇で返したような僕を助けてくれたのだろうか?
どういうつもりで彼女は僕をここに連れてきたのかは分からないけれど、とりあえず許してもらえるとは思わないが痴漢したことを謝ろう
「その……ごめんなさい……貴女にあんな事をして……」
僕が頭を下げて謝ると、彼女は腕を組んだまま頬を少し赤らめて俯いた
「別に謝らなくても良いわよ、私も嫌じゃなかったし……相手がアンタだし……」
それだけ言うと彼女は黙り込み、気まずい雰囲気が流れる
しばらくの間彼女の頭の蛇が僕頬擦りしている音を除き、お互いに黙ったまま時間が流れていく
やがて、彼女の口が開いた
「………電車の中にアンタが居た事は最初から気づいていたわ」
「だけど気がついていない様子だったから、私も気がつかないフリをして………」
………僕はなんて馬鹿なのだろうか、彼女は気がつかないフリをしていたことを全然分からなかったとは
そういえば、頭の蛇の一匹がこっち側の景色を見ていた感じに見えたけど、単に僕をガン見していたってことだろう………
「勢いとはいえ、アンタに色々と触られたのにはびっくりしたわ、今までアンタに注目されてなかったこともあるしね」
「私みたいな女、良い所が無いから当然よね、意地っ張りで、ストーカーで、髪の毛なんか蛇になってるし、胸もあんまり大きくないし」
「だけど、嬉しかったの、こんな私でも欲情してくれたんだもの」
………魔物相手に欲情しない男なんてホモか枯れているかのどっちかだと思う
しかも僕は彼女をものすごく注目していたけれど、会話のきっかけを作れなかったし、気恥ずかしくてあんまり直視できなかったって話なんだけどね………
ていうかストーカーってどういうことなの………
「ねぇ、お願いがあるの」
「さっきの続きをして欲しいの……」
「もう我慢できないの……この際アンタのセフレでも肉奴隷でもなんでも良いから抱いて、ねぇ犯して」
僕に懇願し、顔を上げて僕にすがり付いてきた彼女の目には涙が浮かんでいる
色々ツッコミたいところとかあるけれど、まずは彼女への誤解を解かねばならない
「れ、麗さんちょっと待ってよ」
僕が彼女の体をそっと離すと、彼女はついに泣き出してしまった
「やっぱり私なんか嫌よね、ごめんなさい、迷惑よねこんな風に迫られてもうっとおしいよね」
………いつもの僕ならばおろおろするだけかもしれないが、今回はきちんと言わなければならない
僕は彼女の肩をしっかり掴み、顔を僕の方に向けさせる
「麗さん落ち着いて、まずは僕の話を聞いてほしいんだ」
僕が彼女にそう言うと、彼女は目から涙をこぼしながらも僕の目をしっかりと見てくれた
………石化されないよね?
「僕が今まで麗さんとあんまり関わらなかったのは単に僕が臆病なだけなんだよ」
「僕はあなたのことばかり考えているクセに、話しかける勇気も無い臆病者なんだ」
「痴漢をしたのもあなただったからだし、あぁ、何一つ良い言葉が出てこないや」
「とにかく、僕は麗さんのことが好きなんだ」
そう言って彼女にキスをする
彼女は目を見開き、驚いた様子ではあるものの、僕のキスを受け入れている
唇が触れ合う程度のキスにしようと思ったつもりだったのだが、そのまま衝動的に彼女の口内に舌を滑り込ませてしまった
しかし、彼女は腕を僕の背中に回し、下半身を僕の体に巻きつかせ、逆に僕の口内にも自分の舌を絡ませてきた
「んむ……かくごしにゃさい……もうはなさないんだからぁ……ちゅむ……」
「ちゅぷ……ぼくも……れろ……にげる気はありませんよ……」
ラミア種は総じて嫉妬深いという話だが、こんなにも自分を想ってくれている人を裏切るような人間はあまり居ないだろう
その美しい蛇腹に心も体もグルグル巻きにされるのだから他の女性になんかを相手にする余裕なんかなくなるしね
しばらくの間、夢中になってキスをしていたがどちらともなく口を離した
そして彼女の手を掴んで、自分の下半身に導いた
「ほら……ここ……触ってみなさい……アンタのが欲しくてこんな状態になってるのよ……責任を取りなさいよね……」
彼女の秘所は先ほどよりもぬるぬるになっており、時折ひくついている
そして彼女はそのまま僕のモノをジッパーを上げ、引きずり出した
「アンタのもこんなになってる……なんだか嬉しいな……」
僕のモノを少し手で扱いた後、彼女は自分の秘所に導いた
その後、お互いが満足するまで交わりあった
トイレから出たとき、時間は既に下校時刻になってしまっていた
仕方が無いのでそのまま家に帰ろうと思ったのだが、彼女が僕から離れたくないと言い張り、自分の親には連絡を入れたらしいので一緒に僕の家へ帰ることになった
僕の両親は特に気にすることなく、むしろ、ようやっと僕に彼女が出来たと喜んでいた
だからってお祝いをするのは止めて欲しいが
もちろん夜も彼女と求め合ったけれど
次の日に学校では、メロウの担任による僕達のクラス恒例のカップル成立の洗礼(またの名を公開処刑)を受けた
内容はお互いが付き合うまでの工程や想い、交わりなどの内容を赤裸々に告白するというものである
昨日、学校をサボったことによるフォローを色々してくれたらしいので逆らう事もできなかった
今まではクラスメイトの洗礼を受けているの人事のように見ていたが、まさかこんなに恥ずかしいとは思わなかったよ
クラスでは陰の薄い僕にも好きな人が居る
見た目だけで言うなら、ツリ目気味の胸は巨乳というよりも美乳で、ロングヘアーが良く似合っている
それは僕とは対照的に明るく、口では強がっていたり理不尽なことを言ってたりもするけど根は優しいクラスメイトでメドゥーサの月野 麗(つきや れい)さんだ
同じクラスというだけで何故僕がほとんどかかわりのない彼女を好きになったのかと言うと、彼女は覚えていないと思うが1年ほど前、不良グループにいじめられていた僕を助けてくれたのだ
一瞬で全員石化させた彼等を一瞥し「まったく、弱いものいじめをして何が楽しいのかしら?子供じゃあるまいし」と不満そうに漏らし
「とりあえず私が保健室に連れて行ってあげるから感謝しなさい」
と僕を下半身の蛇の部分でグルグル巻きにして保健室まで連れて行ってもらった
あのときの彼女の凛々しい顔とやり遂げた感を放つ頭の蛇たちを見て彼女に僕は惚れてしまったのだ
ガタンゴトンと揺れる電車の中は人と魔物でギュウギュウ詰めになってしまっている
まぁ時間帯を考えれば当然のことなのかも知れない
今の時間は僕のように学校に向かうために乗っている人や自分の職場までの移動の為に乗っている人がとても多いからだ
普段ならば椅子に座る事の出来るぐらい人の少ない2本ほど早い時間に乗るのだが、今日はたまたま寝坊してしまった
寝坊してしまった、とはいっても学校に遅刻してしまうほどの誤差では無いために特に焦る必要も無く、ドアに近い位置に居るのだがあえて反対側のドアの外に流れている景色をぼんやりと眺めている
目的までの駅にはまだ3駅ほど、時間にしておよそ20分程度である
まともに動けないような空間だが、たまには良いかもしれないなぁ……
なんとなく視線を近い方のドアの方に向けるとぼんやりとしていた思考が一気にフル回転し始めた
なぜかと言うと僕とドアの間、それもすぐ目の前に僕の想い人である麗さんが僕に背を向けて立っていたからである
人ごみに紛れていたとはいえ、こんなにも近くに居たのに気付かなかった僕はマヌケなのかもしれない………
彼女に助けてもらった日以来、これほど近くに居たのは初めてだったので興奮と緊張とで僕の心臓はバクバクいってしまっている
しかし、彼女の方は全然気がついていないようで頭の蛇たちも眠そうに外を眺めている
気が付くと、一つ目の駅に着いたようで反対側のドアが開かれ、更に人が入って来た
そのせいで全体的に奥に押し込まれる、つまりは僕の体が麗さんの方に押し込まれ彼女とほぼ密着状態になってしまった
本来ならうっとおしい満員電車かもしれないが、今日だけは少し嬉しいかもしれない
彼女と密着状態になって焦る僕を尻目にギュウギュウ詰めに客を乗せた電車はアナウンスと共に発進した
しかし、ここで一つのハプニングが発生した
電車が動き出したときの揺れのせいで、僕の片手が彼女の背中を制服越しに触ってしまったのだ
「なんだ背中か……」と思うかもしれないが、僕にとってはそれだけでも悶絶モノなのである
一人であたふたと慌てる僕をあざ笑うかのように更に状況は悪化する
どうやら僕の後ろの方に居た魔物の方の人化の術がなぜか解けてしまったようで、しかもそれがユニコーンだったらしく馬の体の分、更に彼女の方に押し出される
それによって僕の片手が彼女の背中からメドゥーサの割りには大きな胸のところまでずれてしまった
しかし、パニック状態に陥っている僕とは逆に彼女は僕に気付いた様子はなく、頭の蛇もまだぼんやりと外を眺めている
その時、僕の脳裏に邪な言葉が浮かんだ
「ちょっとぐらいなら揉んでも気がつかないだろ」「もうこれ以上はチャンスはないかもしれんぞ」「もしばれそうになっても人ごみから逃げれば問題ないって」
次々と浮かんでくる甘美な発想に僕は屈しそうになるが
「これ以上気まずくなったら嫌だ」「ばれたら最悪ムショ行きだ」「普通に考えたら普通にばれちゃうだろJK」
と理性がそれを押しとどめる
僕はどちらにするべきか彼女の胸に触れながら少しの間悩んだ
…………結局
ふにふにと柔らかい胸はいつまでも触っていたいぐらい気持ちが良い
誘惑に負けてしまった
手を細かく、ゆっくりと動かしているために彼女はまだ気が付いていないらしい
魔物から見たら小さく、人間から見れば大きいというぐらいの彼女の胸のサイズは美乳スキーの僕にとってはとても魅力的である
バレないようにゆっくりと、と僅かに残った理性が警告してくれているのだはあるが、時間が経つにつれ手の動きが段々と大きくなってしまう
想い人の胸を触っているのだ、落ち着いてられる方がおかしい
こんなことをされようが気が付いていないのであれば、もう少し欲張ったって良いじゃないか
むしろ僕はそう囁いてくる本能に従って、空いていた片手を彼女のスカートの中の人間と蛇の部分の境目、人間で言うお尻辺りに這わせる
ひんやりとした蛇の部分の感触を楽しみながら腕を徐々に動かしていき、やがて彼女の秘所までたどり着いた
ラミア種は体の構造上基本的にパンツが穿けないというのを以前どこかで聞いたことがある、それゆえにパンツと言う名の障害も無くその部分まで辿りつけた
触った感覚から察するに彼女は陰毛が生えていないようだ、まさに僕得
改めて彼女の秘所に意識を向ける
ぴっちりと閉じられたそれは外から触れているだけなのに気持ち良く、それだけで性的快感を感じてしまいそうなぐらいにちゅうちゅうと吸い付いてくる
こんなところに愚息なんか挿入したときにはあっというまに絶頂に達してしまうだろう
確かにこれなら魔物と交わった事のある男性が彼女達の虜になってしまうのが納得できる
夢中になってそれを触っていると中の方からなにやらぬるぬるした液体が染み出してきた
愛液というやつだろうか?しかし彼女は相変わらず気付いた様子は無く小さくくしゃみをしている、おそらく無意識の内に感じているのだろうか?それとも魔物の本能というやつかもしれない
しかし、気が付けば僕は無意識のうちに彼女を後ろから抱きしめるような姿勢になっていた、どうやら興奮しすぎて自分が移動していたことも気が付いてなかったらしい
既にズボンを押し上げている愚息も彼女の越し辺りに押し付けてしまっている
その状態になっているのに彼女は何故か僕に気が付いている風には見えない、気が付いていないフリをしているのかもしれない
でもそれならば今まで僕が触っていた事を許しているということになる、僕の自惚れでなければの話だが
ただ本当に気が付いていないのかもしれないが、その確立は低いだろう
ならば僕はもっと彼女の体を触っても問題は無いのだろう
そう思い、僕は次の駅にもうすぐ着くというアナウンスを聞き流しながら指に意識を集中させ、彼女への緩やかな愛撫を再開させようとしたその時
「この人痴漢です」
彼女は僕の体から少し離れ、僕を頭の蛇と一緒に睨みつけた
頭の中は後悔でいっぱいになっていた
なんで調子に乗ってそのまま触り続けたのだろう、犯罪だとわかっていてそれを続けたのだろう、と
石化された状態のまま、周囲から批難の視線を浴びながら考える
いつぞやのように彼女に巻かれているが、今日はそれを楽しめるような状況ではない
駅に着いたので彼女に引きずられながら電車を降りる、否、降ろされる
おそらくこのまま駅長室にでもつれていかれ、そのまま警察に引き渡されるだろう
もはや開き直る気も起きないし、体を動かすこともできないので固定された視線に写る彼女の背中と、時折こちらを睨んでくる頭の蛇を眺める
どうせなら普通に彼女と仲良くなって玉砕覚悟で告白すれば良かった、そんなことも考えるが、今更そんなことはできやしない
彼女は無言でこちらを見ないまま進み続け
駅長室の横を通り過ぎた
僕が動けたのならばマヌケ面をさらしていただろう
そしてそんな僕を尻目に彼女は女子便所に入り、個室に自分と石化した僕を押し込んだ
魔物用の個室らしく、中は意外と広い
そして個室の鍵を閉めると携帯電話を取り出した
「………もしもし桃花先生、麗です」
「今日ちょっと色々あって私と千鳥君は遅刻してしまうのでよろしくお願いします」
「………はい、後の報告はちゃんとしますから……はい…では失礼します」
そう言って担任への通話を切ると、彼女は僕の石化を解除した
変な体勢で石化していたので解除と同時に思わずこけそうになってしまったが、彼女の蛇の部分が僕を支えた
「まったく……危なかったわね……あと少しで捕まっちゃうところだったわよ」
「私の体に夢中になってくれたのは嬉しいけど、アンタはもう少し周りを警戒しなさいよ」
彼女は腕を組んで、はぁ、と溜め息を一つついた
電車の中とは違い、彼女の頭の蛇がなぜか僕に頭をこすり付けてくる
僕は彼女の言っている事がまったく分からなかった
そもそも何故僕は駅長室でなくここにつれてこられたのだろうか?
「まだ分かんないの?じゃあ教えてあげるわ」
「アンタの隣に居たサラリーマンものすごい目でアンタを睨んでたわよ、後もうちょっと遅かったらここじゃなくてその男に腕を掴まれて警察行きってわけよ」
つまり、僕はまた彼女に助けられたという事らしい
しかし何故彼女に痴漢行為を働いていた僕を、恩を仇で返したような僕を助けてくれたのだろうか?
どういうつもりで彼女は僕をここに連れてきたのかは分からないけれど、とりあえず許してもらえるとは思わないが痴漢したことを謝ろう
「その……ごめんなさい……貴女にあんな事をして……」
僕が頭を下げて謝ると、彼女は腕を組んだまま頬を少し赤らめて俯いた
「別に謝らなくても良いわよ、私も嫌じゃなかったし……相手がアンタだし……」
それだけ言うと彼女は黙り込み、気まずい雰囲気が流れる
しばらくの間彼女の頭の蛇が僕頬擦りしている音を除き、お互いに黙ったまま時間が流れていく
やがて、彼女の口が開いた
「………電車の中にアンタが居た事は最初から気づいていたわ」
「だけど気がついていない様子だったから、私も気がつかないフリをして………」
………僕はなんて馬鹿なのだろうか、彼女は気がつかないフリをしていたことを全然分からなかったとは
そういえば、頭の蛇の一匹がこっち側の景色を見ていた感じに見えたけど、単に僕をガン見していたってことだろう………
「勢いとはいえ、アンタに色々と触られたのにはびっくりしたわ、今までアンタに注目されてなかったこともあるしね」
「私みたいな女、良い所が無いから当然よね、意地っ張りで、ストーカーで、髪の毛なんか蛇になってるし、胸もあんまり大きくないし」
「だけど、嬉しかったの、こんな私でも欲情してくれたんだもの」
………魔物相手に欲情しない男なんてホモか枯れているかのどっちかだと思う
しかも僕は彼女をものすごく注目していたけれど、会話のきっかけを作れなかったし、気恥ずかしくてあんまり直視できなかったって話なんだけどね………
ていうかストーカーってどういうことなの………
「ねぇ、お願いがあるの」
「さっきの続きをして欲しいの……」
「もう我慢できないの……この際アンタのセフレでも肉奴隷でもなんでも良いから抱いて、ねぇ犯して」
僕に懇願し、顔を上げて僕にすがり付いてきた彼女の目には涙が浮かんでいる
色々ツッコミたいところとかあるけれど、まずは彼女への誤解を解かねばならない
「れ、麗さんちょっと待ってよ」
僕が彼女の体をそっと離すと、彼女はついに泣き出してしまった
「やっぱり私なんか嫌よね、ごめんなさい、迷惑よねこんな風に迫られてもうっとおしいよね」
………いつもの僕ならばおろおろするだけかもしれないが、今回はきちんと言わなければならない
僕は彼女の肩をしっかり掴み、顔を僕の方に向けさせる
「麗さん落ち着いて、まずは僕の話を聞いてほしいんだ」
僕が彼女にそう言うと、彼女は目から涙をこぼしながらも僕の目をしっかりと見てくれた
………石化されないよね?
「僕が今まで麗さんとあんまり関わらなかったのは単に僕が臆病なだけなんだよ」
「僕はあなたのことばかり考えているクセに、話しかける勇気も無い臆病者なんだ」
「痴漢をしたのもあなただったからだし、あぁ、何一つ良い言葉が出てこないや」
「とにかく、僕は麗さんのことが好きなんだ」
そう言って彼女にキスをする
彼女は目を見開き、驚いた様子ではあるものの、僕のキスを受け入れている
唇が触れ合う程度のキスにしようと思ったつもりだったのだが、そのまま衝動的に彼女の口内に舌を滑り込ませてしまった
しかし、彼女は腕を僕の背中に回し、下半身を僕の体に巻きつかせ、逆に僕の口内にも自分の舌を絡ませてきた
「んむ……かくごしにゃさい……もうはなさないんだからぁ……ちゅむ……」
「ちゅぷ……ぼくも……れろ……にげる気はありませんよ……」
ラミア種は総じて嫉妬深いという話だが、こんなにも自分を想ってくれている人を裏切るような人間はあまり居ないだろう
その美しい蛇腹に心も体もグルグル巻きにされるのだから他の女性になんかを相手にする余裕なんかなくなるしね
しばらくの間、夢中になってキスをしていたがどちらともなく口を離した
そして彼女の手を掴んで、自分の下半身に導いた
「ほら……ここ……触ってみなさい……アンタのが欲しくてこんな状態になってるのよ……責任を取りなさいよね……」
彼女の秘所は先ほどよりもぬるぬるになっており、時折ひくついている
そして彼女はそのまま僕のモノをジッパーを上げ、引きずり出した
「アンタのもこんなになってる……なんだか嬉しいな……」
僕のモノを少し手で扱いた後、彼女は自分の秘所に導いた
その後、お互いが満足するまで交わりあった
トイレから出たとき、時間は既に下校時刻になってしまっていた
仕方が無いのでそのまま家に帰ろうと思ったのだが、彼女が僕から離れたくないと言い張り、自分の親には連絡を入れたらしいので一緒に僕の家へ帰ることになった
僕の両親は特に気にすることなく、むしろ、ようやっと僕に彼女が出来たと喜んでいた
だからってお祝いをするのは止めて欲しいが
もちろん夜も彼女と求め合ったけれど
次の日に学校では、メロウの担任による僕達のクラス恒例のカップル成立の洗礼(またの名を公開処刑)を受けた
内容はお互いが付き合うまでの工程や想い、交わりなどの内容を赤裸々に告白するというものである
昨日、学校をサボったことによるフォローを色々してくれたらしいので逆らう事もできなかった
今まではクラスメイトの洗礼を受けているの人事のように見ていたが、まさかこんなに恥ずかしいとは思わなかったよ
11/10/18 22:11更新 / 錆鐚鎌足