連載小説
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第四レース
エドマエ競馬場、魔物の中で最も早い娘は誰なのか、その歴史的瞬間を決める戦いの火蓋が切って落とされます
実況はワタクシデーモンより素敵な淫魔、サキュバスの森愛子がお送り致します
ファンファーレが響きます
1番人気、何番目か不明な姫様デビルプリンセス
2番、男の浪漫、ドラゴンソウル
6番、最近大陸進出を果たしたジパングのカチカチマウンテンにも期待です

スタートしました

順調にスタート

まず飛び出したのは1番デビルプリンセス、最近料理教室に通っているところが目撃されています、騎手は本名は妻しか知らないアアアア
続く3番ウェスタンガンマン、子供と畑仕事をするのが夢だそうです、跨るのはビールよりミルク派のジョニージャック
そして2番ドラゴンソウル、手に入れた財宝は数知れず、騎手は高名な勇者の息子のエクス・カリバーン
少し遅れて4番ファーストバージン、初デートは動物園だったそうです、騎手は音痴のクレイト・ゼウス
並ぶは5番ラブソング、新曲のCDは私も買いました、騎手はカラオケで負けなしのアキレス・ゼウス
悪い笑顔で後ろに付く6番カチカチマウンテン、最近ご近所付き合いが大変だそうです、騎手は元引きこもりの団三郎
怪力が使えずマイペースに跳ねるは7番ホッピンホッピン、ゾンビさんと日向ぼっこがお気に入り、騎手はお昼寝が好きなテイ・ソウハ
最後尾で仲良く二人三脚8番オトコノロマン、画面の中には彼女が居るそうです、騎手は右手が彼女の槍鯛男

乱交ではなく混戦状態であります、ここでドラゴンソウルがトップに躍り出る
さぁここで第三コーナー、オトコノロマンがホモではないと主張していると観客席に連れ去られた、彼らの主張は嘘ではなかった!
曲がれない男の末路

大ケヤキを抜けて最終コーナーへめがけて走る
先頭ではドラゴンハートと追いついたデビルプリンセスが魔力の塊を飛ばしあっている
まきびしめいたそれらを華麗に避けつつウェスタンガンマンも食いついている

さぁ最終コーナー
先頭、僅差で2番ドラゴンソウル
わずかに届かない1番デビルプリンセス
外側から3番ウェスタンガンマンが食らいついている
カチカチマウンテンが自転車に乗って追いついてきた!自社製品の魔動自転車だ!カチカチ商会は本日も営業中!

残る400、先頭変わらずドラゴンソウル、騎手カリバーンは妻に頼まれていた宝石を磨いている
するとデビルプリンセス、アアアアが大量の種を摂取している、とっておいた物を決戦前に使用しているのか
ウェスタンガンマン、ジャックが抹茶を点てている、結構なお点前で
ファーストバージン、クレイトが酷い歌声を披露している、これには妻も耳をふさぐ
ホッピンホッピン、ソウハ移動方法を変更し、転がっている、俺は今日も転がります
食いついているはカチカチマウンテン、団三郎、観客席の子供達に手を振っている、大人に不人気子供に人気な近所のお兄ちゃんのようです
そしてラブソング、アキレスが兄とは真逆の良い歌声、妻も歌いたそうにうずうずしている
オトコノロマン、槍鯛男、純潔は守りつつも帰ってきた、そのまま戻ってこないほうが幸せではないのか

ここは新たな王魔界、魔力の渦が回っています
先頭ドラゴンソウル、デビルプリンセスじりじり食いついてきている
ホッピンホッピンが何やら叫んだ、おっと芝生からなにやら飛び出してきてデビルプリンセスを捕まえた!これは……ゾンビさんの腕だ!更にグール、スケルトンと這い出してきて次々と選手を捕獲している!お友達が沢山でホッピンホッピンが嬉しそうだ!次々と群がっていく姿はまさにレース・オブ・ザ・デェェェッッド!

安らかになんて眠れない、バラバラになろうがお構いなし、今夜は楽しいハロウィン

確定しました、1着7番ホッピンホッピン、2着には5番ラブソングになりました

エドマエ競馬場でした、またお会いしましょう

マネキンの胴体
15/11/07 09:59更新 / 錆鐚鎌足
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■作者メッセージ
今回はキョンシーさんの回でした、移動速度が他よりも遅いならば、ほかの選手の足を止めればいいという発想でした
これで半分になりますが、もう半分は後日に投稿します

サキュ「そういえばどうしてこの八人のチョイスなんですか?」

色々考えてましたが、気分ですね、それぞれ2種類ずつ作ろうかとも考えましたが、流石にくどそうなのでやめました

バフォ「素直に実力不足か飽きが来て書けなくなると言えばいいのじゃ」

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