連載小説
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自宅警備の同居人
友人の結婚式に誘われたため3日間ほど故郷に帰ることになった

俺の仕事に関しては有休をとってあるので大丈夫だが、問題はマツバである

別に彼女が俺の物を盗むとは考えられないのだが、そうではなくて彼女の生活リズムの方である

食事に関しては俺に頼りっきりだったし、俺が居なくてはガチでニートのような生活をしてしまうだろう

少々心配だ









俺は幸せそうな顔をしていた友人と、照れながらも嬉しそうに彼と結ばれたヴァンパイアの顔を思い出しながら自宅の玄関のドアを開けた

昔は「俺はロリにしか興味がないお」とか言っていた友人がまさかお姉さん系のヴァンパイアと結婚するとは思わなかった

まぁ他の友人達も変わっていたやつは変わったし、そうでないやつは全然変わっていなかったが

結婚…………なぁ…………

俺はボーっと考えながら自室に一部を除いて荷物を置き、洗濯機の中に着替えを放り込む

そのままリビングに向かい、ドアを開けると


 「やっと帰ってきたのじゃぁあぁぁ」


何故か全裸で号泣しているマツバが居た

彼女がいつも着ている服はソファに投げ出され、床は彼女の涙や愛液でびしょびしょになっている

わけがわからないよ


 「…………一体なにがあった?」


 「おぬしが居なくてさびしかったのじゃ………」


彼女をなだめつつ聞いた理由をまとめるとこういうことらしい

・最初はいつものような生活をしていた(お金は渡してあったので食事は適当なところで買って食べてたらしい)
・二日目の夜にムラっとしたらしいが俺が居ないため仕方なく自慰で済ませようとしたがなかなか収まらない
・段々不安感と寂しさが増していきそれを紛らわせるために泣きながらも自慰を続けていた

その結果がこの惨状らしい

仕方が無い、慰めてやるか(性的な意味で)

………俺の身体は既にインキュバスになってしまっているので3日間だけとはいえ全くヤらなかったから少々溜まっている









既に日付が変わってそれなりの時間が経ったと言うのにまだ彼女の性欲が衰えることが知らない

魔物だから当然じゃね?といえばそうなのだが、いつもなら既にある程度満足して寝るはずなのだが………


 「どうしたのじゃ、腰の動きが止まっておるぞ、わしに寂しい想いをさせたのじゃからもっと頑張らんか」


 「へいへい」


彼女の身体は白濁に染まっており、彼女の性器から入りきらなくなった俺の精液がドロドロと零れ落ちている


 「………一応今週は全部有休がとってあるからその分は問題ないからお前の好きなようにしてくれ」


本来ならばちょっとした連休を楽しむためにとっておいたのだが、彼女がこんな状況では仕方が無い

……想定していなかったわけではないが、そうなると思わなかった俺にも責任があるわけだしな


 「ふふふ…それは嬉しい事じゃのぉ……ならばそんな難しい顔をせずとももっと楽しもうではないか」


とか言われても既に結構楽しんでいるのだがな










結論から言うと彼女は精渇望症になっていた

つまりは彼女の本能は俺を夫としているらしく、否応なしにも彼女とは一生の付き合いになってしまったと言う事だ

別に嫌では無いが、自分の一生が決まってしまったとなるとなんとも言えない気持ちである


 「いやー、おぬしのおかげでスッキリしたのじゃ、そうなる原因もおぬしにあったけどのう」


………なんとも言えない気持ちである
12/04/07 22:47更新 / 錆鐚鎌足
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■作者メッセージ
元々はこの話の元となった『知り合いの結婚式に出かけて帰ってきたら同居人が精渇望症になっていた』というシチュエーションが思い浮かんだのがこの作品を書くきっかけになりました

ちなみに次回最終回の予定です

バフォ「………精渇望症になるには期間が短すぎる気がするの」

サキュ「でもどれほどの期間で発症するかは書いてありませんでしたからねぇ、『長期間』としか書いてありませんでしたし」

それは書いた後で思いました、でもまぁ寂しかったという要因が大きかったということにしておいてください

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