若気の至りとその果てに
「チックショォォォーーーッ!」
俺は思わず叫んだ。またもや邪魔されたのだ。何を邪魔されたかと言うと、恋愛に関してである。意中の女性を横から掻っ攫われたのである。
思えば、昔からそうだった。高校時代、告白しようと女子を連れ出したかと思えば、その途中で友人に話しかけられる。「空気読めよ!」と思ったが、まさか告白しに行くから邪魔すんなとも言えず、何とか逃れ方を考えているうちに、女子が「もういいよね。私忙しいんだけど」とどこかに行ってしまう。
そして後日、その女子は別の男と付き合い始めたのである。正直、告白が上手くいくとは限らない。それでも、見事に妨害した友人を、俺は睨んだものである。それ以来、その友人とは縁を切っている。
それだけでは終わらない。さらに同じ高校時代になるが、ある意中の女性とお近づきになり、やっとの思いでメアドをゲットしたのだが、当時の同じ部活の奴らがふざけて、俺の携帯から卑猥な内容のメールをその女子に送りまくったのだ。俺は慌てて取り繕おうとしたが、もう遅い。その女子からは「二度と近づかないで!」というメールが返され、終了である。
そして今回、気になっていた女性を友人に掻っ攫われた。苦心の思いで近づき、やっと仲良くなった矢先の事である。その友人は、大学で出来た友人なのだが、どうやら俺には人を見る目というものが皆無らしい。
俺は人が信じられなくなってきていた。あまりにも、立て続けにそのような事が起こるため、俺は大学にも出ずに引きこもる日々が続き始めた。周囲の人が信じられなくなってきたのだ。
そんなある日、友人からの連絡が入る。その友人は、小・中学の同級生で、高校は別々だった為に疎遠になったのだが、バイト先が一緒という事もあり、大学は別でありながらも再び交流が出来たのだ。
どうやらずっとバイトに出てこない俺を心配してきたらしい。俺は、自分に起こった事を全て話した。すると、どういう話の流れか、その友人と飲みに行くことになる。
「俺も……俺も彼女が出来ないんだチクショォォォーーーッ!」
そして飲みに行った先では、いつの間にか愚痴り合いになっていた。その友人も失恋を繰り返していたようで、その飲み会? はだんだん妙な雰囲気になっていく。周囲の客が、哀れな視線を俺らに向けているのを感じる。
しかし俺は、この空気を悪くないと思った。目の前の友人は、はっきり言っては申し訳ないが、非モテ系である。同志が目の前に居るという事もあり、俺はなんだか親近感を覚えるのである。
馬鹿話もした。俺は久々に、心から笑ったような気がする。そして、その流れで友人が、とある提案を口にする。
「なあ、明日学園祭に行こうぜ」
「は? 何処の?」
その友人の言葉に、俺は頭の中に疑問符を浮かべる。確か俺の大学も友人の大学も、学園祭の時期は来ていない筈である。一体どこの学園祭に行くつもりなのだろうか。
「何言ってんだ、紋須田女学院高校があるだろうが」
その友人は言葉を続ける。確かに、紋須田女学院高校は、今が学園祭の時期である。しかし、俺はとある事を思い出す。
「なあ、確かあの学校、男子禁制じゃなかったか?」
そう、その高校は男子禁制という一風変わった校風を持つ学校である。そしてそれは、学園祭の時も変わらない。敷地内に入れるのは女性だけであり、たとえ授業参観でも男性は立ち入り禁止である。
「何言ってんだ、女装すれば良いだろうが!」
「……はい?」
その友人の言葉に、俺は言葉を失う。なぜ、そうまでする必要があるのだろうか。
「一般の女は普段男とも関わるから、ソイツと俺らを比べるだろ。だが、男子禁制で男に触れていない女なら、俺らを不細工だと認識しないかもしれん。彼女を作るなら、もうこれしかないだろうが」
なるほど、と俺は納得する。確かに、比較対象が無ければ上手くいくかもしれない。
それに、女子高に忍び込むという計画が、だんだん俺には楽しくなってきたのだ。俺はその友人の計画に乗る事にした。今思えば、とんでもなく馬鹿な行為である。いくら泥酔していたとはいえ、この時の俺は、どうかしてたとしか思えない。
*****
「なあ、いいのか?」
そして翌日、俺と友人は紋須田女学院高校に来ていた。二人とも女装しているのだが、はっきり言って酷い。友人曰く、俺はまだ小柄で中性的な顔に近いからマシな方である。しかし、友人の女装は人目で女装だと分かるものであった。何しろ体格が女性らしくないのだから。こんな野性味溢れる女子がどこに存在するだろうか。
「細かい事はいいんだ。世の中には不細工な女子だって居るだろう」
しかし、どこまでも楽観的な友人は、気にした様子も無い。それどころか、好みの女子を探そうと周囲を見回している。
一方の俺は、それどころでは無かった。一日経って正気に戻った俺は、本来の臆病さが表に出てきており、緊張で女子の物色どころではなかったのだ。
「すまん、俺ちょっとトイレに行く」
緊張のあまり、俺は友人にそういい残してトイレに向かう。
「全く、相変わらず小心者だな」
その俺の様子を、友人は笑いながら見送っていた。これが、この学園で友人を見た最後の姿となる。
「……なんで女子トイレしか無いんだよ」
少し考えれば、このような事は予想できた筈である。男が居ないのだから、男子トイレは必要ない。
個室だから良かったものの、隣で物音を聞きながら用を足すのは恥ずかしかった。色々と思い出してしまい、俺は顔を紅くする。
「これはダメだ。俺はもうここを出よう」
そもそも、女装した格好でナンパしても変態さをさらしているだけであり、女装する意味が無い。はやく社会的に終わる前に逃げ出そう。俺はそう思い、早く友人を説得してここを出るべく、友人の待つ場所に戻ろうとした。しかし、俺がトイレに行っている間に状況は大きく変わっていた。
「ノォォォォーーーッ!」
友人の悲痛な叫び声が聞こえ、俺は事態を悟った。女装がバレてしまったのだ。
「……少し、遅かったか」
俺は一目散に校門に向かう事にした。友人の女装がバレた以上、ここに長居は危険である。なにより、女装して女子高に潜入など、よくよく考えれば危険極まりない行為である。下手したら、社会的にも酷い状態になりかねない。不祥事が明るみになる前に、ここを抜けるのが吉であろう。
しかし、状況は切羽詰っていた。校門では、身体検査が行われていたのだ。出ようとする女子は、本当に女子かどうか調べられているのである。
(ヤバイ、これじゃあ出られない……)
俺は今さらながら、自分の行いを後悔した。だが、もう遅い。今は、どうにかして学校を抜け出す方法を見つけなければならない。
塀をよじ登るという事は真っ先に思いつくが、あまりに高くて乗り越えられそうに無い。もはや学校ではなく、一種の監獄のようであった。それに、この人が多い状況でそんな行動を取れば、一発で女装だとバレる。
そして、さらに俺を追い込む別の声。
『あら、なんだか男の匂いがするわね』
『本当だにゃ。男の匂いがするにゃぁ……』
その声を聞いた俺は、顔を真っ青にする。匂いで男だと分かるって、何者なのか。俺は恐ろしくなり、脱兎のごとく駆け出した。
どこに行けばいいのか分からなかったが、とりあえず人の居ないところに行くべきだと思い、俺は適当に走り回る。何とか校舎裏にたどり着いた俺は、そこで一息つく。
「やっと捕まえた」
そして俺は、一人の女子生徒に捕まってしまう。
「ふふ、キミは男だね。匂いで分かるよ」
「そ、そんな事ないっ……わよっ! この格好見て男だと思うのか、かしらっ!」
俺は精一杯の裏声を使って無茶苦茶な女言葉で返す。しかし、それが俺は男ですという主張をしているようなものだった。
「そんな事言っても、ボクの目はごまかせないよ。だが、そこまで言うなら試してみようか」
彼女はそう言うと、自分が被っていたキノコのような帽子を俺の頭に被せた。俺はその行動の意味が分からず、唖然とした。
「……この帽子で何が分かるんだ?」
触ってみると、ただの布で出来た帽子のように感じる。一見、何の変哲も無く、これでどうやって男女を見分けるとでもいうのだろうか。しかし、目の前の女子は確信を持って言う。
「ほらね。やはりキミは男だ」
「何だと!?」
一体どうやって分かったというのだろうか。しかし、ただ帽子を被せただけで分かる訳がない。今まで通りに突っぱねればいいと思っていた。しかし、彼女の口から、とんでもない言葉が発せられた。
「ふふ、ボクはマッドハッターという魔物でね。この帽子は女性が被ると、その女性に寄生してマッドハッターへと変化させていくのさ。しかし、男性が被ったらただの布の帽子になるんだ」
「な、なんだってー!」
俺は心底驚く。そんなバカな事があってたまるか、と。しかし、さっきまでキノコのようであった帽子が、ただの布の帽子に変わっているのは、不思議といえばあまりに不思議であった。その事に気づいた俺は、完全にバレた事を認めるしかなかった。
「ふふっ、ダメじゃないか。こんな魔物娘の巣窟に男が入っちゃぁ……」
「ま、魔物だとっ!」
俺は聞きなれない言葉に、耳を疑う。魔物なんて、空想上の産物だと思っていた。まさか、本当にこの女の子は魔物だとでも言うのだろうか。
「まあ、この国には魔物という概念が現実世界では浸透していないからね。そう考えるのも無理は無いね。でも、魔物は本当に存在するんだよ。ほら、あそこ」
俺は彼女の指差す方向を見る。すると、一人の猫娘が悔しそうにハンカチを噛んでた。
『うにゃぁぁっ、一足遅かったにゃぁっ! 私も男だと気付いたのにゃぁぁっ!』
その女子は、泣きながら俺の方を見て地団駄を踏んでいた。それだけではない、他の女子も悔しそうに俺とマッドハッターの女子を遠巻きに見るが、全て人目で人外だと分かる格好になっていた。
「それより、どうだい? ボクと交わって皆に見せ付けようではないか」
「はい? 何言って……」
「しかし、キミのここ、もう大きくなってるよ。気付かなかったかい?」
ふと見れば、スカートを押し上げる俺の逸物。それは痛い程に大きくそそり立っており、自己主張をしていた。
「な、何で!?」
その事実に、俺は驚く。この時の俺は知らなかった。いつの間にかマッドハッターの胞子を吸い込んでしまい、劣情が強くなっていた事に。
そして、俺は改めて目の前の女子を見た時、彼女があまりにも魅力的に見えてしまった。彼女は何故か燕尾服を着て男装しているが、その女らしさは損なわれていない。少し青みがかった長い髪に、透き通るような白い肌、服を押し上げる程の大きな胸に、香しい甘い匂い。全て、ドストライクだった。俺は目の前の女子が愛おしくなり、ふらふらと近寄ると思わず抱きついていた。
「ふふ、よしよし」
その女子は、甘える俺を優しく包み込むように抱きしめる。俺は彼女の胸に顔を埋め、服越しに感じる柔らかさと甘い匂いを堪能していた。
抱き合う女装男と男装女。傍から見れば歪な光景であったが、当の二人には関係がなかった。既に二人の世界に入っている彼らは、もう交わる事に躊躇いは無かった。
「じゃあ、しよっか」
彼女が俺を誘う。既に抵抗の意思を持たない俺は、素直に頷いた。
*****
「んっ! キミのが、奥に……ふぁぁぁっ!」
そして数十分後、脱ぎ散らかした服を下敷きにして、校舎裏で対面座位で抱き合う俺ら。お互いあられもない姿になっていたが、もはや人目も気にせず、ただただ交わるのみであった。
「凄い、キミの大きなキノコ、ボクの子宮を押し上げてるよ。分かるかい?」
口調は冷静だが、顔を紅潮させた彼女が甘い声を出す。一方、俺は初めての感覚に言葉を失い、ただひたすらに彼女を突き上げるのみであった。
「そうか、そんなにボクの身体に夢中になってくれて、嬉しいね」
ただ一定のリズムで突かれているだけだが、それでも快感は感じるらしく、彼女はハァハァと息を荒げる。彼女はギュッと俺にしがみつくと、腰をぐりぐりと押し付けながら動かす。膣内がきゅっと締められ、俺は思わずうめき声を上げた。少しでも気を抜けば漏らしてしまいそうだった。それくらい、彼女のナカは気持ちよかった。
「んんっ、キミの、凄いビクビクしてる……いつでも出していいからね……ふぁぁぁっ!」
彼女はそう言うと、一層激しく腰を動かす。俺は当然耐えられず、盛大に彼女のナカに精液を注ぎ込んでしまった。
「あぅぅぅっ、キミのが、凄い熱い……いっぱい出してくれたんだね」
うっとりとした目で俺を見つめる女。そして彼女は、吸い込まれるように俺に顔を近づけ、唇を奪ってきた。俺も当然、それに応じる。進入してきた彼女の舌を受け入れ、自身のそれを絡めて貪った。
「んむ……はむっ、んんっ! んっ……んちゅっ、ちゅぅっ!」
時折甘い声を漏らす彼女。俺が彼女の身体に手を這わせると、いっそう可愛らしい声を漏らす。一度出した事で余裕が出てきた俺は、彼女の魅惑的なおっぱいに手を這わせ、やんわりと揉む。
「んんっ! んはぁっ……あんっ! そんなに触られたら、ボク……」
「すげえ、柔らかい……」
彼女は堪らないとでも言うようにあえぎ声を出すが、それでも俺は彼女のおっぱいを揉むのを止めなかった。柔らかさだけでなく、弾力もたたえた彼女のおっぱいは本当に触り心地が良く、片時も手放すのが惜しかった。服の上でも大きいとは思っていたが、実際に目にすると、思った以上に巨乳であった。俺は彼女の胸にすっかり夢中になっていた。
すっかり彼女のおっぱいの虜になった俺は、今度は彼女のおっぱいを吸う。さすがに母乳は出なかったが、何だか甘い味がしたような気がして、ますます俺は夢中になっていく。俺の方が年上な筈なのに、まるで俺が姉さん女房に主導権を握られているようであった。
「あんっ、もうっ……キミは本当におっぱいが好きなんだね」
彼女は背を反らして喘ぎながら、俺の頭を抱え込んで自身の胸に押し付ける。当然である。こんな魅力的なおっぱい、楽しまなきゃ損である。
しかし、彼女は焦らされるような愛撫に耐えられなくなったようで、甘い声を出す。
「ねえ、そろそろ再開しないかい? ボクもう我慢できないんだ」
俺もようやく欲望が高まってきたので、名残惜しげに彼女のおっぱいから顔を離し、再びしっかりと彼女を抱える。そして、再び動き始めて彼女に快感を与える。
「ああっ! 凄い、ボク凄く幸せだよ……もっと、もっと激しくシてくれないかい?」
彼女は俺の首筋に腕を回してしっかりと抱きつくと、自身でも腰を動かす。結合部からはにちゃにちゃと厭らしい音が聞こえ、精液や愛液、その他色々なモノが混ざり合って溢れてくる。
幸せなのは、俺も同じである。最初は彼女欲しさに女子高に潜入したのだが、これほど可愛い女とエッチ出来るとは思わなかった。もう俺は、この女以外は必要ないとさえ思ってしまっている。
いくら合意の上とはいえ、正直に言えば俺の行っている事は犯罪なのだろう。だが、後の事は知らないと思ってしまった。たとえ後で大学側から不祥事で処分されようが、後の事はどうでもいい。極端な話、ここで死んでもいいとさえ思ってしまった。
「勝手に死んだらダメだよ。ボクをこんなにエッチにした責任は、取ってもらうよ」
彼女はそう言うと、抱きつく力を一層強めると、俺の顔中にキスの雨を降らせる。顔中にキスマークをつけられた俺もまた、お返しに彼女に何度もキスをする。
「えへへ、好きだよ」
「俺も、お前の事好きだ」
「……メイ。ボクの事、メイって呼んで」
「じゃあ、俺の事はカグラと呼んでくれ」
お互い、名前を教えあう。名前も知らなかった彼女とエッチしていたとは変な話だが、これから知っていけばいいだろう。もう俺は、メイ以外の女に興味は無いのだから。
「メイ、そろそろ出そう……」
「いいよ。ボクもそろそろイきそうだから、一緒にね?」
お互いに盛り上がっていき、そして二度目の絶頂へと駆け上る。
「メイっ、出すよっ!」
「来てっ! ボクのナカに、びゅぅびゅぅ出してっ!」
そして彼女の要求どおり、俺はメイに中出しした。二度目にも関わらず、大量の精液がメイの子宮を満たしていき、飽和した分は結合部から溢れ出る。
「ううんっ……カグラのがボクの中に……はぅぅっ!」
可愛らしく喘ぎながら、メイは俺の身体にもたれ掛かり、その胸に顔を埋める。このようにして、俺たちは女学院の生徒達の目の前で愛し合ってしまった訳である。ちなみに、この後正気に戻った俺は、顔から火が出る程の恥ずかしさを感じて逃げ出したのは、言うまでも無い。
『おまけ』
「女子高に女装して潜り込むなんて、本当に変態ね」
そう言いながら、彼女は騎乗位で男に跨ってアンアン喘ぐ。現在犯されている男は、もう息も絶え絶えといった様子で貪られているのみである。今回が、もう何度目になるか分からない。随分長い間犯されているような感覚を、男は感じていた。
トイレに行った友人を待っている間に捕まり、生徒指導室に連行された彼。しかし、そこで待ち受けていたのは、予想外の展開であった。
「もうっ、男子禁制の学校に潜り込むって、どういうつもりよ……でも、そうまでして逢いに来てくれる子って、私は好きよ」
そう言って、彼女は急に男を押し倒し、事に及んだのである。
「ちょっと待て。俺を警察か何かに引き渡すんじゃないのかよ!」
「魔物娘って、本質的にエッチなの。だから男が居ると勉強どころじゃなくなるから男子禁制にしたのよ。でも、ずっと独り身だと寂しいのよ。せっかくこんなに美味しい餌が飛び込んできたのに、警察なんかに渡してたまるもんですか」
そう言うと、彼女は男に覆いかぶさってぎゅぅっと抱きしめる。彼女の背に生えた白い翼も、彼に抱きつくような感じでその身体を覆う。リリムという魔物である彼女は、全身が性感帯であり、同時に全身が男を責める武器である。だから、翼でも包まれた男は、あっけなく射精に追い込まれた。
しかし、彼らの宴はまだ終わらない。まだまだエッチをする気でいる彼女の様子に、男は今さらながら後悔し始めた。女装して潜入するんじゃなかった、と。だが、その気持ちもだんだん揺らぎ始め、何も考えられなくなってくる。
「貴方の感じてる顔、かわいい。ずっと私が面倒見てあげるわねっ」
【完】
俺は思わず叫んだ。またもや邪魔されたのだ。何を邪魔されたかと言うと、恋愛に関してである。意中の女性を横から掻っ攫われたのである。
思えば、昔からそうだった。高校時代、告白しようと女子を連れ出したかと思えば、その途中で友人に話しかけられる。「空気読めよ!」と思ったが、まさか告白しに行くから邪魔すんなとも言えず、何とか逃れ方を考えているうちに、女子が「もういいよね。私忙しいんだけど」とどこかに行ってしまう。
そして後日、その女子は別の男と付き合い始めたのである。正直、告白が上手くいくとは限らない。それでも、見事に妨害した友人を、俺は睨んだものである。それ以来、その友人とは縁を切っている。
それだけでは終わらない。さらに同じ高校時代になるが、ある意中の女性とお近づきになり、やっとの思いでメアドをゲットしたのだが、当時の同じ部活の奴らがふざけて、俺の携帯から卑猥な内容のメールをその女子に送りまくったのだ。俺は慌てて取り繕おうとしたが、もう遅い。その女子からは「二度と近づかないで!」というメールが返され、終了である。
そして今回、気になっていた女性を友人に掻っ攫われた。苦心の思いで近づき、やっと仲良くなった矢先の事である。その友人は、大学で出来た友人なのだが、どうやら俺には人を見る目というものが皆無らしい。
俺は人が信じられなくなってきていた。あまりにも、立て続けにそのような事が起こるため、俺は大学にも出ずに引きこもる日々が続き始めた。周囲の人が信じられなくなってきたのだ。
そんなある日、友人からの連絡が入る。その友人は、小・中学の同級生で、高校は別々だった為に疎遠になったのだが、バイト先が一緒という事もあり、大学は別でありながらも再び交流が出来たのだ。
どうやらずっとバイトに出てこない俺を心配してきたらしい。俺は、自分に起こった事を全て話した。すると、どういう話の流れか、その友人と飲みに行くことになる。
「俺も……俺も彼女が出来ないんだチクショォォォーーーッ!」
そして飲みに行った先では、いつの間にか愚痴り合いになっていた。その友人も失恋を繰り返していたようで、その飲み会? はだんだん妙な雰囲気になっていく。周囲の客が、哀れな視線を俺らに向けているのを感じる。
しかし俺は、この空気を悪くないと思った。目の前の友人は、はっきり言っては申し訳ないが、非モテ系である。同志が目の前に居るという事もあり、俺はなんだか親近感を覚えるのである。
馬鹿話もした。俺は久々に、心から笑ったような気がする。そして、その流れで友人が、とある提案を口にする。
「なあ、明日学園祭に行こうぜ」
「は? 何処の?」
その友人の言葉に、俺は頭の中に疑問符を浮かべる。確か俺の大学も友人の大学も、学園祭の時期は来ていない筈である。一体どこの学園祭に行くつもりなのだろうか。
「何言ってんだ、紋須田女学院高校があるだろうが」
その友人は言葉を続ける。確かに、紋須田女学院高校は、今が学園祭の時期である。しかし、俺はとある事を思い出す。
「なあ、確かあの学校、男子禁制じゃなかったか?」
そう、その高校は男子禁制という一風変わった校風を持つ学校である。そしてそれは、学園祭の時も変わらない。敷地内に入れるのは女性だけであり、たとえ授業参観でも男性は立ち入り禁止である。
「何言ってんだ、女装すれば良いだろうが!」
「……はい?」
その友人の言葉に、俺は言葉を失う。なぜ、そうまでする必要があるのだろうか。
「一般の女は普段男とも関わるから、ソイツと俺らを比べるだろ。だが、男子禁制で男に触れていない女なら、俺らを不細工だと認識しないかもしれん。彼女を作るなら、もうこれしかないだろうが」
なるほど、と俺は納得する。確かに、比較対象が無ければ上手くいくかもしれない。
それに、女子高に忍び込むという計画が、だんだん俺には楽しくなってきたのだ。俺はその友人の計画に乗る事にした。今思えば、とんでもなく馬鹿な行為である。いくら泥酔していたとはいえ、この時の俺は、どうかしてたとしか思えない。
*****
「なあ、いいのか?」
そして翌日、俺と友人は紋須田女学院高校に来ていた。二人とも女装しているのだが、はっきり言って酷い。友人曰く、俺はまだ小柄で中性的な顔に近いからマシな方である。しかし、友人の女装は人目で女装だと分かるものであった。何しろ体格が女性らしくないのだから。こんな野性味溢れる女子がどこに存在するだろうか。
「細かい事はいいんだ。世の中には不細工な女子だって居るだろう」
しかし、どこまでも楽観的な友人は、気にした様子も無い。それどころか、好みの女子を探そうと周囲を見回している。
一方の俺は、それどころでは無かった。一日経って正気に戻った俺は、本来の臆病さが表に出てきており、緊張で女子の物色どころではなかったのだ。
「すまん、俺ちょっとトイレに行く」
緊張のあまり、俺は友人にそういい残してトイレに向かう。
「全く、相変わらず小心者だな」
その俺の様子を、友人は笑いながら見送っていた。これが、この学園で友人を見た最後の姿となる。
「……なんで女子トイレしか無いんだよ」
少し考えれば、このような事は予想できた筈である。男が居ないのだから、男子トイレは必要ない。
個室だから良かったものの、隣で物音を聞きながら用を足すのは恥ずかしかった。色々と思い出してしまい、俺は顔を紅くする。
「これはダメだ。俺はもうここを出よう」
そもそも、女装した格好でナンパしても変態さをさらしているだけであり、女装する意味が無い。はやく社会的に終わる前に逃げ出そう。俺はそう思い、早く友人を説得してここを出るべく、友人の待つ場所に戻ろうとした。しかし、俺がトイレに行っている間に状況は大きく変わっていた。
「ノォォォォーーーッ!」
友人の悲痛な叫び声が聞こえ、俺は事態を悟った。女装がバレてしまったのだ。
「……少し、遅かったか」
俺は一目散に校門に向かう事にした。友人の女装がバレた以上、ここに長居は危険である。なにより、女装して女子高に潜入など、よくよく考えれば危険極まりない行為である。下手したら、社会的にも酷い状態になりかねない。不祥事が明るみになる前に、ここを抜けるのが吉であろう。
しかし、状況は切羽詰っていた。校門では、身体検査が行われていたのだ。出ようとする女子は、本当に女子かどうか調べられているのである。
(ヤバイ、これじゃあ出られない……)
俺は今さらながら、自分の行いを後悔した。だが、もう遅い。今は、どうにかして学校を抜け出す方法を見つけなければならない。
塀をよじ登るという事は真っ先に思いつくが、あまりに高くて乗り越えられそうに無い。もはや学校ではなく、一種の監獄のようであった。それに、この人が多い状況でそんな行動を取れば、一発で女装だとバレる。
そして、さらに俺を追い込む別の声。
『あら、なんだか男の匂いがするわね』
『本当だにゃ。男の匂いがするにゃぁ……』
その声を聞いた俺は、顔を真っ青にする。匂いで男だと分かるって、何者なのか。俺は恐ろしくなり、脱兎のごとく駆け出した。
どこに行けばいいのか分からなかったが、とりあえず人の居ないところに行くべきだと思い、俺は適当に走り回る。何とか校舎裏にたどり着いた俺は、そこで一息つく。
「やっと捕まえた」
そして俺は、一人の女子生徒に捕まってしまう。
「ふふ、キミは男だね。匂いで分かるよ」
「そ、そんな事ないっ……わよっ! この格好見て男だと思うのか、かしらっ!」
俺は精一杯の裏声を使って無茶苦茶な女言葉で返す。しかし、それが俺は男ですという主張をしているようなものだった。
「そんな事言っても、ボクの目はごまかせないよ。だが、そこまで言うなら試してみようか」
彼女はそう言うと、自分が被っていたキノコのような帽子を俺の頭に被せた。俺はその行動の意味が分からず、唖然とした。
「……この帽子で何が分かるんだ?」
触ってみると、ただの布で出来た帽子のように感じる。一見、何の変哲も無く、これでどうやって男女を見分けるとでもいうのだろうか。しかし、目の前の女子は確信を持って言う。
「ほらね。やはりキミは男だ」
「何だと!?」
一体どうやって分かったというのだろうか。しかし、ただ帽子を被せただけで分かる訳がない。今まで通りに突っぱねればいいと思っていた。しかし、彼女の口から、とんでもない言葉が発せられた。
「ふふ、ボクはマッドハッターという魔物でね。この帽子は女性が被ると、その女性に寄生してマッドハッターへと変化させていくのさ。しかし、男性が被ったらただの布の帽子になるんだ」
「な、なんだってー!」
俺は心底驚く。そんなバカな事があってたまるか、と。しかし、さっきまでキノコのようであった帽子が、ただの布の帽子に変わっているのは、不思議といえばあまりに不思議であった。その事に気づいた俺は、完全にバレた事を認めるしかなかった。
「ふふっ、ダメじゃないか。こんな魔物娘の巣窟に男が入っちゃぁ……」
「ま、魔物だとっ!」
俺は聞きなれない言葉に、耳を疑う。魔物なんて、空想上の産物だと思っていた。まさか、本当にこの女の子は魔物だとでも言うのだろうか。
「まあ、この国には魔物という概念が現実世界では浸透していないからね。そう考えるのも無理は無いね。でも、魔物は本当に存在するんだよ。ほら、あそこ」
俺は彼女の指差す方向を見る。すると、一人の猫娘が悔しそうにハンカチを噛んでた。
『うにゃぁぁっ、一足遅かったにゃぁっ! 私も男だと気付いたのにゃぁぁっ!』
その女子は、泣きながら俺の方を見て地団駄を踏んでいた。それだけではない、他の女子も悔しそうに俺とマッドハッターの女子を遠巻きに見るが、全て人目で人外だと分かる格好になっていた。
「それより、どうだい? ボクと交わって皆に見せ付けようではないか」
「はい? 何言って……」
「しかし、キミのここ、もう大きくなってるよ。気付かなかったかい?」
ふと見れば、スカートを押し上げる俺の逸物。それは痛い程に大きくそそり立っており、自己主張をしていた。
「な、何で!?」
その事実に、俺は驚く。この時の俺は知らなかった。いつの間にかマッドハッターの胞子を吸い込んでしまい、劣情が強くなっていた事に。
そして、俺は改めて目の前の女子を見た時、彼女があまりにも魅力的に見えてしまった。彼女は何故か燕尾服を着て男装しているが、その女らしさは損なわれていない。少し青みがかった長い髪に、透き通るような白い肌、服を押し上げる程の大きな胸に、香しい甘い匂い。全て、ドストライクだった。俺は目の前の女子が愛おしくなり、ふらふらと近寄ると思わず抱きついていた。
「ふふ、よしよし」
その女子は、甘える俺を優しく包み込むように抱きしめる。俺は彼女の胸に顔を埋め、服越しに感じる柔らかさと甘い匂いを堪能していた。
抱き合う女装男と男装女。傍から見れば歪な光景であったが、当の二人には関係がなかった。既に二人の世界に入っている彼らは、もう交わる事に躊躇いは無かった。
「じゃあ、しよっか」
彼女が俺を誘う。既に抵抗の意思を持たない俺は、素直に頷いた。
*****
「んっ! キミのが、奥に……ふぁぁぁっ!」
そして数十分後、脱ぎ散らかした服を下敷きにして、校舎裏で対面座位で抱き合う俺ら。お互いあられもない姿になっていたが、もはや人目も気にせず、ただただ交わるのみであった。
「凄い、キミの大きなキノコ、ボクの子宮を押し上げてるよ。分かるかい?」
口調は冷静だが、顔を紅潮させた彼女が甘い声を出す。一方、俺は初めての感覚に言葉を失い、ただひたすらに彼女を突き上げるのみであった。
「そうか、そんなにボクの身体に夢中になってくれて、嬉しいね」
ただ一定のリズムで突かれているだけだが、それでも快感は感じるらしく、彼女はハァハァと息を荒げる。彼女はギュッと俺にしがみつくと、腰をぐりぐりと押し付けながら動かす。膣内がきゅっと締められ、俺は思わずうめき声を上げた。少しでも気を抜けば漏らしてしまいそうだった。それくらい、彼女のナカは気持ちよかった。
「んんっ、キミの、凄いビクビクしてる……いつでも出していいからね……ふぁぁぁっ!」
彼女はそう言うと、一層激しく腰を動かす。俺は当然耐えられず、盛大に彼女のナカに精液を注ぎ込んでしまった。
「あぅぅぅっ、キミのが、凄い熱い……いっぱい出してくれたんだね」
うっとりとした目で俺を見つめる女。そして彼女は、吸い込まれるように俺に顔を近づけ、唇を奪ってきた。俺も当然、それに応じる。進入してきた彼女の舌を受け入れ、自身のそれを絡めて貪った。
「んむ……はむっ、んんっ! んっ……んちゅっ、ちゅぅっ!」
時折甘い声を漏らす彼女。俺が彼女の身体に手を這わせると、いっそう可愛らしい声を漏らす。一度出した事で余裕が出てきた俺は、彼女の魅惑的なおっぱいに手を這わせ、やんわりと揉む。
「んんっ! んはぁっ……あんっ! そんなに触られたら、ボク……」
「すげえ、柔らかい……」
彼女は堪らないとでも言うようにあえぎ声を出すが、それでも俺は彼女のおっぱいを揉むのを止めなかった。柔らかさだけでなく、弾力もたたえた彼女のおっぱいは本当に触り心地が良く、片時も手放すのが惜しかった。服の上でも大きいとは思っていたが、実際に目にすると、思った以上に巨乳であった。俺は彼女の胸にすっかり夢中になっていた。
すっかり彼女のおっぱいの虜になった俺は、今度は彼女のおっぱいを吸う。さすがに母乳は出なかったが、何だか甘い味がしたような気がして、ますます俺は夢中になっていく。俺の方が年上な筈なのに、まるで俺が姉さん女房に主導権を握られているようであった。
「あんっ、もうっ……キミは本当におっぱいが好きなんだね」
彼女は背を反らして喘ぎながら、俺の頭を抱え込んで自身の胸に押し付ける。当然である。こんな魅力的なおっぱい、楽しまなきゃ損である。
しかし、彼女は焦らされるような愛撫に耐えられなくなったようで、甘い声を出す。
「ねえ、そろそろ再開しないかい? ボクもう我慢できないんだ」
俺もようやく欲望が高まってきたので、名残惜しげに彼女のおっぱいから顔を離し、再びしっかりと彼女を抱える。そして、再び動き始めて彼女に快感を与える。
「ああっ! 凄い、ボク凄く幸せだよ……もっと、もっと激しくシてくれないかい?」
彼女は俺の首筋に腕を回してしっかりと抱きつくと、自身でも腰を動かす。結合部からはにちゃにちゃと厭らしい音が聞こえ、精液や愛液、その他色々なモノが混ざり合って溢れてくる。
幸せなのは、俺も同じである。最初は彼女欲しさに女子高に潜入したのだが、これほど可愛い女とエッチ出来るとは思わなかった。もう俺は、この女以外は必要ないとさえ思ってしまっている。
いくら合意の上とはいえ、正直に言えば俺の行っている事は犯罪なのだろう。だが、後の事は知らないと思ってしまった。たとえ後で大学側から不祥事で処分されようが、後の事はどうでもいい。極端な話、ここで死んでもいいとさえ思ってしまった。
「勝手に死んだらダメだよ。ボクをこんなにエッチにした責任は、取ってもらうよ」
彼女はそう言うと、抱きつく力を一層強めると、俺の顔中にキスの雨を降らせる。顔中にキスマークをつけられた俺もまた、お返しに彼女に何度もキスをする。
「えへへ、好きだよ」
「俺も、お前の事好きだ」
「……メイ。ボクの事、メイって呼んで」
「じゃあ、俺の事はカグラと呼んでくれ」
お互い、名前を教えあう。名前も知らなかった彼女とエッチしていたとは変な話だが、これから知っていけばいいだろう。もう俺は、メイ以外の女に興味は無いのだから。
「メイ、そろそろ出そう……」
「いいよ。ボクもそろそろイきそうだから、一緒にね?」
お互いに盛り上がっていき、そして二度目の絶頂へと駆け上る。
「メイっ、出すよっ!」
「来てっ! ボクのナカに、びゅぅびゅぅ出してっ!」
そして彼女の要求どおり、俺はメイに中出しした。二度目にも関わらず、大量の精液がメイの子宮を満たしていき、飽和した分は結合部から溢れ出る。
「ううんっ……カグラのがボクの中に……はぅぅっ!」
可愛らしく喘ぎながら、メイは俺の身体にもたれ掛かり、その胸に顔を埋める。このようにして、俺たちは女学院の生徒達の目の前で愛し合ってしまった訳である。ちなみに、この後正気に戻った俺は、顔から火が出る程の恥ずかしさを感じて逃げ出したのは、言うまでも無い。
『おまけ』
「女子高に女装して潜り込むなんて、本当に変態ね」
そう言いながら、彼女は騎乗位で男に跨ってアンアン喘ぐ。現在犯されている男は、もう息も絶え絶えといった様子で貪られているのみである。今回が、もう何度目になるか分からない。随分長い間犯されているような感覚を、男は感じていた。
トイレに行った友人を待っている間に捕まり、生徒指導室に連行された彼。しかし、そこで待ち受けていたのは、予想外の展開であった。
「もうっ、男子禁制の学校に潜り込むって、どういうつもりよ……でも、そうまでして逢いに来てくれる子って、私は好きよ」
そう言って、彼女は急に男を押し倒し、事に及んだのである。
「ちょっと待て。俺を警察か何かに引き渡すんじゃないのかよ!」
「魔物娘って、本質的にエッチなの。だから男が居ると勉強どころじゃなくなるから男子禁制にしたのよ。でも、ずっと独り身だと寂しいのよ。せっかくこんなに美味しい餌が飛び込んできたのに、警察なんかに渡してたまるもんですか」
そう言うと、彼女は男に覆いかぶさってぎゅぅっと抱きしめる。彼女の背に生えた白い翼も、彼に抱きつくような感じでその身体を覆う。リリムという魔物である彼女は、全身が性感帯であり、同時に全身が男を責める武器である。だから、翼でも包まれた男は、あっけなく射精に追い込まれた。
しかし、彼らの宴はまだ終わらない。まだまだエッチをする気でいる彼女の様子に、男は今さらながら後悔し始めた。女装して潜入するんじゃなかった、と。だが、その気持ちもだんだん揺らぎ始め、何も考えられなくなってくる。
「貴方の感じてる顔、かわいい。ずっと私が面倒見てあげるわねっ」
【完】
14/11/18 23:58更新 / 香炉 夢幻