発情わんことめくるめく日々の始まり
まず始めに言おう。俺は犬が大嫌いだ。よく考えてみて欲しいのだが、犬は肉食獣であり、その部分はライオンと変わらないとまで思っている。それは言いすぎだとよく言われるが、野犬の群れが狩りをする場面なんか、まさにライオンや狼といった所である。ただ、大きいか小さいかの差だけである。だから、犬を飼おうという奴の気が知れない。猛獣を飼うなど、俺にとっては正気とは思えない事態なのだ。なのに、飼いライオンが襲ってきた場合は正当防衛になると思うが、飼い犬の場合は反撃すれば器物破損である。そんな馬鹿な話があるか、どこの憐れみの令だよと思ってしまう。話が逸れたので、元に戻そう。何が言いたいかと言うと、犬という生き物は大変危険な存在だという事である。
そして俺は今、とんでもない局面に晒されている。教団の命令で、とある土地に魔物討伐に来たのだが、どこかから犬の遠吠えが断続的に聞こえてくるのだ。俺はどうも犬だけは苦手で、目の前にすればたとえ小型犬でも身体が強張って動かなくなってしまう程である。
犬なんてそこら中に居るだろう。そう言われれば、確かにそうかも知れない。しかし、今この場所においては、犬の存在自体が有り得ないのだ。そう、俺は現在、火山地帯に居る。このクソ熱い場所に、体温調節に苦労する筈の犬が居る訳がない。居るとしたら、それはもはや普通の犬ではなく、確実に魔物だろう。
俺の調べでは、火山地帯に生息するのは、キマイラ・火鼠・イグニス・ラーヴァゴーレム・マンティコア・サラマンダーの六種である。それ以外に魔物が居るなどとは聞いたことが無い。居るとすれば、それは未知の魔物である。初仕事だというのに、とんでもない危機に直面したものである。
これで、俺が恐怖する理由が分かっていただけたものと思う。えっ、何? 魔物討伐に来たんだから、別に何が出ても一緒じゃないかって? 馬鹿野郎! 何の対策も無しに突っ込めるか! とにかく、俺は教団に何と言われようとも引くことにする。未知の魔物相手に無茶ばかりしては、命がいくつあっても足りない。
しかし、その時すでに逃げ道は塞がれていた。俺が踵を返して逃げ出そうとした時、何かが頭上から降ってきて、俺の目の前に着地したのだ。
「――ちょっ、マジっ!?」
最低最悪の事態である。やはり俺の見越したとおり、犬型の魔物娘が行く手を阻んだのである。
一言で言うなら、そいつは『黒』であった。黒い髪に黒い肌、四肢に黒い毛皮を纏わせ、獰猛な目つきで佇んでいた。露出の多い肌で大きなおっぱいが強調されているが、そんな事はどうでもいい。間違いなく、猛獣としか言いようが無かった。
こんな奴は見た事も聞いた事も無い。俺は文字通り恐怖した。今まで覚えた剣術を発揮する余裕など、既に俺には無かった。
俺はおそるおそる、背後へと足を運んでゆく。身を翻して逃げたかったが、そんな事をすれば一瞬で捕まりそうであった。このクソ熱い地域に居るというのに、俺は全身冷や汗ダラダラであった。それ程に、俺は犬が苦手なのだ。
その犬の魔物娘は、俺が退がった分だけ距離を詰めてくる。その目は、完全に獲物を狙うような目である。もはや逃げられそうになかった。
その時、俺は背後の岩に身体がぶつかり、一瞬視界がブレる。その為、反応が遅れてしまった。一瞬の隙に飛び掛ってきた魔物娘に対処できず、俺は馬乗りで押さえ込まれてしまった。
「うぎゃぁぁーーーっ! マジっ、死ぬっ!」
俺は恥も外聞も無く、喚く。その時になって、初めてその魔物娘が言葉を発する。
「うるせえ! ピィピィ騒ぐんじゃねえっ!」
その魔物娘は、俺の衣服を鋭利な爪で引き裂いた。それによって、俺の肌が露になってしまう。
「喰われる……ああ、幸薄い人生だったなぁ……」
まだ遣り残した事がメッチャあるのに、と俺は思う。しかし、この状況では、もはやお陀仏であろう。犬の魔物娘に押さえつけられるという最大の恐怖に直面した俺は、目を閉じて失神した。
*****
とある感覚によって、俺は再び目を覚ました。すると、目の前には先ほど俺を襲った魔物娘が、俺の顔をぺろぺろ舐めているのが目に映った。
「――って、何してんだよっ!」
俺は現在の状況を把握すると、驚きの声をあげる。何故なら、予想外の出来事に直面していたのだから。
「何って、ナニに決まってんだろ!」
その魔物は、そう言いながら腰をぐりんぐりんと動かす。その度に、下半身のある部分に強烈な刺激が走る。
俺は今、騎乗位の体勢で魔物娘に犯されていた。彼女は俺が気が付いた事を知ると、余計に腰の動きを激しくしていく。ぶじゅっぶじゅっと結合部からは愛液が飛び散り、身体を揺らすたびに迫力のあるおっぱいが、ぶるんぶるん揺れるのが見える。
「んっ! はぁっ……お前はもう、アタイのモンだ……はぁぁんっ!」
彼女は、俺に覆いかぶさってくると、俺の唇を自身のそれで奪ってきた。俺は顔を彼女の両手で挟むように掴まれてる為、避ける事も出来なかった。俺はあっさり唇を奪われ、貪られる。
「はむっ! んんっ、んはぁっ……なあ、舌しゃぶらせろよ……そう、そうやって突き出して……あむっ、ちゅぱっ……んっ、れろっ、れろっ!」
その魔物娘は、俺の舌を容赦なく吸い上げ、絡ませる。俺はその最中、彼女の燃えるような瞳を見て、抵抗の意思を失う。確かに一見乱暴な彼女であったが、その瞳には俺への情熱が宿っているのを感じたのだ。目が合った瞬間、彼女はニヤッと目元を細める。それを見た俺は、不覚にも可愛いと思ってしまった。
こうなれば、最早やる事は一つ。俺は彼女を抱きしめると、下からガンガン突き上げ始めた。
「んふぅっ、ふぁぁぁっ! ああっ、ああんっ! あっ……ああアアアァァァァァーーーッ!」
まさか反撃されるとは思わなかったのだろう、彼女は俺にガンガン突かれて喘ぎ声を高めていく。一方的に快感を与えられるのが悔しいのだろう、彼女は俺の胸に手をついて身体を起こし、自らも動こうとする。しかし、さすがに快感はごまかせず、だんだん喘ぎ声が大きくなっていく。
その声がもっと聞きたくて、俺は彼女の身体を動かし始めた。彼女の腰を掴んで上下に揺さぶり、腰を引き寄せた瞬間にタイミングよく突き上げる。すると、甲高い声で彼女が鳴きまくる。
「あおぉぉぉっ、おあぁぁっ! ああぁっ、何かクルっ! 何かクルぅぅぅっ!」
相当気持ち良いのだろう、彼女はガクガクと身体を振るわせ始める。それでも俺は容赦せず、ガンッと最奥を容赦なく突き上げた。結合部からはぶじゅっと液が飛び散る。そして、その一撃がダメ押しになったらしい。彼女は一気に絶頂に達した。
「はあぁぁっぁああアアァァァァーーーッ! あはあぁぁぁぁんっっ!」
彼女は背を仰け反らせて一際大きな声で叫ぶと、そのままくたぁっと俺に覆いかぶさってくる。俺は、その彼女の身体を優しく抱きとめた。
「あぅぅっ、わふぅぅ……くぅぅんっ……」
可愛らしく鼻を鳴らし、彼女はぐったりとなる。俺はその彼女の身体をごろんっと脇に転がし、結合を解く。彼女の秘所からは、たっぷり注がれた精液がどろぉっとあふれ出てくる。そして、それに混じって、少量の赤い何か……。
「こいつ、初めてだったのか」
精液に混じって出てくる破瓜の血を見て、俺は呟く。初めてなのに、あんなに乱れた彼女に対して感動とも取れる思いを抱いた。
その時、彼女が目を覚ます。そして、俺の方を見ると、一瞬で飛び掛り、俺を再び押し倒す。
「お前、なかなかやるじゃねえか。さっきは負けたと思ったぜ! だがアタイだってこのままじゃ終わらねえ。搾り取ってやるから覚悟しな!」
「ちょっと待て! お前、初めてなんだろ!? アソコ痛くないのかよ!」
「ああ? 別にアタイは平気だぜ? それより、続きヤろうぜ!」
問答無用、とばかりに彼女は俺の股間に顔を寄せ、出したばっかりの俺の逸物をはむっと咥える。色々な液がべっとり付いているのも厭わず、一心不乱に舐め回した。
「ふぉぉぉっ!」
俺はその刺激に快楽のうめき声を発す。はっきり言ってそれほど上手い訳ではない。しかし、さっきまで処女だった女がフェラしているという事実に、俺は興奮してくる。
「へへっ、また固くなってきたぜ……今度はアタイがヒィヒィ鳴かせてやるぜ!」
そう言って、再び跨ってくる彼女。俺はそれに抗えず、ただ犯されるのを待つばかりであった。
それからしばらく、俺は彼女にの底無しの体力についていけず、散々に搾り取られてイかされる事となる。
*****
例の彼女――エルーナという名前の魔物娘は、やはり聞いた事のない魔物だった。ヘルハウンドと言うらしい。この種族の特徴として、絶対に他人に屈服しないというものがある。それは何となく分かった。何故なら、閨で俺がエルーナをイかせると、その何倍も搾り取ってきてお返しをするのだから。元々、絶対数が少ないので、あまり知られていなかったのも無理は無い。
ただ、暴君かと言われると、そうでもない。俺が以前、野犬の群れ(火山地帯にも居た!)に囲まれた時、恐怖で身体が動かなくなった俺を、身を挺して救ってくれたのだ。その時の「アタイの大事な夫に手ぇ出すんじゃねえっ!」というエルーナの言葉がありがたかった。その日の夜、閨で二人とも燃え上がったのは言うまでも無い。
はっきり言うと、俺は今でも犬が苦手である。やはり犬とライオンの違いは大きいか小さいかの差だけであると思うし、猛獣という考えを変える気は無い。ただ、全部が危険かと言えば、御幣がある。少なくともエルーナは俺を傷つけるような事はしない。エルーナも猛獣には違いないが、一方で可愛いとも思ってしまう。
要は、気の持ちようなのかなと思う。エルーナだって犬だが、実際は危険ではなかったし、俺が傷つけられたという事も無い。まあ怖かったが。
そのエルーナと今、俺は一緒に生活している。彼女と切っても切れぬ程の深い仲になった俺は、そのまま火山地帯で暮らす事となったのだ。えっ、教団はどうしたって? そんなもん知らん。
そして今日も、俺はエルーナに襲われて(?)好き放題に犯されようとしている。
「なあ、今日は俺が上になって良いか?」
いつも騎乗位でしかシた事ないから、偶には違う体位でシてみたい。俺は彼女に『提案』する。屈服させられる事を嫌うエルーナだが、こちらが下手に出れば、結構聞く耳を持ってくれるのだ。そして案の定、彼女は俺の提案を許可した。
「偶にはいいんじゃないか? じゃあ、アタイをヒィヒィ言わせてみな!」
許可は貰ったので、エルーナに仰向けになってもらう。そして彼女の足の間に身体を割り込ませると、俺はそそり立つ逸物を秘所にあてがい、一気に最奥へと突き入れた。
「はふぅぅぅっ! ふぁぁっ、は、入ってきたぁっ!」
エルーナは最奥をこちゅんっと小突かれて甘い声を出す。彼女の膣内がぎゅっと締まり、俺も快感を感じる。俺はその締め付けに逆らうかのように、ゆっくりと腰を動かして彼女に快感を与え始めた。
「はあぁっ! ああっ、あぅぅっ……ふぅっ、ふぅぅぅっ……」
あくまでもゆっくりとした愛撫がもどかしいのか、彼女は甘い声を漏らしながら腰を浮かせてくる。俺はその腰を両手で掴んで押さえつけ、そして彼女のお腹を撫で回す。
「はぁぁっ、ああアァァァーッ! そこ、そこは止めろぉぉぉっ!」
止めろと言いながらも、エルーナはかなり気持ち良さそうにしている。その証拠に、俺がお腹を触った瞬間から締め付けが一層強くなったのだから。
俺が一度やってみたかった事、それは仰向けになったエルーナのお腹を撫で回す事である。彼女のお腹は筋肉質でありながらも、ただ固いだけではない。すべすべとした肌の感触や、弾力性も兼ね備えており、非常に触り心地が良い。また、お腹を撫でられて喜んでいる辺りは、完全にワンコである。
「はぁっ、やめっ……お腹、キュンキュンって、アタイもう……はぁぁーんっ!」
そして遂に、結合部からぷしゅぷしゅっと潮を噴き出しながら、彼女はイく。同時に膣内がぎゅうっと締まりながらも射精を促すように絡みついてきて、俺はあっけなくイった。彼女のナカを精液が満たしていき、そして結合部から溢れ出る。しかし、俺はこれで終わりたくは無かった。何故なら、まだまだ試したい体位がいっぱいあったのだから。
「はぁっ、はぁっ……これ、結構クルな」
上気した様子で、エルーナがそう口走る。慣れない体位でシたので、快感も倍増になっているのだろう。普段の挑みかかるような調子とは別の魅力が、そこには存在していた。
「エルーナ、こういうのはどうだ?」
俺は逸物を挿れたままエルーナの両足を肩に乗せると、彼女の身体を二つ折りにして屈曲位の体勢に持ち込む。そして、ビタンビタンっと音が鳴るくらい激しく彼女を突きまくる。
「あおぉぉぉーーーっ! 何だっ、何だこれはっ……ああーっ、やめっ! アタイ、イったばっか……ひゃあぁあぁっぁっぁぁっぁぁーーーっ!」
絶頂に達したばかりの膣をガンガン突かれ、エルーナはとても良い声で鳴く。結合部からは、精液と愛液の交じり合ったモノがごぽごぽと溢れ出している。
彼女は言葉では戸惑った様子を見せるものの、決して拒んではいない。もし彼女が本気で抵抗しているなら、今頃俺は強靭な足で跳ね飛ばされ、人間離れした腕力で押さえつけられているだろう。つまり、彼女はこの体位を気に入っていると言える。だから俺は、遠慮なく彼女の膣内を責め続け、容赦なく二度目の射精を行った。
「ひゃぁぁぁぁァァァーーーっ! ああっ、あおぉぉっぁぁぁぁぁぁーーーっ!」
エルーナは大きな叫び声をあげながら、またもやイく。膣内でどぷどぷと出された精液の感触に、エルーナは完全に陶酔状態となっている。屈曲位は最も膣イキしやすい体位の一つと言われており、その状態でガンガン突かれたのだから、そうなるもの無理はない。
イったばかりで珍しくハァハァと息を荒げている彼女の身体を、俺は裏返して四つん這いにする。そして、どろっと精液溢れる秘所に、未だ萎えない逸物を突っ込んだ。
「アオォォォォーーーンッ! ああぁぁっ、アゥゥゥーーーッ!」
まるで犬の遠吠えのような甲高い声で、エルーナが鳴き狂う。こうなれば、最早ただのわんこである。背後から獣のようにガンガン突かれて、彼女は激しく声をあげ続ける。
さっきから連続で出しまくっているというのに、俺の逸物はさらに力強さを増していく。彼女と出会った当初に比べたら、考えられない程の持続力である。もしかしたら、俺は既に人間を辞めてしまっていたのかもしれない。
俺はエルーナに覆いかぶさって、たぷたぷと揺れるおっぱいを掴む。そしてグリグリと腰を動かしながら、彼女の大きなおっぱいを揉み捏ねた。
「わぉぉぉぉっおぉぉんっ! ぉぉっ、おほぉぉっ! イ、イグっ、イグぅぅぅーーーっ!」
連続で責められる快感に、エルーナはすっかり骨抜きになっている様子である。あまりの快感に、尻尾がブンブン左右に振られる。そのもふもふした感触が俺のお腹をくすぐり、性的な愛撫へと変わる。思わぬ刺激に、俺は三度目とは思えない程にあっけなくイった。
どくどくとナカに吐き出される精液。さすがに三度目ともなれば、だいぶ量が少なくなってきているが、それでも常人に比べれば多いほうである。俺自身、明らかに人間から離れているのを感じた。
それでも、まだヤリ残した事がある。最後は締めの体位でエルーナと交わりたいのだ。俺はイってぐったりとしている彼女に手をかける。上半身だけ地面につけ、尻を高く掲げていた彼女は、またもや仰向けにひっくり返る。
俺はヒクつく彼女の秘所に逸物を突っ込み、そして今度は彼女の身体を抱き上げる。相当身体に疲れが出ているようで、抱き上げるのも一苦労である。おそらく、これが最後になるであろう。
俺は対面座位の形に持ち込むと、エルーナの身体をしっかりと抱きしめる。この体位、実は俺が一番好きな体位であり、ずっとやってみたいと思っていたのだ。何故なら、これが一番愛し合いやすい形だと思ったのだ。お互いの表情が良く見え、お互いに愛撫もし易く、抱き合える。そんな体位に、ずっと憧れていた。だから俺は、しっかりとエルーナの身体を抱きしめていた。
エルーナにも、俺の想いは伝わっているらしい。彼女も俺と目が合うと、かすかに笑みを零して抱き返してきた。彼女の笑みはあくまで挑戦的なものに見えたが、背後で尻尾がバタバタと左右に振られている。この事からも、彼女が相当に喜んでいるのは伝わった。
エルーナが俺に顔を寄せ、唇を奪ってくる。当然、俺は拒まない。しっかりと抱き合いながら、お互いの舌を絡め、味わう。抱きしめた肌の弾力や、胸板に当たる彼女のおっぱいの感触が、たまらなく心地よい。
唇を貪りながら、俺は彼女の尻の方に手をやり、尻尾を掴む。前から触ってみたかったのだ。すると、彼女の身体がビクンッと震える。どうやら、お腹と同じく尻尾も相当に気持ち良いらしい。また一つ、彼女の弱点を見つけて俺は有頂天だった。
「んっ! あふぅ、わぅぅ……んんっ! んむっ……ふぅんっ、ちゅっ、ちゅぅっ……」
快感に鼻を鳴らしながら、彼女は一層舌を絡めてくる。まるで、キスで快感をごまかそうとするかのように。そして、腰を揺らして反撃してくる。俺も当然、応戦する。尻尾をモフり、唇を貪りながら、ぐちょぐちょのおまんこを肉棒でかき回す。
「ちゅむっ、ちゅぱっ……あぁっ、ふぁぁぁぁっ! あっ、あぅぅっ……あむっ! んふぅっ、んんっ、んぅぅぅぅーーーっ!」
そして長い時間をかけて、キスをしながらお互いに絶頂に達する。これ以上無い程の幸せに浸りながら、俺はエルーナの腰を引き寄せ、ありったけの精液を注ぎ込んだ。
さすがにこれ以上は厳しかった。しかし、これだけイかせれば、彼女とて満足だろう。いつもは一方的に犯されてばかりだが、偶にはこういうのも良いだろう。そう思っていた時期が、俺にもあった。しかし、その見通しは甘かったと言わざるを得ない。
「なあ、もう気は済んだろ? 次はアタイの番だな!」
エルーナはそう言うと、俺の胸板をドンッと突き、押し倒す。そして腰をぐりんぐりんと動かして、まだナカに入ったままの逸物に刺激を加え始める。
「ちょっと待って! 俺もう無理っ!」
「アタイをあんなに激しくイかせまくって、タダで済むと思ったかい? とんでもない、ヤられた分はきっちり十倍返しで払ってもらうさ」
「十倍って……無理っ、絶っ対死ぬっ!」
「アタイだってさっきは死にそうだったんだ。なのに、あんなにぐちょぐちょにされて、おまんこ引っ掻き回されて、ナカに出されてイかされて……」
もう離れられる訳ねえじゃねえか、と彼女は言い、責めを止めない。その動きに、俺はただうめき声をあげ続けるのみであった。
「ふふっ、アタイをこんなに惚れさせた責任は、きっちり取ってもらうかんなっ!」
「ふぉっ、おぉぉぉぉーーーっ!」
ぐっぽりと根元まで銜え込まれ、俺は何も抵抗できずに犯されるのみであった。そんな俺を、笑みを含んだ目でエルーナが見つめてくる。相変わらず挑戦的な表情だが、そこには慈愛に満ちた想いが隠されているのも、俺は見逃さなかった。こんな状況であったが、俺は確実に幸せだと言えた。
それから長い間、男のうめき声を女の矯正が断続的に響き渡っていたという。
そして俺は今、とんでもない局面に晒されている。教団の命令で、とある土地に魔物討伐に来たのだが、どこかから犬の遠吠えが断続的に聞こえてくるのだ。俺はどうも犬だけは苦手で、目の前にすればたとえ小型犬でも身体が強張って動かなくなってしまう程である。
犬なんてそこら中に居るだろう。そう言われれば、確かにそうかも知れない。しかし、今この場所においては、犬の存在自体が有り得ないのだ。そう、俺は現在、火山地帯に居る。このクソ熱い場所に、体温調節に苦労する筈の犬が居る訳がない。居るとしたら、それはもはや普通の犬ではなく、確実に魔物だろう。
俺の調べでは、火山地帯に生息するのは、キマイラ・火鼠・イグニス・ラーヴァゴーレム・マンティコア・サラマンダーの六種である。それ以外に魔物が居るなどとは聞いたことが無い。居るとすれば、それは未知の魔物である。初仕事だというのに、とんでもない危機に直面したものである。
これで、俺が恐怖する理由が分かっていただけたものと思う。えっ、何? 魔物討伐に来たんだから、別に何が出ても一緒じゃないかって? 馬鹿野郎! 何の対策も無しに突っ込めるか! とにかく、俺は教団に何と言われようとも引くことにする。未知の魔物相手に無茶ばかりしては、命がいくつあっても足りない。
しかし、その時すでに逃げ道は塞がれていた。俺が踵を返して逃げ出そうとした時、何かが頭上から降ってきて、俺の目の前に着地したのだ。
「――ちょっ、マジっ!?」
最低最悪の事態である。やはり俺の見越したとおり、犬型の魔物娘が行く手を阻んだのである。
一言で言うなら、そいつは『黒』であった。黒い髪に黒い肌、四肢に黒い毛皮を纏わせ、獰猛な目つきで佇んでいた。露出の多い肌で大きなおっぱいが強調されているが、そんな事はどうでもいい。間違いなく、猛獣としか言いようが無かった。
こんな奴は見た事も聞いた事も無い。俺は文字通り恐怖した。今まで覚えた剣術を発揮する余裕など、既に俺には無かった。
俺はおそるおそる、背後へと足を運んでゆく。身を翻して逃げたかったが、そんな事をすれば一瞬で捕まりそうであった。このクソ熱い地域に居るというのに、俺は全身冷や汗ダラダラであった。それ程に、俺は犬が苦手なのだ。
その犬の魔物娘は、俺が退がった分だけ距離を詰めてくる。その目は、完全に獲物を狙うような目である。もはや逃げられそうになかった。
その時、俺は背後の岩に身体がぶつかり、一瞬視界がブレる。その為、反応が遅れてしまった。一瞬の隙に飛び掛ってきた魔物娘に対処できず、俺は馬乗りで押さえ込まれてしまった。
「うぎゃぁぁーーーっ! マジっ、死ぬっ!」
俺は恥も外聞も無く、喚く。その時になって、初めてその魔物娘が言葉を発する。
「うるせえ! ピィピィ騒ぐんじゃねえっ!」
その魔物娘は、俺の衣服を鋭利な爪で引き裂いた。それによって、俺の肌が露になってしまう。
「喰われる……ああ、幸薄い人生だったなぁ……」
まだ遣り残した事がメッチャあるのに、と俺は思う。しかし、この状況では、もはやお陀仏であろう。犬の魔物娘に押さえつけられるという最大の恐怖に直面した俺は、目を閉じて失神した。
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とある感覚によって、俺は再び目を覚ました。すると、目の前には先ほど俺を襲った魔物娘が、俺の顔をぺろぺろ舐めているのが目に映った。
「――って、何してんだよっ!」
俺は現在の状況を把握すると、驚きの声をあげる。何故なら、予想外の出来事に直面していたのだから。
「何って、ナニに決まってんだろ!」
その魔物は、そう言いながら腰をぐりんぐりんと動かす。その度に、下半身のある部分に強烈な刺激が走る。
俺は今、騎乗位の体勢で魔物娘に犯されていた。彼女は俺が気が付いた事を知ると、余計に腰の動きを激しくしていく。ぶじゅっぶじゅっと結合部からは愛液が飛び散り、身体を揺らすたびに迫力のあるおっぱいが、ぶるんぶるん揺れるのが見える。
「んっ! はぁっ……お前はもう、アタイのモンだ……はぁぁんっ!」
彼女は、俺に覆いかぶさってくると、俺の唇を自身のそれで奪ってきた。俺は顔を彼女の両手で挟むように掴まれてる為、避ける事も出来なかった。俺はあっさり唇を奪われ、貪られる。
「はむっ! んんっ、んはぁっ……なあ、舌しゃぶらせろよ……そう、そうやって突き出して……あむっ、ちゅぱっ……んっ、れろっ、れろっ!」
その魔物娘は、俺の舌を容赦なく吸い上げ、絡ませる。俺はその最中、彼女の燃えるような瞳を見て、抵抗の意思を失う。確かに一見乱暴な彼女であったが、その瞳には俺への情熱が宿っているのを感じたのだ。目が合った瞬間、彼女はニヤッと目元を細める。それを見た俺は、不覚にも可愛いと思ってしまった。
こうなれば、最早やる事は一つ。俺は彼女を抱きしめると、下からガンガン突き上げ始めた。
「んふぅっ、ふぁぁぁっ! ああっ、ああんっ! あっ……ああアアアァァァァァーーーッ!」
まさか反撃されるとは思わなかったのだろう、彼女は俺にガンガン突かれて喘ぎ声を高めていく。一方的に快感を与えられるのが悔しいのだろう、彼女は俺の胸に手をついて身体を起こし、自らも動こうとする。しかし、さすがに快感はごまかせず、だんだん喘ぎ声が大きくなっていく。
その声がもっと聞きたくて、俺は彼女の身体を動かし始めた。彼女の腰を掴んで上下に揺さぶり、腰を引き寄せた瞬間にタイミングよく突き上げる。すると、甲高い声で彼女が鳴きまくる。
「あおぉぉぉっ、おあぁぁっ! ああぁっ、何かクルっ! 何かクルぅぅぅっ!」
相当気持ち良いのだろう、彼女はガクガクと身体を振るわせ始める。それでも俺は容赦せず、ガンッと最奥を容赦なく突き上げた。結合部からはぶじゅっと液が飛び散る。そして、その一撃がダメ押しになったらしい。彼女は一気に絶頂に達した。
「はあぁぁっぁああアアァァァァーーーッ! あはあぁぁぁぁんっっ!」
彼女は背を仰け反らせて一際大きな声で叫ぶと、そのままくたぁっと俺に覆いかぶさってくる。俺は、その彼女の身体を優しく抱きとめた。
「あぅぅっ、わふぅぅ……くぅぅんっ……」
可愛らしく鼻を鳴らし、彼女はぐったりとなる。俺はその彼女の身体をごろんっと脇に転がし、結合を解く。彼女の秘所からは、たっぷり注がれた精液がどろぉっとあふれ出てくる。そして、それに混じって、少量の赤い何か……。
「こいつ、初めてだったのか」
精液に混じって出てくる破瓜の血を見て、俺は呟く。初めてなのに、あんなに乱れた彼女に対して感動とも取れる思いを抱いた。
その時、彼女が目を覚ます。そして、俺の方を見ると、一瞬で飛び掛り、俺を再び押し倒す。
「お前、なかなかやるじゃねえか。さっきは負けたと思ったぜ! だがアタイだってこのままじゃ終わらねえ。搾り取ってやるから覚悟しな!」
「ちょっと待て! お前、初めてなんだろ!? アソコ痛くないのかよ!」
「ああ? 別にアタイは平気だぜ? それより、続きヤろうぜ!」
問答無用、とばかりに彼女は俺の股間に顔を寄せ、出したばっかりの俺の逸物をはむっと咥える。色々な液がべっとり付いているのも厭わず、一心不乱に舐め回した。
「ふぉぉぉっ!」
俺はその刺激に快楽のうめき声を発す。はっきり言ってそれほど上手い訳ではない。しかし、さっきまで処女だった女がフェラしているという事実に、俺は興奮してくる。
「へへっ、また固くなってきたぜ……今度はアタイがヒィヒィ鳴かせてやるぜ!」
そう言って、再び跨ってくる彼女。俺はそれに抗えず、ただ犯されるのを待つばかりであった。
それからしばらく、俺は彼女にの底無しの体力についていけず、散々に搾り取られてイかされる事となる。
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例の彼女――エルーナという名前の魔物娘は、やはり聞いた事のない魔物だった。ヘルハウンドと言うらしい。この種族の特徴として、絶対に他人に屈服しないというものがある。それは何となく分かった。何故なら、閨で俺がエルーナをイかせると、その何倍も搾り取ってきてお返しをするのだから。元々、絶対数が少ないので、あまり知られていなかったのも無理は無い。
ただ、暴君かと言われると、そうでもない。俺が以前、野犬の群れ(火山地帯にも居た!)に囲まれた時、恐怖で身体が動かなくなった俺を、身を挺して救ってくれたのだ。その時の「アタイの大事な夫に手ぇ出すんじゃねえっ!」というエルーナの言葉がありがたかった。その日の夜、閨で二人とも燃え上がったのは言うまでも無い。
はっきり言うと、俺は今でも犬が苦手である。やはり犬とライオンの違いは大きいか小さいかの差だけであると思うし、猛獣という考えを変える気は無い。ただ、全部が危険かと言えば、御幣がある。少なくともエルーナは俺を傷つけるような事はしない。エルーナも猛獣には違いないが、一方で可愛いとも思ってしまう。
要は、気の持ちようなのかなと思う。エルーナだって犬だが、実際は危険ではなかったし、俺が傷つけられたという事も無い。まあ怖かったが。
そのエルーナと今、俺は一緒に生活している。彼女と切っても切れぬ程の深い仲になった俺は、そのまま火山地帯で暮らす事となったのだ。えっ、教団はどうしたって? そんなもん知らん。
そして今日も、俺はエルーナに襲われて(?)好き放題に犯されようとしている。
「なあ、今日は俺が上になって良いか?」
いつも騎乗位でしかシた事ないから、偶には違う体位でシてみたい。俺は彼女に『提案』する。屈服させられる事を嫌うエルーナだが、こちらが下手に出れば、結構聞く耳を持ってくれるのだ。そして案の定、彼女は俺の提案を許可した。
「偶にはいいんじゃないか? じゃあ、アタイをヒィヒィ言わせてみな!」
許可は貰ったので、エルーナに仰向けになってもらう。そして彼女の足の間に身体を割り込ませると、俺はそそり立つ逸物を秘所にあてがい、一気に最奥へと突き入れた。
「はふぅぅぅっ! ふぁぁっ、は、入ってきたぁっ!」
エルーナは最奥をこちゅんっと小突かれて甘い声を出す。彼女の膣内がぎゅっと締まり、俺も快感を感じる。俺はその締め付けに逆らうかのように、ゆっくりと腰を動かして彼女に快感を与え始めた。
「はあぁっ! ああっ、あぅぅっ……ふぅっ、ふぅぅぅっ……」
あくまでもゆっくりとした愛撫がもどかしいのか、彼女は甘い声を漏らしながら腰を浮かせてくる。俺はその腰を両手で掴んで押さえつけ、そして彼女のお腹を撫で回す。
「はぁぁっ、ああアァァァーッ! そこ、そこは止めろぉぉぉっ!」
止めろと言いながらも、エルーナはかなり気持ち良さそうにしている。その証拠に、俺がお腹を触った瞬間から締め付けが一層強くなったのだから。
俺が一度やってみたかった事、それは仰向けになったエルーナのお腹を撫で回す事である。彼女のお腹は筋肉質でありながらも、ただ固いだけではない。すべすべとした肌の感触や、弾力性も兼ね備えており、非常に触り心地が良い。また、お腹を撫でられて喜んでいる辺りは、完全にワンコである。
「はぁっ、やめっ……お腹、キュンキュンって、アタイもう……はぁぁーんっ!」
そして遂に、結合部からぷしゅぷしゅっと潮を噴き出しながら、彼女はイく。同時に膣内がぎゅうっと締まりながらも射精を促すように絡みついてきて、俺はあっけなくイった。彼女のナカを精液が満たしていき、そして結合部から溢れ出る。しかし、俺はこれで終わりたくは無かった。何故なら、まだまだ試したい体位がいっぱいあったのだから。
「はぁっ、はぁっ……これ、結構クルな」
上気した様子で、エルーナがそう口走る。慣れない体位でシたので、快感も倍増になっているのだろう。普段の挑みかかるような調子とは別の魅力が、そこには存在していた。
「エルーナ、こういうのはどうだ?」
俺は逸物を挿れたままエルーナの両足を肩に乗せると、彼女の身体を二つ折りにして屈曲位の体勢に持ち込む。そして、ビタンビタンっと音が鳴るくらい激しく彼女を突きまくる。
「あおぉぉぉーーーっ! 何だっ、何だこれはっ……ああーっ、やめっ! アタイ、イったばっか……ひゃあぁあぁっぁっぁぁっぁぁーーーっ!」
絶頂に達したばかりの膣をガンガン突かれ、エルーナはとても良い声で鳴く。結合部からは、精液と愛液の交じり合ったモノがごぽごぽと溢れ出している。
彼女は言葉では戸惑った様子を見せるものの、決して拒んではいない。もし彼女が本気で抵抗しているなら、今頃俺は強靭な足で跳ね飛ばされ、人間離れした腕力で押さえつけられているだろう。つまり、彼女はこの体位を気に入っていると言える。だから俺は、遠慮なく彼女の膣内を責め続け、容赦なく二度目の射精を行った。
「ひゃぁぁぁぁァァァーーーっ! ああっ、あおぉぉっぁぁぁぁぁぁーーーっ!」
エルーナは大きな叫び声をあげながら、またもやイく。膣内でどぷどぷと出された精液の感触に、エルーナは完全に陶酔状態となっている。屈曲位は最も膣イキしやすい体位の一つと言われており、その状態でガンガン突かれたのだから、そうなるもの無理はない。
イったばかりで珍しくハァハァと息を荒げている彼女の身体を、俺は裏返して四つん這いにする。そして、どろっと精液溢れる秘所に、未だ萎えない逸物を突っ込んだ。
「アオォォォォーーーンッ! ああぁぁっ、アゥゥゥーーーッ!」
まるで犬の遠吠えのような甲高い声で、エルーナが鳴き狂う。こうなれば、最早ただのわんこである。背後から獣のようにガンガン突かれて、彼女は激しく声をあげ続ける。
さっきから連続で出しまくっているというのに、俺の逸物はさらに力強さを増していく。彼女と出会った当初に比べたら、考えられない程の持続力である。もしかしたら、俺は既に人間を辞めてしまっていたのかもしれない。
俺はエルーナに覆いかぶさって、たぷたぷと揺れるおっぱいを掴む。そしてグリグリと腰を動かしながら、彼女の大きなおっぱいを揉み捏ねた。
「わぉぉぉぉっおぉぉんっ! ぉぉっ、おほぉぉっ! イ、イグっ、イグぅぅぅーーーっ!」
連続で責められる快感に、エルーナはすっかり骨抜きになっている様子である。あまりの快感に、尻尾がブンブン左右に振られる。そのもふもふした感触が俺のお腹をくすぐり、性的な愛撫へと変わる。思わぬ刺激に、俺は三度目とは思えない程にあっけなくイった。
どくどくとナカに吐き出される精液。さすがに三度目ともなれば、だいぶ量が少なくなってきているが、それでも常人に比べれば多いほうである。俺自身、明らかに人間から離れているのを感じた。
それでも、まだヤリ残した事がある。最後は締めの体位でエルーナと交わりたいのだ。俺はイってぐったりとしている彼女に手をかける。上半身だけ地面につけ、尻を高く掲げていた彼女は、またもや仰向けにひっくり返る。
俺はヒクつく彼女の秘所に逸物を突っ込み、そして今度は彼女の身体を抱き上げる。相当身体に疲れが出ているようで、抱き上げるのも一苦労である。おそらく、これが最後になるであろう。
俺は対面座位の形に持ち込むと、エルーナの身体をしっかりと抱きしめる。この体位、実は俺が一番好きな体位であり、ずっとやってみたいと思っていたのだ。何故なら、これが一番愛し合いやすい形だと思ったのだ。お互いの表情が良く見え、お互いに愛撫もし易く、抱き合える。そんな体位に、ずっと憧れていた。だから俺は、しっかりとエルーナの身体を抱きしめていた。
エルーナにも、俺の想いは伝わっているらしい。彼女も俺と目が合うと、かすかに笑みを零して抱き返してきた。彼女の笑みはあくまで挑戦的なものに見えたが、背後で尻尾がバタバタと左右に振られている。この事からも、彼女が相当に喜んでいるのは伝わった。
エルーナが俺に顔を寄せ、唇を奪ってくる。当然、俺は拒まない。しっかりと抱き合いながら、お互いの舌を絡め、味わう。抱きしめた肌の弾力や、胸板に当たる彼女のおっぱいの感触が、たまらなく心地よい。
唇を貪りながら、俺は彼女の尻の方に手をやり、尻尾を掴む。前から触ってみたかったのだ。すると、彼女の身体がビクンッと震える。どうやら、お腹と同じく尻尾も相当に気持ち良いらしい。また一つ、彼女の弱点を見つけて俺は有頂天だった。
「んっ! あふぅ、わぅぅ……んんっ! んむっ……ふぅんっ、ちゅっ、ちゅぅっ……」
快感に鼻を鳴らしながら、彼女は一層舌を絡めてくる。まるで、キスで快感をごまかそうとするかのように。そして、腰を揺らして反撃してくる。俺も当然、応戦する。尻尾をモフり、唇を貪りながら、ぐちょぐちょのおまんこを肉棒でかき回す。
「ちゅむっ、ちゅぱっ……あぁっ、ふぁぁぁぁっ! あっ、あぅぅっ……あむっ! んふぅっ、んんっ、んぅぅぅぅーーーっ!」
そして長い時間をかけて、キスをしながらお互いに絶頂に達する。これ以上無い程の幸せに浸りながら、俺はエルーナの腰を引き寄せ、ありったけの精液を注ぎ込んだ。
さすがにこれ以上は厳しかった。しかし、これだけイかせれば、彼女とて満足だろう。いつもは一方的に犯されてばかりだが、偶にはこういうのも良いだろう。そう思っていた時期が、俺にもあった。しかし、その見通しは甘かったと言わざるを得ない。
「なあ、もう気は済んだろ? 次はアタイの番だな!」
エルーナはそう言うと、俺の胸板をドンッと突き、押し倒す。そして腰をぐりんぐりんと動かして、まだナカに入ったままの逸物に刺激を加え始める。
「ちょっと待って! 俺もう無理っ!」
「アタイをあんなに激しくイかせまくって、タダで済むと思ったかい? とんでもない、ヤられた分はきっちり十倍返しで払ってもらうさ」
「十倍って……無理っ、絶っ対死ぬっ!」
「アタイだってさっきは死にそうだったんだ。なのに、あんなにぐちょぐちょにされて、おまんこ引っ掻き回されて、ナカに出されてイかされて……」
もう離れられる訳ねえじゃねえか、と彼女は言い、責めを止めない。その動きに、俺はただうめき声をあげ続けるのみであった。
「ふふっ、アタイをこんなに惚れさせた責任は、きっちり取ってもらうかんなっ!」
「ふぉっ、おぉぉぉぉーーーっ!」
ぐっぽりと根元まで銜え込まれ、俺は何も抵抗できずに犯されるのみであった。そんな俺を、笑みを含んだ目でエルーナが見つめてくる。相変わらず挑戦的な表情だが、そこには慈愛に満ちた想いが隠されているのも、俺は見逃さなかった。こんな状況であったが、俺は確実に幸せだと言えた。
それから長い間、男のうめき声を女の矯正が断続的に響き渡っていたという。
14/12/03 14:00更新 / 香炉 夢幻