クロクロ龍ルート 雨と貴方とオレと約束
「神様というのは皆から奉られなければいけないのですよ」 「?」 「神様だから、ここで皆の願いに答えなければいけません」 「?」 「そうは言っても、ここには村なんてない山奥なのです― ―…だから、とても寂しいのです。 誰も来るわけがない。誰も私を知らない。神として崇められても誰も近寄らない。それは昔も、今も変わらない。だから私は…」 「…」 「…私は、ずっと一人なのです」 「…だったら、ボクが」 「どうしたのですか?」 「ボクが、一緒にいてあげる」 「…っ」 「ボクが、お嫁さんになって、それでずっと一緒にいてあげる。それなら寂しくないでしょ?」 「…ふふ。もう、ゆうたったら。それを言うならお婿さんですよ」 「うん、それになって、お嫁さんになって、一緒にいる!」 「まったく…それなら、約束して下さい」 「約束?」 「はい、いつか、きっと…忘れることになってしまうでしょうけど…それでも、今だけは…」 「…?」 「約束を…果たしてくれるように」 「うん、果たすよ!おじいちゃんが言ってたもん。約束を果たすのは何よりも大事な事だって。だから、約束するよ!」 「それじゃあ、指切りを…ね?」 「うん!」 「「ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった!!」」 |
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