連載小説
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敗北
〜〜〜〜次の日〜〜〜〜



パチッ!
「う〜ん……………朝か…………」

「すぅ…………すぅ…………」

「アイラがまだ寝てる……………珍しいな俺より遅いなんて………………まぁアレだけヤッた後だしなぁ……………」

「すぅ…………すぅ…………」

「……………はぁ…………改めて見るとホントに可愛い寝顔だな、アイラは……………」

「すぅ…………ん♥️すぅ……………」








「………………はぁ…………結局洗礼受けられなかったかぁ、勇者になれなかったなぁ…………
俺はいつになったらアイラに勝てるのかなぁ
いつになったら、アイラに勝って俺の気持ちを伝えられるのかなぁ
俺のこの想いは、アイラに伝えられるのかなぁ……………」

ムクリッ!!
「どういうことよそれ」

「うわっ!アイラ!起きてたのかよ!」

「そんなことどうでも良いでしょ!!
それよりも!さっきの言葉はどういう意味なのよ!?
私に勝って気持ちを伝えるって!それどういう意味なのよ!!」

「……………まぁ、もうここまで来たら隠す必要もないか………
俺は心に決めてたことがあったんだよ、ずっとずーっと前から心に決めてたことがあったんだよ
アイラに勝ったら、告白しようって…………」

「……………!?」

「アイラに勝って……………アイラのことが好きだって!ずっと愛してるって!伝えようって
ずーっとずーっと前からそう心に決めてたんだよ…………」

「ずーっとずーっと前から?……………」

「そうだよ。ずーっとずーっとずーーーーっと前から想ってたんだよ。」


「……………………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」

「な、なんだよ?」

「あぁっ!?もう信じらんない!なによそれ!?なんなのよアンタ!?んーもう信じらんない!!ちょーありえないんですけど!!??」

「………え?………え?」

「私の不安はなんだったのよ!!モルトの心を掴むためにサキュバスに堕落までしちゃったのに!!そんな必要なかったじゃないの!!」

「………………やっぱり堕落してたのか…………ごめんな、俺がモタモタしてたばっかりに…………」

「あーもうっ!どうでも良いわよもう!!なんでとっとと告白しないのよ!!もう!!このばか!ノロマ!!」

「……………幼い頃から面倒を見てくれたアイラよりも強くなることでけじめを着けたかったんだ。いつまでもアイラに守ってもらうだけじゃなくて俺がアイラを守っていくんだって…………だから俺は」
「どうでもいいわよそんなの!!」

「ひでぇ!!俺の長年の葛藤を!!」

「あーもう!!だったらとっとと私に勝ちなさいよ!なに負け続けてるのよ!!とっとと私を越えて早く告白しなさいよ!!
馬鹿馬鹿!モルトったらホントに大馬鹿!!」

「え…………
いやいや!もう少しで勝てそうってところでアイラが勇者になったり、俺に勇者の洗礼を受けさせないようにしてたから勝てなかったんだろ!」

「あぁもう!!わかりましたー!私が悪かったですー!!参りました〜!はい!モルトの勝ち!
はやく!ほら!早く!!」

「……………いやいや!そんなんで納得できるか!!」

「んもうっ!!分かったわよ!じゃあはいコレ!」
ヴヴヴヴヴ

「…………バイヴ?」

「これで私を思いっきり殴りなさい!!」

「はぁ?な、なんで!?」

「はやくしなさい!!」

「わ、わかったよ!もう!この!わがまま女!!いっつもいっつも俺の事をそうやって振り回して!!そう言うところも好きだけどさ!!」
ポコッ!

「あああ〜♥️ま、負けた〜♥️」

「なんだよそれ!」

「ほら!モルトの勝ち!これで文句ないでしょ!?
ほら!はやく!!はやくアレしなさいよ!!ほら!!」

「えぇ…………」

「ほら!モルト!私に勝ったんでしょ!!私に勝ったらほら!アレするってずっと前から決めてたんでしょ!!
ほら!早く!!カモン!カモンぴっぴー!カモンびくとりー!!カモンれじぇんど!!!」

「……………ああもう!!わかったよ!アイラ!!」
ガシッ!!

「は、はい♥️」

「俺!アイラが好きだ!!大好きだ!!世界で1番!いや!宇宙で1番!いいや!!銀河で一番好きだ!!!」

「きゃうぅぅぅん♥️」

「愛してる!アイラのことを愛してる!!これからも永遠に!未来永劫アイラのことを愛してる!!
だから!だから!」

「あぁん♥️モルトぉ♥️」

「これからも!!ずっとずっと!!永遠に俺と一緒にいてくれ!!」

「は、はひぃ♥️喜んでぇ♥️」

「あ、あいらぁ♥️」
ギュッ!!

「んきゃぁん♥️」
ドキッ!ドキッ!

「アイラ!アイラ!アイラ!あいらぁ♥️
好きだ!大好きだ!愛してる!!愛してるぞ!!!アイラ!!」

「んんん♥️あぁん♥️」
(どうしよう♥️モルトの触るところ♥️全部気持ちいい♥️頭が沸騰しておかしくなりそう♥️
全身が性感帯になっちゃったみたいに♥️敏感に感じちゃう♥️
モルトの筋肉♥️体温♥️鼓動♥️愛♥️全部全身で感じちゃう♥️)
ビクンッ!!ビクンッ!!
「ぁぁぁぁぁぁ♥️♥️♥️」
ショワァァァァッ!!

「え!?アイラ?これは…………小便じゃないよな?これが潮?
アイラ、もしかしてイった………………のか?抱き締めただけなのに…………」

「うぅ……………」

「俺がアイラをイかせたのか」

「この!も、モルトのくせに!調子に乗るな!」

「…………そうやって俺に対して負けず嫌いなところもアイラらしくて好きだよ♥️」

「んひっ!?んんん♥️」
ビクッ!!

ギュッ!!
「そうだよ!負けず嫌いなところも好きだし!俺のこと無理矢理引っ張り回すところも好きだし!しっかりしてて頭のいいアイラも好きだし!でもたまにみせるうっかりやな1面も好きだし!!」

「んんん♥️」

「もちろん可愛くて綺麗な顔も好きだし!!おっきいおっぱいも好きだし!!スラッとしてるのに肉付きのいいお尻も好きだし!!しなやかで鋭い蹴りを放つその綺麗な足も好きだし!!良い匂いするピンク色の長い髪も好きだし!!!」

「んはあっ♥️」

「アイラが作ってくれる美味しいご飯も好きだし!!!厳しくも俺の身体を気遣ってくれる優しいところも好きだし!!!俺の為に影で勉強や剣の稽古を頑張ってくれてるところとかも好きだし!!!実はこっそり俺の脱いだシャツとかパンツとかタオル盗んでるところも好きだし!!!」

「知ってたの!?」

「俺はっ!!そんなアイラのことがっ!!大好きなんだっ!!
もうっ!俺はアイラの全部が愛しいだっ!!」

ビクンッ!!ビクンッ!!
「ひやぁぁぁぁ♥️」
ショワァァァァッ!!

「アイラ…………」

「…………待たせ過ぎ………」
ギュッ!!

「え?」

ポカッ!
「待たせ過ぎよ…………モルト…………いったいどれだけわたしのことを待たせたと思ってるのよ…………」
ポカッ!
「私がどれ程、貴方からのその言葉が来るのを待っていたと思ってるよの………」

「……………ごめんな……アイラ……」

「まったく…………お姉さんがいないとホントにダメなんだか…………モルトは…………」
グスッ

ムギュウッ!!
「ああ、その通りなんだっ!
アイラっ!俺はアイラがいないとダメなんだ!」

「っ!………………モルト♥️」

「今まで遅れた分、これから言い続けるよ!聞きあきたって言われてもうるさいって言われても言い続けるよ!
アイラ!大好きだ!愛してる!!!」

「っ!………………あぁ♥️モルトぉ♥️」

「アイラ♥️」

「もっと♥️」

「ん?」

「もっと言って♥️まだまだ聞き足りないの♥️」

「愛してぞ♥️アイラ♥️」

「あぁ♥️モルトぉ♥️わたしもよぉ♥️」
20/04/12 22:01更新 / J2
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