忍び寄る魔の手
「アイラさん、具合はどうかしら?」
「………………」
「貴女が倒れた今回の原因はおそらく精神的な強いストレスから来る物だと思われるの。
私で良ければ貴女の話を聞くから悩みを話してみてくれない?赤の他人だから話せることもあるはずよ。」
「……………いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
「アイラさん、私は医者なの。患者さんを治すまで私の仕事は終わらないわ。
だからお願い。話してみて頂戴。」
「……………」
「ふふっ!……………ところでさっきのモルトくん、なかなか可愛い子だったわねぇ♪」
ビクッ!!
「っ!!」
「確かぁ新人騎士選抜大会で優勝してた子よね?凄い子よねぇ。
あんなに強くて可愛い子だったら、きっとモテるんでしょうねぇ〜」
「っ!!」
「きっと女の子に持てるんでしょうねぇ!
だって彼はあんなに強くてあんなに可愛いんだから!」
「………………」
フルフルッ!
ニヤッ!
「なんてったって………あのウィルマリナ様に認められるくらいだしね。
しかも………そんなに実力があるのに、まだまだ努力を惜しまない頑張りやさんだからねぇ!すごい子よねぇ♪」
「っ!!……………なんなんですかっ」
ボソッ
「それにあと少ししたら勇者の洗礼を受けられるんですってねぇ………ふふっ!
そうなったら今よりももっともっと強くなってぇ………
きっと貴女なんかより簡単に強くなっちゃうんでしょうねぇ!」
「っ!!…………やめろっ……」
ボソッ
「貴女の次はぁ……………誰をあの子は目標にして頑張るのかしら?
やっぱりウィルマリナ様かしら?流石に恐れ多いから彼女の近衛騎士の剣士ベルモットかしら?それともレスカティエ3銃士の誰かかしら?
みんなとっても強いしそれにとっても綺麗だし、男の子なら憧れちゃうのは当然よね。
勇者になって、彼女たちとの距離が近づけば……………それ以外の感情も沸いちゃうかもしれないけど!」
バッ!!
「やめろっていってるでしょ!!さっきからいったいなんなのよ!」
「ふふっ………どうして貴女が激昂するのかしら?
貴方はモルトくんとお付き合いをしていたりするのかしら?」
「それは……………」
「ふふっ♥️アイラ♥️素直になりなさい。自分の素直な気持ちを………ありのまま私にぶつけてみなさい。」
ギュッ!
「デル先生……………」
デル先生は、優しくアイラの事を抱き締めた。豊満な胸でアイラのことを埋もれさせて、溶かすように頭を撫でて甘やかした。
「大丈夫よアイラ♥️私は貴女の全てを受け入れて、問題をすべて解決してあげるから………
さぁ私に言ってみなさい…………貴女の心の中を………ぶちまけてみなさい♥️」
「…………私はっ!ずっと!ずっと!モルトの目標でいたくてっ!」
「うんうん」
「モルトの目標でいるうちは!モルトは私のことを見てくれてて!モルトの頭のなかにはいつも私がいてっ!」
「うんうん」
「だから!私はずっとモルトの目標であり続けたくて!気がついたら自分で勇者にまでなってて!でもモルトは私に追い付くくらい凄い早さで成長してて!それでいて勇者にもなるってっ!」
「うんうん」
「モルトが洗礼を受けて勇者になったら!ホントに私より強くなっちゃう!そうなったら!もうモルトの目標でいられなくなっちゃう!!
モルトが!私よりも強い人を目標にし始めたら!彼の心から私が居なくなっちゃう!」
「うんうん」
「ルシアンはモルトのことかっこいいって言ってた!
騎士団のなかには私よりも強くて綺麗な人がいっぱいいて!その人がモルトの目標になっちゃって!その人がモルトの事をかっこいいって思ってたら!もしもモルトの事を好きになったら!!
私はっ!私は………………」
「ふふっアイラ♥️やっと本心を語ってくれたわね♥️」
「………………え?」
「それじゃあアイラ♥️この私が解決方法を教えてあげるわ♥️」
「解決方法………」
「ええ、とーっても簡単な解決方法よ♥️
モルトくんを弱くしちゃえばいいじゃない♥️」
「モルトを弱く?そ、そんなこと………」
「出来るわよ♥️」
キュッ!
ビクッ!
「あんっ♥️な、なにを!?きゃぁん♥️」
ビクッ!ビクッ!
「ふふっ♥️どうかしら乳首を優しく摘まんだだけで敏感に身体が反応しちゃうでしょ?
それにココ♥️ココを優しく触ってあげれば…………」
ジュップリッ!
ビクッ!ビクッ!
「きゃぁぁぁん♥️んん♥️」
ビクッ!ビクッ!
「どうかしら♥️全身敏感に身体が反応しちゃって、身体に力が入らなくなっちゃうでしょ?
彼のこと、こんな風に弱くしちゃったら、彼を倒すのなんて楽勝よね♥️」
「で、でもこんなことしたらぁ♥️幻滅されちゃ」
ジュプリッ!!
「きゃぁん♥️」
「幻滅させるのは弱い女だけ♥️大丈夫♥️貴女はとっても強くて、それにとっても可愛くて美しいわ♥️モルトくんの心を♥️貴女のその美貌と女の武器で♥️完膚なきまでに叩きのめしてやりなさい♥️」
「美貌と女の武器で?」
「そうよ♥️アイラちゃんのその美貌と女の武器で♥️
もう絶対にモルトくんが貴女に敵わないって言うことを完全完璧に彼の心と身体に刻み込んであげるの♥️そうしたらモルトくんはきっと貴女だけを見てくれるわ♥️」
「私だけを!?」
「そう。永遠に貴女だけを見続けてくれるわ♥️」
「モルトがぁ♥️永遠にぃ♥️私だけをぉ♥️」
「ふふっ♥️そう、そのための力と勇気を私が貴女に与えてあげる♥️さぁ受け取って…………」
「あぁ♥️でるえらさまぁ♥️」
~ 新人騎士修練場 ~
「アイラが倒れたんだって?大丈夫なのか?」
「ああ、ウッドか。
大丈夫。ちょっと疲れが溜まってただけみたいだ。」
モシャモシャ
「そうか〜
まぁアイラも突然勇者になって氷華騎士団に入ってだもんな、そりゃあ疲れもたまるか。」
「そうだ。
アイラには面倒を見てもらいっぱなしだったから、今度は俺がしっかりとアイツのことも支えてやんないとな」
モシャモシャ
「さっきからなに食ってるんだ?」
「クッキーだ。なんか最近いろんな人がお菓子くれるんだ。」
「お菓子ねぇ………」
「あとなんかポエムもくれるな。
俺全然こういうの分からんのだけどなんで俺に渡してくるんだろうな?」
「ぽえむ?
………………新人騎士選抜大会、アナタの剣を降る姿、とても勇ましく美しかったです。私の心はアナタでいっぱいです。
え?これって…………え?」
「どうした?」
「……………モルト、そのお菓子くれたのってもしかして全員女の子じゃなかったか?」
「どうだったかな?よく覚えてない。」
「……………手作りとか、言ってなかったか?」
「さぁどうだっけ?言ってたかも?」
「おいおい、マジかよ〜
お前、それがなんなのかわかってるのか〜?」
「もちろんわかってるよ。ちゃんとアイラの分はとってあるから。」
「はぁ〜やっぱわかってねぇわコイツ」
「え?」
「なぁ、そんなにアイラのことが好きならよ。
アイラに勝ってから〜とか、アイラを越えてから〜とか、つまんない見栄張ってないでとっとと告白してこいよ。
アイラ絶対喜ぶと思うぜ?」
「…………それはダメだ
アイラを越えるのはケジメだ。それに色々と教えてくれたアイラへの恩返しの意味もある。
それをうやむやにして告白は出来ない。」
「そうか…………」
「もう少しなんだ…………もう少しでアイラに追い付けるんだ………
待っててくれ…………アイラ………
その時俺の気持ちをしっかり伝えるから………」
「………………」
「貴女が倒れた今回の原因はおそらく精神的な強いストレスから来る物だと思われるの。
私で良ければ貴女の話を聞くから悩みを話してみてくれない?赤の他人だから話せることもあるはずよ。」
「……………いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
「アイラさん、私は医者なの。患者さんを治すまで私の仕事は終わらないわ。
だからお願い。話してみて頂戴。」
「……………」
「ふふっ!……………ところでさっきのモルトくん、なかなか可愛い子だったわねぇ♪」
ビクッ!!
「っ!!」
「確かぁ新人騎士選抜大会で優勝してた子よね?凄い子よねぇ。
あんなに強くて可愛い子だったら、きっとモテるんでしょうねぇ〜」
「っ!!」
「きっと女の子に持てるんでしょうねぇ!
だって彼はあんなに強くてあんなに可愛いんだから!」
「………………」
フルフルッ!
ニヤッ!
「なんてったって………あのウィルマリナ様に認められるくらいだしね。
しかも………そんなに実力があるのに、まだまだ努力を惜しまない頑張りやさんだからねぇ!すごい子よねぇ♪」
「っ!!……………なんなんですかっ」
ボソッ
「それにあと少ししたら勇者の洗礼を受けられるんですってねぇ………ふふっ!
そうなったら今よりももっともっと強くなってぇ………
きっと貴女なんかより簡単に強くなっちゃうんでしょうねぇ!」
「っ!!…………やめろっ……」
ボソッ
「貴女の次はぁ……………誰をあの子は目標にして頑張るのかしら?
やっぱりウィルマリナ様かしら?流石に恐れ多いから彼女の近衛騎士の剣士ベルモットかしら?それともレスカティエ3銃士の誰かかしら?
みんなとっても強いしそれにとっても綺麗だし、男の子なら憧れちゃうのは当然よね。
勇者になって、彼女たちとの距離が近づけば……………それ以外の感情も沸いちゃうかもしれないけど!」
バッ!!
「やめろっていってるでしょ!!さっきからいったいなんなのよ!」
「ふふっ………どうして貴女が激昂するのかしら?
貴方はモルトくんとお付き合いをしていたりするのかしら?」
「それは……………」
「ふふっ♥️アイラ♥️素直になりなさい。自分の素直な気持ちを………ありのまま私にぶつけてみなさい。」
ギュッ!
「デル先生……………」
デル先生は、優しくアイラの事を抱き締めた。豊満な胸でアイラのことを埋もれさせて、溶かすように頭を撫でて甘やかした。
「大丈夫よアイラ♥️私は貴女の全てを受け入れて、問題をすべて解決してあげるから………
さぁ私に言ってみなさい…………貴女の心の中を………ぶちまけてみなさい♥️」
「…………私はっ!ずっと!ずっと!モルトの目標でいたくてっ!」
「うんうん」
「モルトの目標でいるうちは!モルトは私のことを見てくれてて!モルトの頭のなかにはいつも私がいてっ!」
「うんうん」
「だから!私はずっとモルトの目標であり続けたくて!気がついたら自分で勇者にまでなってて!でもモルトは私に追い付くくらい凄い早さで成長してて!それでいて勇者にもなるってっ!」
「うんうん」
「モルトが洗礼を受けて勇者になったら!ホントに私より強くなっちゃう!そうなったら!もうモルトの目標でいられなくなっちゃう!!
モルトが!私よりも強い人を目標にし始めたら!彼の心から私が居なくなっちゃう!」
「うんうん」
「ルシアンはモルトのことかっこいいって言ってた!
騎士団のなかには私よりも強くて綺麗な人がいっぱいいて!その人がモルトの目標になっちゃって!その人がモルトの事をかっこいいって思ってたら!もしもモルトの事を好きになったら!!
私はっ!私は………………」
「ふふっアイラ♥️やっと本心を語ってくれたわね♥️」
「………………え?」
「それじゃあアイラ♥️この私が解決方法を教えてあげるわ♥️」
「解決方法………」
「ええ、とーっても簡単な解決方法よ♥️
モルトくんを弱くしちゃえばいいじゃない♥️」
「モルトを弱く?そ、そんなこと………」
「出来るわよ♥️」
キュッ!
ビクッ!
「あんっ♥️な、なにを!?きゃぁん♥️」
ビクッ!ビクッ!
「ふふっ♥️どうかしら乳首を優しく摘まんだだけで敏感に身体が反応しちゃうでしょ?
それにココ♥️ココを優しく触ってあげれば…………」
ジュップリッ!
ビクッ!ビクッ!
「きゃぁぁぁん♥️んん♥️」
ビクッ!ビクッ!
「どうかしら♥️全身敏感に身体が反応しちゃって、身体に力が入らなくなっちゃうでしょ?
彼のこと、こんな風に弱くしちゃったら、彼を倒すのなんて楽勝よね♥️」
「で、でもこんなことしたらぁ♥️幻滅されちゃ」
ジュプリッ!!
「きゃぁん♥️」
「幻滅させるのは弱い女だけ♥️大丈夫♥️貴女はとっても強くて、それにとっても可愛くて美しいわ♥️モルトくんの心を♥️貴女のその美貌と女の武器で♥️完膚なきまでに叩きのめしてやりなさい♥️」
「美貌と女の武器で?」
「そうよ♥️アイラちゃんのその美貌と女の武器で♥️
もう絶対にモルトくんが貴女に敵わないって言うことを完全完璧に彼の心と身体に刻み込んであげるの♥️そうしたらモルトくんはきっと貴女だけを見てくれるわ♥️」
「私だけを!?」
「そう。永遠に貴女だけを見続けてくれるわ♥️」
「モルトがぁ♥️永遠にぃ♥️私だけをぉ♥️」
「ふふっ♥️そう、そのための力と勇気を私が貴女に与えてあげる♥️さぁ受け取って…………」
「あぁ♥️でるえらさまぁ♥️」
~ 新人騎士修練場 ~
「アイラが倒れたんだって?大丈夫なのか?」
「ああ、ウッドか。
大丈夫。ちょっと疲れが溜まってただけみたいだ。」
モシャモシャ
「そうか〜
まぁアイラも突然勇者になって氷華騎士団に入ってだもんな、そりゃあ疲れもたまるか。」
「そうだ。
アイラには面倒を見てもらいっぱなしだったから、今度は俺がしっかりとアイツのことも支えてやんないとな」
モシャモシャ
「さっきからなに食ってるんだ?」
「クッキーだ。なんか最近いろんな人がお菓子くれるんだ。」
「お菓子ねぇ………」
「あとなんかポエムもくれるな。
俺全然こういうの分からんのだけどなんで俺に渡してくるんだろうな?」
「ぽえむ?
………………新人騎士選抜大会、アナタの剣を降る姿、とても勇ましく美しかったです。私の心はアナタでいっぱいです。
え?これって…………え?」
「どうした?」
「……………モルト、そのお菓子くれたのってもしかして全員女の子じゃなかったか?」
「どうだったかな?よく覚えてない。」
「……………手作りとか、言ってなかったか?」
「さぁどうだっけ?言ってたかも?」
「おいおい、マジかよ〜
お前、それがなんなのかわかってるのか〜?」
「もちろんわかってるよ。ちゃんとアイラの分はとってあるから。」
「はぁ〜やっぱわかってねぇわコイツ」
「え?」
「なぁ、そんなにアイラのことが好きならよ。
アイラに勝ってから〜とか、アイラを越えてから〜とか、つまんない見栄張ってないでとっとと告白してこいよ。
アイラ絶対喜ぶと思うぜ?」
「…………それはダメだ
アイラを越えるのはケジメだ。それに色々と教えてくれたアイラへの恩返しの意味もある。
それをうやむやにして告白は出来ない。」
「そうか…………」
「もう少しなんだ…………もう少しでアイラに追い付けるんだ………
待っててくれ…………アイラ………
その時俺の気持ちをしっかり伝えるから………」
19/09/25 17:00更新 / J2
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