ズレる歯車と動き出す勇者。
〜〜〜〜〜〜紫波家〜〜〜〜〜〜
「げほっ、ごほっ
風邪引いたかぁ〜ごほっ」
どうやら風邪を引いたみたいだ
仕方が無いので講義を休もうと思う
「もしもし?
人魔共和学園二年の紫波です
体調不良の為、休ませていただきます
...はい、すいません、では。」
今日は大人しくするしかないな...
「とりあえずは...寝るか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン、ピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーン
「あぁ...?だれだよ...
今開けまーす!」
この程度声を出すのでも喉が痛い...
「どちらさm...」
「大丈夫!?紫波君!?
体調不良って聞いたから
私も今日は休んで飛んできたわよ」
「大丈夫だから、落ち着いて?」
「とりあえず、お邪魔させてもらうわね?」
「え、あぁ...どうぞ」
「それで、具合はどう?」
「ただの風邪だよ
咳と喉が痛いのとぼーっとする感じ」
「よし、じゃあ紫波君は寝てて
今日は私が一日看病するわ♪」
「それは流石に迷惑なんじゃ...」
「いいのいいの♪」
「はぁ...」
「ご飯は喉を通りそう?」
「辛いかも...」
「じゃあ...軽く作るわね」
「あ、うん、お願い」
「まかせなさい♪」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「はい♪どうぞ♪♪」
「これは、お粥?
ありがとう...ところで
シロナさんの手にあるスプーンは何?」
「もちろん
私が食べさせてあげるのよ♪」
「え...?」
「はい♪あーん?」
「待って...げほっ
一人で食べられるから...」
「ダメよ?落としたりしたら
片付けるの大変になるもの
ほら、あ〜ん♪」
「あーん...美味しい...けど...」
「よかった♪
じゃあ、またあ〜ん♪」
「あーん...慣れないなぁ...」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「じゃあ、俺は寝るね?」
「えぇ♪おやすみなさい♪♪」
「ZZZ...」
「紫波君の部屋に入るのは
実は初めてなのよね♪
さぁ!エロ本とかあるのかしら〜♪」
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
「色々見てみたけど...
何もないのねぇ...本当に
どんな生活をしてきたのかしら?
一番気になるのはあのPCだけれど...
あれはロックがかかってるし...」
あ!そうだわ♪
こういうのってどこかに
メモとかしてあったりするわよね♪
「メモ帳らしきものは...
これかしら...???」
「ん...んん...
あれ...?シロナさん...?」
「あ、紫波君
目が覚めた?体調はどうかしら?」
「だいぶいい感じ
所で、一体何してたの」
「エロ本探しとか?」
「俺持ってないよ
あとそれ俺のメモ帳」
「ねぇ?あのPCは?
何が入っているの?」
「あぁ、ロックか
別に見られて困るものもないし
××××××と、はい」
「ん〜...私が見たいようなモノは
ないのねぇ..ザンネン」
「それは悪かったね」
「まぁまぁ、それいがいは
特に何もしてないわ♪」
「あ、そう」
「ふふっ、何かして欲しかった?」
「できれば何もしないで欲しい」
「それは私が
我慢できなくなったら
何かしてもいいのかしら?」
「...シロナさん?」
「紫波君、私は本気よ」
「...前にも言ったけど
そういう事をするのは
めんどくさいんだよね」
「紫波君は動かなくてもいいわよ」
「それに、そういう事は
もっとお互いを知ってから
じゃないと...だめだと思うんだよ」
「肌を重ねた後
いえ、これからもっと
お互いを知っていけばいいのよ♪」
「わかったよ、シロナさん」
「じゃあ...さっそく...
あら?どこへいくの?」
「悪いんだけど
今日はもう帰って欲しい」
「え、え?」
「そういう事が目的で
今まで俺に近づいてきたの?」
「当然よ!だって
紫波君と幸せになることが
私の...」
「ただ自分の欲を満たしたいのなら
他の人とやってくれない?
俺、そういうの嫌いなんだ」
「え...あ...」
「俺薬買いに行かなきゃいけないから
また今度ね、それじゃあ」
「...ウソ...でしょ...」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「少し...キツく言い過ぎたかな」
でも、本当にそれだけなら
俺よりももっといい人がいる
「シロナさんには悪いけど
まぁ、俺が悪者で終わるんなら
めんどくさいけどいいや」
「おや...?もし
この間の方ではないですか?」
「この間のアンケートの人...?」
「アンケートの人...あぁ!
これは失礼まだ名乗っていませんでしたね
私の名は、闇音シズクと言います
良ければ相談に乗りますよ?」
「相談...?」
「えぇ、なにか
思い詰めたような顔をしていたので」
「じゃあ...少しだけ」
「では、立ち話もなんなので
私の家へいきましょうか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「リリムをフったのですか...
なるほど、それは大変でしたね」
「なんか、そういうことなら
俺よりももっといい人がいると思って...」
「貴方は魔物娘はお好きですか?」
「正直、めんどうかな」
「できれば、魔物娘は
相手にしたくないと」
「それができればなぁ...」
「できると行ったらどうしますか?」
「それは...う〜ん...
できるなら、魔物娘と関わらず
生きてみたかったりするかも...」
「わかりました。貴方には素質がある
貴方には、主神の加護を差し上げましょう」
「な...なんだ...?」
「ふふふ...貴方に
神のご加護があらん事を♪」
「...!
何を...する...?」
「さぁ...目を閉じて
次に目を開く時、貴方は
新しい世界の住人となるのです」
ーーーーーーーーーーーーーーー
紅「最近、紫波とシロナさん
見かけなくなったな...」
蒼「体調不良が酷いんじゃない?
あ、シロナさんだ、おーい」
「・・・」
紅「シロナさん?
紫波の様子はどうでした?」
蒼「シロナさん?」
「しばらく、一人して頂戴」
紅「どうしたんだ?」
蒼「待って、紅峰
教室の様子もおかしいよ...」
な〜みたか?昨日の配信
あぁ!見たぜ、凄かったよな
私、興奮しちゃった〜
凄かったよな!本当に
まさか、反魔物を題材にした歌を歌うとはな〜
俺も、アレ聞いたら魔物娘は
悪い存在って思っちゃうな〜
そういえば...ここにもいるよな
そういえば、そうだよな
追い出そう
魔物は悪だ
紅「おい!?おまえら
一体どうしたんだよ!?」
蒼「なんだかまずいね
紅峰、シロナさん逃げよう!」
「一体なんなの...?」
あいつら!あの魔物と逃げたぞ!
追え!逃がすな!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
紅「ったく、なんなんだよ」
蒼「まだくるね」
「どうしましょう...」
紅「どうしたってんだよ...」
蒼「わからないよ
でも、配信がどうのって」
紅「この手の話題は
紫波が一番詳しいんだが」
蒼「紫波...ちょっとまって
昨日の配信って...紫波も昨日
配信してたはず...!」
「...!見せて頂戴」
ーーーーーーーーーーーーーーー
紅「なん...だよ...これ!?」
蒼「本当に紫波なのか...?」
「これは...!?」
映像の中に映っていたのは
一ヶ月ぶりに見た紫波だった
しかし、違ったのは『歌』の内容
紅「アイツ...なにやってんだ!」
蒼「いや、紫波がこんなこと
しようと思うはずないよ」
「このやり方...まさか...!?
二人とも!この映像の発信源
わかるかしら?」
紅「おそらく、紫波家だ」
蒼「そうだね」
「いきましょう」
待ってて、紫波君...。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「まさか...これほどとは」
「ありがとう闇音さん...
貴方のおかげで俺ふっきれたよ」
「それはよかった」
私が彼にしたこと
それは、私の魔力を彼に流した。
ただそれだけ...。
「くくくっ...いいですねぇ
人が壊れる様というのは」
「俺、この曲で世界を平和に
してみせる!頑張るよ!」
「えぇ、お願いしますね」
私の魔力は『絶望』。
人の道徳、観念的物から希望を奪う。
そして私の魔力を浴びた
目の前の彼の思考、瞳には
絶望の色しかない。
「さぁ!もっと世界に向けて
この歌を響かせよう!!」
彼自身、気づいてはいませんでしたが
結果オーライというやつですね。
彼の『歌』には魔力がある
人の心に響く魔力。
その魔力と私の魔力の複合技
それがこの絶望奏曲。
勇者にはあるまじき
非人道的能力。
教団には過激過ぎて
忌み嫌われたこの力も
やはり、神のご加護。
なんと、すばらしいのでしょうか
「さぁ!魔物娘を滅ぼし
この世をすばらしい世界へ
変えていきましょう!」
「もっともっと
世界に俺の歌を轟かせる!」
ーーーーようこそーーーー
狂った世界へ...♪
「げほっ、ごほっ
風邪引いたかぁ〜ごほっ」
どうやら風邪を引いたみたいだ
仕方が無いので講義を休もうと思う
「もしもし?
人魔共和学園二年の紫波です
体調不良の為、休ませていただきます
...はい、すいません、では。」
今日は大人しくするしかないな...
「とりあえずは...寝るか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン、ピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーン
「あぁ...?だれだよ...
今開けまーす!」
この程度声を出すのでも喉が痛い...
「どちらさm...」
「大丈夫!?紫波君!?
体調不良って聞いたから
私も今日は休んで飛んできたわよ」
「大丈夫だから、落ち着いて?」
「とりあえず、お邪魔させてもらうわね?」
「え、あぁ...どうぞ」
「それで、具合はどう?」
「ただの風邪だよ
咳と喉が痛いのとぼーっとする感じ」
「よし、じゃあ紫波君は寝てて
今日は私が一日看病するわ♪」
「それは流石に迷惑なんじゃ...」
「いいのいいの♪」
「はぁ...」
「ご飯は喉を通りそう?」
「辛いかも...」
「じゃあ...軽く作るわね」
「あ、うん、お願い」
「まかせなさい♪」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「はい♪どうぞ♪♪」
「これは、お粥?
ありがとう...ところで
シロナさんの手にあるスプーンは何?」
「もちろん
私が食べさせてあげるのよ♪」
「え...?」
「はい♪あーん?」
「待って...げほっ
一人で食べられるから...」
「ダメよ?落としたりしたら
片付けるの大変になるもの
ほら、あ〜ん♪」
「あーん...美味しい...けど...」
「よかった♪
じゃあ、またあ〜ん♪」
「あーん...慣れないなぁ...」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「じゃあ、俺は寝るね?」
「えぇ♪おやすみなさい♪♪」
「ZZZ...」
「紫波君の部屋に入るのは
実は初めてなのよね♪
さぁ!エロ本とかあるのかしら〜♪」
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
「色々見てみたけど...
何もないのねぇ...本当に
どんな生活をしてきたのかしら?
一番気になるのはあのPCだけれど...
あれはロックがかかってるし...」
あ!そうだわ♪
こういうのってどこかに
メモとかしてあったりするわよね♪
「メモ帳らしきものは...
これかしら...???」
「ん...んん...
あれ...?シロナさん...?」
「あ、紫波君
目が覚めた?体調はどうかしら?」
「だいぶいい感じ
所で、一体何してたの」
「エロ本探しとか?」
「俺持ってないよ
あとそれ俺のメモ帳」
「ねぇ?あのPCは?
何が入っているの?」
「あぁ、ロックか
別に見られて困るものもないし
××××××と、はい」
「ん〜...私が見たいようなモノは
ないのねぇ..ザンネン」
「それは悪かったね」
「まぁまぁ、それいがいは
特に何もしてないわ♪」
「あ、そう」
「ふふっ、何かして欲しかった?」
「できれば何もしないで欲しい」
「それは私が
我慢できなくなったら
何かしてもいいのかしら?」
「...シロナさん?」
「紫波君、私は本気よ」
「...前にも言ったけど
そういう事をするのは
めんどくさいんだよね」
「紫波君は動かなくてもいいわよ」
「それに、そういう事は
もっとお互いを知ってから
じゃないと...だめだと思うんだよ」
「肌を重ねた後
いえ、これからもっと
お互いを知っていけばいいのよ♪」
「わかったよ、シロナさん」
「じゃあ...さっそく...
あら?どこへいくの?」
「悪いんだけど
今日はもう帰って欲しい」
「え、え?」
「そういう事が目的で
今まで俺に近づいてきたの?」
「当然よ!だって
紫波君と幸せになることが
私の...」
「ただ自分の欲を満たしたいのなら
他の人とやってくれない?
俺、そういうの嫌いなんだ」
「え...あ...」
「俺薬買いに行かなきゃいけないから
また今度ね、それじゃあ」
「...ウソ...でしょ...」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「少し...キツく言い過ぎたかな」
でも、本当にそれだけなら
俺よりももっといい人がいる
「シロナさんには悪いけど
まぁ、俺が悪者で終わるんなら
めんどくさいけどいいや」
「おや...?もし
この間の方ではないですか?」
「この間のアンケートの人...?」
「アンケートの人...あぁ!
これは失礼まだ名乗っていませんでしたね
私の名は、闇音シズクと言います
良ければ相談に乗りますよ?」
「相談...?」
「えぇ、なにか
思い詰めたような顔をしていたので」
「じゃあ...少しだけ」
「では、立ち話もなんなので
私の家へいきましょうか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「リリムをフったのですか...
なるほど、それは大変でしたね」
「なんか、そういうことなら
俺よりももっといい人がいると思って...」
「貴方は魔物娘はお好きですか?」
「正直、めんどうかな」
「できれば、魔物娘は
相手にしたくないと」
「それができればなぁ...」
「できると行ったらどうしますか?」
「それは...う〜ん...
できるなら、魔物娘と関わらず
生きてみたかったりするかも...」
「わかりました。貴方には素質がある
貴方には、主神の加護を差し上げましょう」
「な...なんだ...?」
「ふふふ...貴方に
神のご加護があらん事を♪」
「...!
何を...する...?」
「さぁ...目を閉じて
次に目を開く時、貴方は
新しい世界の住人となるのです」
ーーーーーーーーーーーーーーー
紅「最近、紫波とシロナさん
見かけなくなったな...」
蒼「体調不良が酷いんじゃない?
あ、シロナさんだ、おーい」
「・・・」
紅「シロナさん?
紫波の様子はどうでした?」
蒼「シロナさん?」
「しばらく、一人して頂戴」
紅「どうしたんだ?」
蒼「待って、紅峰
教室の様子もおかしいよ...」
な〜みたか?昨日の配信
あぁ!見たぜ、凄かったよな
私、興奮しちゃった〜
凄かったよな!本当に
まさか、反魔物を題材にした歌を歌うとはな〜
俺も、アレ聞いたら魔物娘は
悪い存在って思っちゃうな〜
そういえば...ここにもいるよな
そういえば、そうだよな
追い出そう
魔物は悪だ
紅「おい!?おまえら
一体どうしたんだよ!?」
蒼「なんだかまずいね
紅峰、シロナさん逃げよう!」
「一体なんなの...?」
あいつら!あの魔物と逃げたぞ!
追え!逃がすな!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
紅「ったく、なんなんだよ」
蒼「まだくるね」
「どうしましょう...」
紅「どうしたってんだよ...」
蒼「わからないよ
でも、配信がどうのって」
紅「この手の話題は
紫波が一番詳しいんだが」
蒼「紫波...ちょっとまって
昨日の配信って...紫波も昨日
配信してたはず...!」
「...!見せて頂戴」
ーーーーーーーーーーーーーーー
紅「なん...だよ...これ!?」
蒼「本当に紫波なのか...?」
「これは...!?」
映像の中に映っていたのは
一ヶ月ぶりに見た紫波だった
しかし、違ったのは『歌』の内容
紅「アイツ...なにやってんだ!」
蒼「いや、紫波がこんなこと
しようと思うはずないよ」
「このやり方...まさか...!?
二人とも!この映像の発信源
わかるかしら?」
紅「おそらく、紫波家だ」
蒼「そうだね」
「いきましょう」
待ってて、紫波君...。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「まさか...これほどとは」
「ありがとう闇音さん...
貴方のおかげで俺ふっきれたよ」
「それはよかった」
私が彼にしたこと
それは、私の魔力を彼に流した。
ただそれだけ...。
「くくくっ...いいですねぇ
人が壊れる様というのは」
「俺、この曲で世界を平和に
してみせる!頑張るよ!」
「えぇ、お願いしますね」
私の魔力は『絶望』。
人の道徳、観念的物から希望を奪う。
そして私の魔力を浴びた
目の前の彼の思考、瞳には
絶望の色しかない。
「さぁ!もっと世界に向けて
この歌を響かせよう!!」
彼自身、気づいてはいませんでしたが
結果オーライというやつですね。
彼の『歌』には魔力がある
人の心に響く魔力。
その魔力と私の魔力の複合技
それがこの絶望奏曲。
勇者にはあるまじき
非人道的能力。
教団には過激過ぎて
忌み嫌われたこの力も
やはり、神のご加護。
なんと、すばらしいのでしょうか
「さぁ!魔物娘を滅ぼし
この世をすばらしい世界へ
変えていきましょう!」
「もっともっと
世界に俺の歌を轟かせる!」
ーーーーようこそーーーー
狂った世界へ...♪
17/02/27 02:03更新 / 紫酔染香*・ω・)ゞ
戻る
次へ