第二十三話 魔に堕ちる/魔物たちのターン
「お嬢様、これは――」
「……魔物化しかけていても、脳はまだで、負荷に耐えきれずに潰れてしまったみたい」
「――まだ息はありますが、これでは、もう……」
「ごめんなさい……。貴女が、そこまで思い悩んでいたなんて。……まだまだお姉さまたちと比べると、私は未熟ね。淫魔が心を見透かし切れないなんて、お母様に怒られちゃうわ」
「お嬢様……」
「心配しないで、カトリーナ。私の存在にかけて、この子は絶対に死なせない。この子から悦びを奪ってしまった分、これからのこの子の未来を幸いにしなきゃいけないから」
「ですが、どうなさるおつもりですか? 並の魔物にした所で、これ程の欠損を修復するのは難しいのでは?」
「……この子の身体に染み込んでいた竜の血を使って、根本から作り変えてあげるのよ。流石に、ただの人間がドラゴンに変わるなんてできないけど、その下位種くらいなら出来るわ」
「そういう事ですか……」
「――ねえ、聞こえてる? 貴女はもう、何も悩まなくていいし、何も怖がらなくていいの。大切な人を守って、そして守られる。ひとりぼっちになる事なんかあり得ない、そんないつまでも幸せな時間がこれから先ずーっと続くようになるから」
「……」
「その為に、貴女を特別いやらしくて、この上なく素敵な魔物にしてあげる……♪」
・・・
目が覚めて、周りを見た。
「……タイチョー?」
何処にも居ない。
「こっちかな」
まっすぐ進む。家の壁とか、邪魔なものを壊して進む。
「こっちかな?」
こっちな気がして、そっちに顔を向けた。
「あっ♪」
そのニオイを嗅いだ瞬間、全身の鱗が逆立った。お腹の下がキュンッってなって、もっと近くで嗅ぎたくなるような、そんなニオイ。
――タイチョーのニオイだぁ……♪
地面を這って、一直線に進んで行く。
最後の壁を頭突きで壊して、やっと見つけた。
「なっ、何だ!? ドラゴ――っ!? では、ない?」
タイチョーは、手を後ろに縛られていて、動けないみたいだった。
――わたしのために、まっててくれたんだね……♪
我慢できず、すぐに抱きついて、鼻をこすり付けて、ニオイを嗅いだ。
「んっ、はぁ……♪」
今まで知らなかった、甘くて、優しくて、胸が高鳴るニオイ。
もっとこのニオイが欲しい。鱗のの一つ一つに染み付いて離れなくなるくらいに、染み込ませて欲しい。だから、私は隙間がなくなるくらい強く、タイチョーに巻き付いた。
「っ! ぬ、ぐ……っ! お前は、一体……っ!?」
ちょっと苦しくしすぎたかもしれない。けど、大丈夫。もう離さないから。離れないから。
「あ、んっ……♪」
キスをして、舌を潜り込ませる。でも、タイチョーの唇はしっかり閉じられていて、お口の中をペロペロする事ができない。どうしよう。
「ぐ、ぅ……」
お腹に何か、固い物が当たっている事に気付いた。なんだろう、と思って触ってみると、
「――っ!」
ビクンって震えた。
「……あはぁ♥」
これはたぶん、オチンチンだ。タイチョーの大事な所で、ここから私が欲しいものが出てくるんだ。
私の大事な所に入って、ぐちゅぐちゅして、一緒に気持ち良くなれる。
「ぬあっ!?」
邪魔な服を爪で切り取って、オチンチンを外に出してあげた。
――あっ♥ あふぅ……♥ いい、ニオイだよぉ……♥
もわぁっ、と漂ってきたオチンチンのニオイに、くらっとなった。身体から漏れていたニオイを嗅いだだけで幸せな気分になっていたのに、オチンチンから溢れる一番強いニオイを嗅いだ瞬間、眩暈がして、涎が溢れて、私のおへその下にある、オマンコがうずうずとしだしたのだ。
「待、て! ――お前、まさか」
私は堪えきれず、オチンチンを撫でてみた。
「――っ!!!」
さっきよりも大きくビクンッって動き、さらに大きく、固くなった。
「えへへっ……♪」
「や、やめ――」
この瞬間を見逃す私じゃなかった。
「はむっ♪」
「!?」
声を出そうとしていたから、その隙を見計らって、またキスをする。
今度は舌を中に入れる事が出来て、タイチョーのお口の中をペロペロ出来るようになった。
――あまい、あまいよぅ……♥
タイチョーの唾液を舐め取る度に、身体が火照っていくのが分かる。
いつまでも飽きが来なくて、いくらでも飲んでいられる。
続けて私はオチンチンを弄り始めた。爪で傷付けないように優しく、何度も触ってみたり、擦ってみたりした。
「――っ! ――っ!」
タイチョーの舌が、口の中で暴れている。苦しいのかな。
その時、
「――っ!!!」
「む? むぅっ!?」
びゅくっ! びゅるるるる! って感じでオチンチンが大きく震えた後、先っぽから白くてネバネバしたものが出てきた。
それは手にも身体にも飛び散って、私の身体を白く染めた。
「――っっっ♥」
途端に、私の中で何かが蠢いた。
白い液体のニオイは私の鼻から、肌から染み込み、甘ったるいニオイで全身を包む。
そして、お腹や胸に掛かったそれが、私は彼に染められた事を教えてくれているようで、興奮してしまう。
――これがっ♥ これがわたしの、ほしかったもの……っ♥
ニオイだけでこんな気持ちになっているのに、これを舐めたらどうなってしまうのだろう。気になった。
「ぐ、ぅぅ……」
力が抜けたのか、荒い息と一緒に舌の動きが止まっていた。
名残惜しいけど、私は唇を離し、掛けられた白い液体を掬い取って、舐めてみる。
――あっ♥ あはっ♥ あはぁ♥
唾液とはまた違った、タイチョーの味。唾液がお水なら、これはジュースだ。ドロドロで、あまあま。
違うのは、甘いとか美味しいとか、そういうの全部関係なしに、欲しい。欲しくて、欲しくて、我慢できない。そんな感じ。
――これがぁ……♥ せーえき♥
味わって、これが何なのか、頭でではなく身体が反応した。
これを、今疼いて仕方ない、大事な所に流し込まれたら、私は気持ちよくなりすぎて壊れてしまうのではないだろうか。
――こわしてっ♥ あなたに、タイチョーに、メチャメチャにしてほしい……っ♥
心が、身体が、もっともっとと叫んでいる。
タイチョーを欲しがっていて、タイチョーに欲しがってもらいたくて、鳴いている。
「は、ふぅぅ♥」
せーえきのニオイを前に、身体中の力が抜け、タイチョーに巻き付いていた身体が緩んでしまった。
突如、タイチョーが締め付けから逃げ出して、手を縛られたまま跳び退った。
「――っ!」
「あっ」
触れていた肌が離れ、彼の肌から伝わっていた熱が消え、途端に切なくなっていく。
もっと触れて欲しくて、もっと触れていたくて、身体が、震える。
「お前、……シャーラン、なのか?」
険しい顔で私の事を見つめている。
そんな目で見られると、悲しくなってくる。
「……タイチョー。なんで、にげるの?」
寂しいよ。側に居てくれないと。
「……何?」
側に居てよ。私をもっと、強く抱きしめてよ。
「タイチョーは、わたしのこと、きらいなの?」
私をもっと、求めてよ。
「――それは」
「わたしは、タイチョーのこと、だいすきだよ? ……ずっといっしょにいてほしいし、ずっといっしょにいたいよ」
何でだろう。
思った事を言っているだけなのに、目から涙がこぼれていく。
拭っても拭っても、まだ溢れていく。
「……それが」
「?」
「……それがお前の、本音だったのか」
タイチョーが、小さな声で呟いた。
「手の拘束を解いてくれ。――もう、逃げはしない」
「う、うん」
タイチョーが後ろを向いた。ゆっくりと這っていって、タイチョーの手を縛っていた縄を切り裂く。
手を動かせるようになったタイチョーは私の方に向き直って、
「――あ」
私を、抱きしめてくれた。
「……気付いてやれなくて、すまなかった」
「――っ♪」
呆然としていた私も、お返しと言わんばかりに抱きしめ返す。
ほんの少し触れられていなかっただけなのに、また触れられた瞬間、頭が真っ白になった。
欠けていたものが元に戻って、それが堪らなく幸せ。
「――ふふっ♪」
その時後ろから、別の誰かの声がした。
「シャーランさんも、こっち側に来ていたんですねぇ♪」
「――エミリア、か」
何となく聞き覚えのある名前だったから振り返ってみると、
「おはようございます、シャーランさん♪」
「あぁ、えみりゃーだぁ……♪」
そこには、私の友達にして『らいばる』のえみりゃーが、きっと今の私と同じような、いやらしい表情で笑っていました。
「お前が待っていた者とは、こいつだったのか」
「ええ♪ 今から言う事は、彼女と二人で、一緒に言わなければならない事ですから」
そう言って、えみりゃーがこっちに視線を送ってきた。何の事かちょっと分からなかったけど、ウインクを見て、思い出す事が出来た。
「……ごめんね、さきにいっちゃった」
「うーん、まあ、仕方がないですねー。罰として、私が一番の奥さんで貴女が二番目、って事に」
「うー……」
本当は一番が良かったけど、仕方ない。
たぶん隊長なら区別しないで大事にしてくれるだろうし。
名残惜しいし、離れたくないけど、タイチョーから離れる。きっと、えみりゃーだってタイチョーに抱きしめてもらいたいはずだし、ここは頑張って我慢我慢。
「……エリアスさん。私達は、ご存知の通り貴方の事を好いています」
「うん。さっきもいったけど、だいすきだよ!」
タイチョーはもう逃げるつもりはないようで、力を抜いたままその場に立っている。
えみりゃーを見る顔が少し険しくて、えみりゃーが無理やり何かしたんだ、というのが分かる。
でもきっと、そうしないと聞いてくれないって思ったからやったんだろう。
「人間だった時は、思いを告げるだけで貴方がどちらを選んでも、どちらも選ばなくても、残された方は想いを諦めるつもりでした」
ですから教えてください、と言って、
「貴方は、どちらを選んでいただけますか」
「……」
答えは、すぐに返って来なかった。
音のない瞬間が続き、いくらか経って、タイチョーがやっと口を開いた。
「私に、どちらを選ぶという事は――」
一拍置いて、首が横に振られたのだ。
「――できない。何故なら、お前達は私にとって手の掛かる娘のような存在だからだ」
それはつまり、どういう事だろうか。
「……そう、ですか」
「だが――、ぐおぉっ!?」
よく分からなかったのでタイチョーにタックルした。
「どっちもえらんでくれないなら、どっちもいないとダメにしちゃえばいいよねっ!?」
抱きついて身体を密着させる。
タイチョーが暴れるが、私の締め付けからは逃げられないし逃がさない。
「ま、待て! 話を――」
「ふふっ♪ それはいい考えですね♪」
えみりゃーもノリノリみたいで、ぐるぐる巻きにしたタイチョーを背中から抱きしめた。
「はぁっ……♥ エリアスさんの、匂い……♥」
恍惚とした声が、タイチョーの身体越しに聞こえる。えみりゃーも悦んでいるのだろう。
「待、むぐっ!」
「はむっ、ちゅっ、ちゅぱっ♥」
またキスをして、舌を絡ませる。今度のタイチョーの舌は、暴れ方にさっきの勢いはない。だから思う存分じゅーりんできる。
舌の根元や歯茎だけじゃなく、舌のプチプチを一つずつしゃぶるように舐め取っていく。お互い唾液で口元がドロドロになって来ても気にしない。
「……匂いを嗅ぐだけじゃ、物足りないですよ?」
「むがっ!?」
タイチョーの身体が大きく跳ねた。
「ああっ♥ 硬くて、熱くて、そして、やっぱりおっきぃ……♥」
にちゃにちゃといやらしい音を立てて、えみりゃーがタイチョーのオチンチンを扱き始めていた。
「ぐぅ、ぐぉぁ!」
「さっき出したばかりなのに、もうこんなに逞しく……っ♥」
私はお口を、えみりゃーはオチンチンを重点的に攻めていった。
流石のタイチョーも、これには耐えられまい。
そしてすぐに、
「くぁ、え、るっ!」
「はぁっ♥ はぁっ♥ 私の手もシャーランさんのお腹も、真っ白にしてくださいっ♥」
「んっ♥ んんっ♥」
「んぐぁっ!」
びゅ、びゅる、びゅるるるるる! って勢いよく飛び出したせーえきが、私のお腹にぶつかって、垂れ落ちたのはえみりゃーの手にポタポタと落ちていく。
「んっ……♥ ちゅるっ❤ 美味しぃ……♥」
「あはぁ……あったかぁい……♥」
「く、はぁ、はっ」
しゃせーの後で呼吸が荒いから、タイチョーの息が私の顔に掛かる。
せーえきとは違う、優しい香りに包まれて、平静ならきっと、安らかに眠ってしまう所だ。
けれど、私の身体はもう限界だった。
「タイチョーっ、わたし、もう、がまんできない……♥」
「なっ!? ちょ、っと、待て」
私はオマンコがある所の鱗を消して、身体を下にずらした。タイチョーの方が背が高いから、キスしながら繋がれないのが残念。
「シャーランさん、私も我慢できないので一緒にヤりましょう!」
「いーよっ♪」
巻き付けていた身体をほどき、タイチョーを床に押し倒した。えみりゃーとオチンチンを挟んで向かい合い、お腹をくっつけてタイチョーの上に乗った。
――あぁっ♥ やっと、やっと……っ♥
タイチョーと一つになれる。やっと、タイチョーの物になれる。
ずっと一緒で、離れる必要なんかなくって、ずっと、幸せ一杯。
「お前達、人の話を聞けっ! 私はもう精魂尽き果て――」
「おやおや、オチンポはそうは言ってないみたいですよ?」
「なっ!?」
見れば、タイチョーのオチンチンは萎むどころかさらにカチンカチンになっていた。さっきからその、赤黒く筋張ったオチンチンから放たれるニオイが、私を、えみりゃーをくらくらと酔わせていた。いやらしい表情にさせていた。
「さ、シャーランさん♪ どっちが先に処女を奪ってもらえるか競争ですよーっ!」
「負けないよーっ!?」
「ま、ぐぬっ!?」
私とえみりゃーの、合わせたお腹をオチンチンが割って進んで行く。さっき出したせーえきが、ヌメヌメと私たちのお腹を何度も往復していき、ピリピリとオマンコに刺激を与える。
「う、ぬぁっ!」
「あっ♥ オマンコに、んっ♥ こすれ、て、きもち、いいですぅっ♥」
「はっ♥ はっ♥ はっ♥」
夢中で腰を振り続ける中、我慢できずに少し強めにオマンコを落とした。
すると、向こうに押し出してしまう結果になってしまい、
「あっ」
ぐちゅり、と音を立てて、えみりゃーのオマンコを下から貫いていった。
「――っ!!??」
「ぐ、ぁ、無理、だっ!!!」
どくっ、どびゅぅうううう! っていう音を立てて、えみりゃーの中で音を立ててせーえきが迸っていく。
「は、はぁっ……♥ あ、ぅぅ♥」
入れられた瞬間はびっくりした顔をしていたのに、せーえきを中に出された後、どんどん蕩けていくのが見て分かる。
「こ、こんな、これ、あたま、おかしくなりゅ……♥」
涎と涙を一緒に流しながら、えみりゃーは惚けた笑みを浮かべていた。
「はぁ、はぁ……。え、エミリア」
「は、はいぃ?」
「……痛く、ないのか? ……股から、血が出ているが」
「――っ♥ はいぃ、大丈夫ですよぉっ♥」
心配されて、一瞬キュンとしてた。
――えみりゃー、うれしそう♪
魔物だから痛くないんだけど、それでも身体を気遣ってくれる。
そんな優しい人を好きになった魔物なら、まず間違いなく惚れるんじゃないだろうか。
友達が幸せそうにしてるのを見て、私も幸せになる。けど、ちょっと悔しい気もする。
えみりゃーの顔はまだ赤いくて、幸せ一杯だから、きっと物凄く気持ちいいのだろう。
いいなー、と頬を膨らませていると、えみりゃーの中からオチンチンが引き抜かれた。相変わらず元気にそそり立っていて、種切れの心配がない剛直に惚れ惚れしてしまう。
「な、何故だ? 枯れるどころか、ますます――」
ああそれはですね、とえみりゃーが笑顔でこう言った。
「私が、さっきからずっと魔力を送ってますから♪」
「……何? それはどういう事だ」
「ずっと私たちとセックスし続けられるって事ですよ♪ それより――」
タイチョーがもう一度聞き返すよりも前に、フリーになったタイチョーに馬乗りになる。
「次は私だよっ♥」
もう愛液でドロドロになっているオマンコをオチンチンの上に乗せる。熱い怒張を押し当てられ、私の割れ目がひくついて、早くこれで貫いてしまいたいと疼いている。
「えみりゃーがいちばんめのおよめさんで、わたしはにばんめだねっ♪」
「待て! 少しは休憩――」
言い終わるよりも早く、腰を落として、オチンチンを迎え入れた。
―― ――っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オマンコが爆発した。
中を破っていったオチンチンが、一番奥まで刺さったのは分かる。けれど、そこから先が、瞬いて分からない。
「――くぁっ、んぁっ♥」
「う、ぐっ! や、焼けるようだ……!」
ぐるぐると暴れていた感情が元に戻ってくると同時に、私は腰を引き、もう一度打ち付けてみた。
「んぁあぁぁあっ♥」
また目の前が真っ白になる。そしてすぐ、フワフワした心地良さが後に残る。
――いいっ♥ これ、いいっ♥
意識が何処かへ行ってしまいそうな感覚。
けれど、タイチョーと繋がっているから、何処にも行かない。
その事に対する心地良さが、何よりも私の胸を高鳴らせた。
「あ、ぐ、ぐ!」
タイチョーの苦しそうな顔が見える。楽になりたいんだけど、耐えているような、そんな顔。
一体何に耐えているのか、それはすぐに分かった。
「あは、あははぁ♥ きもちい、いっ♥ イっちゃ、うっ♥」
さっきえみりゃーの中に出した、せーえきを出すのを我慢しているのだ。
私はそれが欲しいって言うのに、意地悪な人だ。
「だしてっ♥ せーえき、わたしのなかにっ♥」
「ぬ、ぐぅっ! だ、だが、子供が――」
合点がいった。タイチョーは、子供が出来る事を心配しているのだ。
「魔物になったとは、言えっ! 今までの戦いでお前の身体は――」
何だかよく分からないけど、どうやらタイチョーは私のことを心配してくれているみたいだ。それはとってもうれしい。
でも、その気遣いは、今は要らない。
――えみりゃーにあれだけだしてて、いまさらそんなこときにしなくていいのにっ♥
私はタイチョーの子供が欲しい。彼のせーえきで、何度でも孕ませて欲しい。
家族になって、一生一緒という証拠が欲しい。えみりゃーも、きっとそう思っている。
そう思っているんだから、
「だいじょうぶだよっ♥ まものになったんだから、おちちゃったんだから、もうなにもしんぱいすることはないんだよっ♥」
だから、
「だしてっ♥ タイチョーとわたしのあかちゃんできるくらい、せーえきだしてぇ♥」
その光景を想像するだけで、身体がもっと熱く火照っていく。
ぐちゅぐちゅいやらしい音を響かせ、オチンチンが飲まれては、出て、また打ち付けられる。
「うぐっ! ぐおぉ!!!」
ついに堪えきれなくなったみたいで、オチンチンが大きく震えた直後、どびゅる、るる、びゅるるるる! という激しい濁流が、私の中に押し込まれていった。
「――きゅぅぅぅぅぅんっ♥♥♥」
全身がはじけ飛んだ気がした。
中に出されている間、ずっと頭に白い靄が掛かったままで、そのまま飛んで行って帰ってこないような、そんな不安すらあるくらいだった。
オマンコの先にあるしきゅーが、痙攣しながらせーえきを残さず飲み干していく。
全身の神経がしきゅーに集中していて、一滴でも多くせーえきを飲もうとするために動いていた。
しきゅー以外はもう何もないんじゃないか、そう思ってしまうほど凄まじく、壊れてしまうかもしれない、という想像は間違っていなかったどころか、予想の遥か斜め上を行った。
「は、はぁ ♥ はぁっ♥」
「はっ、はっ」
ふと、タイチョーが何かを言いたそうにしているのが見えた。
「んっ、あっ♥」
オチンチンを抜いて、えみりゃーと同じくタイチョーの横に座る。
「……ほら」
両手を広げて、こちらに来るよう催促している。
私たちは甘えるようにその腕に頭を乗せ、左右から彼を見つめた。
「……二人とも。既に手遅れで、聞いた所で意味はない事は分かっているのだが、その」
荒い呼吸を無理やり整えながら、タイチョーは私とえみりゃーの顔を交互に見てから、言った。
「本当に、よかったのか?」
「うんっ」
「勿論です」
迷う必要もなく、私たちは答えていた。
「私たちは貴方の、そうやって、心配してくれる所に惚れたんですから」
そうだ。しっかりしてて、流されにくくて、厳しくて、でもお人好しで、優しくて、温かい人だから、一緒に居たい。
一緒に居てもらう分、私たちは彼を助けていきたい。
「……そう、か」
その時、初めてタイチョーは安心した表情で、笑ってくれたのだ。
そんな、何気ない笑みに、また胸が躍る。
「ああ、そうそう」
唐突に、えみりゃーが思いついたように言った。
「私たち魔物は人間よりも子供が出来にくいんですよ。……何でかはわかってないみたいですけどね?」
「そうなのか。……ん?」
含み笑いをするえみりゃーに、私もニヤリと笑う。
「――まさか」
私たちは、またタイチョーの上に乗って、笑みを浮かべた。
とびっきり、淫らな笑みだ。
「まだまだ夜は長いんですから。……ねっ♥」
「えへぇ……♥」
これから、もっともっと、気が遠くなるくらい続いていく安心と、幸福。
怖い事なんて、一つもないんだ。絶対。
・・・
最後の岩がどかされ、私の目に十数年ぶりの太陽が差し込んできました。
「お疲れ様です、ユスティーナ」
「ふふん、褒めるがいい!」
よしよし、と小さな真紅の頭を撫でてやります。
すると、尾てい骨の辺りから生えている尻尾をぶんぶん振り回して喜んでくれたので、思わずさらなるサービスをしたくなり、
「ひゃっ!?」
少しかがんで、彼女の首と腰に手を入れ、抱きかかえるように持ち上げました。
いわゆる『お姫様抱っこ』という状態です。
「まったく。貴女は本当に可愛いですね」
「か、可愛っ!?」
今度は顔を真っ赤にして俯き、指をこね合わせながらもじもじし始めました。
「さて、折角貴女が頑張ってくれたんですし。久しぶりに太陽の下へ出ましょうか」
落盤によって通れなくなっていた廃坑を出て、まず始めに感じたのは、非常に濃度の高い魔物の魔力でした。
「――やはり魔物に襲撃されていたようですね」
私がここに閉じ込められて数日後の事でした。
出入りが不可能だった廃坑の中でも感じられる程に外の魔力濃度が跳ね上がり、洞窟内の魔物たちが我先にと抜け穴から外に飛び出していったのです。
どういう事か気になったのですが、抜け穴を知らない私にはどうする事も出来ませんでしたし、そもそも自由に動けなかったのです。
何故かと言うと、
「か、かわいいだなんて、もう巣の中で何回も言われてるのに……、あうぅ……♪」
この少女、のような外見の魔物が原因でした。
地上の王者と呼ばれるドラゴンも、他の魔物と同じく人間に近い外見となっていました。
両手足が鱗に包まれ、角や翼、尻尾などを生やしたその姿は『孤高の強者』という言葉がピッタリなのです。
ですが、流石は最上位クラスの魔物。
場合によっては前時代の、私たちが戦った巨大な竜の姿を取る事も出来るというではありませんか。
普段はその姿を取る事は無いのですが、私たちは丁度、気まぐれで変身していた竜と出くわしてしまったのです。
その竜の正体は、このユスティーナという、人間で言えば13歳程度にしか見えない少女でした。
彼女は生まれて間もないドラゴンで、偶然居合わせたこの廃坑が住みやすかった為にそこに居たのです。だからこそ勝利する事が出来たのですが、あそこに居たのがもし、彼女のお母さんや他の、大人のドラゴンだとしたら、現代における姿のままで力を出し切らずとも、私たちは全滅していた事でしょう。
ともあれ、この十数年間、私は彼女に食べられていました。
――まあ、私が食べる事もありましたがね。
もちろん肉食的な意味ではなく、性的な意味なのですが。
詰まる所、私は廃坑の中で十数年の間、彼女と肉欲に溺れた生活をしていたのです。
彼女があの場所に居て、なおかつ私を捕らえた理由は、
「パパとママが物凄く幸せそうだから、私も夫が欲しくてな。それであの場所に居たのだ」
加えて、ドラゴンには一度でも捕らえた男が『自分より強い』と思った瞬間、その男、オスに従い、交わって子供を成すという本能に支配されてしまう習性を持っていたのです。
本来なら、どうあっても私では敵う訳がありません。
しかし、最初の攻撃を防ぎ、その上で文字通り心を雷で撃ち抜いた私の事を彼女は認め、気に入ってしまったようなのです。
「始めは本当に驚いてましたよ。あんなに必死に戦っていたのに、相手は子供だったなんて思いもしませんからね」
「運が良かったな!」
旧時代の魔物と違い、今の魔物は人間に対して進んで害を及ぼすような事はしない、という事は前から分かっていました。
その事に加えて、あの部隊は教団にとって厄介な人間が多すぎたのでしょう。その所為で、無茶苦茶な任務に就かせられたと考えています。
しかし、『地上の王者』たるドラゴンですら、人を殺さないように細心の注意を払って人間を追い払っているというのです。
魔物を今の姿に変えた魔王に驚きと、畏敬の念を感じずにはいられませんでした。
「しかしその喋り方は何ですか。女の子っぽくないですよ」
「こ、これはだな! 物語の中の竜は皆このような喋り方をするのだ!」
よく母親に勇者とドラゴンの物語を読み聞かせてもらっていたらしく、それに影響された結果というのでしょう。
子供が影響されやすいのは、人間も魔物も変わらない。そう思うと、今まで違う存在だ、と考えていた自分が愚かしくて笑えて来ます。
――普通に喋る時とはまた違って可愛いので、まあ、いいと思います。
何はともあれ、やっと出られるようになりました。
昔の仲間に生存報告をしようとこうやって外に出てきた次第なのですが、
「む? ハミルよ、あそこ」
「? 何でしょう、穴が開いてますね」
廃坑の入り口に、人が一人入れる大きさの穴が開いていました。
「まあ、この魔力に呼応して埋まっていた死体が魔物化したんでしょうね」
「案外、お前の仲間だったりしてな」
「止めてくださいよ。ここに来た任務が結構キナ臭かったのでありえる話なんですから」
もしそうだとして、あそこに埋まっていたのは、
――シャーランさん、ではないでしょう。
あの部下思いのエリアスさんなら、死体同然だとしても部下をこんな場所に葬るなんてしないでしょうし。
「それを確かめにも、早く行きましょうか。――挨拶が終わったら、街で買い物をして帰ってきましょう」
「……そ、そろそろ巣のベッドをいいものに変えたいな」
「ええ。ワーシープ製の毛布というのも気になりますし、いろいろ買い込んでいきましょうか。鱗姿もいいのですが、素敵な服を着た貴女を見てみたいですし」
「……っ♥」
転移魔法を起動させ、座標を指定し、新しく生まれ変わっているであろう街並みを想像します。
あの店はどう変わったのか。
政治は今どうなっているのか。
仲間達は今、どのように欲望まみれな生活を送っているのか。
「――何にせよ、幸せでしょうね」
自分がこうして幸せなのですから、きっと皆も同様でしょう。
頬を染めて、幼い顔を淫らに歪めた妻を抱きながら、私たちは堕ちたアルカトラへ向かうのでした。
「……魔物化しかけていても、脳はまだで、負荷に耐えきれずに潰れてしまったみたい」
「――まだ息はありますが、これでは、もう……」
「ごめんなさい……。貴女が、そこまで思い悩んでいたなんて。……まだまだお姉さまたちと比べると、私は未熟ね。淫魔が心を見透かし切れないなんて、お母様に怒られちゃうわ」
「お嬢様……」
「心配しないで、カトリーナ。私の存在にかけて、この子は絶対に死なせない。この子から悦びを奪ってしまった分、これからのこの子の未来を幸いにしなきゃいけないから」
「ですが、どうなさるおつもりですか? 並の魔物にした所で、これ程の欠損を修復するのは難しいのでは?」
「……この子の身体に染み込んでいた竜の血を使って、根本から作り変えてあげるのよ。流石に、ただの人間がドラゴンに変わるなんてできないけど、その下位種くらいなら出来るわ」
「そういう事ですか……」
「――ねえ、聞こえてる? 貴女はもう、何も悩まなくていいし、何も怖がらなくていいの。大切な人を守って、そして守られる。ひとりぼっちになる事なんかあり得ない、そんないつまでも幸せな時間がこれから先ずーっと続くようになるから」
「……」
「その為に、貴女を特別いやらしくて、この上なく素敵な魔物にしてあげる……♪」
・・・
目が覚めて、周りを見た。
「……タイチョー?」
何処にも居ない。
「こっちかな」
まっすぐ進む。家の壁とか、邪魔なものを壊して進む。
「こっちかな?」
こっちな気がして、そっちに顔を向けた。
「あっ♪」
そのニオイを嗅いだ瞬間、全身の鱗が逆立った。お腹の下がキュンッってなって、もっと近くで嗅ぎたくなるような、そんなニオイ。
――タイチョーのニオイだぁ……♪
地面を這って、一直線に進んで行く。
最後の壁を頭突きで壊して、やっと見つけた。
「なっ、何だ!? ドラゴ――っ!? では、ない?」
タイチョーは、手を後ろに縛られていて、動けないみたいだった。
――わたしのために、まっててくれたんだね……♪
我慢できず、すぐに抱きついて、鼻をこすり付けて、ニオイを嗅いだ。
「んっ、はぁ……♪」
今まで知らなかった、甘くて、優しくて、胸が高鳴るニオイ。
もっとこのニオイが欲しい。鱗のの一つ一つに染み付いて離れなくなるくらいに、染み込ませて欲しい。だから、私は隙間がなくなるくらい強く、タイチョーに巻き付いた。
「っ! ぬ、ぐ……っ! お前は、一体……っ!?」
ちょっと苦しくしすぎたかもしれない。けど、大丈夫。もう離さないから。離れないから。
「あ、んっ……♪」
キスをして、舌を潜り込ませる。でも、タイチョーの唇はしっかり閉じられていて、お口の中をペロペロする事ができない。どうしよう。
「ぐ、ぅ……」
お腹に何か、固い物が当たっている事に気付いた。なんだろう、と思って触ってみると、
「――っ!」
ビクンって震えた。
「……あはぁ♥」
これはたぶん、オチンチンだ。タイチョーの大事な所で、ここから私が欲しいものが出てくるんだ。
私の大事な所に入って、ぐちゅぐちゅして、一緒に気持ち良くなれる。
「ぬあっ!?」
邪魔な服を爪で切り取って、オチンチンを外に出してあげた。
――あっ♥ あふぅ……♥ いい、ニオイだよぉ……♥
もわぁっ、と漂ってきたオチンチンのニオイに、くらっとなった。身体から漏れていたニオイを嗅いだだけで幸せな気分になっていたのに、オチンチンから溢れる一番強いニオイを嗅いだ瞬間、眩暈がして、涎が溢れて、私のおへその下にある、オマンコがうずうずとしだしたのだ。
「待、て! ――お前、まさか」
私は堪えきれず、オチンチンを撫でてみた。
「――っ!!!」
さっきよりも大きくビクンッって動き、さらに大きく、固くなった。
「えへへっ……♪」
「や、やめ――」
この瞬間を見逃す私じゃなかった。
「はむっ♪」
「!?」
声を出そうとしていたから、その隙を見計らって、またキスをする。
今度は舌を中に入れる事が出来て、タイチョーのお口の中をペロペロ出来るようになった。
――あまい、あまいよぅ……♥
タイチョーの唾液を舐め取る度に、身体が火照っていくのが分かる。
いつまでも飽きが来なくて、いくらでも飲んでいられる。
続けて私はオチンチンを弄り始めた。爪で傷付けないように優しく、何度も触ってみたり、擦ってみたりした。
「――っ! ――っ!」
タイチョーの舌が、口の中で暴れている。苦しいのかな。
その時、
「――っ!!!」
「む? むぅっ!?」
びゅくっ! びゅるるるる! って感じでオチンチンが大きく震えた後、先っぽから白くてネバネバしたものが出てきた。
それは手にも身体にも飛び散って、私の身体を白く染めた。
「――っっっ♥」
途端に、私の中で何かが蠢いた。
白い液体のニオイは私の鼻から、肌から染み込み、甘ったるいニオイで全身を包む。
そして、お腹や胸に掛かったそれが、私は彼に染められた事を教えてくれているようで、興奮してしまう。
――これがっ♥ これがわたしの、ほしかったもの……っ♥
ニオイだけでこんな気持ちになっているのに、これを舐めたらどうなってしまうのだろう。気になった。
「ぐ、ぅぅ……」
力が抜けたのか、荒い息と一緒に舌の動きが止まっていた。
名残惜しいけど、私は唇を離し、掛けられた白い液体を掬い取って、舐めてみる。
――あっ♥ あはっ♥ あはぁ♥
唾液とはまた違った、タイチョーの味。唾液がお水なら、これはジュースだ。ドロドロで、あまあま。
違うのは、甘いとか美味しいとか、そういうの全部関係なしに、欲しい。欲しくて、欲しくて、我慢できない。そんな感じ。
――これがぁ……♥ せーえき♥
味わって、これが何なのか、頭でではなく身体が反応した。
これを、今疼いて仕方ない、大事な所に流し込まれたら、私は気持ちよくなりすぎて壊れてしまうのではないだろうか。
――こわしてっ♥ あなたに、タイチョーに、メチャメチャにしてほしい……っ♥
心が、身体が、もっともっとと叫んでいる。
タイチョーを欲しがっていて、タイチョーに欲しがってもらいたくて、鳴いている。
「は、ふぅぅ♥」
せーえきのニオイを前に、身体中の力が抜け、タイチョーに巻き付いていた身体が緩んでしまった。
突如、タイチョーが締め付けから逃げ出して、手を縛られたまま跳び退った。
「――っ!」
「あっ」
触れていた肌が離れ、彼の肌から伝わっていた熱が消え、途端に切なくなっていく。
もっと触れて欲しくて、もっと触れていたくて、身体が、震える。
「お前、……シャーラン、なのか?」
険しい顔で私の事を見つめている。
そんな目で見られると、悲しくなってくる。
「……タイチョー。なんで、にげるの?」
寂しいよ。側に居てくれないと。
「……何?」
側に居てよ。私をもっと、強く抱きしめてよ。
「タイチョーは、わたしのこと、きらいなの?」
私をもっと、求めてよ。
「――それは」
「わたしは、タイチョーのこと、だいすきだよ? ……ずっといっしょにいてほしいし、ずっといっしょにいたいよ」
何でだろう。
思った事を言っているだけなのに、目から涙がこぼれていく。
拭っても拭っても、まだ溢れていく。
「……それが」
「?」
「……それがお前の、本音だったのか」
タイチョーが、小さな声で呟いた。
「手の拘束を解いてくれ。――もう、逃げはしない」
「う、うん」
タイチョーが後ろを向いた。ゆっくりと這っていって、タイチョーの手を縛っていた縄を切り裂く。
手を動かせるようになったタイチョーは私の方に向き直って、
「――あ」
私を、抱きしめてくれた。
「……気付いてやれなくて、すまなかった」
「――っ♪」
呆然としていた私も、お返しと言わんばかりに抱きしめ返す。
ほんの少し触れられていなかっただけなのに、また触れられた瞬間、頭が真っ白になった。
欠けていたものが元に戻って、それが堪らなく幸せ。
「――ふふっ♪」
その時後ろから、別の誰かの声がした。
「シャーランさんも、こっち側に来ていたんですねぇ♪」
「――エミリア、か」
何となく聞き覚えのある名前だったから振り返ってみると、
「おはようございます、シャーランさん♪」
「あぁ、えみりゃーだぁ……♪」
そこには、私の友達にして『らいばる』のえみりゃーが、きっと今の私と同じような、いやらしい表情で笑っていました。
「お前が待っていた者とは、こいつだったのか」
「ええ♪ 今から言う事は、彼女と二人で、一緒に言わなければならない事ですから」
そう言って、えみりゃーがこっちに視線を送ってきた。何の事かちょっと分からなかったけど、ウインクを見て、思い出す事が出来た。
「……ごめんね、さきにいっちゃった」
「うーん、まあ、仕方がないですねー。罰として、私が一番の奥さんで貴女が二番目、って事に」
「うー……」
本当は一番が良かったけど、仕方ない。
たぶん隊長なら区別しないで大事にしてくれるだろうし。
名残惜しいし、離れたくないけど、タイチョーから離れる。きっと、えみりゃーだってタイチョーに抱きしめてもらいたいはずだし、ここは頑張って我慢我慢。
「……エリアスさん。私達は、ご存知の通り貴方の事を好いています」
「うん。さっきもいったけど、だいすきだよ!」
タイチョーはもう逃げるつもりはないようで、力を抜いたままその場に立っている。
えみりゃーを見る顔が少し険しくて、えみりゃーが無理やり何かしたんだ、というのが分かる。
でもきっと、そうしないと聞いてくれないって思ったからやったんだろう。
「人間だった時は、思いを告げるだけで貴方がどちらを選んでも、どちらも選ばなくても、残された方は想いを諦めるつもりでした」
ですから教えてください、と言って、
「貴方は、どちらを選んでいただけますか」
「……」
答えは、すぐに返って来なかった。
音のない瞬間が続き、いくらか経って、タイチョーがやっと口を開いた。
「私に、どちらを選ぶという事は――」
一拍置いて、首が横に振られたのだ。
「――できない。何故なら、お前達は私にとって手の掛かる娘のような存在だからだ」
それはつまり、どういう事だろうか。
「……そう、ですか」
「だが――、ぐおぉっ!?」
よく分からなかったのでタイチョーにタックルした。
「どっちもえらんでくれないなら、どっちもいないとダメにしちゃえばいいよねっ!?」
抱きついて身体を密着させる。
タイチョーが暴れるが、私の締め付けからは逃げられないし逃がさない。
「ま、待て! 話を――」
「ふふっ♪ それはいい考えですね♪」
えみりゃーもノリノリみたいで、ぐるぐる巻きにしたタイチョーを背中から抱きしめた。
「はぁっ……♥ エリアスさんの、匂い……♥」
恍惚とした声が、タイチョーの身体越しに聞こえる。えみりゃーも悦んでいるのだろう。
「待、むぐっ!」
「はむっ、ちゅっ、ちゅぱっ♥」
またキスをして、舌を絡ませる。今度のタイチョーの舌は、暴れ方にさっきの勢いはない。だから思う存分じゅーりんできる。
舌の根元や歯茎だけじゃなく、舌のプチプチを一つずつしゃぶるように舐め取っていく。お互い唾液で口元がドロドロになって来ても気にしない。
「……匂いを嗅ぐだけじゃ、物足りないですよ?」
「むがっ!?」
タイチョーの身体が大きく跳ねた。
「ああっ♥ 硬くて、熱くて、そして、やっぱりおっきぃ……♥」
にちゃにちゃといやらしい音を立てて、えみりゃーがタイチョーのオチンチンを扱き始めていた。
「ぐぅ、ぐぉぁ!」
「さっき出したばかりなのに、もうこんなに逞しく……っ♥」
私はお口を、えみりゃーはオチンチンを重点的に攻めていった。
流石のタイチョーも、これには耐えられまい。
そしてすぐに、
「くぁ、え、るっ!」
「はぁっ♥ はぁっ♥ 私の手もシャーランさんのお腹も、真っ白にしてくださいっ♥」
「んっ♥ んんっ♥」
「んぐぁっ!」
びゅ、びゅる、びゅるるるるる! って勢いよく飛び出したせーえきが、私のお腹にぶつかって、垂れ落ちたのはえみりゃーの手にポタポタと落ちていく。
「んっ……♥ ちゅるっ❤ 美味しぃ……♥」
「あはぁ……あったかぁい……♥」
「く、はぁ、はっ」
しゃせーの後で呼吸が荒いから、タイチョーの息が私の顔に掛かる。
せーえきとは違う、優しい香りに包まれて、平静ならきっと、安らかに眠ってしまう所だ。
けれど、私の身体はもう限界だった。
「タイチョーっ、わたし、もう、がまんできない……♥」
「なっ!? ちょ、っと、待て」
私はオマンコがある所の鱗を消して、身体を下にずらした。タイチョーの方が背が高いから、キスしながら繋がれないのが残念。
「シャーランさん、私も我慢できないので一緒にヤりましょう!」
「いーよっ♪」
巻き付けていた身体をほどき、タイチョーを床に押し倒した。えみりゃーとオチンチンを挟んで向かい合い、お腹をくっつけてタイチョーの上に乗った。
――あぁっ♥ やっと、やっと……っ♥
タイチョーと一つになれる。やっと、タイチョーの物になれる。
ずっと一緒で、離れる必要なんかなくって、ずっと、幸せ一杯。
「お前達、人の話を聞けっ! 私はもう精魂尽き果て――」
「おやおや、オチンポはそうは言ってないみたいですよ?」
「なっ!?」
見れば、タイチョーのオチンチンは萎むどころかさらにカチンカチンになっていた。さっきからその、赤黒く筋張ったオチンチンから放たれるニオイが、私を、えみりゃーをくらくらと酔わせていた。いやらしい表情にさせていた。
「さ、シャーランさん♪ どっちが先に処女を奪ってもらえるか競争ですよーっ!」
「負けないよーっ!?」
「ま、ぐぬっ!?」
私とえみりゃーの、合わせたお腹をオチンチンが割って進んで行く。さっき出したせーえきが、ヌメヌメと私たちのお腹を何度も往復していき、ピリピリとオマンコに刺激を与える。
「う、ぬぁっ!」
「あっ♥ オマンコに、んっ♥ こすれ、て、きもち、いいですぅっ♥」
「はっ♥ はっ♥ はっ♥」
夢中で腰を振り続ける中、我慢できずに少し強めにオマンコを落とした。
すると、向こうに押し出してしまう結果になってしまい、
「あっ」
ぐちゅり、と音を立てて、えみりゃーのオマンコを下から貫いていった。
「――っ!!??」
「ぐ、ぁ、無理、だっ!!!」
どくっ、どびゅぅうううう! っていう音を立てて、えみりゃーの中で音を立ててせーえきが迸っていく。
「は、はぁっ……♥ あ、ぅぅ♥」
入れられた瞬間はびっくりした顔をしていたのに、せーえきを中に出された後、どんどん蕩けていくのが見て分かる。
「こ、こんな、これ、あたま、おかしくなりゅ……♥」
涎と涙を一緒に流しながら、えみりゃーは惚けた笑みを浮かべていた。
「はぁ、はぁ……。え、エミリア」
「は、はいぃ?」
「……痛く、ないのか? ……股から、血が出ているが」
「――っ♥ はいぃ、大丈夫ですよぉっ♥」
心配されて、一瞬キュンとしてた。
――えみりゃー、うれしそう♪
魔物だから痛くないんだけど、それでも身体を気遣ってくれる。
そんな優しい人を好きになった魔物なら、まず間違いなく惚れるんじゃないだろうか。
友達が幸せそうにしてるのを見て、私も幸せになる。けど、ちょっと悔しい気もする。
えみりゃーの顔はまだ赤いくて、幸せ一杯だから、きっと物凄く気持ちいいのだろう。
いいなー、と頬を膨らませていると、えみりゃーの中からオチンチンが引き抜かれた。相変わらず元気にそそり立っていて、種切れの心配がない剛直に惚れ惚れしてしまう。
「な、何故だ? 枯れるどころか、ますます――」
ああそれはですね、とえみりゃーが笑顔でこう言った。
「私が、さっきからずっと魔力を送ってますから♪」
「……何? それはどういう事だ」
「ずっと私たちとセックスし続けられるって事ですよ♪ それより――」
タイチョーがもう一度聞き返すよりも前に、フリーになったタイチョーに馬乗りになる。
「次は私だよっ♥」
もう愛液でドロドロになっているオマンコをオチンチンの上に乗せる。熱い怒張を押し当てられ、私の割れ目がひくついて、早くこれで貫いてしまいたいと疼いている。
「えみりゃーがいちばんめのおよめさんで、わたしはにばんめだねっ♪」
「待て! 少しは休憩――」
言い終わるよりも早く、腰を落として、オチンチンを迎え入れた。
―― ――っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オマンコが爆発した。
中を破っていったオチンチンが、一番奥まで刺さったのは分かる。けれど、そこから先が、瞬いて分からない。
「――くぁっ、んぁっ♥」
「う、ぐっ! や、焼けるようだ……!」
ぐるぐると暴れていた感情が元に戻ってくると同時に、私は腰を引き、もう一度打ち付けてみた。
「んぁあぁぁあっ♥」
また目の前が真っ白になる。そしてすぐ、フワフワした心地良さが後に残る。
――いいっ♥ これ、いいっ♥
意識が何処かへ行ってしまいそうな感覚。
けれど、タイチョーと繋がっているから、何処にも行かない。
その事に対する心地良さが、何よりも私の胸を高鳴らせた。
「あ、ぐ、ぐ!」
タイチョーの苦しそうな顔が見える。楽になりたいんだけど、耐えているような、そんな顔。
一体何に耐えているのか、それはすぐに分かった。
「あは、あははぁ♥ きもちい、いっ♥ イっちゃ、うっ♥」
さっきえみりゃーの中に出した、せーえきを出すのを我慢しているのだ。
私はそれが欲しいって言うのに、意地悪な人だ。
「だしてっ♥ せーえき、わたしのなかにっ♥」
「ぬ、ぐぅっ! だ、だが、子供が――」
合点がいった。タイチョーは、子供が出来る事を心配しているのだ。
「魔物になったとは、言えっ! 今までの戦いでお前の身体は――」
何だかよく分からないけど、どうやらタイチョーは私のことを心配してくれているみたいだ。それはとってもうれしい。
でも、その気遣いは、今は要らない。
――えみりゃーにあれだけだしてて、いまさらそんなこときにしなくていいのにっ♥
私はタイチョーの子供が欲しい。彼のせーえきで、何度でも孕ませて欲しい。
家族になって、一生一緒という証拠が欲しい。えみりゃーも、きっとそう思っている。
そう思っているんだから、
「だいじょうぶだよっ♥ まものになったんだから、おちちゃったんだから、もうなにもしんぱいすることはないんだよっ♥」
だから、
「だしてっ♥ タイチョーとわたしのあかちゃんできるくらい、せーえきだしてぇ♥」
その光景を想像するだけで、身体がもっと熱く火照っていく。
ぐちゅぐちゅいやらしい音を響かせ、オチンチンが飲まれては、出て、また打ち付けられる。
「うぐっ! ぐおぉ!!!」
ついに堪えきれなくなったみたいで、オチンチンが大きく震えた直後、どびゅる、るる、びゅるるるる! という激しい濁流が、私の中に押し込まれていった。
「――きゅぅぅぅぅぅんっ♥♥♥」
全身がはじけ飛んだ気がした。
中に出されている間、ずっと頭に白い靄が掛かったままで、そのまま飛んで行って帰ってこないような、そんな不安すらあるくらいだった。
オマンコの先にあるしきゅーが、痙攣しながらせーえきを残さず飲み干していく。
全身の神経がしきゅーに集中していて、一滴でも多くせーえきを飲もうとするために動いていた。
しきゅー以外はもう何もないんじゃないか、そう思ってしまうほど凄まじく、壊れてしまうかもしれない、という想像は間違っていなかったどころか、予想の遥か斜め上を行った。
「は、はぁ ♥ はぁっ♥」
「はっ、はっ」
ふと、タイチョーが何かを言いたそうにしているのが見えた。
「んっ、あっ♥」
オチンチンを抜いて、えみりゃーと同じくタイチョーの横に座る。
「……ほら」
両手を広げて、こちらに来るよう催促している。
私たちは甘えるようにその腕に頭を乗せ、左右から彼を見つめた。
「……二人とも。既に手遅れで、聞いた所で意味はない事は分かっているのだが、その」
荒い呼吸を無理やり整えながら、タイチョーは私とえみりゃーの顔を交互に見てから、言った。
「本当に、よかったのか?」
「うんっ」
「勿論です」
迷う必要もなく、私たちは答えていた。
「私たちは貴方の、そうやって、心配してくれる所に惚れたんですから」
そうだ。しっかりしてて、流されにくくて、厳しくて、でもお人好しで、優しくて、温かい人だから、一緒に居たい。
一緒に居てもらう分、私たちは彼を助けていきたい。
「……そう、か」
その時、初めてタイチョーは安心した表情で、笑ってくれたのだ。
そんな、何気ない笑みに、また胸が躍る。
「ああ、そうそう」
唐突に、えみりゃーが思いついたように言った。
「私たち魔物は人間よりも子供が出来にくいんですよ。……何でかはわかってないみたいですけどね?」
「そうなのか。……ん?」
含み笑いをするえみりゃーに、私もニヤリと笑う。
「――まさか」
私たちは、またタイチョーの上に乗って、笑みを浮かべた。
とびっきり、淫らな笑みだ。
「まだまだ夜は長いんですから。……ねっ♥」
「えへぇ……♥」
これから、もっともっと、気が遠くなるくらい続いていく安心と、幸福。
怖い事なんて、一つもないんだ。絶対。
・・・
最後の岩がどかされ、私の目に十数年ぶりの太陽が差し込んできました。
「お疲れ様です、ユスティーナ」
「ふふん、褒めるがいい!」
よしよし、と小さな真紅の頭を撫でてやります。
すると、尾てい骨の辺りから生えている尻尾をぶんぶん振り回して喜んでくれたので、思わずさらなるサービスをしたくなり、
「ひゃっ!?」
少しかがんで、彼女の首と腰に手を入れ、抱きかかえるように持ち上げました。
いわゆる『お姫様抱っこ』という状態です。
「まったく。貴女は本当に可愛いですね」
「か、可愛っ!?」
今度は顔を真っ赤にして俯き、指をこね合わせながらもじもじし始めました。
「さて、折角貴女が頑張ってくれたんですし。久しぶりに太陽の下へ出ましょうか」
落盤によって通れなくなっていた廃坑を出て、まず始めに感じたのは、非常に濃度の高い魔物の魔力でした。
「――やはり魔物に襲撃されていたようですね」
私がここに閉じ込められて数日後の事でした。
出入りが不可能だった廃坑の中でも感じられる程に外の魔力濃度が跳ね上がり、洞窟内の魔物たちが我先にと抜け穴から外に飛び出していったのです。
どういう事か気になったのですが、抜け穴を知らない私にはどうする事も出来ませんでしたし、そもそも自由に動けなかったのです。
何故かと言うと、
「か、かわいいだなんて、もう巣の中で何回も言われてるのに……、あうぅ……♪」
この少女、のような外見の魔物が原因でした。
地上の王者と呼ばれるドラゴンも、他の魔物と同じく人間に近い外見となっていました。
両手足が鱗に包まれ、角や翼、尻尾などを生やしたその姿は『孤高の強者』という言葉がピッタリなのです。
ですが、流石は最上位クラスの魔物。
場合によっては前時代の、私たちが戦った巨大な竜の姿を取る事も出来るというではありませんか。
普段はその姿を取る事は無いのですが、私たちは丁度、気まぐれで変身していた竜と出くわしてしまったのです。
その竜の正体は、このユスティーナという、人間で言えば13歳程度にしか見えない少女でした。
彼女は生まれて間もないドラゴンで、偶然居合わせたこの廃坑が住みやすかった為にそこに居たのです。だからこそ勝利する事が出来たのですが、あそこに居たのがもし、彼女のお母さんや他の、大人のドラゴンだとしたら、現代における姿のままで力を出し切らずとも、私たちは全滅していた事でしょう。
ともあれ、この十数年間、私は彼女に食べられていました。
――まあ、私が食べる事もありましたがね。
もちろん肉食的な意味ではなく、性的な意味なのですが。
詰まる所、私は廃坑の中で十数年の間、彼女と肉欲に溺れた生活をしていたのです。
彼女があの場所に居て、なおかつ私を捕らえた理由は、
「パパとママが物凄く幸せそうだから、私も夫が欲しくてな。それであの場所に居たのだ」
加えて、ドラゴンには一度でも捕らえた男が『自分より強い』と思った瞬間、その男、オスに従い、交わって子供を成すという本能に支配されてしまう習性を持っていたのです。
本来なら、どうあっても私では敵う訳がありません。
しかし、最初の攻撃を防ぎ、その上で文字通り心を雷で撃ち抜いた私の事を彼女は認め、気に入ってしまったようなのです。
「始めは本当に驚いてましたよ。あんなに必死に戦っていたのに、相手は子供だったなんて思いもしませんからね」
「運が良かったな!」
旧時代の魔物と違い、今の魔物は人間に対して進んで害を及ぼすような事はしない、という事は前から分かっていました。
その事に加えて、あの部隊は教団にとって厄介な人間が多すぎたのでしょう。その所為で、無茶苦茶な任務に就かせられたと考えています。
しかし、『地上の王者』たるドラゴンですら、人を殺さないように細心の注意を払って人間を追い払っているというのです。
魔物を今の姿に変えた魔王に驚きと、畏敬の念を感じずにはいられませんでした。
「しかしその喋り方は何ですか。女の子っぽくないですよ」
「こ、これはだな! 物語の中の竜は皆このような喋り方をするのだ!」
よく母親に勇者とドラゴンの物語を読み聞かせてもらっていたらしく、それに影響された結果というのでしょう。
子供が影響されやすいのは、人間も魔物も変わらない。そう思うと、今まで違う存在だ、と考えていた自分が愚かしくて笑えて来ます。
――普通に喋る時とはまた違って可愛いので、まあ、いいと思います。
何はともあれ、やっと出られるようになりました。
昔の仲間に生存報告をしようとこうやって外に出てきた次第なのですが、
「む? ハミルよ、あそこ」
「? 何でしょう、穴が開いてますね」
廃坑の入り口に、人が一人入れる大きさの穴が開いていました。
「まあ、この魔力に呼応して埋まっていた死体が魔物化したんでしょうね」
「案外、お前の仲間だったりしてな」
「止めてくださいよ。ここに来た任務が結構キナ臭かったのでありえる話なんですから」
もしそうだとして、あそこに埋まっていたのは、
――シャーランさん、ではないでしょう。
あの部下思いのエリアスさんなら、死体同然だとしても部下をこんな場所に葬るなんてしないでしょうし。
「それを確かめにも、早く行きましょうか。――挨拶が終わったら、街で買い物をして帰ってきましょう」
「……そ、そろそろ巣のベッドをいいものに変えたいな」
「ええ。ワーシープ製の毛布というのも気になりますし、いろいろ買い込んでいきましょうか。鱗姿もいいのですが、素敵な服を着た貴女を見てみたいですし」
「……っ♥」
転移魔法を起動させ、座標を指定し、新しく生まれ変わっているであろう街並みを想像します。
あの店はどう変わったのか。
政治は今どうなっているのか。
仲間達は今、どのように欲望まみれな生活を送っているのか。
「――何にせよ、幸せでしょうね」
自分がこうして幸せなのですから、きっと皆も同様でしょう。
頬を染めて、幼い顔を淫らに歪めた妻を抱きながら、私たちは堕ちたアルカトラへ向かうのでした。
13/09/05 00:16更新 / イブシャケ
戻る
次へ