仲介屋〜妖万奇譚〜 |
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大江戸の端っこにある大江戸八丁目
その更に端っこに一軒の平屋がある。 そこには「仲介屋」と書かれた看板が掲げられ、 戸には「妖と人に関する相談なんでも解決、大江戸一の仲介屋」と張り紙がしてある。 そこの裏庭の縁側には、店主である青年が膝に猫を乗せて、黒髪の大人しそうな美人の隣で日向ぼっこしている。 「平和だな〜。」 歳の頃は十代後半といった感じの青年の、そんな言葉は彼を やけに、ジジ臭く感じさせる。 服装も、少しよれて、色も褪せた着物だ。 最近の若者はこぞって派手な服を着るなか、やはり珍しい、というかジジ臭い。 彼の名は 安倍 仲晴(あべ なかはる) 妖と人との間の問題を解決することを生業とする仲介屋である。 そして今日も彼のところに相談を持ちかける者が現れる。 それは人か、はたまた妖か。 ・・・これは彼らの出会いの記憶・・・ |
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